連続ドラマW パンドラ

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エンディング曲:The Good Life
公式サイト:WOWOWパンドラ

1
脚本:井上由美子
監督:河毛俊作

今までにもいくつかWOWOWのドラマは見て来ましたが、今回は初の連ドラでございます。
井上由美子さん脚本の本格医療サスペンスと聞けば、ドラマ好きなあたくしの心が揺さぶられるわけですわ。(笑)
キャストも豪華!
三上博史・柳葉敏郎・小西真奈美・山本耕史・谷村美月・小野武彦・國村隼・平田満・・・絶対に見たくなるでしょ?でしょ、でしょ?
しかも、初回無料放送でしたしね〜。
WOWOW未加入の方が、「お!無料だ!」なんてうっかり初回を見ちゃったら、絶対加入せざるを得なくなる罠が仕掛けられていたこの作品。(苦笑)
あたくしは、WOWOW(アナログだが)加入済みだったので、全話見るつもりで最初から臨みましたわよ。

大学病院で18年間もガンの特効薬の研究を続けていた鈴木(三上博史)が、ついにヒトデを使ってガン幹細胞を消滅させることに成功するわけです。
ヒトデの再生能力には医者の誰もが注目するものらしいんだけど、鈴木は再生を止める能力に着目したらしいのよ。
そんな小難しい事はさっぱりわからんけど、18年も周りからはバカにされながらもたった一人で研究を続けてきた鈴木の喜びようったらないわけで・・・。
でも、同僚の外科医・小夜子(小西真奈美)に話しても相手にされず、医学部長の大田黒(國村隼)にデータを持っていって人体への治験を願い出ても許可は下りず・・・。
鈴木にしてみれば、これが認可されればガンは恐ろしい病ではなくなるわけで、そんなすごい発見を誰も認めないどころか相手にもしてくれない事に落胆してしまうのよね。

そんな鈴木の前に現れたのが、愛美(谷村美月)という女の子。
この愛美、援助交際やら美人局やらで男性から金を巻き上げてるような子なんだけど、ある会社員が殺された事件に関わっていると見られていて、刑事の的場(柳葉敏郎)が追っているという女の子でもあるわけ。
的場たちから逃げた愛美が隠れていたのが鈴木の車の中で、ひょんな出会いの中から愛美が末期のガン患者だという事がわかるわけ。
鈴木にとっては、自分の発見を試すための人材が目の前に現れちゃったってわけよ。
病院に認められていない治験を行うには、まさにうってつけの人材。
ガンで治る見込みはなく、家族にも捨てられて一人で生きているという少女。
こうして秘密の治験が行われる事になったんだけど、これが二人の秘密で終わらないところが面白いとこなんだよなぁ。

鈴木と愛美の会話を聞いちゃった小夜子が協力すると言い出して、愛美を入院させる病院を手配するわけだ。
認められていない治験なんだから、勤務している大学病院で出来るわけないもんね〜。
それを「女医って結構顔がきくのよ」と朋栄製薬が経営する朋栄ホスピタルの理事長・朋田(平田満)に別の治療だと嘘をつき愛美を入院させる小夜子。
この朋栄ホスピタルで愛美への治験が行われ、どうやら人体においてもガン幹細胞を消滅させる事に成功したみたいなんだけど・・・。
もちろん小夜子はこれがどんなにすごい発明かわかってて鈴木に近づいたわけだし、朋田も何かものすごい研究をしているんじゃないかと探ってるみたい。
鈴木の研究結果が認められれば、大田黒だって手の平返して近づいて来るんだろうし・・・。
そんな中で、的場が追っている事件と愛美がどう関係しているのかも、ものすご〜く気になる!

いやぁ、ダラダラと書いてしまったけど、こんな初回でしたわよ!(笑)
WOWOWに加入されている方、初回のリピート放送は13日(日)のお昼12時からです。
「気になっちゃう感じぃ?」だったら、ぜひご覧になって下さいね。
全くチャラついてない重厚な感じのドラマです。
CMもないのに、1時間があっという間でした。
2話以降、どう物語が進んでいくのか気になって仕方ありませんわ。

2
脚本:井上由美子
監督:河毛俊作

いやぁ、もうどんどん引き込まれちゃいましたよ〜。
たまりませんなぁ。キタ━━━━ヽ(´ρ`  )ノ━━━━!!!!

