87%−私の5年生存率ー

P:伊藤響・大塚泰之・渡邉浩仁
主題歌:CHEMISTRY ♪「キミがいる


第1回
「明日を生きる!
乳がんと闘う物語」
脚本:秦建日子
演出:長沼誠

いやぁ、いろいろ考えさせられた。
最近、乳がん増えてるっていうし、身近にも乳がんで手術をした人がいたりするので、ドラマなんだけど「ドラマの中の話」と割り切って観る事はできなかったなぁ。

生保レディとして頑張ってるシングルマザーの晶子(夏川結衣)が、会社の健康診断で乳がん検診を受け、再検査の通知をもらってしまう。
そして、再検査・・・。
あの針生検ってーのは、見ているだけで指先から力が抜けちゃったよ。
淡々と様々な検査をしていく黒木先生(本木雅弘)と、戸惑いを隠せずに先生の言うがままになってる晶子。
きっと、こんなもんなんだろうなぁ。

それにしても、まだ乳がんかどうかはっきりしない段階での二人のやり取りには考えさせられた。
「もし乳がんだったら、おっぱいとか切っちゃうんですか?」という晶子に、これまた淡々と「もし乳がんだったら、まず命の心配をしましょう。」と返す黒木先生。
その黒木先生の言葉を聞いて、ハッとしちゃったよ。
そうだ・・・おっぱいもだけど、命が大事だったんだ・・・って。
乳がんは決して女性だけの病気じゃないと言うけれど、やっぱその患者の多くは女性なわけで、まず「私のおっぱいはどうなっちゃうの?」って思う気持ちもよくわかる。
何でだろう?命あってこそのおっぱいなのに、「乳がん」と告げられたらまずおっぱいの心配。
普段、そう大切にしてるわけでもないのに、失くすかも・・と思うと命より大切なものに感じてしまう。
女性の象徴みたいなもんだからかしら・・・。

再検査後、結果が出るまでの5日間というのも落ち着かないわよね〜。
「もし乳がんだったら・・・」という思いと、「まさか自分は・・・ないよね」という気持ちが行ったり来たりするのだろう。
そんな5日間を過ごした後、やっと告げられる診断結果は・・・「早期の乳がん」。
乳がんだと医師にはっきり告げられた時点で、その後の先生の話が耳に入らない様子・・・これまたこうなっちゃうんだろうなぁ・・・って思ったよ。
頭、真っ白!とはこの事だよね。
一度に術前検査とか手術とか言われても、混乱しちゃった頭には先生の言葉なんか入ってこないって!
診断結果が本当に正しいのか知りたくて、いくつかの病院を回ったものの結局結果は同じで、「ステージ1の乳がん」。
そして、その5年生存率が「87%」。
この数字、「乳がんなんて私には関係ないわ」と思ってみれば意外と高いパーセンテージのようだけど、実際に「あなたは乳がんです。5年生存率は87%です。」と言われたとしたら、どうだろう?
やっぱ晶子と同じように欠けた部分の13%の事を考えてしまうと思う。
ましてや晶子はシングルマザー、経済状態だって良いとは言えない。
入院して手術するとして、子供は?お金は?・・・と不安になるばかりで、頼る人もいない。
そんな晶子が、どう病気と闘っていくのか。

新婚で奥さんを乳がんで亡くしたという過去を持つ黒木先生と、早期といえども乳がんと告知されて動揺する晶子の係わり合いも見どころでしょう。
登場人物も普通〜でいい感じ。
それにしても大谷直子さんって、最近こんな感じの役が多いよね。(^^;

