薔薇のない花屋

P:関卓也・稲田秀樹
主題歌:山下達郎 「ずっと一緒さ

第1話
「北風と太陽」
脚本:野島伸司
演出:中江功

私、昔の野島作品は結構好きだったんだけど、ここ最近はちょっと苦手だったのよね。
でも、久々に「もしかして当たり?」って感じの初回でした。
ただ、途中で「はぁ?」って事にならないかな・・・という不安は拭えないのですが・・・。(^▽^;)

男手ひとつで娘・雫(八木優希)を育てる花屋の英治(香取慎吾)。
雫の母親(本仮屋ユイカ)は雫の出産時に命を落としたのね。
雫の母親が生きていた頃、英治に送ったビデオレターの内容から推測すると、一人ぼっちの英治に家族を作ってあげるため、危険を知りつつ雫を身ごもり出産したらしい。

そんな英治の花屋の前で雨宿りしていた盲目の女性・美桜(竹内結子)。
これが偶然の出会いに見えたんだけど、どうやら美桜が盲目というのも嘘で、仕組まれた出会いだったらしい。
美桜は看護師で、勤務する病院の院長・安西(三浦友和)の命令で英治に近づき、最終的には破滅させろと言われているんだよね。
それだけ英治に憎しみを抱いているってわけだろうけど、安西は亡くなった雫の母親の父ってところでしょうか?
だとしても、破滅させるほどの憎しみを抱くって、英治にどういう過去があるんだろう?
大体、美桜が英治に近づくのに盲目のフリをする必要ってあったのかしら?
まだまだ初回だし、謎だらけだなぁ。

そして英治の家に転がり込んできた元ホストの直哉(松田翔太)も謎だよね。
最終的にはいろんな登場人物が、ぐちゃぐちゃに絡んでくるんだろうなぁ。

雫ちゃんがとても可愛い♪
言う事は大人顔負けなんだけど、それもまた何だか可愛いんだよね。
頭巾をかぶって登校するあたりは、かなり変な子だったけど、頭巾を取ったら可愛い顔が現れて・・・ちょっとキュンとしちゃいました。

初回は謎をばら撒かれて視聴者をモヤモヤさせて次回へ引っ張る雰囲気でしたが、これからどんな展開で驚かせてくれるのか、久々にちょっと野島ドラマに期待しちゃってます。
院長の命令を断れない美桜にも、どんな理由があるのか知りたいわ〜。

第2話
「花のように笑う人」
脚本:野島伸司
演出:中江功

な〜る〜ほ〜ど〜。
直哉(松田翔太)は安西(三浦友和)が依頼した探偵事務所にいた人間で、今も安西に雇われて動いてたんですね。
しかし、直哉の名字が「工藤」で「探偵事務所」にいた人なんて、ちょっと松田翔太君のお父様を思い出させちゃいますね。

雫(八木優希)がプールで溺れた時、それに気付いたのは美桜(竹内結子)だけで、盲目のふりをしている美桜ゆえに助けられず焦っていたわけ。
そこにザバーンと飛び込んだのが直哉で、何でここに直哉が?と思ったら、安西に使われていたってわかって、なるほど!ですよ。
美桜が安西に逆らえない理由も、父親(尾藤イサオ)が入院しているからのようですね。
どうやら難しい手術が必要な状態のようで、本人はそういう事には気付いていないようだけど、父親の命を安西が握ってるようなもんでしょうか?

そして直哉は英治(香取慎吾)の家で見つけた雫の母親(本仮屋ユイカ)のビデオを、少しずつダビングして安西に渡しているらしい。
画面の中の雫の母親を見つめる安西の表情を見ると、やはり父親なんでしょうね。
英治に対して、どんな恨みがあるのかなぁ?

