おせん

原作:きくち正太 「おせん
P:三上絵里子
主題歌:Micro 「踊れ
エンディングテーマ:タッキー&翼 「恋詩ーコイウター」

第壱話
「天然若女将VS
電子レンジの女王」
脚本:大石静
演出:南雲聖一

美味しそうな食べ物が出てくるドラマってヤバイっすよね!(笑)
その上、主人公が大酒飲みですか?(爆)
お風呂も大好きなんですね?
好きだわ、そんな主人公!(  ̄ー ̄)

時代に流されない本物の料理を求めて、おせん(蒼井優)が女将を務める下町の料亭へやって来たヨシ夫(内博貴)。
自分の腕には自信があるようで、いきなり働かせて欲しいと言い、あっさりおせんに受け入れてもらえると、あとは板場でも何故か先輩風。
こういう世界は上下関係が厳しいって事、素人でもわかるというのに、何であんなに偉そうというか知ったかぶりなんですかね?
大根の面取りにしても、出汁の取り方にしても、その店のやり方ってもんがあるでしょうに、まずは黙って学べ!と思ってしまったのは私だけ?(^^ゞ
住み込みで給料5万からのスタートだって、そんなにブーブー言うなら最初に確かめろよ!って感じなんですけど・・・。(;´Д`)

さて、料亭「一升庵」のお得意様であるクッキングスクールの校長・木下(松方弘樹)に頼まれ、スーパースピード料理の桜井三千子(片桐はいり)との対決を頼まれたおせん。
電子レンジを駆使したスピード料理に料亭のまかない料理で対決してほしいという申し出なんだけど、全く同じメニューをスピード調理と時間をかけた調理で比較するならまだしも、使う食材は同じだとしても違う料理に仕立てるんじゃ審査も難しいんじゃないかと思われ・・・。(^^ゞ
なんせホームパーティーの翌日という設定で、前日の残り物である天ぷら・ロースカツ・ヒレカツを、どう調理するか?という対決になりました。
・・・が、ホームパーティーで残った揚げ物を翌日食べたいか?と聞かれたら、あんまり食べたくはないわけで・・・。

おせんはそんな食べる人の胃の具合も考えて、卵を使わないソースカツ丼と海老天茶漬けを作るんだよね。
それに比べて三千子はこってりしたカツ丼と海老のマヨネーズ炒めだったっけ?
確かに飲んだ翌日にそれはキツイっしょ?って感じだったけど、主婦の立場から見ると6分間で鍋も使わずに作ったカツ丼には興味がわいたわよ!(笑)

この対決を見て、一度は辞めた一升庵に出戻ったヨシ夫。
出直すんだったら、態度から改めて欲しいものだわ。

第弐話
「女将バトル!!地獄の味噌作り」
脚本:神ひとえ
演出:南雲聖一

なかなかいい味が出て来たんじゃないでしょうか?
おせん(蒼井優)が食べ物にかける想いがひしひしと伝わってきて、それでいて「食いもん屋が食いもんで不精したらおしまいじゃないですか?」みたいな台詞がある事で、変に敷居が高い料亭って感じじゃなく、当たり前の事を当たり前にやっているだけなんだけど、その難しさを感じさせてくれるような気がしました。

先代女将の千代(由記さおり)が一升庵にやって来た。
今年の味噌作りを次の定休日にやるために・・・。
そして、その味噌の仕込みにおせんが選んだのが「よっちゃんさん」ことヨシ夫(内博貴)。
すごいね〜、お味噌作るために大豆の大袋から一粒一粒大豆をより分ける作業から始まるんだよ!
虫食いや割れた大豆をより分けて、不精しないでいいものを作るというおせんのやり方に感銘を受けたらしいよっちゃんさん。
きちんと大豆のより分けをやり遂げたのに、珍品堂さん(渡辺いっけい)がせっかく分けた袋にぶつかって、豆が混ざっちゃって・・・。
でも、珍品堂さんったら知らんぷりかよ!Σ(゚д゚)オイオイ
そして、再びより分け作業。
うわ〜、一度目は頑張れても二度目となるとイヤだよなぁ。(^^ゞ
何とかより分けても、すぐに水で大豆を洗う作業に入り休ませてくれないおせんに、ついにキレてしまうよっちゃんさん。
「あんたは食いもんを大事にするけど、俺にはぜんぜん思いやりがない!俺は可哀想じゃないのか?」
ふむ・・・、っつーか、一度逃げ出しても一升庵に置いてくれたおせんさんに、その口の利き方はどうなのよ?>よっちゃんさん