第2回
「負けない!
乳がん手術への決意」
脚本:秦建日子
演出:長沼誠

弓子(杉田かおる)、いい人だよね〜。(口はワルイけど)
晶子(夏川結衣)が乳がんだと知って、彼女の帰りをずっと待っててくれて、なけなしのお金を渡して「病院なんてどこでもいいじゃん!明日の朝、病院行きな!」と・・・。
生保レディの成績ではビリを争ってる二人の女の友情、なかなか良かったよ〜。
現実問題としてお金が必要だってことは、生保レディの彼女達が一番わかってるわけで、まずその心配をしてくれた弓子さんの存在がありがたかったなぁ。
そのお金を稼ぐために、自分の中で禁じ手にしていた蒼太(川口翔平)のクラスメイトの親を勧誘する手段をとる晶子も辛いところだ。
勧誘した事でクラスのお母さんたちと気まずくなったり・・・って事も、十分考えられる事だしね〜。(^^;
でも、たった一人、琴音ちゃんのママ(高橋かおり)が連絡をくれて、嫌な顔ひとつせず「琴音に妹が生まれるし、主人(今井雅之)がこの際にガン保険に入っておこうって言うの。」と、あっさり契約書にサイン。
うーん、別のシーンで剣崎(渡辺いっけい)が「ガン保険の保障期間は?」と質問して、生保レディが「契約の3ヵ月後からです。」と答えるシーンがあったし、大写しになった琴音ママのサインした契約書にもその但し書きがあったのをみると、どうやら琴音パパがガンになっちゃうんだろうな・・・しかも、3ヶ月以内に。
その但し書きについて晶子が説明している場面がなかったから、これが問題になるのかもしれない。

契約欲しさに参加した合コン相手の男に晶子が胸を触られる場面も辛かったね〜。
触ったって減るもんじゃなし・・・みたいな言い方をされて、晶子が「減るんですよ」と突っかかっていくところはすごくわかる気がした。
「私の気持ちがあんたにはわかんないでしょうね!」みたいな感じでさ・・・。
生きるか死ぬかの心配とともに、おっぱいを取られてしまうのかという不安でいっぱいなのに、酔っ払いごときの手で大切な大切なおっぱいに触るとは何事じゃーーー!だわ。

晶子としては黒木(本木雅弘)に手術をしてほしいのに、黒木先生は出来ないの一点張りで紹介状を渡そうとする。
そんな黒木に幻滅した晶子は「手術できない外科医なんて意味ないんじゃないですか?」と暴言を吐き、紹介状も受け取らず宇月医院の玄関にある傘立てを蹴り倒して出て行く。
まぁ、黒木先生に手術してほしいったって、宇月医院ではどう考え立って設備的に無理だと思うけど・・・。(^^;
自宅まで紹介状を届けに来てくれた黒木を追いかけた晶子は、こんなに優しい先生なのに酷い事を言ってしまったと謝る。
しかし、黒木は「人が乳がんで死ぬのだけは見たくない。もしも死ぬんだったら他の理由で慎で下さい。」と、これまたストレートな言葉。
その言葉の背景にはもちろん乳がんで亡くした奥さんの事があるわけだけど、何も知らない晶子にとってはキツイ一言に聞こえたんじゃないかしら?

そうそう、江梨子(相川七瀬)、今週は見つけたわよ♪
彼女と黒木と杉山(古田新太)が、黒木の奥さん・百合(押田恵)が亡くなった時の事をよく知る人物なんだよね。
それにしても江梨子の言う「黒木先生の嘘、杉山先生の嘘」って何だろう?
江梨子はナースを辞めたみたいだし、まだ医者を続けていると黒木を蔑んだ目で見ていたのが気になる。
友恵(大谷直子)は、まだ百合が生きていると思ってるのかしら?
忘れられずに娘の分まで食事を用意するというよりは、娘の死を受け入れられずに生きていると信じ込もうとしているような・・・。
あの表情をなくした友恵の顔が、また悲しいんだよね。(・・,)グスン

第3回
「大切な息子のために
絶対生きる」
脚本:秦建日子
演出:長沼誠

エンディングで「長井秀和」の文字を見つけて、「えーーー!どこに出てた?」と一瞬焦ったよ。(^^;
あの「マチガイナイ!」な長井秀和を見逃すなんて・・・と思って、よ〜く考えてみたら晶子(夏川結衣)が電話してた蒼太(川口翔平)の父親の声が長井秀和だったのね。
声を聞きながら、軽薄そうな声だなぁ・・・と思ってたんだけど(失礼)、なるほどね〜。(笑)
頭の中で夏川結衣の横に長井秀和を並べて、「何かが違う・・・」と思ってしまったのは私だけ?(^^;

