わたしたちの教科書

P:鈴木吉弘
主題歌:BONNIE PINK 「Water Me
TVサントラ:わたしたちの教科書 オリジナルサウンドトラック

第一話
「いじめと裁判と」
脚本:坂元裕二
演出:河毛俊作

いきなり赴任してきたばかりの臨時教員の加地(伊藤敦史)に「世界を変えることは出来ますか?」と尋ねる生徒・明日香(志田未来)。
教室にいないで、一人校庭で佇んでいるあたりで、すでにこの生徒に何かあるのだろうって事は誰もがわかる事ですが、「世界を変えることは出来ますか?」やら「どうして子供でもわかる事が大人になるとわからなくなっちゃうんですか?」やら質問されたら、とっつきにくい子供だなぁと思ってしまう。

両親がいなくて施設で暮らしている明日香。
生徒にも教師にも、変わり者という目で見られている。
知人だという弁護士の珠子(菅野美穂)を訪ねても居留守をつかわれてしまう。
そんな明日香に踏み込もうとした加地の存在が、明日香には嬉しかったのかも。
自分の話を聞いて、ちゃんと投げ返してくれた。
駅伝の話に例えて、襷を繋ごうと言ってくれた。
「先生になら言えるかもしれない」と明日香が加地に託したのは、コインロッカーの鍵。
「先生に会えてよかった」・・・そういって去っていくところがもう何かを暗示してましたよね。

翌日、笑顔で学校に現れた明日香。
学校ではふざけていた男子生徒同士のケンカがちょっとした事で大乱闘に発展。
学校中が大騒ぎになり、やっとおさまったと思ったら・・・明日香が教室の窓から落ちたという。

ここで明日香の言動や行動に疑問を持ったのが珠子。
箸の持ち方に異常なまでに敏感で、決して人前で食事をしようとしなかった明日香。
10分以上の手洗い、朝お風呂に入りたがる、香水。
それはすべて誰かに何かを言われたからでは?
人前で食事をしないのは箸の持ち方を指摘されたから。
手洗い、朝風呂、香水は「くさい」と言われたからではないか。
つまり、明日香は自殺したのではないか?
「何かメッセージがあったのでは?」という珠子の言葉に、鍵の存在を思い出す加地。
つきとめたロッカーの中身は、いじめの証拠。
「死ね」と落書きされた教科書を、どんな気持ちでこのロッカーに隠していたのか。
たった一人、誰にも言えずに抱えていたのかと思うと、胸が詰まる想いだわ。

いじめられている子が親にはそんな素振りを見せないというのはよく聞く。
でも、たぶん親がいてくれるというのが最後の砦になってるんじゃないかな・・・と思うんだよね。
いや、親としてはそうであってほしいと思いたいのかもしれない。
いじめられてるなんて口が裂けても言えないけど、もし我慢できないほど苦しくて言ってしまったとしたら、その時は親だけは味方になってくれる。
それだけでも支えになるとしたら、やっぱり親って大きな存在なんだろうと・・・。
でも、明日香のようにその親がいない環境だったら・・・。
加地になら言えるかもと思ったのに、あれがもし自殺だったんだとしたら原因はどこにあったんだろう?

そして珠子は明日香の母親だと言ってましたが、そうなんでしょうか?
私は珠子も明日香と同じ施設の出身だとか、そんなところかなぁと思ってたんだけどね。
珠子が30才、明日香が14才ということだから、珠子が明日香の母親なら16才で産んだ子になりますよね〜。
うーん、きっとそこにも何か大きな理由がありそうだ。

生徒は顧客だと考え、トラブルは出来るだけ避けるべきだと考える学校。
そんな場所を死に場所に選んだのだとしたら、明日香はそうやって世界を変えようとしたのかも。
ものすごく重苦しい始まり方なんだけど、こりゃ続きが気になりますなぁ。
学校の先生方も、それぞれ何かを抱えてそうでそこらへんも気になります。

第二話
「学校崩壊」
脚本:坂元裕二
演出:河毛俊作

副校長(風吹ジュン)って何だか怪しいね。
明日香(志田未来)がいじめられてた証拠の品とも言える、彼女の持ち物を加地(伊藤敦史)から預かって、「この学校ではいじめの報告は一切ありません」「彼女には虚言癖がありました」でしょ?
もみ消す・・・というか、最初から何もなかった・・・だけど一人の生徒が死んだって感じで処理しようとしてないかい?
実際の学校でもありそうなのが恐いところだよね。