で、またまた一升庵を出て行ったよっちゃんさんは、先輩の岡本(岡田義徳)のところへ転がり込むんですが、この岡本が妻(佐藤仁美)とうまくいってない様子で・・・。

そんな中、一升庵の味噌の仕込が始まり、見学させて欲しいと現れた岡本と一緒にやって来たよっちゃんさんはみんなの前に出て行けずに隠れているのよね。
そんなよっちゃんさんを見つけた千代が、二度目の豆のより分けを自分がやろうとしたが、おせんが「今年の味噌はよっちゃんさん印だから、よっちゃんさんにやってもらいます。」と言ったと告げるわけよ。
味噌の出来が良ければ褒められる、褒められれば嬉しい、人をもてなそうという気持ちになる。
おせんはヨシ夫にそういう気持ちを持った料理人になってほしくて、味噌作りをやらせようとしたんだなぁ。

みんなで仕込みをした手前味噌。
大変な思いをした分、愛着もわく。
そんな手前味噌の味噌汁と一つ釜で炊いた飯を食ったみんなの仲が悪くなるなんてあり得ないと笑って話す一升庵のみんなを見て、岡本も妻との絆が「食」にあると感じたのね。
おせんさん直伝の「鍋焼き味噌汁」を作って妻に食べさせた岡本、どうやら夫婦の絆も強くなったようで、めでたしめでたしじゃ!

それにしても、ヨシ夫は何度一升庵から逃げ出すのだろうか?(笑)
そして、もう少し謙虚な姿勢で料理人として学んでほしいぞ!

第参話
「名物とろろ飯の秘密」
脚本:神ひとえ
演出:久保田充

何だか、ええ話でしたなぁ・・・。(TωT)ウルウル
ヨシ夫(内博貴)が偶然出会った、たこ引きの竜(西村雅彦)。
かつて一升庵の二番板だったという竜が、自分の父親なのではないかと思うおせん(蒼井優)。
ケンカで右腕が使い物にならなくなって、先代女将の千代(由記さおり)に店を追い出されたという竜は、おせんの父親ではなかったんだけど・・・。
千代が追い出したという竜に詫びたくて、酒を振舞ったおせん。
それを知った千代は「のれんを守るのはままごとじゃない!」と厳しく言い放ち、先代女将と現女将の間で意見がぶつかり合ったりして、なかなか良かったわ。
のほほ〜んとしたおせんが、一升庵の女将として先代女将に食って掛かるところなんて、なかなか見ごたえあったし・・・。

包丁の腕はピカイチだった竜は、いつしかその腕に溺れ、見栄え重視、味は二の次という料理で一升庵に一見の客を呼び込んでいた。
しかし、そのせいで馴染み客は離れ、一見さんもお馴染みさんになる事はなかったのよ。
それで先代女将の千代は、竜のクビを切ったってわけね。
一升庵を守るために・・・。

そんな竜をおせんは一升庵に招待する。
竜が出て行った後、板長を任された清二(杉本哲太)の料理でもてなし、いちいち嫌味を言う竜の言葉を女将らしく上手に受け流し、シメの料理に出したのが一升庵の名物「とろろ飯」。
今では一升庵の看板となったとろろ飯は、以前竜がいた時にたった一度清二のために作ってやったまかない料理だったのよ。
竜が出て行った後、清二はとろろ飯を千代に勧め、千代はとろろ飯を一升庵の看板にし、のぼりも立てろと命じた。
いつか竜が戻って来られるように・・・と。(泣)