さて、美桜ですが職場ではあまり愛想もよくないし、同僚からの評判もよくない女性のようですね。
彼女が父親を「キライ」と言いつつも放っておけないところなんかも、きっと何かあるんだろうなぁ。
そして、そんな彼女が英治を騙し破滅させるために安西に使われているわけだけど、英治の前では屈託なく笑い、時には怒り、「盲目の美桜」という女性を演じているようでありながら、本当はこうありたいという彼女自身の姿を現せてもいるような気がするんだよね。
英治が好きだと言っていた「花のように笑う人」は、もちろん雫の母親がそういう人だったからなんだろうけど、今はそこに美桜を重ねて見てますよね。

菱田さん(池内淳子)が家を売り払って、一人でホームへ行こうと決心していた彼女に「家族になろう」と一緒に暮らすことを提案した英治。
英治が菱田さんの本心を見抜いていたとしたら、美桜の事だってある程度見抜いてそうな気がするんだけどなぁ。

それにしても、慣れない合コンに付き合って、参加してた男から「つまんね〜」とかさんざんな言われ方して傷ついた美桜が酔っ払って英治に電話して、英治が迎えに来たあたりの雰囲気は良かったなぁ。
美桜にコートをかけて「あなたは特別大切な荷物だから包装してるんです」なんて、久々に野島テイスト感じちゃったよ。
そして大切な荷物の美桜をひょいと抱きかかえ、歩いていく英治。
いやぁ、たまらんの〜。(笑)

第3話
「終電までに探して」
脚本:野島伸司
演出:葉山浩樹

直哉(松田翔太)に雫(八木優希)の担任・小野先生(釈由美子)と英治(香取慎吾)が良い雰囲気らしいと聞かされた美桜(竹内結子)のジェラシーむき出しなところ・・・あれはもう演技でも何でもないですよね。
美桜の素直な感情でしょう。
安西(美浦友和)の命令で嘘をついて英治に近づいた美桜だけど、どんどん惹かれていってるんじゃないの?

そんなジェラシーむき出しの美桜を可愛いと思った小野先生が、つい英治の事を好きだとからかって言ってしまって、美桜はその場を立ち去ってしまうわけ。
美桜をほっとけずに英治は追いかけるんだけど、そこで不良に絡まれてボコボコにされちゃうのよね。
どんなに殴られても手を出さなかった英治が、美桜が突き飛ばされたのを見た瞬間、表情が変わって相手の一人の腕を力いっぱいつかんでましたよ。
ものすご〜く痛かったみたいだし、あの冷酷そうな表情からも英治に何か恐い一面があるような雰囲気をかもし出してたなぁ。
それが安西の言うところの「あんな男」って表現になるんだろうか?
昔はすごく悪いことばかりしてたのかもしれないなぁ。
そんな英治が雫の母(本仮屋ユイカ)と出会った事で変わっていったのかも・・・。

それにしても「渋谷にいる私を見つけて」というゲームは乙女心をくすぐりますなぁ。(笑)
乙女は誰しも、広い世界の中で自分だけを見つけてくれる王子様を待っているわけで、渋谷のどこにいるかも教えず終電までに私を見つけて・・・というゲームはほんのわずかな確率に自分の運命を託すような乙女チックなゲームでございましたわ。
さすが野島先生。(笑)
現実問題として、ノーヒントで渋谷にいる美桜を見つけるというのは無謀なゲームともいえるんだけど、最終的には見つけてもらえる場所で美桜が待っているという「反則」に彼女からの愛も感じるわけで・・・。(゚ー゚*)
その上、ただそれだけでなく、「今度は反則なしでやりましょう」という英治に美桜が「それならいつまで経っても見つけてもらえないもん!」と返せば、「もう少しだったんだから・・・」と、美桜がちぎって飛ばしていた花びらを2枚集めている英治。
くーーーー、おぬし、やるの〜ぉ!って瞬間でしたわ。(爆)
「あと少しであなたを見つけてたんですよ。」
こんな事言われたら、キューンでしょうよ。
安西先生はここまで想定して美桜を送り込んでいるのでしょうか?

第4話
「明かされた過去〜
3万人の子供たちへ」
脚本:野島伸司
演出:中江功

省吾(今井悠貴)が万引きしたという知らせが入り、彼の両親が謝罪にやって来て、父親に殴られまでしたものの、彼のポケットからは何も出てこなかった。
そこで両親はスーパー側に慰謝料を請求。
この話を聞いた英治(香取慎吾)は、省吾がネグレクト・・・または、もっと酷い状況に置かれているのではないかと推測。
そんな風に省吾の気持ちを理解してあげられるのは、英治もまたそういう親の元で育ったからみたいなのよ〜。
出たー!野島流・・・不幸を背負った主人公!(笑)

