僕の歩く道

アソシエイトP:石原隆
P:重松圭一・岩田祐二
主題歌:SMAP ♪ありがとう
サントラ:僕の歩く道 オリジナルサウンドトラック

第一話
「誰よりも純粋な男」
脚本:橋部敦子
演出:星護

初回は「自閉症とは・・・」という説明部分も多かったんだけど、輝明(草なぎ剛)の自閉症の症状を伝えるには十分だったかも。

不思議なんだけど、草なぎ君という人は「僕、何でもこなします。うまいです。」って感じじゃなく、すーっとその役にとけ込んじゃう人なんだよね。
今回の輝明という自閉症の男性も、ただそこにいて、ただ自転車をこいでいるだけでそれらしい空気を運んできちゃうんだよなぁ。

自閉症ゆえに周りからなかなか理解されず、健常者と同じ職場での仕事が長続きしない輝明。
そんな時、彼の幼なじみの都古(香里奈)が獣医として働く動物園の飼育係の仕事の話が・・・。
毎日のように都古にお手紙を書いている輝明は、あっさり動物園で働く気になってるし。(笑)
都古宛ての輝明の手紙が可愛いんだなぁ♪

都古は輝明と長い付き合いだけあって、彼のことをよ理解し、何とか動物園の人たちにも輝明の事を理解してもらおうと頑張ってたけど、やはり都古だって人間だもの。
イライラする時だってあるわよね〜。
輝明が精神科医の堀田(加藤浩次)に「都古ちゃんは絶対に嫌な事を言いません。」と言ってたのが気にはなったんだけど、やっぱりな・・・って感じ。

風船の割れる音に驚いた輝明がテンジクネズミのケージを落として逃がしてしまう。
なのに輝明は自分の退社時間が来たら、さっさと帰ってしまう。
それは彼が自閉症だから仕方ないんだけど、周りの人々はそうは見てくれない。
自分が起こしたミスを放り出して勝手に帰ったヤツ・・・って目で見るんだよね。
でも、そういう見方が普通なんだろう。
一旦、家に戻っていた都古も最後に見つかったミーナ(ねずみの名前)の様子がおかしいという事で、また呼び出されたり・・・。
また、都古には不倫相手・河原(葛山信吾)という存在がいたりして、そっちのイライラもあり、「絶対に嫌な事を言いません」な都古が輝明を責める様な言葉を発してしまう。
うーん、やっぱり都古の気持ちの方がわかってしまう。

輝明の兄嫁・真樹役で森口瑤子さんが彼女らしい味を出してますな。(笑)

輝明にイライラさせられた人たちも、いつの間にか彼に癒されるようになっていく・・・そんな内容になればいいな。
「僕道」シリーズ最終章ということで期待しております。

第二話
「教えて本当の気持ち」
脚本:橋部敦子
演出:星護

テンジクネズミのジンジンの担当を任された輝明(草なぎ剛)。
おとなしいジンジンを大事そうに抱えて、えさを食べさせている輝明が微笑ましい。
でも、側についてる三浦(田中圭)のストレスは大きくなるばかり。
うーん、これもなぁ・・・三浦の気持ちもわかるなって思っちゃったわ。
輝明にどう接するのがいいのか、どう伝えれば理解してもらえるのか・・・それを考えるのも大変だし、結局は自分の責任になりそうだし。
お客さんに話しかけられた輝明がうまく答えられなくてトラブルになってると、「大竹さんはお客さんと話さないようにして下さい。」と三浦が言ってしまう。
その言葉通り話さないでいると、今度はそれがまたトラブルに結びついてしまう。
そして、園長(大杉漣)に理由を尋ねられると、「お客さんと話さないようにして下さい」と一言。
誰が言ったか聞かれると、素直に「三浦さん」。(^▽^;)
輝明に悪気がないのはわかる。
でも、三浦にとっては面白くないよね。
「チクってんじゃねーよ!」
つい三浦が輝明に言ってしまった一言だけど、これがまた輝明には理解できない言葉だったりするんだな。(;´Д`)

