おとなの夏休み

P:田中芳樹
音楽:GONTITI おとなの夏休み オリジナルサウンドトラック

第1回
「主婦の初体験!?
私たち海の家始めます!」
脚本:一色伸之
演出:雨宮望

テーマソング使用曲
勝手にシンドバッド
(サザンオールスターズ)

正直、初回の拡大版が長かったと思う。
普通に1時間でやってたらテンポも良かったんじゃないかと思うけど、長くして丁寧に描こうと思ったのかは知らないが裏目に出た感じ。
リアルタイムで観てて、実は・・・・・寝た!(^^;
っつーことで、もう一度観直すハメになったんだけど、しっかり睡眠取った後だと結構面白かったわよ。(笑)

平凡ながらも幸せな生活を送っていた主婦・みゆき(寺島しのぶ)が、パートで介護していたふね(南田洋子)が亡くなり、ふねが所有していた海の家の営業権をみゆきに譲渡するという遺言が見つかる。
全くやる気はなかったのに、20年ぶりに中学時代の親友・壽美子(中島知子)との再会、夫・和幸(石黒賢)との価値観の違い、息子・洋介(ささの貴斗)の「良い子強迫観念」の発覚など、いろんな事が重なってみゆきは自分をリセットしようと思い、海の家をやる事を決める!

どこでリサーチしたのか、男性脚本家にしては女性の気持ちがよくおわかりで・・・。
主婦であるみゆきが、夫の何気ない言葉で「はぁ?」と思い始めるあたりも「なるほどね」って感じだった。
仕事して稼いだお金を「俺の金」という和幸。
みゆきは「週に一度」は抱いてくれる夫を優しいと思っていたのに、実は和幸にとっては「3」のつく日にプログラムされた「月3回」のお仕事だった事。
こういう微妙なすれ違いってーのが、実は一番傷つくのだ。
壽美子が男社会の中で、頑張って頑張って道を作ろうとしてきたのに、後に続く若手女性社員がいないというのも何だか頷けた。
そんな時に自分が女性特有の病気かもしれないなんて皮肉だ。

みゆきも壽美子も立場は違えど、それぞれの生活に「ってゆーか、私って何だったの?」と思ってしまったわけで、そんな二人に「海の家」はちょうど良いターニングポイントに見えたのかもしれない。
そんな二人の盛り上がりに水を差す感じで現れたのが、ふねさんの孫になるのでしょうか?優(中越典子)。
ちょっと意地悪そうな顔を活かして(失礼)、「何、きれいごとぶっこいてんだよ!」の登場は良かった!
キャスティングミスとも言えないけど、微妙なのが中島知子。
この人、キャリアウーマンみたいな役が多いんだけど、見ていてそういうイメージはないんだよなぁ。(^^;
全体的に演技がマズイとまでは言わないが、要所要所で「あちゃ・・・」と思う場面があったのが残念だった。
回ごとに「夏メロ」をテーマソングにする試みも良いと思うけど、その曲が流行った当時「青春」してた世代には、懐かしさのあまり「ドラマ」より「曲」に神経がいってしまうのが問題。
「観なきゃいけないシーン」と夏メロなテーマソングがぶつからないように配慮をお願いしたいわ。

第2回
「渚のピンクレディ」
脚本:一色伸幸
演出:雨宮望

テーマソング使用曲
渚のシンドバッド
(ピンクレディー)

私にとって宇津井健というお方は、ある意味憧れの男性だったのよ。
かつて赤いシリーズで百恵ちゃんの父親役をしていた宇津井さんを見て、こんなお父さんだったらなぁ・・・と憧れたものです。

そんな宇津井さんに「おじさんと今度、野グソしよう」なんて台詞を言わせないで・・・。(号泣)

壽美子(中島知子)は自分の病気が良性、子宮筋腫だと知らされて喜んだのもつかの間、若年性更年期障害だと診断され再び落ち込む。
この「若年性更年期障害」って私の周りにも結構いるんだよね。
とりあえず良性だったという事で仕事も続けられるわけで、壽美子は海の家をやめると言い出す。
ところが専業主婦なんて何も出来ないと思われている歯がゆさもあって、みゆき(寺島しのぶ)は一人ででも頑張っちゃうんだよね。
優(中越典子)がシェイカー振ってた経験があると近付いてきて、みゆきの中にも「一人じゃない」って気持ちが芽生えちゃったのか、俄然張り切ってるし・・・。(笑)
で、理想のビーチバー開店へ向けて大忙しってわけか。