おせんの「この一升庵にこの素晴らしいとろろ飯を残して下さった事に心より感謝し、御礼申し上げる次第でございます。」という言葉に続き、一升庵従業員が全員で頭を下げるところは、じ〜んと来ちゃったよ。(TωT)ウルウル
自分のまかない料理が一升庵の看板になった事を噛みしめ、とろろ飯をかき込む竜さんも良かったし、食べ終わって清二に「とろろ飯はとろろに飯が泳ぐぐらいじゃねーと、本当のとろろ好きは満足しね〜。」とアドバイスする竜さんにもぐっと来た。
そして「女将、おかわりはあるのかい?」「へぇ、喜んで!」で泣いちゃったよ。テヘヘッ(*゚ー゚)>

先代女将の千代が屋台を引いて現れて、「包丁なんかなくても、うまい飯は作れるだろう。」と、とろろ飯ののぼりをつけて準備の整った屋台を竜に渡してやるところも良かったなぁ。
いつ戻るのか、いや戻ってくるかもわからない竜のために、とろろ飯を看板として育てておいた千代の心意気。
おせんは女将としてのあり方を、ひとつ学んだわけですなぁ。
いやぁ、ええ話でしたわ。

第四話
「料亭に鍋がないのは?
すき焼き大作戦」
脚本:高橋麻紀
演出:茂山佳則

一升庵の二号店出店計画を持ちかけてきた台場(大泉洋)。
体調の悪いおせん(蒼井優)に代わって、板長の清二(杉本哲太)が断ったんだけど、台場は諦めていない。

ヨシ夫(内博貴)はおせんに「一升庵の味をたくさんの人に知ってもらうためには、二号店のアリかと思う」と言うんだけど、清二曰く「店の味は料理人の腕だけとは限らない。」なんだよね。
台場がこの言葉の意味をわからなかったように、私もどういう意味なんだろう?と思ったので、ドラマを見ながら一緒になって「あぁ、そうなのか」とわかっていけて楽しかったわ。

一升庵に客として来た台場は出された料理を美味しく味わうが、清二に「今日の料理は本当の一升庵の料理じゃなかったんです。」と言われ、またわからなくなってしまうんだよね。
熱を出しておせんが店に出なかったことはわかってたし、そこが清二の言いたいところなんだろうとは思ったんだけど、最後まで見てやっと納得できました。

熱の下がったおせんは台場を招くためメニューを考える。
熱々の茶碗蒸しでお出迎え、そして次は土鍋のすき焼き。
冒頭で台場がすき焼きという料理を「実に不細工な料理」とこき下ろしてたけど、そんな台場をうならせるすき焼きでしたね。
モモ肉を分厚く切って熱した土鍋でふっくらと焼き、肉が終わればしっかり水切りしたお豆腐さんをごま油とサラダ油で揚げたものと水菜さんを煮てお出しする。
いやぁ、あのお揚げさんが美味しそうでしたわ。(´ρ`)
そんなすき焼きをお店で出さない理由は、「すき焼きはつきっきりじゃないとダメですから・・・」。
これが二号店を出さない理由でもあったのよ。
一升庵の味は、おせんさん無しでは成立しない。
つきっきりになれないからすき焼きを出さないように、おせんがもう一人いなければ二号店なんかあり得ないわけだ。

ただ、台場さんがおせんさんのすき焼きを食べて、二号店を出さない理由をあっさりわかってくれたのは良かった。
美味しいものがわかる人だったんだなぁ・・・。

今回は二号店の話で色めきたつ従業員の中で、一人決してぶれない清二さんがカッコよかった。
まぁ、それでなきゃ一升庵の板長は務まりませんわなぁ・・・。
それにしてもよっちゃんさんは、ぶれ過ぎですな。(苦笑)
二号店がもし出たとしても、あなたはまだまだだと思いますよ。

第伍話
「衝撃の手抜きデザート」
脚本:白金カナ
演出:南雲聖一

おせん(蒼井優)が大事にしていた皿を割ってしまったヨシ夫(内博貴)。
ところが、そこに大きな地震が起きたものだから、皿は地震で割れたって事になっちゃったのよ。
本当の事がなかなか言い出せないヨシ夫。
先々代の手作りだという皿・・・よっちゃんさん、本当の事言わなくちゃ!

