流星の絆

原作:東野圭吾 「流星の絆
P:那須田淳・ 磯山晶
主題歌:嵐 「Beautiful days(DVD付)(初回限定盤)

 第1話
「東野圭吾×宮藤官九郎!
涙のNo.1ミステリー感動大作」
脚本:宮藤官九郎
演出:金子文紀

何だかよくわからん!
クドカン流のポンポンとした会話のやり取りに、いまいち主役の人たちが馴染んでいない気がする。
まぁ、まだ初回だし、これからこなれてくるのかもしれないけど・・・。

1993年11月、夜中に家を抜け出し、しし座流星群を見に出かけた功一(齋藤隆成)、泰輔(嘉数一星)、静奈(熊田聖亜)の三人兄妹。
しかし、帰宅してみると両親が殺害されていた。

それから14年。
いまだに両親殺しの犯人は捕まらない中、静奈(戸田恵梨香)は会社の高山(桐谷健太)からの嫌がらせに耐え切れず会社を辞めた。
しかし、道で声をかけられた女性・桂木(池津祥子)の詐欺に遭い、エステティシャンになるための教材を30万で買わされ、借金を抱えて街中でコンドームを配る「キャンギャル」をしているのを泰輔(錦戸亮)が発見!
知らせを受けた功一(二宮和也)は「カナダからの手紙」というシナリオを書き、30万を奪い返す計画を立てる。
桂木が詐欺で儲けたお金をホストの一矢(杉浦太陽)に貢いでたからって、そのホストからお金を巻き上げるというのはどうなんだろう?(^▽^;)
「カナダからの手紙」のシナリオも随分なもんだったけど、その通りに計画が実行されて、お金が戻ってきたというのにビックリだよ!
っつーか、あれは妄想の世界だと思い込んでたのに、どうやら現実だったようだしさぁ・・・。
「うさぎが熱を出した」とか「うさぎの名前がふりかけ」とか「今時携帯を持っていない女の子」とか、ものすごくいい加減なシナリオだったのに随分都合よく成功しちゃって・・・。(゚ー゚;Aアセアセ

そんなふざけたところがあったと思ったら、最後は急にシリアスな雰囲気になって、どうしていいのかわからなかったよ。(^^ゞ
両親が殺された事件の時効まであと三ヶ月。
しかし何年かかっても自分たちで犯人を見つけ、必ず殺すという事を胸に抱き三兄妹は日々を送っているらしい。

回想シーンで両親が殺された現場から出てきたのは柄本明さんだったよね。
普通に彼が犯人と考えていいのだろうか?
もっと複雑な何かが絡んでいるのかな?
なんとなくかみ合ってない感じは、まるで「林さんが作ったからハヤシライス」のような印象でした。
これがいつか本物のハヤシラシスになっていくのか・・・。
出だしは微妙なんだけど、期待は捨ててません。

第2話
「傘と似顔絵と謎の女」
脚本:宮藤官九郎
演出:金子文紀

うーん、何とも言いにくいのだが・・・。
初回が終わった後に、原作は読んだことがあるがドラマは見ていないという知り合いと、このドラマの話をしていたら「きっと、2話か3話ぐらいから面白くなると思うよ」と言うので期待してたんだけど、とりあえず2話ではまだその兆候は感じられず・・・。(^▽^;)

前回が「カナダからの手紙」なら、今回は「妄想係長・高山久伸(前編)」ってか?(;´Д`)
足の甲を骨折した高山(桐谷健太)から静奈(戸田恵梨香)に「見舞いに来い」というメールが来て、静奈がナースに変装し南田志穂という偽名で高山に接触。
すっかり高山をメロメロにしたところで、退院後の彼にドル建て債券の話を持ちかける・・・というのが「前編」だったわけですが、この雰囲気と過去のシーンのシリアスさが、どうも馴染んでないような気がしてならんのだよ。

でも、これはこれでよかったんだとこの先思えるのかもしれないと思って見ているんだけどね・・・。(^^ゞ

両親を殺した犯人を自分たちの手で捕まえる事にこだわっている功一(二宮和也)。
そんな両親殺しについて、過去のシーンで犯人が置き忘れたらしい傘の存在が出てきましたね。
普通のビニール傘だったけど、これが結構重要な証拠になるんだろうか?