宇月医院に最新の手術設備が整った事で、黒木(本木雅弘)は手術を引き受けなくてはならない状況に・・・。
「私の命、助けてください。」という晶子に、「全力を尽くします。必ず助けます。」という黒木先生。
信頼している先生に手術してもらえるのが一番いいんだろうけど、黒木の方はどうなのかな?
ブランクがあるという事よりも、奥さんを自分が執刀して亡くしているわけで、その奥さんと同じ乳がんの手術をするというプレッシャーは相当なものだろう。

手術を受ける事が決まったら、次に気になるのは入院費。(^^;
切羽詰った晶子は、蒼太の父親・東史郎に連絡を取るんだけど、いきなりその夜会うことになって・・・。
別れた男に久々に会う、しかも金の工面を頼もうとしてるのに、何故かいそいそと身支度しているのが女心だよなぁ。
実際に待ち合わせ場所へ行ってみると、そこに現れたのは東の今の奥さん。
それだけでもガッカリなのに、認知を求めないだの養育費を求めないだの書かれた念書に判を押せだと?(怒)
その代わりに200万くれてやるだと?(怒)
「おーーー、その金を待ってたんだよ!」と言えれば、どんなに良かったか。
でも晶子にだってプライドはあるし、何よりも蒼太の事を「ハンデ」なんて言われた事に腹が立って、念書破ってしまったよ。
うぅ、目の前に200万というお金を積まれても、あれじゃ〜絶対に手が出せないわよね。

手術を受けると決めた、黒木にオペも引き受けてもらった・・・なのに、やはり先週気になった川上さん(今井雅之)のガン保険が問題になっちゃったね。
あのご主人、保険に入る前から薄々ガンだと気付いてたんだろうか?
あと奥さん(高橋かおり)も、夫がガンだと知っててガン保険に入ったのか、本当に知らずに入ったのか・・・。
訴えるとか金払えとか言われてるし、晶子も手術どころじゃなくなっちゃったじゃん!(^^;

黒木の亡くなった奥さんに関することも、小出しながら見えて来たね。
肝臓にも転移が認められ手術は許可できないと言われたのに、半ば強引に杉山(古田新太)と黒木がオペの許可を取った。
その代わりに出された条件というのは何だったのか?
う〜ん、気になる!

第4回
「守れ命と同じくらい
大切なもの」
脚本::秦建日子
演出:梅沢利之

うーん、うーん、うーん・・・。
何だか、つまらなくなっちゃったなぁ。
乳がんにだけスポットを当てる必要はないと思うけど、それにしても一番大切なところからどんどん話がわき道にそれて行く感じで、晶子(夏川結衣)も検査をパスしてばかりだし、「それでいいのか?」と思ってしまった。

未保障期間については、説明をしたという覚え書きにサインするように剣崎(渡辺いっけい)に言われ、悩んだ挙句、自分の生活を守るために「説明した」とする覚え書きにサインをした晶子。
「私はサイテーだ!」と自分に対する怒りをあらわにするところは、何となくわかる気がした。
ただ、川上(今井雅之)がきらきら生保にやって来て、あっさり千絵(高橋かおり)を連れ帰り、そのまま一気に離婚、引越し・・・というのは、ものすごく駆け足だったなぁ。
莫大な借金があるから、迷惑をかけないようにという配慮での離婚だったけど、その日のうちに引越しの荷物までまとめてて・・・。
川上の娘がそんな大きな出来事を黙って受け入れているのも、ちょっと違和感があった。
どんな風に娘に話して納得させたのかはわからないけど。

黒木先生(本木雅弘)は晶子のオペに向けて、麻酔科医として信頼している江梨子(相川七瀬)に手伝ってくれるように頼みに行く。
まぁ、これだけ江梨子も登場してるんだから、最終的にはオペを手伝うんだろうけど・・・。
なかなか難しそうだね。(^^;

早く晶子の検査を終わらせてくれないと、心配で心配でたまりませんわ。(^^;ゞ
黒木先生も心配でたまらず、最後は駅まで晶子を迎えに行ったのかしら?
しかし、あんな風にしばしば病院を抜け出せるなんて、宇月医院はどうなってるんだか・・・。
蒼太(川口翔平)の言葉遣いが悪いという意見も多く聞かれたためか、今回は何かとその言葉遣いを弓子(杉田かおる)がたしなめるような場面が多く見受けられた。
これも視聴者の意見を反映してのことなんだろうか?

