VOICE ヴォイス〜命なき者の声〜

P:瀧山麻土香・東康之
主題歌:GReeeeN 「刹那

第1話
「失われた命を救う医学」
脚本:金子茂樹
演出:成田岳

初回はまずまず・・・ってところでしょうか。
法医学ゼミの5人の生徒たちもそれぞれ味のあるキャラだったし・・・。

心臓外科学のゼミを目指していたのに、何故か法医学ゼミに合格してしまった大己(瑛太)。
しかし、ゼミの教授・佐川(時任三郎)の「亡くなった人の声に耳を傾ける・・・そんな医学があってもいいんじゃないか」という言葉で法医学に興味を持ち始めるんだよね。
ゼミの仲間は、総合病院の御曹司だが父親に反発して勝手に法医学ゼミに入った亮介(生田斗真)・幼い頃に亡くした母親の死因にいまだに納得していないアキこと久保秋佳奈子(石原さとみ)・実家は歯科医だが海外ドラマから法医学にハマった哲平(遠藤雄弥)・暴走族にいた当時、法医学により自分の無罪が証明され、そこから法医学の道を目指した変り種の羽井(佐藤智仁)。

そんな5人のゼミ生は、いきなり司法解剖に立ち会うことに・・・。

建設現場の前で倒れていたのを発見されたものの、病院で亡くなった市原さん(モロ師岡)。
おでこにあった傷から、何故市原さんは上を向いたのか・・・、お祈りのような格好で発見されたのは?など、大己たちが亡くなった市原さんの最後の声に耳を傾けていくわけですが、まぁお祈りのような格好ってだけでも何かを受け止めようとした事は推測できるわけで・・・。

それにしても、市原さんの別れた奥さん(美保純)に5人のゼミ生が会いに行って、大己が推測したところの市原さんの最後を告げるんですが、この時点ではまだ裏づけも取れてないわけでしょ?
市原さんは自殺しようとしていた子供を受け止め、助かったその子に「いいから、行きなさい」と言った・・・なんて、この時点ではイマジネーションの世界すぎるような気がするんだけど・・・。
最終的には佐川教授も小学生ぐらいの子の毛髪や、市原さんと別人の血液というきちんとしたデータを警察に報告したわけで、大己の推測は当たってたわけだけどね。
何だか、それでいいのか?と思う部分もあり・・・でしたわ。(^^ゞ

助かった子供が現場に花を手向けていただけでなく、「ごめんなさい。ありがとうございます。」と書いたカードを添えていたのも、何だかしっくり来なかった。
仮に「いいから、行きなさい」と言われたからって、明らかに怪我をしている人をそのままにして行っちゃったのか?とか、妙に引っかかる部分はあったものの、全体的な雰囲気は嫌いじゃないので、これからも見ると思うけど・・・。(笑)

まぁ、最近の変な月9の流れではなかったようで、その点は良かったわ。

第2話
「卵持って感電した男」
脚本:金子茂樹
演出:成田岳

うーん・・・今回は「Σ(゚Д゚;エーッ!  」ってな事が多すぎたなぁ。

道路のマンホールの上で生卵を持って倒れていた男性が解剖室に運ばれてきた。
死因は急性の心臓死らしいが、男性の妻・忍(鶴田真由)はアメフトの選手だった夫がそんな死に方をするのが信じられないと言う。
で、大己(瑛太)たちが遺体を調べるんだけど、感電した痕が見つかって・・・。

と、まぁこんな話なんだけど、感電した場所と亡くなった場所が違うんじゃないかって事で学生たちの調査は進み・・・。
またまた大己のイマジネーションが広がるわけで・・・。(^▽^;)

何でも男性が亡くなった日、忍は家を出る前に失業中でゲームしてた夫に向かって「私たち、一緒にいる意味あるのかな?(台詞うろ覚え)」と言ったのが最後だったそうで、次に会った夫はすでに亡くなっていたとなれば、いろんな後悔はあるでしょう。
結婚指輪がカウンターの上に外して置いてあったとなれば、出て行くつもりだったんだと思ってしまうのもわからなくはない。