で、珠子(菅野美穂)の「私が母親」発言だけど、明日香の父親と結婚した時期があり、その時連れ子として一緒に暮らしていた3ヶ月という時期があったのね。
明日香の本当の母親は明日香を産んですぐに亡くなり、父親は珠子と結婚してすぐに明日香を置いて行方をくらませた。
そして、明日香と同居していた珠子は明日香をネグレクト状態。
うわ〜、想像するだけでどよ〜んとした重さを感じてしまいますね。
明日香って誰にも愛されずに育ってしまったんだなぁ。
1年生の時に明日香が書いた作文には、母親のことを「たまこさん」と呼び幸せに暮らしているような母子の日常があったけど、それは明日香の理想の風景だったのかもしれない。
でも、その作文の中の理想でさえ珠子は破り捨ててしまった。
辛くあたられても、明日香には珠子しかいなかったんだと思うと、ものすごくせつなくなる。
3ヶ月後、珠子が手配した施設に送られる明日香。
その道すがら、「珠子さんと旅行してるみたい」だと喜ぶ明日香の表情がまたせつなさを倍増させるんですわ。
その時、珠子が明日香に買ってやったのがタイヤキ。
あぁ、だから珠子の前に現れた明日香はタイヤキ持って来てたんだぁ。(涙)
しっぽから食べるのが一緒だと嬉しそうだった幼い頃の明日香。
どこかで珠子と繋がりたかったんだろうなぁ。(´Д⊂グスン
施設に送り届けた後、去っていく珠子を両手を振って見送る明日香の姿がカーブミラーに映るわけよ。
もし、これが本当の親子だったら、ここで「やっぱ無理」って事になるんだろうけど、そこは突然母親になって夫に失踪された珠子だもの、多少は胸が痛んだんだろうけど背を向けるしかなかったのよね。

そんな珠子の話を聞きながら、加地はつい「もしかしたらいじめがあったのかもしれない。」とボロリ。
で、何とこれを録音していた珠子。
裁判所に申請して、学校に証拠保全に現れましたよ〜。
でもね〜、あの副校長のことだからスクールバッグの中身は抜いてると思うなぁ。
それに対して珠子がどう出るかだなぁ。

第三話
「女教師の秘密の顔」
脚本:坂元裕二
演出:葉山浩樹

冒頭、思いっきり方言で喋ってる大城先生(真木よう子)に驚いた!(^▽^;)
「んだ!」って、あの大城先生が言ってると思うと、ちょっと可笑しかったし・・・。

証拠保全・・・あのバッグの中身は空でしたね。
めちゃめちゃ証拠隠滅ですやん!
副校長(風吹ジュン)がしらばっくれてるのが憎たらしいわ!

山藤君(登野城佑真)が、理科の時間に他の教科の勉強してて加地(伊藤敦史)に怒られた事が大問題になってましたね。
私が高校生の頃、ああやって別の教科の勉強するのは結構認められてました。(^▽^;)
っつーか、先生の方が「他の生徒の邪魔しなきゃ、自分の勉強してていいぞ!」って態度でしたから・・・。
加地が教科書でこつんと頭を叩いただけ・・・、それが大問題になっていくというのは案外ある事なんだろうなぁと思っちゃったわ。
やっぱ、親が出てくると厄介よね。(^▽^;)
だから、学校側も面倒な事を避けるために、生徒はお客様状態になっちゃうんでしょうか?

しかし、この山藤君とんでもなかったわ。
自宅前で粘ってた加地に「真正面からぶつかってくれたのは先生だけだ」なんて心を開いたかと思わせておいて、一緒にいた大城先生の問題写真を印刷してビラにしちゃってるんだもん!
しかも、すべての先生にメールで送ったって・・・。
先生たちのメールアドレス、把握してたんだね。(^▽^;)
前の学校で生徒の父親と不倫して問題になった大城先生、その当時の写真で脅すなんていやらしくない?

大城先生は辞職を出したら明日香(志田未来)のかばんの中身を返してあげようかと加地に一言。
ってことは、大城先生が管理してたってわけか。
荒れた大城先生にホテルに引っ張り込まれそうになった加地、そしてそれを見ていた加寿子(鈴木かすみ)にまた引っ張り込まれそうになってるし・・・。
さらには、加寿子に引っ張り込まれそうになってる写真が、加地が用意したいじめアンケートの封筒の中にあったってことは、誰かが見てたって事でしょ?
うーん、いつも誰かが見張ってるような雰囲気が恐い。
そして、いくつもの視線を感じてしまうんだよなぁ。

明日香の携帯に貼られていたプリクラから、友人関係にあったと思われる朋美(谷村美月)。
都議会議員の娘で、ピアノが大好きなのに指を怪我してうまく弾けない。
さらには、自分もいじめられていたと珠子(菅野美穂)に話してたよね。
どこまで本当なんだろうか?
「私が守る」と言いながら、朋美を抱きしめる珠子の表情に優しさはないような気がしたんだけど・・・。