そして、何だかわからない存在の要潤。
ハヤシライスを食べさせろ!と連日通っていたから、功一も死んだ父親のレシピを引っ張り出して、ハヤシライスを作ったというのに、いざ出したら「林さんライス」の方が欲しかったとか言ってるじゃないですかー!
何じゃ、そりゃ?

そして、謎の女・サギ(中島美嘉)。
うーん、謎すぎる。(笑)
でも、中島美嘉ちゃんの挿入歌は雰囲気ピッタリで良いと思います♪

第3話
「親の秘密とハヤシの王子様」
脚本:宮藤官九郎
演出:石井康晴

「妄想係長・高山久伸(後編)」
ナースに成りすました静奈(戸田恵梨香)と銀行員に成りすました泰輔(錦戸亮)は、見事に高山(桐谷健太)から150万を騙し取る事に成功!
何だかあまりにうまく行き過ぎて恐い気がするんだけど・・・。(;´Д`)

そして、今回は功一(二宮和也)たちの父親・幸博(寺島進)が、無類の博打好きだったことがわかりました。
しかも、借金を作る幸博に腹を立てて、母の塔子(りょう)が行くところもパチンコ屋。
今まで見てきた夫婦像からは想像できない雰囲気でビックリしちゃったよ。
事件当日も借金返済のために親戚からかき集めた200万が消えていたらしく、犯人は夫婦に金を貸した人間で殺して取り返したんじゃないかという見方も警察はしているみたい。

静奈は塔子の連れ子で、兄二人とは血が繋がっていない。
そして、本当の父は矢崎(国広富之)という塔子がキャバクラで働いていた頃の客なんだとか・・・。
なるほど、家庭環境も複雑なんだ・・・。
でも、夫婦はそれを表面に出さずに幸せな家庭を築いていたって事になるのかな?

ハヤシライスの彼は洋食チェーン「とがみ亭」の御曹司・行成(要潤)で、新店舗オープンのためにハヤシライスの食べ歩きをしていたそうな・・・。
そして、行成の父親・戸神(柄本明)が、事件当日に泰輔が見かけた人物だよね〜。
でも、あの場面であれだけ顔が映った戸神が犯人という事もないだろうし、まだまだ二転三転するのでしょう。

そして、次のサギのターゲットは行成らしい。
このサギ行為もいつまで続くのやら・・・。(;´Д`)

第4話
「真犯人と繋がった記憶」
脚本:宮藤官九郎
演出:石井康晴

これが最後と決めた詐欺のターゲットはとがみ亭の御曹司・行成(要潤)。
泰輔(錦戸亮)が宝石商、静奈(戸田恵梨香)が帰国子女になって行成に近付き、最終的には1000万をふんだくる計画。
同じ洋食屋の息子として生まれたのに、行成はチェーン店を幅広く展開するとがみ亭の御曹司で新しい店を任されようとしている、そして功一(二宮和也)は幼い頃に両親を殺され、苦労して育ち、自分の店など持てる身ではない。
何となく功一が行成にイラッと来る気持ちはわかるね。
しかも、行成が目指しているのはアットホームな感じの、まるでアリアケのような洋食屋と聞けば、余計にイラッと来るのかも・・・。

功一が静奈に行成を騙した1000万で洋食屋を開こうと話しているのは、犯罪が絡んでいるのに妙に夢があって幸せな話に聞こえるから不思議だったなぁ。

そんな中、施設時代の静奈の友人・ちーちゃんが現われ、話を聞けば中学の教師と不倫して妊娠してしまったそうな・・・。
で、行成への詐欺が最後と決めていたのに、功一たちはその教師を詐欺のターゲットにする。
で、何故いちいち詐欺にタイトルがつくんだろうね。(笑)
「さわやかオン・ザ・ラン」って、詐欺なのにさわやかなタイトルだし・・・。(爆)
これも、またまたいとも簡単にお金を騙し取り、ちーちゃんに渡す事が出来たんだけど、その後に「妄想係長・高山久伸 FINAL」が続くとは思わなかったよ。(^▽^;)
しかも、妄想係長の中に「カナダからの手紙」のホスト・一矢(杉浦太陽)まで登場してるし・・・。(爆)
このあたり、超可笑しかったわ!