だけど、フレンチトーストがどうしても解せんのだよーーー!
感電した後に、朦朧とする意識の中で妻との思い出の映画・クレイマークレイマーのフレンチトーストを作ろうとしたまではヨシとして、いくら料理が出来ない人だったとしても、いきなり牛乳にパン浸して「あ!卵ないわ!」で買いに出たって言うのかい!?
フレンチトーストは卵と牛乳と砂糖で卵液作ったものにパンを浸さなきゃいけないのに、いきなり牛乳だけに浸して卵の買出しって、どう考えても変!
それに牛乳だけに浸したパンが入った入れ物に、ご丁寧にラップして冷蔵庫の奥にしまうなんて事をしっかりやっちゃってるのも変!

それにイマジネーション大己から夫の最後の行動を聞かされた忍がフレンチトーストを食べるシーンがあるんだけど、あれじゃ〜夫が作りかけてたものでフレンチトースト作っちゃったかのように見えて、  (;´Д`)ゲロゲロってなっちゃうよ〜。
どうせなら、亡くなった旦那さんの写真をキッチンのカウンターにでも飾って、忍が最初からフレンチトーストを作ってる場面を入れてほしかったわ。
それなら、「あぁ、亡き夫を思ってフレンチトーストを作ったのね」って素直に思えるけど、あれじゃ「え?そのパン、冷蔵庫にあったやつ?マジ?お腹壊すぞ!」って思っちゃうじゃん!

とにかくフレンチトーストに納得がいかなくて、今回はじぇんじぇんダメでしたわ。(;´Д`)

第3話
「15年前の母の死因は」
脚本:金子茂樹
演出:成田岳

タクシーの後部座席で亡くなった女性の遺体に、クラッシュシンドロームらしきアザがあったというところから、15年前に亡くなったアキ(石原さとみ)の母・雪(片平なぎさ)の死因を調べる話へ・・・。

アキ・大己(瑛太)・亮介(生田斗真)は雪が当時働いていた工場を訪ね、何か手がかりがないか探すんだけど、15年も前に亡くなった人の身の回りのものが工場に残りすぎ!
そういう物が残っていたとしたら、普通、遺族に渡さないか?
まぁ、ドラマ的にはそれがあったから雪の死因が調べられたわけだけど・・・。
軍手に残っていた成分の分析結果から、雪が通常行っていた作業ではつかないようなシールの糊の成分が見つかり、そこからはまたまた素晴らしい大己のイマジネーションの世界で、雪が亡くなった日の光景が映し出されていくんだよね。
検品担当だった八木(勝村政信)が古い検品シールを貼って納品しようとしていたのを見つけた雪が、新しいシールに交換する作業を手伝った。
そして、納品して帰ってきた八木が倒れている雪を見つけた。
足に太いパイプのようなものが倒れてきて、動けなくなっていた雪。
そのパイプを急に動かした事で、その後、クラッシュシンドロームを起こし雪は亡くなったんでしょう。
でも、八木さんも自分が余計な仕事を増やしたために、雪が心臓発作を起こして亡くなったんじゃないかと思うと、怖くて名乗り出る事が出来なかったって、ちょっとどうなんでしょう?
言えなかったことで、八木自身も15年苦しんできたんじゃないかと思うのですが・・・。

それにしても、最後に大己が工場で見つけたアルバムは余計だったな。
15年も前に亡くなった雪の私物が、工場の片隅に置きっぱなしになってたなんて、どう考えても不自然だよ。
しかも、子供の写真が貼ってあるアルバムだよ!
普通、誰かが気付いて遺族に返してあげるのが自然だと思うんだけど・・・。

亮介の父親(名高達郎)が、息子が法医学ゼミに入っている事を知ってやめさせようとしていますね。
亮介は生きている患者と向き合わなくて済むからと法医学を選んだみたいだけど、まさかそんな理由で父親を説得することはできないだろうし・・・。
父親にどう立ち向かうのか・・・ってところに注目ですね。

