任侠ヘルパー

企画:後藤博幸
P:牧野正

主題歌:
SMAP 「そっと きゅっと

第一話
「極道から老人介護への
華麗なる転身!!」
脚本:古家和尚
脚本協力:池上純哉
演出:西谷弘

くせのなさから何色にでも染まる草なぎ君ですが、極道はどうかな?と思って見てみたら、これがどうして結構ハマってましたね。

暴力団・隼会・翼興行組長の翼彦一(草なぎ剛)は、隼会若頭の鷹山(松平健)に八代目の組長の告別式の後に話があると言われ、自分が次の若頭になるのでは?と期待していた。
しかし、同じように鷹山に声をかけられていた者が他にも数名。
四方木りこ(黒木メイサ)、鷹山三樹矢(薮宏太)、黒沢五郎(五十嵐隼士)、六車雅人(夕輝壽太)、二本橋賢吾(宇梶剛士)。
一行は「とある場所で働いてもらう」とバスで連れて行かれる。
そこは隼会と敵対する鷲津組のシマのど真ん中にある「タイヨウ」という老人介護施設。
ここでヘルパーとして働き、その働きぶりで次の幹部候補を決めるという鷹山。

極道が介護の仕事なんて・・・と思ったら、案の定、彦一は認知症のチヨさん(池内淳子)という女性に息子に間違われたのをいい事に、金を引き出す、引き出す。(゚ー゚;Aアセアセ
もともと、オレオレ詐欺で儲けていたような彦一だから、「いいカモを見つけた」ぐらいにしか思わないんでしょう。
でも、お金には限りがあるもので、ついにチヨさんの手持ちのお金がなくなっちゃって・・・。
そうすると彦一ったら、夜にコンビニのATMに連れ出してまでお金を下ろさせようとするのよ。
でも、すでに残高不足でね〜。(;つД`) 
そして、彦一がちょっと目を離した隙にチヨさんがいなくなっちゃうわけ。

そんなチヨさんは晶(夏川結衣)が経営する高級老人ホーム「ハートフルバード」で保護されていた。
「タイヨウ」では絶対にやらない身体拘束されたチヨの姿を見て、彦一の中に新たな感情が芽生え始めたようでしたね。
チヨさんの息子に謝りに行った時も、母親に対して関心のなさそうな態度に何か感じていたみたいだし・・・。

タイヨウに戻って来ても、彦一につきまとうチヨさん。
ついに彦一は「俺はお前の息子なんかじゃない。」と、はっきり言ってしまうのでした。
すると、またもやチヨさんが姿を消してしまったのよ。
お金を渡さなきゃと思ったんだろうね〜。
コンビニの店員に金を取られたと思い込んで落ち込んだり、そうかと思えば借金しようとしてるし・・・。
そんな中、チヨさんが鷲津組の車を蹴ってしまいもめ事に・・・。
鷲津組とはもめるな!と言われていたにも関わらず、チヨさんを救うために割って入った彦一。
自分の事を息子だと思って必死でかばうチヨさんを守りたいと思った。
これが任侠道ってわけですね。
極道とヘルパーがどう繋がるのかと思っていたけど、「任侠」という点で繋がるとは面白い。
駆けつけたりこに「ばあさんを頼む!ばあさんを頼む!」と言って、鷲津組に連れて行かれる彦一が、ちょっとカッコよかったし・・・。(゚ー゚*)

認知症ゆえに自分は元々女優だったと思い込んでいるチヨさんが、死んだふりをして切り抜けたのも無理のない流れだったしね。

チヨさんは後日、田舎でやり直すという息子夫婦と一緒にタイヨウを去って行った。
あれだけ彦一を息子だと思っていたチヨさんが、本物の息子が現われると彦一を一職員としか思ってなかったのが少しせつなかったけど、あれで本物の息子さんの事をわからないようでは、また悲しいしね・・・。
まきあげたお金は餞別だと言って返したみたいだし、とりあえず良かった。

