コード・ブルー
ドクターヘリ緊急救命

P:増本淳
主題歌:Mr.Children 「HANABI

第1回
脚本:林宏司
演出:西浦正記

フライトドクターを目指す4人の若き医師たちの物語。
まぁ、医療ドラマは滅多にハズさないことだし、メインとなる役者たちが若くても何となく安心して見られるところはありますね。
日本の医療ドラマで常々気になっていたのは、どんなに大きな病院だろうと1話に描かれる患者がほとんど一人だったりして、そこに全スタッフが総動員されちゃってるような雰囲気に「そんなわけ、ないやろ〜?」とツッコミたくなるものだったんですが、今回は「ER」っぽいというか同時にいろんな患者さんのエピが登場するので、そこらへんは少し評価したいかな・・・と思ってみたり・・・。
しかし、それにしては一人一人のエピがちょっと薄い気もして、もうちょっと頑張れ!とエールを送ってみたくもなったり・・・。

大学病院の救命救急センターに赴任した藍沢(山下智久)、白石(新垣結衣)、緋山(戸田恵梨香)、藤川(浅利陽介)。
凄腕な雰囲気を漂わせている藍沢、優等生で知識は豊富ながら実践に弱いタイプの白石、負けん気の強い緋山、何かとドジな藤川というのが簡単なキャラ設定かな?
このフェローシップの指導をするのが黒田(柳葉敏郎)で、こんな若い医師たちをどこかなめているのが看護師の冴島(比嘉愛未)。

最初にドクターヘリに乗ったのは白石でしたが、現場では患者を目の前にして何も出来ず邪魔者扱いされちゃいましたね。
そして次に黒田の指名でヘリに乗ったのが藍沢。
機械に右腕を巻き込まれた19歳の少年が患者だったんだけど、現場で状況を見て、あっさり「切断ですね」と何のためらいもなく言うところが恐かったわ〜。
例え、それがその状況で一番正しい選択肢だったとしても、初めてのドクターヘリのフライトで出くわした状況下で、自信満々で「切断ですね」だよ。
藍沢には「情」みたいなものを感じないなぁ。
しかも、戻って来て白石に「面白かった」とその状況を話してるんだよ。
19歳の未来ある少年が右腕を失った場面を「面白かった」なんて、どうなのよ?
彼はきっといつか腕だけでは医者とは呼べないってところに気付くと思うわ!
っつーか、気付くようなエピ希望!(笑)

そうやって何のためらいもなく腕一本切り落とした医者がいるかと思えば、藤川はトリマーを夢見ていた糖尿病患者の少女が右腕を切断する事になり、そのオペに立ち会うんですよね。
藤川に少女が最後の握手・・・と右手を差し出すところは、結構ぐっと来ちゃいました。
この先生には「情」がありそうですね。
でも、何となく一番戦力には遠いところにいるみたいだけど・・・。

緋山はオペに参加したり、ヘリに乗ったりしたいのに、患者さんの家族への連絡係という彼女にとっては不本意な仕事を命じられて、最初は全くやる気がなかったものの、あまりにも身勝手な患者の親族に接しているうちに彼女の中の熱い部分が前に出たみたいで、親族を電話で怒鳴りつけてましたわ。(笑)

相変わらず、山Pの台詞が聞き取りにくいのが難点ですね〜。(^▽^;)
特に今回はクールな役柄のため、台詞にも抑揚がないので何を言ってるのか把握するのが難しい。
それだけがちょっと残念な点でしたが、内容は面白くなるんじゃないでしょうか?

