ガリレオ

原作:原作:東野圭吾 「探偵ガリレオ」「予知夢」
P:鈴木吉弘・牧野 正
主題歌:KOH+ 「KISSして」

第一章
「燃える」
脚本:福田靖
演出:西谷弘

結構面白かった。
刑事・薫(柴咲コウ)が物理学の天才・湯川学(福山雅治)の協力のもと、いろんな事件を解決していくというストーリーなんだけど、初回は突然人が燃えて死んだという事件。
事件当日、空に赤い糸を見たと証言した女の子、いろんな場所の焦げたような痕、現場近くにある金属加工工場などから、湯川がまず仮説を立て、それを実証するために大掛かりな実験までやっていくんだけど、その過程がなかなか面白かったです。

でも、何より可笑しかったのは湯川が薫に送ったメール。
暗号みたいでワケわからん!(爆)

目の不自由な人のために朗読のボランティアをしている金森(唐沢寿明)が、毎晩近所に現れ騒いでいる若者にキレてやった殺人事件でしたが、私も最初は「ゴミ箱を燃やして脅すつもりだった」という金森の証言を信じた一人だったんですよ。
でも、湯川が何度も実験を繰り返し、やっと43回目でターゲットにレーザー照射を命中させる事ができたという経緯から、犯人もそれだけ失敗を繰り返し、やっと犯行を成功させたんだという言葉を聞いてハッとしちゃったよ〜。
赤い糸を見たという女の子も3ヶ月以上前にも赤い糸を見たって言ってたもんね〜。
物理学と事件の謎解きがどう関わっていくのかよくわからなかったんですが、見てみるとなかなか面白く見られました。
難しい事はよくわからないけどね。(^^ゞ

あんまりレビュー向きではないような気もするけど、個人的には楽しんで見ていけそうです。

第二章
「離脱(ぬけ)る」
脚本:福田靖
演出:西谷弘

殺人事件の容疑者の車と思われる赤い車を幽体離脱で見て絵に描いた少年・忠広(今井悠貴)。
あのスケッチブックに描かれた絵の向き、赤い車の絵だけ逆さまだったよね。
それを見た時、「蜃気楼か?」と思ったらその通りだった!(笑)
富山はよく蜃気楼が見られるところだから、ピンときちゃったよ。

それに幽体離脱した時の事を話す忠広のコメントが、毎回「こう言え」と教えられたように同じコメントだったもんね〜。
言った後にちらっとお父さん(小市慢太郎)を見る視線も、お父さんに仕込まれた事を想像させるには十分だったし・・・。

ただ、謎解き云々ではなく、湯川(福山雅治)がどのように物理的に事件を紐解いていくかが見どころなので、蜃気楼の説明をするあたりはなかなか興味深かったわ。
忠広が住む部屋の窓の外に見える工場で液体窒素が漏れ出す事故があり、大きな扉を開けて換気する際、冷たいガスの上に温かい空気が流れ込み蜃気楼が出現。
それで、忠広の場所からは見えるはずもない赤い車が浮き上がって見えたってわけね。
ただし、蜃気楼だから逆さまに見えた・・・それを忠広は忠実に絵にしていたって事だ。

お父さんが金儲けのためについた嘘、なのにお父さんを守るために必死で嘘をつき通そうとした子供心にはちょっとウルウルしちゃったなぁ。

まだ2話なのに、すでに映画化の話がドドーンと出ちゃって凄いよね。
その意気込みが空回りしないように頑張っていただきたい!

第三章
「騒霊(さわ)ぐ」
脚本:福田靖
     古家和尚
演出:成田岳

突然消えた夫を捜して欲しいと薫(柴咲コウ)の前に現れた弥生(広末涼子)。
夫が消えたのと同じ日に亡くなったと思われるヒデさんというおばあさんの家には、何だか様子の怪しい男女四人が・・・。
1人はヒデさんの甥っ子だと言うんだけど、四人揃って午後8時から9時まできっちり1時間家を空けるのとか、どう考えても不自然だしね〜。

そして、その空白の1時間を狙ってヒデさん宅に侵入した薫と弥生は、そこで家全体が揺れるボルターガイスト現象に遭遇。
それを湯川(福山雅治)が解き明かすってわけですなぁ・・・。

薫を役所に行かせて、ヒデさん宅周辺の古い地図を用意させ、ヒデさん宅の真下に古いマンホールがあることをつきとめた湯川。
近くの工場からそのマンホールに繋がる排水溝に熱水が流れる事が、ポルターガイストのひとつの原因だったらしい。
難しい事はよくわからんけどね。(^^ゞ