さて、そんな中で木下(松方弘樹)がおせんに頼みごとをしにやって来た。
娘のカンナ(佐田真由美)と同居する事になり、今の古い家を壊して新築の家を建て直すという娘を、古い家を仕立て直すという方向に説得してほしいという木下。
自分の娘に言いたい事も言えない木下さんも情けないけど、親の土地に家を建てるのに自分の意見ばかり押し通そうとするカンナもいかがなものかと思いますわよ。
女大工の丁子(もたいまさこ)のひいじいさんが建てた木下の家。
それを梁や柱をそのままで新しい間取りに建て直すのが「仕切り直し」。
ひいじいさんの作った家に、新しい命を吹き込む事が出来ると喜んでいた丁子さんは、新築の話を聞いて怒っちゃうのよね。
まぁ、それもお客様の意向じゃ仕方ないような気もするんだけど・・・。(^^ゞ

カンナが契約しようとしている帝都ホームズという業者に直談判しに行った丁子は、営業マンの郷田(升毅)と翼山(岡本光太郎)に時代遅れだと一蹴され、ショックを受けてしまう。
古いものを守りたい、大切にしたいという丁子の思いを感じたおせんは立ち上がりました。
木下家の契約を一升庵で行ってもらおうと・・・。

正直、おせんさんが何をしようとしているのか、最初はさっぱりわからなかったけど、キレイなカタログで目を引いて、安い値段をちらつかせ、いつの間にかオプションで高い請求額につり上げるという帝都ホームズのやり方を、一升庵で再現してみせるとは驚きでした!
美しいお品書きには低料金の値段が書いてあり、注文を受けたらヨシ夫たちがスーパーへ出来合いの刺し身や料理を買出しに走り、それをキレイな器に盛り付けて出す。
何も知らない郷田たちは「さすが一流」と喜んで食べるんだけど、最後の請求額15万円で怒り出すわけよね。
そこでビシッとおせんさんが、「あなた方のやり方でしょう!」と言い放ったのはカッコよかった!
しかも、続きの間でヨシ夫たちがデザートのカップ入りプリンを「プッチン」と出してるのも可笑しくて・・・。(笑)

これでカンナが納得して新築を考え直すと言ったのは出来すぎな感じもするんだけど、最後にヨシ夫が皿を割った事を白状し、持っていたかけらを差し出すと、おせんさんが「探してたんですよ」と嬉しそうに受け取り、金継ぎという方法で割れた皿が生まれ変わるというシメはよかった。
金継ぎしたお皿で木下と丁子に料理を振る舞い、ケンカした二人も仲直り。
やはり古いものには「よろずの神さま」がいらっしゃるんでしょうかね。
おせんさんを見ていると、古いものを大事に、そして愛情を持って使うことの大切さを考えさせられますわ。

第六話
「憧れのハンバーグデート!」
脚本:高橋麻紀
演出:久保田充

おせん(蒼井優)にお見合いの話が来て、一升庵の従業員は落ち着かない。
唯一、ヨシ夫(内博貴)だけはいつも通りだったけどね。(笑)
美術史が専門の大学准教授・千堂(小泉孝太郎)が相手なんだけど、最初はお見合いの部屋の予約だと思って簡単に請け負ってしまうおせんさんのボケっぷりが可愛かったわ。
自分のお見合いだとわかって悩むんだけど、仲居頭のシズさん(余貴美子)に「まだ23歳なんだから、普通の女の子みたいに楽しめばいい」と言われ、ちょっとその気になっちゃうんだよね。
でも、普通の女の子としてデートしてるおせんさん、可愛かったわ。
一升庵という料亭の女将である自分に、デートの帰りに千堂がパンをお土産で持たせてくれたと、それだけで喜んでるんだもん!
そのもらったパンを、翌朝、箸で食べてるおせんさんがまた可愛いし♪
どれだけ普通の女の子としてやって来なかった事があるか、こういうところでわかるよね〜。

珍品堂さん(渡辺いっけい)曰く、おせんが高校生の頃付き合ってた彼氏がいたんだけど、相手が外交官の息子で彼自身も外交官を目指していると知って諦めたんだとか・・・。
一升庵の女将を継ぐ自分では無理だから・・・と。
それだけ覚悟が決まってたってわけですか・・・。