輝明なりにストレスを感じ、眠れない日々が続く。
こういうストレスを発散するのも彼にとっては難しいことなんだろうね。
そしてついに倒れた輝明。
倒れる時もジンジンを抱いてるんだもん・・・何だか涙が出ちゃったよ。
何とか仕事を続けさせようとしていた里江(長山藍子)も「無理をさせていたのかも」と反省し、輝明に仕事を辞めさせようとする。

だけど、輝明は仕事を続けたかったんだよね。
だってジンジンの担当なんだもん!
三浦がみんなの前で輝明がテンジクネズミの説明を全部覚えていると助け舟を出してくれたのも良かったわ。
面倒だな、鬱陶しいなと思うこともあっただろうけど、輝明の優れた部分はちゃんと認めているんだもんね。
これが認められて輝明は正式採用に・・・。
あぁ、良かった。
三浦の気持ちも少し変わってきたみたいだし、こうやって輝明がみんなに受け入れられていくといいですね。

輝明の妹・りな(本仮谷ユイカ)に対する里江の態度はちょっと気になったなぁ。
「あなたの事は心配してないわ」って、それって信頼されてるようでいて無関心な感じも見受けられるわけで・・・。
輝明が心配なのはわかるけど、ほんの少しでもりなと真っ直ぐ向き合ってくれたらなぁ・・・と思っちゃいました。
思うのは簡単だよな・・・とも感じたけどね。テヘヘッ(*゚ー゚)>

第三話
「約束と裏切り」
脚本:橋部敦子
演出:三宅喜重

96点は褒めてやろうよ!>真樹(森口瑤子)
「今度は失敗しないように」って、96点は失敗なのかよ〜。(´Д⊂グスン

96点、クラスでトップ・・・それでも真樹に褒めてもらえなかった幸太郎(須賀健太)。
そんな幸太郎が輝明(草なぎ剛)の勤める動物園に遠足へ行き、友達も大勢いる前で固まってしまう自分のおじさんを見る。

テンジクネズミの解説に失敗した輝明と、96点のテストを母親に「失敗」と評価された幸太郎。
それぞれのストレス・・・。
二人に違いがあったのは、幸太郎は輝明から半ば騙し取るような形でお金を借りて、ゲーセンにつぎ込むことで発散しようとした、それに対して輝明は発散するという逃げ道すら思いつかないところだろうか?
結局は悪い事をしたという認識のある幸太郎も、ストレスから逃れる事はできなかったんだけど。

「約束は守らないといけません」という輝明の言葉を利用して、5000円を借りた幸太郎。
「誰にも言わないで、約束だよ」という言葉が、輝明にとってどんな事を意味するのかもわかっててやってるんだもんなぁ。
でも、おこづかい帳に「あげたお金・・・5000円」と輝明が記入するとは幸太郎も読めなかったらしい。

過去に幸太郎と同じ事をした経験のあるりな(本仮谷ユイカ)が、幸太郎がやったのでは?と見抜くところも良かった。
彼女も輝明にばかり目を向けている里江(長山藍子)に対するストレスを、兄にぶつけた事が多々あったんだろうね。
そうやって来て、今は静かな理解者としてそこにいる。
そして幸太郎のよき理解者でもあるのかもしれない。

里江たちが留守中にかかってきたセールスの電話に輝明が固まりそうになった時、幸太郎が「貸して」と受話器を受け取り助けてあげたのは良かった。
助けてくれた事に「ありがとう」という輝明。
「ありがとう、約束守ってくれて」と幸太郎。
「僕の事、怒ってる?動物園の事怒ってる?」「怒ってないよ♪」

輝明は幸太郎が怒っちゃったかな?と、そっちの「失敗」も引きずってたのね。
心配事が解消したおかげで、輝明は苦手だった子供たちの前でのテンジクネズミの解説が出来るようになった。
ちょっと涙がでちゃったよ・・・。

