神はサイコロを振らない
〜君を忘れない〜

原作:大石英司 「神はサイコロを振らない
P:櫨山裕子・内山雅博
主題歌:Ryohei feat.VERBAL(m-flo) 「onelove
     「神はサイコロを振らない オリジナル・サウンドトラック

the 1st day
「10年ぶりに生還した
恋人や親友に・・・
38歳・
女捨ててんじゃねえよ」
脚本:水橋文美江
演出:佐藤東弥

10年前に壱岐を飛び立ち、突然上空で姿を消した東洋航空の402便。
402便は墜落してない、マイクロブラックホールに吸い込まれ、2006年2月10日に再び時空を越えて現れると言う量子物理学者の加藤(大杉漣)。
んな、アホな・・・という話が、加藤の発表通り真実になる。

内容が「ありえねー」話なんだけど、何故か「ありえなさそうで、あったりして・・・」ぐらいな印象を持ってしまった。
ヤス子(小林聡美)はこの10年を普通に生きて、普通に10年分年を重ねてきたんだけど、402便の乗員乗客は、10年前のままなのよ。
402便には恋人だった副操縦士の木内(山本太郎)、親友だった亜紀(ともさかりえ)が乗っていたんだけど、10年ぶりの再会ってどうなんだろう?
例えば、子供の頃の友だちに10年ぶりに会ったとする。
お互い相手が年を取ったなぁ・・・と感じるのだろう。
それはどちらも同じだけの時間の流れの中で生きてきたから。
しかし、今回は違うのよ〜。
ヤス子だけが老けてて、10年どこかをさまよっていた亜紀は10年前のまま。
これって不公平。(笑)

ヤス子が亜紀に言った「18歳から28歳までの十年と、28歳から38歳までの十年は違う」という言葉には、頷いてしまった。
何となくわかる気がする。
それにしても「残された時間は、あと9日」ってどういうこと?
9日過ぎちゃったら、またどこぞの空間に吸い込まれてしまうんでしょうか?

次回からの話の流れに期待したい。

the 2nd day
「10年前愛した人を
今も変わらず
愛していますか」
脚本:水橋文美江
演出:佐藤東弥

402便が戻ってきた翌日の話。
戻ってきた乗客の中で東京行きを希望した人だけが、東京へ移動したということで主要なメンバーに絞り込まれたわけですね。
ホテルの中で、この10年間に起きた出来事の資料に目を通す乗客たち。
そんな資料見せられても、「?」がいっぱいだろうなぁ。
「モーニング娘」の写真を見ている瑠璃子(成海璃子)に、お世話をしている亜紀(ともさかりえ)が「それ、モーむすめって言うんですよ。」と声をかけるとこ。
微妙に違ってるところが、クスッと笑えた。

で、笑えたといえばヤス子(小林聡美)の弟・菊介(武田真治)だよ!
いい味出してるな〜、武田君!
今クールは「武田真治」とか「武田鉄矢」とか、「武田」に注目だな!(笑)
木内(山本太郎)がヤス子に会いにきて、10年ぶりに再会してる彼と姉の間でチャチャを入れる弟。
いいなぁ・・・こういう武田君。
そういえば、冒頭でのヤス子の語りで木内のことを「10年前の姿の、まさに元カレ」って言ってたのは、ちょっと笑っちゃったよ。
元カレっていうと、普通は昔付き合ってたカレなんだけど、10年経っても元のままの姿のカレで元カレってね〜。(^▽^;)

突然会いにきた木内、彼の中では10年経ってるというイメージはまた作られてはいないわけで、そんな元カレに老けた自分の顔をさらせないヤス子の女心はわかる気がした。
ヤス子の方は、この10年をしっかり感じ取ってるわけだし、愛した男にいきなり10年分老けた自分を堂々と見せられないよ〜。
相手は10年前のままの姿なのにさぁ・・・。

問題は「残された時間は、あと9日」というメッセージの示すもの。
時間軸のねじれに吸い込まれた402便が、何らかの理由で今回吐き出され、乗客乗員が10年前のままの姿で現れた。
しかし、それは一時の出来事で、また吸い込まれてしまう・・・つまり消えてしまう。
それまでの時間があと9日。
戻ってきたことを喜ぶ間もなく、消えていく事への不安や焦りが生まれそう。
だからこそ、この事はおおっぴらにはできない。