治験に成功したと大田黒(國村隼)に伝えた鈴木(三上博史)。
これは大田黒も「まさか!」って感じだっただろうね〜。
こうやって治験に成功した事を鈴木が言っちゃうもんだから、小夜子(小西真奈美)や大田黒みたいな輩が「欲望」をむき出しにしてきちゃうわけよ。
小夜子の近付き方もあからさまだったなぁ。
アメリカで特許申請をするという鈴木に「薬の名前はパンドラにしたらどう?」と提案し、「何なら特許申請のお手伝いもしましょうか?」なんて危ない、危ない!( ´ー`)フゥー...
鈴木は一人でやって来た研究だから一人で完成させると断ったけど、最初からそういう気持ちでいるんだったら特許申請してしまうまで誰にも喋るな!と思っちゃうんですけど・・・。(笑)
小夜子には朋栄ホスピタルの朋田(平田満)も近付いて来たし、みんなオイシイ匂いには敏感なようで・・・。(^▽^;)

大田黒も鈴木の研究の価値に気付いて慌て出しましたよね。
んで、そんな大田黒に小夜子が「鈴木先生、アメリカで特許申請しようとしてますよ」って教えちゃうんだよなぁ。
もうワルばっか!(爆)
ガンの特効薬なんてものが出来れば、その開発をした人間の人生なんてころっと変わっちゃうわけで、大田黒は何とかして鈴木と一緒に開発した事にしたいわけですよ。
だから鈴木を呼び出して、「専用のラボを作るから、そこで研究してはどうか?」なんてオイシイ話をちらつかせるんだけど、そこには自分が研究リーダーとなるという条件が含まれているんだわ!
調子いいよね〜。
18年間、鈴木の研究に何の注目もしてなかったくせに、ガンの特効薬が出来たと聞いた途端に目の色変えて近付いてくるんだもん!
どうしても鈴木が「一人でやり遂げる」と言って聞き入れないとわかると、今度は無断で行った治験の事を医師会に告発するぞ!と脅してくるし・・・。
なりふり構わずとは大田黒みたいな人のことを言うんだなぁ・・・と思ってみていたら、最終的には割れたボトルで自分の腕を刺し、それを鈴木にやられたと大騒ぎ!
どうしても聞き入れない鈴木を、じゃあ警察送りにしちゃえ!ってわけですか?
あぁ、恐ろしい!
でも、面白い!(爆)

その頃、小夜子は研究室の鈴木のパソコンから研究データをコピーしていたのよ。
この女もちゃっかりしてるよね〜。
しかも、データを恋人の太刀川(山本耕史)に預けるという念の入れよう。
「絶対、開かないで!私に何かあったら消去して!」って言ってたけど、「開くな」と言われれば開きたくなるのが人間ってもんでしょう。
小夜子も鈴木を裏切ったように、太刀川も小夜子を裏切るんじゃないかしら?

警察に逮捕された鈴木は、的場(柳葉敏郎)から愛美(谷村美月)を探していると聞かされる。
鈴木が何かを知っていると読んだ的場は彼を釈放、泳がせて尾行するんだよね。
で、鈴木が向かったのは朋栄ホスピタルなんだけど、その頃、愛美は姿を消していたんですわ。
体の中からガンが消えたと知った後、退院をめぐって鈴木に反発した愛美。
そこで彼女が言った「私、モルモットじゃない!」って言葉がすごく印象的だった。
鈴木にとっては念願の人での治験、でもマウスと違って人間には感情がある。
ずっと箱の中に居続けて、鈴木の研究に協力してくれる存在ではなかったってわけよね。
でも、鈴木が可愛がってたマウスちゃんは大田黒に盗まれちゃうみたいだし、鈴木が見つけた宝物をどんどん奪っていく人が現れる雰囲気だよね〜。
「欲望」「裏切り」と人間のドロドロした部分が露出して来ました。
うん、本当に面白いです!