でも、晶がタイヨウをハートフルバードの傘下におこうとしているみたいで・・・。
そんな晶の息子・涼太(加藤清史郎)は、どうやら学校でイジメにあっているらしく、彦一に弟子入りを願い出ていましたが・・・。

うん!なかなか面白かったです!
これは期待して良さそう♪

第二話
「頑固ジジイの涙」
脚本:古家和尚
演出:石川淳一

タイヨウがハートフルバードのフランチャイズチェーンとなった事で、ハートフルバードのやり方を押付けられてしまう。
オムツを無理にでも利用させて、ヘルパーの負担を軽減し効率化を図ろうとする晶(夏川結衣)のやり方。
やはり意思がある方だと、オムツに対して抵抗もあるだろうしね〜。
晶は介護をビジネスとしてしか考えてないみたいで、そこに愛情が感じられないのが気になりますね。

で、案の定いましたよ!
オムツを拒む頑固なおじいさん・本村さん(津川雅彦)。
柔道四段でシニアの大会では名の通った存在。
その本村さんに胸の桜吹雪を見られてしまった彦一(草なぎ剛)は、反抗できなくなってしまうわけよ。
本村さんの外出に付き合った彦一。
向かったのは柔道のライバルのところ。
でも、そのライバルも寝たきりになっていて、認知症で本村さんの事もわかってくれない。
自分の体が思い通りにならないのもショックだけど、ライバルだと思っていた相手のそういう姿を見るのも、それ以上にショックだったでしょうね。
また、そのライバルと戦うために頑張ってたのに、目標がなくなっちゃうわけで・・・。

すっかり元気をなくした本村さんが失禁。
あれだけ嫌がっていたオムツを自分からはかせてくれと頼む姿には、ちょっと涙してしまいました。
今はまだ、介護する立場の年齢だけど、いつかは自分も介護される立場の年齢になるわけで、その時に誰かの手を煩わせて身の回りの世話をしてもらうのって辛いだろうなぁ・・・って、しみじみ考えちゃったよ。

すっかりプライドを失った本村さんに彦一はキレる。
なんだかんだ言いつつ、本村さんの頑固な生き方を彦一は嫌いじゃなかったんだよね。
そんな事でイライラしている時に、
涼太(加藤清史郎)がいじめられている現場を見てしまったもんだから、「何でやり返さない?プライドないのか?」と怒ったわけだ。

晶の指示で退所させられる本村さん。
その朝、彦一は本村さんを連れ出し、砂浜で投げ飛ばした。
「ガッカリだよ、あんたには・・・。」
そう言われた本村さんは、「今のは下手くそな投げだ!もういっぺんやってみろ!」と彦一に言い、かかってきた彦一を見事に投げ飛ばした。
あの時の本村さんの笑顔は心の底からの笑顔だったね〜。
「そんな元気ならいらね〜だろ?オムツ。」という彦一の台詞も良かったわ。

本村さんはタイヨウを出たけど、他のところでリハビリを頑張ってるみたいだし、頑固ジジイも大変だけどプライドなくしちゃダメだよね?って話でした。

涼太のことを舎弟と認めた彦一。
これからケンカの仕方を叩き込んでくれるらしいけど、晶の目が光ってますね〜。(゚Д゚;∬アワワ・・・

第三話
「阻止せよ老人虐待」
脚本:古家和尚
演出:石川淳一

どんなに虐待を受けても、ずっと一緒にいてくれるたった一人の家族が大事。
何だか考えさせられるようなお話でしたわ。

女組長のりこ(黒木メイサ)は自分の組の者にもなめられっぱなしで・・・。
あんなにカッコいいのに、女で若いってだけで鼻で笑われてる感じが可哀想だよね。
そんなりこは、何とか幹部になってハクをつけたいと思い、タイヨウでのヘルパーの仕事に力を入れるわけよ。

