連続ドラマW プリズナー

原作:沢井 鯨 「P.I.P.―プリズナー・イン・プノンペン (小学館文庫)
P:
エンディングテーマ:WISE

1
脚本:大石哲也
演出:水谷俊之

はい、またまたWOWOWの連続ドラマですよ!(^^)v
前回の「パンドラ」もハマったので、今回も楽しみにしておりました。

5年間の高校教師生活を理由あって辞めた圭吾(玉山鉄二)は、兄のように慕っている譲原(中村俊介)を頼って、東南アジアの小国・セライビアにやって来た。
元ホストの譲原は日本で稼いだ金で、セライビアに孤児院を建て、子供たちの面倒を見ているんだけど、女に貢がせたお金で孤児院って何だか複雑ですわ。(^^ゞ

しかし、この譲原さんがホスト業界で生き抜いてきたとは思えないほどのお人好しなのよ。
まず、地元の銀行が破綻して、預けてたお金がパーになっちゃうの。
そんな時に実業家を名乗るジョイ(ジョン・カミナリ)という男が孤児院に現われ、5万ドルの寄付をしてくれて、譲原にビジネスを持ちかけてくるんですわ。
もー、絶対に怪しいじゃん!
パイナップル農園の共同経営者にならないか?みたいな話なんだけど、これまで何の面識もなかった男がいきなり共同経営だとか怪しい香りがプンプン匂ってるのに、つい農園の視察に行っちゃって、まんまと罠にハマって契約書にサインしちゃって・・・。
ほんと、おバカすぎる・・・。
パイナップル農園の売買契約書のはずが、いつの間にか「40万ドル寄付します」な契約書にすり替わっていて、譲原は財産を失ってしまうわけよ。

で、圭吾は譲原を騙したジョイを捕まえようとして、地元の警察に誘拐犯として逮捕されてしまうんですわ。
この国では金で警察が簡単に動くそうで、ジョイが警官に金を握らせて圭吾を誘拐犯に仕立て上げちゃったんだよね〜。

こうして、異国の地で投獄されるという不幸に見舞われた圭吾。
大使館の宇部(小日向文世)も全く協力的ではなく、誰も信用できない中、別の罪で捕まったポン(大森南朗)だけが圭吾には味方に感じられた。
しかし、ポン本人が言うにはそんなポン自身でさえ信じるな・・・と、そういう国なんだと・・・。

いやぁ、知らない国でこんな目には遭いたくないというのが正直な感想。

そんな圭吾を取材しようとするのが、日本のジャーナリスト亜希(鶴田真由)。
元々はセライビアで行われているリゾート開発の真相を追ってやって来たんだけど、上司からの指示で日本で暴力事件を起こした過去がある圭吾の取材をすることに・・・。
亜希の現地ガイドを務めているのがあおい(佐田真由美)。
気が合うようには見えないけど、亜希の事をほっとけないあおいという感じで女性二人の関係にも興味を持ってしまったわ。

架空の国とはいえ、これがひどい国なんだよね。
本当に「誰を信じればいいの?」という一言ですわ。(^▽^;)
裁判所に行けば1週間ほどで釈放されると思ったら、知りもしない証拠を突きつけられて、それを自分のものだと認めろと強要される。
それを断れば、「じゃあ、2万ドル用意したら無罪にしてやる」と警察に言われ、金で解決できるなら・・・と支払ったら、それも騙されたと気付き・・・。
そうこうしているうちに、何と譲原が自殺に見せかけて殺されてしまうんですね〜。
もちろん、殺したのはジョイです!
何となく、中村俊介って最初に死んじゃうような役が多いような・・・。(^▽^;)

圭吾の刑が懲役10年と確定!
あーた、何もやってないのに懲役10年ですよ!
しかし、この国では何を言っても通用しないし、大使館の役人でさえ味方ではないんですよね〜。
亜希は「私が何とかしますから」と圭吾に誓ってましたが・・・。