第2回
脚本:林宏司
演出:西浦正記

藍沢(山下智久)が前の晩に救急外来で診た八重(二宮弘子)が、翌日病院内のトイレで心停止状態で倒れた。
藍沢が歯痛を訴えて来た八重を診察し、一人で自宅に帰してしまったんだと・・・。
歯痛から心疾患を気付くのは難しいとはいえ、その責任を黒田(柳葉敏郎)に問われる藍沢。

で、藍沢の代わりにヘリ担当になったのが緋山(戸田恵梨香)。
初めてのヘリ出動に期待してるのに、日没がどんどん近付いてきて・・・。
そんなリミットも迫った頃に出動要請があり、妊婦が倒れているというスーパーへヘリが着地。
三井(りょう)と一緒に向かった緋山は倒れている妊婦の処置に当たるんだけど、その妊婦に自転車でぶつかったという少年が突然嘔吐。
三井はその少年の処置に当たり、妊婦は緋山一人に任せられるんだけど、やっぱり「できません!」って事になっちゃうわけよ。
どんなに勉強してても、現場は違うんだろうね〜。
そこにヘルプでやって来たのが藍沢で、これがまたこの男ったら何でも簡単にやってのけるわけだ!
救急車の中で出産させて母子ともに助けて搬送できたし、自転車の少年も無事搬送された。

「きれいごとばかり言う」と白石(新垣結衣)の事を嫌ってた緋山だったけど、自分もヘリに乗って思ったように動けなかったことで、二人の女性は同じような立場に立ったわけだよね。

それにしても白石が担当してた醜形恐怖症の女性ってどうなの?
階段で転んだと言いつつ、鼻だけを骨折している事に疑問を抱いた白石は、彼氏によるDVを疑うんだけど、自分の鼻が醜いのがイヤで、彼氏に殴って潰してくれって頼んだんだとさ。
そんな彼女に、白石がエリートとしてやって来た自分の鼻(プライド)もここへ来てぼきぼきに折られたとか何とか吐き出した事で、形成のオペを嫌がってた患者が手術を受け入れるというのは、ちょっと納得しがたいんですが・・・。

それに藤川(浅利陽介)が担当したブラ男の話もね〜。(^▽^;)
ブラをすると開放された気持ちになる男って、どうなの?
っつーか、普通に考えてもブラを取ることで開放感が生まれるけど、その逆ってわからないんですけど・・・。(^^ゞ
閉所恐怖症のブラ男さんにMRIを受けてもらうため、黒田を説得してブラ着用でMRIを受けさせた藤川。
うーん、彼の患者さんのために頑張るところは認めたいんだけど、何故にブラ?というお話でしたわね。(苦笑)

八重さんの家族に謝罪したいという藍沢も、ちょっとピンと来なかったなぁ。
前回、腕を切断しなきゃならないような現場の状況を「面白かった」と表現した藍沢が、いきなり自分のミスを認めて家族に謝罪?
本当に反省しての謝罪なのか、ちょっと疑いたくなっちゃうわ。

第3回
脚本:林宏司
演出:西浦正記

「ER」みたいに1話にいろんな患者のエピが入ってた方が、よりリアルな感じがして良いだろうって感じで作っているのかどうかはわからないけど、いろいろ盛り込んではいるものの、それで失敗しちゃってる感じが否めない。(^▽^;)

今回も藍沢(山下智久)は55階から落下した薬物中毒の男性、白石(新垣結衣)は脳腫瘍の女性、緋山(戸田恵梨香)は女弁護士、藤川(浅利陽介)はストーカーに狙われる女性とそれぞれの担当患者がいる中で、フェローだけの当直の夜にさらに暴れる酔っ払い患者が運ばれてきて・・・。
ただの酔っ払いかと思ったら、その患者が急変し黒田(柳葉敏郎)が駆けつけるまでの時間をフェローだけで何とかしなくちゃならないという窮地に立たされ、4人が力を合わせて何とかする・・・的な・・・。

うーん、何だかだんだん気持ちが冷めてきちゃったわ。
今回はヘリも飛んでないし・・・。(^▽^;)

黒田は4人のフェローの処置にいろいろ文句もあったみたいだけど、一人の患者を救ったという事で少しは認めてくれたらしい。
そして、白石がヘリ担当に選ばれた。
リベンジ・・・って、まだ藤川乗ってないんだけど・・・。(^▽^;)