辞表を提出してやめるはずだった大城先生は、どうやって副校長に引き止められたんだろうか?
そこらへんのやり取りが知りたいなぁ。

臨床心理学教授の日野(小市慢太郎)が珠子に話してた「今、この国で起こっているのは大人と子供の戦争」という言葉が引っかかった。
だとしたら、学校という空間の中で戦争をしかけているのは生徒全員なんだろうか?
エンディングで生徒達が集団で走ってる映像と、何かかぶるものを感じちゃったなぁ。

第四話
「校庭の奇妙な事件」
脚本:坂元裕二
演出:葉山浩樹

直之(谷原章介)に「原告がいなければ裁判なんて出来ない」と言われた珠子(菅野美穂)は、明日香(志田未来)の父親・謙太郎(河原雅彦)に会いに行く。
ここで謙太郎が若年性認知症であった事が判明するんだけど・・・、うーん、さすがにその展開はどうよ?(^▽^;)
何も若年性認知症なんて設定にしなくても良かったような・・・。
珠子の前から突然姿を消したのも、謙太郎が自分の病気に気付いたからだという事で、それなりに説明はつくんだけど、珠子を見ても「お前、誰?」なんて言ってた謙太郎が、タクシーに乗って珠子の名刺を示して印鑑を届けにやって来たというのには、ちょっと無理があったように思う。
いろんな事を忘れても、明日香が生まれた時の事や珠子と喫茶店でモーニングを食べた時の事は記憶に残ってたんだな・・・って事はわかったよ。
わかったけど、うーん、何だかなぁ・・・しっくり来ないっちゅーか、やりすぎっちゅーか・・・。(^^ゞ
印鑑を届けに来たという事で、謙太郎には訴訟を起こす意思があると言う珠子。
謙太郎の父(山本學)を代理人だと家裁が認めてくれれば、訴訟は可能だと思った珠子は手始めに学校へ質問状を送った。

で、学校側では校庭に画鋲がばら撒かれる事件など・・・。
これもさぁ、加地(伊藤敦史)と吉越先生(酒井若菜)が片付ける係にされてたけど、最初から磁石ぐらい用意すればいいじゃんね〜。(笑)
後で加地を手伝った戸板(大倉孝二)、八幡(水嶋ヒロ)、熊沢(佐藤二朗)が磁石を持ってきて、何となく和気藹々とした雰囲気だったり、「長部(おさべ)」という生徒の名前を「長谷部(はせべ)」と間違って覚えていたのを加地が吉越先生に指摘したりする事で、何となく教師たちの感じが変わってきた印象だったけど・・・。
それを見逃さないのが副校長(風吹ジュン)みたいね。(´ヘ`;)
おまけに副校長の手下のような大城先生(真木よう子)は、珠子と接触している加地をしっかりチェックしてるみたいだし・・・。

朋美(谷村美月)に話を聞こうとしたところで、ちょっと加地がその場を離れたら、朋美の代わりにそこにいるのは副校長!(^▽^;)
で、理科室の備品のチェックを言い渡したかと思えば、職員室の他の先生たちを食事に誘ってるし・・・。

で、次の日には加地が職員室で無視されるという流れに・・・。
大人がそういう事やってるから、子供の世界のいじめがなくならないんだよ!ってな事を言いたいんですかね?

そして直之の依頼人として現れたのが、これまた副校長。
あらら〜、珠子もまた苦戦しそうですね。

第五話
「職員室のイジメ!!」
脚本:坂元裕二
演出:河毛俊作

加地(伊藤敦史)に対する職員室でのいじめ、ひどくない?
無視するだけじゃなく、加地にどんどん仕事を割り振って疲労していく様子を見て楽しんでるんだろうか?
教師がこんな事やってたんじゃ、生徒に「いじめはいけません」なんて口が裂けても言えないよね。(^^ゞ
副校長(風吹ジュン)が、加地が先生たちのプライベートに立ち入って素行調査し、学校を訴える裁判に利用しようとしていると話したから、いろいろウラの顔を持つ先生たちが加地との接触を嫌ってきたんだろう。

剣道部の顧問を任された加地は、部員の兼良(冨浦智嗣)がストーカーだという噂を聞いて、彼と接触を試みる。
実際に街中で望遠カメラで女の子を激写する兼良には引いたよ〜。
で、兼良をつかまえて「今日でもうやめとこうか」と優しく諭す加地に、「偽善者」と言い放つ兼良。

連日のハードワークと、無視されるストレス、疲労困憊の加地は剣道部のランニングに付き合っていて鼻血を出して倒れてしまう。
その時、誰かが保健室に「11 5278」という数字が書かれたコースター(?)を持ってくるんだけど、これって誰だったの?
数字は保管室の資料が保管されている場所とロックNoを示すものだったのね。
だけど、誰がそれを加地に伝えようとしたのかしら?
中身は明日香(志田未来)がいじめられていた証拠の品々。
そんなものが保管されている場所を知ってて、加地に伝えたかった人物って・・・大城先生(真木よう子)ぐらいかな?