何となく気になるのは、ビーチバーの事で頭がいっぱいになってるみゆきの様子。
ケアのパートも何となく雑な気がしたし、洋介(ささの貴斗)のご飯はスーパーのお惣菜。
開店前で忙しいのもわかるけど、こういうのが一番夫とモメる問題なんだけどなぁ・・・。(心配)

冒頭で為さん(宇津井健)の「野グソ」発言があったから、壽美子が海でお腹が痛くなってトイレを探し回ってた時も、オチは壽美子の野グソに違いない!と思ってしまったわ。(^^;ゞ
ビーチバー開店にあたり、まず最初にトイレで大きい方をしたって事で、「運がついた」なんて事になるんでしょうか。(オヤジくさっ!)
一度は出来ないと言い出した壽美子も「今の私に必要なのはこういう寄り道なんだよね」と、ビーチバーを手伝う事を決めた。
ここからが本番だなぁ。
早速、みゆきは和幸(石黒賢)とモメるみたいだし、専業主婦が今までの小さな世界から、ほんの少し大きな社会へ歩き出そうとしているのを見守りたいと思います。

第3回
「開店早々のビンタ」
脚本:一色伸幸
演出:雨宮望

テーマソング使用曲
モンロー・ウォーク(南佳孝)

なかなか客の入らないビーチバー「Petit ami(プチタミ)」。
そこで優(中越典子)が美少女サーファー「少女A」(佐田真由美)に声をかけ、ひと夏タダと言ってプチタミのサクラになってもらう。
するとライフセーバーたちが集うようになり、客が入ってるとわかると自然に他の客も入るというわけやね。
優の計画が成功して、客が入るようになり、みゆき(寺島しのぶ)は楽しくて仕方がない。
だけど、みゆきが一番来てほしいのは和幸(石黒賢)なんだよなぁ。
店の名前の由来もすぐにわかってほしかったのに、和幸はなかなか気づかないし・・・。

だけど、和幸に来てほしいからって職場にFAX入れるのはマズイよね。(^▽^;)
そういうところがきっちり出来ないから「主婦のお遊び」みたいに思われてしまうんじゃないかしら?

同棲してるのに冷めた関係の優と健人(姜暢雄)。
優の前であてつけのように壽美子(中島知子)をほめちぎる健人。
携帯の番号まで教えたくせに、家に帰ると優を抱いてるんだもん・・・舞い上がってた壽美子を思うと哀れだわ〜。
「嫉妬をおかずにしたら終わりだよな」
若者にこんなこと言ってほしくないんだけど・・・。ヽ(;´Д`)ノ 

和幸もやっと「プチタミ」の由来に気付いたのに、バーを覗きに行くとマツケンサンバで客と盛り上がるみゆきの姿が・・・。
そっかぁ・・・、やっぱ旦那さんは妻のこういう姿を見るのは嫌なのかな?
ある意味、店の客が輪になって盛り上がってるんだし、成功してる一風景だったんだけど・・・。
自分たちの金を使ってしたかったのはこんな事だったのか?と怒り、みゆきにビンタ!
お金、夫や息子の我慢、いろんな事の上で成り立ってるみゆきの仕事は、マツケンサンバで歌い踊ること。
和幸の目にはそう映ったのかもなぁ・・・。
「10年ぶりの外の世界にはしゃぎすぎていた」
外の世界ならパートの仕事でも触れる機会があったわけで、本当にみゆきがはしゃいでいたのは専業主婦からの脱出なんだろう。
つまらない自分を変えたかった・・・というみゆきの気持ちには共感できたかも。

第4回
「イケメンの誘惑!」
脚本:一色伸幸
演出:長沼誠

テーマソング使用曲
何も言えなくて・・・夏
(JAYWALK)