402便対策室から外されたヤス子だったけど、戻ってきた402便の乗員乗客が消えてしまうかもしれないことを知り、亜紀の「東洋航空の人間は、お客様を無事に確実に目的地にお届けする責任がある」という言葉に胸を打たれ、もう一度対策室に戻ろうとする。
ここで大屋(岸部一徳)にヤス子が言った内容に、私は胸を打たれたよ〜。(TωT)ウルウル
入社当時、ジュリアナ東京へ行く人達を眺めながらも、自分は行かなかったこと。
それは会社に入った当時、一生懸命だったから。
航空会社の仕事の末端と言われる地上勤務になっても、自分の仕事がパイロットや客室乗務員を支えていると信じて、一生懸命だったこと。
10年前はそんな風に、たとえ「末端」と言われる仕事でも一生懸命にやっていた自分が、対策室の担当を外れたからって、お客様を放り出していいものか!
ヤス子は木内に会い、亜紀に会い、遺族会の甲斐(尾美としのり)に会う中で、10年前のあの一生懸命だった気持ちを思い出したわけか・・・。
あぁ、何だか涙が出た。
亜紀が口にした言葉を、ここでもう一度ヤス子が大屋に言うのも良かった。
「東洋航空の人間は、お客様を無事に確実に目的地にお届けする責任があります。」(感動)
「聞かなかったことにします」と大屋。

このやり取りを聞いていた木内と亜紀。
10年前のアッチとヤッチがそのまんま続いているかのような、女友達2人の会話も良かったし、亜紀が気を利かせて(気を利かせられて?)去った後の、木内とヤス子の雰囲気も良かった。
まだ木内に顔を見せるのをためらっていたヤス子が、ショックを和らげるために「60年後の私を想像して振り向いて」というところなんか、可愛くて可愛くて・・・。
振り向いた木内が「若っ!」と大げさに驚いて見せるのも、愛が感じられたなぁ。
それに、この10年の間の木内の両親の事を知っていたヤス子にもじ〜んときた。
木内が亡くなったと思って、お線香をあげに行っていたから、ご両親が新しい家を建てたことも、二階に木内の部屋がある事も、ヤス子の写真が飾られていることも知ってるんだよね。
10年間、ヤス子は結婚して離婚してまた結婚したりすることはなく、ずっと木内を忘れずにいたという事が伝わるエピソードだった。

いやぁ、好きだ・・・このドラマ。
母親に追悼アルバムを出された瑠璃子、祖父母は亡くなり両親は離婚している亮(小清水一揮)、東京で消えた駆け落ちカップルの藍(矢沢心)と啓太(丸山智己)。
今後、乗客たちの話も楽しみだわ。

the 3rd day
「10年前大切だった友達は今もそばにいますか?」
脚本:水橋文美江
演出:南雲聖一

最後でビックリした!
あの402便に関するサイトを作っていたのは、菊介(武田真治)だったのか〜。
想像もしなかったよ〜。
しかし、何で菊介が?
あーーー、早く続きが見たいーーーーー!

甲斐(尾美としのり)の希望もあって、正式に対策室に戻ったヤス子(小林聡美)。
瑠璃子(成海璃子)の母・杏子(高橋恵子)がやって来る。
「本当は死んだはずの私が戻って来て困ってるんでしょ?」と娘が言えば、「そうよ、どうしたらいいかわからない。あなたの言う通り困ってる。」と母。
同じ「困ってる」という言葉なんだけど、それぞれ意味しているものが違う気がした。
一番近くで聞いていたヤス子が、それをわかっていたのが良かったなぁ。
402便が消えて、何の証拠もないのに乗員乗客全員死亡と伝えられ、受け止めるしかなかった家族。
10年かけてやっとその事を受け入れたのに、そこで死んだはずの娘が帰ってきたら・・・。
「どうしたらいいかわからない」って思ってしまうのもわかるような気がする。

10年間消えていた方は消えている感覚はなかったのだろう。
だけど、家族にとっては長い長い10年だったはずで、お互いの気持ちに温度差があるのも納得しちゃったなぁ。
再び消えることを亜紀(ともさかりえ)に言うなという木内(山本太郎)。
亜紀がどんなに怖がっていたか、戻って来た事でどんなにホッとしていたか、木内はそこを強調するんだけど、それはやはり木内が亜紀と同じ立場の人間だからだろう。
突然愛する人や大好きな友達に消えてしまわれたヤス子の10年を、木内は想像できないだろうなぁ。
加藤教授(大杉漣)の説によると、8日後に再び消えるかもしれない。
そうすれば記憶からも戻ってきた日々の事は消える。
「神はサイコロを振らない」というのはアインシュタインの言葉だったんだ?へ〜。