しかし、せっかく手に入れた証拠の品も、加地が自分の手で返す事になっちゃうのよ〜。
珠子(菅野美穂)のところへ証拠の品を運ぼうとしている最中に、ストーカー兼良発見!
見ると泣いていて、その視線の先にはストーカーしてた女の子が男の乗った車に乗るところ。
で、その男ってーのが兼良の父親らしい。
自分の父親が援助交際で女の子を買っている・・・そりゃ耐え難い事だわ。
そこで兼良から、明日香の事しか見てなかった先生は嫌いだとはっきり言われてしまうのよ〜。

だからって、せっかくの証拠の品を学校に持ち帰らなくてもいいのに・・・。(^▽^;)
副校長の「正式に採用試験を受ける気はあるか?」という言葉に、「僕は教師失格です」と答える加地。
副校長の机の上に、明日香の墓前に備えられていたのと同じ花があったからって、そんなに簡単に信じちゃダメじゃん!
「子供たちを守れるのは私達教師だけ!」という副校長の言葉に、証拠の品を差し出してしまう加地。
バカバカバカーーーー!
副校長の息子ってーのが、どうやら服役中のようですね。
それがどう絡んでくるのかは気になるけど、あまりあっちこっちに話が広がると、それはそれで心配になっちゃうわ。(^▽^;)

「死刑になるなら、いじめた人の名前を言う」という朋美(谷村美月)に、それはないという珠子。
「死刑にならないのなら話せない!」と出て行った朋美。
あー、だんだんイライラしてきた〜。(^^ゞ
全体的なトーンが暗いしさぁ、見終わった後暗い気持ちになっちゃうし・・・。

加地もまんまと副校長に丸め込まれたらしく、明日香が死んだのは転落事故だと言い始めちゃったよ。(゚ー゚;Aアセアセ
これじゃあ、珠子一人で戦いに臨むようなもんだわ!
それにしても加地って・・・何ておバカさんなのかしら。(´ヘ`;)

第六話
「恋をする気持ち」
脚本:坂元裕二
演出:西坂瑞城

直之(谷原章介)は事務所の利益を守るため、西多摩市からの依頼を受け、同時に珠子(菅野美穂)を解雇すると言う。
婚約の話もなかったことに・・・。

学校では副校長(風吹ジュン)が、いじめの有無を確かめる様、先生たちに指示。
そこで使われるのは加地(伊藤敦史)が以前作成した「いじめに関するアンケート」。
何だか副校長が突然加地をベタ誉めするのが気持ち悪いんですけど・・・。(^▽^;)
ぜーーーーったい、何かあると思う!

アンケートを行った結果、いじめはなかったと判断。
しかし、副校長が持っていた明日香(志田未来)が1年の時の担任・三澤の記録では、明日香に虚言癖があったことが書き記されている。
すべてを死んだ明日香のせいにしようって魂胆なんだろうか?
加地、見事に丸め込まれてるし・・・。

戸板先生(大倉孝二)が体操服の業者から金品を受け取っているという告発文が来たのなら、副校長が直接呼び出して事情を聞けば良くない?
なのに、加地と大城先生(真木よう子)に任せるのも何か作戦って感じだし・・・。
戸板が加地に「副校長の犬」と言ったのには、心から共感しちゃったわ。
ほんと、あれじゃ犬だよ〜。
っつーか、加地にべったりになっちゃってる大城先生も怖すぎなんですけど。(´ヘ`;)
副校長の犬である大城先生が、あらたな犬を育てようとしているカ感じなのかしら?

久々に加地の前に現れた珠子。
「あなたは逃げるの?」
そこできっちり加地をガードするのが大城先生!
珠子の前から加地を引き離したと思ったら、キスしてますから・・・。
あれは加地に珠子の方を向かせないための作戦なんですかね?
ぜーーーーったい、恋心なんかじゃないはずだわ!

戸板先生は珠子に接触。
いじめはないはずの学校の壁には、一面の落書き。
それを「消しましょう」と言う加地には、ほんとガッカリだったわよ。
結局、副校長に良いように使われてるだけなんじゃないの?
で、副校長の息子って何やったのさ〜?
いい加減、教えてくれーーー!