3
脚本:井上由美子
監督:小林義則

愛美(谷村美月)を見付けてくれたら、知っている事を話すと的場(柳葉敏郎)に約束した鈴木(三上博史)。
こうして、二人は表面上協力した形になるんですが、愛美は朋田(平田満)を脅して病院を抜け出してマモル(山根和馬)と待ち合わせ。
そして、朋田を襲って現金だけでは飽き足らず、カードまで奪ってキャッシュコーナーで限度額いっぱいまで引き出そうとか言っちゃってるワル二人。
でも、そのカードが使えなかったもんだから、警備員に怪しまれてスケボーで逃げ帰るハメに・・・。
その間、朋田は次の計画をねっていたんでしょうね。
怒って帰ってきたマモルたちに、それなら自分を誘拐した事にして身代金を要求すればいいと提案。
しかし、父親に見放されている自分に何らかの魅力があると思わせるには、愛美の病気について聞き出し、それで製薬会社の父親を釣るしかないという、もっともらしい嘘をつくわけだ。
これにころっと騙されちゃうところが、愛美もマモルもまだ若かったね・・・。
愛美が自分にどんな治療がされたのかを話すと、朋田は豹変。
マモルを鉄パイプで殴打し、愛美を連れて逃げちゃったよ。
いやぁ、平田満さんってこういう役させるとハマるよね〜。

朋田は小夜子(小西真奈美)に電話し、愛美が死にそうだから鈴木に連絡して欲しいと告げる。
愛美の居場所がわかったと小夜子から連絡を受けた鈴木は、的場の車を奪って逃走。
小夜子と落ち合い、愛美のいる場所へ向かうようです。

それにしても、18年も誰も見向きもしなかった鈴木の研究が成果を出した途端にみんなが目の色変えちゃって・・・こういうところが恐ろしいですね。
大田黒(國村隼)は鈴木が研究していたマウスを奪って、そこから調べようとしたみたいだけどうまくいかず・・・。
小夜子は鈴木の研究データを奪ったものの、それだけでは不完全だという事を知り・・・。
朋田はたった一人の治験者・愛美と一緒にいるものの、彼女は副作用のせいか高熱を出し危険な状態。
欲を出したところで、何かひとつ手に入れただけじゃどうしようもないってわけよね。

それにしても、今回冒頭で鈴木が車にはねられたシーンはどうなんでしょ?
はねちゃったドライバーは「大丈夫か?気をつけろよ!」だけで去ってしまったし、その現場を見ていた刑事の的場もそのままスルーってーのも納得できないリアクションだったんだけど・・・。(^▽^;)
鈴木、道に転がって痛そうに片腕押さえていたのに、みんなその程度でいいのかい?(゚ー゚;Aアセアセ

4
脚本:井上由美子
監督:小林義則

愛美(谷村美月)のところへたどり着けた鈴木(三上博史)、しかし愛美は呼吸困難と発熱で苦しそう。
そんな中で朋田(平田満)は新薬を父親の会社で売り出してくれとか、欲にまみれた事を言ってくるし・・・。
朋田を騙してうまく愛美を連れ出すことに成功した鈴木は、次に一緒に連れ出すのを手伝ってくれた小夜子(小西真奈美)まで騙して、愛美と二人っきりに・・・。
鈴木先生、研究だけやっててこういうところには頭が回らないかと思ったら、うまいことやるんで驚いちゃったわよ。(笑)

ガンの特効薬というエサに、ハイエナどもが群がってくるのがすごいですね〜。
小夜子が何かを知っていると睨んだ大田黒(國村隼)が近付いてきて、何か情報を聞き出そうとしているところへ、朋田が「鈴木先生と愛美はどこへ行ったんだ?」と聞きに来て・・・。

さらに的場(柳葉敏郎)がやって来て、朋田を連行。
そのやり取りを聞いていた、大田黒も治験患者が愛美であること、そして鈴木が愛美を連れ去った事を知るわけで・・・。
いろんな人間がひとつのところに吸い寄せられるようにして繋がっていくのが面白いんだわ〜。