借金の取立てに困った甥っ子がヒデさんの財産を頼ってやって来たんだけど、その時、取立て屋につめ寄られたヒデさんが心筋梗塞で死亡。
また、ちょうどそこへやって来た弥生の夫が口封じのため取立て屋たちに殺され、死体を床下のマンホールの上に隠した。
それが何だか関係しちゃって、家が揺れるという状態が起き出したらしいですわ。
しかし、弥生の夫ってセメントで固められたはずだよね〜。
それにしては、きれいなご遺体だったような・・・。(^▽^;)

ヒデさんは貸金庫の鍵を弥生の夫に預け、全財産を譲るという遺言まで書いてたそうな・・・。
それだけ信頼されていたいい夫を亡くし、おなかの中には新しい命が育っている弥生。
旦那さんが生きててくれたら良かったんだけど、やっぱ結末は悲しいものでしたね。

薫の落ち込みを見て、気を利かせて外に出て行く湯川先生がちょっと意外な感じでした。(笑)

第四章
「壊死(くさ)る」
脚本:福田靖
演出:澤田鎌作

自宅のプールで心臓麻痺で亡くなった女性の胸に残っていたあざを見つけた薫(柴咲コウ)。
あざのように見えた部分だけ、皮膚が壊死していた。
心臓麻痺と壊死に何か関係があるのか・・・と、薫が探っていくんですね〜。

今回は湯川(福山雅治)と物理学を専攻する大学院生・田上(香取慎吾)の対決って感じで面白かった。
超音波がどうしたこうしたと難しい部分はよくわからないけど、自分が研究した事を純粋に物理学を極めていく方向性ではなく、殺人兵器として売れば金儲けできる的な考え方に進んでいってしまった田上を、最終的には湯川がギャフンと言わせる展開で、ちょっと気持ちよかったし・・・。

殺人兵器の出来栄えを試すために、これまでにも数人の人を殺してきた田上。
完全犯罪をもくろんでいたのに、薫が警察の中でもただ1人、皮膚の壊死と心臓麻痺の因果関係について調べていると知った田上は、懸賞で当たったとホテルの宿泊券を薫にプレゼント。
久々の休暇を取り、1人でホテルライフを満喫する薫の前に田上が現れたのは、もちろん邪魔な薫を殺すため。
しかし、それまでに湯川が田上の犯行だと見抜いていて薫は助かったってわけね。

田上の間違った自尊心を湯川が最後にズタズタに傷つけるのもスカッとした。
田上の作った殺人兵器を「失敗作」だと言い放ち、「あんなものに5年もかけてるような君」と蔑み、「僕ならアザも作らない」と田上の失敗作を上回る完璧な設計図を渡して帰っていく。
殺人兵器なんて作ろうと思えば簡単、だけどそんなものを作ろうと考えるのは物理学者とは呼べないとでも言うかのような湯川先生の後姿が素敵だったなぁ。
今回、香取慎吾君の犯人役もなかなかハマってたので、私としては結構お気に入りでした。

次回は大後寿々花ちゃんですか・・・。
これまた、見応えありそうですね。

第五章
「絞殺(しめ)る」
脚本:古家和尚
演出:成田岳

ホテルで起きた密室殺人。
殺されたのは矢島(岡本光太郎)というペンションのオーナー。
矢島に多額の保険金がかけられていた事から、容疑者として浮上したのは妻・貴子(水野美紀)だが死亡推定時刻にアリバイがある。
キーワードは「火の玉」。
矢島が殺されたホテルの向かいのビルで働いていた会社員が見たという火の玉、そして事件前夜に矢島の娘・秋穂(大後寿々花)がペンションの工房で見たという火の玉が何だったのか?

矢島がアーチェリーの経験者で、ステンドグラスを作る時に使うハンダごてという死ぬためのツールが揃っていたのは、いささか出来すぎな気もしたけど、苦しいペンション経営から妻と娘を守るため、最終的に矢島が選んだ手段が他殺に見える自殺という方法だったのは、その自殺の装置を貴子に回収させたことで、ぐっとせつない話になったと思う。

何も知らない貴子は、自殺当日矢島からの電話を受けていた。
翌朝、人目につかないようにホテルへ来て欲しいと・・・。
で、行ってみると夫が手紙を残して死んでいた。
手紙にはこれから貴子がすべき、装置の回収について事細かに記されていて・・・。
それをどんな気持ちで読んで、どんな気持ちで回収したかと思うと、なかなかぐっと来るものがあったなぁ。

