ぼくの妹

制作P:八木康夫
P:高橋正尚

主題歌:いきものがかり 「ふたり

第1話
「ただ一つの絆・・・僕が守る」
脚本:池端俊策
演出:金子文紀

かなり思っていたのとは違うテイストで驚いた。
ちゃんとした兄と何かとトラブルを起こす妹の兄妹愛みたいな話かと思ったら、初回のラストでとんでもない事件が起こり・・・あらら・・・ってな雰囲気に。

外科医の兄・盟(オダギリジョー)と、30歳までに1億貯めて東京に一軒家を買うのが夢の妹・颯(長澤まさみ)。
何かと兄に心配ばかりかける颯は、今回も失踪騒ぎを起こして盟を慌てさせるんだよね。
で、ようやく探し当ててみるとキャバクラで働いてるし、同僚のホステスに金を貸しては利子を取って儲けてるし、妻子持ちの弁護士・瀬川(田中哲司)と付き合ってるし・・・。
そんな妹に振り回される中、盟にも不運が降りかかる。
ケータリングの仕事中だった里子(ともさかりえ)に自転車でぶつかってしまい、なんやかんやで里子に惹かれていくんだけど、これまたなんやかんやで関係を持っちゃって・・・。(゚ー゚*)

薄暗い質素な感じのアパートの一室で初めて関係を持ち、その相手から父親が病気で・・・なんて話を聞かされ、挙句の果てに「300万貸して下さい」だもんなぁ。(゚ー゚;Aアセアセ
それって、最初からソレ狙いだったんじゃないの?って思うのが普通だと思うけど、盟は里子の事を信じちゃったんだろうね。
金儲けが趣味の颯に金を貸してほしいと頼むわけよ。
で、しっかり者の颯が瀬川に頼んで里子の調査をしてみたら、病気の父親の話も嘘、仕事を解雇された話も嘘だとわかるんだよね。

で、金を渡す約束をした場所で、盟は里子に真実を知ったことを告げ一度は去ろうとするんだけど、やはり気になってビルの屋上へ戻るのよ。
すると、なんと里子は飛び降りて自殺した直後。
盟・・・マジでヤバイし・・・。(;´Д`)
里子が飛び降りた現場に颯がいたけど、それはどういう事なんだろう?
盟が下りのエレベーターを待っていた時、誰かがエレベーターで上がってきていたみたいだけど、まさかそれが颯?
だとすると、あまりにも早業のような気もするし・・・。
そして、里子の内縁の夫らしい・九鬼(千原ジュニア)の存在が恐ろしい。
これから盟につきまといそうなんだよね。(((( ;゚д゚)))アワワワワ

思ったよりも何だか恐いお話っぽいんだけど、いきものがかりの主題歌はせつない気持ちを誘うんだよなぁ。
何となく先の予想がつかないだけに、楽しみになってきちゃったわ。

第2話
「犯人は妹・・・!!」
脚本:池端俊策
演出:金子文紀

警察に事情を聞かれて帰ってきた盟(オダギリジョー)を部屋の前で待っていたのは颯(長澤まさみ)。
そして「今日のことは忘れる事よ・・・いいわね」なんて、妹の方が兄に言い聞かせているし・・・。

里子(ともさかりえ)に花を手向けようとアパートを訪れた盟は、里子に頼まれて診たことのあるおじいちゃん(大滝秀治)と会い、そのおじいちゃんの携帯に納められた写真をみているうちに、里子と颯が話している写真を見つけて驚く。
これが里子が亡くなる前日らしいのよ。
写真の中の颯と里子は、どう見ても和やかに話している雰囲気じゃないし・・・。

