Tomorrow -陽はまたのぼる-

P:伊與田英徳・正木敦
主題歌:星村麻衣 「ひかり

第1話
「医療は人か金か!?」
脚本:篠崎絵里子
演出:山室大輔

8年前に医師をやめて今は地方都市で市役所の職員をしている航平(竹野内豊)が、赤字30億の市民病院の再建プロジェクトのためにやって来た紗綾(緒川たまき)のフォローを命じられる。
今までにもいくつもの病院を再建してきたらしい紗綾は、凄腕の脳外科医で金のある患者を対象とした専門病院へ生まれ変わって生き残ろうという計画らしい。
赤字30億を抱える市民病院の再建に、こんな凄腕の脳外科医を呼べただけでもビックリなのに、どこかは知らないけど結構田舎そうなこの土地にセレブ向けの専門病院計画?
そりゃ、日本でここしかない!ってくらいの専門病院だったら、どんなに遠くてもセレブな患者がやって来るんだろうけど、そんな患者がどの程度いるっていうのさ?
その病院で働く熱血漢な看護師・愛子(菅野美穂)と航平が市役所で出会っているわけで、航平とこの病院が切っても切れない結びつきになっていくのはわかりましたが・・・。

しかし、何だかストーリーはちょっと強引な部分もありましたね。(^▽^;)
偶然、航平が助けた妊婦・涼子(大沢あかね)が冒頭で「もう8年も会ってない」と言っていた早苗(松田美由紀)の娘だったんだけど、それを知った早苗が涼子を捜している最中に、祭り会場で爆発事故!
市民病院には負傷した患者がどっと押しかけ、涼子が爆発した現場の瓦礫の中から航平によって助け出されるわけですよ。
市民病院には外科医は一人しかいなくて、どう考えても手が足りない。
そこへ運ばれてきた涼子は気道熱傷で呼吸ができない。
一刻も早く気道を切開しなきゃいけないのに、たった一人の外科医は手が離せない。
そこで看護師には許されていない医療行為を愛子がやろうとするんだよね〜。
いや、実際やってしまうんだけど・・・気道切開を。
ここで航平が近付いてくる光景が映し出されていたから、やろうとしている愛子の手をぐっとつかんで「俺がやる」と言ってくれるのを期待してたのに、結局は愛子が切開しちゃうんだもん!
その後で、駆けつけた紗綾に咎められる愛子を見て、「自分がやった」とかばうぐらいなら、愛子にそんな事やらせないで欲しかったわ・・・と個人的には思ったりして・・・。(^^ゞ
「俺は医者だ!」って言って、涼子の赤ちゃんを取り出す帝王切開をやっちゃうぐらいなら、一人の看護師の決死の覚悟を汲み取って、もう少し前に「俺は医者だ!」と言ってくれよ・・・と思ったりもして・・・。(^^ゞ

涼子も赤ちゃんも無事助かって、早苗との再会も出来てとりあえず良かったんだけど、航平は医者の道へ戻る気はないらしい。
まぁ、そんな事言ってても戻る事にはなるんだろうけど・・・。(笑)

緊張の糸が切れた瞬間に、自分が患者の気道を切開したという恐怖に襲われる愛子を演じた菅野美穂は、さすがにうまい!って感じでした。
あと、何気に看護師長役のエド・はるみもそれなりに良かったね。
最初に見た時は、いつ「グゥー」って言うのかとヒヤヒヤしちゃったけど・・・。(^▽^;)
でも、このドラマのCMを眺めるように見ていた時、娘が「あ!エド・はるみも出るんだね」と言った瞬間、自分の目の奥に残った残像で「エド・はるみじゃないよ!深浦加奈子じゃん!」と言ってしまった私。(爆)
本編見たら、本当にエド・はるみだったんで驚きましたわ。テヘヘッ(*゚ー゚)>
もちろん、娘には謝りましたとも・・・。<(_ _)>