愛美と二人、取り壊される予定の別荘に隠れた鈴木。
ここで鈴木は愛美と殺人事件との関係を聞き出そうとするわけよ。
しかし、「治験の第一号患者が援交女じゃ不満かよ!」ってな感じでキレちゃった愛美は、「あんただって、私の体を利用したくせに・・・。」と吐き捨てるんですなぁ。
ある意味当たってるだけに言い返せない鈴木。
ガンの特効薬を完成させるためとはいえ、許可されてない治験を勝手に行ったわけですからね〜。
しかし、鈴木が新薬の開発にかける思いを語りだすと、愛美の心も少し開いたようで・・・。
殺すつもりはなかったけど、ニュースで死んだと聞いて驚いたと真相を語り始めるわけよ。
自分はガンでどうせ死ぬから地獄に行ってあげると思っていたのに、治験に協力して助かってしまった。
こんな私が助かってしまっていいの?と・・・。
うーん、そうか〜、殺そうと思っていたわけじゃなかったって事は、あのサラリーマンが倒れた後にとどめをさした人物が他にいるかもしれないって事だよなぁ。

的場はマコト(山根和馬)に接触し、まるで愛美が死んだかのように思わせて彼の感情を揺さぶり、殺人事件の被害者・森村に港東大の医療ミスで殺された家族がいるとか何とか話していたことを聞き出す。
うーん、ここで的場がたどり着いたのが深見(小野武彦)が追い詰められている薬害訴訟との関連性みたいで・・・。
何だか話が大きくなってきたなぁ・・・という印象。
そして、全く関係のないところにいると思われた人たちが、どんどん繋がってくるんだなぁ。
面白い!!

大田黒は深見に愛美探しを依頼、そして緑川(山本圭)には盗んだ鈴木のマウスからウイルスベクターの抽出を頼む。
結局、自分じゃ何もしないで最後のおいしいところだけ自分で持っていこうって気なんじゃん!
そんな事になっているとは知らず、緑川の病院へ愛美を連れて現れた鈴木。
そして、その光景を偶然見てしまった大田黒の秘書・ちか(上原美佐)が、小夜子に報告。
みんなオイシイ匂いには敏感なのね。

的場が薬害訴訟と殺人事件に関係があることをつき止めたのに、そこで上からストップがかかる。
これまた、怪しい匂いだわ〜。

泳がされたマモルは愛美が死んだと思い込んだまま、朋田を刺してしまったよ。
そして太刀川(山本耕史)は小夜子のデータを見て、記事にしてしまうみたいだし・・・。
たった一人の男が、母の命を奪ったガンが憎くてひたすら続けてきた研究の成果が出た途端、彼を取り巻く環境がどんどん変わっていく様子がすごい!
人間の欲って恐いなぁ・・・と思いながら、あと4話楽しみに見させていただきます。

5
脚本:井上由美子
監督:河毛俊作

やたら出てきてた「ボニッパル」とやらの薬害問題まで、しっかり絡んできた様子。
いやぁ、隅々まで気が抜けないドラマになってるんですね。(^▽^;)

深見(小野武彦)は鈴木(三上博史)に政府の管理下で新薬を開発させると総理に約束。
その頃、鈴木は緑川(山本圭)の助言もあって、愛美(谷村美月)に自首させた上で、研究を続けるために港東大に協力を要請する事を決意。
それで、愛美一人を緑川の病院に残し、二人で港東大へ出かけちゃうのよね。
ありゃりゃ〜、愛美を一人にするのは危ないんじゃないの?と思ったら、やっぱ小夜子(小西真奈美)がやって来たよ!
おまけに的場(柳葉敏郎)は朋田(平田満)を刺して逃亡中のマモル(山根和馬)が落とした携帯を利用し、マモルのふりをして愛美に連絡をして来るし・・・。
太刀川(山本耕史)を脅して、ガンの特効薬が出来たと記事にさせてるし・・・。

愛美を連れ出そうとした小夜子は、彼女に突き飛ばされて気を失い失敗!
一人、病院を抜け出した愛美はメールの相手がマモルだと信じきって、倉庫で会う約束をするんだけど、そこに現れたのは太刀川と的場で・・・。
そこで愛美は殺された森村を痛めつけてくれと男に頼まれた事を的場に話し、すべてを話したらマモルを見逃してくれるかと持ちかけたんだけど、そこで公安の連中がやって来て、拳銃まで向けて愛美を連れて行っちゃったのよ。
すべてを話したら・・・って事は、森村を痛めつけてくれと頼まれた事以外にまだ何か秘密にしている事があるってわけよね?

