臨場

原作:横山秀夫 「臨場 (光文社文庫)
P:佐藤涼一・目黒正之・横塚孝弘

第1話
「鉢植えの女」
脚本:坂田義和
演出:橋本一

この枠のドラマって何となくスルーしてきたんだけど、今回はちょっと見てみようという気になって、とりあえず初回見てみました。

男女二人の変死体が見つかり、検視補助官の留美(松下由樹)と検視官心得の一ノ瀬(渡辺大)が現場へ急行。
遅れて呑気にやって来るのが検視官・倉石(内野聖陽)ってわけですね。
朝採れのキュウリを食べながらやって来るあたりで、かなり変わり者の検視官って感じが出てました。
でも、こう見えて検視に関してはピカイチって事なんでしょうね〜。

青酸化合物による無理心中、男女の情交の形跡はなし、女性が部屋に入るのを目撃されたのが午後11時、死亡推定時刻は夜中の2時って事で、不倫の間柄の二人が3時間セックスもしないで何をしていたのかが引っかかる様子の倉石。
そして、現場に一ノ瀬を残し、次の事件へ留美と向かうんですわ。
一ノ瀬は倉石に対して良い印象を持っていないみたいだけど、これがじわじわと変わっていくのかもしれませんね。

で、次の事件は郷土史研究家の上田(小島康志)が自宅の地下室で死んでいた事件。
血のついたダンベルと上田の頭部にあるためらい傷から、自殺と見立てをした倉石に捜査一課の立原(高嶋政伸)は「時来たり 須藤の山芋 うらめしや」というダイイングメッセージを見せて他殺だと言い対立。
どうもこの二人、元々ウマが合わないみたいだし、これからもこうやって何かあるごとに対立するんでしょうが、その度に倉石と立原がキスしそうなぐらいに顔を接近させて言い合うシーンがあるのかと思うと、違った意味でヒヤヒヤしますわ。(^▽^;)
お二人さん、顔近すぎ!(笑)

上田が講師を務めるカルチャースクールの生徒・須藤明代(筒井真理子)が捜査線上に浮かんでくるんだけど、結局この女性は犯人ではありませんでした。
上田はカルチャーセンターの事務員・奈美(メイサツキ)によって地下室に監禁され、寒さのあまり裸電球を抱いて暖をとったが、元々心臓が悪かった上田が発作で苦しみ自殺を選択。
しかし、監禁された事を知ってもらいたくてダンベルによる他殺に見せかけた。
例のダイイングメッセージも実は「ジキタリス、不治の病もうらめしや」と読み、鉢植えのジキタリスを贈った人物が犯人である事を指していたらしい。
贈り主が奈美だったってわけね。
うーん、死ぬ前にそんな回りくどい方法を考えるとは・・・。(苦笑)
しかも、ダンベルで自殺なんて、私には無理だわ。

んで、最初の事件に戻るけど、タバコのフィルターに残された血のあとを口紅だと間違った女性が無理心中を図ったって、少し無理がないですか?
血と口紅は間違わない気がするんだけど・・・。(^▽^;)

第2話
「赤い名刺」
脚本:佐伯俊道
演出:橋本一

連ドラの中盤ぐらいで出してもいいような話だったなぁ。
検視の要請があった死体が、一ノ瀬(渡辺大)の元カノ・のゆかり(小嶺麗奈)だったなんてさ。
こういう話を2話で出すあたりに自信が感じられるよね。

一人暮らしの部屋でぶら下がり健康器にロープをかけ首を吊って死んでいたゆかり。
検視の対象がゆかりだと知った一ノ瀬が、自分との繋がりを隠そうと彼女が持っていた自分の名刺を持ち出そうとするあたりは、見ていてもショックだったなぁ。
出世の妨げになることが頭をよぎる気持ちもわかるけど、自分と関係のあった女性の死より、そっちを気にしてるなんて女目線で見れば複雑ですわ。

自殺という見立てをした一ノ瀬に対し、倉石(内野聖陽)は殺しだと言い、一ノ瀬の見立て違いだと指摘。
一ノ瀬は冷や汗もんだろうよ。
自殺って事になれば、これ以上調べられる事もないのに、殺しの疑いが残れば絶対に自分にたどり着かれちゃうもんなぁ。