そんな中、千堂が一升庵で女将として働くおせんが見たいからと予約を入れてきた。
割り箸が苦手な千堂のために、手作りの箸まで準備して・・・。
一升庵の料理ともてなしに感動した千堂、しかし「この話はなかった事にして欲しい」とお見合い話を断ってきたのよ。
自分がまだおせんに見合うだけの境地に達してないからと・・・。
ややこしいお方だこと・・・。(^▽^;)
おせんさんに見合う自分になったら、結婚を申し込むんだとさ・・・。
面倒くさいお方だこと・・・。(^▽^;)
おせんが見せた、ちょっと寂しそうな顔がせつなかったね。
せっかく普通の女の子として恋したのにね・・・。

それでも従業員の前では「わっちは一升庵の女将が一番性に合ってるって、お見合いしてよくわかりましたから大丈夫。」と強がるおせんさん。
だけど、自分の部屋に戻ると、千堂と行きたかったハンバーグのお店のチラシを見つめて、ゴミ箱に捨ててるんだよね。。゚(゚´Д`゚)゚。
うん、ちょっとせつなかったよ・・・。
今回のヨシ夫はすごくいい感じで、そんなおせんの様子を見て大プロジェクトを思いつくわけよ。
それは、次の日のまかないにハンバーグを作る事。
しかも、ミンチを買ってくるんじゃなくて、切り落としの肉を買ってきて包丁で叩いてミンチにするところから作るんですわ。
この作業をおせんにも手伝ってもらって、憂さ晴らしをさせてあげようってわけなんだよね。
よっちゃんさん、珍しく気が利くんですけど・・・。(笑)
おせんさんがいつもお客さんの事を思って献立を考えるように、ヨシ夫も元気のないおせんを思ってハンバーグ作りを思いついた。
人を思う気持ちが料理を美味しくするって感じで、いいシメでしたね。

第七話
「おせん、非情のリストラ」
脚本:高橋麻紀
演出:南雲聖一

いやぁ、塩麹に何漬けるかって、わっちも「豚肉」って思ったでやんす。(笑)
っつーか、美味しそうでしたね〜♪
留さん(向井理)が串に刺した豚肉を炭火であぶってるところなんて、テレビから香りが漂ってきそうでしたもの。(´ρ`)

あまりに美味しそうなお料理に、まずそっちを書いちゃいましたが(^^ゞ、今回は留吉が一升庵を辞めさせられるお話でした。
二番板というポジションに悩む留吉。
清二(杉本哲太)にはまるで及ばないし、ヨシ夫(内博貴)の成長にはおびやかされて・・・。
おせん(蒼井優)と一緒にヨシ夫が塩麹を使った新しい看板メニューを考えているのを見て、留さんは焦るばかり・・・。

そんな中、一人で飲みに出かけた小料理屋を手伝うハメになってしまった留吉は、そこで一升庵の看板メニューであるとろろ飯と刺し身を客に出してしまったのよ。
それを珍品堂さん(渡辺いっけい)が見ていて、おせんに報告。
さらに板長の清二の耳にも入り、「半人前で一升庵の料理を客に出す事がどういう事かわかってるのか?」と怒鳴られ、けじめのつけ方を自分で考えるまで板場への出入りを禁じられてしまうのよ。
当然といえば当然ですな・・・。
で、「けじめ=辞めること」と考えた留さんは、おせんにそう告げるんだけど、これがまたあっさりと「そうですか、仕方ないですね」と受け入れられてしまって・・・。
まぁ、おせんさんの事だから何かちゃんと考えてるんだろうなぁと安心して見てましたけどね。

留吉が辞めたことで、そっちにばかり気が行ってるヨシ夫をたしなめたシズさん(余貴美子)が良かったわ。
「一升庵の最高責任者である女将が決めたことに反対するだけの腕があんたにあるのかい?」
まずは自分の腕を磨けって事ですな。

一升庵を辞めた留吉は居酒屋で働いてたんだけど、そこにある日おせんが塩麹が入ったつぼを持って現れ、何を漬けたらいいかと相談するんだよね。
そこで留吉が考えるんだけど、一升庵の従業員を思い出しながら健太(奥村知史)が好きだったから貝柱はどうか?とかね。
そして、シズさんが好きだった豚肉はどうか?って話になって、同意したおせんは豚肉の塩麹漬けを作ってみんなに食べさせてやってと、ツボを預けて帰るんだわさ。