加藤教授に確かめると出て行ってしまう亜紀。
そんな亜紀が衝動買いして東京タワーにやってくることを、ヤス子がすべてわかっていたのも良かったなぁ。

普通、せっかく戻ってきたのに残り8日で再び消えるかも・・・と言われたら、その8日間を悔いのないように自分のために使おうと思うだろう。
だけど、亜紀はヤス子の10年に自分がいなかったのが悔しいと言い、自分が消えるまでの時間をヤス子の人生を素敵なものにするために使うというんですわ。(涙)
自分だったら亜紀のように思えるだろうか?
そして、それは亜紀にとってヤス子が何よりも大切な友達だという事を表しているのでしょうね。
10年間離れていた友達に、自分に残された、たった8日だけの時間を費やせるか・・・。
深く考えさせられましたわ。
結局死んじゃうなら今ここにこうしている事も無意味・・・ではなく、意味のある8日間にしたいという気持ちもあるのでしょう。
それがヤス子の人生を素敵なものにすることなんて、じ〜んとしちゃうわよ〜。

the 4th day
「10年前の夢を
今も覚えてますか?」
脚本:水橋文美江
演出:南雲聖一

ボロボロ泣けちゃうんだけど、自分が流す涙の意味を自分自身が理解できない。
心の底がふるふると震えて、「泣こう」「ここで泣きたい」なんて身構えてないのに自然と涙が出てしまう。
私の心がこの作品と共鳴してるって事だけは、よくわかる・・・。

402便が戻って来て4日後。
今回は「夢」というものがベースにあったわけですが、それはそれは様々で・・・。
昇子(明星真由美)と一緒に402便に乗るはずだったのに、寝坊して乗りそこねた柚子(市川実和子)が、墜落したと聞いて「先輩の夢についていかなくて良かった」と思ったという話。
娘の結婚式に出るのが夢だった神蔵さん(ベンガル)。
瑠璃子(成海璃子)のピアノが聴きたくて、コンサートを早めたいという杏子(高橋恵子)。
この10年の間に自分の夢を諦めたヤス子(小林聡美)と菊介(武田真治)の姉弟。

菊介があのサイトを作ったのは、402便で恋人と友達を失くしたヤス子が、その事を一人で抱え込んでいて・・・そんな姉の閉ざされた心に石を投げたかったから。
この説明はわかったようなわからないような・・・だったんだけど、ヤス子と菊介の姉弟喧嘩には泣けちゃったなぁ。
夢を諦めたことを「時代」のせいとして簡単に片付ける菊介に怒ったヤス子。
そんなヤス子に菊介がまずビンタ!ヤス子もやり返す!この連続・・・。
いやぁ、武田君・・・少し手加減してあげてくれませんか?ってぐらい、ぴしっ!ぴしっ!と痛そうなビンタが小林さんの頬にキマっちゃうんだもんなぁ。
でも、あそこで遠慮してるのが伝わっちゃうと、こっちは入り込めないよね〜。
菊介にしてみれば「姉ちゃんだって夢を諦めてんじゃねーかよ!」だっただろうし、ヤス子にしてみれば「私が夢を諦めたのと、あんたが夢を諦めたのは意味が違うでしょ?」だったのかもしれない。
そして、そこには自分の夢はダメになっても、相手の夢は叶えてあげたいという愛情もあるような気がして・・・。

ヤス子の誕生日をすっぽかし喧嘩したまま10年経ってしまった木内(山本太郎)が、ヤス子の誕生日を祝おうとするのも良かった。
彼にとっては、その事もつい最近の出来事のような感覚なんだもんね〜。
お祝いしてすっぽかした事を謝って、自分の夢「ヤス子を嫁にすること」を叶えたい。
ところがヤス子にとっては、ここまでに10年という年月があったわけで、この時間のズレをどうしても無視することはできない。
「あの人の時計はまだ動いていない」「10年前の私を好きになったのだ」・・・ヤス子のそんな気持ちには、そんな頑なにならなくても・・・と言いたい気分だったけど、その後の2人のやり取りでまた涙が出ちゃったよ〜。
10年前のヤス子の夢を覚えていると木内。
「強くて真っ直ぐで、自分の気持ちに嘘をつかない女になりたい」
木内が差し出した指輪を受け取らなかったのは、ヤス子が思い描いた女になっていたから・・・いや、402便が戻ってきた事で夢に描いた女性像に近付いたからではないのかしら?
だからこそ、木内は「俺はお前の夢を覚えている。謝るな!」と言ったんだろうなぁ。

ところで、加藤教授(大杉漣)はヤス子の事が好きになっちゃったの?(^▽^;)

the 5th day
「会えてよかった!
10年ぶりの
親子の再会・・・」
脚本:水橋文美江
演出:佐藤東弥

昨晩リアルタイムで見たんだけど、何だか書きたいことがまとまらず・・・。
一晩おいて、今日もう一度見てみました。
みなさん!このドラマ、二度見ると味わいがより深くなります!
ぜひ、二度見てください!