港東大に出向き、大田黒(國村隼)に研究の協力を要請した鈴木・・・しかし大田黒はあくまでも自分の名前で研究結果を発表しようとしていて、話はまとまらず・・・。
病院に戻って愛美が消えた事を知った鈴木、しかし彼も公安に連れて行かれてしまうのでした。
深見に言われるまま、政府の管理下での研究に納得するしかなかった鈴木。
港東大で新薬の研究は続けられる事になったけど、そこに連れてこられた愛美を見た深見の秘書・沼部(相島一之)が思わず顔を背けてましたね。
ってことは、愛美に森村を痛めつけるように頼んだのが沼部って事ですか?
ボニッパルの件で訴訟を起こしていた森村と、その薬害問題で窮地に立たされていた深見。
いろいろ繋がってきて面白いわ〜。

そうそう、今回的場がガンだったという事もわかりましたね。
再発したら終わりだと言われているらしい。
ガンを患った刑事がガン患者の愛美を追う。
なるほど、これもなかなか興味深い構図になってますね。

6
脚本:井上由美子
監督:若松節朗

「医学者が権力の言いなりになたらおしまいだ」と研究の中止を勧める緑川(山本圭)。
しかし、鈴木(三上博史)は「栄光に向かって歩き始めた」と言い、「薬を完成させるためには、悪魔に魂を売らなくてはならない」と緑川の電話を切ってしまう。
愛美(谷村美月)の事だって、治験者どころじゃなくモルモットとしか見てないし・・・。
本当に悪魔に魂を売り渡したんだろうか?>鈴木先生
薬の完成が最大の目標で、それさえ出来れば何でもいいの?

緑川は鈴木を探して港東大にやって来たんだけど、急性心筋梗塞で倒れ危険な状態に・・・。
小夜子(小西真奈美)が必死に助けようとしているのを見て、なんだかんだ言っても医者なんだなぁ・・・と感心してたところで、心臓が専門の大田黒(國村隼)がやって来てヒヤヒしちゃったよ。
何だかわざと殺しちゃってもおかしくないような気がして・・・。
でも、緑川自ら大田黒の治療を拒んだんだよね。
「君は医師ではない!」と言って・・・。
緑川先生の気持ち、ちょっとわかるなぁ。
っつーか、私もこの時点で大田黒の治療は受けたくないよ!(゚ー゚;Aアセアセ
鈴木に最後まで医師であれと伝えてくれと言い残して亡くなった緑川。
ただ、緑川の死後に処置室に入ってきた鈴木が、恩師の死を何とも思ってなさそうだったのが気になったわ。
あれはそういう芝居なんだろうか?
何かを成し遂げるために、今は仮面をかぶっているんだろうか?
だとしても、ちょっと辛い場面だった。

沼部(相島一之)も動き出しましたね。
愛美も沼部の顔を見て驚いてたけど、そんな男に記憶をすべて消し去れと言われても、恐ろしいだけだったりして・・・。
沼部と朋田(平田満)が手を組んだというのも、また恐ろしいですな。
あの朋田の性格だったら、愛美のこと恨んでると思うし・・・。

的場(柳葉敏郎)はマモル(山根和馬)を見つけ出し、愛美に連絡を取らせようとする。
マモルとの話の中で、愛美の援交相手に森村を痛めつけてくれと頼まれたと聞いた的場。
それは愛美も同じことを話してたんだよね。
それに倉庫の中で森村を殴ったのに、遺体は埠頭で見つかった事にマモルも疑問を抱いていた。
誰か別の人物が息の根を止めたってわけか・・・。
それは、やっぱり沼部なの?