こうして、異国の刑務所での壮絶な日々が始まったってわけですね・・・。
ここからは「プリズン・ブレイク」みたいな感じになっていくのかしら?
今回も期待できそうな初回の雰囲気でしたわ♪

2
脚本:大石哲也
演出:水谷俊之

亜希(鶴田真由)は自分でジョイ(ジョン・カミナリ)を探そうとしていることを圭吾(玉山鉄二)に伝える。
それを聞いた圭吾は亜希に危険が及ぶのではと心配し、自分が脱獄してジョイを捕まえたいとポン(大森南朗)に相談。
しかし、それには囚人のボス・オクスーン(ミルトン・ジェイムズ)の協力が必要だとポン。

そんな中、亜希と間違われてガイドのあおい(佐田真由美)が殺されてしまう。
いやぁ、あっけなくご臨終になっちゃう人が続々と出てくるのね。(゚ー゚;Aアセアセ
気が抜けませんわ。(^^ゞ

圭吾は脱獄への決心を固め、協力を得るためオクスーンに勝負を挑む。
元ヘビー級のボクサーなのに、無茶だって!(^▽^;)
で、案の定負けちゃうんだけど、どうやらオクスーンにはジョイによって死刑台に送られた弟がいるらしく、ポンが圭吾はジョイへの復讐のために脱獄を考えていると伝え、協力を促すわけよ。
これで簡単に協力が得られるのかな〜と思ったら、そう甘くはないわけで・・・。
1発だけ弾をこめた拳銃を自分のこめかみに当て、5回引き金を引いて無事だったら協力してやると言うオクスーン。
6発中5発って、そんな無茶な・・・なんだけど、圭吾はやっちゃうわけですよ。
普通、死ぬよね!(;´Д`)
だけど、最後の5発目の引き金を引く寸前でオクスーンが圭吾を止め、協力を約束したんですよ。
も〜、ドラマだとわかっていてもハラハラしちゃったよ。
でも、ポンが弾をこめたと見せかけて、実は抜いてたんだとさ・・・。
みんな役者やの〜ぉ。(笑)

その頃、亜希は土井(田中要次)に頼んで和田(石黒賢)をボディーガードに雇う契約をしていた。
だけど、ここでもビックリよ〜。
なんと、土井と土地の買収をしている王(松重豊)が繋がってるんだもん!
一方では亜希に和田を紹介しておき、一方で王に亜希の居場所を連絡する。
ほんと、ポンが言うようにこの国では誰も信じちゃいけないのね。
異国の地で、同じ日本人というだけで頼ってしまいそうだけど、それも信じちゃいけないなんて・・・。
土井から連絡を受けた王が殺し屋を送り、亜希は危険な目に遭うんだけど、和田が助けてくれて・・・。
あ〜、なんだかんだ言って和田さんは頼りになるんだ〜と思ったら、和田よ!お前もか!なんですわ。ヽ(`Д´)ノプンプン
土井の雇い主が土地の買収をしていると知った和田は、探しているものを見つけてやると取引を持ちかけるのよ。
王が欲しいのは譲原(中村俊介)の土地の権利書。
それを亜希と一緒に探すふりをして、最後は王に売り渡そうってか?
いやぁ、本当に誰も信じちゃいけませんね。(^▽^;)

圭吾の脱獄の日が決まった。
しかし、その日に王の指示で警察署長のビッグ・ボス(ウォルター・ロバーツ)が圭吾を尋問しようと刑務所にやって来る。
そんな中をぎりぎり脱獄していく圭吾。
良かった・・・ポンたちのおかげで成功したじゃん!と思ったら、ここでも裏切り者が・・・。
なんと、一番信頼していたポンが裏切ったよ〜。(゚ー゚;Aアセアセ
裏切ったというか、自分も刑務所から出るために圭吾の居場所と引き換えに自分の釈放を要求したってわけか・・・。
ここまで読んでいて、ポンは圭吾を助けたんだろうか?
とにかく、気の抜けないドラマだわ。( ´ー`)フゥー...