で、こうなったら真相を妹に確かめたいところなんだけど、携帯にかけても連絡がつかず、そのうち瀬川(田中哲司)の妻・茂子(鈴木砂羽)がやって来て、瀬川も家に帰っていないことがわかって・・・。
興信所に調べさせていた茂子のおかげで、二人がとあるアパートで一緒に生活している事がわかり、盟と茂子はそこへ押しかけるわけだ。
幸せな家庭に憧れていた颯が、瀬川とそんな暮らしの真似事をしたかったのはわかるが、これに付き合っちゃった瀬川の罪は大きいよなぁ。
茂子に乗り込まれたら、結局「うちに帰ろう」って謝っちゃってるし・・・。
カッターナイフを手に錯乱した妻を見たら、そう言うしかないだろうけど、颯にしてみれば辛いよね。
だからって、高い煙突に登っちゃうのもどうなのよ?だけどさ。(苦笑)

「人の道を外れっぱなしでも、生きていて欲しい」という盟の言葉で、一旦落ち着いたけど、里子に会ったことを颯に尋ねると「兄に近付かないでくれ」と言っただけと説明。
でも、それだけじゃなさそうだよね。

そして、九鬼(千原ジュニア)が盟に接触して来ましたよ。
里子を殺したヤツが憎いという九鬼は、明らかに盟が里子を突き落としたと思い込んでいるみたい。
この人は里子の事を本当に愛していたのかなぁ?
そんな雰囲気には見えなかったんだけど・・・。
結局、里子が死んだという事実以外わかっていないわけで、そのあたりが気になりますね。

第3話
「兄を守るウソ」
脚本:池端俊策
演出:加藤新

瀬川(田中哲司)と別れる事を決意した颯(長澤まさみ)は盟(オダギリジョー)の部屋へ転がり込んできた。
きっと、またふらっと出て行ったりするんじゃないかと思うけどね。(^▽^;)

九鬼(千原ジュニア)が里子(ともさかりえ)を殺したのは自分だと思っていると知った盟はその誤解を解こうとするんだけど、九鬼相手にそう簡単な事じゃなさそうだよね。
そんな中、瀬川との関係を絶つと決めたはずの颯が、彼に事件の関係者を調べて欲しいとメールを送った事実が判明。
しかも、当日、あの現場に颯がいた事を瀬川から聞いた盟は妹を問い詰めるわけよ。
だけど、妹は「行ってない」と嘘をつき通すんだよね。
颯が盟を心配して何かと動き回ってるのはわかるけど、あまりに謎が多くて心配ですわ。
夜中に一人で出て行く颯を見て、盟が後をつけたから良かったよ。
たった一人で九鬼に会いに行ってたなんてさ〜。
ほんと、何をやらかすかわからないんだから・・・。( ´ー`)フゥー...
九鬼は里子の日記を売ってやると言って颯を呼び出したらしいんだけど、それは嘘で人殺しの妹の顔を見たくて呼び出したらしい。
兄を守りたくて九鬼に会いに行った颯。
だけどさ〜、「怖かった〜っ」って言われても何だか同情できないのは何故だろう?(゚ー゚;Aアセアセ
どうも颯のキャラが好きになれないんだよなぁ。(^^ゞ

翌朝、盟は九鬼に会うため横浜へ。
そして、二人で下水管の中へ入っていくんだけど、それには理由があって里子の兄と九鬼がこういう仕事を一緒にする仲だったらしいんだよね。
下水管の中での作業中に事故が起こり、里子の兄は二年間植物状態に・・・。
その時の治療費が300万で、兄が亡くなった後も里子の身にのしかかったって事らしい。
それを何とかしてあげようと九鬼がマチ金に借金し、借金取りから逃げ回る生活になったんだとか・・。
だから里子は盟から300万借りようとしたんだね。

で、結局里子を突き落としたのは誰やねん!
っつーか、本当に他殺なのかなぁ?