和幸(石黒賢)にビンタされたみゆき(寺島しのぶ)は、椿さん(中尾ミエ)の言うままに家出をしてしまう。
ところが家を出ても和幸のことが気になってばかり・・・。
所詮そんなもんかもしれない。
岡崎(大倉孝二)から和幸が会社でリストラのリストを作らされていて疲れているなんて聞かされたら、余計に気になっちゃうわよね。
ただ家出をしたことで、「出来すぎ君」こと洋介(ささの貴斗)はいろんな体験を出来るチャンスが増えてよかったのかも・・・。
プチタミに集うお客さんを観察してる洋介は、ちょっといい顔してたもんね。(笑)

で、よくわからなかったのが優(中越典子)のエピ。
何をやっても中途半端な自分に嫌気が差しているのはわかるけど、そういうのを店のお金をくすねることや、釧路(高杉瑞穂)みたいにワケのわからん男と寝ることで満たされるわけないっしょ?
大体、健人(姜暢雄)と優がお互いに相手の気を引こうと、他の人にちょっかい出してるのがわからん!
理解できない部分も多いけど、中途半端だらけだった優が和幸に「君には君の色があるだろう」と言われたり、みゆきに「リセット」することを教わったりして、自分自身の「仕切りなおし」を思い立つあたりは何となく良かった。
人が与えてくれるのは単なるきっかけ、決断するのは自分・・・。
優が変われば健人との関係も変わるかもしれないけど、そうなると壽美子(中島知子)がちょっと可哀想かな?(^▽^;)

海の家プチタミは、人生を変える小さなきっかけになる場所なのかもしれないね。
一番どんな風に変わるのか楽しみなのは、出来すぎ君なんだけど・・・。(笑)

第5回
「赤字覚悟のかき氷」
脚本:一色伸幸
演出:長沼誠

テーマソング使用曲
「時間よとまれ」
矢沢永吉

所々いいところはあるんだけど、全体的にはだら〜っと間延びした感じで、これは視聴者が離れていっても仕方がないかな・・・とも思う。(^▽^;)

亡くなったふねさん(南田洋子)が50年間思い続けた人が為さん(宇津井健)だったとか、ふねさんが亡くなる前にみゆき(寺島しのぶ)に言い残した「夏の海があったから、生きて来られた」というのも、実は為さんへのメッセージだったこととか・・・。
ちょっと、じ〜んとする話だった。
夏が来ると、ふねさんは海の家で為さんの背中を見つめては、幸せな気持ちになってたんだなぁ。
夏が来るのが待ち遠しかったんだろうなぁ・・・って。

昼間の海の家もやろうと頑張るみゆきたち。
しかし、隣りの海の家を経営する椿さん(中尾ミエ)は、商売敵になった事であからさまに敵対心を燃やすわけよ。
それにしても、壽美子(中島知子)ったら海の家のために、2週間も会社休むなんてすごいわ。
っつーか、2週間休ませてくれる会社もすごい。(^▽^;)
みゆきも介護のパートは休むって言ってたけど、そこらへんがちょっと浅いかな?
なかなか2週間の休みなんてもらえないよな・・・このご時世。

健人(姜暢雄)と優(中越典子)が同棲していることに気付いた壽美子の傷つき方もよかったけど、そんな壽美子に出来すぎ君(ささの貴斗)が「Go Around」と声をかけたのもちょっと良かった。
ジャンボが着陸しようとして滑走路が見えなかったら、また上がって何度でも着陸をやり直していい。
出来すぎ君・・・出来すぎだ!(笑)
壽美子は出来すぎ君の言葉で、何よりも癒されたはず。

うーん、このまったりした雰囲気はどうなんだろう?
それぞれのストーリーも今のところ浅くて・・・もうちょっと掘り下げてくれたらなぁ・・・と思ってしまいますわ。

第6回
「禁じられた恋と嘘」
脚本:一色伸幸
演出:雨宮望

テーマソング使用曲
「君は天然色」
大瀧詠一

今まで辛抱して見ていた甲斐があったかも・・・。
ようやく(遅いけど)このドラマの「味」みたいなものが出てきたのではないかしら?