第七話
「第一部完結!!提訴」
脚本:坂元裕二
演出:河毛俊作

副校長と話して直之(谷原章介)が「勝てる」と確信した理由は何なんだろう?
明日香(志田未来)が暮らしていた児童擁護施設から見つかった質屋の証書。
そして戸板(大倉孝二)が見つけてきた、1年の時の明日香の担任・三澤(市川実和子)の話。
これが繋がっていく様子が興味深かった。

明日香が死んだと聞いても顔色ひとつ変えない三澤先生にも驚いたけど、そんな三澤の態度に怒り出した戸板にも正直驚いたよ。
戸板先生、意外と教師らしいのね。(^▽^;)

副校長が持っていた指導記録は三澤が書き直させられたもので、書き直す前の指導記録を手に入れることが出来た珠子は、その内容を読んで愕然とする。
明日香に対して行われたいじめの実態。
菊の花、消臭剤、頭から水をかけられる、教科書を燃やされる・・・。
これを文字で読んでいくと思うと、怒りがこみ上げてしまいます。
悲しいのは教科書をまた燃やされ、新しいのを買うために父親のたったひとつの思い出である時計を質に入れたことですよ。
大切な思い出を質に入れてまで教科書を買ったのに、またすぐに「死ね」という落書きでうめつくされて・・・。
その悲しみ、苦しみを思うと辛いです。

そして、教科書を燃やしていた男子生徒を三澤は見たというんだわ。
兼良陸(冨浦智嗣)!
彼がいじめの首謀者だという三澤。
だけど、本当にそうだろうか?
もっと奥深いものがあると思うんだけどなぁ。

珠子が兼良をとっ捕まえて話を聞こうとした気持ちはわかるわ。
っつーか、加地(伊藤敦史)が珠子の前から兼良を引き離すところなんて本気でムカついちゃったわ!
何が加地の信念なんだか・・・。

珠子はついに提訴しましたね〜。
どういう裁判になるんだろう?
直之があれだけ自信を持っていたのが気になるなぁ。

第八話
「第2部!!法廷対決」
脚本:坂元裕二
演出:葉山浩樹

あれから1年・・・。

えーーーーーっ!

加地(伊藤敦史)と大城先生(真木よう子)、結婚してんの?Σ(´▼`;)
ずっと大城先生に恋心はない!と思ってきた私にとって、冒頭でこんなに驚かされる展開が待っていたとは思いもしませんでしたわ。(^▽^;)

いよいよ裁判なんですが、第一回証人尋問をヨガの発表会があるからとパスする三澤(市川実和子)。
ホンマにどうしようもない人ですなぁ。
もう一人の証人・加地に対する珠子(菅野美穂)の尋問は、なかなか厳しかったですね〜。
明日香(志田未来)が落書きされた教科書を加地に託したのは意味があったんじゃないか?と尋ねるのを聞いて、加地の胸は痛まなかったんですかね?
「落書きは明日香が書いたと思う」とか「教科書は紛失した」とか、どの口が言うかーーーー!って感じですわ。(呆)

しかし直之(谷原章介)も容赦なしですね。
明日香が不安定だったのは複雑な家庭環境が影響してると説明し、珠子が義理の母であることも・・・。
こりゃ、やりにくくなりますな。

一回目の証人尋問はパスしたものの、ちゃんと準備もして二回目の証人尋問には現れた三澤。
「赤いファイルと青いファイルのどちらが先に書いたものか」という質問に「赤」と答えるぐらい何でもないことじゃない?
こんな人が一時期だけでも教師をやってたという事の方が不思議だわ!
三澤の証言で珠子が有利に立てるのかと思ったら、直之側の準備の方が一枚上手!
見知らぬ年配の女性が傍聴席の副校長(風吹ジュン)の横に座ったのを見るなり、顔色が変わる三澤先生。
この女性、教育委員会で教員の指導をしてきた人だか何だかで、この人に「指導力不足」という判定をされ、三澤は教師を辞めたんだってさ!
ほらほらほらーーー、やっぱ指導力のない教師だったんじゃん!
っつーか、指導力云々以前に教師になれた事自体疑問だけどね。(^▽^;)

学校には「二人目の自殺者が出る」という手紙が届くし、八幡先生(水嶋ヒロ)は授業をボイコットしてしまうし、そんな八幡先生を加地は平手打ちしてるし・・・。
加地にはとことん幻滅・・・。
妻となった大城先生も、さすがに「私が結婚したのはこんな人じゃない!」って目で加地のことを見てたし・・・。