さて、パンドラという新薬が完成したらしいです。
次にどんな展開になっていくのか・・・。
楽しみだけど、恐ろしくもなってきちゃったよ。(^▽^;)

7
脚本:井上由美子
監督:小椋久雄

「死の恐怖に怯える者なら、どれだけの犠牲が出た薬でも飲みたいはず」と言う鈴木(三上博史)に、的場(柳葉敏郎)は自分がガン患者だと明かし「飲みたくない」と告げる。

沼部(相島一之)は愛美(谷村美月)に100万のお見舞金を渡し退院させようとするが、愛美は森村の件で脅し金額を上乗せさせる。
しかし、お見舞金だと言いつつはっきり言って口止め料なわけでしょ?
新薬の治験者でもあるし、森村殺害の真相を知る人物でもある愛美に、いくら相手が小娘だと言え100万じゃ安いんじゃないの?>沼部さん
しかも、朋田(平田満)に愛美の居場所をずっと見張らせてるし・・・。
何するつもりなんだか・・・、あぁ恐ろしい。 (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

家に帰った愛美は何だか可哀想だったよね。
母親にガンが治ったと告げても、喜んでもくれないし・・・。

厚労省で新薬に関する会議が開かれ、説明のため大田黒(國村隼)に同行した鈴木。
会議に向かう前に大田黒はデータの提出を鈴木に迫ったんだけど、鈴木は自分の頭の中にしかデータは残してないと提出を拒んで会議に同行。
いやぁ、うまいよね。
そう言われたら、連れて行くしかないものなぁ。
会議ではデータを握ってるたった一人の人間だけに、強気だったね〜。<鈴木
DNAの配列のデータは自分の頭の中にしかないから、新薬の実用化には自分が必要と話した上で、大田黒は名前だけで研究には一切関わっていないとこの場で公表。
そして、3つの条件を叶えてくれれば、実用化に協力を惜しまないと提示した条件とは・・・。
1. 新薬・パンドラの開発者が鈴木だと公表すること。そして港東大に鈴木の名前で研究室を設置する事。
2. 大田黒をプロジェクトから外す事。
3. 新薬をどんな患者に投与するかは鈴木に一任すること。
出たー!なかなか大きく出ましたねー!
開発者が鈴木だと公表することは当然といえば当然なんだけど、この会議で大田黒を外せという条件を提示するとは、なかなかの策士ですな。(笑)
それにしても、どんな患者に投薬するかを鈴木に一任なんて、もし本当にそうなったら鈴木は「神」状態になっちゃうんじゃないの?
鈴木がまず子供たちから投与したいという意見を述べた時に、素晴らしいと言った総理だって、自分のガンを治してほしいと鈴木に頼んでたし・・・。
そこで「考えておきます」と言って席を立ってしまうなんて、かなりの強気だよね〜。(゚ー゚;Aアセアセ

的場は愛美を見つけマモル(山根和馬)と接触させ、事件について聞き出そうとする。
その中で、沼部が森村をやれと指示した男である事がわかり、的場は太刀川(山本耕史)と一緒に警視庁へ。
愛美とマモルには小夜子(小西真奈美)が付き添ってるんだけど、ちか(上原美佐)から大田黒がパンドラを盗み出したと連絡を受けて、小夜子も愛美たちの側を離れてしまうんだよね。
ここで朋田がやって来て愛美とマモルに復讐するんじゃないかと思ったけど、この時点では夜中に鈴木と会うために部屋を出た愛美を尾行してただけでしたね。(^^ゞ
しかし尾行されてるのに気付いた愛美に「虫けら」呼ばわりされた朋田は、豹変してしまうんですよ〜。
愛美を車ではねちゃったの・・・しかも鈴木の目の前で。
せっかくガンが治ったのに、車にはねられて愛美はまた生死の境をさまよう事になるんだろうか?

大田黒はラボの鍵を鈴木に返してたはずなのに、合鍵を作っていたのかラボからパンドラを盗み出しちゃいましたよ。
これを外国の製薬会社にでも売るつもりなのかなぁ?
だとしても、いろんなデータは鈴木の頭の中なのに、交渉成立しちゃうんだろうか?

パンドラを開発したから、いろんな人が鈴木の周りに近付いてきた。
元妻のひとみ(吉瀬美智子)だって、あれほど邪険にしてた鈴木にベタベタしてたし・・・。
そんな捻じ曲がった人間関係の中で、愛美が実は一番ピュアな感じで鈴木に接していたのかもしれない。

大田黒が盗んだパンドラは本物なのかなぁ?
鈴木の事だから、本物は別の場所に保管してあったりして・・・。
いずれにしても、あとは最終回を残すのみ!
愛美の命は助かるのか?
パンドラは実用化されるのか?
いろいろ気になっちゃいますね〜。