盟も里子と知り合ったばかりに、今回は下水管に閉じこめられたり大変だよね。

第4話
「真実の告白・・・」
脚本:池端俊策
演出:加藤新

警察がもう一度里子(ともさかりえ)が亡くなった件について、署で確認をしたいと病院の盟(オダギリジョー)の元に現われた。
それで集中力を欠き、オペ中にミスをした盟は准教授の塚本(佐戸井けん太)に休めと言われてしまう。

そこで盟は九鬼(千原ジュニア)の誤解を解こうと、里子が住んでいた団地を訪ねるんだけど、すでに部屋の契約は切れていて九鬼の寝袋もなくなっていた。
櫻井さん(大滝秀治)が花作りをしているビニールハウスで九鬼に会うことは出来たんだけど、誤解は解けず・・・というより九鬼は聞く耳持たずでしたね。

でも颯(長澤まさみ)が警察の人間から聞きだした情報によると、里子の恋人が何者かが彼女を突き落とすのを見たと証言しているらしい。
里子の恋人=九鬼
その証言の意図は何でしょうね?

颯は盟に屋上で里子と最後に会ったのは自分だと告白。
盟から里子がお金を受け取ったと思い責め立てた。
もみあっているうちに、里子のスカーフが風に飛ばされアンテナに引っかかった。
里子はそのスカーフを取ろうとして転落・・・事故だった。
恐くなってその場を離れてしまったと話す颯。
このことを警察に話すという颯に盟は「信じる」と言った上で、「誰にも言うな。お前はあのビルには行ってない。」と・・・。
颯が警察に話せば彼女が疑われる事になるでしょう。
兄としては妹を守りたかった。
妹もまた兄を助けたくて、真実を話す気持ちになった。
お互いを思いやる気持ちはよく出てましたね〜。

次の日、盟が警察へ向かった後、颯は九鬼に電話して「会って話したいことがある。」と告げてましたが、大丈夫かしら?
予告では颯が九鬼に対して理解を示していくような雰囲気があったし、盟がそれを心配するような展開になりそうだし、少し面白くなってきそうですね。

第5話
「鬼に恋した妹」
脚本:池端俊策
演出:清弘誠

九鬼(千原ジュニア)に会いに行った颯(長澤まさみ)は、自分が見た里子(ともさかりえ)の最期を話す。
スカーフを取ろうとして転落したのであって、盟(オダギリジョー)が突き落としたのではないと・・・。
あのスカーフは九鬼が里子に買ってあげたものだったのね。

そこへ九鬼を探しに来た借金取りが現われ、颯は九鬼と息を殺して隠れる事になっちゃうわけよ。
まぁ、隠れているのに喋りすぎだけど・・・。(笑)
お互いの身の上話になるんだけど、九鬼が親に捨てられ里子とその兄と家族のようにして暮らした話、そんな二人を失った九鬼に颯は自分を重ねて同情してしまったようですね。
確かに孤独な九鬼が、どれだけ里子と兄の存在を大切に思っていたかと思うと、そんな二人を失った今の九鬼に同情せずにはいられないけど。
300万かと思われていた借金は利子を含めると900万。
その金を作れば、嘘の目撃証言を取り下げるという九鬼。
こうなると盟のために何が何でもお金を作っちゃうんだろうなぁ・・・颯は。

そんな二人の前に現れたと思えば、倒れちゃった櫻井さん(大滝秀治)。
盟の病院に運んだけど、腸閉塞で状態はかなり悪いみたい。
そして、この櫻井さんが九鬼の父親であることがわかりました。
近くで九鬼を見守っていたってわけか・・・。
ジュニアさんが「九鬼」って名前だと納得できるのに、大滝さんが「櫻井」ではなく「九鬼」だったとわかっても、何だかしっくり来ないのは何故かしら?(^▽^;)
自分が死んでも息子が花を育てられるようにと、手帳に花の育て方を書き残してましたけど、ぜひ助かってもう一度一緒にお花を育ててほしいものです。
九鬼は櫻井さんが自分の父親だと知ったら、どういう態度に出るのでしょう?
そのあたりも気になりますね。