真樹は「うちの子に限って・・・」な母親なのかなぁ?
幸太郎がお金を取ったと知った上で里江が「真樹さんもたまには幸太郎を褒めてあげたら?」と言ってるのに、まるで気付かないところがすごい。
「だれが取ったかわかりました?」「ええ」みたいな話の流れから、「たまには褒めてあげたら?」と繋がるんだから、普通「あれ?」って思いそうなもんだけど・・・。

千晶(MEGUMI)の胸を見て「大きい・・・」と呟いた輝明には笑っちゃったよ。
その後の「サンキュー」「サンキュー」ってやり取りもおかしかった。

三浦(田中圭)が輝明の事をどんどん理解してる感じなのも嬉しいね。

第四話
「黄色い傘に降る涙」
脚本:橋部敦子
演出:三宅喜重

輝明(草なぎ剛)、初任給を頂いたのね。おめでとう。(^-^)//""ぱちぱち
いつも信号待ちで会う自転車乗りの男(浅野和之)をじっと見ていたのは、「いいロードバイクやなぁ」って意味だったのかしら?
60万のロードバイクが欲しいと言う輝明のため、里江(長山藍子)は毎月お給料の中から5万円貯金しようと・・・。
幸太郎(須賀健太)が輝明にお金を返そうとしているのは良かった。
良かったんだけど、一瞬、輝明の給料狙ってるんじゃないよね?と疑ってしまった私を許して!

ものすごーく仕事も順調にこなしている輝明だけど、11時に戻ると言っていた三浦(田中圭)がその時間を過ぎても戻ってこないことでパニックを起こす。
与えられた仕事もやっちゃって、ただ三浦の帰りを待ってなくちゃいけなかった。
何もする事がなくて不安・・・、そういう事もあるんだなぁ。

都古(カリナ)と焼き芋食べようとしてベンチの枯葉をはらうのも自分の席だけ。
ラーメン屋さんに入って割り箸取るのも自分の分だけ。
都古に「割り箸取って」と言われるまで気付かない。
都古ちゃんはイライラしたりしないんだろうか?(^▽^;)

でも、そんな輝明だからこそ、黄色い傘のシーンは感動しちゃった。
りな(本仮谷ユイカ)が泣きながら見ていたラブストーリーもののドラマを、輝明も側で見てたもんなぁ・・・じっと。
今までの輝明だったら出来ない事が、ひとつひとつ増えていくような気がする。
河原(葛山信吾)と別れようと決めた都古が輝明とベンチに座ってるところに雨が降り、最初は持っていた黄色い傘に自分だけ入る輝明。
こういう光景を何も知らない人が見ちゃったら、何て男だ?って思っちゃうよね。(^▽^;)
でも、傘を持つ手を変えて、泣いている都古にさしかけるだけで・・・こっちも幸せな気持ちになっちゃったよ。(゚ー゚*)

マンションまで送ってもらった都古は、3分待っててと言って自分の部屋へ・・・。
ところが忘れたい河原が離婚したと聞かされた都古。

わーぉ、絶対に3分で済む話じゃないし・・・。Σ(゚Д゚;エーッ! 

案の定、輝明にまたパニック症状が。

うーん、今回なんて都古ちゃんなかなか重要な役だったんだけど、抑揚のない台詞が眠気を誘う。(^▽^;)
もうちょっと何とかならんのだろうか?

古賀さん(小日向文世)はバツイチらしいけど、どうやら自閉症の子供がいたらしい。
そこらへんも、今後描かれるんだろうな。

第五話
「結婚式の奇跡」
脚本:橋部敦子
演出:河野圭太

何だかね・・・河原(葛山信吾)が奥さんと別れたからって、すぐに都古(香里奈)に結婚を申し込むのもどうかと思ったし、OKするのもどうなのよ・・・と。
男は離婚してすぐに結婚できていいわね〜、なんて意地悪な見方をしてしまったわ。(^^ゞ

幼い頃からずっと輝明(草なぎ剛)の側にいてくれた都古が結婚し、一緒に勤めている動物園を辞めたら輝明はどうなるのか?
そうだよなぁ・・・。
都古がいてくれるから安心な部分ってたくさんあったんだよなぁ・・・と実感。
もう都古を頼れなくなるというのは、輝明本人もだけど里江(長山藍子)たち家族も不安だろうなぁ。