そして、留吉が再び一升庵の板場に現れた。
清二には留吉が作った事は伏せて「新しいメニューを考えた」と言って披露するおせん。
その味に納得した清二を見た上で、「実は・・・」と留吉が考えた料理である事を明かす。
確かに一度は食べる人の事よりも、見栄やいい格好をしたいという気持ちで一升庵の料理を他の店で作ってしまった留吉。
でも、今は違う。
豚肉の塩麹漬けは、食べる人の事を考えて留吉が作った料理なんだよね。
「留さんの代わりは留さんって事で・・・」というおせんの言葉に、清二も納得してくれましたよ。
よかった、よかった・・・。

とりあえず、豚肉が美味しそうだった。(まだ、言ってる)
最後に残った豚肉を見て、おせんさんがお酒を持ってきて一杯やってたけど、あの気持ちはわかるなぁ。
冷めても美味しそうな豚肉さんでやんした。

第八話
「ごはんが炊けない!
一升庵エネルギー危機」
脚本:高橋麻紀
演出:茂山佳則

千成神社のお祭りで、毎年神輿の担ぎ手や近所の人の仕出し料理を出している一升庵。
中でも、飯炊き番長のテル子(鈴木蘭々)が藁で炊くご飯のおむすびはみんなのお楽しみ。

祭りを控えたある日、同窓会に出席して帰ってきたテル子の様子がおかしい。
何でも仕事の話をしたら、同級生に「飯炊き女」だと笑われたそうな・・・。
ひどい・・・。
ところが、一人だけ笑わなかったのがテル子の初恋の人・藤木君(六角精児)で、後日一升庵にやって来て藁で炊いたご飯の話に感動したとか言うわけだ。
それを聞いたおせん(蒼井優)はテル子が藁で炊いたご飯で、一升庵の裏メニュー「ことこと飯」を作り藤木に振舞うんだよね。
このことこと飯の美味しそうなこと・・・。(´ρ`)
お椀を重ねてまん丸おむすび作るのは知ってるけど、見た目がぜんぜん違ってたよね〜。
ねっとりした感じが画面から伝わってきたもの・・・。
もう、生唾ごっくんでしたわ。テヘヘッ(*゚ー゚)>

編集社で働く藤木君に「絶対、記事にしないで」とテル子が念押してたのに、何と藤木君ったらブログに載せちゃってたのよ。(^▽^;)
それを見た客が一升庵を訪れ、みんなでご飯を頼むもんだからたまったもんじゃない!
っつーか、いくらブログに載ってたからって、一升庵の門構えを見ていきなり「ご飯と焼き魚下さい」って頼む客の根性も大したもんだよ!
普通、気後れするって・・・。
こんな客が殺到したおかげで、ご飯ばかりどんどん注文され、しまいには藁がなくなってしまう有様。
祭りの仕出しの準備もあるのに、藁がなくちゃご飯が炊けないって事で藤木に新潟まで車出せ!と言えば、「俺、締め切りあるから」って簡単に断られ、珍品堂さん(渡辺いっけい)の車で新潟まで行ってもらったら、藁は確保したけどバッテリー上がったとか言ってくるし・・・。
もう、どいつもこいつも使えねーーー!

仕方なく今回は薪で炊くか?って話も出たんだけど、おせんは反対。
「薪で炊くのは簡単な事、しかしそれをしたら一升庵は大切な何かを失くしてしまう。」
そんなおせんに「時代遅れなんじゃね〜かな〜」と言ってしまったテル子。

そしたらおせんさん失踪。
いやいや、実はケンカ神輿の兄ちゃん・西田(やべきょうすけ)がトラックの運転手だった事を思い出し、珍品堂さんのトラックごと回収に走ってもらってたってわけ。(笑)
藤木君も自分の車に積めるだけの藁を運んできたし、めでたしめでたしでしたな。
ただ、西田たちケンカ神輿の兄ちゃんたちはおせんさんに神輿の上に乗ってくれと言ってただけに、それを条件にトラック走らせてもらってどうなるんだ?と思ったら、酒の呑み比べで西田が負けて、おせんさんは神輿に乗らずに済んだってわけですね。