これも愛の形なのかなぁ・・・せつないけどね。

第六章
「夢想(ゆめみ)る」
脚本:松本欧太郎
演出:西谷弘

何だかややこしい話で、最終的にわかったようなわからなかったような・・・でございました。<(_ _)>

薫(柴咲コウ)が占い師に占ってもらおうと行った先で出会ったのが、小学校時代の同級生坂木君(新井浩文)で今は占い師。
その坂木が女子高生・礼美(堀北真希)の部屋に侵入し、礼美の母親・由美子(手塚理美)が猟銃で坂木を追い払った。
逃げている坂木からは薫に連絡が入り出頭を促すものの、坂木は逃げ続ける。

まず、誰かが侵入してきて、いきなり猟銃ぶっ放すってーのも恐ろしいよね。(^▽^;)

坂木が小学校時代からモリサキレミという名前を知っていたこと、森崎家の窓を絵に描いていたことなどで、彼に予知能力があるんじゃないか?と薫は思ったりしてたんだけど、そんなわけなくて・・・・。
突然出てきた画家の北野という人物の存在、そこに何らかの関わりがあった由美子・・・ってことで、二人が不倫の上で由美子が妊娠し、その子を森崎の子供として産み育てたという事がわかってくるわけだ。
それが礼美なんだけど、じゃあ何で坂木がその礼美を知ってたの?ってところで、いきなり薫が坂木の礼美だったって話になっていくわけよ。
生まれた子供を取り返したかった北野は、ちょくちょく遊びに来ていた薫を礼美と呼び絵を描いていた。
その記憶が坂木の中に残っていたっていうんでしょ?
じゃあ、薫だって礼美って名前にもっと反応すべきじゃないの?
坂木も礼美って名前と一緒に薫をもっと覚えてなきゃおかしいと思うし・・・。
何だか結末がわかっても、あまり納得できないお話でございました。

オブラートに油性ペンで字を書いて水に浮かべると、水に文字が浮かぶというのだけ強く印象に残った回でした。
これは別に危険じゃないし、子供たちに実験させると喜びそうだよね。(笑)

第七章
「予知(し)る」
脚本:古家和尚
演出:西坂瑞城

新婚の菅原(塚地無我)のマンションの向かいの部屋で、浮気相手の冬美(桜井千寿)が首吊り自殺したという半年前の事件。
事件の1週間前に同じ部屋で首吊りを見たという菅原。
でも、その時は首吊り直後に部屋の電気が消えたと言うんですわ。
これが予知なのかって事で、湯川(福山雅治)が出てくるわけですね。

今回初めて知ったのは「ER流体」というものの存在。
きっと今週の検索ワードの上位にランクインするのではないかしら?(笑)
普通はただの液体だけど、電圧をかけると粘度を増して硬くなる。
そんなものがあるんですね〜。
菅原の後輩・峰村(佐藤重幸)がロボットを作る会社に勤めていて、ER流体が手に入る環境にあったことで、事件がどんどん紐解かれていくんですが、冬美が峰村によって計画的に殺されたとわかった頃に、その峰村の溺死体が発見されて・・・。

結局、犯人は菅原と結婚して事件後に離婚した静子(深田京子)が峰村と組んでやった事でしたね。
冬美は狂言自殺の手はずを峰村に整えてもらい、細かいところまで気になる静子はその現場もちゃんとチェックを入れていた。
だから、ER流体が仕組まれたハンガーラックの仕組みも熟知してたってわけね。

そんな静子に自殺するところを見せた菅原。
ガンでもう長くない、結婚して遺産をすべてあげるつもりだったのに・・・という菅原の言葉に、めちゃめちゃ反応するわかりやすい静子の動機。(笑)
駆けつけて、コンセントを抜いたことで静子が犯行に関わっていた事が証明されてしまったわけです。

細かいことが気になる性分が湯川と同じ・・・、だけど金に執着する人間は科学者には向いてないという湯川の一言が効いてました。
深キョンがいつもの天然なお芝居だったら・・・とちょっと不安だったんだけど、案外ワルな一面見せてて良かったですわ。
結構鍛えている峰村をどうやって溺死させたのか、その経緯までわかればもっとスッキリできたんだけどなぁ。