それより気になるのは、あれだけ大勢の患者さんが押しかけていたのに、紗綾と航平で涼子一人にかかりっきり。
外科医の先生は一人で他の患者さんを処置できたのでしょうか?(^▽^;)

第2話
「命を金で買うとき」
脚本:篠崎絵里子
演出:山室大輔 

市民病院を建て直すためとは言え、いきなりいくつもの診療科を閉鎖って厳しいよなぁ・・・。

そんな中、今回は愛子(菅野美穂)の妹・七海(黒川智花)に先天性の動静脈奇形があることがわかり、妹を想う愛子は自分が嫌っていた脳外科の専門病院、所謂セレブ病院を紗綾(緒川たまき)に紹介してもらうわけよ。
でもさぁ、そこで紗綾が「あなたは命をお金で買うのね」みたいなことを言ってたけど、家族の命がかかってるって時にお金で買うも何もないだろう?って想っちゃったわ。

ところが、専門病院に行く前に七海が倒れちゃうのよ。
紗綾は病院を留守にしてるし、専門の医師がいないなら他の病院へ搬送するしかないって事になって、この先たらい回しか?ってところで航平(竹野内豊)が現れ「ここで治療するしかない!」と市民病院へ七海を戻すんだよね。
うーん、いつも航平の登場がいまひとつ遅い感じがしてならないんだけど・・・。(苦笑)
そこにちょっとイライラしちゃうわ。(笑)

紗綾に自分がつないでおくと言い、電話で指示を受けながら航平が執刀。
8年のブランクがありながら、実にオールマイティーな医者だよなぁ。
とりあえず目途が立ったか?ってところで、七海の脳圧が上がり危険な状態に陥るんだけど、そこで航平が取った行動が七海に話しかけるというもので、ちょっとビックリ。
そして航平の呼びかけが届いたのか、脳圧が下がって正常値に戻るというのに、またビックリ!(^▽^;)
紗綾が到着し、無事オペは終了。
七海は助かったという流れでしたが、いまひとつどのあたりを強く訴えたいのかわかりにくい感じがしたんだよなぁ。

紗綾は別の病院に気になる患者がいるみたいだし、航平が医者を辞めたのも医療ミスで患者を死なせた事が原因。
この医療ミスというのが重要だったりするのかな?

航平は医師として市民病院再建に力を貸すと決めたみたいだし、やっとポジションが定まった感じですね。

第3話
「暴かれた医療ミス」
脚本:八津弘幸
     篠崎絵里子
演出:川嶋龍太郎

医師として市民病院へやって来た航平(竹野内豊)は外科と掛け持ちで透析センターを担当させられる。
透析センターが一番儲かるという理由で紗綾(緒川たまき)が力を入れようとしてるみたいなんだけど、そこへ透析を1週間さぼった患者・村上(ベンガル)と腎移植の話が絡んでくるわけね。
血縁者による移植が理想なんだけど、村上さんには真一(塩谷瞬)という息子がいるんだけど、彼は父親に母と自分が捨てられたと長年思っていて、移植の話をしても拒むわけ。
でも、村上は亡くなった真一の母親に自分の腎臓をひとつ移植していたんだよね。
その後、腎臓を悪くした村上を見て真一の母は自分のせいではないかと自分を責めていた。
村上は心配をかけないために、家を出たってわけだったのよ。
そういう大人の事情をわからない子供だった真一は、ずっと父親に捨てられたと思い、父を憎んで来たってわけね。
そんな村上さんが急変し、「父を助けてください」と頭を下げる真一。
緊急オペは成功し、真一も移植することを決意して、長年わだかまりのあった父と息子の仲も修復できたってわけね。

さぁ、だけど航平の医療ミスの問題は、いずれ大変な事になりそうですね。
この医療ミスで亡くなった患者さんが、愛子(菅野美穂)の母親(長島瑛子)らしいし・・・。
紗綾に「8年前の医療ミスから逃げたくない」と航平が言うと、「患者の遺族の前で同じことが言えるの?」と言われてるし・・・。