それにしても、藁で炊いたご飯のおむすび・・・食べてみたいなぁ。
ただの塩おむすびって、最終的に一番美味しいんじゃないかと思うんだよね。
時代遅れでも取り残されたんでもなく、変わらないだけ・・・。
毎度、毎度、おせんさんが言う一言には頷かされますわ。

第九話
「カツブシ王子の首飾り」
脚本:神ひとえ
演出:南雲聖一

「本枯節」と「荒節」の違いなんて、知りませんでしたわ・・・。(゚ー゚;Aアセアセ
しかし、あのおせんさん(蒼井優)が乾物屋の息子(山中聡)の「客には本枯節と荒節の違いなんてわからない」という言葉と、どうせわからないからという商売のやり方に怒って、鰹節で殴って警察沙汰なんてちょっとイメージできないんですけど・・・。(゚ー゚;Aアセアセ
「わっちは許せなかったでやんす」って、いくら許せなくてもおせんさんが食材で人を殴るなんて、ありえないと思うんですけどね〜。(^▽^;)

一升庵がいつも使っているヤマジョウの本枯節が生産中止になるって事で、おせんとヨシ夫(内博貴)は焼津にある工場へ向かう。
本枯節は全工程で半年はかかる代物。
それを何とか作り続けて欲しいと頼みに行ったんだけど、6000万の借金を抱えエンプールという会社とかつおぶしパックの工場を作る契約を結ぼうとしている社長(夏八木勲)に無理も言えず・・・。

そこで日本一の鰹節職人・藤坂二郎の話が出たから、それが実家が鰹節工場だという留吉(向井理)のお父さんなのかな?と思ったら、なんとエンプールの担当者・矢田(加藤雅也)のお父さんだったのね。

何もできないと落ち込んでいるおせんに「必死で一升庵を守ろうとしているようには見えない」と、「アンタ何様?」ってくらい厳しいお言葉のよっちゃんさん。(爆)
しかし、この言葉で奮起したのかおせんは矢田に会いに行き、ヤマジョウの件を考え直してほしいと頼みに行くのよね。
でも、結局それが時代の流れだ・・・と言われ、説得は出来ず・・・。

ヤマジョウの社長夫婦が最後に鰹節の料理を食べたいと一升庵へ。
茶節を振舞うために、本枯節を鰹箱でかくおせん。
懐かしかったなぁ。
私も子供の頃、よくああやって鰹節かかされてたよ。(しみじみ)
かきたての鰹節のつまみ食いって確かに美味しかったよなぁ。
5歳の時に先代から鰹節をかく手ほどきを受け、美味しいと思ったその味をつなぐ事が大切だと教わっていたおせんさん。
「一升庵200年の暖簾に誓って、わっちがつながせていただきます。」
いよっ!女将!カッコいいぜ!

契約の時に矢田を一升庵へ招き、本枯節で矢田の舌の記憶に訴えてみるとおせん。

ヨシ夫は新しいメニューを探していた林(宅間孝行)に茶節を食べさせ、ヤマジョウの本枯節でなきゃダメだと売り込んでましたね。
これもヤマジョウで本枯節を作り続けるために、関係してくるといいんだけどなぁ。

最終回
「女将廃業!?最後のおもてなし」
脚本:神ひとえ
    高橋麻紀
演出:南雲聖一

ここまで結構気に入って見て来たのに、最終回でガッカリしちゃったな・・・。
すごく残念・・・。

前回の話から本枯節を引っ張ってたわけだから、最終回もじっくり時間をかけて、おせん(蒼井優)が一升庵の美味しい料理で、人の心の扉を開けていくってな話になるんだろうと思ってたら・・・。
まぁ、確かにそうやって矢田(加藤雅也)の舌の記憶に訴えて・・・という流れではあったけど、思ってたより早い、早い。(^▽^;)
あっという間に本枯節の味で気持ちが変わった矢田は、社長の金池(内藤剛志)に本枯節の生産ラインを残してほしいと頭を下げた。
すると金池は契約を白紙に戻すと言い出し、「破産するなり、競売にかかるなりご自由に・・・。」だとさ。