いろんな立場の人が、登場人物の誰かには共感できる部分がありそう。
専業主婦だったみゆき(寺島しのぶ)の事を、あえて壽美子(中島知子)が和幸(石黒賢)に語る部分。
「妻や母は年中無休の脇役」→「はじけたくなった」→「海の家」・・・で、これが有給も土日もない年中無休のみゆきにとって初めての「おとなの夏休み」
みゆき自身が語ってしまうんじゃなくて、違うポジションにいる壽美子がみゆきを理解した上で語っているから説得力がある。
そして、一方では壽美子と同じように会社で働く立場の和幸が、壽美子の事を理解してあげているから、また面白い。
こっちは同じ立場でありながら男と女という違いがあったりするんだけど、男に負けないように働いている壽美子にとっては、和幸が自分を同等に思ってくれる事を嬉しく思わないわけはないし・・・ちょっと壽美子が和幸に惹かれたっぽいのも気になるところなんだよね〜。

で、出来すぎ君こと洋介(ささの貴斗)と椿さん(中尾ミエ)の姪っ子・ミズキちゃん(小池彩夢)の出会いと別れも良かった。
海岸に海亀なんていないとミズキに言われ「嘘つき」呼ばわりされた出来すぎ君。
彼は「嘘つき」ではない事を証明したかったんだけど、そのせいで夜に子供二人がいなくなったと大人たちは大騒ぎ。
少女A(佐田真由美)@喋れるのね(^▽^;)がマリンパークへ送ってくれて嘘つきじゃない事は証明できたけど、「勝手に飛び出して悪い子だ」と里奈(北川弘美)に言われた事で出来すぎ君はまた発作。
せっかくみゆきと仲直りしようとしていた和幸も、洋介の一件が原因でまたむくれてしまった。(´ヘ`;)
うーん、夫婦って難しい。
そして、みゆきと和幸の仲が戻らぬうちに壽美子はどんどん和幸に惹かれてしまうようで、女同士の関係も含めて興味深くなってきた。

最後にみゆきが洋介に言った言葉も良かったなぁ。
「洋ちゃんがしたのはいけない事だけど、彼女にとっては最高の夏休みになったよ。嘘つきになりたくなかったのは、あの子だったからなのかなぁ?」
そう言われてミズキの乗った車を追いかけ、「僕は嘘つきじゃない!お前なんか大っ嫌いだ!」と叫ぶ洋介。
いつも「いい子」でいなくてはならない「良い子強迫観念」の洋介がついた大きな嘘。
ミズキちゃんの事を嫌いなわけないものね。(*゚ー゚)
この嘘は洋介にとって、最初の一歩かもしれない。
子供たちの別れのシーンに、ちょっとウルッと来てしまったのでした。(;つД`)

第7回
「恋と台風接近中!」
脚本:一色伸幸
演出:雨宮望

テーマソング使用曲
「ふたりの夏物語」
(杉山清貴&オメガトライブ)

壽美子(中島知子)が和幸(石黒賢)に惹かれ、和幸も壽美子が気になる。
そんな二人の様子に気付いた優(中越典子)が、3人で食事の計画を立てるんだけど、それがみゆき(寺島しのぶ)と和幸の結婚記念日。
いや、優がその日を指定したわけじゃないんだけど、和幸が結婚記念日だと知りながらその日にしようと提案したのが複雑だなぁ。
台風に備えてプチタミの片づけをしていた時、誤ってみゆきが大切にしてたカップを割ってしまったのも、これから先の象徴なんだろうか?

優は健人(姜暢雄)からのメールで喜んで部屋に戻ると、そこには優の荷物を勝手にまとめた里奈(北川弘美)が待っていて、「ここで二人で暮らすの」と言われショックを受ける。
台風が近づく中、女3人のイライラが爆発。
健人にフラれた優、和幸とうまくいかないみゆき、二人の態度に苛立つ壽美子。
この場面では壽美子が一番まともだと思ったなぁ。
一時はバラバラになりつつあった女3人が、台風からそれぞれにとっての大切な場所・プチタミを守ろうと再び力を合わせるあたりは良かった。

椿さん(中尾ミエ)の離婚話は、何気にプチタミの女3人の胸を打ったらしい。
「余裕がないと優しくなれない」という言葉は、どんな立場の人にも当てはまってしまうところがあるものね〜。
「確かなのは今だけ」って椿さんの言葉でみゆきは気力を回復し、壽美子は和幸との食事をキャンセルしようとしたメールを削除したのが対照的で面白い。