そしてメインターゲットの「ダイヤと嘘とやさしいレストラン」。
行成が出す新しい店で客に出すメニューの試食会で、最後に出されたのがハヤシライス。
静奈はそのハヤシライスを一口食べて泣き出してしまったよ。
もしかして、父親のハヤシライスの味だったんだろうか?
そして、同じ時、店の外で静奈を待っていた泰輔は、タクシーから降りてきた男(柄本明)を見て「似顔絵の男」だと確信する。
それを聞いた途端、功一の目つきも変わったような・・・。

少しずつ核心に触れてくる雰囲気ですかね?
ちょっとずつ面白くなってきました。

第5話
「仇の息子と盗まれた味」
脚本:宮藤官九郎
演出:金子文紀

静奈(戸田恵梨香)から「とがみ亭」のハヤシライスが、「アリアケ」の味と同じだったと聞かされ、事件の日、裏口から逃げた男が戸神政行(柄本明)だったとしたら、犯人も政行・・・と考える泰輔(錦戸亮)。
それを確かめるという功一(二宮和也)。

功一は父のレシピを元に研究し、あるしょう油が使われていることを知った。
そのしょう油屋と戸神にも付き合いがあって、それは事件の1ヵ月後から始まったものらしい。
・・・となれば、政行がアリアケの味をパクった事には間違いないのでしょう。
ただ、両親殺しの証拠は見つからないわけで・・・。
その証拠を探すべく、功一は次のターゲットを行成(要潤)から政行に変更したってわけですよ。

一方で、行成からとがみ亭に似た味のハヤシライスがあったという話を聞いた政行は、あきらかにうろたえてましたね。
それで、元祖ハヤシライスのプランを諦めろとまで言ってましたが、これは行成の念願だったわけだから、いくら父親の命令とはいえ、そう簡単には引き下がれないんじゃないの?
でも、ここまで政行が反対するという事は、やはりアリアケのレシピをパクったのには違いないんだろうね〜。
事件の犯人ではないのかもしれないけど・・・。

最後には矢崎(国広富之)の妻という女性がやって来て、功一たちの両親を殺したのは矢崎だと話してたよ。
何だかややこしい事になってきたなぁ。(;´Д`)

とりあえず「妄想係長・高山久伸は二度死ぬ」には笑った。
いつまで続くんだ・・・このシリーズ。(笑)

第6話
「本当の兄妹じゃない」
脚本:宮藤官九郎
演出:金子文紀

じわりじわりと繋がってきましたね。

政行(柄本明)が行成(要潤)に元祖とがみ亭のハヤシライスのプランを変更しろと言い出したことで、政行が怪しいと功一(二宮和也)たちは思うんだけど、これの証拠がないわけで・・・。
政行と功一たちの父・幸博(寺島進)の接点がわかれば・・・と調べていると、昔、幸博が通っていた喫茶店のマスター・寺西(半海一晃)が出前をとっていた洋食屋・とがみ亭のメニューを見つけ、そこから彼の記憶の中の二人が思い出されて行くんですよ。
当時、寺西の喫茶店には食事のメニューがほとんどなくて、近くの洋食屋・とがみ亭から出前を取っていた。
幸博はその喫茶店の常連で、出前で取ったとがみ亭のハヤシライスをマズイと言っちゃったわけね。
で、それから二人が顔見知りになり、功一たちの推理では金に困っていた幸博が政行にハヤシライスのレシピを金で売ったのではないかと・・・。
だけど、それと殺人事件が結びつくかはわからないんだよね〜。

今回は静奈(戸田恵梨香)が、功一や泰輔(錦戸亮)と血がつながっていないという事もバレちゃいました。
静奈の本当の父・矢崎(国広富之)の妻・秀子(麻生祐未)が静奈に謝りたいと訪ねてきたことで、功一たちも静奈に本当の父親の事を話す機会をうかがってたんだけど、いろんなバージョンを想定していたにもかかわらず、功一と泰輔がケンカしちゃって、その言い合いの中で静奈と血がつながっていない事を本人に知られちゃって・・・。
ほんと、最低なバレ方になっちゃったんだよね・・・。(´Д⊂グスン
「オレらはお前の本当の兄貴じゃない」って、こんな伝え方ないよなぁ。
でも、大人だった静奈はすべてをまるっと受け入れたらしい。