第4回
「母の愛」
脚本:林宏司
演出:葉山浩樹 

藤川君(浅利陽介)・・・私もフライトドクターには向いてないんじゃないかと思う。(゚ー゚;Aアセアセ
彼がそれを目指しているのはわかるけど、彼にはもっとじっくり患者さんの気持ちを理解して話を聞いてあげるような、もう少しゆっくり時間が流れる場所が合ってる様な気がするんだよね。
次こそヘリ担当になろうと張り切ってた藤川、しかし除細動してる患者の手がベッドから落ちた途端、ついその手を取ってしまい通電。
心停止・・・ってドジすぎて笑いもできんわ!
そうやってぶっ倒れている間にヘリ担当は緋山(戸田恵梨香)になり、入院するハメになってしまった藤川。

病院で働く息子の様子をひと目見ようとやってきていた藤川のお母さん(山本道子)の相手をした藍沢(山下智久)や冴島(比嘉愛未)は、そこで母親の愛情を知った感じでしたね。
藍沢は両親を亡くしているし、冴島は両親から何の期待もされずに育ったらしい。
そんな二人にとって、息子の事を心配する藤川の母は羨ましい存在だったかもしれない。
藤川自身にとっては、いつまでも自分の心配ばかりする母親が鬱陶しかったかもしれないけど、自分がフライトドクターに向いてないと言われて落ち込んでいる時に、病院の投書箱にあった「藤川先生がフライトドクターになれたらいいな」という女子高生を装った母の投書を見て、支えてくれる母の気持ちを知ったと思うし、まぁ良かったんじゃないでしょうか?

それにしても、白石(新垣結衣)が担当した宮本(井田國彦)という男性のエピもビックリだったわ。
ミュンヒハウゼン症候群なんて初めて知ったけど、奥さんと子供を亡くして会社もクビになって、優しくしてくれるのは病院だけって事で病気を創作して自分への関心を引き寄せたかったらしい。
世の中、いろんな病気があるもんだ・・・。

緋山が担当した21歳で首から下がこの先一生動かないという男性。
ちゃんと話しもできるようになって、後は回復を待つばかり・・・って感じで両親も友人もにぎやかに病室に集まっている中、とても「あなたは脊髄損傷で首から下が動かなくなりました」なんて宣告できないよなぁ。
緋山が先延ばしにしちゃった気持ちはよくわかる。
ただ、そういう現実をちゃんと受け止めさせるのも医者の仕事だという言い分も理解できる。
みんなこうやって成長していくのでしょう。

来週はドクターヘリが大活躍しそうなお話ですね。
4人のフェローもモタモタしていられない状況になりそう。

第5回
「過去」
脚本:林宏司
演出:葉山浩樹

三井(りょう)の過去って、お産の際に母体と赤ちゃんが危険な状態に陥り、母体を優先しようとした三井に妊婦が「赤ちゃんを助けて」と懇願し、急遽帝王切開をしたものの、結局どちらの命も救えなかったということらしい。
彼女自身もかなりのショックを受けていて、駆けつけた患者の夫・真壁(阿南健治)に「全力を尽くしたのですが・・・」と話し出したところで限界になり、「あとは事務の者に聞いてください」と言って立ち去るのが精一杯だった。
しかし、真壁はその「あとは事務の者に・・・」という三井の言葉が冷たく聞こえてしまったみたいね。
なかなか難しい・・・。

さて、今回はガス管の爆発でドクターヘリが出動。
重傷者が予想よりたくさん出て、藍沢(山下智久)、緋山(戸田恵梨香)、白石(新垣結衣)もタッチアンドゴーで現場へ向かう。
そんな中、いまだにヘリに乗れない藤川(浅利陽介)。
黒田(柳葉敏郎)も容赦ないよね。
徹底的に藤川に「お前は向いてない」って事を言うんだけど、それは愛のムチと受け止めればいいのかしら?

