女王の教室

P:大平太・仲野尚之
主題歌:EXILE ♪EXIT(DVD付)

 第1回
「悪魔のような鬼教師に
戦いを挑んだ六年生の
一年間の記録!」
脚本:遊川和彦
演出:大塚恭司

怖ぇ〜〜〜!
「離婚弁護士」で男前な女を見せ付けた天海姐さんが、引き続き7月クールにも登場で、しかも鬼教師役と聞いて「どんなんかな・・・」と観てみたんだけど、怖ぇ〜〜〜のなんのって・・・。(^^;

6年生になった和美(志田未来)は新任の阿久津真矢(天海祐希)のクラスになる。
いきなり始業式をパス、そしてクラスではテストをして成績の悪い者二名を代表委員にすると言う。
代表委員とは名ばかりで、他の生徒の勉強がスムーズに行えるように雑用をおしつけられる役割だとか・・・。
成績の良い者は特権を与えられたり、優遇をされたりする。
そういう社会の縮図をクラスに持ち込む真矢のやり方。
テスト前に筆箱を落として鉛筆を折ってしまった和美は書く事が出来ず、成績最下位の由介(松川尚瑠輝)と二人で代表委員に・・・。

給食当番でカレーをこぼした時も、給食室へ行ってもう一度もらってくるというのを制止し、日本の農作物の自給率の話から、いかに日本人が食べ物を捨てているかというのを話し、残ったカレーを分けるように命令。
しかも、たった5人分ほどのカレーをまずは先生、そしてここでも成績の良い順に配れと・・・。
これはさぁ・・・もらえなかった子が代表委員二人を恨んじゃうよなぁ。(^^;

そして二度目のテスト、必死に勉強していた和美はトイレに行きそびれてしまう。
真矢のクラスでは授業中にトイレに立つことは厳禁!
んで、我慢して冷や汗までかいちゃった和美は、勇気を出してトイレに行きたいと申し出るんだけど、トイレに立ったらテストには戻れないと言われて躊躇してしまう。
んで、そこでもう一人勇気を出したのが成績優秀なひかる(福田麻由子)で、和美をトイレに連れて行く。
いやぁ、福田麻由子ちゃんと天海姐さんと言えば「ラストプレゼント」!
あの時は親子として感動させてくれた二人が、今度は教師と生徒ですか・・・。(しみじみ)
せっかく連れ出してもらったものの、限界だった和美はトイレまで我慢できず廊下でおもらし。
6年生でおもらしって、ヒジョーに傷つくと思う。

っつーか、このドラマってヒジョーに危険だ。
ドラマの中のひとコマだけを取り上げて、やーやー言う方々が出そうで不安だ。
しかしドラマとしては興味深い。
きっと真矢の行動には何らかの意味があるんだと思うし、言ってることは「なるほど」と思わせる部分も多い。
実際にこんな先生がいたら、きっと問題になるんだろうけど、ここはドラマなんだしカリカリせずにしばらくは見ていたいなぁ。

真矢に逆らったら成績が良くても代表委員になってもらう・・との事で、ひかるが代表委員に。
せっかく和美を助けてくれたのに、これでは友情が芽生えるどころか逆の方向に感情が向いそうで恐ろしい。
子役は有名どころが集まってる感じ。
この真矢、2年間のブランクがあって教師として戻って来たらしいんだけど、その2年間が気になるところ。
エンディングは本編で力の入ってしまった視聴者のコリをほぐすような意図もあったのか、ハツラツとした姐さんのダンスシーン満載。
ものすごく怖ぇ〜〜んだけど、初回はめちゃめちゃ時間が早く感じた。
ちょうど我が子も6年生、土曜の夜は親子で真矢先生にブルブルしたいと思います。(ーー;)

第2回
「鬼教師の目に涙!?
子役の秘められた過去と
哀しい友情の告白!」
脚本:遊川和彦
演出:岩本仁志

真矢(天海祐希)が言ってる事が、いちいち正論なんで頷いてしまう。
「人生は一秒一秒の積み重ね」
「多少の罰を与えなければ、子供なんて反省も成長もしない」
「会社でまともに働いてるのは30%の人間」
「こんなくだらない防犯訓練・・・」
いやぁ、ごもっとも!(笑)