今回はいまひとつハマれなかったわ。

第5回
「たくさんの勇気を
ありがとう・・・」
脚本:秦建日子
演出:佐久間紀佳

ヾ(・・;)ォィォィ、一気に手術?全摘?と思ったら、やっぱ晶子(夏川結衣)の夢だったのね。

いよいよ入院になったんだけど、ここで切実な問題となるのがお金。
薫(酒井若菜)に入院費諸々の説明を受けて、電卓の25万の数字に目が点。
しかも、退院後も何かとお金がかかると聞き、晶子はあの200万をもう一度考え始めるのよね。
元カレの妻に差し出された念書にサインをすれば、自分のものになった200万。
あの時はプライドが先に立って断ったけど、現実問題としてお金がなくては手術や治療も満足に受けられない。
あぁ・・・やるせない話だよなぁ。
外出し、再び元カレの妻を呼び出し、「この前の200万下さい」と頭を下げる。
どんなに屈辱的なことでも、今は自分が生きることの方が大切。
蒼太(川口翔平)の認知を求めないとか、養育費を求めないという内容の念書にサインをしなかったとしても、それでお金がなくて治療も受けられず死んでしまったら息子はどうなる・・・。
晶子にはそんな想いがあったのでしょう。
どんな嫌味を言われても耐えたのに、今度は目の前で200万あるかどうか数えろと言う元カレの妻。
ここで「バカにすんな!」と弓子(杉田かおる)が割って入ったのが、カッコよかった。
なんだかんだ言っても、やっぱ演技うまいんだよなぁ。>杉田さん
「人間はかっこ悪いのがかっこいいんだ!」とか「生きていくためにプライド捨てて何が悪い」とか涙ながらに言う弓子に、私も(ToT)ウルウルしてしまった。
「かっこ悪いけど、あの子を残して死ぬわけにはいかないんです」と言いながら、200万数える晶子。
せつなかったなぁ・・・。

その200万を持って晶子が行ったのは、川上さん(今井雅之)の入院する病院。
家族にも黙って一人で手術を受けた川上さん、入院している病室の前まで債権者が取り立てにやってくるような状況。
それでもどの病院でも手術は無理だと言われたのに、この病院はやってくれて尚且つ5年生存率が7%になったと・・・0%が7%に上がったんだと話して聞かせる川上さん。
そんな川上さんに「拾ったから、山分けしませんか?」と100万円を渡す晶子。
お金なんて少ないより多い方が良いわけで、しかも正直な話、薫が計算した通りにはいかないかもしれないわけで・・・そんな中、プライドを捨ててもらってきた200万のうち半分を渡す事が出来るというのは、なかなか出来る事じゃないよ〜。
晶子が自分もガンだと告白し、川上から勇気をもらったと告げると、「少しの間、借りておきます」と・・・。

これで、少しはすっきりして手術に臨めるかな?
宇月先生(橋爪功)に説得されて、江梨子(相川七瀬)も手術に協力する事になったし・・・。
しかし、あれだけ拒んでいた江梨子を宇月先生はどうやって口説き落としたのかしら?
蒼太が黒木先生(本木雅弘)の家まで押しかけて、友恵(大谷直子)が亡き娘のために用意した食事を、ためらいもなく食べてたのが可笑しかった。
でも、蒼太があの家に入っていくことで、友恵の気持ちが徐々にほぐれていけばいいんだけどなぁ。

第6回
「心とともに生きる・・・
明日への涙」
脚本:秦建日子
演出:長沼誠

うーん、どうも最近、このドラマにハマれなくなってきた。( ;^^)ヘ..
やっと晶子(夏川結衣)の手術にこぎつけたというのに、随分あっさりオペが終わっちゃった感じ。
実際にはあっさり終わって良かったと思うべきなんだろうけど・・・。
妻の死から4年間、流した事がなかった涙がオペ中の黒木(本木雅弘)の目から流れ落ちる。
麻酔されてるから晶子はそんな状況を知る由も無いんだけど、これをもし見ていたとしたら「ちょっと、ちょっとー!メス入れてから泣かないでよー!」ってなもんじゃないでしょうか?(^^;

術後の宇月先生(橋爪功)の「今の君には医者の資格がない。うちを辞めてもらおうと思う。」という言葉も、最初は「へ?何で?」と思っちゃったよ。
オペ中に泣いてしまったせいで、3時間で終わる予定のオペが4時間近くかかり、それだけ患者である晶子に負担をかけてしまったというのが理由みたいなんだけど・・・。
これだって、手術した後の晶子にとって黒木先生が頼りなわけだし、術後初めての定期検診に行ってみたら先生がいないなんて、そっちの方が心の負担だっちゅーの!