第4話
「解剖台の上の親友」
脚本:金子茂樹
演出:松山博昭

亮介(生田斗真)の高校時代の友人・富士夫(田中圭)が殺されて、司法解剖にまわされてくる。
友人の解剖って・・・耐えられないよね。(´Д⊂グスン

大麻をやって容疑者の高沢(細田よしひこ)に殺されたという見解だったけど、調べてみると死因は窒息死。
しかも、首を絞められた痕はないって事で、富士夫の死の背景に何があったのかを調べていくわけですが・・・。
血液検査の結果、アナフィラキシーショックで亡くなったことがわかるわけよ。
現場にはシーフードピザがあったって事で、アレルギーだって事は容易に想像できたけど、ジュースに浸かっていた富士夫の携帯電話や高校の卒業アルバムから、またまた大己(瑛太)はイマジネーションを広げていくんですわ。

結局は金に困っていた高沢が、新しい大麻の客を開拓するために富士夫を脅し友人に電話をかけさせようとした。
富士夫は友達を守りたくて、自分の携帯をジュースに浸したんだけど高沢はしつこくて、卒業アルバムを出してきて片っ端から電話しろと迫った。
どうしても友人を巻き込みたくなくて、富士夫は自分にエビのアレルギーがある事を知りながらシーフードピザを食べて、そのアレルギーで窒息死したらしいです。

うーん、高沢がその状況を話したならともかく、あの現場の状況だけでそこまで推測するのは難しいような・・・。(^▽^;)
まぁ、そこは大己のイマジネーションが素晴らしいって事なのかもしれないけど、毎度毎度それで解決ってーのも何だかね〜。(^^ゞ

この一件があったからこそ、亮介は亡くなった富士夫に恥ずかしい生き方をしないために、父親(名高達郎)に自分の意思を伝えるんですね。
法医学をやめないと・・・。
そのあたりは、きちんと繋がりが見えて良かったように思います。

「銭ゲバ」でも殺されちゃった田中圭君が、またここでも殺されちゃったわけで・・・。
しかも、解剖までされちゃって、何だかお気の毒な気がしたのは私だけではあるまい。(^▽^;)

第5話
「見えないスクープ写真」
脚本:金子茂樹
演出:石井祐介

民家のニワトリ小屋の前で亡くなっていたゴシップ雑誌のカメラマン・岡原(吹越満)の話でしたが、ゴシップネタの写真に紛れて一枚だけ出てきた「めんつゆ」の写真の写真、死因がエコノミークラス症候群らしいことから、大己(瑛太)たちがまたまたイマジネーションでを膨らませていくという展開に・・・。

あぁ、もう完璧に飽きちゃったよ。(^▽^;)
想像力豊かなのは結構ですが、それだけで解決されちゃってもね〜みたいな感じで。

事務所にあった写真の中に、雑誌のネタになりそうもない「ギョーザ」「パンダ」「ルービックキューブ」「ビー玉」なんかの写真が出てきたことと、岡原に離婚歴があり離れて暮らす息子がいることから、大体の想像は出来ちゃったし・・・。

岡原さんと息子君がメールでしりとりしてるシーンを見ると、それなりにジーンとはきちゃうんだけど、それだけじゃ〜ね〜。(^▽^;)

ってなわけで、リタイアしようかな?とも思ったんですが、来週はゲストが志田未来ちゃんなんですね。
ちょっと見てみたい気もするような・・・。
っつーことで、とりあえず保留にしておきます。(苦笑)

第6話
「予期された入院患者」
脚本:金子茂樹
演出:成田岳

今回は初めて生きている患者の調査でした。

ミュンヒハウゼン症候群の疑いがある14歳の朋子(志田未来)。
しかし、血中から検出されたペニシリン、14歳の少女がペニシリンを入手するのは難しいことなどから、代理性ミュンヒハウゼン症候群では?ということに。
たった一人の兄・泰人(石田卓也)が薬科大の生徒で、その大学の薬品庫からペニシリンが持ち出されていたこともわかり、さらには兄のバイトの休みと朋子の通院記録が一致した事で、泰人がわざと朋子の症状を作り出していた事がわかるのよ。

でもね、それだけでなく妹の朋子も兄がやってる事に気付いていながら、何も言わず兄に看病されていたってーのが何ともね〜。
両親を亡くし、兄と妹の二人だけで頑張って生きてきた。
幼い頃は気にかけてくれる人もいたのに、徐々に周囲の関心も薄くなり、そんな中で妹が入院した時に看護師さんがかけてくれた「頑張ったね」という言葉が忘れられなかったらしい。
あまりこのドラマにはハマれていない私だけど、この部分には結構ぐっと来るものがあったよ。
お兄ちゃんも辛かったんだよなぁ・・・って。