爆発の現場は悲惨なもので、鉄筋に串刺しになったままの男性なんて目を背けたくなるような状態でしたね。
藍沢、白石、冴島(比嘉愛未)で処置をするんだけど、せっかくいろんな患者がいて、他にもドクターが駆けつけた様子を映してるのに、何故かこの患者にかかりっきりになっちゃうのが残念。
確かにドラマ的に今回一番の目玉だったのかもしれないけど、あれだけの惨状でやけにシーンとした現場、周りの音が何一つしないというのもどうなんだろ?
患者の意識が混濁してきて、もう待てないってところで黒田の電話の指示だけを頼りに藍沢が現場で開胸、大動脈を遮断し、鉄筋から体を一気に引き抜いたわけですが、それでももう無理か?って時に藍沢の拳が患者の胸を殴ったら脈が戻って来るんだよね。
「振り返れば奴がいる」の「戻って来い!石川!」のシーンを思い出しちゃったわ。(゚ー゚*)

緋山は「ありがとう」と言われた患者を助けられなかった事でショックを受けてたけど、これはまさに三井が問題になっている医療訴訟の患者に言われた時と似てますね。
フェローに自分を重ねてしまう三井先生の気持ちも、少しわかるような・・・。

藤川が黒田にどんなに冷たくあしらわれようとも、与えられた仕事を最後まできちんとこなしているのは好感が持てました。
そういうところを森本(勝村政信)もしっかり見てたんでしょうね。

さて、最後に運ばれてきた患者は藍沢を育ててくれた祖母らしい。
いつも冷静な藍沢が唯一とも言える家族を前に、冷静でいられるのか・・・見どころですね。

第6回
「無償の愛」
脚本:林宏司
演出:西浦正記

藍沢(山下智久)を育ててくれた祖母・絹江(島かおり)が骨折で入院。
しかし認知症の傾向が見られる絹江は藍沢のこともわからない。
お年寄りが突然の入院でボケちゃう・・・というのは、私も身内で経験があるのでリアリティはあると思った。
だけど、藍沢がいつも冷静なキャラなため、そういう現実に直面した家族の悲しみのようなものは描ききれてなかったかもしれない。
もちろん、あれだけクールな藍沢が涙を流す場面があって、それなりに感動させる話にはなってたんだろうけど、ぐっと来るほどの力はなかったような・・・。

そういう藍沢の話に合わせるかのように、今回は他の患者のエピも家族を感じさせるものになっていた。
黒魔術で父親を殺してしまうかもしれないと悩む息子がいたり、結婚を反対されたからと父親を突き飛ばしてしまった娘がいたり・・・。
黒魔術の父は髄膜炎であることがわかり、突き飛ばされた父は末期のガンが発見され、それぞれに病気の発見をきっかけに仲直り〜みたいな話になってたんだけど、どちらもいささか浅い感じで感情移入できなかった。

看護師の冴島(比嘉愛未)が髄膜炎に気付き、それを藤川(浅利陽介)の手柄にしてやろうと一歩引いたところや、それでも藤川は患者に冴島が気付いたんだと伝えるところなんかはいい感じだった。
家族に期待されずにここまで来た冴島と、家族の期待を背負って来た藤川。
対照的な二人だからこそ・・・のエピソードでしたね。

第7回
「告白」
脚本:林宏司
演出:葉山浩樹

冴島(比嘉愛未)と彼・田沢(平山広行)の話は、かなり辛かった。
田沢はALSという難病に侵されていて、過去に自分で首を切って自殺を図っていた。
そんな彼が病院に現れたと聞いて、何となく逃げてしまう冴島。
彼女はこうやって田沢から逃げ続けて来たのでしょう。
難病の彼に別れを切り出す辛さから、自然と足が遠のいているのを自分でもわかっていたはず。
そして、今回車椅子で転倒して頭を怪我した田沢に冴島は思い切って自分の気持ちを伝えるわけです。
「私にはあなたが重荷だった」
「私はあなたの母親にはなれない」
看護師でもある彼女の口から出た言葉だと思うと、これは辛いなぁ・・・。
そう言わなきゃならなかった冴島ももちろん辛いはずだけど、言われた方も・・・ね。(´Д⊂グスン
田沢の自分が生きた証に冴島をぐちゃぐちゃにしたい、憎まれてもずっと覚えておいて欲しい・・・という気持ちも複雑だけど、どこかでわかるような気がしたんだよね。