そんな中、利用者の節子(森康子)が同居している孫の高志(忍成修吾)に虐待されているのでは?という事になり、りこは毎日節子の家に通い始める。
最初は幹部になるための点数稼ぎだったのかもしれないけど、徐々に節子さんとの距離を縮めていくうちに、りこの中に本気で節子を心配する気持ちが現われてきて・・・。
虐待の痕を見つけても、たった一人の家族である高志を「ずっと側にいてくれるあの子は悪くない」とかばい続ける節子さん。
でも、虐待を続けさせたくなくて、りこは節子の家に忍び込んで高志の虐待現場をおさえることに成功!
ところが、高志にボコボコにされてピンチ!って時、飛び込んできて助けてくれた彦一(草なぎ剛)がかっこよかったわ〜♪

これで一件落着か?と思いきや、何と高志がりこのシマでクスリを売りさばいていた売人だという事が判明。
組の奴らが高志を連れて行ったとなると、節子さんが心配ってわけで、彦一とりこが駆けつけると、案の定、ぐったりした節子さんが・・・。
救急車を呼んで節子に付き添おうとしたりこに、彦一が「てめーの背負ってる組だろうが!てめーできっちりケリつけろよ!」と怒鳴ったところに、またしびれてしまったわよ。(゚ー゚*)
草なぎ君・・・こういう役もいいんじゃない?

ヤクザのやり方で高志を始末するという若頭に、警察に自首させると言って高志を助けたりこ。
自分のメンツより、節子にとってたった一人の家族を守りたかった。

高志が自首したことで一人になった節子さんはタイヨウに入所。
しかし、孫が逮捕されたショックもあってか認知症は急速に進み、高志を探し回る日々が続き、とうとう身体拘束されてしまう。
虐待から助けたはずなのに、施設で拘束されて・・・。
はたしてこれで良かったのか?
晶(夏川結衣)は、りこと彦一に「むやみに心に踏み入るべきではない。ヘルパーは家族にはなれない。」とはっきり言い切ってましたけど、そんな晶が頭痛に悩まされているのも気になりますね。
頭に腫瘍でもあって、もし麻痺でも出るような事になれば、晶が介護される側になるという可能性もあるわけで・・・。

りこが節子さんのたった一人の家族を守りたかった理由もわかりました。
りこが大事にしていた写真に写っていた男性は、彼女のお兄さんだったのね。
たった一人の家族を大事に思う節子さんの気持ちは、兄を亡くしたりこには痛いほどわかったってわけか。

第四話
「詐欺ヘルパー現る」
脚本:古家和尚
演出:葉山浩樹

タイヨウの利用者・ナツ(島かおり)が以前世話になったというフリーのヘルパー・レイコ(山田優)が、タイヨウでもすっかり人気者に・・・。
彦一(草なぎ剛)は、このレイコが別の場所では「あゆみ」と呼ばれている事に疑問を持ち、つけ回してみると、なんと鷲津組と繋がってる様子。

そんな中、ナツさんはレイコに連絡がつかなくなったと言い出し、さらに3ヶ月前にレイコに100万盗られていたことも発覚。
でも、夫を亡くして一人暮らしのナツさんが「詐欺師だって、優しくしてくれたらいいじゃないの!」とレイコをかばうところは何だか辛かったなぁ。
年老いて、家族も失って、一人で生きていく中、優しくしてくれたレイコに100万盗られたとしても憎めないなんて・・・。

レイコとかあゆみとか名乗っていたけど、本名は綾。
父が経営していた介護施設の借金を背負い、鷲津組に返済を迫られ、ヘルパーとしてお年寄りに近付き、盗んだお金を借金返済に回していたらしい。
やってる事はひどいんだけど、お年寄りとした約束はきちんと守っていたようで、詐欺だったと知っても誰も綾を恨んでないんだよなぁ。
それどころか感謝さえしてるし・・・。

一方で涼太(加藤清史郎)が学校で友達を殴ったと晶(夏川結衣)に連絡が入る。
でも、涼太に何があったのか聞き出すのも、ケジメをつけさせるのも、彦一がやってるんだよね〜。
ケンカの原因は友達が晶の悪口を言ったからなんだけど、さすがにそれを母親には言いにくかったか・・・。
それにしても涼太の彦一に対する信頼は絶大だなぁ。