だからといって許されることではないんだけど、妹は養護施設に預けられ、兄は東京を離れ療養するという事で、一時期この兄妹は離れて暮らすことになったってわけだね。

いい感じで出ていたのがアキ(石原さとみ)と弟(冨浦智嗣)の存在。
離れていても姉弟の絆は繋がっているという点では、泰人と朋子の未来にも明るい希望が見えるような感じになっていて良かったと思った。

第7話
「命がけのタイムセール」
脚本:金子茂樹
演出:松山博昭

今回はちょっと涙を誘うええ話でしたなぁ。

いよいよゼミ生が二人ずつ解剖に参加する事になった。
まずは大己(瑛太)と羽井(佐藤智仁)の二人から・・・。
早速、解剖の依頼が来るんだけど、これから解剖って時に亡くなった女性の旦那さん・野間口(石橋蓮司)が解剖をやめろと怒鳴り込んできて・・・。
「解剖なんかしたところで生き返るわけじゃない」と言われちゃ、そこまでだよなぁ。
だけど、アキ(石原さとみ)は家族の死因が不詳でいいのか?と思い、ゼミ生全員が野間口さんを訪ねるわけよ。

ここで野間口さんが言った「指ちょっと切っても大騒ぎだったヤツが、メスで切り刻まれるのは可哀想」って言葉にまず涙しちゃったわ。
やっぱり遺族として、そういう気持ちがあるのは普通だと思うし、亡くなってさらに解剖って耐え難い事だと思うもん。

スーパーの監視カメラに奥さんがタイムセールで転倒し腹部を打ってる姿が映っていて、それが死因に結びついたと考えられる。
そんな中で最近物忘れがひどく毎日のように「肉豆腐」を作っていたという野間口さんの証言、通っていたダンス教室の先生の証言、奥さんが飼ったのに一度も散歩に連れて行かなかった犬、奥さんの死後に届いた最新型の洗濯機など、いろんな事実がわかってくるのよね。
そしてスーパーに行く前に立ち寄った電器店で目覚まし時計を買った時、すでに脂汗をかいて苦しそうだったこと。
これらの事から何かを隠していたんじゃないかと推測する大己。

葬式の一歩手前で野間口さんの了承を得て、奥さんの遺体を解剖する事に。
解剖が苦手だった羽井君がその悪いイメージを払拭して、ご遺族の役に立ちたいという気持ちからこの解剖に立ち会えたのも良かった。
そこへ至るまでには亮介(生田斗真)や哲平(遠藤雄弥)の励ましもあったわけで、仲間の大切さも描かれていたし・・・。

直接の死因は左のわき腹を強く打ったことによる脾臓破裂。
しかし解剖した事で奥さんが末期の胃がんだった事がわかるんだよね。
もったとしても余命二ヶ月・・・。
奥さんは野間口さんにその事を内緒にして、自分がいなくなった後にご主人が困らないように、寂しくないようにと準備をしていたってわけよ。
自分が苦手なのに犬を飼ったのも野間口さんが寂しくないように・・・。
最新型の洗濯機は家事が苦手なご主人が困らないため。
ボケたように繰り返し作っていた肉豆腐は、出来る限りご主人の好物を食べさせてあげたいという愛情。
そして、目覚まし時計には録音機能があって、奥さんが野間口さんを起こす声が吹き込まれていたのよ〜。
毎朝、自分の声で起こしていたからって、そこまで気にしていたなんて・・・。
自分の方が先に逝くとわかったら、私も「準備」をいろいろするだろうなぁ・・・と思ったら、自然と涙が出てきちゃったよ。(TωT)ウルウル

その一方で、もし自分が遺される方の立場だったとして、親よりも長く連れ添った相方が病気を隠して死んでいったとしたらどうだろう?とも考えました。
それって、結構悲しいかも・・・。
たとえ治らないとわかってても、余命わずかだとわかってても、それならそれで残りの二人の人生を二人一緒の思いで生きたいとも思うし・・・。

