ホカベン

原作:中嶋博行 「ホカベン
P:山本由緒
主題歌:トータス松本 「涙をとどけて」

1
「法は人を守らない!
弁護士の理想と現実」
脚本:阿相クミコ
   浜田秀哉
脚本監修:秦建日子
演出:佐久間紀佳

上戸彩ちゃんと北村一輝と言えば、あたくしには忘れる事のできない「ひと夏のパパへ」というドラマがありまして・・・。(^^ゞ
始まる前から、一抹の不安がよぎっていたのですが、見始めたら意外と大丈夫でしたわ。(笑)

新米弁護士の灯(上戸彩)が、大手弁護士事務所・エムザに就職が決まり、自分で弱者救済のためのプロボノセクションを志願して配属が決定!
ところが、いきなり理想とはかけ離れた弁護士生活が始まったってわけですよ。
まぁ、こういうところはセオリー通りなんですが、プロボノのセクションリーダー・杉崎(北村一輝)のやる気のなさや、パラリーガル・しおり(戸田菜穂)の熱のない感じが何だかドラマ的にはいいですわ♪
杉崎も元々こんな弁護士だったわけじゃなさそうだし、実は人一倍情熱のある弁護士なんじゃないかと思わせる片鱗も見せつつ、じゃあ何でこんな弁護士になったんだろうか?という興味もわくわけで・・・。

杉崎は灯に依頼を断る事が仕事だと告げるんだけど、やる気マンマンでやって来た彼女にそんな言葉が通じるわけもなく、しおりの助言もあって離婚問題を担当する事に・・・。
修習生時代にも離婚問題はたくさんやったから・・・と軽い気持ちで向き合っちゃったんだろうけど、これが簡単な案件ではなかったんだよね。

ギャンブルにはまった夫がお金を家に入れてくれないからと、子供(石井萌々果)を連れて家を出た享子(冨田靖子)は離婚したいと言う。
ところが、離婚したい理由って実は夫によるDVだったのよ。
ここまでは、まだよくあるパターンでしょ?
あたくしも「今クール、DVネタ多いなぁ」なんて思って見てたのよ。
ところが話が進んでいくと、享子の夫ったらわが娘を性の対象にしてたみたいなのよ。
おぞましい!
享子はDVなんかよりも、我が子を守りたくて離婚したかったんだわ!
なのに、夫側についた弁護士がやり手だったもんだから、人身保護法を持ち出して享子から娘を奪ったわけ!
母親としては黙っていられないじゃない?
しかも、灯みたいな新米弁護士なんか、頼れないじゃない?
それで思いつめた享子は夫を刺しちゃったのよ。
でもね〜、同じ母親として享子の気持ち、ちょっと理解できるなぁと思っちゃったんだよね。
もう何が何でも娘から引き離さなきゃと思っちゃったんだろうね。
思いつめるって、こういう事なんだなぁと思っちゃったよ。(´Д⊂グスン

離婚問題が殺人未遂事件に発展し、灯は初めて担当した依頼人に拒まれた事がショックで泣き出してしまう。
そこに駆けつけた杉崎が「お前のせいで彼女は夫を刺したんだよ!」という一言は厳しいけど突きつけられた現実だったんだよね。
「弁護士なんかやめちまえ!」と吐き捨てられても、享子のところへ向かったという事はまだまだやる気があるって事だね。
まぁ、初回でやる気なくされても困るんだけど・・・。(^▽^;)