案の定、現場から一ノ瀬の指紋が出るわけよ。
一気に容疑者になってしまう一ノ瀬。
しかし、妊娠3ヶ月だったゆかりのお腹の子は、DNA鑑定の結果、一ノ瀬との間に出来た子供ではない事がわかるんだよね。

で、犯人にたどり着かせてくれたのは、ゆかりの部屋の変わったドア。
玄関の外から押して開けるタイプのドアに、みんなが戸惑ってたんだけど、死体検案の谷田部(小林高鹿)だけは、すんなり入ってきてた。
そう、この谷田部がゆかりを自殺に見せかけ殺した犯人だったのよ。
あらら・・・この谷田部さん、昼ドラ「非婚同盟」に出てた方じゃないですか。
仕事に使うゴム手袋で、現場に指紋を残さず自殺に見せかけようとしたものの、手袋の滑剤に使われたコーンスターチの粉を死体の服に残してしまったのは、本人も気付かなかったんでしょうね。

それにしても、警察の人間が飲みに行った店のホステスと、こうも簡単にデキてしまうというのは、いかがなもんでしょか?(^▽^;)

第3話
「真夜中の調書」
脚本:尾西兼一
演出:猪原達三

団地の自転車置き場で見つかった変死体。
倉石(内野聖陽)は、犯人は左利きという見立てをするが、物置小屋に隠れているところを捕まった容疑者・深見(河西健司)は右利き。
離婚歴のある深見は、息子の血液型が自分と妻の間からは生まれるはずのない血液型だと知り、妻の浮気を疑って離婚。
しかし、月日が経ちDNA鑑定に関する新聞の記事を読んで、深みは愕然としたわけよね。
自分が亜型A型という血液型であれば、息子の血液型でも親子関係が考えられる事。
で、まさにこのパターンだったってわけだ。

息子が犯人だと知った深見は、彼をかばって警察に逮捕された。
一見、息子を思う父親のええ話のようだけど、倉石は深見にキツイ言葉を浴びせるわけよ。
血液型やDNAに振り回されるようなのは父親じゃないってね。
確かにそうだよなぁ。

ホームレスの深見が、別れた妻が働くラーメン屋に入りたくてもお金がなくて・・・って時に、チャリーンと小銭を手の平に転がす佐倉(小野武彦)が粋でしたね〜。

第4話
「眼前の密室」
脚本:岩下悠子
演出:猪原達三

えっ!そんなところから犯人出しちゃうの?って感じの今回のお話。

刑事課長・大信田(石田圭祐)の妻・加奈子(原久美子)が殺された。
外で新日新聞の愛(金子さやか)が、この家を張り込みしていた中で訪問した人物は東都新聞の皆川(小田井涼平)だけ。
しかし、愛はずっと張り込みをしていたわけではなかった。
途中、キャップの赤塚(橋爪淳)の指示で別の事件の現場へ向かうため、大信田宅を離れていたんだよね。
張り込み先を離れる時の鉄則として、赤塚に教わった通りドアに葉っぱを挟んで持ち場を離れたんだけど、結局ガセネタだとわかって戻って来た時にドアにまだ葉っぱがあるのを確認。
つまり誰もドアを開けていないって事になるらしいんだけど・・・。

キャップの大塚からの指示で愛が現場を離れた事。
これまた赤塚譲りの方法でドアに葉っぱを挟んでいたことなどから、俄然怪しい赤塚キャップ。

だけど、赤塚が犯人だとしてその動機は何さ?って思っちゃったわよ。
まさか親同士のトラブルが子供のイジメに繋がっていたとはね〜。
大信田の息子が赤塚の息子をイジメていて、それで不登校になった。
だからって、それで殺人に及ぶのも恐ろしいけどね。

今回、殺された加奈子が警察官の妻って事で、17年前に倉石(内野聖陽)の妻・雪絵(京野ことみ)が殺されていた事がわかりました。
この事件が立原(高嶋政伸)と倉石の間に対立を生んだ原因みたいだし、毎回のエピ以外でも気になる部分だよね。