晶子も無事退院、入院中に蒼太(川口翔平)が黒木の家でご飯をごちそうになっていた事を知り、お礼に行ってみると黒木はいなくて友恵(大谷直子)が・・・。
友恵の話、ちんぷんかんぷんだったよね。(^^;
晶子の事を蒼太の先生だと思ったり、黒木は新婚旅行へ行ったと言ったり・・・。
黒木が宇月医院を辞めたと晶子が知るのはこの後なんだけど、新婚旅行へ行ったと聞かされていた黒木の妻が4年前に亡くなっていたというのは晶子にとっても大きな衝撃だったかも。

それにしても最後のひとみ(岩佐真悠子)が飛び降りたって連絡は何?
予告を見る限りでは、飛び降りたとは思えないんだけど・・・。
ひとみの担当になった三沢(柏原収史)が彼女のカルテを見て、「これは・・・」と絶句してたよね。
乳がんの経験もあるみたいだったし、もう手の付けようの無いところまで来ていたりするのかしら?

第7回
「2人の約束・・・
前を向いて生きる」
脚本:秦建日子
演出:梅沢利之

ひとみ(岩佐真悠子)が飛び降りたという連絡は、黒木(本木雅弘)を病院へ呼び出すための・・・まぁ、嘘でしたわね。(^^;
ベッドの上から飛び降りてたけど・・・。
翌日から一番副作用の強い抗がん剤を投与すると決めたひとみが、晶子に抗がん剤は最初から強いのを使えとアドバイス。
再発した彼女ならではの意見かもしれない。
実際に再発したひとみの言葉で動揺する晶子(夏川結衣)、しかし黒木は「ガンの治療に100%の正解はない」と丁寧に説明し、晶子を納得させる。

そうだなぁ・・・手術しました、ガンは取りました、終わりです!とはいかないんだよね。
手術が終わっても抗がん剤や放射線治療、そして再発の恐怖と戦わなくてはならない。
抗がん剤には副作用もあって、吐き気や脱毛も患者にとっては負担が大きいわけで・・・。
治療に専念して、あとはゆっくり自宅療養・・・なんて事ができればまだ良いのだけど、晶子は蒼太(川口翔平)との暮らしを支えるためにも、治療費を捻出するためにも働かなくてはならないし・・・。

友恵(大谷直子)がすっかり蒼太を孫だと思い込んでいて、授業参観にまでやって来るのにはビックリした!(^^;
しかし、友恵と一緒に来た黒木先生が授業中に教師の説明に「間違ってます!」と意見するのも笑っちゃったなぁ。
実に黒木先生らしい雰囲気だったけどね。
そんな出来事があって、呼び出された晶子が学校の先生を前に「教師と生徒とか医者と患者とか言う前に、人と人でしょ?」と言っているのを聞いて、黒木も心を動かされる部分があったんだろうね。
ひとみとデートしてやってくれと頼む三沢(柏原収史)に「自分は医者として・・・」と言ってた黒木が、今度は自らひとみをデートに誘った。
患者としてしか見てなかったひとみと、「人」として向き合おうと思ったんだろう。
デートを前にひとみが晶子に頼んだ買い物は、ブラジャー。
乳がんで手術した人のための商品があることは知ってたけど、パウダービーズ入りなんて「へ〜ぇ」だったわ。
こういう商品もほんの数年前までは、選ぶほどもなかったんだろうね。
今だって、きっと高価だろうし種類が多いとは言えないんだろうけど・・・。
やはり自分がもし乳がんになったら・・・と思うと、そうなっても可愛い下着をつけたいし、心地よく過ごせるものが欲しいし。
何だか・・・すごく真剣に見ちゃったよ。