「自分の恋人の命からも逃げ出した。こんな私がヘリに乗ってていいんでしょうか?」と藍沢(山下智久)に聞く冴島。
「時々わからなくなる。何が一番大事なのか?それでも俺はたぶん明日もヘリに乗る。これからもずっと・・・。」という藍沢の言葉は傷ついた冴島の支えになることでしょう。
家族や恋人より仕事を優先したきた二人、だけどそれは「逃げ」なのかもしれない。
藍沢の心にも何か響いたんでしょうね。
だからこそ、会いに行かなかった絹江(島かおり)のところへ行き、自分の事もわかってくれない祖母と一緒に手づかみで食事をする。
目の前にいる医者を自分の孫だと認識していないようでも、今まで見られなかった絹江の笑顔が見られたことで、どこかでわかっているんじゃないかという希望が見られるところは良かったと思う。

三井(りょう)が裁判の最中に倒れた真壁(阿南健治)を救ったというのも、神様が結んだ縁のような気がしました。
真壁さんにしてみれば妻と子供の命を奪った三井に自分が助けられたのは悔しかったりするのかもしれない。
でも、こうやって入院し話す機会が出来た事で、あの日の三井の心境を聞くことができたんだもんね。
真壁さんの奥さんが運ばれてきた日のちょうど1年前に三井は我が子を出産していた。
難産で、自分がダメでも子供は助けて欲しいと願っていた1年前を思い出し、医者の立場より一人の女として奥さんの願いを優先してしまった。
どうしても二人とも助けたかった・・・。
三井の本心だけに、心に響く言葉でしたね。
そう言われても誰かのせいにしなきゃ生きていけないという真壁さんの気持ちも素直なものだと思うし・・・。

今回はなかなか良かった。
白石(新垣結衣)が担当した性転換手術をしたメリージェーン洋子(古本新乃輔)のエピは、真面目一本な白石が担当したってところに少し意味はあったのかもしれないけど、まぁそんなに印象に残るわけでもなく・・・・って感じですな。(^▽^;)

第8回
「決断」
脚本:林宏司
演出:西浦正記

祭りの山車の下敷きになった家族の部分は、さらーっと流し見しちゃいました。
いくら芝居とはいえ、あんな小生意気な子供は個人的に気に入らないのよ・・・。(^^ゞ
入院しても家族が同じ部屋というのは落着くんだか、うざったいんだかわかりませんが、入院した4人のうち二人のオペの同意書を付きつけられ奥さんがパニクる気持ちはわからんでもない。
でも、なんだかんだであっさりオペが成功しちゃった気がして、引っ張りどころがよくわからない感じだったなぁ。(゚ー゚;Aアセアセ

で、「衝撃の第8話」とまで宣伝していた今回の目玉は、やはり黒田(柳葉敏郎)が二次災害に巻き込まれるというエピでしょう。
ボイラーの爆発事故でヘリ要請、黒田と白石(新垣結衣)が現場に駆けつけるんだけど、そこでは連絡があった以上に負傷者が増えていて・・・。
そのうち、ボイラー室にまだ誰かいるというので、白石が連れて行かれちゃうんですが、二次災害の危険性があるから黒田が止めに走るんですよ。
で、案の定、そこで頭上から鉄骨が落下しそうになり、思わず黒田が白石を突き飛ばし自分が下敷きになってしまったというわけ。
藍沢(山下智久)と緋山(戸田恵梨香)が駆けつけた時には、黒田は血だらけで鉄骨に右腕を挟まれた状態。
それで黒田は藍沢に自分の右腕を「切れ」と指示するわけですよ。
かつて初めてのヘリでの出動で、少年の腕を迷いなく切断した藍沢。
だけど、その時と同じ気持ちでできるかというと、そうではないような・・・。
それでも「わかりました」と答えて切断に踏み切った藍沢。

切った腕はつなげるみたいだけど、メスは握れるのか?
何だか大変なことになってしまいました。
まだ、藤川(浅利陽介)がヘリに乗ってないというのに・・・。(゚ー゚;Aアセアセ

第9回
「壊れた絆」
脚本:林宏司
演出:葉山浩樹

黒田(柳葉敏郎)の腕は何とか繋がったものの、大幅な機能回復は望めないらしい。
回復する確率は10%以下・・・、もうメスは握れない。
外科医にとって、一番辛い宣告かもしれない。