第6話
「届かぬ兄の声」
脚本:池端俊策
演出:金子文紀

颯(長澤まさみ)が瀬川(田中哲司)に300万を3倍に増やす方法を相談し、それが競馬の一点買いだった時はこっちが焦ったよ。(゚ー゚;Aアセアセ
300万つっこむなんて危険すぎるよーーーー!と思ったら、馬券買わなかったみたいでホッとした。
でも、結果は「買ってれば3倍」だったわけで、見事に900万に増やせる情報だったってわけか・・・。
所詮「・・・たら」「・・・れば」の話だし、あれはつっこまなくて正解だよ。

櫻井さん(大滝秀治)は緊急オペで目先の危機は脱したものの、これで安心とは言えない状態。
そんな自分の身を知ってか知らずか、櫻井さんは自分の花畑を売って九鬼(千原ジュニア)の借金返済に充てたいと盟(オダギリジョー)に頼むんだよね。
断れずに引き受けちゃったけど、畑地は櫻井さんが思っているような値では売れないことがわかり・・・、でもそんな事を櫻井さん本人には伝えられずに盟も困ってしまうのよ。
盟の気持ち、わかるわ〜。
櫻井さんを前にして「あの土地、大した値段にはなりませんよ」とは言えないよ。
やっぱり安心させてあげたいしね。
理事長(若林豪)から知り合いの孫を診てほしいという話があり、春奈(笹本玲奈)に「野心がない」と指摘された盟。
そこで櫻井さんの土地を900万で買ってくれる人を探してほしいという条件を出すわけだ。
盟にとって精一杯の野心を示したわけだけど、それって自分にとって少しも得になることじゃないってーのが彼らしい。

で、春奈にその土地を見に行こうと言われた盟が一緒に行ってみると、そこには九鬼を手伝う颯がいるわけよ。
兄としては心配だよね。
でも、彼のことが気になりだしている颯は、九鬼と一緒に車に乗って立ち去ってしまうわけよ。
ところが、そんな九鬼を追ってきたヤミ金の人間が颯の前で彼をボコボコにしちゃったもんで、颯は持ってきたお金の中から100万をヤミ金に支払って九鬼を助けてしまったわけです。
盟が心配している方向へ颯の気持ちは向かっているようで、しかも九鬼も颯に里子(ともさかりえ)を重ねて見ているようだし、この二人はもしかすると・・・な感じだよなぁ。

最後の兄妹のケンカも、実にあの兄妹らしかった。
どんと構えている妹の颯に対して、キャンキャンわめいている兄の盟。(笑)
盟がこれだけ心配しているのに、颯は九鬼を好きかもしれない・・・なんて言っちゃうし・・・。
そりゃ、兄としては怒るでしょ。

そして話の流れで櫻井さんが九鬼の父親だと颯に盟が話した矢先、その櫻井さん急変の知らせが・・・。
やはり助からないのでしょうか?>櫻井さん

第7話
「最後のケンカ」
脚本:池端俊策
演出:清弘誠

櫻井さん(大滝秀治)が危ない状態なのに九鬼(千原ジュニア)に連絡が取れず焦る盟(オダギリジョー)は、颯(長澤まさみ)に聞いてみるんだけど「ほっとけば?」なんて言われちゃって・・・。
でも、颯は九鬼を探して植木市に行き、櫻井さんの状態を伝えるんだよね。

病院に駆けつけた九鬼が櫻井さんの手を握る中、櫻井さんは意識が混濁しているのか手を握ってくれているのが盟だと思っちゃったみたいで、花畑を売った金を九鬼に渡してくれだとか、謝りたかったとか言いながら、花の育て方を書き記した手帳を渡すわけよ。
で、九鬼も「?」と思ったのか盟に尋ねると、櫻井さんが実の父親だという真実を知ることになり・・・。
その直後、櫻井さんは息を引き取ったんだけど、ここで九鬼が泣くのかと思ったらそうではなく、突然直面した真実の前で今まで父親を憎んできた気持ちと、櫻井のじいさんには心を許していた気持ちが入り乱れているような、そんな雰囲気が出ていたのは良かった。
そんな九鬼の寂しさを分かってあげられる颯の接し方も・・・。