デートで黒木先生がひとみに言った、がん細胞が1センチの大きさになるまで10年・・・ほとんど誰も気付かない・・・ガンは誰もが抱えている、ガンは普通のことだという言葉。
黒木が言っている意味はよくわかるつもりだけど、やっぱもし自分がガンになってからこういう台詞を聞いたら、いくら普通の事でも「何で、私?」と受け入れられないような気がする。
「普通の事」・・・そう言われて、パッとカツラをとったひとみはすごいなぁと思った。
くりくりの頭、清々しい笑顔・・・堂々としているひとみが可愛かった。
可愛かったと同時にせつなかった。
その後、ひとみは静岡の病院へ転院。

晶子の抗がん剤投与も始まり、まだまだガンとの戦いはこれから・・・という時、突然仕事を失う晶子。
きらきら生保の営業所閉鎖。
他の生保レディたちは、別の営業所へ行かされる中、晶子は欠勤が多いという理由で次の職場を与えてもらえなかった。
何だか世の中おかしいよ。
病気と戦うために、必死で働いている人から仕事を奪うなんて・・・。
抗がん剤の副作用で髪も抜け始めるみたいだし、晶子にも支えが必要だ。
・・・となると、やはり黒木先生なんだろうか?

第8回
「哀しすぎる現実・・・
私は負けない」
脚本:秦建日子
演出:佐久間紀佳

いやはや剣崎(渡辺いっけい)のプロポーズには驚いた!(^。^;)
晶子(夏川結衣)のリストラが決まった時に、食い下がる晶子に「ご結婚でもなさったらいかがですか?」と剣崎が言った時は、なんて事を言う上司だ・・・と内心怒ったんだけど、まさかその言葉の裏に晶子への秘めた愛があったとは・・・。
これっぽっちも気付かなかったさ。(^^;

晶子の再就職、面接で聞かれるのは「きらきら生保は自主退職か?」と、そればかり。
もちろん大事な事なんだけどね〜、そればかり聞かれるとうんざりしちゃうよなぁ。

剣崎のまさかのプロポーズで落ち着かなくなってる時に、ひとみ(岩佐麻悠子)が亡くなったと連絡が入る。
同じ乳がんのひとみ、自分よりうんと若いひとみ。
そんな彼女の死が、晶子にとって辛くないわけがない。
何とか落ち着こうと掃除をしたり片づけをしたりするのって、女性ならではの行動なのかなぁ?
それでも落ち着かず、黒木(本木雅弘)に電話する晶子。
「僕、行きましょうか?・・・そちらに。」
黒木先生、いい人なんだけど、こんなに患者とべったりでいいのかしら?(^。^;)
患者と医師の域は越えちゃってるのかな?

黒木の奥さんの死について、怪しいライターっぽい男(田中要次)が探ってるのが気になる。
江梨子(相川七瀬)、ぺらぺら喋ってなきゃいいけど・・・。(ーー;)
あと、蒼太(川口翔平)を孫だと思って可愛がってる友恵(大谷直子)も、早めに何とかしてやってほしい。
蒼太を可愛がれば可愛がるほど、本当の事がわかった時に友恵がショックを受けそうで怖いよ。
しかしプロポーズまでしたのに、ひとみの死で動揺している晶子が、剣崎の事を少しも思い出さないってーのも悲しい現実だよね。(・・;)

第9回
「涙の告白と別れ・・・
新たなる一歩」
脚本:秦建日子
演出:長沼誠

あら?(^^;
来週が最終回って事は、今回はラス前ですよね?(当たり前)
ってことは、盛り上がってなきゃいけないんですよね?(たぶん・・・)

どうよ?
盛り上がった?
っつーか、個人的にはどんどん面白くなくなってるんですけど。
うーん、困った。
今さらながらに思うことだけど、もっと晶子(夏川結衣)だけにスポットあてても良かったんじゃないかしら?
黒木(本木雅弘)の亡くなった妻の話が、余計に思えて仕方ないんですけど・・・。

ひとみ(岩佐麻悠子)のお葬式も、もうちょっと見せ場になってるかと思いきや、いまひとつ印象的ではなかった。
晶子にしてみれば、同じ病気で自分よりずっと若いひとみが亡くなった事は大きなショックだと思うし、もうちょっとひとみのお葬式絡みでぐぐっと来るものがあっても良かったんじゃないかしら?