それにしても、静奈が行成に「友達の静奈ちゃんの話」として、初めてアリアケにやって来た日のことを話しているところは良かったなぁ。
塔子(りょう)に連れられて、初めてアリアケにやって来て、初対面の兄二人に手を取ってもらって、その手が温かかったのを覚えてて・・・。
子供の頃の回想シーンがすごくいい感じで、(TωT)ウルウルしちゃったよ。
子役君たち、なかなかいいよね〜。

功一は警察を動かすために証拠の偽装を考えたようで、幸博の形見の時計を政行に触らせるように仕向け、そこに政行の指紋を残すことに成功。
この時計をどう使おうというんでしょうか?
ちょっと面白くなってきましたね。

第7話
「妹は仇の息子に惚れてるよ」
脚本:宮藤官九郎
演出:石井康晴

功一(二宮和也)と泰輔(錦戸亮)はサギ(中島美嘉)が用意した盗難車で横須賀へ向かう。
その盗難車の中に政行(柄本明)の指紋がついた時計と、塔子(りょう)の肩身の口紅を置いて警察に見つけさせ、そこから政行にたどり着かせようという計画なのね。
一緒に発見された古本はどんな意味があるんだろう?と思ったら、中古の古本屋から盗まれたもので、その古本屋が元とがみ亭だったってわけよ。
そして、古本屋から口紅のキャップが見つかって、警察はとがみ亭とアリアケの接点を調べ始めるってわけだ。
計画通りじゃん!すごい!

しかし、計画通りじゃなかったのは静奈(戸田恵梨香)の気持ちだったようで、どんどん行成(要潤)に惹かれていってるんだよね。
功一は警察の調べが進む中で、政行の犯行の動機を裏付けるものとしてアリアケのレシピノートを政行の自宅に置いておければ・・・と考え、その役を静奈にやらせようとするんだけど、誤算だったのは静奈の恋心だよなぁ。

行成は静奈・・・いやいや彼の中では高峰佐緒里なんだけど、その佐緒里に笑顔を取り戻させようと、横須賀へ行き友達の静奈ちゃんちの洋食屋を探すんだよね。
それだけでも静奈にとっては嬉しいことだと思うのに、昔アリアケだったカフェが閉店していて、二人でこっそり中に忍び込んで・・・。
懐かしさもあり、そこへ連れてきてくれた行成への想いもあり・・・。
その上、行成が天体観測が好きなんて言うもんだから、事件の夜に兄二人と星を見に行った場所で寝転がって星を見て・・・。
そりゃ、キスぐらいしまっせ!(笑)

でも、遅く帰ってきた静奈に泰輔が「心配なのは兄貴だからじゃねーぞ!」と言ったのは、少々意外でありながらも、泰輔のせつない視線にきゅん♪としちゃったのでした。(^^ゞ
それに静奈が行成に惚れちゃってる・・・という話を泰輔が功一にした時の、「いいわけねーだろ!」もドキュン♪って感じでしたね〜。

いよいよ警察が戸神家へ・・・。
その頃、静奈は行成と別れる準備をしていた。
いつものように「留学する」という理由で・・・。
しかし、あっさり受け入れた行成の口からは留学前に両親に会ってくれという言葉が・・・。
「僕の家に招待します。」

これで功一の計画通り、静奈にレシピノートを置いて来させることは可能になりそう。
しかし、それは好きな人の父親を警察に捕まえさせる原因にもなるわけで・・・。
願ってもない方向へ進んだわけですが、そこへいろんな想いが乗っかるとどうなっちゃうのかな?って思っちゃいますね。

第8話
「妹の正体と
追いつめられた真犯人」
脚本:宮藤官九郎
演出:石井康晴

柏原(三浦友和)と萩村(設楽統)は証拠の品を持って戸神家へ。
政行(柄本明)に確認させるんだけど、時計にもアリアケという洋食屋も知らないと言うんだよね〜。

静奈(戸田恵梨香)は戸神の家にレシピノートを置いてくるという重要な任務を背負って、行成(要潤)の招待で戸神家へ。
「日本の文化を海外に紹介したい」というフリもあったため、素敵な陶器などに触るため、手袋をいつも持ち歩いているという言い訳もスムーズで、なかなかうまく運んでいたけど、さすがにいざノートを書庫に隠す時には焦ってバタついてましたよね。
しかも、書庫から出てきたところに政行がやって来て鉢合わせ。
トイレの場所がわからなくて・・・とごまかしたけど、見ているこっちも冷や汗もんでしたわ。(゚ー゚;Aアセアセ