ユズハウスを掃除していた亜希が、「F4R7」と書かれたメモを発見してたけど、これが土地の権利書の在り処と関係してるんだろうか?
それにしても、こんな国には住みたくないなぁ。(^▽^;)
大使館の宇部(小日向文世)にも10年前の暗い過去がありそうだよね。

3
脚本:大石哲也
演出:水谷俊之

圭吾(玉山鉄二)が脱獄した事で、ユズハウスも警察の監視下に置かれた。
特にそこにいる亜希(鶴田真由)には監視の目が光ってるってわけだ。
圭吾はポン(大森南朗)に売られたとも知らず、指示通りムタの店に現われ、私服警官に追われるハメに・・・。
本当に誰も信じてはいけないのね。(´Д⊂グスン

信用ならない奴らは亜希の周りにもいるわけで、和田(石黒賢)もその一人。
亜希が譲原(中村俊介)の貸金庫の鍵を見つけ、圭吾と落ち合い銀行へ行くのを知って、それを土井(田中要次)経由で王(松重豊)に知らせるんだもん!
筒抜けじゃん!

貸金庫の中には、やはり土地の権利書がありました。
しかし、銀行を出たところで殺し屋に狙われる圭吾と亜希。
和田が裏切ってますからね・・・こうなっちゃうわけですよ。(^▽^;)
で、なんやかんやで圭吾は亜希を逃がすために、再度警察に捕まってしまうのです。
ところが、圭吾が収監されていては権利書の在り処がわからないってわけで、王は圭吾を釈放するように警察に働きかけるんですわ。
5万ドルで釈放させてやると取引しろと・・・。

で、またまたそんな事とは知らない圭吾は昔の友人・山口(和田聰宏)から5万5千ドルを用意してもらうのよ。
そんな圭吾をまたポンが狙うわけだ。
いかにも圭吾の事を心配しているようなふりをして、弁護士を紹介したり親切そうにしてるんだけど、彼の頭の中では緻密な計算があったんだよね。
妻が交通事故に遭って金がいると圭吾に話し、まずは2000ドルをGET!
そして自分が釈放されると、紹介した弁護士のリーンを連れて面会に来て、「良かったな!簡易裁判のみで釈放されるぞ!」と圭吾を喜ばせ、その手付けに500ドルが必要だからと大使館の宇部(小日向文世)に預けてある金を引き出すための書類を書かせるわけだ。
金額はもちろん「$500」と書いた圭吾。
しかし、その金額にゼロを二つ付け加えて「$50000」にして提出し、まんまど5万ドルを手に入れたポン。
ひどいよ〜、どこまで裏切るんだ・・・この男!
平和な国で暮らしている日本人は、信じちゃいけないと言われてもやはり親切にしてくれる人を信用してしまうのかも・・・。
ましてや異国の地じゃ、無理もない。

亜希が調べたところ、ポンの妻が入院したという事実もないらしいし、これは間違いなく騙されたとやっと気付いた圭吾のショックは大きいだろうね。

土井も王の手下に殺されちゃったし、だんだん血生臭い雰囲気になってきましたよ。

4
脚本:大石哲也
演出:水谷俊之

ポン(大森南朗)にハメられた事を知って、絶望する圭吾(玉山鉄二)。
そんな圭吾のために亜希(鶴田真由)はポンを探し始める。
非協力的だった大使館の宇部(小日向文世)も、警察にハメられて麻薬所持の罪でいきなり逮捕&刑務所行き!(゚ー゚;Aアセアセ

でも、こうやって宇部が圭吾と同じ刑務所に収監されたことで、宇部の気持ちが動いたのは事実だね。
日本からの手紙で圭吾が起こした暴力事件の全貌を知っていたのも大きいとは思うけど・・・。
圭吾は指導するサッカー部のOBが現役部員に万引きを強要しているのを知り、それをやめさせようと説得しているうちに相手を怪我させてしまった。
真実を訴えれば正当防衛が認められるはずなのに、圭吾はそのOBの将来のために口をつぐんだってわけね。
自分にとって何ら助けになるようなことをしてくれなかった宇部に、ポンからもらった缶詰をやったり・・・、圭吾のそういう人として優しいところに宇部も心を動かされたんでしょう。
見せしめのために収監された宇部は、あっさり翌日には釈放されてたけど、こういう風に圭吾と一緒に過ごす時間があったからこそ、宇部が圭吾のために動こうという気持ちになってくれたわけで・・・。
そういう意味では不当な逮捕だったけど、警察も(*^ー゚)b グッジョブ!!