紗綾も普段は利益優先、血も涙も無い医者って感じのキャラだけど、夜中にトイレに行けない子供に付き添ってあげるときの笑顔は本当に優しかったし、きっと違った一面も持ってるんだろうなぁ。

第4話
「加害者と被害者」
脚本:篠崎絵里子
演出:韓哲

何だかせつない話だった。
紗綾(緒川たまき)の考えで、病院の経営悪化を防ぐために長期入院患者が退院させられる。
そこで家族のいない河原さん(佐々木すみ江)という老女と、マコト(沢木ルカ)が問題になるんだけど、帰る場所のないマコトを病院においてもらう条件で、河原さんが退院を決めたのに、いざ退院してみると河原さんにも帰る場所がなかったり・・・で、見ていて辛かったな・・・。
退院のお祝いに病院からもらった花束も、きっと嬉しくなかっただろうね。

亡くなったご主人の位牌を持って海に飛び込もうとしている河原さんを航平(竹野内豊)と愛子(菅野美穂)が見つけるんだけど、「死んだって誰も困らない!生きてる理由もないのに、何で生きてなきゃいけないんだよ!」と言い、どうやって生きていけばいいか・・・と泣き崩れる河原さんを見ているのも胸が苦しかった。

一方で、紗綾が自分の母を別の病院で月50万かけて延命させている事もわかりました。
しかも、その病院の医師からは「もういいんじゃないか・・・」とも言われていたし・・・。
紗綾は自分の母親の延命措置を続けるためにも、市民病院の再建をやり遂げる必要があるんでしょうね。
医療とお金は切り離せないというのは、この人の実体験からきている考えかもしれないなぁ・・・と思ってしまいました。

さて、せっかく住むところも見つけてもらって、河原さんの退院後の生活にも明るい兆しが見えてきたのに、結局彼女は亡くなってしまった。
こういう現実もありそうだな・・・と思わせれました。

8年前の医療ミスの件は、航平が自分の口で愛子に真実を告げてましたね。
「君の姿を見ていて、俺も逃げたくないと思った」と言い、愛子の母親が死んだのは自分のせいだと打ち明けた航平。
突然、そんな事を聞かされて言葉にならないといった感じの菅野美穂ちゃんの演技はさすがだったわ。

第5話
「涙の告白〜笑顔」
脚本:篠崎絵里子
演出:山室大輔

市民病院へ外科部長としてやって来た脳外科の安達(袴田吉彦)は、8年前に航平(竹野内豊)と同じ病院で働いていた医師だった。
で、この安達が市民病院で航平の医療ミスの話を言いふらすんだよね。
全く、何しに現れたんだよ・・・って感じなんだけど、この安達は半年前からメスを握れなくなっていたのよ。
8年前に航平をかばったばかりに教授の逆鱗に触れ派閥から外された。
その精神的な重圧に苦しみ、メスを握ると手が震えるようになってしまったそうな・・・。
安達も苦しんでいたのはわかるけど、そんな人を外科部長として向かえた紗綾(緒川たまき)も、どこに目つけてんだか・・・だよね。(^▽^;)

蓮見(陣内孝則)の娘が裏山で犬を飼っていたのを咎められ、航平に飼ってもらおうと病院へやって来て、閉鎖病棟に迷い込み、犬を見つけたところで頭上からハサミが降ってくるというシチュエーションはどうなのよ?
っつーか、そんな危ないものを高い場所にむき出しで置いとくな!って思っちゃったんですが・・・。
蓮見の娘をかばって、右腕にハサミが刺さってしまった航平。
オペできるのは安達しかいないって状況で、これが安達の乗り越えるべき山となるわけですね。
震えが止まらない安達に「気楽に行けよ」と声をかける航平。
安達は見事オペを成功させるわけですよ。