じわじわ〜っとではあるんだけど、いろんな事が繋がっていくんですよ。
それは推理小説の点と線が繋がるような繋がり方ではなく、人の人が・・・気持ちと気持ちが繋がっていく感じなんですわ。
この繋がりに気付くと、言いようのない涙がじわじわ溢れてくるのよね〜。
少しずつ心が洗われるような、そんな気持ちのよさを感じてしまいます。

10年前に大切な人が突然いなくなっちゃって、残された人たちの10年は辛く苦しいものだった。
でも、たぶんそんな過去があろうがなかろうが、10年という月日の中で多くの人たちはいろんな事を諦めてしまってるんだよね。
そういう事に気付かされた今回のお話。

亮(小清水一揮)はお母さん(杏子)とお父さん(鶴見辰吾)が離婚したなんて知らないし、母親と会えたら父親とも会いたいわけだ。
ところがお父さんである高木の行方は掴めず、これをヤス子(小林聡美)が捜すんだけど、手伝おうとした木内(山本太郎)と「ダーっとしてバーっと」やるか、「くどくど」とやるかで言い合うのが笑えた。
きちんと段取りをふんでやりたいヤス子を見て、「んんん・・・もーーーーー!」とイラつく木内が対照的でね〜。
もう一度消えるという説が本当だとしたら、残された時間はわずかだと木内も実感しているわけで、そんな中「くどくどさん」に付き合っていられませんもの。(苦笑)

ホームレスとなって公園で生活していた高木を捜し当て、逃げようとするところにしがみついて止めるヤス子には涙が出た。
ここで会わなきゃきっと高木は後悔する・・・それを一番わかってるのはヤス子自身だもんなぁ。
なりふり構わず必死にしがみつくヤス子に木内も彼女の想いを感じただろうし、あの公園で飛行機がよく見えるというのを知っていたヤス子もまた、高木と同じように同じ想いで飛行機を見つめていたであろう事も知ったんだろう。

亮と高木が会えたのも、それを亮のお母さんが何も言わずに許していたのも良かった。
だけど、高木が現れたことで、瑠璃子(成海璃子)の母・杏子(高橋恵子)の想いがわかったのが、もっと良かったよ〜。
突然家族が消えてしまって悲しみに打ちひしがれていた時、杏子が高木に言ったのは、ありがちな慰めの言葉ではなく「私の自慢の娘が一緒だから、亮くんは寂しくないわよ。」という言葉だった。
そして杏子に渡された瑠璃子のCDを支えに、飛行機のよく見える公園でホームレスとして生活してきた高木。
「絶望のどん底であなたの弾くピアノが唯一の救いだった。感謝してます。」
いやぁ・・・泣けました。(TωT)ウルウル
死んだ娘のCDなんか出して、とんでもない母親だと思っていた瑠璃子も、本当の母の想いを知ったわけで・・・。
こうやって人の想いが伝わっていく様子が、何とも言えず胸を打つわけで・・・。(涙)

亜紀(ともさかりえ)がヤス子にとっての「救い」は何だったのか聞いたのに、いいタイミングで木内のお腹が鳴って、結局うやむやになっちゃったけど・・・。
ヤス子の「救い」って、何だったんだろう?
もしかしたら誰も相手にしなかった加藤(大杉漣)の説だったりして・・・。
自分がやれると思うことが、この10年で100個から10個になったのは、自分という人間を知ったからだと亜紀に説明するヤス子。
ヤス子にとって、それが年を重ねたことであり、成長だと思いたいんだろうけど、10年前からポンとやって来た亜紀には、それは「諦め」としか映らない。
亮の父親にしがみついた情熱が11個目だと亜紀が教えてくれる。
10年前からやって来た親友が「あなたは、まだまだやれるんだよ」と背中を押してくれる。
「どうしようもない事に負けたくない!」とヤス子が口にしたのを聞いて、「挑戦してみな!」と亜紀が差し出した封筒。
遊園地のチケットと「観覧車でチューしておいで」のメッセージ♪
いいなぁ・・・こういう友だち。
先週予告で亜紀が木内にハートのシールの封筒を渡す場面を見て、この期に及んで亜紀が木内に告白でもするんだろうか?とヒヤヒヤしたんだけど、彼女は心の底からヤッチとテツの幸せを願ってて、自分が消えるまでにどうしても素敵な想い出をヤッチに残したいという純粋な気持ちが伝わって来て・・・。

はう・・・ええ話すぎて・・・自分が恥ずかしくなる・・・。
いろんな事を諦めて、それが大人になったことだと勘違いしている多くの皆さん。
もう一度、夢や希望を持ってみませんか?たとえ、かなわぬ夢だとしても、夢を持つだけで何かしら幸せがやって来るんじゃないかしら?
・・・そう言われているような気がしました。