真矢にたまごっちを取り上げられた恵里花(梶原ひかり)が怒り、真矢を追いつめるために親に報告しようと動き出す。
それで母親たちがぞろぞろと学校へ集結、真矢に詰め寄るんだけど、それでも一切慌てない真矢。
「できれば一人ずつお話したいんですが・・・。」
すごい冷静だなぁ。
束になって来られると面倒だけど、一人一人向かい合って子供を誉めてやれば、親なんて案外簡単に丸め込む事が出来る。
最終的に成績握ってるのは教師側だしなぁ・・・、それは自分も小学生の親として納得する部分があった。
確かに普通の個人懇談会でも先生は生徒をベタ誉めだ。
ある意味、誉め殺し・・・。
我が子を誉められて嫌な親はいないし、そうなると「一言言ってやろう」と意気込んでた親でさえ、案外「まぁ、今回はいいか」とクレームを飲み込んだりするものだ。
しかし、たまごっちを取られた恵里花の母親にレア物のたまごっちを渡すというのは、いささかやりすぎではなかろうか?(^-^;
和美(志田未来)の母・章子(羽田美智子)も、あっさり丸め込まれてたね。
それにしても、真矢を見ておののいてる章子の表情が、和美のそれとそっくりだったんだけど。(笑)
これは羽田さんの方が表情を研究されたのかしら?
なかなか素晴らしい親子役だわ。

しかし、生徒の秘密を堂々とバラしていくというのはどうなんでしょうね。
特に由介(松川尚瑠輝)の母親が男好きで、父親は刑務所にいるなんてバラさなくても・・・。
「あなたのこと好きな人なんているかしら?」
きっぱりと酷い事を言うてくれますなぁ。(^-^;
そこで由介には先生の知らないいいところがたくさんあると立ち上がった和美。
「私はコイツの事が好きです!」
これも真矢に逆らった事になるのでしょうか、「仲良く代表委員やってなさい」と言われちゃいましたね〜。
でも、これはある意味、粋な計らい?と思うのは考えすぎでしょうか?(^^ゞ

最後は馬場さん(永井杏)が真矢につかまり、「クラスに友達一人もいないんでしょ?だったら私と仲良くしない?いいこと、いっぱいあるから・・・。」と声をかけられてた。
うーん、どんないいことがあるんだろう?(・・;)
気になる・・・。

第3回
「「親友・裏切り・涙。
小学校最後の思い出・・・
先生お願い、私に踊らせて!」
脚本:遊川和彦
演出:岩本仁志

テストを返すのに成績上位じゃない生徒には、適当に自分の答案を見つけて持って行ってとバラまく真矢(天海祐希)。
いくらなんでも投げて返すというのはいけません!

開校記念を祝う会とやらで、真矢の3組は創作ダンスが振り当てられた。
練習が始まり、リズム感のない馬場ちゃん(永井杏)に「みっともないわね。どうしてそんなにリズム感悪いの?」と冷ややかな言葉を浴びせかける真矢。
お手本を見せて下さいと果敢にも由介(松川尚瑠輝)が真矢に立ち向かったんだけど、そりゃ〜何の意味もないわよ。
ウマイんだから・・・。(笑)
うまいんだけど、最後のキメのポーズでちらっと和美(志田未来)を見る表情は相変わらず怖いわ〜。(ーー;)
それにしても、あの創作ダンスの振り付けってどうよ?
じぇんじぇんセンスないと思ったんだけど・・・。(・・;)

リズム感のない馬場ちゃんと、彼女をかばってしまい、またしても真矢に睨まれた和美は二人で下半身強化(という名目での罰)として廊下の雑巾掛けを命じられる。
これを体罰ではないかとしおり(原沙知絵)たちが騒ぎ立てるんだけど、そこは慌てず騒がずな真矢のこと・・・「罰を知らずに育った子供は社会に出ても問題や事件を起こす大人になるだけです!」とピシャリ!
ふむ・・・一部納得できたりする。(・・;)
「他の子供に悪影響を及ぼすような子供ならいない方がマシです。」という言葉は、さすがにいかがなものか?って気がしたけどね。