2
「親子を救うたった一つの法律」
脚本:阿相クミコ
  丸茂周
脚本監修:秦建日子
演出:佐久間紀佳

何だかショッキングだったわ・・・。
初回の流れで池上(阪田マサノブ)が娘・真希(石井萌々果)に性的虐待をしているのはわかってはいたけど、それを灯(上戸彩)が知る経緯が何ともショッキングだった。
真希を預かった灯が母親・美代子(かとうかず子)と口論になってしまうんだけど、その口論を部屋で聞いてた真希ちゃんは父親が母親・享子(富田靖子)に暴力をふるっている場面を思い出しちゃうのよね。
それで部屋に入ってきた灯の手を取って、そっと自分の足の間へ滑らせるんだけど、その時真希ちゃんが言った言葉が「いいよ、触っても・・・。」なんだよ。(´Д⊂グスン
「ママとケンカした後、パパいつも触るの。そしたらパパ喜んで、ママの事ぶたなくなるの。」
真希ちゃんはそれがどういうことなのか、意味もわからず、ただそうしていればママを守れるからされるがままにしていたんだよなぁ。
もしも、こんな事を幼い女の子から聞かされたら、灯みたいにまず抱きしめるしかないだろう。
年は違えど、同じ女として許せないし腹立たしい。
だけど、何よりそんな事をされていた目の前の女の子を抱きしめたくなると思う。
だから、灯が涙を浮かべて抱きしめたシーンでは、じーんとしちゃったよ。

夫の性的虐待を供述すれば、享子は情状酌量の余地があり執行猶予がつくだろう。
しかし供述すれば、我が子がどんな目に遭っていたかを世間に知られて真希が苦しむ事になる。
母親として、そんな可哀想なことはできない。
うん・・・これも母親の気持ち、わかるなぁ・・・って思った。
示談に持ち込もうと相手の弁護士にかけ合っても、「供述できるはずがない」と笑い飛ばされ、困った灯は杉崎(北村一輝)に相談。
「法律は武器だって言ったろ?使えばどうだ?お前も・・・。使えば楽勝だよ!」という杉崎の言葉を聞いて、灯は自分がどう法律を武器にすべきか考えたんだろうね。
「私をクビにしてください。」と言い出した時に、弁護人という立場をおりて、証言台に立つつもりだな・・・って事は読めたけど、その通りの展開でも十分見ごたえあったわ。

灯の後を引き継いだ杉崎が、示談にはしないと相手の弁護士に言い放ったところもかっこよかったわ〜♪
でも、杉崎さん、どちらかというと弁護士というよりどこぞの組員ぽいよね。(^▽^;)

公判では灯が証人となって現れ、真希を泊めた夜の出来事を証言。
それを聞いていた享子が「私がすべて話します。」と、自分の口から事実を話す流れに・・・。
灯が話したところで、真希に性的虐待が行われた事実を世間から隠す事は出来なかったわけだけど、それで享子が自分の口から事実を話す覚悟が出来て、納得の上で立ち向かったのは良かったのかもしれない。
それだけの勇気を出した人を守るだけの法律はあったみたいだし・・・。
享子と真希は名前を変えて、新たな人生を踏み出す事が許された。
執行猶予はついたし、池上も離婚に応じ、親権は享子に渡すみたいだから、どこかでひっそり暮らしていれば、世間の人の記憶からはいつか消えていく事件のひとつになっていくんだろう。
ただ、当事者は名前や住むところを変えたからといって、すぐにこの恐怖から逃れられるわけでもないんだろうなぁ。

なんか、真面目に考えさせられちゃったよ。
それにしても法廷での杉崎先生、身振り手振りが田村正和っぽかったよね。(笑)

3
「少年法が守ろうとするもの」
脚本:浜田秀哉
演出:池田健司

駅のホームで未成年の少年・徹(佐藤祐基)がサラリーマンの男性・宇佐美(中島けんこう)を突き飛ばし、宇佐美は亡くなった。
灯(上戸彩)は亡くなった宇佐美の妻・千枝子(鈴木砂羽)の示談にはしたくない、少年に刑事罰を・・・という依頼を受ける。
一方で、徹についた弁護士はちゃっかり反省文も書かせ、徹の母・友江(朝加真由美)の希望通り示談を進めようとしてくるわけね。
こうやってドラマで見ているから、徹が本心から反省なんかしてないのに反省文を書いた事が見えるから、絶対に許せない!って思っちゃうよね〜。