でも、そんな二人が関係を持ってしまったらしく、二人で布団の中にいる姿には、ちょっとだけ笑いがこみあげてしまったよ。
だって、ジュニアさんが固まったように寝てるんだもん。(笑)
さすがにあらわな姿のまさみちゃんの横には緊張したんだろうか?(゚ー゚*)

二人が一緒にいる事を知った盟が、何としても引き離さなきゃと春奈(笹本玲奈)に900万の借金をして花畑へ急いだあたりも、兄としての焦りが見えてよかったなぁ。
しかし、ぽんと900万貸してくれる春奈って・・・すごいよね。(^▽^;)

颯が九鬼の花畑を手伝おうと決めた矢先、盟がやって来て900万を九鬼に渡し「今後颯に手を出すな!」と言って妹を連れ去る。
そのまま、盟が向かったのは寄見という瀬戸内の町。
櫻井さんのお骨を届けるために行ったんだけど、この町と盟たちが育った町が近くだというのは何か意味があるのでしょうか?
盟は東京を離れ颯を説得するつもりで寄見へ来たのに、すっかり九鬼と花畑を広げて行く事に希望を持った颯を説得することなどできず・・・。
結局、寄見から電車で帰るという妹を兄は見送ってました。

来週の予告がすごく気になる雰囲気でしたよね。
九鬼が病気になっちゃうの?
颯がすごくいい顔で九鬼との夢を語っていただけに、そんな流れになるのは可哀想。

第8話
「涙の別れ・・・忘れないよ」
脚本:池端俊策
演出:森嶋正也

櫻井さん(大滝秀治)のお骨を預けに行った盟(オダギリジョー)は、そこで町の診療所の看護師・機美(西原亜希)と出会う。
診療所の先生が入院してしまった小さな診療所。
盟にはこういうところが合ってそうなんですけどね。

颯(長澤まさみ)は九鬼(千原ジュニア)との生活を選び、盟のマンションを出て行った。
とりあえず一人で住んで、九鬼の仕事を手伝うらしい。
盟が九鬼に渡した900万も、そっくりそのまま返って来ちゃったし・・・。

それで春奈(笹本玲奈)に900万を返そうとしたら、強引に100万借金させられ毎月10万ずつ返してくれる時にお食事しましょうと言われちゃって。(^^ゞ
春奈らしいやり方だよね。(笑)
だけど、どこか憎めなかったなぁ。
彼女にとって精一杯のアプローチなんでしょう。
でも、盟にまったくその気がないみたいなのが可哀想だけど。(゚ー゚;Aアセアセ

盟のところには寄見の診療所へ来てくれないか?という話が来ましたね。
説得するために機美が上京してきたんだけど、盟からOKをもらうまで何度でも通うとスーツケース持参なのが、彼女らしくて面白かったです。
機美さんのキャラ、個人的には好きです。
強引なんだけど、どこか憎めなくて可愛くて・・・。
盟が彼女に惹かれて行ってくれたらな・・・なんて思っちゃったわ。
最終的には機美さんと寄見の診療所で・・・なんて絵を想像しちゃうんだけどなぁ。

ところが、最後は嫌な展開に。
同僚の医師から見せられた肺がん患者のレントゲン写真が九鬼のものだったんですよ!
颯に会っても、「幸せだから心配しないで」なんて言われて、九鬼の病気のことを言い出せない盟。
貯金をはたいて花畑を買ったとか、お花の種類を増やしたいとか、将来の夢を語る颯に言えないよね・・・。(´Д⊂グスン
でも、何とか九鬼を助けてやってほしいです。
きっと櫻井さんもそう願ってるはずだから・・・。