和美の持ち前の明るさで馬場ちゃんも心を開き、二人の間に友情が芽生えるわけやね〜。
ダンスも必死で練習し、馬場ちゃんも見劣りすることなく出来るようになったのに、本番前日になって「明日は来なくていいです」と言われてしまう馬場ちゃん。
可哀想に思った和美が当日のボイコットをクラスに持ちかけ、一度はそっち方面で固まったものの、真矢が全家庭を訪問して保護者に「ぜひ見に来て下さい」と伝えたせいで計画は丸つぶれ。
結局、また一人ずつ攻撃したってわけか。
当日、ボイコット宣言したのは和美と由介のみ・・・。
なんと馬場ちゃんも体操服を持って教室を出て行ってしまった。
ガ━━(゚Д゚;)━━ン!
いやぁ、でも「ありえるなぁ」と思って見てしまった。
今の子供達、意外と関係が希薄というか、大人さながらに世渡りがうまかったりする。
自分がかばった馬場ちゃんに裏切られる形となって、和美みたいな真っ直ぐな子はショックだろうなぁ。
ひかる(福田麻由子)が戻ってきたのは嬉しかったけど、結局この三人以外真矢に反抗できる子供はいないのか・・と、ちょっと寂しくも思った。

ボイコットを真矢にチクったのは馬場ちゃんらしい。
先週の終わりにも真矢に「私と仲良くしない?」と言われていた馬場ちゃん。
やはり真矢と仲良くした方が得策だと思ってしまったんだろうか・・・。
監視係に選ばれちゃったよ。(^^;
生徒を生徒が監視するというシステム、なかなか怖いものがありますなぁ。
チクり合戦みたいになっていくのだけはイヤだなぁ。

第4回
「みんなにドロボウと言われて
クラス崩壊・犯人探し
先生友達を返して!!」
脚本:遊川和彦
演出:大塚恭司

真矢(天海祐希)はクラスをグループ分けし、問題があれば連帯責任という新たなルールを追加する。
連帯責任を恐れるあまり、生徒同士で監視し合うような雰囲気が出来上がっちゃうのね。
先週、真矢から監視役に抜擢された馬場ちゃん(永井杏)だけでなく、すべての生徒が誰かを監視するような感じで、とっても怖いわ〜。

図工の時間にグループの中の生徒たちとモメていた恵里花(梶原ひかり)をかばって絵描き歌を歌った和美(志田未来)、しっかり馬場ちゃんにチクられました。(^▽^;)
しかも「一人で騒いでました」って、ひどいよ・・・馬場ちゃん。(つд⊂)エーン
その上、「もう諦めろ」という由介(松川尚瑠輝)を卑怯者扱い、ひかる(福田麻由子)をいつもクールだと言ってしまった和美は、代表委員として繋がっていた仲間たちの中でも孤立してしまう。

そんな時に島田さん(柳田衣里佳)の財布がなくなり、クラスは大騒ぎ。
犯人はわからず、真矢はクラス全員の連帯責任だと言い出す。
実は犯人は恵里花・・・。
彼女が島田さんの財布を捨てようとした現場を見てしまった和美は、恵里花から「返しておいて」と頼まれてしまう。
「親友」とか「友達」という言葉は曖昧だなぁ・・・。
言う側と言われる側で「親友」という言葉のウェイトがかなり違う気がする。
「親友」と言われて、和美は恵里花の頼みを断れない。
そして言われるまま、島田さんの財布を返そうとして馬場ちゃんに見つかってしまうのよ。(´ヘ`;)
当然、馬場ちゃんは真矢に報告・・・和美は一気に犯人扱い。
友達に頼まれて・・・と正直に話すものの、誰に頼まれたかを訊ねられても和美の口からは言えない。
恵里花もその場所にいるくせに、「私です」と名乗り出たりはしない。
あぁ、つらいなぁ。
親友という便利な言葉を使われて、恵里花の事をかばったのに、和美が窮地に立たされても親友であるはずの恵里花は助けてもくれない。
罪を犯したわけじゃないのに、真犯人が名乗り出ないことを理由にクラス全員に謝ることを強要される和美。
これも和美のグループの連帯責任ということで、由介、ひかる、馬場ちゃんが罰を受ける。
せっかく真矢に報告したのに、結局は自分も罰を受ける馬場ちゃんも哀れだったなぁ。
こういうところから、自分もただ利用されているだけだと知って、真矢に反抗してくれるといいんだけど、まだ今の馬場ちゃんにはそんな勇気はないみたいね。