第5話
「Mの殺人〜
午後10時の訪問者」
脚本:坂田義和
演出:伊藤寿浩

元アイドル歌手・十条かおり(小島可奈子)の死体が発見され、倉石(内野聖陽)は殺人事件と断定。

かおりの元恋人・松川(友井雄亮)の婚約会見後に彼女の死体が発見された事、かおりの部屋のベランダから松川の指紋が発見された事、松川の部屋から犯行に使われたと見られるクロロホルムとハンカチが見つかった事などから、東京地検の早乙女検事(小木茂光)も立原(高嶋政伸)を急かすわけよ。
さっさと松川を逮捕しろ!って感じで・・・。
だけど、肝心のクロロホルムの瓶から松川の指紋が検出されなかったりで、立原は逮捕に踏み切れないんだよね〜。

コーヒーは飲まないかおりのシャツの袖にコーヒーのしみがあった事、そんなしみのあるシャツでかおりが元カレに会うだろうか?なんて事に、倉石が繊細に気付いていくんだけど、それにしても犯人はまたまた意外な人物でしたわ。

松川が犯人ではないだろうって事はわかったけど、そうなると普通は松川に絡んでいる他の女・・・今回で言えば彼の婚約者が真犯人となるのが普通だと思うけど、個人的にはノーマークだったかおりのマネージャー・大西(佐藤正宏)が犯人なんだもん!

大西が借金を作り、その返済に困って会社の金に手をつけた。
使い込みがバレるのを防ぐために、かおりに金を借りた大西。
その金をかおりに返して欲しいと言われ、殺そうと思っちゃったらしいのよ。(゚ー゚;Aアセアセ
かおりの部屋へ行き、松川の部屋の合鍵を盗んだ後で彼女を殺す。
そして、盗んだ合鍵で松川の部屋へ忍び込み、犯行に使ったクロロホルムとハンカチを隠した。

うーん、多少出来すぎな話にも感じちゃったなぁ。(^▽^;)

母の日にからめてかおりと疎遠だった母親の話も入れたんだろうけど、あれだけ娘の解剖に無関心だった母親が、母の日のカーネーションをかおりが見つめていたという話で号泣するのも違和感あったし・・・。

毎回、野菜や花と会話する倉石さんは好きだけどね。(^^♪

第6話
「罪つくり〜赤い口紅の秘密」
脚本:吉本昌弘
演出:伊藤寿浩

新宿のホテルで殺されていた小夜子(小濱なつき)の事件と、小坂(松下由樹)の知り合い・素子(あめくみちこ)の夫・桐岡(須藤為五郎)が亡くなった件が結びつくとは・・・。

桐岡に睡眠薬強盗をしようとした小夜子は、薬で朦朧とした巨漢の桐岡にのしかかられ、頚部圧迫で死亡。
心臓疾患を抱えた上、睡眠薬を多量に飲まされた桐岡は発作を起こし素子を呼んだ。
やって来た妻の素子は、ホテルの部屋に入り指紋をふき取って夫を連れ帰った。

だけど、自宅の車庫で苦しむ夫を見て素子はその体を水でぬらし、ライターの着火部分で感電させた。
よく、そんな事思いつくもんだ・・・。
ライターで感電死させられるなんて知らなかったよ。(^^ゞ

素子と桐岡は再婚で、桐岡の娘と素子は血が繋がってないんだけど、どうやら親子の情は深かったようで・・・。
結婚が決まっている娘のためにも、夫を人殺しにさせてはならなかった。
心臓疾患で死んだことにしなくてはならなかったってわけね。
でも、倉石(内野聖陽)にひと目見られちゃ、それも無理だったわね。
何でもお見通しですから・・・。

夫は病死という事にして、自分が小夜子殺しの罪をかぶろうとした素子。
血の繋がりがない娘だから、自分が罪をかぶっても傷つかないと思ったらしいけど、最終的には父親が故意ではないにしろ小夜子を殺し、母親が父親を殺したんだから、娘が傷つかないわけはないでしょう。

それにしても、最初に桐岡が搬送されてきた時に、人工呼吸をしたという素子の口紅が一ノ瀬(渡辺大)とぶつかった時に服についたのがおかしいなんて、相変わらずものすごいところに気付く倉石さん。
この人は、どんな隠し事だって見破っちゃうんでしょうね。

第7話
「ユズリハの家
作られた不自由な死」
脚本:佐伯俊道
演出:猪原達三

老人・義太郎(西沢利明)の変死体を検視した倉石(内野聖陽)。
タンスの取っ手に浴衣の帯をかけての自殺で死に切れなかった義太郎に、何者かがとどめを刺したという見立て。
締められた首から松やにの成分が検出されて、最初は野球部に所属する義太郎の孫が疑われるんだよね。
野球のロージンバッグに松やにが使われるからって理由だったんだけど、この読みはハズレ・・・。
義太郎の娘・祥子(藤真利子)の夫・直樹(中村育二)が仕事で松やにから作るロジンアートを扱っていて怪しまれるも、こちらもハズレ・・・。