検察が下した罪名は傷害致死。
家裁送りだけど、保護観察処分が下りれば少年院にも行かず前科もつかない。
人を一人、死に至らしめたくせにそれでいいの?ってどうしても思っちゃうよ。
少年法って何なんだ?って思っちゃうよ。
しかも、亡くなった宇佐美の遺族は夫が亡くなった事で家のローンの返済目途が立たなくなり、家を競売にかけられようとしている。
夫を失った途端、家まで・・・、そして息子が大好きな野球すらできなくなりそうな宇佐美一家を見ていた灯は、示談に応じて宇佐美が残した家を守ろうと提案。
千枝子も同意するんだけど、その時になってみると友江と弁護士は「刑務所に入らなくていいなら示談にする必要はない。」と断るのよ。
弁護士曰く、「示談にはタイミングがある」んだってさ。
よ〜く、覚えておかなくっちゃ!だよ。

ここでいつものように杉崎(北村一輝)が、灯にヒントをくれるんですわ。
「刑務所に行かなくていいなら示談にする必要がない」という友江の言葉に、何か意味がある事を・・・。
そして徹に非行歴があること、2年前の傷害事件の時に友江が書いた誓約書に徹が成人するまで責任を負うという一文があることを突き止め、それを突破口にして切り込んだ。
結果、裁判所は和解勧告を出した。

問題はラストだったなぁ。
友江から支払われるお金を受け取りに行くという灯に、杉崎が「持てるか?その金は重いぞ!その重み、覚えておけ!」と言ってたけど、最後まで見て意味がわかったなぁ。
宇佐美の遺族から家を守るために奮闘した灯、結果として今度は相手の家を奪い金を支払わせるという事になってしまったんだよね。
もちろん、何の反省もしてなさそうな徹と友江を見ていたら、それぐらい・・・という気もするけど、こっちの家を守るためにあっちの家をつぶしたと思うと、人としてやりきれなくなる部分があるんじゃないかと思っちゃったよ。
そこを割り切らなきゃ、弁護士って仕事はできないのかもね。

杉崎先生も過去に少年法で苦い経験があるのかな?
墓参りしてた鈴木亜希子という人のお墓、回想シーンで出てきた少女の首つり、トミタダイスケの出所。
これが杉崎をもう一度奮い立たせる事になるのかも・・・。

4
「弁護ミスで告訴!?借金男の罠」
脚本:阿相クミコ
    浜田秀哉
演出:吉野洋

いやはや、本当にどうしようもない男だったよ、佐々木さん(黄川田将也)。
収入がなく750万の借金を抱えて自己破産した佐々木が弁護ミスで灯(上戸彩)を訴えると言い出した。
役所の破産名簿に名前が載っているからと、警備会社への就職がパーになったと怒って怒鳴り込み、慰謝料を請求しようとするんだけど、そこで出てきたのがやり手の工藤先生(りょう)で、あっさりやり返してくれちゃったよ。
そこで灯は「弁護士は簡単にミスを認めてはいけない」だとか、「事実関係が明らかになるまで、クライアントに謝ってはいけない」とか注意されるんだけど、何だかそういうのを聞いちゃうとガッカリしちゃうよね。
法律のプロだからこそ、そういう域に達しちゃうんだろうけど・・・。

さて、自己破産して慰謝料請求しようとして失敗した佐々木が、またもや灯のところへやって来て、「もう一度自己破産したいから助けてくれ」と泣きつくわけですが、どうやら借金には彼女が絡んでいてヤミ金から200万借金しちゃったらしいのよ。
その彼女・美香(入山法子)が、またどうしようもない女でしたね〜。
法学部生の美香はうまく生きていくために法律を使うような女で、自分に惚れている佐々木をうまく操って、借金させたり、弁護士を恐喝させたり・・・とやりたい放題。
その上、自分は関係ないって顔してるんだもん!
法学部で何のために法律学んでるんだか・・・。┐(゚〜゚)┌
そんなどうしようもない女に入れ込んで、何度も借金を重ねる佐々木のような男を救うのが、自分が目指した「弱者救済」なのか迷う灯。
でも、新米弁護士の灯は、自分を頼ってくる佐々木を見捨てる事は出来ないのよね。