そんな英治は省吾のように親の虐待に遭っても、日々戦っている子供たちを「名もなき戦士」と呼び、3万人もそんな戦士たちがいると話して聞かせるんだよね〜。
同じ境遇を知る英治の言葉は、省吾の心にすんなり入ったようで、何者も寄せ付けない感じの省吾が心を少しだけでも開いていく様子はちょっと(TωT)ウルウルしっちゃったなぁ。

省吾が危険な目に遭っていると思った英治は、雫(八木優希)経由で「SOS」の発信先のメルアドを渡すのよ。
これは、省吾にとってお守りだったんだろうね。
使わないで済むなら、それで良かったお守り・・・だけど、やっぱり「SOS」を出さずにはいられなかった。
省吾のSOSをキャッチした英治は健吾(寺島進)を引っ張って、省吾救出へ向かうのよ!
雫がかぶってた頭巾をかぶって・・・。
こんな非常時に、健吾が「え?俺、ピンクなの?」ってつぶやいたのが可笑しかったわ。(笑)
親に虐待を受けた後の省吾は、力なく部屋の中に横たわっていて、そんな省吾を連れ出すため、両親ともみ合う英治。
黄色の頭巾をかぶっていたけど、そこから見える目がすごく鋭くて・・・これが美桜(竹内結子)に話してた「心の中の冷たくて残酷な部分」ってヤツなのかな〜と思っちゃったよ。
美桜には、そういう部分をいつか消し去りたいって言ってたけど、消したくても消せない闇の部分がある背景が知りたいわ。
助け出した省吾は施設に預けられた。
英治もこうやって生きてきたのかな?

そんな英治の事を悪い人だとは思えなくなっている美桜ですが、安西院長(三浦友和)の英治への恨みは消えることはなさそうですね。
雫の母(本仮屋ユイカ)が妊娠したと知ってから、一度も会いに来なかったらしい英治。
結局、死ぬまで会いに来なかった英治の事を、「娘が妊娠したと知って捨てた男」と思っているようですが、たぶん、そこには会いにいけない事情があったんでしょうね。
省吾と施設の前で別れるとき、英治が言ってた「大きくなって困ったことがあったら薔薇の花1本持って駅前の花屋に来るといい」(台詞うろ覚え)という言葉と、初回で見た雫の母が死んだ時に薔薇1本持って走ってきた英治らしい男性の姿が、何となく重なって感じたんだけど・・・。

直哉(松田翔太)が英治に美桜の目の事を話していたから、本当は見えるってことをバラしたのかと思ったら、「手術すれば見えるようになる」と吹き込んだみたいですね。
それに菱田さん(池内淳子)が偶然、病院で働く美桜を見てしまったのも気になります。
菱田さんは「気のせいよね」と自分に言い聞かせているけど、明らかに疑った表情だったよなぁ。

いやぁ、久々に野島ワールドにハマってしまったかも・・・。(笑)

第5話
「世界一長い告白!」
脚本:野島伸司
演出:西坂瑞城

直哉(松田翔太)の嘘もとんでもないもんですね〜。
美桜(竹内結子)の目の手術には途方もない金額がかかるとか、美桜が働いているマッサージ院のオーナーが手術の費用を出すという条件で美桜にプロポーズしたとか・・・。(^▽^;)
英治(香取慎吾)の心を揺さぶって、美桜のためにお金を出させる作戦なんだけど、「恋は盲目」とはよく言ったもので英治は信じちゃうのよね〜。
ここまで大げさな嘘だと、何だか怪しいって思っちゃいそうなんだけどなぁ。(^^ゞ

英治に手術の費用を出させてほしいと言われて、笑っちゃう美桜の気持ちはわかるなぁ。
純粋に嬉しかったんだよね。
お金の問題が出てきたら英治が引いても当然なのに、他に出してくれそうな人がいると聞いて、自分に出させてほしいという英治の気持ちが嬉しいんだわ。
この場合、お金というものにあまり意味はなく、英治が他の誰でもなく自分が美桜のためになりたいんだという気持ちの表れなんだもん。
英治の回りくどい告白も美桜はすごく嬉しかったはず!
・・・と、同時に心苦しくなっていくわけよね。
嘘をついていることに・・・。