第9話
「告白・・・離れたくない!!」
脚本:池端俊策
演出:金子文紀

颯(長澤まさみ)が九鬼(千原ジュニア)の検査データを持って盟(オダギリジョー)の所にやって来た。
真実を知った颯が盟の部屋のトイレに駆け込んで泣いている・・・その声がもれてくるのを盟が遠くで聞いているというあたりで泣けちゃったよ。
ひとしきり泣いた後、さっぱりした顔で「で、どうしたらいい?」と次を見据えている颯も実に彼女らしかったし・・・。

再検査が必要だと知った颯は何とか九鬼を大きな病院へ連れて行こうと必死なんだけど、九鬼は盟のいる病院に連れて行かれるのはまっぴらだと拒み続け、結局、颯がいなくなってしまうという展開に・・・。

九鬼は三日経っても帰らない颯を心配して盟に電話を入れるんだけど、機美(西原亜希)のところに颯がいるのを知って、仲の悪い二人が一緒に駆けつけるあたりも良かった。

機美のキャラや颯のキャラを考えても、二人が一緒にいてもおかしくないと思えたし、盟から電話がかかって来た時に二人がパン作りをしているというのもありえそうで自然だった。
パン作りってストレス解消になるしね。(笑)

颯が会ってくれないとわかった九鬼が取った行動には驚いたけど、部屋の向かいのフェンスに登り、ポスターの裏に書いた「戸山医大へ行く」という文字を黙って部屋の中の颯に見せたところは、またまた泣けてしまった。
この二人、お互いに大きな存在になってしまってるんだよね。
だから、九鬼の病気は何としても治ってもらいたい。
そうなると盟が重要になってくるんだけど・・・。

第10話
「手術開始・・・最期の闘い」
脚本:池端俊策
演出:清弘誠

九鬼(千原ジュニア)は主治医として盟(オダギリジョー)を指名。
他に転移もなく、手術も成功。
よかった、よかった・・・。

今回すごく印象に残ったのは、春奈(笹本玲奈)。
九鬼の手術が終わった後に、盟をランチに誘って何故九鬼の手術を引き受けたのか盟に尋ねるんだけど、盟は「ハッキリしない」と答えて・・・。
それを聞いた春奈が「じゃあ、あの方の手術をしたみたいに、私たち結婚してみない?」と言うんだよね。
理由はハッキリしないけど手術したら成功したように、とりあえず結婚してみたらうまく行くかも・・・って。
すごく春奈らしい考え方で、突拍子もない発言のわりには妙に説得力があったなぁ。
そこへ機美(西原亜希)が乱入してくるのも面白かった。
春奈が盟をランチに誘っていたのを見ていたんだから、絶対に後をつけてきたはずなのに、偶然その店にやって来たかのように振舞って、空いてる席を探すものの見当たらず・・・って感じで、「仕方なく失礼します」と盟のテーブルに相席しちゃうところとか・・・。
ここも機美さんらしくて、それぞれのキャラがよく出ていて良かったわ。

退院前に九鬼と盟が二人だけで話した内容にもすごく意味があったと思う。
入院費や借金を颯(長澤まさみ)が何とかしようとしている事が嫌だという九鬼。
それは、まるで里子(ともさかりえ)と颯が重なるからなのね。
また、自分の側にいてくれる女性を不幸にしてしまうんじゃないかという不安もあったんでしょう。
手術前、もし助かったら一日だけ地下の下水管で働こうと思っていた九鬼。
そこで自分をリセットしようと・・・。
それを聞いた盟は、颯がどうなってしまうのか気になるんだよね。
九鬼のこれからに颯の存在が感じられないんだもん!
兄としては心配になるでしょう。
それで、妹を幸せに出来ないなら別れろと言ってしまうわけだ。

