翼の折れた天使たち

原作:Yoshi 「翼の折れた天使たち 空」「翼の折れた天使たち 海
企画:清水一幸
P:若松央樹・森安彩
主題歌:中島美嘉 「RESISTANCE」

第1夜
「セレブ」
脚本:川嶋澄乃
脚本協力:伊川尚孝
演出:木下高男

私はYoshiって人の作品は読んだ事がないんだけど、これは原作がマズイんですか?
それとも脚本がいけないの?
若手女優4人が豪華競演なんて宣伝してるから、つい見ちゃったけど・・・激しくつまらなかった!
Yoshiのところに届いた投稿メールを元に・・・みたいな事を最初にナレーションで入れてましたが、何かピンと来るものがあったから作品にしたんだろうけど、これじゃ〜なぁ・・・。(^▽^;)

子供の頃から貧しい暮らしだった奈々子(上戸彩)は、高校卒業とともに家出同然で上京し、その時見た高級セレクトショップに憧れを抱く。
ここでも佐田真由美・・・。(笑)
高級セレクトショップのオーナーだったかな?
最近、出まくってるけどいつも同じような役なんだよなぁ。

で、そのセレクトショップで週に一回セレブを気取ってお買い物をするために体を売ってお金を作っていた奈々子。
昼間は地味な運送会社の社員なのに・・・。
そんな奈々子がお金持ちの娘・メグミ(坂野真弥)と出会い、変わっていくという話。

メグミは裕福で幸せそうに見えたけど、実は母(山本未來)の再婚相手から虐待を受けていて・・・。
死んだパパがくれたウサギのぬいぐるみを大切にしているメグミ。
本当に必要なのはお金ではないと、メグミと接していて気付く奈々子。

・・・・・・・・・・・・・・って、ど素人が作ったような話なんですけど・・・。(^▽^;)

「誰かを愛しいと思う気持ちはお金で買えない」って、そんな事を今更・・・と思うのは私がオバハンだからですか?
上戸彩ちゃんがベッドシーンに挑戦したとは言うものの、あれはベッドシーンと呼べるほどのものではないし、山本未來だけがまともに芝居してた感じ。
初回がこれでは後は厳しいだろうなぁ。
とりあえず、全部見るつもりでいるんだけど・・・。σ(゚∀゚ オレ!! 

第2夜
「ライブチャット」
脚本:高山直也
演出:木下高男

ワケありで引きこもり生活をしている優奈(堀北真希)は、見ず知らずの男性とネットで会話するライブチャットのバイトをしていた。
・・・って、ここで登場する男性が「ドラマ版電車男」のネットの住人たちだったんだけど、そんな新鮮味のない面子より、「チャットHしようよ」と語りかけるカンニング竹山の方がちょっと面白かった。(笑)
外に出るのが苦手な優奈にとって、ライブチャットが人と繋がってると感じられる唯一の手段。
やたら、ドラマの中でもこういうのを目にしますなぁ。

どんな男性がチャットで話しかけてきても心を開く事がなかった優奈が、タローという男性には不思議と心を開く事が出来て・・・。
少しずつ外へ出よう、変わろう、とする傾向も見えた矢先、昔の友人にバッタリ会ってしまい、また外が怖くなる。

・・・と、まぁこのあたりまでは「お!昨日の話よりマシなんじゃないの?」と思ってたわけですよ。
とーこーろーがーーーー!
なんざんしょ?
優奈がタローに自分の過去を打ち明けるのを聞いて、またまた「何じゃ?この話は?」ですわ。U゚Д゚U ハァ?

進学の事で親とうまくいってない時期に、真吾(松山ケンイチ)という男性と知り合い、とても幸せな日々を送っていた。
しかし、その真吾が自分の親友と抱き合っているのを見てしまい、逆上した優奈は真吾を刺した。

・・・・・・・・って、ものすごく大雑把ですやん!(^▽^;)
抱き合ってたって言っても、両者服着用してましたやん!(え?そういう問題じゃないの?)
それを見ただけで、刺すか?
普通、刺さんやろ?
恋をしました→恋人に裏切られました→だから刺しました→引きこもりになりました
って、どんな話やねん!
おまけに刺された真吾は怪我の後遺症で障害を背負って生きなくてはならなくなりました・・・だとさ。

もう、この過去の話で一気にがっかり・・・。

優奈が心を許していたタローさんが真吾だったというのも、デキすぎだし・・・。
その事に気付いた優奈が、真吾の家を訪ねると車椅子に乗った真吾が現れ「あの事件で傷ついたのは僕だけじゃなかった」なんて言っちゃって、お互いに傷ついた二人の心がもう一度繋がるって感じの終わり方でしたが・・・。

汚れた大人のあたくしは、「んなわけ、ねーだろ?」と冷めた視線を送ってしまいました。<(_ _)>
優奈が毎日同じのり弁とウーロン茶を買うコンビニの店員で金子貴俊君が出てたのに、彼が大して効果的な働きをしていないのももったいない!
誰の芝居がマズイわけでもないのに、いや、むしろ役者の芝居はちゃんとしてたのに・・・話がダメすぎる。

第3夜
「アクトレス」
脚本:川嶋澄乃
    田村孝裕
演出:岩田和行

よーし!第3夜も見たぞー!(笑)