静奈が行成を好きなのに、大切な計画のために別れなくてはならないあたりは、女心が出ていてせつなかったですね。
そして、そんな静奈を見つめる泰輔(錦戸亮)も・・・。

行成からの電話に出ず、必死に耐えていた静奈。
でも、つい彼の店のある麻布へ出かけてしまったんですよ。
功一(二宮和也)と泰輔も、静奈の後を尾行して見守ってたんだけど、なんとビックリ!、そこに高山(桐谷健太)が現われてヤバイことに・・・。
しかし、そんな静奈を助けてくれたのは行成。
何とか助かったかな?と思ったら、その行成が「見せたいものがある」と言って取り出したのが、静奈が戸神家に隠したレシピノート。
そして行成が一言、「あなたは一体何者なんですか?」と・・・。
( ゚Д゚)ヒョエー、何だか息詰まる展開だわ。

息詰まると言えば、功一と柏原の会話も静かな中に迫力がありましたね。
柏原が犯人がわかったらどうする?と聞いた時、間髪入れずに「殺しますね」と無表情で答えた功一。
先週の「いいわけねーだろ!」に引き続き、二宮君グッジョブ!
そして、それに続く柏原の「殺すね・・・それくらいの気持ちでやってるよ。」も重かった。

さて、行成に「何者?」と聞かれて静奈はどう答えるんだろうね?

第9話
「事件当日最後の告白」
脚本:宮藤官九郎
演出:金子文紀

戸神家に隠してきたレシピノートを行成(要潤)に突きつけられた静奈(戸田恵梨香)。
ノートから行成の母・貴美子 (森下愛子)が静奈にプレゼントした香水の香りがして、静奈が隠した事に気付いたらしい。
手袋まで用意していたのに、当日もらった香水の匂いでアシがつくとは誤算だったね・・・。
しかも、行成がノートを見つけたきっかけが、カナダの家庭料理を調べようとして書庫に入った事だったっていうのが、何ともせつないじゃないですか。
静奈は自分の本名を明かし、殺されたのは自分の両親で犯人は政行(柄本明)だと思っていることを行成に話す。

行成にノートが見つかり、それを彼自身が持ち帰った事を聞かされた功一(二宮和也)は、このまま時効が成立するまで行成がノートを隠し持ってしまうのが一番怖いと思い、究極の選択で刑事の柏原(三浦友和)を味方につけることに・・・。
自分たちが詐欺をはたらいている事を白状し、その過程で似顔絵にそっくりな戸神政行と、アリアケの味にそっくりなハヤシライスに出会ったことを打ち明ける。
話を聞いた柏原は「今日の話は聞かなかったことにする」と言い、警察が握っている証拠のビニール傘も脅しぐらいには使えるとヒントを与えて去って行くわけよ。

そこで功一たちは行成を呼び出し、素性を明かし、全てを話すんだけど、驚いたのは行成のリアクションだったよね。
自分の父親が殺人犯に疑われているというのに、自ら率先して新たな計画を立てようなんて・・・。
父親の無実を信じているからこそ、真実を明らかにしようという気持ちだったんだろうけど、少しも疑いはしなかったのかしら?

行成がDNA鑑定のために、警察にブラシと髭剃りを提出したと前フリし、時効当日に刑事のふりをした功一と泰輔(錦戸亮)が戸神家に現われる。
そして鑑定結果ではほぼ遺留品に残されたDNAと一致したと言って政行を焦らせ、ボロを出すのを待ったんだよね。
で、ついに出ましたよ・・・そのボロが。
「犯人が現場に忘れたもの」が何だったのかは言ってなかったのに、政行が自分から「傘」って言っちゃって・・・。(゚ー゚;Aアセアセ
犯人しか知り得ない事実を知っていたってことで、一気に政行=犯人モードへ・・・。

でも、アリアケのレシピをパクった事を認めたものの、両親の殺害に関しては自分じゃないと言い切った政行。
一度、金でレシピを買おうとしたものの断られたのに、それから一ヵ月後にアリアケの方から金で買ってくれないか?と持ちかけられた。
事件の晩、政行はレシピを受け取るためにアリアケに行ったが、その時には両親は殺されていたと証言。
それで驚いて出てきたところを、幼かった泰輔に目撃されたというわけね。
話の辻褄はあっているんだよなぁ・・・。