柚子(市川実和子)に夢を諦めてほしくない桃子(佐々木麻緒)もいいですなぁ。
お父ちゃん(片桐仁)が、ぜんぜんしっかりしてなさそうなのも味があっていいです。(笑)
あとは航星(中村友也)に期待したいなぁ。
加藤教授に10年前のどの時点に戻るのか割り出してもらって、それがマイクロブラックホールに吸い込まれる前だとしたら、回避する方法を見つけたいって・・・。
ぜひぜひ、お願いします。<(_ _)>

来週は駆け落ちカップルがとんでもない事をやらかしそう。
ってゆーか、あの大金どこかで盗んだんだろうね。
亮のお母さんが読んでた新聞の裏の記事、「犯人は爆発頭」ってーのが藍(矢沢心)のことじゃないかと思うんだけど・・・。(笑)
自暴自棄になる人がいても当然なので、次のお話にも興味津々です!

the 6th day
「10年前の恋人は今、
友達ですか?」
脚本:水橋文美江
演出:南雲聖一

遊園地のチケットをくれて「チューしておいで」なんて手紙を入れるアッチ(ともさかりえ)が愛しいから、「あんたにチュー」と白目をむくヤス子(小林聡美)。
あはは・・・アッチが引くほどひどい顔だった。(^▽^;)

さてさて、妙にしっかりした子供の桃子(佐々木麻緒)が可愛かったですね〜♪
あのだらしないお父ちゃん(片桐仁)と、頼りない柚子(市川実和子)の間に生まれた桃子、どうやったらあんなしっかり者に育つんでしょうか?(笑)
柚子と昇子(明星真由美)に「夢を諦めないで!」と言うところなんか、大人が圧倒されちゃいますわ。
その桃子がお父ちゃんとはぐれ・・・、いやお父ちゃんがはぐれちゃったんだった!(笑)、エスカレーターで「警察に連絡しよう」と独り言。
これを聞いた駆け落ちカップルの啓太(丸山智己)と藍(矢沢心)が、自分たちのことを通報されると勘違いして、桃子を連れ去ってしまう。
あんなしっかり者でも、大きなお兄ちゃんにひょいと連れて行かれるところは、子供なんだよなぁ。

アッチがくれた遊園地のチケットで逆に気まずくなるのを避けたい木内(山本太郎)は、「これからは友達で」と友達路線を強調。
そんな中での桃子捜し・・・。
10年前、「あのまま付き合って結婚して子供が出来てたら何て名前にしてた?」と木内に聞かれ、「けろたん」と答えるヤス子もどうかと思うけど(笑)、「ヤス子のヤをとって・・・スー子」という木内もどうよ?(^▽^;)
普通「ヤス子のヤをとって」って言ったら「ヤ」から始まる名前になるんじゃないの?(笑)
「スー子、お父ちゃんだよ。お母ちゃんもいるよ。」って、バレバレだし・・・。(爆)
あの大金は引ったくったカバンに入ってたもの。
お金があれば何とかなると思ったという藍、こうなったら人を殺したって関係ないと自暴自棄になる啓太。
こういう人が現れても不思議じゃない状況だもんなぁ。
ナイフをちらつかせる啓太に「アホ!」と呆れた様に言い、ナイフを取り上げる木内。
その態度に「お前がアホじゃ」と思いつつも、ちょっぴり見直してるヤス子。
桃子が「旦那さんカッコいいですね」と誉めたのも、またヤス子の気持ちを動かしただろうなぁ。

そこへタイミングがいいのか悪いのか、加藤教授(大杉漣)の「あの男は危険だ!大変危険な知能指数だ!」という話。
ヤス子の好きなところを論文に書けと言ったら、こう書いた!危険だ!と差し出したレポート用紙には「ぜんぶ」の文字。
また、あの字の大きさがいいんだよね〜。
テツの心の大きさみたいでさ〜。

さらに菊介(武田真治)からテツが遊園地にいると聞かされたら・・・そりゃ〜、ヤス子も行きますよ!
こりゃ〜、もしかして、本当に観覧車でチューなんですかい?と揉み手状態で待ち構えていたのに、アッチったら何でテツと一緒に遊園地にいるかなぁ・・・。
しかも、「いるよ」って電話するかなぁ・・・。
いや、これが遊園地に行ってみてアッチと一緒のテツを見たりしたら、余計にややこしいことになりそうだし、電話はあった方がよかったのか?
アッチも「テツに幼稚なことすんなって怒られた。」と悪気はないんだけど・・・。
チューはおあずけ!と思っていいのかな?