親の反対を押し切って、女優になるために上京した奈央(山田優)の物語。
タレント事務所に売り込むからと言われ金を騙し取られ借金を背負い、キャバクラ勤め、それでも足りずにAV出演。
AVの撮影があった日、飛び込んだ美容院で知り合った美容師・陸(田中圭)と恋人関係に。
そこへ奈央が上京する時に一人だけ「頑張れよ」と応援してくれたおじいちゃんが、突然現れる。
しかも、おじいちゃん・・・どうやらボケちゃってる様子で・・・。

・・・と、こんな感じで話は進むんだけど。
結局、たった一度AVに出た事が奈央を苦しめていくわけよ。
ただ、何となくその事に納得がいかないんだよなぁ。
女優を目指し、その過程に「AV」というものが入ってしまったかもしれないけど、それで女優の道が閉ざされてしまうわけじゃない。
AV監督(遠藤章造)は「AV出た女が普通の女優になれるわけないだろ?」と言ってたけど、古くは日活ロマンポルノから出てきて「普通の女優」をやってる人だっているし、今は「普通の女優」だけど調べてみればAVに出ちゃってたって人もいるわけで、このAV出演を「過ち」とか「間違い」と捉えているところに違和感を感じてしまった。
奈央が「AVだけど主演だよ」と言われて、その「主演」という響きにだけにつられて出演し、ずっと悔やんでいるとすれば「過ち」であり「間違い」なのかもしれないけど・・・。

陸が奈央のAV出演を知り、二人の関係が終わってしまうのも・・・いささか薄っぺらな印象を受けた。
恋人がAVに出てた事はもちろんショックだろうとは思うけど、「きたねー手で触んじゃねーよ!」と言われるまでか・・・と。
奈央がどうしても女優になりたいという、ある意味「野心」みたいなものがもっと見えると違ったのかもしれない。
陸にAVに出た事をとがめられても、「だから何?」と言い返すぐらいの強いものがあれば、女としてはもっと応援できたんだけどなぁ。

奈央のおじいちゃんがボケているという設定だったんだけど、それにしてはしっかりしてないかい?なところも微妙だった。
最後には死んじゃってるし・・・。(^▽^;)
一度は夢を諦めようとした奈央が「もう一度行かせて」と両親に頼み、父親も「好きにしろ!お前の人生だ。」と送り出す。
さて、もう一度上京したところで、AVに出たという過去は消えないわけですよ。
いくら、流し雛に「過ち」や「間違い」を託して水に流したとしても・・・。
やたら「やり直す」という言葉で片付けようとしてたけど、それは何だか違う気がする。

最終夜
「スロット」
脚本:半澤律子
演出:平井秀樹

最後にもってきただけあって、これが一番良かった!

毎日スロットに通っている涼子(上野樹里)。
親はギャンブルで破産、施設で育った涼子は、いつも愛を探していた。
親に捨てられ、男にもいつも捨てられ、スロット仲間のケイ(濱田マリ)には「スロットの止め時はわかるのに、男の止め時はわからない」と言われる涼子。
付き合ってるのがホストの健二(須賀貴匡)っちゅーのが笑えたわ。
「夜王」かよ!って。(笑)
しかも、第3夜で出てきたAVの監督@遠藤章造と今回のホスト@須賀君が、やっぱ似てるんだけど・・・。(^▽^;)

その健二が「とりあえず1週間預かってくれ」と書き残して、男の子を置いていった。
健太(増田佳彬)という男の子に、自分を重ねて見てしまう涼子。
親に捨てられた涼子だからこそ、こうやって物のように扱われている健太の気持ちがわかるわけで・・・。
でも、わかるからこそ、まるで自分を見ているようで苛立ってしまう。

「うぜー」と言いつつ、健太を放っておけない涼子も良かったし、スロット仲間のケイやタカ(阿部サダヲ)が、健太にベタベタし過ぎない優しさを見せているのも良かった。
そして、ホストの健二がどこまでも最低だったのもドラマ的には良かったと思う。
健太の母親が育てられなくなったと連れて来たけど、自分も子供の面倒なんか見られなくて涼子に押し付け、最終的には「施設入れちゃえよ!」だもんなぁ。
健二を引っ叩いた涼子に「お前ってホントうぜーな。勝手にしろよ。」ってどうなのよ!
どうしてあんたが「勝手にしろよ」って言葉を吐けるのか教えて欲しいわ!(怒)

「どんなに愛されたいと思っても、みんなどこかへ行っちゃう。愛なんかどこにもない。」と涼子に言われた健太が、リュックを背負って部屋を出るところは泣けてしまった。
いつも自分の感情を押し殺していた健太が、ドアの外で実に子供らしく泣いてるところは悲しかったなぁ。
出て行った健太を探し回る涼子、ケイもタカも一緒になって探してるところもじ〜んとした。
親が捨てた子供を、親でもない奴らが必死に探している。

健太は無事助かったし、涼子が求め続けていた愛も健太という幼い子に求められる事で、その存在を見つけられて良かったと思う。
福祉事務所の人がやって来て健太は施設に行く事になるが、その意味を健太も幼いなりに理解してそうなところが、またせつなかった。
健太と面会するために、きちんとした職に就く涼子。
小さな男の子との出会いが、涼子の人生を少し変えたという感じで、この最終夜には納得できました。

 

SEO [PR] おまとめローン 冷え性対策 坂本龍馬 動画掲示板 レンタルサーバー SEO