舌の記憶に呼び戻された矢田はエンプールを辞め、ヤマジョウの再建に必死になっている。
あぁ、めでたし、めでたしか・・・と思ったら、一升庵に融資をしてくれていた銀行が借金8000万の一括返済を迫ってきた。
これも金池の差し金なんだよね。
千成地区の再開発を計画してるとかで、一升庵を買い取ると言い出したよ。
もちろん、一升庵だけじゃなく珍品堂さん(渡辺いっけい)の店なんかもビルを建てるために買収されようとしてるんだけど、ここで珍品堂さんが言った言葉は結構良かったよなぁ。
どこにでも似たようなビルを建てて、似たような店を入れて・・・それじゃあ全国金太郎飴状態だ!・・・みたいな話。(台詞、うろ覚え)
それにはすごく納得しちゃったわ。

そんな買収話に現れた金池がおせんと話をしている最中に、金池の息子の亮(小林廉)がいなくなったという騒ぎが起きるんだけど、いくら共働きでもこういう交渉ごとの場に息子をつれてくんな!って話ですわよね。
結局、畑にいてすぐに見つかるわけですが、この亮君は現代っ子の象徴みたいな感じで描かれてるわけで・・・。
畑に生えてる大根を「土に埋まってる」なんて言ってみたりするぐらいですから・・・。

ヨシ夫(内博貴)は林(宅間孝行)の店がエンプールの系列だと知って、一升庵を辞め林の店に移ります。
それはエンプールの不正を見つけるためだったんだけど、他の客が手をつけなかった料理を温めなおして出すという、船場吉兆スタイルがドラマでも使われるとは・・・。(苦笑)

落ち込んでいるおせんの元へ、先代の女将・千代(由紀さおり)が現れる。
「このままでは一升庵がなくなってしまう。」というおせんを見て、何を思ったか新聞紙を丸めて火をつけ一升庵を燃やそうとする千代。
慌てて火を消すおせんに、「そりゃ繋がなきゃいけない。守らなきゃいけない。あんたは女将だからね。」と言い、しかしここがなくなったからといってそれがなくなるわけではないと諭すわけよ。
「あんたが一升庵だ!」と・・・。
一升庵のおもてなしの心を持った人間がいる限り、繋いでいくことはできるってわけだね。
さすが、先代の言葉は重みが違うよ!
ここでおせんが流した涙はきれいだったなぁ。
「今の言葉、きっちり繋がせてもらいます。」と、ここでまたおせんの決意が固まったようで・・・。

金池と亮を一升庵に招き、「味を繋ごう」と考えたおせん。
これで、おせんがつきっきりで炊いたふろふき大根を亮が美味しいと食べてくれる事を期待してたのに、何じゃ?あの子は?
「味が無い」と言って、カバンの中からケチャップ出しておもむろに大根さんにかけやがりましたよ!U゚Д゚U ハァ?
これを止めもしない父親・金池もどうなんだ?
大根のみならず、刺し身にも肉にも・・・。
どう考えても刺し身にケチャップはないだろう?
共働きだから、忙しいからって、こんな食事を許していたらダメでっせ!
ここまでおせんさんの、そして一升庵の料理が人の心を動かしてきたのに、その料理をガキとケチャップで最後にめちゃめちゃにされるとは・・・。
ものすごーく残念!

ヨシ夫は船場吉兆スタイルの不正の証拠をつかんできたが、おせんは一升庵は一升庵らしくありたいと、その証拠をネタに買収をやめさせることはしなかった。
そして、一升庵に戻りたいというヨシ夫に首を振ったおせんは、不正の行われていた店で、不正をなくしてほしいと頼むんですね。
それも「繋ぐ」ということで・・・。

最後にはみんなでお芋を蒸かして食べている一升庵の光景があったし、とりあえず一升庵は残っているのでしょう。
でも、何だかすっきりしない最終回でした。
せめて、その蒸かしただけのお芋を亮君も美味しそうに食べていてくれれば、「この子にも繋がったのかな?」と思えたんだけど・・・。

あー、最終回がこれじゃ〜ね〜(;´Д`)・・・という感じですわ。

 

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