生徒達の間では新たないじめがあったようで、その対象となったのがポー様こと加寿子(鈴木かすみ)。
加寿子だから「カスコ」と呼ばれ、どうも明日香と同じようないじめにあっているらしい。
それはポー様の詩に現れてたよね。
戸板(大倉孝二)が話していたゴミ箱にあったノートの切れ端に書かれた「カスコ」という文字。
そして加寿子、ポー様の詩。
これらが珠子の頭の中で結びき、彼女は必死で加寿子に連絡を取ろうとするんだけど、ポー様はビルの屋上でまさに飛び降りようとしてるような雰囲気で・・・。
どさっ!という音で終わったけど、飛び降りたりしてなきゃいいなぁ・・・。

この1年の間に副校長の息子・音也(五十嵐隼士)は家へ帰ったみたいね。
でも、包丁を息子の目につかないところに置いたり、血を見せないようにしたり、副校長もまだまだ何かに怯えている様子。
しかも、音也がゴミ箱に捨てたらしいTシャツには血の痕が・・・。
これはどういう血なんだろう?
その血を見て、また副校長がうろたえてたけど、自宅に戻ったからって息子が改心したわけでもなさそうで、大体何があって牢屋の中に入ってたのかもわからないから余計に不安な気持ちにさせられちゃうんだよなぁ。

生徒たちは普通にいじめがあった事を認識してるわけで、そんな中で明日香が死んだ事に罪悪感など感じてなさそうなところが恐ろしい。
それどころか、あらたなターゲットを決めていじめを続けていたわけでしょ?
兼良(冨浦智嗣)が中心人物なのは間違いなさそうだけど、朋美(谷村美月)はどういうポジションなのか・・・まだわからない感じ。
これって最後まで見ても救いがなさそうな気がしてきた。

第九話
「大逆転の重要証人」
脚本:坂元裕二
演出:西坂瑞城

いやぁ、今日は面白かった!

明日香(志田未来)を救えなかった珠子(菅野美穂)が、ポーちゃん(鈴木かすみ)を救おうとしているのが良かったなぁ。
先週のラストで、「まさか、ポー様自殺?」って終わり方だったのが気になってたんだけど、珠子が電話をしたことで思い止まったみたいだし・・・。

髪の毛を切られたポー様をスルーした熊沢先生(佐藤二朗)にはムカついたなぁ。
ただね、熊沢先生の娘の話が出てきたことで、何故熊沢先生がそんな態度を取ったのかって事にも真実味が出てきたわけで・・・。
1年前に教師に胸を触られ殴ってしまった娘さん、でもその時娘が退学になるのを避けるため、熊沢は謝罪しちゃったのよ。
それ以来、娘の父親不信は続いているようで・・・。

髪の毛を切られたポー様、そこで現れた熊沢先生に言葉では「自分で切った」と言っても、何か気付いてほしかったはず。
でも、あっさり去っていかれたら、言い知れない孤独を感じたのでしょう。
いいタイミングで珠子が電話したから良かったよ。
あれで、誰も電話してくれなかったら、今度こそポーちゃんは危なかったでしょう。
自分を気にしてくれた珠子に心を開いたポーちゃん。
これが明日香だったらなぁ・・・と思わずにはいられなかった。

明日香が死んだ後、ずっといじめられていたポーちゃん。
いじめている子たちが、他人をいじめなくてはいられない事をわかった上で耐えてるなんて・・・。
こういうのを聞いちゃうと、やはりいじめって大人のあり方が影響してるんだなぁ・・と思っちゃうよ。

保管庫の暗証番号をコースターの裏に書いて加地(伊藤敦史)に渡したのは誰か?
きっと、その人物は明日香がいじめられていた事を知っている。
そう考えた珠子はコースターから店を探し出し、現れる教師を待っていた。
吉越先生(酒井若菜)!
いやぁ、私も吉越先生がジョーカーだと思ってたよ。
しかし、吉越先生をコースターの店に連れて行ったのは、熊沢先生だとわかってビックリ!
だって、あの店の雰囲気と熊沢先生は・・・繋がらないもんなぁ。(笑)
ここで熊沢先生が娘さんを捜すためにあの店に行きたかったという事で、すべての話が繋がってきて「なるほど!」って感じだったよ。

しかし法廷の外で吉越先生から熊沢先生の事を聞いて、ちゃんと珠子に伝えに来た戸板先生(大倉孝二)もGood job!
ここから珠子の反撃が始まるわけですよ。
娘のことで、世間体のために事実をつきとめもせず、ただ丸く収まるならそれでいいと思ってきた自分の態度を恥じた熊沢は、明日香のいじめを知っていたと告白。
しかし、副校長(風吹ジュン)が三澤先生(市川実和子)に「明日香の事は自分が解決する」と指導記録を書き直させているのを見たら、何か言う事など出来なかった。
うーん、こんな真面目な芝居の佐藤二朗さんって、なかなか見られないかも・・・と思うほど重いシーンだったなぁ。