今回の話は、10年前のテツを10年後のヤス子がもう一度好きになるという感じで、何だか感慨深いものがありました。
10年も経つと、いろいろ違った見方をするようになったりするじゃない?
10年前にすごく好きだったドラマが、すごくつまらないものに思えたり・・・。
それを「私も大人になったのね」なんて事で片付けがちなんだけど、10年経ってもう一度その良さがわかるっていうのは、何だか幸せなことで・・・、きっとヤス子はそんな自分の中の小さな幸せに気付いたんじゃないかと思う。
「10年間の空白を埋めるのは人の気持ち」
しみじみと心に響く言葉でした。

菊介があのサイトで人と繋がってる感じがしたというのも、サイト運営者の一人として心にぐぐっと来るものがあったなぁ。
サイトを通じて人を感じていた菊介が、402便が帰ってきたことでアッチやテツという「人」と繋がり、それがまた彼の気持ちを動かす。
その表れが、あのピアノを弾く菊介なんでしょう。
何気に菊介とアッチもいい感じで、付き合っちゃえよ!って言いたくなるんだけど、そこにはまた10年の壁があるんだよね。

加藤教授の割り出した10年前に引き戻される時刻は、4日後の29日午後9時32分4秒。
あとはどの時点に戻ってしまうかがわかれば、何らかの対策が立てられるのでしょうか?

the 7th day
「余命半年
教え子に再会・・・
神様からの贈り物」
脚本:水橋文美江
演出:佐藤東弥

神蔵さん(ベンガル)は10年前に余命半年と告知されていた。
延命治療はせず、担任していた6年生が卒業するまで精一杯生きようと決めていた神蔵さん。
5年生の時に転校してきて学校に馴染めず、綾瀬君の得意なマラソンをやらせようとクラスの代表に選んだら、それがまたいじめられる原因にもなったりして・・・。
先生としては、綾瀬君のその後が気になるわよね〜。
ヤス子(小林聡美)が大学生になった綾瀬君(城田優)に会いに行くんだけど、彼は友達に自分のふりをさせて神蔵さんに会いに行かせるのよ。
何のわだかまりもなく会いに来てくれたと喜ぶ神蔵さんを見ていたら、ヤス子も気がとがめたんだろうね・・・本当のことを話しちゃうんだわ。
だってさ、本物の綾瀬君じゃないのに「10年後の綾瀬に会えたのは神様からのプレゼント」だなんて言われたら、やっぱ黙っていられないよね〜。

「本当の綾瀬をひと目見たかったなぁ」という神蔵さんを、「神様からの本当のプレゼントを見に行きましょう。」と綾瀬君が陸上の練習をしている場所へ連れて行くヤス子。
ここで亜紀(ともさかりえ)とテツ(山本太郎)が、すっと手助けに現れるのも良かったなぁ。

綾瀬君が陸上を続けていただけでも嬉しかったと思う。
そのまま神蔵先生に気付いてくれなくても、きっと先生は彼の姿を見ただけで満足できたんだろう。
だけど、先生を見つけた綾瀬君が黙って頭を下げて、神蔵先生に手を振った時のあの笑顔が・・・小学生の時のあどけなさが残ってて、じ〜んとしちゃったよ〜。
子役の綾瀬君と大人の綾瀬君、似た雰囲気の人をキャスティングしてたのが正解だわ!
「いじめられて泣いてたあの子が走ってる・・・。」
いやぁ、先生にとってはこれ以上のプレゼントはないかも・・・。
余命半年という告知を受けていて、そのまま時が過ぎていれば神蔵さんは10年後の綾瀬君と会うことはたぶんなかったわけで、そう思うと時空を超えてやって来た事も悪くはなかったような・・・。

テツもパイロットとして、10年後に乗客を連れてきてしまった事を気にしてたみたいだけど、神蔵さんのように結果的に良かった事もあると思えば救われた気持ちにもなるんだよね。

ただ、亜紀のように10年後にやってきた事でガッカリする場合もあって、それはそれで良かったように思う。
何でもかんでもうまくいってたんじゃ、「そりゃ、ないやろ」と言いたくなるもんね。テヘヘッ(*゚ー゚)>
402便が出発する前日のフライトで、飛行機の中で眠りこけていた乗客・・・けものみちの間宮先生(長谷川朝晴)でしたね。(笑)
ここでは高木雅史さんでしたっけ?10年前、初めての商談を前に眠れなかった彼は、飛行機の中で爆睡・・・起こしてくれて「頑張ってください」と声をかけた亜紀に名刺を渡したんだとか。
神蔵さんを見ていたら、自分も高木に会えばいい思い出ができるんじゃないかと思っちゃったのかなぁ?
ヤス子に頼んで高木を探し会いに行く・・・ところが、こっちは10年で嫌な男になってましたなぁ。(^▽^;)
亜紀も会わなきゃよかったって思ったかも・・・。
でも、ヤス子が言ってくれた事は良かったじゃないですかー!
あの時、高木の書類を拾って「頑張ってください」と笑顔で言った事は、亜紀がしっかり仕事をしてたってことだから、それでいいんだ。