それで、もうこんな事はやめようと決意し、父親(尾藤イサオ)も他の病院へ転院させ、自分もこの病院のナースを辞めてしまおうとしていたのに、ここで父ちゃんが倒れちゃうわけよ。
診断の結果、院長(美浦友和)なら父ちゃんを治せるらしいんですわ。
せっかく院長の手から逃れて生きようとしたのに、これでまた逃げられなくなってしまう美桜。
英治に本当の自分を見せられないまま、どんどん好きになられてしまって、自分も好きになっちゃって・・・。
でも、そこには大きな嘘が存在するわけで、美桜はどんどん辛くなっていくわけで・・・。(´Д⊂グスン
英治が自分の全財産を美桜のために投げ出す覚悟をしたことが、美桜にとっては嬉しい反面、耐えられないほど辛いことだったりするのよね。
雫(八木優希)の母親(本仮屋ユイカ)がビデオの中で言ってたように、人は鏡で優しくすれば相手も優しくなるのならいいけど、ひびが入ればその姿は歪んで映ってしまうこともある。
それがわかっているだけに美桜は辛いだろうな。
あ〜、院長!
アンタの恨みの対象は英治だったはずなのに、美桜まで苦しめてそれでいいのかい?

その上、院長ったら美桜に「これから先もあの男に会いたいならば、網膜の手術を受けなさい」と言ってたね〜。
それって、どういう意味なんだろう?
本当は見える目を手術で見えなくしてしまえば、英治は一生美桜から離れないって意味?
それとも手術を受けて治ったって事にしろって意味?

菱田さん(池内淳子)は美桜がナースとして働いていることをつき止めちゃったし、その上でどう接してくるのかも興味あるなぁ。

第6話
「暴かれていく秘密」
脚本:野島伸司
演出:葉山浩樹

美桜(竹内結子)が看護師として働いていたのを見てしまった菱田さん(池内淳子)は、英治(香取慎吾)が美桜の手術費用としてお金を渡したと聞いて大慌て。
英治をせかして美桜のアパートに向かわせるんですが、美桜はとんずらしてなくて雫(八木優希)と一緒に現れるんですよ。
それでも納得がいかない菱田さんは、英治に美桜が看護師として普通に働いていたと告げ、病院に行ってみる様に勧めるんだわ。
菱田さんが英治のためを思って取った行動も、もっともだよね〜。

美桜はお金を受け取った時点でとんずらしても構わなかった。
しかし、そうしなかったのは彼女の意思なんだよね。
院長(三浦友和)が「網膜の手術を受けなさい」と言っていたのは、本当に手術を受けるわけではなく受けて視力を取り戻したふりをすれば、ずっと英治と一緒にいられるって意味だったのか。
つまり、英治と一緒にいるためには嘘をつき続けなくてはならない。
いつまでも後ろめたい気持ちは拭えない。
それでも一緒にいたいと思ったから、美桜は英治を騙し続けることを選んじゃったというわけか・・・。
あぁ、愛とは複雑なものよの〜ぉ。

そして、英治もまた美桜を愛する気持ちが強かった。
病院で看護師として働く美桜の姿を見てしまって、自分が騙されていた事を知っても、「だったら、何故、お金を奪って姿を消さなかったんだ?」というところが引っかかって・・・、でも聞けなくて・・・。
美桜が手術を受けたふりで巻いていた包帯を見る目は、明らかに不信感でいっぱいだったのに、結局は美桜の嘘を受け入れてしまう。
騙されていたとしても、美桜が好きだから・・・。

院長は英治から職と金を奪うことに成功したわけで、あとは雫を奪ってしまえばミッション・コンプリートってわけか・・・。
でも、その計画に直哉(松田翔太)が気付いてしまいましたね。
直哉は英治の事を信じ、英治だけには嘘をつかないと言っていたけど、直哉に少しでも良心があるとしたら、この事を伝えようと思うのかも・・・。

しかし、雫もなかなかたくましい子だよね。
自分に近づいてきた安西の事をじいちゃんだとわかった上で、お金持ちそうなじいちゃんから花屋を続けられるようにお金を借りようと思っていたなんて・・・。
天使の笑顔でじいちゃんを攻略できるだろうか?
しかし、父ちゃんを苦しめているのはじいちゃんだって事に雫が気付いたら、どうなっちゃうんだろうなぁ?
やっぱり、そういう時こそ天使の笑顔が救ってくれるのかもしれないね。

第7話
「親が子供を叩く時」
脚本:野島伸司
演出:中江功

弁護士がやって来て、雫(八木優希)の親権を渡せと言って来た。
裁判にはしたくない英治(香取慎吾)。
何で、そこまで裁判を拒むのか。
周りにも父親なんだから裁判になっても勝てるんじゃないかと言われても、断固として裁判にだけはしたくないらしい。
それは、英治が雫の本当の父親ではなかったからなのね。
裁判になれば雫の事だけでなく、自分の事も調査される。
そうすれば、実の親子でない事がわかってしまうってわけ?