そんな灯に「依頼人に裏切られる覚悟は出来ているのか?」と言う杉崎(北村一輝)。
一度裏切るヤツは何度でも裏切る・・・それって杉崎先生の経験から出た言葉なんでしょうか?
でも、先輩弁護士の言葉は何となく真実味があったよね。
佐々木さん、次はヤミ金に拉致されたと電話してくるし・・・。
勝手にしろ!って感じだけど、やっぱり放っておけない灯。
そんな灯への杉崎のたった一つのアドバイスは「ヤミ金相手に一番大切なのは何もしない事だ。」というもの。
その言葉の意味を理解した灯は、ヤミ金業者の事務所に乗り込み、相手を挑発し殴らせて「傷害罪」をちらつかせ借金をチャラにした。
心配してこっそり覗きに来てた杉崎先生が良かったわ〜。
決して手を出さないんだけど、何かあった時には出て行く準備はしてるのよね。
でも、これって杉崎先生が仕事してないから出来ることだったりして・・・。(笑)
「今日、堂本はひとつ成長した。人は人を裏切る。素敵な教訓をありがとう。」という佐々木への皮肉も、杉崎先生が言うと何だかスマートに聞こえるのが不思議♪

杉崎先生の過去も富田大介(大倉孝二)が出所した事で、少しずつわかってきそうだし、この先も楽しみですわ。

それにしても、今回のどうしようもない女・美香には天罰を・・・と思ってしまいました。
佐々木さんもいい加減目を覚ましなさい!ですわ。(^▽^;)

5
「私が真相を暴く!!
少年死亡事故」
脚本:阿相クミコ
  丸茂周
演出:佐久間紀佳

臨海学校の最中に海で溺れて亡くなった男子中学生・布田武史(桜田通)。
たまたまその学校の卒業生だったという事で、工藤(りょう)率いる訴訟チームに加わる事になった灯(上戸彩)。
プロボノセクションのしおり(戸田菜穂)には「弱者救済だけが弁護士の仕事じゃない」という事がわかると言われ、杉崎(北村一輝)には「工藤に弁護士がどういうものか教えてもらって来い。」と送り出された灯は、すぐに工藤のやり方に疑問を持ってしまうのよね。
事実をよく調べるでもなく、クライアントである学園の利益を最優先。
そのためには、謝罪の言葉を口にしない、代わりに「残念です」「遺憾に思う」「調査中です」などの言葉を使え、さらには実際には言ってもいない「海に入るな」という指示を出したと嘘までつかせる対応マニュアル。
こんなの事実の捏造じゃないの?と思っちゃうけど、このドラマを見ているとぜんぜんアリみたいだから驚いちゃうよ。(゚ー゚;Aアセアセ

杉崎先生も「これが現実、それが普通の弁護士」って言ってたけど、何だかガッカリしちゃうよね〜。
そりゃ慈善事業やってるわけじゃないって事はわかってるけど、そこに正義があると思いたいじゃん!
でも、これが弁護士の正義だって堂々と言われたら、何を信じていいんだかわからなくなっちゃうよ。(´Д⊂グスン

灯は武史の葬儀に生徒が一人も来ないことに違和感を覚え、一人で真実をつきとめようと生徒たちに話を聞いて回る。
そんな中で見つけた落書きされた武史の辞書、そして「布田が死んで悲しんでるやつなんか一人もいない。」という同級生の声から、武史がイジメに遭っていたんじゃないかというところにたどり着くんだけど・・・。

その頃、武史の父・布田(山崎一)は灯に武史の同級生の話を聞きたくて、エムザ法律事務所を訪れるんだけど、灯の代わりに現れた杉崎に「訴えたらどうですか?」と言われ・・・。
「いい弁護士、紹介しますよ。」と杉崎先生が言ってたのは、灯のことなんだろうか?