都古が「明日、テルに(結婚のことを)話します。」と電話をしてきた晩、里江は輝明に結婚とは何かを話して聞かせる。
「僕も結婚するの?」という輝明の質問には、簡単には答えられないよね。
将来的なことを考える時、家族は辛くなるのかもしれない。

河原と都古の結婚パーティー。
何よりもハラハラしたのは、「カレーはやっぱりチキンカレー」を何杯もおかわりする輝明。
都古に花束を渡すという大役があるのに、お腹壊すんじゃないかとヒヤヒヤしちゃったよ。(゚ー゚;Aアセアセ
都古の方を見ようともせず花束を渡したのは、やはり嫉妬の気持ちがあったんだよね?
それにしても河原さんの「必ず都古と二人で幸せになります」というスピーチには、「けっ!」って思っちゃったなぁ。
どうしてもこの男と一緒になって幸せになれる気がしないんだけど・・・。

感極まって涙する都古に「どうして泣いてるの?いい事なのに・・・。」と言う輝明。
里江に結婚はいいことだと教わってたもんね〜。
「僕が代わりに笑ってあげる」は、子供の頃、いじめられてた輝明に都古がいつもかけていた言葉「私が代わりに怒ってあげる」のお返し・・・。
二人の間の長い年月を感じさせる一言だったと思う。

動物園の食堂で、輝明の周りに人がどんどん座るようになって来ましたね。
そしてついに「新メニュー」としてチキンカレーがお目見え!
三浦(田中圭)の「カレー毎日食べるの大竹さんしかいないんだから、チキンカレーにしちゃえばいいのに・・・。」って一言で食堂のスタッフさんが動いたんだろうか?

第六話
「失踪!悲しき夕焼け」
脚本:橋部敦子
演出:三宅喜重

都古(香里奈)が結婚したこと、ハガキのあて先が「河原都古様」になったこと、動物園を辞める事・・・。
それぞれが輝明(草なぎ剛)の中で、繋がってはいなかったみたいね。
結婚した都古のところに行ったものの、居心地の悪さを感じてしまう輝明。
そして、何となくもう行ってはいけない場所なんだと感じてしまう。

その頃から、輝明のこだわりが強くなっていくんだけど、動物園で一番先にそれに気付いたのが古賀さん(小日向文世)だというのが良かったなぁ。
古賀さんには自閉症の息子がいたんだけど、自分はずっと息子から逃げていたのね。
そして、ある日、商店街の店先でパニックを起こした息子に背を向けて逃げようとしたところを、奥さんに見られた。
うわ〜、きついわ。
それから離婚、以来7年息子とは会っていない古賀さん。
息子・・・というより、自閉症から逃げてばかりいた古賀さんの職場に輝明がやってきた時、古賀さんはどう思ったんだろう?と今更ながらに考えてしまった。
彼は彼なりに辛かっただろうな。
でも、「自分の息子」だったら耐えられなかった自閉症だけど、輝明という他人だとどこか客観的に見ることができたのかも・・・。
そして、自閉症と向き合える気持ちになっていけたのかもしれないね。

輝明が仕事中にいなくなって、古賀さんは都古に連絡。
行きそうな場所を聞き出して駆けつけ、草の上で寝ている輝明をそっと見守る古賀さんは、「お父さん」の顔をしていたと思う。
別れた息子には自分は死んだ事になっていると都古に打ち明ける古賀さん。
目を覚ました輝明とお父さんの話をしていて、「お父さんは死にました。遠くに行きました。」までは普通に聞けたけど、「いつ戻ってくるのかなぁ?」で一気に泣いてしまいましたよ。(´Д⊂グスン
輝明の中で「お父さんが死んだ事=もう会えない」ではないんですよね。
もしかしたら自分の息子も、こういう風に思っていてくれるのかもしれない・・・そう古賀さんも思ったんじゃないでしょうか?
古賀さん、もう一度息子さんに会えないのかしら?
きっと今なら逃げずに向き合えそうな気がするんですけど・・・。