「当校には、いじめがございます!」と言う熊沢先生。
副校長を睨む珠子。
うーん、しびれますなぁ。
ゾクゾクしましたわ〜。

音也(五十嵐隼士)は、どうやら人を刺してあんな事になっていたらしい。
何があって人を刺したのか?
そこにもイジメが絡んでいるのか?
あーん、この先が気になりますぅ。

第十話
「少年の立つ法廷」
脚本:坂元裕二
演出:河毛俊作

直之(谷原章介)は戦い方を変えようと提案したものの、副校長(風吹ジュン)はあくまでもいじめはなかったという見解を貫こうとする。
どう見たって「いじめ」はあるやないのさーーーー!

兼良(冨浦智嗣)の母・由香里(渡辺典子)は息子を証言台に立たせ、いじめをやってないと証言させると言い出すのよ。
これが兼良を苦しめたわけね。
清く正しくなければいけない兼良の父親が買春、母親は見て見ぬふり。
そして息子には嘘の証言をさせる。
それもこれも、両親の体裁のためなんですかね?
法廷で堂々と嘘をついたかに見えた兼良だけど、トイレでゲーゲーやってるのを見たら、この子も何かに追い詰められているんだな・・・と考えさせられたり。(^^ゞ
追い詰められた兼良が取った行動は、父親を告発すること!
ただし、それは次のいじめのターゲットが自分になるという事でもあったわけだ。

明日香(志田未来)が生きるはずだった未来を生きなくてはならないと言われた兼良。
一方で、やっと「このままでいいのかな?」と転校していく加寿子(鈴木かすみ)の事をクラスに伝える加地(伊藤敦史)。
うーん、ここまで来たら加地が何を言っても無駄だな・・・。

珠子(菅野美穂)は副校長の事も調べてますね〜。
音也(五十嵐隼士)が起こしたのは死傷事件らしい。
幼い頃から「悪いいじめ、僕が処刑する」と言ってたみたいな雰囲気。
音也、朋美(谷村美月)に何かするつもりなんでしょうか?
そこにいるだけで恐いんですけど・・・。

第十一話
「激震!!最後の証人」
脚本:坂元裕二
演出:葉山浩樹

明日香(志田未来)が将来先生になりたいという夢を語っていたと法廷で話す副校長(風吹ジュン)。
そんな明日香だけど、一方ではよく嘘をつく子だったと証言する。
だから、いじめられていたというのも嘘だと・・・。
これは、珠子(菅野美穂)にとっては、弁護士としてではなく母親の部分で傷ついちゃいますよね。
しかも、傍聴席に音也(五十嵐隼士)が座って聞いているのが不気味だわ。(((( ;゚д゚)))アワワワワ

副校長がいじめを認めない徹底ぶりは物凄いもので、いじめていた張本人の兼良(冨浦智嗣)が認めたと言っても、頑なに認めない。
音也が過去にいじめの加害者二人を処刑と称して刺した事件、いじめがあったと公表した学校がマスコミなどにバッシングされ崩壊していったこと、これが副校長がいじめを認めない理由なんだろうけど、加地(伊藤敦史)が、クラス全員といじめについて話し合うと言っても、それすら許さないし・・・。
教師たちが揃って「いじめを認めてください」と頭を下げても絶対に認めないってところが凄かったなぁ。

兼良の話で副校長が兼良と明日香の両方の話を聞いていた事、兼良が明日香の持ち物を埋めた事を聞いた珠子は、根気強く木の側を掘り返す。
で、見つかった筆箱には副校長が明日香に書いた手紙が入ってたわけよ。
そこには明日香を守ろうとしていた副校長の気持ちが現れていて・・・。
それを見た珠子は副校長に「明日香は嘘をつきましたか?」と、もう一度聞くわけだ。
弁護士としてその手紙を証拠にしたいんじゃなく、母親として娘の明日香が嘘つきだと言われたことに傷ついている珠子を見て、教育の現場にいる副校長の良心が痛んだんでしょうね。
いじめはなかったという言い分は変えないけど、明日香が嘘をつくような子ではなかったと告げて、証拠の品である落書きされた明日香の教科書を返すんですわ。

これで副校長は訴訟から外され、法廷にも来るなと言われてしまう。
で、その副校長が帰宅するとテーブルの上にはおもちゃのサルの背中から包丁がブスリ!で、「カネヨシリク」と書かれたメモが一枚。
恐ろしいですなぁ・・・。 (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