そんな中で藍沢(山下智久)は自分の処置が正しかったのかと悩み、白石(新垣結衣)はヘリに乗れないぐらい心に傷を負ってしまう。
フェローがドクターヘリに乗っていたからこんな事になったんじゃないかと調査委員会で責められれば、これはドクターヘリに関わるすべての人の問題に生ってくるわけで・・・。

ヘリに乗れなくなった白石の代わりに藍沢が向かった現場の患者が黒田の息子(今井悠貴)というのも、また「何でこんな時に・・・」ってな事故だった。
別れた妻(奥貫薫)と一緒に暮らす息子が空港のエスカレーターから転倒して運ばれてくる。
しかし、自分ではオペができない黒田。
どんなに元妻に「あなたがやって」と言われても出来ないし、挙句の果てには「何で怪我なんかしてんのよ!」と罵られても反論も出来ず・・・。
黒田先生も辛いよね。

とりあえずオペは無事に終了したかに思えたんだけど、転倒時に意識障害があった事がわかり、検査をしてみたら脳に腫瘍が見つかるのよ。 Σ(゚Д゚)ガーン
外科医なのに自分の息子に何もしてやれない黒田のジレンマ。
白石に「お前らと出会わなければよかったなぁ」とつぶやいたのも、黒田の本音だろうか?
一人の外科医の人生をめちゃくちゃにしてしまった事に白石は耐えられるのか?
そして、黒田先生は今後どうなるのか・・・。
うーん、重い感じになってきましたね〜。

第10回
「揺れる心」
脚本:林宏司
演出:葉山浩樹

黒田(柳葉敏郎)の事で思い悩む白石(新垣結衣)は、田所(児玉清)に辞職願を提出してしまいました。
緋山(戸田恵梨香)や冴島(比嘉愛未)が「辞めさせない」という態度を、ベタベタしたした感じではなく、あくまでもいつもの雰囲気で表に出したのは良かった。

さて、今回は黒田先生の息子・健一(今井悠貴)の脳腫瘍のオペでしたが、腫瘍と言語中枢の境界が分かりにくいからと、途中で麻酔を覚まして会話をしながら、その境界を探るという方法が取られました。
もし、我が子が健一の立場で「お母さん、話しかけてください」と言われたら、とてもできそうにありません。。゜(゚´Д`゚)゜。ウァァァン
医者の黒田でも、最初は言葉に詰まったりして見ているのが辛かったわ。
ましてや、離れて暮らす我が子、向こうは自分の事すら覚えてないとなれば、こんな対面じゃなければ良かったのに・・・と思いたくもなるものね〜。
健気に黒田の質問に答える健一君が、また(TωT)ウルウルさせるんだよなぁ。
腫瘍と言語中枢の境界も見定める事が出来て、健一のオペは無事終了。
術後に言語に関する麻痺もないようで良かった、良かった・・・と思ったら、黒田と話した事は覚えてないらしい。(涙)
そういう事はよくあると言われても、黒田パパはちょっと寂しかったんじゃないかしら?
ちょっと、せつないよね。(´Д⊂グスン

そして、今回は悩み苦しむフェローたちが苦難を乗り切るという展開に。
三井(りょう)、藍沢(山下智久)、緋山のところには妊娠36週で本棚の下敷きになった妊婦が運ばれてくる。
これは三井先生にとってはキツいよなぁ。
またもや、赤ちゃんとお母さんのどっちを助ける?という選択が迫られるわけで・・・。
お母さんは骨盤骨折、赤ちゃんは仮死状態。
藍沢は胎児を諦め母親を救う選択をし、三井もそれを受け入れるんだけど、迷いに迷って最終的に藍沢が選んだのは母子ともに助けるというものだった。
結果、無事に両者を救う事が出来たんだけど、「もしかすると両方死んでいたかもしれない」と自分の判断を終わった後でも迷ってるんだよね。
でも、こういう感情を抱くようになった事が藍沢の成長だったりもするわけで、血が通った医療には迷いはあって当然だと思うし、人間的な感情を持ってくれた事を個人的には嬉しく感じたんだけどなぁ。