英治が雫の本当の父親ではないというのは、メッセージビデオの中からわかってしまいました。
今のところ、気付いたのは美桜(竹内結子)だけか?
直哉(松田翔太)は、このビデオの映像に気付いてたんでしょうか?
雫の母親(本仮屋ユイカ)が「専属カメラマンを紹介します」と言って画面に映ったのが英治。
つまり、雫の母親が「キミ」と画面の向こうに呼びかけていたのは、英治ではない誰かという事になるんだよね。
その男が雫の母親を捨てた男ってわけか?
で、その男は今どこに?

雫が安西(三浦友和)に花屋をつぶさないためにお金を貸してほしいと頼み、それにOKが出たと嬉しそうに英治に話すんだけど、英治の心は決まっちゃってたんですよね。
雫を手放すって・・・。
それで、安西に英治が会いに行くんだけど、そこで「私の娘を死なせたのは間違いなく貴様だな?」と言われ、すごく間があって「はい」と答える英治。
安西って恐ろしく勘違いした相手を憎み続けて来たって事になるんですか?
そして、美桜は安西が間違った相手を恨んでいるとも知らず、英治に嘘をついて来た。
小野先生(釈由美子)から話を聞いて、英治が美桜の嘘を知った上で自分を受け入れたと知った美桜は辛かったでしょうね。
何も悪くない英治から何もかも奪っていく手伝いをしたわけですから・・・。

雫におじいちゃんと暮らすように話した時の英治と雫のやり取りも泣けちゃったよ。
おじいちゃんの家に行くんだと言われた時は、当然英治も一緒だと思っていた雫。
菱田さん(池内淳子)も一緒に行くと言われて大喜びしてたのに、大好きなお父ちゃんが一緒じゃないと知って愕然とする。
自分がいい子じゃないから一緒に暮らせないのか?と聞く雫に「面倒くさくなったんだよ。」と言い放つ英治。
「だったらいい子になる」という雫のほっぺを伝う一筋の涙に(TωT)ウルウル。
一生懸命お父ちゃんにすがる雫を英治がビンタし「うんざりなんだよ」と一言。
ウワァァ━━━━━。゚(゚´Д`゚)゚。━━━━━ン!!!!
英治は自分が悪者になって、雫を突き放そうとしたのね・・・と思ったんだけど、その後、健吾(寺島進)と話してた内容を聞くと、本当に苛立って手を出してしまったようでしたね。
子供を叩く親なんて許されない事、それはそういう子供時代を送ってきた自分が一番わかっていたこと。
でも、わかっていても手を出してしまったという事実。
「わかってくれるまでひらすら話す果てしない忍耐が愛情」、そう思っていたのに自分と同じ痛みを雫に与えてしまった。
英治の気持ち、雫の気持ち・・・どちらも胸が痛いよね。(´Д⊂グスン

直哉(松田翔太)は美桜からお金を奪ってしまったし、安西はどうもアルコール依存症らしくオペが出来る状態ではないらしい。
・・・と、なると美桜の父親(尾藤イサオ)のオペはどうなるのか?という問題も出てきちゃうよね。

雫の本当の父親は何故雫の母親を捨てたのか?
というより、雫の父親は雫ができたという事を本当に知っていたのだろうか?
ここから、どうなっていくのか・・・期待が高まっちゃいますわ。