「依頼人のためならどんな手段でも使う。それが弁護士の正義。」と言った工藤は、記者会見を開き作り上げた事実を公に発表。
そこへ灯は武史の辞書を持ってイジメがあったかもしれないと告げに来るんだけど、工藤は「証拠はそれだけ?」と冷たい態度。
しかも、大事な証拠の辞書を片瀬(加藤成亮)が破くんだよ!
証拠隠滅かよ!
とんでもないよ!

それにしても杉崎の前に現れた富田大介(大倉孝二)、不気味だったね〜。
何度も杉崎に弁護してもらって、何度も同じことを繰り返してるらしい。
杉崎先生を変えてしまったのは、この富田って男と関わったことに間違いなさそうだわ。
最終的に、また同じことを繰り返した富田が杉崎に弁護を依頼するんだろうなぁ。

6
「いじめ殺人!?
少年の未来を救え」
脚本:浜田秀哉
演出:佐久間紀佳

思ってもみなかった方向へ話が進んでいったので、1時間釘付け状態だったわよ。(゚ー゚;Aアセアセ

武史(桜田通)のものだと思われていた落書きされた辞書は、実は折本(染谷将太)の物だった。
武史はいじめられていたのではなく、いじめていたのかも・・・。
灯(上戸彩)は折本に話を聞きに行き、武史のもうひとつの顔を知り愕然とする。
気に入らない事があると、クラスメイトを1対1でケンカさせていた武史。
しかし、先生や親の前では優等生。
いやぁ、こういうのって本当にいそうだから怖い。

そんな事が見えてきた中で、布田(山崎一)が訴訟を起こしたんだけど、灯が調べたいじめの加害者だった武史という事実で、学園側の有利に進みそうだと工藤(りょう)は余裕なわけよ。
おまけに灯はチームを外されてしまうし・・・。
まぁ、ここでチームを外れた方が、自分の思った通りに動けていいのかもしれないけど、所詮はエムザ法律事務所の一員ってところが、また問題なんだよなぁ。(^▽^;)

調べを進める中で、武史は泳ぎが苦手だった事がわかってくる。
何故、泳ぎの苦手な武史が荒れてる海に入ったのか・・・。
そして灯が出した答えは武史にいじめられていた三池と矢沢の報復殺人。
えー!そんな恐ろしい話になっちゃったの?と、正直焦っちゃったわ。
自首させたいと思う灯、しかしエムザの所長・森岡(大杉漣)やシニアパートナーの財津(篠井英介)に止められちゃうのよね。
エムザの利益を考えれば、当然阻止されて当然なんだけどさ・・・。
殺人事件を見てみぬフリしていいのか?って疑問にも思っちゃうし。

これを知った工藤が早速布田家に示談を持ちかけるんですわ。
水難事故の賠償金1億円を払って終わらせちゃおうってわけですか・・・。
それでも少年たちの未来を考え自首を勧めたいという灯に、ついに杉崎先生(北村一輝)も腰を上げ、一緒に学園へ向かいました。
そこで見た光景がショッキングだったなぁ。
武史を殺した生徒二人を前に工藤が、これは殺人事件ではないと念を押しているところ。
これでこの子たちがそのまま成長して大丈夫なのか?って思っちゃうよ。
そこで灯は「人を殺していい理由なんてない。わかるよね?」と語りかけ、少年たちの口から本当の事を聞きだすんだけど、「あいつがいなくなって、みんな楽になった。感謝されてもいいと思う。」と言う少年の言葉には呆然としちゃったよ。
でも、「誰も楽になってない。君たちこそ、一番苦しんでるじゃない。苦しいって言っていいんだよ。」という灯の言葉で、崩れる少年たちを見てホッとしたような気がする。
あのまま殺して当然だったという態度を取られていたら、世の中どうなってるんだ?と複雑な気持ちになっちゃうものね。