ってなわけで、いよいよ最終回。
あっと驚くような事実が出てくるのでしょうか?
こんな事があった後に無理かもしれないけど、出来れば静奈と行成にはくっついてほしいわ〜。
でも、無理よね・・・。゚(゚´Д`゚)゚。

最終話
「犯人はお前だ!
3兄弟の運命は・・・
涙と感動の最終回!」
脚本:宮藤官九郎
演出:金子文紀

政行(柄本明)は50万でレシピを買ってくれと 幸博(寺島進)に持ちかけられ、事件の夜、裏口から入ってくるように指示されていた。
しかし、家の中に入ろうとした時、誰かが先に入っていくのが見えたので30分ほど外で待ち、男が出てきた後で家の中に入ったところ、幸博と塔子(りょう)が殺されていたため、レシピのコピーを持って逃げたと証言。
そんな話は信じられないと言う功一(二宮和也)たちに、少なくとも自分が犯人ではないという証拠ならあると言って政行が持ってきたのがビニール傘。
あの夜、政行の前に家の中に入った男がビニール傘を忘れていた。
後で入った政行は、間違って犯人のビニール傘を持ち帰ってしまった。
だから、政行が持っているビニール傘の柄の部分には、犯人の指紋が残っているはずだと・・・。

でも、その柄の部分を見た功一の目が変わったんだよね。
柄の部分にあった無数の傷を見て、功一はある事に気付いてしまったのよ。
そして、傘を調べるために警察へ戻ろうとする柏原(三浦友和)を呼び止め、二人きりで話がしたいと・・・。

ビニール傘の柄の傷は、当時柏原がハマっていたゴルフで、傘を使って素振りの練習をする時についたもの。
事件の後、傘を逆に持って素振りをする柏原を功一は見ていたのよ。
柏原が功一たちの両親を殺したのは、金のためだった。
借金で困っていた幸博が、刑事の柏原なら暴力団にも顔が利くだろうと交渉を頼んできた。
柏原は200万預けてくれれば交渉してやると言って、あの晩、アリアケを訪れた。
しかし、息子の手術のために金が必要だった柏原は、その200万を貸して欲しいと幸博に頼み、話がこじれ、最終的に幸博と塔子を刺して金を奪った。

拳銃で自殺しようとした柏原から拳銃を奪い、功一が「何であんたなんだよ!頑張って生きてきて、やっと信用できる大人が見つかったと思ったのに・・・なんであんたなんだよ!」と言ったのは重かったなぁ。
「すまないことをした」って、柏原は土下座して謝ってたけど、14年も犯人に見守られて来たという複雑な環境を振り返れば、いろんな感情がわいて来るだろうしね。
犯人がわかったらぶっ殺すと誓っていた功一は、その犯人である柏原を前にして「あんたには生きてもらう。生きて、罪償って、遺族が泣いたり笑ったりするのを見てもらう。死ぬより辛くても、ただ生きてもらう。」と言った。

泰輔(錦戸亮)は人から奪った金で幸せになれないと自首を決める。
それは功一も同じで・・・。
でも、静奈(戸田恵梨香)だけは守ってやらなければ・・・と、行成(要潤)に静奈が自首しないように説得を頼む。
行成はそれを引き受ける条件としてあるものを売ってほしいと功一たちに頼んだんだけど、それが詐欺に使うためにサギ(中島美嘉)に用意させた指輪だったんだよね。
行成が指輪代に支払った金で、功一と泰輔は詐欺で騙し取った分をさりげなく被害者に返金していくわけよ。
こうして、最後の最後まで妄想係長・高山久伸(桐谷健太)が登場するとは思わなかったけど(笑)、真犯人がわかって重々しくなった空気を最後に和ませてくれて良かったわ。
静奈と行成に最後にくっついてほしいという願いも叶ったし、個人的には満足できました。

泰輔には執行猶予がついたが、功一は実刑をくらい塀の中へ・・・。
アリアケの店を戸神が買い取ってくれて、出所してきた功一は泰輔、静奈、眉なし(サギ)と洋食屋アリアケをOPENさせた。
遺族が心から笑える日が来たってわけだね。
しかし、中島美嘉にドラマの中とはいえ「眉なし」というあだ名をつけてしまうクドカン・・・、やはり恐るべし!(笑)

 

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