恵里花を呼び出し「自首して」と頼む和美。
少しは反省してたり、和美に悪いという気持ちがあるのかと思ったら、ぜんぜんないんだもんなぁ。(´ヘ`;)
悪いのは財布を捨てようとしたところに現れた和美の方・・・。
「悪いけど、もう絶交だから!」
恵里花ちゃん・・・大人の世界ではそういう場合にこう言うのよ。

<b>どのツラ下げてそんな事言えんだよ!</b>

・・・ったく、自分をかばってくれた友達を、こうも簡単に裏切るとは・・・。
しかし、女の世界ってこんなもんだよなぁ。
これを乗り切れなきゃ女の世界は渡っていけないのよ。

「私の言うことをおとなしく聞いていれば泣かなくてすむの」という真矢に、「私、絶対に泣きませんから」と和美。
彼女は強いわね〜。
まず、あの真矢相手に自分の思ったことを怯えながらも伝えることが出来るし、自分が正しいと思えば反抗もする。
そして味方がいなくても泣かずに立ち向かう。
クラスのみんなにも見捨てられ、頼りにしていた天童先生(原沙知絵)にも話を聞いてもらえず、両親はケンカばかり・・・。
唯一、姉の優(夏帆)が「私はいつでもあんたの味方だから」と言ってくれたのが良かったけど、和美の味方は真矢がきっちりつぶしていくんだろうなぁと思うと、ちょっと不安だ。
でも、最後に真矢が和美のマンションを見上げて、ふと見せた優しい表情は・・・?
あれが真矢の本当の顔なんだろうな。
少しずつ、そういう部分が増えていくといいんだけど・・・。

第5回
「友達も消えた・・・
もう学校なんて行かない!
先生どうして私をイジメるの」
脚本:遊川和彦
演出:渡部智明

この学校、本当に鉄条網があるのね・・・。(恐)

和美(志田未来)は財布泥棒という濡れ衣を着せられ、クラス中から無視、教科書には落書き・・・という典型的なイジメを受けることに。
恵里花(梶原ひかり)をかばったためにこうなったのに、その恵里花が先頭に立って和美をいじめているというのに一番心が痛むなぁ。
女の子の非情さ・・・。
そして間違ったことをしていても、それが多数ならばそちらに従った方が無難だという風潮が子供の中にも浸透しているようで、見ていて良い気はしなかった。

無視や落書きも良くないけど、水泳の時間に泳いでる和美の足を引っ張っておぼれさせようとするというのは、さすがに「いじめ」の一言で片付けられるものでもないだろう。
しかも、真矢(天海祐希)に見つからないように、桃(伊藤沙莉)が「バタ足がうまくできなくて・・・」と気を引き、その隙に恵里花たちが和美の足を引っ張る。
まるで万引きの手法みたいだな・・・。
でも真矢はしっかり見てたけどね・・・、っつーか桃が来た意味も最初からわかっていた感じだったなぁ。
恐ろしいのは、今までどちらかと言えば反発し合っていたような恵里花たちのグループとマリ(柳田衣里佳)たちのグループが、和美をいじめるという点においてはタッグを組んでいるところだ。
こういう結びつきって恐いなぁ。
溺れそうになってる和美を助けるためにプールに飛び込んだ真矢・・・こんな場面でもカッコよかったわ。(笑)

天童先生(原沙知絵)が真矢に和美がいじめられてるんじゃないかと話した時の真矢の言葉も、これまた正論。
「イジメをやめなさいと言って、イジメをやめますか?子供たちが・・・」
確かに・・・。
「イジメ甲斐がなくなれば、みんなやめるのに・・・。」
これまた、確かに・・・。
ただ、いじめに立ち向かう勇気を万人が持っているかというと、そこは違うわけで・・・。
正論だけど、理想論に近いものを感じてしまった。

それにしても、どこにでも現れる真矢には驚かされるよ。(^▽^;)
和美が姉の優(夏帆)と動物園にいれば、そこに例の全身真っ黒なスタイルで現れるし・・・。
優が真矢に文句を言ってやろうとしても、逆に優が学校をさぼっていることを知ってて、それをネタに軽く脅してくるし・・・。
由介(松川尚瑠輝)のところにも、ふ〜っと現れて卒業証書渡しちゃうし・・・。
とにかくどんな些細な事も漏れなく知ってて、どんな場面にでも現れる。
本当に人間?って感じすらしますね〜。