都古が古賀さんに託した輝明への手紙も良かった。
テルは動物園の飼育係です。動物園の動物が元気でいられるように一生懸命お世話をして下さい。約束です。
この「約束です」がポイントなんだよなぁ。
河原さん(葛山信吾)と結婚した事を「ずっと仲良くしようという約束をした」と輝明に説明した都古。
輝明も都古と「約束」をしたかったんだろうね。

りな(本仮谷ユイカ)が「私も私の人生を歩いていいのか?」と悩んでいる姿も印象的だった。
そういう家族の想いもあるよなぁ。

第七話
「はじめての反抗」
脚本:橋部敦子
演出:河野圭太

真樹(森口瑤子)が幸太郎(須賀健太)にかけるプレッシャー。
それが塾でカンニングという結果を招いてしまうとはね〜。
確かに真樹の威圧的な態度は幸太郎の心を萎縮させていると思うし、何かあればヒステリックに怒るのも逆効果でしかないと思う。
ただ・・・私も一人の母親として、「真樹みたいなのはダメじゃん!」とえらそうには言えなかったりするわけで・・・。(^^ゞ
このドラマ中の真樹というキャラは大げさに作ってある部分があるかもしれないけど、大なり小なり母親にはああいうところがあるんじゃないかと客観的に見せられた気がしました。
あぁ、反省。

カンニングの次は塾をさぼるわけですね。
でも、幸太郎の逃げ場が輝明(草なぎ剛)の動物園というのが、ちょっと嬉しかったなぁ。
幸太郎にとって輝明は癒しなんだよね。
誰かのそういう存在になれてるってこと、輝明自身は気付いてないんだろうけど・・・。

何日もサボれば当然塾から電話がいくわけで、ついに真樹にも幸太郎が塾へ行っていない事が知らされる。
こうなった原因がどこにあるかはさておき・・・、真樹がカーッとなる気持ちはわからないでもない。(笑)
輝明の動物園に行っていた事を知り、やってはいけないとわかっていながらも輝明を問い詰める真樹の気持ちも・・・。
決まった道以外にはいけない輝明が、帰って来ない幸太郎を探すため、自分の中のラインを越えて行くところはこっちも緊張しちゃったよ〜。
行った事がない道に踏み込むのは、普通ならパニックを起こしても不思議じゃないことでしょう?
それよりも幸太郎を心配する気持ちの方が強かったって事だよね?
ちょっと出来すぎかなぁ?とも思ったけど、それはそれでお話としては良かったかも。

秀治(佐々木蔵之介)と真樹の会話の中で、輝明から5000円を取ったのが幸太郎だという話が出ましたね。
この時、実はみんなそれを知っていたのに、自分だけ知らなかったという事に気付いた真樹の気持ちを思うと、ちょっと可哀想になっちゃったなぁ。
幸太郎の母親でありながら、あの家族の中で一番「他人」のポジションにいるのは真樹自身が一番感じているだろうし・・・。
これも真樹がああいう性格だから、みんなが言わなかったんだけどね。
それはわかってるんだけどね・・・、やっぱ本人はショックだっただろうなぁと思うわけで。
秀治が子育てを真樹に任せっきりにしていたと口にしたことで、少しは救われたんじゃないかと思う。
赤ちゃんの頃は子育てに参加してくれてたパパさんたちも、子供が学校に通うようになるとどんどん母親任せにしちゃうんだよね〜。
本当はそこから先で夫婦の力を合わせなきゃいけないと思うんだけど・・・。

・・・と、今回は母親と子育てについて考えてしまった1時間でした。(^^ゞ

真樹も少しずつではあるけど、幸太郎の気持ちを理解しようとし始めたね。
眼鏡屋さんで、「どっちが似合う?」なんて眼鏡をかけてみせるところとか、今までの真樹からは想像できなかったもの。
「笑った顔」という返事が輝明から返ってくるとは思ってもみなかっただろうけどね。(笑)
笑った顔を子供に見せてなかった事に気づく事ができて、良かったじゃないですか。
子育ては自分を育てる事・・・よく言ったものじゃの〜ぉ。

里江(長山藍子)、大丈夫でしょうか?
病気のニオイがプンプンするんですけど・・・。(´ヘ`;)
そして都古(香里奈)・・・、やっぱ河原さん(葛山信吾)って結婚したら変わっちゃうタイプだったんじゃないの?