ええ話にも思えるけど、よく考えるとちょっと複雑な心境にもさせられる・・・そんな今回のお話でした。

第8話
「決して消せない炎」
脚本:金子茂樹
演出:石井祐介

アパートでの火災現場で見つかったカーペットに包まれた子供の遺体と、家の住人ではない男性・今成(平田満)の遺体。
二人の死因は一酸化炭素中毒。
その今成が肝炎にかかっていて、アキ(石原さとみ)の代わりに解剖に入った哲平(遠藤雄弥)が肝臓の入ったシャーレを運ぶ際に落下させ、慌てて拾おうとして指先を傷つけてしまう事に・・・。
あれだけ気をつけろって言われてたのによそ見をしてた哲平もどうかと思うし、いくら学生だとはいっても感染した肝臓の入っていたシャーレの破片を咄嗟に素手で拾い集めようとするのはどうなのよ?
そこはもっと慎重にならないと・・・。(;´Д`)
こうして哲平はB型肝炎に感染したかもしれないって事になり、解剖の順番を代わってもらったアキは責任を感じてしまうわけだ。

仲間が肝炎に感染したかも・・・って事で、ゼミ生達は意識が哲平に集中しちゃって今成さんの事なんか考えてないもの何だかなぁ・・・。
大己(瑛太)だけがいつも通りに死者の最後の声に耳を傾けようとしていたのは立派だったわ。

哲平は自分が肝炎に感染したかもしれないと思ったことで、初めて生死について真剣に考え、自らを振り返り法医学の表面的なことに憧れていただけだったと気付く。
それで法医学をやめると言い出すんだよね。
・・・ったく、もう・・・。
(かける言葉なし)

今成さんがカーペットで子供を包んだのには意味があった。
重量のあるカーペットで包んで助け出そうとしたのではなく、すでに死亡していた子供の遺体をできるだけきれいなまま遺族に返すことができるように、遺体を守った。
科学捜査研究所に勤めていた事がある今成さんは、火災のプロだった。
だからこそ、火災によって亡くなった人の遺体がどれだけひどい状態かを知っていたのね。
遺族の事を思って、自分のことも顧みず火の中で子供の遺体を守った。
あぁ、それなのに・・・この今成さん、最初は放火犯だと思われてたのよ!
可哀想すぎる・・・。

今成さんが最後までプロフェッショナルだったと大己に聞かされた哲平は法医学を続ける事を決意。
・・・ったく、簡単なヤツじゃの〜。
検査の結果、感染もしてなくてめでたし、めでたし。

羽井君(佐藤智仁)が一番哲平を心配していたのは微笑ましかったわ。
なんだかんだ言っても哲平と羽井君っていいコンビなんだよね。

第9話
「雨を読めた男の死」
脚本:金子茂樹
演出:成田岳

ビルの窓拭きを請け負う会社の社長・宇野が作業時にビルから落下して死亡。
事故と考えられそうなこのご遺体、解剖して調べていくうちに血液から睡眠薬の成分が検出され、自殺って判断されるんだよね。
命綱のストッパーに異常がなかったこと、多額の負債を抱え取立てで追い込まれ精神科に通院していた事、決定的だったのがその睡眠薬の成分だったってわけだ。
自殺と判断されたことで宇野の奥さんが佐川(時任三郎)を訪れ説明を求めに来る。
「あなたが自殺だと判断したことで保険金が下りないんです。これからどうやって生活すればいいんですか?主人は何のために死んだんでしょうか?」
奥さんだからこそ、ご主人の覚悟を理解する事も出来ただろうし、その覚悟の死が無駄になってしまうことがたまらなかったんでしょう。
でも、どんなに泣き崩れられてもどうにもならないことなんだよね。
今までは法医学で真実を解明することが遺族のためになると思って頑張ってきたゼミ生にとっても、これはショックな出来事でしたね。
遺族を苦しめる真実を突きつけてしまうわけですから・・・。
でも、大己(瑛太)だけは「真実に向き合わないでいいなんて事はない」と確固たる信念を持っていました。