こうやって灯は正義を貫き、少年たちを自首させたんだけど、水難事故かと思われたものが、実はいじめの報復殺人だったって事で、後味はかなり悪いものになってしまいました。
布田家は、武史がいじめの加害者だったと世間に知れて嫌がらせを受け、引越しを余儀なくされた。
学園は信頼を取り戻すためには、この先長い時間が必要となるだろう。
弱者を救いたくて弁護士になった灯、しかし今回誰かを救えたのかと問われたら、答えるのが難しいかも・・・。

次に灯が担当するのは強姦事件。
そして、杉崎先生と富田(大倉孝二)にも何か起こりそう?

7
「決意の凶悪犯弁護・・・
大きな試練」
脚本:秦建日子
演出:池田健司

強姦事件の被告・戸塚源一(遠藤雄弥)の弁護につくことになった灯(上戸彩)。
女性の弁護士が強姦した男性の弁護なんて、絶対やりたくないよなぁ。
そんな男、全女性の敵じゃん!
それなのに、そんな男を何で弁護なんかしてやらなきゃならんのだ!ってなもんだけど、どんな犯罪を犯した人であれ不当に罪を課せられる事のないよう、弁護士が守らなきゃならないんだろうね。
それにしても、これは辛い仕事だわ。
被害者の女性・明美(片瀬那奈)に会えば、女のあなたが何で被告の弁護をするのよ?となじられるし・・・。
でも、明美の気持ちもわかるけど・・・。

最初に「深く反省しているか?」「計画的な犯行ではなかったか?」「今後、二度と女性を傷つけないと約束するか?」という3つの質問をした灯に、すべて「はい」と答えていた源一。
エムザとしては未成年の源一の父親が区議会議員で、公害訴訟に必要だからと、どうしても執行猶予を勝ち取る必要があった。
負けられない裁判・・・。
すると杉崎(北村一輝)は、強姦の現場には当事者二人しかいなかった、つまり証拠がない状況だったら、戸塚の供述を「そんな事やってません」と変えさせてしまえと言うのよ。
ビックリだよね〜。
それじゃなくても、裁判長の心証で判決が変わりやすい強姦事件だから、明美の過去を調べて何か悪い印象に結びつく事を見つけろってさ・・・。
恐ろしいわ・・・。
そしたら17歳の時に万引きで補導歴があることがわかってしまうわけよ。
強姦されたのに、昔の補導歴引っ張り出されて、裁判で表に出されちゃうわけでしょ?
何で被害者がこんな目に遭わなきゃならないの?って思っちゃうよ。

源一の友人・田中が灯に明美のバイクのタイヤをパンクさせろと源一に命令された事を打ち明けるなんて事がなかったら、どうなっていたことか・・・。
打ち明けられた灯は自分は源一の依頼人だからそれは聞けないと言うんだけど、「ここからは私の独り言だけど・・・」と何気に「このままだと田中君も強姦の従犯になっちゃうよ」とちょいと脅したわけで(^▽^;)、恐くなった田中君は相手側の弁護士に相談し、そちら側の証人として出廷したってわけですな。
そこで事実を証言し、それにキレた源一が法廷で本音をさらけ出し、灯は源一が嘘をついていた事を指摘し「ガッカリです」と締めくくる。
裁判には負けたけど、杉崎先生は飲みに誘ってくれましたね。
灯を少し認めたってことでしょうか?