第八話
「偽りの心と真実の愛」
脚本:橋部敦子
演出:三宅喜重

園長(大杉漣)の辛さも何となく理解できたわ。
別に出世したいわけじゃないんだけど、出世しなきゃダメみたいな世の中だから、何となく流れに逆らえずにいる感じ。
動物園の来場者数を増やさなくては本社に戻れない。
本社に戻れば出世が待っている。
焦った園長は、双子のレッサーパンダの名前を募集し、早くお披露目しようと古賀(小日向文世)たちに指示を出す。

園長が出世のために、体調の悪いレッサーパンダのクッピーを引っ張り出している事を快く思わない飼育係たち。
クッピーの事が気になって、一度は帰ったものの戻ってきた輝明(草なぎ剛)。
どんどん輝明が自分の意思で動き出してる感じがする。
里江さん(長山藍子)は嬉しそうだけど、私が親だったら、そりゃ嬉しいけど不安で不安で仕方ないかもしれないなぁ。

里江が園長に書いた手紙は何の手紙だろうと思ったら、感謝の気持ちを書き綴ったものだったのね。
自分の出世のために障害者に理解のあるふりをしていた園長にとって、こうやって心から感謝される事は心苦しかっただろう。
しかも「理解のある園長に出会えて、輝明は幸せだ」とまで書いてあるし・・・。(^▽^;)

出来ることが多いのがよくて、少ないのが悪いわけじゃない。自分にできる事を一生懸命やるのがいい・・・と輝明に教えた里江さん。
いいこと仰いますわ〜。

しかし、本社から視察にやって来た上司(山田明郷)がやった事は情けなくなるような事でしたね。
定規をおいてりんごを切るのが輝明のやり方なのに、そんなテルから定規を取り上げてきたと面白おかしく話してるし・・・。
「何かブツブツ言い出してさぁ」って、そのブツブツ言うテルの事を放り出して事務所にやって来るのがわからん!
どう見たってテルがパニックを起こしてるのはわかるでしょうに・・・。
上司から「何てことをしてくれたんだ?」と定規を取り返した園長は良かった。
そして、ちゃんとテルのところへ定規を届けて、「りんご切ってください」と落ち着かせてくれたし・・・。
古賀さんの「今日のは違いますよね?障害者に理解のあるふりなんかじゃ・・・。」も良かった。

都古(香里奈)は結婚早々不幸せな感じで、何だか可哀想。
「都古と一緒になるために妻と別れたんだから」って、そんな事を都古に言ってもどうなるもんでもないと思うんだけど・・・。>河原さん(葛山信吾)

第九話
「再会!助けて、テル」
脚本:橋部敦子
演出:河野圭太

1年が経ったらしい。
幸太郎(須賀健太)は例の5000円を分割で返済し終わり、輝明(草なぎ剛)はロードバイク購入のための60万を貯めていた。

古賀さん(小日向文世)の息子(浅利陽介)が動物園に来てくれたのは良かったわ。
飼育係1日体験に別れた奥さんを通して息子さんを誘った古賀さん。
そうよね、古賀さんも1年間輝明を通して自閉症を知ったわけで、自分の息子とも向き合える自信がついたんだろうなぁ。
息子さんにテルが「飼育係1日体験にようこそ」とほうきを渡すのが良かった。
古賀さんのことをわかっていたのかどうかはわからなかったけど、帰る時にポケットに手を入れて歩く姿が古賀さんと同じだと気付いたテルの「一緒」という一言で、親子のつながりを感じられたいいシーンだった。
これからも時々動物園に来てくれたらいいんだけどな・・・息子さん。

