ドラマW チルドレン

原作:伊坂幸太郎 「チルドレン
主題歌:
キリンジ 「影の唄」

脚本:後藤法子
   源孝志
監督:源孝志

WOWOWのドラマです。
「伊坂幸太郎原作のベストセラーを坂口憲二主演で、『東京タワー』の源孝志監督が映像化」って事で、ちょっと気になってたもので見てみました。

大森南朋が良いです!(爆)
断っておきますが、主演:坂口憲二です。(^▽^;)
でも、大森南朋が良いです!(二度言うな!)

というか、大森南朋の役は役として魅力的だったとも言えますが・・・。

非行少年たちの更生を支える家裁調査官の武藤(坂口憲二)と陣内(大森南朋)。
最初に銀行強盗にこの2人が巻き込まれ、人質になってるところから始まるドラマ。
人質がみんなお面をつけさせられているのが笑えるんだけど、実はそのお面にも意味があって・・・。
あとで、「そういう事だったのか」とわかっていくと、何が本当で何が嘘なのかなんて結局本人にしかわからないんじゃないか?なんて事まで考えさせられました。

そういう事が武藤が担当した志朗(三浦春馬)という少年にも通じるところがあるのよね〜。

万引き常習犯の志朗は家裁に父親という男性(國村隼)とともに現れるんだけど、どうもこの父子の雰囲気が妙で・・・。
志朗の家を訪れた武藤は金持ちそうな家に住む父と息子、母親は長期の旅行中、金持ちそうなのに街中でチンピラ風の男たちに「1000万払え」と追いかけられてる父親。
何だ?
借金でもあるのか?
・・・と、何が何だかわからぬまま見ていると、最後にはちょっとした感動がやってくるわけで・・・。
父親だと思ってた男性が居直り強盗だったなんてビックリ。
自分と同じぐらいの年の女の子と援助交際している父親よりも、同じことで笑ったり出来た居直り強盗との間に繋がりを感じた志朗。
自分が誘拐された事にして、1000万を男性が出直すために渡す志朗。
お金を受け取った後、電車が出る間際にホームに下りて志朗を抱きしめた男性。
まるで本物の親子みたいな光景だったよ。
本当のことって何なんだろう?
大切なものって何だろう?
そういう事を考えさせられる話だった。

トイレの落書きから名言を見つけるのが趣味という変わり者の陣内だけど、酔っ払って少年法について語り「ダメなやつは一生ダメ」と偉そうに話してるサラリーマンに「俺たちは奇跡を起こすんだよ!」と突っかかっていったり、魅力的な人物だったなぁ。
陣内のセリフには他にも名言が・・・。
「大人がカッコよければ、子供はグレねぇんだよ!」なんて、しびれちゃったわよ。

武藤たちと一緒に人質になってた美春(小西真奈美)も万引きの常習者で、働いている本屋で万引きする学生を見つけても注意できないでいたり、そんな美春に一目ぼれしてしまう武藤がいたり・・・。

話も面白いし、時々ピリッと効いたセリフがあるし、映像も良かったんだけど・・・あえて言うなら坂口憲二の役は彼でなくても良かったのかも・・・。(^▽^;)
武藤って陣内みたいにクセのある人物じゃないし、一番「普通」っぽい人なわけで、そういう人物を演じるのは難しいだろうな・・・とは思うけど、坂口君じゃ〜より難しいわなぁ。(´ヘ`;)

「CHILD」が複数になる時、「CHILDS」でなく「CHILDREN」になる事から、一人のときは何でもなくても集団になると別物になると子供たちを例えたところなんて、「なるほどなぁ」と思っちゃったよ。
ドラマを見て原作が読みたくなった作品でした。

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