目の前の事をしっかりやるということは、10年後の自分に返ってくる。

ちゃんとやろう!しっかりやろう!
そう思わされましたわ。

パイロットのテツは、積乱雲を避けずに突っ込んだ事とマイクロブラックホールに飲み込まれた事が関係あるんじゃないかと思ってるみたいですね。
積乱雲に突っ込む前に戻れたのなら、積乱雲を回避する事でマイクロブラックホールに飲み込まれずに済むのかも・・・。
ぜひぜひ、回避する方法を解明して10年前に戻ってほしいものです。
でも、10年前に戻っちゃったら、10年前のテツと10年後のヤス子の接点はどうなっちゃうんだろう?
頭がこんがらがってしまいそう。(^▽^;)

the 8th day
〜3 days left〜
「残された3日間・・・
皆を俺が助ける」
脚本:水橋文美江
演出:南雲聖一

10年前のマイクロブラックホールに飲み込まれる以前に引き戻される、引き戻されても3分間は生きている。
その3分で、何とかできないかと話し合うテツ(山本太郎)たち。
今、長崎空港に格納されている402便の機内に、メモを貼っておけば?とか、直接書いておけば?とか意見はたくさん出るんだけど、結局引き戻されたら記憶もなくなるって事でどの案も有力ではない。
そこでテツが「402便が無事長崎空港に戻るように俺がする!」ときっぱり言い切るテツがカッコいい。
たぶん、ヤス子(小林聡美)もまた惚れ直したはず!

10年前に引き戻されるのは間違いなさそうってことで、それぞれが残された3日間を思い通りに過ごそうとする。
昇子(明星真由美)の夢を叶えてあげようとする柚子(市川実和子)はいいんだけど、会場の手配もチラシ作りもヤス子にお願いってーのは、ちょっといただけなかったなぁ。
せめてチラシぐらい手書きで書いてくれると良かったんだけど・・。
柚子がヤス子に頼んでいるとも知らず、昇子は一人で貸してくれる劇場を探して電話をかけまくる。
チラシももちろん手書き!
パソコンなんて物を知らないって事もあるかもしれないけど、自分で劇場をおさえてチラシを作って・・・ってところに、この人がお笑いをやりたかった真剣な気持ちや柚子への想いを感じる事ができました。
ヤス子が自腹を切って借りた大きなホールは、結局キャンセル。
長崎から会いに来てくれた柚子一家の笑顔を見て、幸せな気持ちで消えて行きたいと昇子。

柚子は10年前の昇子の夢(大きな劇場をお客さんでいっぱいにする)を叶えてやろうとしたのに対して、昇子は10年後の世界に来て夢が少し変わった。
「先輩の夢が私の夢です。」
お互いの気持ちがよくわかる。

一生懸命、402便の乗客たちのお世話をしてきたヤス子に、残りの3日間は自分のために使ったらどうか?と言ってくれたのが大屋本部長(岸部一徳)。
ヤス子も「まさか大屋本部長に休めと言ってもらえるとは・・・」と言ってたけど、私も同じ気持ちだったわ〜。
そして、泣けちゃったわ〜。
いつもヤス子に対して否定的な意見ばかりの大屋本部長なのに、テツとの別れが近い事もちゃんと把握してくれていて・・・。
思いがけない言葉に「ビックリして一瞬休みました。黛ヤス子、頑張ります!」と言い、また仕事に戻るヤス子も素敵。

テツが加藤教授(大杉漣)に、「これから先、俺は一緒にいてやれないから、(ヤス子の)肩の力を抜いてやってください。見守ってください。」と言うところも、(TωT)ウルウルしちゃったよ。
「テツヤちゃんを追いかけなさい!」という加藤教授には笑ったけど、その後に続く台詞がまた良かった!
「神はサイコロを振らないが、ヤス子ちゃんはサイコロを振れ!自分の人生のサイコロは自分で振れ!」
ええ言葉ですなぁ・・・。

そしてヤス子の背中に「ヤス子ちゃんはテツヤちゃんの事が今でも大好き!」という貼り紙。(笑)
子供のいたずらみたいなんだけど、その貼り紙には愛がこもってましたわ。
テツがヤス子の好きなところを「ぜんぶ」と書いた紙をヤス子に見せたり、今度はヤス子の本当の気持ちを貼り紙でテツに知らせたり・・・加藤教授が間でいい働きをしてくれてる。(笑)