まぁ、ドラマ冒頭で祥子がバイオリンを弾くシーンがあった事で、そのバイオリンが重要であろうことはわかっていたけど、やはりバイオリンの弓の手入れに使う松やにの成分が、義太郎の首に付着していた成分と一致したらしく、祥子が犯人でした。

でも、その経緯を知るとちょっとせつない話だった。
実の父親・義太郎の介護をする日々の中で、祥子は何度も「死にたい」という義太郎の言葉を聞いていた。
そんな中、義太郎が不自由な体でタンスの取っ手にかけた帯で首を絞め自殺を図った。
祥子が部屋に入って来た時、死に切れずに苦しんでいる義太郎を見て、彼女は父親を愛すればこそ首を絞めて楽にしてやったというわけ。
介護を受けていた義太郎も、体が不自由ではあるが別にボケていたわけでもないし、娘家族に迷惑をかけているという実感があったのだろう。
それを苦にしての自殺と思うと、胸が痛くなる話だったし、またそんな父親の苦しむ姿を最後の最後に見ていられなかった祥子の気持ちを思うと、それも辛い。

こういう事件の中で、立原(高嶋政伸)の父親が亡くなったのに、現場にいて最期を看取れなかったというのも悲しかった。

第8話
「黒星〜
再会した女と15年の嘘」
脚本:尾西兼一
演出:猪原達三

小坂(松下由樹)が警察学校時代の同期・春枝(渡辺梓)と15年ぶりに再会した翌日、春枝が死体で発見される。
結婚し子供にも恵まれ、幸せな生活を送っていると思っていた春枝が、実は家族と別居し寂しい一人暮らしをしていたなんて知らなかったとはいえ、小坂は幸せそうな春枝を疎ましく思って、つい態度に出してしまった。
自殺と見られる春枝の死体を前に、自分のせいで自殺したとショックを受ける小坂。
しかし、倉石(内野聖陽)の見立ては殺人。
で、捜査が進められるわけですが・・・。

小坂・春枝・そしてもう一人の同期である久乃(川上麻衣子)が、過去に同じ男性に恋をし、久乃がその相手・国広(春田純一)と結婚。
小坂と春枝は失恋したという関係だったらしい。
しかし、3人も同じ男に惹かれるとは、なかなかすごいな。

立原(高嶋政伸)が捜査を進める中で、突然国広が「自殺じゃないのか?」と出て来るもんだから、すっかり国広が犯人だと思って見ちゃったよ。(^^ゞ
国広は杉並北署で副署長になってたらしいし、何とか捜査を打ち切らせるつもりだな・・・と。
まぁ、国広も全く無関係ってわけではなかったけど、彼が殺したわけではありませんでしたね。

ばったり春枝に会った国広は彼女と関係を持ってしまったんだけど、15年前に彼がプレゼントしたペンダントを、今でも大切そうに持っている春枝を見て怖くなり、彼女が死ぬ3日前に別れの電話をした。
一方で夫と春枝に何かあったとピンと来た久乃は彼女のアパートを訪ね、「あんたなんか死になさいよ!」と言い放った。
家族とは別居、子供にも会えない、国広と関係を持ったもののすぐに破綻、小坂にも冷たくされ、久乃にはののしられ・・・。
それで自殺したってわけか。
何だか悲しいなぁ。

倉石は最初から自殺だと見抜いていたが、落ち込む小坂に春枝の自殺の理由を拾わせるため、わざと他殺だと見立てた。
部下のためなら黒星も厭わない・・・って、倉石さん、それでいいの?って気もしましたが、死者の思いだけでなく今回は小坂の思いも根こそぎ拾ったってわけで、相変わらずすごい人でございました。<(_ _)>

第9話
「餞〜はなむけ」
脚本:坂田義和
演出:橋本一

定年を控えた小松崎(伊武雅刀)に10年欠かさず届けられていた差出人のない女文字の年賀状。
それが今年だけ来なかったことを気にしている小松崎。
最後まで見てから思い返すと、何故差出人不明の年賀状をそこまで気にしていたかがわかりましたわ。