第8話
「さよなら父ちゃん」
脚本:野島伸司
演出:西坂瑞城

雫(八木優希)が学校でバリケードを作ったと連絡を受け、英治(香取慎吾)が学校へ行ってみると、そこには20人の頭巾をかぶった生徒がいて、本物の雫を英治に当てろと言うんですわ。
もし、本物の雫を当てたら安西(三浦友和)のところに行くと・・・。
子供が考えた最後の抵抗だと思うと、何だかいじらしくて泣けてきますね。
しかし、実際に並んでいたのは19人。
雫は掃除用具入れの中に隠れて、父ちゃんが自分を探す声だけを聞いてたんですね。
でも、さすが父ちゃんですよ。
雫がそこにいない事を見抜いて、それでも雫が仕掛けたゲームにはちゃんとのってあげて、最後の最後に雫を見つけてくれるんだもん。
掃除用具入れの中から泣きながら出てきた雫を見て、私も(TωT)ウルウルしちゃいましたよ。
泣かせるなぁ・・・雫ちゃん。
こうして、雫は安西のところへ行っちゃうんですね〜。

でも、雫は美桜(竹内結子)に「父ちゃんを一人にしないで」と頼んでいったそうですよ。
またまた泣かせるじゃないですか。(´Д⊂グスン
美桜は部屋のスペアキーを英治に渡し、二人は一緒に住む事になりました。
期間限定で・・・。
「僕たち期間限定ですよね」「そうよね」(台詞、うろ覚え)ってな二人のやり取りが妙にせつなく感じてしまったわ。

安西は雫を引き取って、妻・久美子(仁科明子)とやり直そうと考えていたみたいだけど、いつの間にか久美子は弁護士の林(小市慢太郎)とデキちゃってたらしく戻ってきてはくれませんでした。
安西も「愛」の伝え方を知らない大人なんでしょうね。
雫がいれば妻を引き止められると思っていた。
しかし、妻が欲しかったのは安西本人の愛情だったんですよね。
雫が天使の微笑みでおじいちゃんを癒してあげようとしているところ、良かったなぁ。
でも、そのおじいちゃんが父ちゃんから何もかも奪った張本人なんだよ!なんて、口が裂けても言えないよなぁ。

直哉(松田翔太)から院長はオペが出来ないと聞いた美桜は、安西を問い詰めてましたね。
そこでオペが出来ない事を認めた上で、安西が呼び寄せていたのが神谷(玉山鉄二)なんですが、彼が雫の本当のお父さんって事でいいのかな?
美桜は安西にビデオを見せ、英治が雫の父親ではない事を知らせたけど、そうなれば安西は本当の父親を探すんだろうか?
そして、英治がもし復讐のために神谷を探していたのだとすれば、美桜の父親を助けられる唯一の男の命を狙う事になってしまうのかも・・・。

神谷と再会した英治が「名もなき戦士」「俺たちが信じているのは世界で俺たちだけ」と言っていた事から、きっと神谷も英治と同じように虐待を受けて子供時代を過ごした人物なんでしょう。
雫の母(本仮屋ユイカ)のビデオの中でも、「お母さんの話をしたらキミは恐い顔をした」という部分があったもんなぁ。
もし、神谷が雫の父親だとしたら、雫を身ごもったと打ち明けられた時、きっと自分が親になる恐さとか、自分が「母親」というものを作り出してしまう恐ろしさを感じたんじゃないだろうか?
そうなると、その恐さに耐えられず逃げ出した可能性も考えられるよなぁ。
・・・とか、いろいろ想像するのが楽しいわ。(笑)

第9話
「衝撃!全ての真実」
脚本:野島伸司
演出:中江功

雫(八木優希)の母(本仮屋ユイカ)と小野先生(釈由美子)が同じ大学だった事がわかり、直哉(松田翔太)は雫の本当の父親を探す。
そんな中で雫の母親の名前が今回明らかになりましたね。
ルリちゃんだそうで・・・今まで知らされてなかったのが不思議なぐらいですなぁ。

美桜(竹内結子)は自分が英治(香取慎吾)にした事を、最初から説明しようとしてましたね。
話してわかって欲しかったというよりは、きっとすべて知ってておいてほしいという気持ちなんでしょうが、英治は神山(玉山鉄二)から電話が入った事もあり、途中で出て行ってしまいました。
そんな英治を追って探しに行くと、そこには神山と喋ってる英治の姿があり、ルリの事について二人が話しているところだったんですわ。
神山は英治に聞くまでルリが安西(三浦友和)の娘である事も、死んだ事も知らずにいたんだね〜。
でも、それで悲しむわけでもなく・・・。
留学が決まっていたところにルリが妊娠したと聞き、神山は正直面倒に感じていた。
英治がうまくルリに話をつける事になっていたんだけど、彼はどうしても言えなかった。
いや・・・言うつもりはなかったと言ってましたが。
ルリを愛していたから言えなかったのか、可哀想で言えなかったのか、気になりますが、どちらにしても英治はルリを死なせたのは自分のせいだと思っているようで・・・。
神山がこれっぽっちも罪悪感を感じていないのがムカつきますね〜。
それでいて同じ「名もなき戦士」なのに、神山と英治では中身が違うような気がします。
でも、もしかして英治も昔は神山のような人物だったとしたら、ルリが彼を変えたのかもしれないし、雫が今の英治を作ったのかもしれないなぁ。