そんな杉崎先生と富田大介(大倉孝二)の過去。
富田の執行猶予を勝ち取ったものの、全く反省していない富田はまた同じ女性を襲った。
それで被害女性が首をつって自殺。
その現場まで見ちゃったってわけね。
再犯を繰り返す冨田ときっちり決着をつける時が来るのかもしれませんね〜。
杉崎先生にも頑張ってもらいたいわ。

8
「母の笑顔を守れ!
医療ミス訴訟」
脚本:阿相クミコ
   浜田秀哉
演出:吉野洋

工藤(りょう)から医療裁判を回された灯(上戸彩)。
医療裁判は難しいからこそやりがいがあると言われて引き受けてたけど、杉崎(北村一輝)には勝訴の確率は3割程度、2年はかかる長期戦もあり得る医療裁判を引き受けるバカはいないと吐き捨てられる始末。

さて、そんな大変そうな医療裁判がたった1話で片付いちゃった事に一番驚いちゃったよ。(^▽^;)
証拠保全なんて言葉が出てくると、どうしても「白い巨塔」とか思い出しちゃうし、ここから大変な裁判が始まるのね・・・って視聴者目線だとワクワクしちゃったりもするんだけど、何だかすごく駆け足で進んでいくもんで途中でついていけなくなりそうだったわよ。 (((´・ω・`)カックン…

オペ中に担当医の藤木(三上市朗)が他の患者の処置に行っちゃって、執刀医の変更があった事で医療ミスが起きたと主張したいわけですが、大体、証拠保全の前に担当医と廊下ですれ違った時点で弁護士バッジつけた灯が「いずれお話させていただく事になると思います。」って宣言しちゃうのもどうなのよって思っちゃったなぁ。
医者だって頭いいんだし、すぐに状況察知してカルテの改ざんとかされちゃったらアウトじゃん!と、こっちが焦ってしまいましたわ。

まぁ、法律のプロでも医療に関しては知識不足なわけで、寝る間を惜しんで難しい医療用語などを理解していく様子には「大変だなぁ」と思いましたけど。
手術記録の中にあった「6×7○」という記述に疑問を抱いた灯が、クリッピングの失敗で脳梗塞を引き起こした可能性があるという点に行き着いたのは良かったんだけど、それを立証するためには脳梗塞が起きる他の要因が原因ではなかったという証明をしなくちゃならなくて・・・。
そうなると、非常に難しいわけで・・・。

で、最終的には灯が助手で手術に入っていた松岡(鳥羽潤)が医師を目指した気持ちを思い出させて、自分の責任だと認めさせるまでに至ったんだけど、普通こんな風に簡単に決着しないだろう?と思っちゃって素直な気持ちでは見られなかったなぁ。

示談金額は8000万、松岡は医者を辞めたそうな・・・。

とりあえず勝訴したわけで、プロボノの廃止を見送りか?って時に、杉崎が富田大介(大倉孝二)を執行猶予にしたあの事件で訴えられるらしい。
そうそう、みんなここが見たかったのよ!って感じですかね?(笑)

9
「弁護士を弁護!
私、辞めます」
脚本:秦建日子
演出:佐久間紀佳

もう少しゆっくり説明してくれ!って感じでした。(゚ー゚;Aアセアセ
いろんな事が飲み込めないまま、どんどん話が進んじゃって一人取り残された感があったのは私だけでしょうか?(^^ゞ

杉崎(北村一輝)は自分の信じるやり方で戦うとエムザを辞めた。
しおり(戸田菜穂)もたまった有休を取って休み、プロボノの事務所はM&Aとバリスタの資料室になってしまう。
新規の依頼を受け付けられない中、所長の森岡(大杉漣)は灯(上戸彩)に7年前の裁判の資料を渡し、100人の大弁護団を結成しこの裁判に備えたいが納得しない杉崎本人を説得してほしいと頼むのよ。
資料の中にあった杉崎の報告書は結構考えさせられちゃったなぁ。
その頃は裁判の被害者や加害者を単なる「駒」としか見ていなかったなんて、ちょっとショックだったわ。
初めて相手も自分と同じ人間なんだと気付いたのが、そんな悲しい事件が起きてからなんて悲しすぎるわ。