第八章
「霊視(みえ)る」
脚本:古家和尚
演出:成田岳

料理研究家の美鈴(引田弘子)が刺し殺された事件で、犯人は逃走しようとして転落死。
そのまま犯人は死亡って事で片付けられそうな事件だったんだけど、美鈴の妹・千晶(釈由美子)が、犯行時刻近くに自宅のベランダで黄色いコートを着た美鈴を見たという証言が引っかかった薫(柴咲コウ)が、湯川(福山雅治)に話を持ちかけるというもの。

大体は、ゲストが犯人だったりするわけで、今回は釈ちゃんが犯人なの?と思いつつ見ていたら、犯人は料理教室のスタッフ・頼子(たくませいこ)でしたわ。(笑)
才能のある美鈴を妬んでの犯行だったらしいですが、刺した後に自分の男に頼んで、自分はアリバイ工作に走ったってわけでしょ?
で、頼まれた男は268箇所もメッタ刺しにして、挙句の果てに転落死。
もう、どうしようもありませんな。

テレポーテーションでも何でもなく、黄色いコートの強い印象だけで、いろんな人が美鈴を見たと思い込み、アリバイ成立を狙った頼子。
商店街で目撃されたアリバイを作るのはまだわかるけど、美鈴の家に行って千晶に見られておく必要はあったんですかね?
ってゆーか、千晶がいるってわかってて行ったんだろうか?

うーん、何だかわかったようなわからないような・・・。(?_?)

第九章
「爆発(はぜ)る 前編」
脚本:古家和尚
演出:西坂瑞城

龍仁湖での爆発事件とデスマスク事件。
ふたつの事件が繋がっていく様子が興味深かったけど、いくら湯川(福山雅治)が実験してデスマスクができる説明をしてくれても、「さっぱりわからん!」な私。(^▽^;)
まぁ、難しいことはおいといて・・・。(^^ゞ

デスマスク事件の被害者・藤川(坂本真)の遺体を調べていたら、放射線被爆していることがわかった。
そして、龍仁湖の爆発事件で見つかった男性の肉片からも放射線被爆していることがわかり、二つの事件に関連性があるのかも・・・という見方がされていくのね。
爆発事件の被害者は、梅里(升毅)という男性で藤川と同じ会社に勤務してたわけでしょ?
その会社の設立者が元帝都大の教授・木島(久米宏)で、湯川とも何か因縁がありそう。

今回は湯川と放射線被爆した遺体について話がかみ合う事に喜びを感じる桜子(真矢みき)と、そんな二人に嫉妬する薫(柴咲コウ)が良かった。

なんせこの二つの事件がどう絡んでいるのかと、木島VS湯川の構図が最終回の楽しみになりそう。

最終章
「爆(は)ぜる 後編」
脚本:福田靖
     古家和尚
演出:澤田鎌作

木島(久米宏)は高速増殖炉のナトリウム漏れ事故の後、いろんな妙な噂があったと栗林(渡辺いっけい)。
で、湯川(福山雅治)が木島の危険な研究を告発して、木島が大学を辞めたって事になってたみたいなんだけど、実際には湯川は告発できず、当時の木島の助手が告発したんだそうな・・・。

うーん、この最終回、何だかもやもやした状態で終わっちゃったなぁ。
「スーパーナック」って何だよ?
その「レッドマーキュリー」ってそんなに凄いのかよ?
ってな感じで、ものすごくハイレベルな会話のようで、何だか薄っぺらな気がして、最後の最後まで見ても「何だったんだ?」状態。(^▽^;)

木島が藤川(坂本真)と梅里(升毅)の二人を殺したんではなく、危険な研究を続けている木島が武器商人と呼ばれていた梅里を自分の会社に抱え込んだことに藤川が抗議。
藤川が梅里を爆死させ、木島を慕う京子(本上まなみ)が藤川を殺しアリバイ工作をした。
そして、木島に研究を続けさせるため、京子は死んでいったってことなんですか?

結局、見所は最後の東京の半分が吹っ飛ぶというレッドマーキュリーの解除、制限時間は3時間・・・ってところなんでしょうが、科学者・木島が科学者・湯川に課した最後の課題にしては、何だかチャチなゲームみたいでスリリングな雰囲気は全くございませんでした。<(_ _)>
最終的に「赤と青、どちらのコードを切るか?」ってな普通な選択肢に薫(柴咲コウ)が好きな色は?と聞かれ「ピンク」と答えると、無数のコードの中にピンクのコードがあって、それを切って無事解除!

何だかガッカリしちゃったよ。

映画はもっと楽しめるように作っていただきたい。
このドラマ、序盤はなかなか良かったのに、だんだん下降線をたどってしまったなぁ。
それが残念でした。

 

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