台風が近づく海に向かって「バカヤロー!」と叫んでいた少女A(佐田真由美)は何だったんだ?
台風にまぎれてみゆきに告白しようとした岡崎(大倉孝二)も気になる。
おとなの恋は台風が過ぎ去った後に、一気に火がつきそう。
予告を見る限りでは、来週は面白くなりそうだわ。(笑)

第8回
「花火×キス=愛?」
脚本:一色伸幸
演出:高橋秀明

テーマソング使用曲
「Mr.サマータイム」
(サーカス)

みゆき(寺島しのぶ)は和幸(石黒賢)と仲直りしたくて、和幸のように論理的な言葉で彼に伝わるように気持ちを伝えようとするんだけど、結局ダメ。
そして8月14日の結婚記念日を一緒に過ごす事ができないと言われ、つい不満げな顔をしてしまうと和幸に見事に突っ込まれる。
「3のつく日のセックスはダメで、8月14日はいいのか?いつもみゆき中心に世界が回ってるんじゃない。」
なるほど・・・。
そもそも「3のつく日のセックス」と「8月14日の結婚記念日」を比較対象にする事自体どうなんだろ?とも思うけど、和幸の物の考え方だとそれもアリなんだろうね。(笑)

で、今回はそれぞれ不器用な恋が動き出した感じでした。
みゆきを想う岡崎(大倉孝二)、和幸と壽美子(中島知子)、健人(姜暢雄)と優(中越典子)。
結婚記念日に自分との約束を断って和幸が壽美子に会いに行くとも知らずに、その壽美子と同じ鏡の前で並んで化粧をしているみゆき。
状況を把握している視聴者にしてみれば、何とも複雑な光景だったんだけどね〜。(^▽^;)
それでも和幸が来ると信じて待つみゆきの前に現れたのは岡崎。
その頃、和幸は壽美子と会って・・・これでもう会わないならとおでこにキス。(゚ー゚*)
「もう会わないなら」のキスって何よ?
されちゃった方はずっと気になっちゃうじゃないのよ!

結婚記念日の翌日、和幸がみゆきに「罪滅ぼしとかじゃなく今夜プチタミに行く」と電話。
それだけで舞い上がってるみゆきを見て、何故かせつなくなってしまった。
その夜は花火大会。
状況的にいろんな間違いが起こるわけよね〜。(笑)
んで、あっちもこっちもキス!キス!キス!ですわ。(爆)
岡崎は「限界なんです」とみゆきにキス、和幸は壽美子に「今日が本当の最後」とキス、健人は優に「忘れられない」とキス。
このキス合戦は健人と優のが一番ぐっと来ちゃったよ。
必死に忘れようとしている女に「忘れられない」とキスする男・・・。
そりゃあ、握り締めたアイスピックも落としますがな・・・。(笑)
エンディングの「Mr.サマータイム」も歌詞をかみしめて聴いちゃいました。

第9回
「はずした結婚指輪」
脚本:一色伸幸
演出:長沼誠

テーマソング使用曲
「真夏の出来事」
(平山みき)

そろそろ家に戻って来たいと和幸(石黒賢)に告げたみゆき(寺島しのぶ)。
そこで和幸は咄嗟に「インドに出張」だと嘘をつき、洋介(ささの貴斗)が出場する砂像大会には行けると話をそらす。
壽美子(中島知子)と会う約束があったからなんだけど、そうやって嘘をついてまで会ったわりには、お互い踏み出せずに留まってしまうし・・・。
和幸にとっては妻、壽美子にとっては友人・・・そんな存在のみゆきを裏切ることは出来なかったか・・・。

でもさぁ、和幸も何考えてんだかね〜。
壽美子の番号を携帯のメモリーから消したくせに、オフィスの近くで待ち伏せしてるし・・・。
で、今度こそ踏み越えてしまうのか・・・と思ったら、抱き合ってはみたもののやはり乗り越えられないみゆきという大きな壁。
結局「みゆきに謝らなきゃ」なんてことになってるし・・・。(^▽^;)