そして安達は市民病院を去るわけですが、愛子(菅野美穂)に医療ミスは教授の誤診だったことを打ち明けるんですね〜。
航平だけがその事に気付き、教授に進言したが聞き入れてもらえず、最終的には航平のせいにされ大学病院を去ったということらしい。
母親の笑顔が思い出せないと言っていた愛子に、当時航平が写したという患者の写真を安達が渡す。
その中には愛子の母親の笑顔の写真が・・・。

安達は航平の過去を語るためにやって来たような存在でしたが、これで愛子が航平に「私と一緒に頑張って」と言うに至ったんだから、まぁいいか・・・。

面白いのか面白くないのか微妙なんだけど、とりあえず見続けてる感じだわ。(^^ゞ

第6話
「訴えられた病院」
脚本:篠崎絵里子
  八津弘幸
演出:川嶋龍太郎

二階堂(杉田かおる)という小説家の患者に振り回される愛子(菅野美穂)。
二階堂は初期のガンって事で、手術をすれば簡単に回復できると思っていたんだけど、いざ開いてみたら腹膜にまで転移が見られ、手のつけようがなくそのまま閉腹。
すぐに元気になると思っていたのに、いきなり「オペできませんでした。余命3ヶ月だと思ってください。」と言われたら、そりゃパニクるわなぁ・・・。

まぁ、ここまではそれなりに納得できたんだけど、手の足りない医療現場でミスが起きるという展開と、その結末が何とも適当な感じがしちゃったんだよね。
忙しい中、誰もが余裕なく働いているわけで、そこで愛子が圭太(永田彬)に点滴の薬の量を「半筒」と指示したのを、圭太が「三筒」と聞き間違ってしまったわけよ。
つまり医者が指示した6倍の量が二階堂さんに点滴されちゃったってわけですな。
確かにざわざわした病院の廊下での指示だったし、聞き間違いはあるかもしれないけど、看護師なら尋常じゃない量だと思ったりしないのかしら?
私は医療の知識は全くないんだけど、ちょっと疑問に思っちゃったわ。

で、この医療ミスで二階堂さんが一時危なくなり、彼女の彼氏とやらが「訴える」と息巻いて来るわけよ。
医療ミスを憎んでいた愛子が、医療ミスの原因を作ってしまったというわけで、そういう意味では話の持って行きどころは悪くなかったと思うんだけど、意識が戻り医療ミスの事を知って激怒する二階堂さんの車椅子を押しながら、仙道さん(岸部一徳)がわざわざ慌しく働いているスタッフを見せるかのようにしながら会話するところは、私には「忙しいんだから医療ミスも無理は無い」と言ってるように聞こえちゃったわよ。(゚ー゚;Aアセアセ

圭太は自分が薬の量を間違ったのに、真実を言い出せず、それでもすべて自分の責任だと二階堂さんに謝る愛子を見て、やっと本当の事を言うんだけど、それもあまり重要視はされてなかった感じだし・・・。

医療ミスを認めた上で、「本当に書きたいものがあるなら、一緒に戦わせて欲しい」という航平(竹野内豊)の言葉で、二階堂さんは最後に医療をテーマにした作品を残しお亡くなりになったらしい。
うーん、ちょっと出来すぎか・・・。

ついでにその遺作のタイトルが「陽はまた昇る」というのも、出来すぎですな。(;´Д`)

第7話
「見捨てられた患者」
脚本:篠崎絵里子
演出:韓哲

紗綾(緒川たまき)が大学病院から脳外科医を呼んできたりと、着々とセレブ病院の準備を進める中、航平(竹野内豊)は外部から医者を集めて市民病院を再建しようと努力する。

そんな中で今回起こったのは紗綾自身が急患になるという出来事。
母親の容態が急変したという連絡を聞き、駆けつけようと急ぐあまり階段から転落。
その時、心臓を強く打って一時心肺停止状態。
航平に処置をしてもらい呼吸が戻ったところで市民病院へ搬送しようとするんだけど、紗綾の指示で救急を受け入れないと決めているからと拒む片岡(田中実)。
もちろん、彼らが拒む理由は紗綾がしてきたひどい仕打ちに対するものなんだけど、航平は愛子(菅野美穂)の「どんな時でも目の前の患者を救うことだけ考える」という気持ちも、そう簡単には他のスタッフに伝わらず・・・。