都古(香里奈)、よく1年我慢してたね。(^▽^;)
河原さん(葛山信吾)、結婚以来ずっとあの調子じゃん!
この結婚は違っていたと思いながらも一人になりたくなくて別れずにいた。
だけど、自分と結婚する前の河原が奥さんに離婚を迫られ、別れた途端都古と結婚したのは自分がバツイチだって事に耐えられないからだなんて耳にしてごらんよ。
なんぼなんでも耐えられないでしょう。
久々に都古と再会したテルが、彼女が元気がないのを見抜いていたのはすごい!
そしてまた、それを手紙に書いてあるっつーのが心をさわっと揺さぶりますなぁ。
念願のロードバイクがやって来て、亀田さん(浅野和之)に乗り方を教わって・・・真っ先にテルが向かったのが都古のところ。
傷ついた都古にとって、向こうから自分に向かって真っ直ぐに進んでくるテルはまぶしかっただろうなぁ。
テルに癒されたい・・・そんな気持ちでいっぱいかもね。

久しぶりに都古に会ったら「エクスポージャー不安を起こすかもしれない」と堀田医師(加藤浩次)が言ってたから、そこがすごく気になってたんだけどそう大したことではなかったような・・・。(^▽^;)
それより気になるのは里江(長山藍子)の様子。
何となく疲れたような感じに見えるんだけど、やはり何か病気なのでしょうか?
里江がいなくなったら・・・というのも外せないポイントだと思うし、そこも描かなきゃいけないんでしょうね。
でも、考えただけでも・・・辛いなぁ。

第十話
「涙で、愛が見えない」
脚本:橋部敦子
演出:三宅喜重

今回は輝明(草なぎ剛)を支える家族それぞれの苦しみが描かれていた。

テルのことで迷惑してきたという秀治(佐々木蔵之介)や、里江(長山藍子)に甘えたくても甘えられなかったりな(本仮谷ユイカ)。
里江だって諸々わかってたんだと思う。
でも、どうしても手のかかる輝明にかかりっきりになるしかなかったわけで・・・。
それでも里江の方にも甘えはあったんだろうね。
他の子供たちはわかってくれてる・・・って。
その子供たちが大人になった今、こうやって反発されたことは辛かっただろう。

りなが堀田先生(加藤浩次)のカウンセリングを受け、本当に子供みたいに泣き出したところは涙が出ちゃいました。
こうやって自分の感情を表に出す事なく、この子はずーっと今まできたんだなぁと思うと・・・。
さらけ出せる場所が欲しかったんだろうね。
一度想いを吐き出した事で、また里江に優しくもできるわけで・・・。
里江の肩を揉むりなの手に、そっと手を添えた里江さん。
後ろから母親に抱きつくりな。
ほんの少し、こういう事がしてみたかったんだろうなぁ。

秀治はイライラをテルにぶつけちゃってたね。
レースに出たいというテルに「無理なものは無理」と言い張ったり、「一人でやれ!」とキツイことを言ったり・・・。

私も弟が病弱だったもので、母は弟につきっきりで・・・。
これがまた、私の方は健康そのものだったもんだから、余計にほっとかれちゃったんだよね。(^^ゞ
弟が「コン」とひとつ咳をするだけで母親は大騒ぎなのに、私がたまに熱を出してもアイスノン渡されて終了!
これが子供心に寂しかったのを今でも忘れないんだよなぁ。
でも、母となった今では親の気持ちもわかるわけで、このドラマのどの人の気持ちも理解できるし、否定できないし・・・って感じでした。

「言い過ぎた」と謝りに来た秀治に、小学校の運動会でお兄ちゃんが手を引いてくれたとテルが話すところは良かった。
「ありがとう」
テルの感謝の気持ち、この時の秀治には心にしみただろうなぁ。

おっと!忘れるところだった、都古(香里奈)の話。
ついに河原さん(葛山信吾)の前から姿を消してしまいましたね。
家を出たものの帰る場所がないという都古は可哀想だった。
そして、最終的に彼女がやって来たのはテルのいる動物園。
ずっと眠れずにいた都古が、テルの側ではあっという間に眠りについて・・・。
テルによって癒されているのがわかる場面でした。
でも、テルが上着をかけてあげたのはどうかなぁ?(^▽^;)
ちょっと違和感あったんだけど・・・。

そういえば、都古がテルの家に電話してきた時、無言だったのに「都古ちゃん?」とテルがわかったのは何故なんだろう?
電話を通して伝わるものがあったのかしら?