由介といえば、今回登場した由介のおばあちゃんことおじいちゃん(篠井英介)。(笑)
なかなか良いキャラで、しかも「この人に育てられて由介がいるんだな」と思わせるような人物で個人的に気に入ってしまったわ。
由介を訪ねて来た和美に「安心して、うちは二十歳以下でもビール出すから」なんて言ってみたり、いじめられた上に真矢に「逃げ出すの?」と言われ落ち込んで歩いてるところを見つけて、話を聞いたり・・・。
話を聞くといっても、「こういう時はカツアゲしたわ〜。今から行く?」とかなんだけどね。(苦笑)
真面目に諭されるより、気が楽になるかもしれない。

由介に苛立って捨ててしまったもぐらのぬいぐるみも、実は出て行った由介の母親が渡したものだと聞かされて、必死で探す和美。
何となく離れていた二人の気持ちも、これをきっかけにまた近づいて、由介が「お前につきあうよ」と言ってくれたからホッとした。
一人ではくじけそうになるけど、たった一人でも味方がいれば頑張れる。
ボクサーのようにカウント8で立ち上がるのを由介が教えてくれたのも、ちょっといい感じだったし、その前に寝そべる自分の隣りに寝てみろと誘った由介に、「変なことしないよね」と和美が言うやり取りも6年生という大人の世界へ足を踏み入れつつある子供の雰囲気が出ていてよかったと思う。

由介という心からの友達と一緒に、教室に戻ってきた和美。
外に出された机だって、二人で運べば怖くない。
あまりに明るい二人の態度に、みんなも面食らってる感じだったし・・・。
これでイジメがなくなるかどうかはわからないけど、とりあえずイジメの対象が孤独ではないというのは「イジメ甲斐がない」という要素のひとつにはなりそうだ。
由介は真矢に渡された卒業証書を返し、和美も「逃げません」と宣言。
さぁ、どうする?と思ったら、真矢は「私の教室には夏休みはありません!」だとさ。(^▽^;)
これにはどういう意味合いが含まれているんだろう?
イジメ問題が解決したわけじゃないのに、ここで夏休みなんていうインターバルをおいてしまってはいけないという事なんだろうか?
予告では父兄に対して「無料の塾代わりだと思って頂ければ・・・」という説明をしていたみたいだけど、そう言われると「お願いします」と頭を下げてしまうだろうなぁ・・・と思ってしまった。
夏休みもなく、恐怖の教室へ通わなくてはならないなんて・・・生徒たちはまさに心休まる時間もない感じだなぁ。(゚ー゚;Aアセアセ

第6回
「夏休みはありません!
追いつめられた子供が
引き起こした悲劇と奇跡!!」
脚本:遊川和彦
演出:岩本仁志

カードをぶら下げて夏休みに登校。
ラジオ体操じゃないっつーの!
ポイント制で早く貯まると卒業証書がもらえて、以後登校する必要がないそうな・・・。
私立中学を受験する生徒たちにとってはもってこいの提案かもしれないけど、そうじゃない生徒にとっては小学校最後の夏休みが台無しじゃん!
和美(志田未来)が思い切って反論してみたものの、クラスのほとんどは真矢(天海祐希)に従うわけよ。
もう、そういう構図が出来上がってるんだよな。(´ヘ`;)

保護者への説明も手馴れたもんだわ。
「確実に子供たちは成長しています」と持ち上げた上で、「こんな時期に夏休みなんて・・・」と不安を煽る。
そして「無料の塾代わりと思って頂ければ・・・」と言えば、親は安心してお任せしますって思っちゃうわよね。
「子供は子供の中で成長する」なんて最後の一押しまで忘れずに、親対策は完璧!

そんなこんなで始まった夏休みならぬ夏登校。
個人のポイントはもちろん、一番成績の悪かった班はまたもや連帯責任を取らされる。
ここで馬場ちゃん(永井杏)が班替えを願い出ると、くだらない意見で貴重な時間を奪ったとしてマイナスポイント!(厳しいーーー!)