それでも強引に市民病院へ搬送した航平は、愛子だけが手伝う中でオペを開始。
しかし、そこにわらわらとナースたちが現れ、最終的には片岡も現れ無事終了!
こうやって一箇所にスタッフが集まりすぎるのが日本の医療ドラマでガッカリするポイントなんだよなぁ。(^▽^;)

目が覚めた紗綾に航平はお互い歩み寄って病院の未来を考えていきませんか?と声をかけるんだけど、紗綾は考えを変えるつもりはないときっぱり言い切った。
紗綾のお母さんは助からなかったのかしら?
まぁ、自分の命を助けてもらったところで、紗綾の気持ちが変わるとは思わなかったけどね・・・。

それにしても、来週は師長(エド・はるみ)が倒れるの?
スタッフがどんどん患者になっていってないかい?(^▽^;)

第8話
「看護師長、倒れる」
脚本:篠崎絵里子
  八津弘幸
演出:山室大輔

セレブ病院に移行するため、差額ベッド代が突然引き上げになり入院患者が怒り出したり、スタッフに退職勧告が出されたり・・・。
見れば見るほど、こんな病院イヤだーーーー!ってな雰囲気なんですが、今回はそんな中で、これまた突然に入院患者の小倉(光石研)にプロポーズされた師長(エド・はるみ)の話に。

子供好きな小倉にプロポーズされたのに、子宮筋腫が発覚し子宮を全摘かもしれないと言われ、さすがに取り乱す師長。
で、さすがに病気のことは言えず、小倉のプロポーズを断ってしまうわけですが・・・。
結局は倒れてしまい航平(竹野内豊)のオペで子宮温存に成功。
そうとは知らず飛び込んできた小倉さんが「赤ちゃんを産んでもらいたくて好きになったんじゃない。あなたのいない人生なんて意味がない。」と思いを伝えたおかげで、二人は結婚を決めたらしい。
しかし、師長って45歳なんだよね・・・。(^▽^;)
生むつもりなら急がねば・・・。(゚ー゚;Aアセアセ

このまま結婚して小倉さんと一緒に北海道へ行きます!って事で消えさせて、来週は他局で24時間テレビのマラソン走るのかな?と思ったら、師長は北海道行きを半年見送って病院再建に尽くすらしいよ。(^▽^;)
大丈夫か?エド・はるみ!

第9話
「妻の死と病院閉鎖」
脚本:篠崎絵里子
演出:川嶋龍太郎

まずは、他局での113キロマラソンの完走おめでとう!>エド・はるみ

今回は仙道(岸部一徳)の妻で開業医の昌江(水沢アキ)が植物状態になり、同じように植物状態の母を抱える紗綾(緒川たまき)と仙道を通して、そういう患者の家族というものが描かれていた。

紗綾の方の話より仙道と昌江さんの話にジーンとしてしまった。
尊厳死を望む昌江さんが、リビング・ウィルの用紙と一緒に仙道宛に残していた手紙が、実に夫を気遣う内容でよかったなぁ。
自分は一切の延命措置を必要としないけど、もしそれであなたが辛いのであれば落着くまで私を生かしておいてくれていいのよ・・・みたいな内容。
これって、昌江さんが医者でいろんな患者の死とその家族を見てきたから残せた内容なんじゃないかと思うんだよね。
残された家族の方が、いろんな覚悟が出来ないもんだと思うし、いくら本人の意思がそうだったとしても、すぐにそれを尊重しようという気持ちにはなかなかなれないわけで・・・。
やはりどんな形でも命ある限り、家族とは一緒にいたいものだと思うし・・・。