英治がすべてを隠している事にたまらなくなった美桜は、アパートを出て行くのよ。
英治は自分が言葉足らずなのか?とマスター(寺島進)に相談して、気持ちをちゃんと伝えようとしていたのにね。
薔薇の花を用意していたのに、渡せずに終わってしまったのがせつなかったなぁ。
どうして、人の気持ちはこうしてすれ違ってしまうんでしょう。(´Д⊂グスン

一方で、直哉からルリの相手が神山だと知らされた安西。
あれだけ英治に復讐しようとしていたんだから、神山だって許しておけないでしょうね。
そうなると美桜のお父さん(尾藤イサオ)の手術がどうなるのか心配になってくるわけですが・・・。

第10話
「愛を取り戻すため」
脚本:野島伸司
演出:中江功

神山(玉山鉄二)と英治(香取慎吾)が育った環境が少しずつわかって、なんとも言えない気持ちにさせられちゃったわ。
同じ施設にいた二人の前に、裕福なパン屋さんが里親として子供をもらいに来た。
どうしてももらわれたかった神山は必死でご機嫌を取っていたけど、パン屋さんが気に入ったのは英治。
そこで神山は英治に頼んで引き取られる日に園で暴れてもらった。
その光景を見たパン屋さんは英治ではなく、神山を引き取っていったってわけね。
でも、そのパン屋さんに実子が生まれた途端、神山は辛い思いをしてきたようで、人に傷つけられる前に傷つけるという心に棘をいっぱい持った人間になってしまったらしい。
ルリちゃん(本仮屋ユイカ)は、そんな神山の性格をわかっていて家族が出来れば変わるんじゃないかと思っていたみたいなんだよね〜。

英治も育った環境はひどかったのかもしれないけど、ルリちゃんが神山を愛する姿をビデオに収めているうちに「愛」というものを知っただろうし、その後、雫(八木優希)を育てる中でまた違った「愛」の形を知ったんだろうね。
そして美桜(竹内結子)にも・・・。
「愛」を知るか知らないかで、同じ環境で育った二人がこうも違う生き方をしてしまうというのが、何ともせつなかったわ。

ルリが子供を生んでいたという事を知った神山の、「ガキなんか足手まといでうんざりだよ!」という台詞も「愛」を知らない神山の象徴的な言葉だったと思う。
「愛」を知らないだけでなく、信じていない。
英治から安西(三浦友和)に雫の本当の父親が誰だか知られていると聞かされた神山は、美桜の父(尾藤イサオ)のオペの2時間前に安西に執刀する条件を伝えに行きました。
それは「ルリの事を忘れる事」。
自分がやった事すべてをチャラにしてくれってわけよ・・・。
ルリの事を侮辱され、たまりかねた安西は神山に「この病院から出て行け!」と言ってしまうのよね。
それで、美桜の父親のオペは安西が執刀する事になったんだけど、案の定、オペの途中で手が震え出し続行不可能。
やはり神山しかいないってところで、美桜が英治に「父を助けて!」と電話。

英治は神山に美桜の父のオペに戻ってくれるように頼みに行くんだけど、「愛」も知らなければ「情」もない神山は拒むわけよ。
「どうすれば?」と言う英治に神山が出した条件は、雫に本当の父親じゃないという事を告げろというもの。
なんでもかんでも条件出しやがって、腹立つわ〜。ヽ(`Д´)ノプンプン
「愛」を知っている英治に、それは無理だと思ったんでしょうが、誰かのために自分を犠牲にする事を厭わない英治だもの・・・聞き入れちゃうわけですよ。(´Д⊂グスン
菱田さん(池内淳子)たちに、いつかは本当の事を話すつもりだし、そのタイミングをはかっていると言ってたけど、まさかこんなに急に・・・。

雫に電話した英治は「これから話すことをきちんと聞いてほしい」と辛そうな顔。

Σ(゚д゚)オイオイ、そこで終わりなんですかーーー!
いやぁ、もちろんドラマ的には超OKなんですが、1週間悶々としてしまいますわよ!