綾を見つけ出した彦一はタイヨウに連れて行き、「許して欲しいと思うなら、きっちり筋通せ!」とお年寄りの前に突き出す。
ナツさんに「ひどいじゃないの!こんな寂しい年寄りを騙すなんて!」と言われ、涙して謝った綾。
ナツさんも許してくれて、綾は自首することに・・・。
しかも、このままじゃいつまでも鷲津組に付きまとわれるってことで、彦一が鷹山(松平健)に頼んで鷲津組に話をつけてもらってましたよ。
いい人に出会ったわね・・・綾。

涼太もケンカした友達と仲直りしにいきましたね。
彦一に「ガキのケンカは仲直りするまでがガキのケンカだ!」って言われてたし・・・。
こういう事、晶は教えてくれないもんね。
荒っぽいけど、極道なりの「筋」ってものはガキの世界にも通用するってわけだ。

そして、最後にビックリするような展開が・・・。
具合が悪い晶がふらつきながら彦一につかまった表紙に、胸の桜吹雪を見ちゃったよ!
あら・・・こんな段階でそういう展開だとは思ってなかったわ。(^▽^;)
もうバレちゃったら、どうなるの?

第五話
「憎き母との再会」
脚本:古家和尚
演出:石川淳一

胸の桜吹雪を晶(夏川結衣)に見られた彦一(草なぎ剛)。
どうなるの?と思ったら、晶はその直後に倒れ、気がついた後もその時のことを覚えてないらしい。
とりあえず、ホッとしたよ。
だけど、いつか思い出したりするんだろうなぁ・・。(゚ー゚;Aアセアセ

タイヨウに臨時入所した小澤さん(上田耕一)。
妻のさくら(倍賞美津子)は小澤の介護に疲れ自殺未遂の末、入院。
そのさくらが彦一を捨てて駆け落ちした母親だっちゅーのよ!
何だかね〜、彦一がさくらを憎しみのこもった目で見つめるところは胸が痛かったわ。
7歳の時に母親が別の男と駆け落ちし、すぐにアル中の父親は他界。
それから親戚中をたらい回しにされ・・・って、絵に描いたような不幸話で、そりゃ母親憎むのも仕方ないよなぁ・・・なんて思っちゃったもん。

退院したさくらは夫の世話をするためにタイヨウで同居することに・・・。
でも、それはタイヨウで働いている彦一を見たかったからなんだよね。

しかし、今度は過労で倒れてしまうさくら。
ナースが不在だと知った彦一が、咄嗟にさくらを背負って病院へ運ぶのを見て、憎んでいても見離せないのが親子なんだなぁ・・としみじみ。
また、倍賞さんの母親役ってーのが良かったよね〜。
さくらは駆け落ちした後、落ち着いたら彦一を迎えに行くつもりだった。
でも、自分が病気を長い間患ってしまい、お金もなくて迎えに行けなかった。
そんなさくらを支え続けたのが小澤。
二人の間に子供はなく、彦一を迎えに行くつもりで今まで来てしまったって事らしい。

彦一がさくらの息子だと知った小澤が、「立派に育たれて何よりです。お母さんを奪ったこと、申し訳ないと思っております。」と言ったところで(TωT)ウルウル。
そして、トイレのカーテン越しに彦一が「ありがとうございます、おふくろを支えてくれて。これからもよろしくお願いします。」と頭を下げたところで、また(TωT)ウルウル。

結局、小澤さんとさくらは夫婦で入れる施設へ移って行ったけど、彦一の中にあった母親に対するわだかまりはなくなったんじゃないかな?

さて、心配なのは晶ですね〜。
私は脳の病気か何かかと思っていたのですが、どうやら若年性痴呆症らしい。
涼太(加藤清史郎)も母親の異変に気付いているみたいで彦一に相談してたけど、彦一は自分の母親の事で余裕がなく話を聞いてやれませんでしたね。
介護を仕事にしている晶が、介護される側になるのでしょうか?
そして、親を捨てたと言っていたのも気になりますね。

 

SEO [PR] おまとめローン 冷え性対策 坂本龍馬 動画掲示板 レンタルサーバー SEO