一度は昌江さんの意思を無視して人工呼吸器をつけてもらった仙道さんが、手紙を読み奥さんの意思を尊重しようと思うまでに至ったところで、この夫婦のお互いの愛情が垣間見れたわけで、そこはなかなかよかったと思う。

ただ、紗綾の父が早くになくなり、育児ノイローゼになった母親が失踪し、紗綾は親戚を転々として育ったとか、行き倒れで見つかった母は植物状態で自分は愛されなかったと思いながら、そんな母を看ている紗綾というパーツは、個人的にあまり引き込まれず・・・。(^▽^;)

結局、紗綾は市民病院を去り、市議会は市民病院の閉鎖を決めた。

で、なんと最終回は愛子(菅野美穂)が事故に巻き込まれて大変な事になるらしい。(^▽^;)
いやぁ、そこまで行くとドン引きなんだけど・・・。(^^ゞ

最終話
「死ぬな!病院・・・!!」
脚本:篠崎絵里子
演出:山室大輔

愛子(菅野美穂)と航平(竹野内豊)は閉鎖された市民病院でもう一度頑張ろうとする。
そんな矢先、リゾート開発のカウントダウンパーティー会場で、市民病院存続の署名活動をしていた愛子の前で大惨事が・・・。
風に煽られた立て看板のようなものが倒れてきて、パーティー会場にいたお客さんが多数怪我をするわけよ。
そこには蓮見(陣内孝則)の娘もいて、意識のない状態で発見され愛子の指示で閉鎖された市民病院へ搬送。
待っていた航平が処置をするんだけど、そこへ次々と患者が押しかけて来て・・・。
医者は航平一人、看護師は愛子だけ・・・という中で、実は愛子も負傷していた事がわかるのよ。
痛みをこらえて傷ついた患者さんを救おうと頑張っていた愛子が倒れ、内臓損傷の恐れもあるという航平の診断が下ったところで、蓮見の娘が急変。
蓮見の娘は硬膜外血腫でオペが必要、愛子もオペを急がなくてはならない。
航平一人でどうする?ってところで、落着いた感じで現れる紗綾(緒川たまき)。(笑)
正直、もうちょっと慌てたらどうよ?って感じだったけど、そこからは次々と市民病院のスタッフが集まってきて、さらには地元の開業医まで助けに来てくれて大勢の患者さんをみんなで助けようという雰囲気に・・・。

先週、予告を見ていて最後の患者は愛子かよ!と思った瞬間にドン引きだったんだけど、パーティー会場からいきなり運ばれてくるんじゃなくて、限界まで我慢して患者さんの処置に当たっていたが、ついには倒れた・・・という流れで、まだ良かった。
ただ、閉鎖された病院のスタッフがまるで予定されていたかのように一気に集まってきたり、開業医がわらわらと集まってきたり・・・、それがドラマなんだけどやっぱ「出来すぎだよ」と思う部分はあるわけで・・・。(;´Д`)

しかし、翌朝やって来た松永代議士(品川徹)の「隣町の病院へ運べばいいものを、アピールのつもりか?」という一言はいくらなんでもひどいよね。(´Д⊂グスン
最終的には松永代議士についていた蓮見も市民病院の必要性を身をもって感じたわけで、「市民を犠牲にしようとしたあなたに何も言う権利はない」と一喝して市民病院閉鎖の話は振り出しに・・・。

意識が戻るかどうか心配された愛子も、無事意識を取り戻し1年後には市民病院はオープン型病院として見事に再建。
亡くなった昌江(水沢アキ)の「市民病院には設備はあるのに人が足りない。開業医には設備がない。」という言葉がヒントになって、オープン型病院という再スタートが切れたのは良かったな。
仙道さん(岸部一徳)だって亡き妻の思いが活かされたことは嬉しいと思うし・・・。
そういう人の思いがこの病院を支えたわけだね〜。

いい話だったんだけど、いまひとつ盛り上がりに欠けたのが残念なんだよなぁ。(^^ゞ

 

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