ヤス子がテツに言う。
「消えてしまう、その最後の時は一緒に過ごしましょう。私と一緒にいて下さい。」
10年後の世界で10年前からやって来たテツと心が通じ合えたのに、もうすぐテツは消えてしまうと思うと・・・辛いですなぁ。
せめて10年前に戻った時に、10年後の数日間の記憶が少しだけでも残ってて欲しいと願ってしまいます。

菊介(武田真治)と亜紀(ともさかりえ)もいい感じなのになぁ。
10年前から来た人は10年前に引き戻されたら10年後の記憶を失ってしまうらしいけど、元々10年後にいた人たちはどうなんだろう?
ヤス子の前に10年ぶりに現れたテツや亜紀、そして402便の乗客たちのことを、ヤス子はずっと覚えていられるのだろうか?

Last day
「最後の一日
運命は変えられる!」
脚本:水橋文美江
演出:佐藤東弥

盛り上った最終回だったか?と言われれば、決してそうではない。
ある日、突然10年前からやって来た人達が、10年後の世界で10日間を過ごし、また突然消えていく。
その最後に消えるところを、さらっと描いた事がさつなさを増した気がした。

亜紀(ともさかりえ)と菊介(武田真治)が計画した、ヤス子(小林聡美)とテツ(山本太郎)の結婚パーティー。
そのパーティーで瑠璃子(成海璃子)にピアノを弾いて欲しいと頼みに行った菊介の気持ちを大事にしたい亜紀、そんな亜紀の気持ちを大切に想うテツ、そして自分のことを想ってくれてる亜紀のために喜んでパーティーを開いてもらおうとするヤス子。
みんなが誰かの事を思っているというのは、こちら側の気持ちも優しくしてくれる。

そして最終回も大屋本部長(岸部一徳)がいい人だった。
家族会会長の甲斐さん(尾美としのり)やヤス子という、402便の乗員乗客の家族・恋人でありながら、お世話係として働いてきた人たちのために、残された仕事は自分が引き受け、最後の時間を与えようとする。
最初から協力的だったら、もっと良かったんだけどね。(^▽^;)

最後の時間はヤス子と一緒に過ごす約束をしていたテツ。
しかし、甲斐が航星(中村友也)の考えた10年前の402便にメッセージを送る装置を形にし、それをテツに託したため、貴重な最後の時間を5時間半残したところでヤス子とテツは別れることになってしまった。
「どうにもならないことでも諦めたくない」というテツの気持ちを理解し、送り出したヤス子。
テツが「今のお前が好きだ!38のお前が好きだ!」と言って、ヤス子に指輪を渡す。
タクシーを長々待たせているのはちょっと気になったけど(笑)、さっぱりした別れ方がこの二人らしくてイイ感じだった。

その分、菊介と亜紀の別れが泣けたかも・・・。
もうすぐ消える時間だからとヤス子を散歩に誘う亜紀。
「じゃあな、菊坊!」と去っていく亜紀に、菊介がかけた言葉が「いってらっしゃい。」だよ。(泣)
たったこれだけのやり取りなのに、ぐっとこみ上げるものがありましたわ〜。

そして、また亜紀が消えるところがね・・・。
本当に「ふっ」といなくなるのが、たまらなくせつなかった。
後ろで亜紀が消えた事を察しながら、なかなか振り返る事が出来ないヤス子に、また(TωT)ウルウル。
亜紀だけでなく、他の乗客たちも最後の時間を大切な人と過ごしながら、本当にすーっと消えていった。
別れを惜しむでもなく、悲しむでもなく、ただ元の世界に戻っただけ・・・って感じの静かな消え方が、逆に「リアルなのかも」と思わせるような雰囲気で・・・。

甲斐さんがテツに託した装置には送信記録が残されていなかった。
テツは失敗したのかもしれない。
でも、加藤教授(大杉漣)曰く、機体の残骸が見つかっていないということは、彼らは別の歴史を生きている可能性もある。
そういう世界があると信じてみてもいいんじゃないか・・・と思わせるような最後だった。

テツがくれた指輪は10年前のものだから消えてしまったけど、ヤス子には10年前にケンカしたまま消えてしまったテツと、この10日間で再び心を通わせる事が出来た。
他の人たちだって、何かしら10年前から引きずってるものがあったはず。
402便の乗員乗客は、10年後の愛する人たちの背中をそっと押しに来てくれたような・・・そんな気がした。

結局、ヤス子が自腹を切ったあの会場の事は、あれで終わりだったのか・・・。
それがちょっと残念だったけど、最終回にはラーメン屋台のおばちゃんでもたいさんが出てたりして、ちょっと嬉しかった。

 

SEO [PR] おまとめローン 冷え性対策 坂本龍馬 動画掲示板 レンタルサーバー SEO