最終話
「僕は歩き続ける。」
脚本:橋部敦子
演出:河野圭太

都古(香里奈)、輝明(草なぎ剛)の家族が温かく迎えてくれて良かったね〜。(^▽^;)
あんな風にほとんど何も聞かずに迎えてくれる他人の家なんて、なかなかありませんから・・・。
河原(葛山信吾)と離婚を決めても、前の動物園がタイミングよく獣医を募集しようかってとこだったりして、これまた良かったじゃないですか〜。(ちょっと嫌味)

最終回はテルのレースと、クループホームの話。
「レースに出よう」と兄・秀治(佐々木蔵之介)が言ってくれたのが良かった。
レースに出ることが輝明の夢だとしたら羨ましいと真樹(森口瑤子)に話す秀治。
そうだよね、その夢の後押しをできるとしたら、それはとても嬉しい事。
みんながテルを応援する気持ちがわかる気がしました。
練習を見てくれる亀田さん(浅野和之)も、見守る家族や都古そして動物園の仲間たちも、みーんなテルが頑張ってる姿で自分も元気になってるんだよなぁ。

グループホームに関しては、里江(長山藍子)が自分がいなくなった後のテルを心配し、堀田(加藤浩次)に相談した事から自立の道を勧められ出てきた選択肢だったけど・・・。
親として悩む気持ちわかるなぁ。
でも、普通にいけば親の方が先にこの世からいなくなるわけで、そうなった時にテルが困らないように何とか・・・って思いもあるわけで。
みんなテルのため・・・と思って動いているようで、実はテルがいなくなったら自分のほうが寂しいんだって事に、ここでやっと気付いてるみたいね。
そんな風に思ってもらえるテルは幸せだな・・・。
動物園で三浦(田中圭)に、ここを出て行った鳥がどうなるのかを聞いていたけど、それがラストで活きてくるとは・・・。

レースの本番で、スタートする輝明の背中を「行け!」と押し出す秀治に涙。
子供の時のように手を引いて走ってやることはできない兄が、今回は愛情を込めて背中を押してやってるよ・・・と思ったら、ここでボロボロ泣けちゃってね〜。(;つД`) 
辛い時は、りな(本仮谷ユイカ)が持たせてくれた都古のハガキをお守りにしたものにそっと手を当てて・・・。
喉が渇いたら、動物園の仲間がプレゼントしてくれた水筒で喉を潤し・・・。
もうすぐゴールだぞ!ってところで、「ピーヒョロロ」なトビの声を聞いた輝明は、その声を追ってコースアウト!
追いかけようとする秀治を「待ちましょう」と止めた里江も良かった。
トビを追いかけ、そのトビが飛んでいくのを見た輝明。
あの時、三浦に聞いたこと・・・きっとテルは思い出してたんだろうな。
動物園を出て行っても飛んでいける鳥といけない鳥がいる。
テルが見たのは飛んでいるトビ。
自分も外へ出ても飛んでいけるトビでありたいと思ったのかしら?

コースに戻り、無事ゴールした輝明はグループホームへ行くと里江に告げるわけよ。
新たな一歩、そして旅立ちですなぁ。

グループホームで生活を始めた輝明が、家に戻ってくるであろう休日。
美味しいものをたくさん作って待っているのに、テルったら「僕にだって予定がある」と言って帰って来ないらしい。(笑)
それを「仕方ないなぁ」って感じで、笑っている家族たち。
ひとつの理想の形がここにあったのかな?と思いました。

河原さんは、その後どんな人生を送っているのでしょうか?(^▽^;)
そんな事を気にしつつ、エンディングでSMAPの「ありがとう」にしみじみした最終回でした。<(_ _)>

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