それにしても和美の頑張りには頭が下がるね。
何とか友達になりたい、理解したいという気持ちが素直に出ていて、いい子だなぁとは思うものの、こういう子は生き辛いだろうなぁとも思ってしまう。
クラス全員に書いた手紙だって、一人一人を思いながら書いたわけで、そういう手紙を笑われて破られてるのを見るのって本当につらかったと思う。
由介(松川尚瑠輝)が立ち向かってくれたのは嬉しかったけど、もみあってる男子を止めようとして突き飛ばされた和美がガラス戸にダイブ!
破片で足を怪我して血が流れ出した時は、私も目を覆ってしまったよ。(>_<)
保健室での真矢の処置は、切り開いてオペでも始めるんじゃなかろうか?ってぐらいの雰囲気だったけど(笑)、教室へ戻った和美に「ガラスを片付けなさい」はさすがに「鬼か!」って感じだった。
でも、ここで和美と由介をひかる(福田麻由子)が手伝うと言い出し、続いて馬場ちゃん、そして最終的にはクラスのみんなが・・・ってところは一気に流れが変わって、ちょっと追いつけないものを感じてしまった。
ひかる、馬場ちゃん・・・それに少数の生徒たちが味方につくぐらいで良かったんだけど、一気にクラス中が和美の味方につくというのが、ちょっとなぁ。
流れが変わる時って、そんなもんなのかな・・・とか考えてみたりして。

ところが真矢は、これも想定内のことだったかのように慌てず騒がず・・・。
一人ずつ個人面談を行うと言い出し、最初は恵里花(梶原ひかり)から。
今度は恵里花をスパイとして使うつもりなのね。
財布泥棒の件を利用して・・・。(゚Д゚;∬アワワ・・・ 

今週も盛りだくさんだった。(;´ρ`) グッタリ 
クラス全員で真矢に立ち向かうところまで来たか?と思ったけど、個人面談後どうなるか心配。
とりあえず和美と由介の絆は揺るがないし、ひかると馬場ちゃんも再び協力してくれそうになってきたのは良かった。
恵里花ちゃんが自分の口から本当のことを話して、和美に謝ってくれなきゃ先へ進めないような気がするんだけど、真矢のスパイになるんだとしたら、これもまだまだ先の話かな?

第7回
「学校が燃える!
思い出も消える・・・
先生、助けて!
友達の命が危ないの!」
脚本:遊川和彦
演出:大塚恭司

恵里花(梶原ひかり)にスパイを命じた真矢(天海祐希)は、他の生徒も一人ずつ呼び出し一言ずつ何か告げたようだ。
で、クラスの結束が固まったと信じた和美(志田未来)たち4人は、その後夏休みの登校をやめてエンジョイしちゃうのよね。
ところが二学期になってみると、教室に自分たちの机がない。
勉強は知らない間に先に進んでいる・・・。
そう、他のみんなはその後も夏休み登校を続け、日々学習していたってわけだ。
真矢が和美に言った、「人間は弱い生き物だから、すぐにまた裏切られるかも・・・。」が、まさに現実になったわけね。
ただ、4人の結束だけは固かったのが救いだよなぁ。

校長(泉谷しげる)に自分たちが真矢に無視されているところを確認しに来てくれと頼んでも、スパイの恵里花が密告するから真矢はうまくかわすし・・・。

ところが、ある日、恵里花が真矢にチクってるところをみんなが見てしまうのよ。
しかも、真矢はみんなが見ていることを気付いていて、わざと財布を出して「これが欲しかったんでしょう?」とチラつかせる。
覗き見てる生徒たちは、これで恵里花がスパイであると同時に財布泥棒だった事も知ってしまうのよね〜。
今度は恵里花が一人になる番。
いじめた側にいる人物が、ちょっとしたきっかけで今度はいじめられる側になる・・・みたいな構図はうまく描けていたと思う。
しかし、ここへきても和美に「あんたのせいだからね」と逆恨みする恵里花はどうよ?
まぁ、そのぐらい突っ張ってないと自分を保つことが出来ないってーのもあるかもしれないけどさ。(^▽^;)

追いつめられた恵里花は教室に火を放とうとするんだけど、肝心なところでライターが点かなくなり、今度はカッターを握り締めて真矢に切りつける。
切りつけられた真矢のシャツの内側にチラッと見えた大きな傷。
きっとあの傷が原因で真矢は2年間教職を休んだんだろうな。
そして、その間再教育センターに行っていた事も明るみに出た。
今回、冒頭で天童先生(原沙知絵)が再教育センター行きになると脅されるエピがあったけど、そのあたりから「もしや・・・」とは思ったんだよね。
やっぱ、そうだったか・・・。真矢がそういうところにいたとは・・・しかも2年も。
うーん、やはり2年のブランクが一番気になる部分だなぁ。