亜希はポンの妹・リン(宝生舞)との接触に成功。
そして、そこでポンにも会えたんだけど逃げられちゃって・・・。
ポンは日本人の父親に捨てられたことを恨んでいて、それで日本人がキライみたいですね。
だから、圭吾をカモにしても平気なんだなぁ。

さて、これから圭吾の復讐が始まります。
警察にポンを捕まえれば、彼が持っている5万ドルはそっちに渡すと約束し、亜希からポンが国外へ逃げようとしているという情報を得た圭吾は、その情報をそのまま警察に流しポンを捕まえさせる。
信じていたポンに裏切られた圭吾の恨みは深く、収監されてきたポンを殴り続けるわけですよ。
でも、ボロボロになったポンの涙を見て、どうしてもとどめはさせず・・・。

圭吾はジョイ(ジョン・カミナリ)を捕まえ「もっと大金を稼がないか?」とビッグ・ボス(ウォルター・ロバーツ)に儲け話を持ちかけた。
何を企んでいるのでしょうね?
そして、いい人なのか悪い人なのかいまだに微妙な和田さん(石黒賢)。
王(松重豊)に雇われて、圭吾と土地の権利書について交渉する役割をすると申し出たんだけど、この人の真意もわからず・・・。
できればいい人でいてほしいんだけどなぁ。

ってなわけで、次回が最終回!
早いのね〜。(^▽^;)
圭吾に幸せな日々は戻ってくるのでしょうか?

Final
脚本:大石哲也
演出:水谷俊之

最後はめまぐるしい展開で、あれよあれよという間に終わってしまった印象でした。

圭吾(玉山鉄二)はジョイ(ジョン・カミナリ)が譲原(中村俊介)から騙し取った金を奪い取れとビッグ・ボス(ウォルター・ロバーツ)をけしかけ、借用書を偽造するために自分を釈放しろと要求。
ほんと、金に目がないっつーか、ビッグ・ボスは圭吾の釈放の手続きを取ってやるわけよ。
で、裁判では黙って従っていればよかったのに、圭吾は自分のプライドをかけて本当のことを証言。
でも、これはすでに金が動いた裁判であるため、圭吾は釈放となるわけですよ。

で、黒い代書屋のところへ向かった圭吾は、ジョイのサインがしてある借用書を偽造、そして偽札を購入。
その偽札はビッグ・ボスにつかませて、彼を逮捕させるために使ったのよ。
アリ(池田成志)の中にある「この国をどうにかしたい」という気持ちをつついて、ビッグ・ボスを署長の座から引き摺り下ろし、アリをその椅子に座らせるという計画が見事成功!

亜希(鶴田真由)が誘拐されたなんて嘘をついて、圭吾から土地の権利書を奪おうとしていた和田さん(石黒賢)。
最後の最後で実はICPOの刑事だったと判明。
王(松重豊)を追いつめるために身分を隠して接近していたってわけね。
でも、その王は和田に追いつめられて自殺を図ってしまいました。
王の指示で譲原を殺したジョイは、殺された譲原の国籍が韓国だったために韓国で裁かれる事に・・・。
セライビアのような金で誰もが動くような国だったら、捕まっても逃げ道があったかもしれないけど、韓国に送られちゃ〜覚悟するしかないよね!>ジョイ

圭吾はグリーンカードの申請をして、ユズハウスと子供たちを守っていくつもりらしい。
亜希も記事ならどこででも書けると言って戻って来たし・・・。

最後は丸くおさまったんだけど、えらい駆け足だったような・・・。(^▽^;)
何だか「なるほど〜」と噛みしめる間もなくエンディングだった気がします。(^^ゞ

 

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