じゃあ、きっちり謝ってみゆきを迎え入れるんだろうな・・・と思えば、家に戻ってみゆきに戻って来たいと再度切り出されると、バツが悪いのかシャワーに逃げる和幸。
さすがのみゆきも勘付くわけよ。
海外出張なのに押入れに入ったままのスーツケース、引き出しにしまわれたままのパスポート。
そしてワイシャツにファンデーション。
鈍感なみゆきでも、ようやく気付いたか・・・と思ったのに、家を飛び出してプチタミに行ったみゆきは壽美子相手に「主人が浮気した・・・ひどいよね・・・優ちゃん(中越典子)」と、これまた大きな勘違い。ヽ(;´Д`)ノ 
違うし・・・。どこまでも違うし・・・。
壽美子がたまらず自分から言っちゃったじゃん!「彼の相手は私なの」。 Σ(゚д゚lll)ガーン

みゆきが大切にしてたプチタミのカップを壊したのは、家族が壊れていく象徴のようだった。
指輪もはずして、これからどうなるんだろう・・・と想ったら、来週はもう最終回!
えー?この状態でどんな結末を迎えるんだろう?
和幸にしても健人(姜暢雄)にしても、そっちが先にそっぽを向いたくせに、いざ女が違う方向に進み始めると慌ててしまうんだな・・・。
そんな男をみゆきや優は切り捨ててしまうことができるのか?
女の情にも注目して、最終回を待ちましょう。

最終回
「離婚届という恋文」
脚本:一色伸幸
演出:雨宮望

テーマソング使用曲
「高気圧ガール」
(山下達郎)

最終回で、為さん(宇津井健)から「ふね(南田洋子)の視線を背中に感じる夏が生きてる甲斐だった」という言葉が聞けたのは嬉しかったなぁ。
「夏の海があるから生きて来られた」と言ってたふねさんのこと、思い出してしんみりしてしまった。
二人は確かに通じ合ってたんだなぁ。
為さんが「ほんのちょっとの勇気がなく、未練しかなかった俺たちが美談か?」とみゆき(寺島しのぶ)に言ったのは、未練を残しちゃいけない、勇気を出せという意味もあったんだろう。
為さんにボートを借りて、海の真ん中で一人大泣きするみゆきを見て、ちょっと(TωT)ウルウルしてしまった。
泣く場所がなかったんだなぁ・・・って。
海の真ん中にボートを漕いで出ないと、自分を解放できなかったんだなぁ・・・って。

大泣きして、離婚届を書いて部屋に置いて、みゆきの覚悟が決まったかに見えたんだけど、実はその離婚届には別の思いが込められていたのね〜。
「ケンカは仲直りするためにする事、だからしない!」と言ってたみゆきが、仲直りするために壽美子(中島知子)とケンカして、女二人の友情は案外あっさりと元に戻った。
いや、元に戻ったんじゃないんだろうな・・・また新たな結びつきになったってとこか。
「離婚届は私のラブレター。お前しかいないって私の前で破り捨ててくれたらと思って・・・。」と言ってたのに、プチタミを閉店して部屋に戻ってみるとすでに和幸(石黒賢)は離婚届を提出済み!
「書いたけど出しちゃうとは思わなかったなぁ・・・離婚届。」というみゆきには、ちょっと笑った。
何となくすれ違ったままだけど、これが二人のスタイル。
離婚届を出したばかりだから、とりあえず同棲から始めようと言いつつ、そこで洋介(ささの貴斗)がぼーっと立ってるのも微笑ましかった。
一旦は蔵田(小野武彦)に返した海の家の営業権を、優(中越典子)が持ち出して来年の海の家もできるかな?という終わり方。

最後、妙にあっちこっちがキレイにまとまっていく事に多少戸惑ってしまったけど、少女A(佐田真由美)とTバックン(石井智也)がくっついたのは、ちょっと嬉しかったかも♪
結局、この夏のプチタミは12万の赤字で終わった。
それを和幸が「12万の化粧品か」と言ったのは、プチタミがあってみゆきが輝いたからだよね。
赤字を出しても得た物は大きかったはず。
惜しいと思うのは、前半まったりし過ぎた事かな・・・。
脇の絡ませ方も中途半端だった。
だけど、嫌いじゃなかったんだよなぁ・・・このドラマのかもし出す雰囲気。

最終回のエンディングは山下達郎で「高気圧ガール」でした。
カラッと終わらせるにはピッタリでしたね。

 

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