一方で辞職願を出していた白石の前にはICUで急変した患者。
側にいるのは自分ではメスは握れない黒田と藤川(浅利陽介)。
ここでメスを握って患者の命を救った事が、白石の自信に繋がるといいよね。

最終回を前に今回のラストで起こったのは、高速道路での多重衝突。
負傷者50人以上という大惨事を前に、フェローたちは命を救う事ができるのか?・・・ってところで終わりました。
藤川は最後までヘリには乗れないのだろうか?
何とか乗せてあげたい・・・。

最終回
「生と死」
脚本:林宏司
演出:西浦正記

最終回は藤川(浅利陽介)に泣かされました。(TωT)ウルウル

ドラマ全体の雰囲気としては、緊迫感のあるべきところで、その緊迫感が感じられないのが最後まで残念でしたが、フェローたちの成長はきちんと伝わって来ましたね。
緋山(戸田恵梨香)が揺れるヘリの中で患者の胸に針を刺したり、藍沢(山下智久)が必死に助けようとしたバイクの男性を結局救えなかったり、それでもひとつでも命を救おうとすぐに立ち上がったり・・・。

でもね、やっぱ藤川の成長ですよ。
それは前回から黒田(柳葉敏郎)も認めていたっぽいですが、今回事故現場にヘリで行かせて下さいと言う藤川にGOサインを出した黒田先生のシーンで、あたしゃ藤川の母ちゃんか?ってぐらい泣いちゃいましたわ。(´Д⊂グスン
良かったよ・・・最終回で藤川がヘリに乗れて・・・。
しかも、現場では他のフェローに負けないぐらい頼もしく落着いて処置してたじゃないですか〜。
いやぁ、安心しましたよ。

緋山がヘリで搬送した澤野さんの奥さん(山下容莉枝)がずっと気にしてた夫(遠山俊也)がやっとトンネル内で見つかったのに、近くでガソリンがもれてるからと避難命令が・・・。
そこで「患者さんを置いていけない」と言った白石(新垣結衣)。
二次災害の恐ろしさを身をもって体験したはずの白石が、ここで踏みとどまろうとしたのがいい事か悪いことかはよくわからないけど、あの時、白石は一人の医者で、目の前の患者を放置して自分が避難するなんて事は考えられなかったんでしょう。
それは藍沢も他の医者も同じ気持ちだったんだろうね。
「あと10分だけ」というリミットを決めて必死の処置、そしてレスキュー。
ぎりぎりでトンネルから助け出したのは良かったけど、ものすご〜く悠長に歩いて来るフェローたちにはちょっとツッコミたくもなったりして・・・。

こうやって大惨事の中から多くの患者を救ったのに、彼らにとっては救えなかった12名の人たちの命が大きくのしかかっているというのは、重みを感じましたね。
藤川が母親に電話して「救えなかったことしか覚えてないや」と話すのを聞いて、またまた涙が出ちゃいましたよ。
初めてヘリに乗った事なんかより、救えなかった命の方が藤川には強く残ったわけで・・・。
こういう経験をして、またひとつでも多くの命を救えるように頑張ろうと思うんでしょうね。

黒田が健一(今井悠貴)に「おとうさん」と呼ばれたのも良かったです。

ただ、個人的には冴島(比嘉愛未)が田沢(平山広行)のところへ行ったのは意外でした。
もちろん、澤野夫妻の「ただ生きてさえいてくれれば・・・」というような状況を見たからこそ、冴島が田沢に会いに行く流れになったんでしょうが、それで田沢さんは幸せなんだろうか?と・・・。

外科医としての黒田の腕の機能を失わせてしまった事を悩んでいた藍沢にとって、黒田の「腕を切ったのがお前でよかった。俺は生きて息子と会えた。」という言葉は何よりの救いだったことでしょう。

さて、2009年新春SPですか・・・。
その頃にはまた成長したフェローたちが見られるんでしょうかね?
特に藤川には期待したいものです。

 

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