ただ、自分がそう言ったことで、もし春奈に兄がいたら今の自分と同じ気持ちなんだろうな・・・って事にも気付いてしまった盟。
そこで春奈を呼び出し、別れを切り出したんだよね。
ここでも春奈が実に彼女らしくて良かった。
本当は自分が一番辛いのに、「父が悲しみますわね。」って言っちゃうところが意地らしく感じちゃったよ。(´Д⊂グスン

九鬼は無事に退院。
機美を食事に誘った盟は、産婦人科の医師が寄見の診療所を引き継ぐという話を聞いて大反対!
で、なんやかんやしているうちに、週に二日なら自分が行くって言っちゃったのよ。
でも、きっと盟は心のどこかで望んでいたことじゃないのかなぁ?

退院翌日、九鬼がいないと颯から盟に連絡が入る。
妹を幸せに出来ないなら別れろと言った事を打ち明けると、颯は怒り出す。
「もう私の邪魔しないでよ!私の幸せ壊さないでよ!」
兄が妹の幸せを願ってしたことだったのに・・・と思うと、ちょっとせつない場面でしたね。
兄と妹、両方の気持ちがわかるだけに・・・余計に・・・ね。

最終話
「さよなら・・・妹の結婚」
脚本:池端俊策
演出:金子文紀

盟(オダギリジョー)と口を利かなくなったばかりか、数日後には姿を消した颯(長澤まさみ)。
どこへ行ったかと思えば、箱根の旅館にいたんだとさ。
旅館の人が自殺でもするんじゃないか?って雰囲気で盟に連絡してくるし、駆けつけてみれば颯は屋根に上ってるしで、こりゃ一大事か?と思ったら屋根に上って下りられなくなった子猫を助けていただけだったよ。( ´ー`)フゥー...
子猫ちゃんが可愛かったにゃ〜=^_^=
まぁ、こういうお騒がせが颯らしいよね。
屋根に上るためにはしごを貸してくれた庭師の築山(波岡一喜)が、たったこれだけで終わるはずがないと思ったら、二ヵ月後には颯が結婚したい相手だと盟に築山を紹介するわけで・・・。
九鬼(千原ジュニア)と一緒にやるはずだった花畑で花を育てている颯が、庭師(ガーデンプランナーか?)の築山に惹かれるのにも無理がなかったし、颯のキャラから見てもありえそうな展開で納得できた。

アメリカへ行く築山と結婚して、彼を追いかけたいと言っていた颯が、母親の言う事ばかりを優先する築山を知る中で、「迷っている」と盟に電話をしたのも流れ的に良かったんじゃないかな?
最初はドレスを迷っているという話だったんだけど、迷っているのは実は結婚そのもので、築山の母親ペースで進んでいく結婚に自分の唯一の家族である盟が排除されているような空気が颯は嫌だったわけで・・・。
自分をここまで育ててくれた盟に、「この結婚を見届けて欲しい」と言いながらも、どこかで「間違っていたのかな?」と悩む素振りを見せる颯。
「いつでも相談に乗るよ。俺たち兄妹だからさ。」と優しい言葉をかける盟。
そして、颯が試着したドレス姿を見て、思わず両親が見ていたら・・・と思い涙ぐむ盟に(TωT)ウルウルさせられました。
家族写真を撮ろうという颯の提案で、兄と妹がたった二人の家族写真を撮るのも良かった。

結局、颯はこの結婚を断ったわけで、いつまでも妹は兄に迷惑をかけ、兄は妹の尻拭いに追われるんだろうなぁ・・・って感じで終わりましたが、この終わり方には満足できました。

九鬼と颯の関係もはっきりしないままだったけど、盟に話していた内容から九鬼が颯を本気で好きだった事は伝わったし、「颯に借りた金は生きてる限り感謝の気持ちを込めて返し続ける」という言葉からも、二人の関係が切れたわけではない事がわかったので、もしかするといつかまた二人が・・・という可能性も捨てきれないし・・・。

後半、ぐんぐん良い感じになって来た作品でした。

 

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