借金取りにボコボコにされた直哉(松田翔太)を英治だけが見捨てなかったのも、彼の性格を象徴するエピでしたよね。
英治が直哉を信じるからこそ、直哉も英治を信じる。
これも「愛」の形なんだよなぁ・・・。
最終回、英治の愛が報われる形で終わってもらいたいです。

最終話
「薔薇を売る花屋〜
涙の一滴(しずく)・・・」
脚本:野島伸治
演出:中江功

英治(香取慎吾)が雫(八木優希)に電話で本当の父親ではない事を伝えたところは辛かったなぁ。
英治ももちろん辛いんだけど、小さな胸で突然そんな大きな衝撃を受け止めなくてはならなかった雫を思うと、もっともっと辛かった。

神山(玉山鉄二)は自分が出した条件を英治が聞き入れた事を確認し、美桜(竹内結子)の父(尾藤イサオ)のオペへ戻った。
もうダメか・・・と思った時に、神山が手術室に美桜を引っ張ってきて、父親に生きなきゃダメだという想いを叫ばせたところは、神山が医者として純粋に人を救おうとしている一面を見る事が出来て良かったけど・・・。
美桜の「一人にしないでー!」という絶叫も(TωT)ウルウルさせられましたなぁ。
まぁ、父親も助かってよかったよ。
一時は本当にダメかと思っちゃったもん・・・。
それにしても、死にかけた時、薔薇を見たという父親の話が、ドラマなのに何だか本物っぽくて泣きそうになりましたよ。(私だけ?(゚ー゚;Aアセアセ)
美しい薔薇があったけど、薔薇には棘があるからそっちに行っちゃいけないと思って振り返ったら、この世に戻ってこれた・・・。
なんか、妙にアリな話じゃありませんでした?

神山が日本を離れる前に英治が渡したDVDはルリ(本仮屋ユイカ)から神山への決定的なメッセージでしたね。
「私とこの子の勝ちよ!WINNER!」
ルリがお腹の子供を生んで、どこかで二人が元気にしていると知れば、必ず神山はその姿を見に来る。
それが愛だという事をルリは教えたかったのでしょう。
ルリは死んでしまったけど、実際神山は雫の姿を見に行ってしまったわけで、自分の中に「愛」なんて感情はないと思っていたのに、それに気付かされて涙しちゃうわけですね。
「泣いたって何も変わらない」と英治と言っていたけど、泣く事にはいろんな意味があることを、やっとわかったんだろうなぁ。

それは英治も同じ。
美桜が消えて1年になろうという時に、やっと美桜が自分が取引をしている平川バラ園を父親と一緒に切り盛りしていると気付き、そこへ向かい気持ちを伝える。
「俺はあなたを愛しています。」
名もなき戦士として育ち、愛なんて感情をどこかで否定してきた。
雫の父親として愛情を注いできても、それはルリを死なせてしまったからだと自分に言い聞かせ、どこかで愛から逃げようとしてきた。
それは愛を信じる事が恐かったから・・・。

英治の誕生祝にみんなが集まって、血のつながりとか関係なく幸せそうに笑っている中で、ふいに英治が見せた涙。
その場を離れようとする英治を、美桜が「逃げないで。」と引き止めたところは良かった。
幸せの真ん中を避けて生きてきた英治、でもそこにいるのがふさわしい男だったんだよね。
「父ちゃん、おめでとう!」という雫の可愛いキスで、おばちゃんは見も心もとろけそうだったよ♪

「いつかの少年」こと省吾君(今井悠貴)が、英治を頼ってやってきたのも良かった。
施設に送り届けた時、英治が言った「何かあったらバラの花1本持って駅前の花屋に来るといい」という言葉を、彼はずっと心に刻んで暮らしてきたんだろう。
そんな省吾に「それでも人生はすばらしい」と声をかけ、受け入れる英治。
美桜が言っていたように、決して誰の手も離さない人なんだよなぁ。

ハッピーエンド過ぎて逆に驚いた感じもしましたが、変にどんよりした終わり方になるよりずっと良かったです!

 

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