晶子は放射線治療が始まって、今までは宇月医院のようなこじんまりした病院で治療していたのに、いきなり総合病院の雰囲気に戸惑っている様子。
放射線を当てる位置を確認するための印付けだっけ?
あれも、何だか辛いよなぁ。
乳がん患っても女は女!
治療、医療行為だと言っても、ああやって男性に「前開きますね〜」「印、つけますね〜」とやられたら・・・ちょっとイヤかも。

それにしても、晶子がずっと腰を痛そうにしているのが気になるよなぁ。
放射線科の技師さんにも言いそびれて、黒木にも相談しようとしていたみたいだけど、それも薫(酒井若菜)が黒木の事を好きだと告白している場面に遭遇しちゃって言いそびれて・・・。
転移だったりしなきゃいいんだけど・・・。

4年前の医療ミス問題に関しては、個人的にはあまり興味がないんだなぁ。(^^;
だから、それが重要って感じで最終回へ繋がったのが、ちょっと不安。

最終回
「今日を生きる
明日を生きたい」
脚本:秦建日子
演出:長沼誠

うーん・・・何だか適当にシメちゃったって感じがしたんだけど。
晶子(夏川結衣)が腰の痛みを感じていたのは何だったんだ?
あれが一番のポイントだと思ってたのに、その事には何も触れられず・・・。
そりゃあ、晶子が元気で生き続ける事は嬉しいよ。
だけど何かすっきりしないものがあるんだよなぁ。(^^;

記者会見に乗り込んで、過去の事を告白した黒木(本木雅弘)。
手術にミスはなかったがハイレンという新しい麻酔薬を使用したところ、悪性高熱による合併症を起こして黒木の妻は亡くなった。
そのハイレンは黒木の妻のケースを元に改良され、今では広く使われる麻酔薬となったそうな・・・。
確かにそうやってより安全な薬が作られるのかもしれないけど、そうやって命を落とす人がいるとしたら、それはそれでたまらないな・・・。
あらいざらい話した事で、黒木や杉山(古田新太)は医師免許を剥奪されそうになるが、寅蔵(橋爪功)が「彼らの前途も考えてほしい」と言った事で、2年間の医業停止で済んだ。
そしてその2年間、黒木と杉山は海外での支援活動をするため旅立つ。
旅立つ黒木に「待ってますから。ちゃんと生きて待ってますから。」と晶子。
手術をしたと言っても、ガンとの闘いは一生続くわけで、そんな晶子にとって2年間というのはとても長くて、とても不安だと思う。
主治医の黒木と離れての2年間・・・私だったら耐えられるかな?
そんな事を、ふと思ったりした。

しかし、何だかやっぱ最終回が適当な感じがして仕方ないんだけど・・・。(^^;ゞ
冒頭で2年後の晶子が生保レディやってて、元気に仕事してるのは良かったよ。
弓子(杉田かおる)たちと仕事先で出会って、笑ってるのも良かった。
しかし、そこで食欲がないとか晶子が言ってるのも、結構意味深だったりするわけで・・・。
先週の腰痛といい、今週の食欲のなさといい、心配だけさせられちゃった感じだな。
もちろん、本当にそんなことはあるのかもしれない。
何でもないけど腰痛が続くとか、食欲がなくなって不安になるとか・・・。
でも、一応ドラマだからね・・・あまり心配ばかりさせないでほしいとか思っちゃうわけよ。(^。^;)

蒼太(川口翔平)が2年後に中学生になっているというあたりも、ちょっとムリがあったかな?
いや、あの蒼太君にいくら学生服着せても、ちょっと中学生には見えなかったかな?と思って・・・。(・・;)
最後は黒木が宇月医院に戻って来て、晶子とご対面。
「約束通り帰ってきました」「約束通り生きてました」みたいな・・・。
うーん、乳がんを扱ったドラマでものすごく興味もあったんだけど、何だかどんどん自分の中で下降線を描いていってしまった。
とりあえず最後まで観た・・・って感じで、終わっちゃった。(ーー;)

 

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