副校長、急いで学校へ向かってますが、とりあえず電話一本学校へ入れた方が早いんじゃないでしょうか?(^▽^;)
あ、先生たちを敵に回しちゃった今、副校長のいう事なんか誰も聞いてくれませんかね?
案の定、兼良に包丁を突きつけた状態で現れた音也。
しかも、職員室に先生たちもろとも立てこもりですわ。
しかし、そもそも何故音也が「処刑」を行うのか、そこがよくわからないなぁ。
加地は勇気を出して音也から兼良を引き離そうとしたけど、背中を刺されてしまったし・・・。
怪我をさせてしまっても、全く動じない音也の態度がこれまた恐ろしいですね。

一方で、法廷には朋美(谷村美月)が現れて「証言させてください」と・・・。
明日香が死んだ時、教室にいた・・・と、「なんですと?」な事実を口にする朋美。
今回はここで終わりで、めちゃくちゃ続きが気になる感じなんですが、予告を見ると明日香が朋美の代わりにいじめられたような雰囲気がなかったですか?
兼良が明日香をいじめたきっかけが、兼良の父親の援助交際を明日香が言いふらしたらしいって事からだとか言ってたし、そうなると本当に噂をバラまいたのは朋美だったんじゃないか?と思ったりして・・・。
いろいろ妄想は膨らむけど、そんな事実が隠されているのか楽しみに来週を待ちますわ!

最終話
「感動のラスト!!
希望の明日へ」
脚本:坂元裕二
演出:河毛俊作

どこが「感動のラスト」なんじゃーーーーー!

法廷での朋美(谷村美月)の証言の方は、それなりに良かったと思う。
だけど、平行して描かれていた音也(五十嵐隼士)職員室立てこもりの方は、ものすごくいい加減じゃありませんでした?
世の中を暴力が支配するという音也が、どうしてこういう行動を取るのかは、もっと深く掘り下げてないと説得力がなかったし、解決の仕方も適当な感じ。
兼良(冨浦智嗣)を裁くのは自分だと思っている音也に、「誰も裁けない」と加地(伊藤敦史)が言って、そんな隙に副校長(風吹ジュン)が音也の手からナイフを取り上げ・・・。
兼良が無事だったのは良かったさ・・・でもね、音也に関してはあまりに説明不足のような・・・。

朋美の証言によると、明日香(志田未来)とは小学校の時、明日香が転校して来て以来の仲良しだったらしい。
でも、中学に入り朋美は兼良を好きになり、その事を明日香には秘密にしていた。
そんなある日、デート中に中年男の援交現場を見た朋美は、それが兼良の父親だとは知らず「サイテーだね」と口にしてしまった。
翌日から兼良による朋美いじめが始まった。
うーん、これで兼良が朋美をいじめるってーのが、よくわからん!
父親の援交現場を見られたら、普通なら兼良自身が恥ずかしいと思うだろうし、朋美が何か言いふらすんじゃないかとビクビクしそうなもんなのに、朋美をいじめるってどういう思考回路?
いじめることが口封じになると思っていたのかしら?

いじめられてもピアノがあったから耐えられたのに、指輪を骨折。
希望を失った朋美は自殺を考えるんだけど、それを止めたのが明日香ってわけよ。
心配してくれた明日香に対し、「だったら、代わってよ!」と言ってしまった朋美。
それにすんなり「いいよ」と答えた明日香。
明日香は兼良の父親の事を言いふらし、それを知った兼良のイジメのターゲットが明日香に代わったのよね。
そんなもんなのか?
っつーか、兼良は父親を守りたかったのか、それとも自分を守りたかったのか・・・。

明日香が死んだ日、実は朋美が自殺しようとして明日香に止められていた。
「死ねば世界中のどこかに悲しむ人がいる。だから死んじゃダメだよ!生きてなきゃダメだよ!」と言って励ましてくれた明日香。
朋美の自殺を思い止まらせて、自分も教室に入ろうかとした時、雨で濡れた手がすべり落下。
つまり明日香の死は自殺ではなく事故。

一年後、加地は車椅子に乗ってるよ〜。
んで、ホームルームのお題が「世界を変える事は出来ますか?」で、生徒達が話し合うんだけど、何だかこれが妙に説教臭くってね〜。(^▽^;)

転校し不登校になっている朋美に会いに珠子(菅野美穂)が行くというのはいいんだけど、こうやって珠子がいろんな心に傷を持った子に接するたび、もっと明日香ともこういう時間があったらなぁ・・・と悔やまれてなりません。

ラス前できっちり盛り上がったわりに、「これかよ?」的な最終回で個人的には満足できず・・・。
ものすごくモヤモヤしたものが心の中に残ったまんまのあたくしですわ。(^^ゞ

 

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