そんな報告書に目を通し、灯が杉崎の部屋を訪ねると出てきたのがしおりでビックリ。
一緒に暮らしていたそうな・・・。
へ〜、まぁそんな匂いはさせてましたけどね。

しかし、杉崎が時効の失効を防ぐために定期的に被害者の遺族に謝罪の手紙を送っていたとはね〜。
そうやって、この時を待っていたんだと思うと、彼にとっての7年の重みは感じるわけですが・・・。

驚いたのは原告側の弁護士・不破(勝村政信)に灯をスカウトするように杉崎が言ってたって事だよね。
弱者救済を目指す事務所を作るという不破、まさに灯が目指している弁護士の姿なんだろうけど、今、そっちに行っちゃったら杉崎の敵になっちゃうわけでしょ?
杉崎は灯ならこの難しい裁判で、自分の責任を問う判決を導いてくれると期待してるんでしょうか?

しかも、森岡が黒川弁護士(中丸新将)に不破を止めて欲しいと頼んでましたが、まさか人を雇って不破を刺すとは・・・。
弁護士同士が相談して出した結果がこういう方法なんて、まるでヤクザじゃないですか!

えらく血生臭い裁判になりそうなんですが、これを見た本物の弁護士さんはどういう感想を抱かれるのか、そこらへんに興味を持ってしまいましたわ。

最終話
「私は法律の正義を信じる」
脚本:秦建日子
演出:佐久間紀佳

正直「えー!」って最終回だった。
まぁ、この裁判の判決をドラマの中できっちり出すのは難しいかな?とは思ったんだけど、それにしても何だかしっくり来なかったわ。

灯(上戸彩)は怪我をした不破(勝村政信)の代わりに原告側の代理人を務める事になり、エムザを辞めた。
不破が刺された事もあって、灯の身を母親の美代子(かとうかず子)も心配するんだけど、そんな中で被告の杉崎(北村一輝)が灯のボディーガードをしてるというのもどうなのよ?って感じだし・・・。
ニット帽にサングラス姿の杉崎先生・・・それだけで怪しいし。
灯にまで「チンピラみたいですよ」って言われてるし・・・。(苦笑)
まぁ、そうやって被告と原告側の代理人という立場に分かれても、二人の関係が壊れていないというのはいいんだけど、いくら変装してるとはいえ、あんなに堂々と灯の前に現れる杉崎というのは、普通ならありえないような・・・。

証人として呼びたい富田の行方がつかめず焦っていた灯の手助けをしたのも杉崎でしたね。
消えそうなヤツは消える前から動向をつかんでおく!
うん、なるほどって感じでしたが、何と富田はエムザの工藤(りょう)と裏で取引をしてたんですよ。
証人として裁判に富田が現れないように、姿を消させる。
そのためにまず100万渡し、裁判に勝てばさらに100万渡すからと・・・。
その金で富田は毎晩飲み歩いていたってわけですな。
そんな富田を見つけ出し、この裁判が最後のチャンスだと説得する灯。
キーワードは「信じる」でしょうか?
杉崎はこの裁判で負ければ、何かが変わると信じていた。
灯は富田が証人として現れると信じた。
そして法律は人を守るためにあると信じた。

灯の気持ちが富田に伝わったのか、あれだけひねくれてた富田が証人としてやってきて、普通に証言してるのはちょっと都合よすぎな気もしたけど、まぁ、ドラマとしてはそうあるべきなんだろうな。

どんな判決が出たにせよ、杉崎は杉崎の信じるやり方を通していくんだろうし、灯は灯で自分の信じる弁護士らしさを貫いていくんだろう。
っつーか、そう思うしかないよね〜。(^▽^;)

最後になっちゃったけど、ボイラー室で男に襲われた灯を助けに来た杉崎先生の一言が忘れられん!
「大丈夫だ、誰にも指一本触れさせない。」って、まるで恋人に言うような台詞じゃありませんか?(゚ー゚*)
いや、あたくし嫌いじゃありませんでしたけどね・・・。(笑)

 

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