アパートの一室で見つかった20歳の女性の変死体。
一度小型のナイフで刺した後、部屋にあった文化包丁で自殺に見せかけて刺し直したという倉石(内野聖陽)の見立て。
この女性の母親の再婚相手とかいう男が、ヒジョーに怪しかったのでてっきり犯人かと思ったら、またまた意外な人物が犯人でビックリしちゃったよ!(;´Д`)

だって、犯人は隣の部屋のご主人なんだよ!
個人的にはノーマークだったよ。(^^ゞ
殺された女性が引越しの挨拶に来た時から目をつけていたらしい。
それで奥さんがケンカして部屋を出て行った間に、天井裏からお隣の女性の部屋へ侵入したものの、気付かれて殺害。
なんてこったい!
母親の再婚相手にもそういう目で見られてて、それが嫌で一人暮らしを始めたのに、引越し先でこんな目に遭うなんて・・・。
あまりにも不運・・・。

で、この事件の凶器を拾った認知症の明代(佐々木すみ江)が川で溺死。
犯人に口封じのために殺されたのか?はたまた自殺か?事故か?ってことになるんだけど、溺死の検死が一番難しいらしく倉石もいつものようにはっきりと断言は出来ない。
でもね、この亡くなった明代さんが実は小松崎の生みの親だったんですよ。
養子として育った事を知っていた小松崎は、年賀状の差出人が本当の母親だと半ば分かっていたんですね。
だからこそ、今年だけ届かなかった年賀状で母の安否を心配していた。

認知症で森を徘徊する癖のあった明代さん。
森の中で鳴く「ジュウイチ」の声に包まれるのが心地よかったんじゃないかと倉石。
「周一」という小松崎の名前を呼んでいるようで、癒されていたんだろうと。
そして倉石が小松崎に伝えた秋代さんの死因は事故死。
殺されたわけでもなく、自分で命を絶ったわけでもなく、鳥の声に包まれて大好きな森の中での事故。
そう思えば、まだ救われる・・・かな。

第10話
「十七年蝉」
脚本:佐伯俊道
演出:橋本一

射殺された女性の遺体が発見された。
殺されたのは寺島弥生、発見された銃弾は17年前に倉石(内野聖陽)の妻・雪絵(京野ことみ)を撃った弾と合致。

すでに時効を迎えている雪絵殺しの犯人が出てきたのかって事で、犯人逮捕を約束しながらその約束を果たせなかった立原(高嶋政伸)も必死でした。

17年前の事件で、今回殺された弥生の夫・寺島(矢柴俊博)が取調べを受けていることが分かり、その時、寺島のアリバイを証明したのが弥生だった。
寺島の家に家宅捜索をかける立原。
そこで、もう逃げられないと思ったのか、寺島は自分が17年前の事件の犯人だと告白。
ただし弥生を殺したのは自分じゃないと言って、立原たちの目の前で自殺。

まぁね〜、17年前の事件で殺された一人の夫・大瀬(大杉漣)が画面に映った時点で、「大杉漣以外にいないな」とは思いましたが、弥生を殺したのは大瀬でしたよ。
妻の命日に殺害現場に花を手向ける寺島を見て、直感で犯人だと思った。
電話をかけてみたら、寺島は拳銃を埋めに来た。
その拳銃で弥生を撃ち、撃った拳銃は寺島家のポストに返した。
警察が犯人を捕まえてくれないから、自分の手で復讐したんだと泣き叫ぶ大瀬さんの気持ちもわからなくはないけど・・・。
遺族としては悔しいだろうし・・・。
時効が来たから終わりってわけには、たぶんいかないだろうし・・・。
そんな大瀬と同じ立場の倉石が、雪絵は自分の中でいつまでも生きていると言ったのは、大瀬の胸を打ったでしょうか?

個人的にはあまり馴染みのない枠にチャレンジしてみたわけですが、なかなか面白かったです。
ただ、水曜日・・・忙しいっすね。(^▽^;)
倉石の「俺のとは違うなぁ」ってお決まりの台詞や、花に語りかけるところ、きゅうりをボリボリかじりながら現場にやって来るところなんかが好きでした。

あと、意外なところから犯人が・・・ってのも、今思えば面白かったかな?

 

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