FINAL
脚本:井上由美子
監督:河毛俊作

最後はバタバタと人が死んでいった感じですね。
まさか新薬の開発から、こんな事になっていくなんて思いもしませんでしたわ。

朋田(平田満)の車にはねられた愛美(谷村美月)は肝臓を損傷し病院で死亡。
ガンが治ったから生きられると言いながら死んでいく愛美の姿・・・悲しかったなぁ。(´Д⊂グスン
愛美の死から鈴木(三上博史)は正気を失ってしまい、誰が何を話しかけても答えようとはせず、どこか遠くを見つめて過ごすようになってしまっていた。
愛美をはねた朋田が、また情けなかったわね〜。
やっちゃった後に「お父さん、どうしましょう」って電話して、「死んでも捕まるな」って言われたからって、自殺を図ろうとするんだけど死にきれず・・・。
何で、こういう人は簡単には死ねないんだろうかね〜。┐(´д`)┌
死にきれないからって、鈴木の首を絞めに来た時はビックリしたけど・・・。
もう、何をやってもダメなのに、往生際が悪いってこのことだわさ!

大田黒(國村隼)が盗んだパンドラは偽物でした。
鈴木がそう簡単に本物のパンドラを目に触れるところに置くわけないと思っていたけど、大田黒はガッカリだよね。
っつーか、新薬を製薬会社に売り込んでガッポリ儲けようと思ったのかもしれないけど、持ち込んだ新薬がただの風邪のウィルスか何かだったわけでしょ?
赤っ恥かかされたわけじゃん!
ちょっと小気味良かったりして・・・。(^^ゞ

そして、最後ちょっと駆け足だったのが沼部(相島一之)周辺の話でしたね。
実は深見(小野武彦)の父が芸者に生ませた子が沼部で、深見とは異母兄弟だったなんて最後にいきなり言われても・・・。(^▽^;)
ボニッパル薬害訴訟を起こした森村は、深見と沼部が異母兄弟って事や、沼部の援助交際の事をかぎつけていて、それをネタにゆすろうとして殺されたってわけね。
そして沼部は深見を殺し、深見の名前で遺書を書いた後で自分も死んだ。
心中って事になるわけですね・・・。
遺書には「ボニッパルの責任を取って命を絶った」とか書いてあるわけだし、最後まで第一秘書としての仕事はしたのかもしれないけど、何だかここで「死」を選ぶところも、妙にリアルで恐ろしくなっちゃいましたわ。

的場(柳葉敏郎)に「パンドラの生みの親なんだから、ちゃんと見届けるべきなんじゃないですか?」と言われ、目覚めた鈴木。
・・・というか、鈴木が正気を失っていたかどうかも定かではないんだけどね。
彼はああやってパンドラを守ろうとしていたのかもしれない。
で、的場の言葉を受けて、研究室に火をつけ焼き払おうとしたんだけど、どうやら寸前のところで隠していたパンドラを吸入し、自分の体内に隠すという方法を思いついたらしい。
18年かかってやっと作り出した新薬、ガンで苦しむ人を助けたいという純粋な思いで作り上げた薬を、そう簡単には捨てられないよなぁ。
もしくは、パンドラと心中するつもりだったんだろうか?
助かってしまった事で、もう一度パンドラを世に送り出すタイミングを計ろうとしたのかもしれない。

大田黒はいつの間にか学長になっちゃったし、太刀川(山本耕史)はカタールへ旅立つらしい。
そして小夜子(小西真奈美)は栃木の病院の勤務医になるそうな・・・。

鈴木の体内で生きているパンドラ。
一人の医師として的場のガンを治したいという鈴木だったけど、的場は拒みましたね〜。
いつかこの薬がちゃんとした形で受け入れられるまで待っていて下さい・・・とか言ってたけど、それっていつになる事やら・・・。

人を救う薬の開発で、人がどんどん死んでいって・・・という何とも複雑な心境にさせられるドラマでしたが、もしかしたらリアルにこういう事は起きているのかも・・・と思わせられる部分もあったりして・・・。
なんせ見ごたえ十分なドラマでしたわ。
秋にはWOWOWの連ドラ第2弾が計画されているそうで、これまたどんな内容の作品になるのか今から楽しみですわ。

 

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