宇野さんがいつも腕にしていたガチャガチャの時計を外して亡くなったのは、息子からもらった飛び降りた衝撃で時計を壊したくなかったから。
遺書を残さなかったのは、家族に保険金を残すため。
もし事故死として終わっていたら借金を返すことが出来て、生活も楽になったかもしれないけど、宇野さんの本当の気持ちは分からなかった。
そう言われると納得しなきゃいけないんだろうけど、やはり宇野さんが何のために死を選んだのかを思うと、何となくモヤモヤしたものが残るわけで・・・。

一方で、亮介(生田斗真)の父親・貴之(名高達男)の病院では大変な事が怒ってしまったようですね。
入院していた作家の桜井(田村亮)が急変して亡くなり、奥さん(麻生祐未)がその死に納得できずにいて・・・。
どうやら投薬に問題があったみたいなんだけど、貴之ったらその事実を消し去ってしまいましたよ。
そのことを知ってしまった亮介は、桜井さんの奥さんに「解剖やりませんか?」と声をかけました。
亮介が父親の病院の医療ミスに法医学で立ち向かう事になるんですね。
真実に向き合う勇気を出した亮介、またひとつ乗り越えなくてはならない壁なのかな?

第10話
「最後の大勝負」
脚本:金子茂樹
演出:松山博昭

桜井(田村亮)の解剖が行われた結果、死因が病院側の説明とは違っていた事がわかる。
抗がん剤の過剰投与の可能性はあるが、これを医療ミスだと立証するのは難しい。
解剖しても分からない事もあるって事に、やった後に気付かされるのが辛いですな。
ご遺体を切り刻んじゃったわけだし・・・。

亮介(生田斗真)は桜井が貴之(名高達男)の病院に来る前に入院していた病院のドクターに話を聞くため仙台へ・・・。
そこで父の病院で投与された薬が、腎機能に障害があった桜井さんには絶対に投与してはいけない薬だった事がわかるんだよね。
完璧に医療ミスだと確信した亮介は、貴之に認めて欲しいと言うんですわ。
で、貴之もあっさり記者会見なんぞ開いてカルテの改ざんを認めるんだけど、その後意外な事実が発覚。

貴之と桜井は同じ長崎の出身で、東京へ出てきてから県人寮で隣同士で仲良しだったそうな・・・。
そんな繋がりのあった貴之に、桜井は尊厳死を認めて欲しいと頼み、その希望を貴之が叶えた。
友情物語だったってわけですなぁ。

桜井さんの奥さん(麻生祐未)には感謝されたけど、医者としてやってはいけない行為だったわけで、貴之は警察に出頭。
やっと亮介が父親を認めることができたというのに、何だかせつなかったわ。

それに実際に薬の投与を指示したドクターや、その指示通りに投与したナースは複雑でしょうね。
桜井さんの腎機能障害を知らされてなかったとはいえ・・・普通、気にしちゃうだろうなぁ。

最終話
「別れの時、僕らの明日」
脚本:金子茂樹
演出:成田岳

いやぁ、ドラマ見てからレビュー書くまでに日にちが経ち過ぎちゃったからなぁ・・・。(^^ゞ
覚えているのは、「延長する必要なかったな」ってな事ぐらいで・・・。(^▽^;)

過去に強姦事件で逮捕された事がある男性が女子高生に刺されて亡くなった。
正当防衛と見られていたこの事件を、佐川(時任三郎)はそうとは言い切れないと判断し、女子高生の親戚にあたる理事長を怒らせてしまう。
しかし、大己(瑛太)も佐川の判断を支持し、佐川を辞めさせるなと言いに行くわけですが、理事長は生徒の自主性を重んじすぎる佐川のやり方に問題があると言い出し・・・。

まぁ、結局は正当防衛なんかじゃなかったわけですが、なんやかんやで佐川は大学を去ることに・・・。

亮介(生田斗真)は父の病院を継ぐと決め、哲平(遠藤雄弥)は科捜研を目指す。
アキ(石原さとみ)はアメリカへ・・・。
大己は法医学を続けるって感じで、それぞれの出発があったわけですね。

ま、そんな感じで終わったような気がしますわ。テヘヘッ(*゚ー゚)>

 

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