恵里花が持って襲い掛かったカッターを素手で握り締めて止めた真矢。
少し髪も乱れて語りだした今回の彼女の台詞は、結構ぐっとくるものがあった。
「12歳の子供にだってスパイを断ることはできたはず。」
「何か気に食わない事があると人のせいにする」
「そんなことじゃ、思考停止人間になるだけ」
「自分の人生ぐらい自分で責任持ちなさい!」
これは子供だけでなく、大人の心も打つ言葉だよなぁ。

翌朝、学校へ行けない恵里花。
あんな事をした後だから、当然ではあるんだけど・・・。
母親は学校へ行かなくても塾へ行けばいいとか、欲しい服を買いに行こうとか子供のご機嫌を取ろうとする。
そんな母親の態度も気に入らない様子の恵里花。
だけど、そこへ和美が迎えに来てくれたのよ・・・「おはよう」って。(涙)
以前、和美が恵里花の大事なオルゴールを壊してしまって、その翌日恵里花が明るく「おはよう」って言ってくれたことが嬉しかった、アイスをおごってくれたら許すと言われた事が嬉しかったと由介(松川尚瑠輝)たちに話してたのも、ここでちゃんと活きてきたね〜。
あの時、恵里花の「おはよう」で救われたように、今度は和美が彼女を救う番。
そして、由介、馬場ちゃん(永井杏)、ひかる(福田麻由子)と仲間が増え、桃(伊藤沙莉)や桜(松本更紗)も・・・ってあたりは良かったんだけど、今回もその他大勢なクラスの皆様がずらっと勢ぞろいになるとさすがに微妙。(^▽^;)
ドラマだからこれでいいのかな?とも思うけど、ちょっとうまく行きすぎな印象を受けてしまうんだよなぁ。

今度こそクラスの結束は固まったのか?
そして予告の「これが本当の私」という、普通な真矢は何なんだ?(笑)
っつーか、いつもの黒づくめが見慣れてるんで、あんな風に普通の先生みたいな格好されても逆に怖いんですけど・・・。(゚ー゚;Aアセアセ
っつーか、あれは誰かの夢に出てきた真矢だったりするの?
そのぐらい、ありえねーーーー!(爆)

第8回
「卒業行事はやりません!
悪魔か天使か?
生徒が知る鬼教師の
哀しい過去」
脚本:遊川和彦
演出:木内健人

先週の普通の真矢(天海祐希)は、やっぱ和美(志田未来)の夢だったね。(笑)
そんなことだろうと思ったよ。
和美がみんなのリーダー的存在になっているのも頷けたけど、個人的にはひかる(福田麻由子)がはっきり物を言うようになったなぁと感じた。
真矢に反論する場面においては、和美より先に口を開く感じだし・・・。
そんな彼女たちに引っ張られるように、真矢に立ち向かおうという生徒が増えたのはいいんだけど、何となく流れに乗っかっちゃってる感じがしないでもないところが気になる。

真矢に立ち向かおうと立ち上がった生徒たちがちょうど私立受験を考えてない者たちだということで、都合よく教室から出て行くように言われたり、雑用をすべて押し付けられたり、真矢にとっては子供たちの反抗なんて痛くも痒くもないって感じかな?(^▽^;)

で、真矢撃退作戦として和美たちが選んだのがボイコット。
真矢相手にボイコットが意味あるとは思えないんだけど、そこは子供の考えだからね〜。(´ヘ`;)
案の定、「私は間違った行動をしている子に妥協するつもりはありません」ときっぱり!
そして「デモとかストライキなんて、所詮自己満足なの」という真矢の言葉には、またまた納得させられてしまったわ。
言いにくい事をズバズバ言う先生だよなぁ。(苦笑)
私立受験組と反抗グループそれぞれに、相手が悪口を言っていたかのように言ってもめさせたのは何の意味があったんだろう?
ああやって、一度お互いの腹の中にある気持ちをぶつけさせて、再度結束が強くなるのを狙っての行動だったんだろうか?

まぁ、結果としては受験組も反抗組も一致団結して卒業制作の作品を仕上げるまでになったんだけど。
あの卒業制作、「友」という漢字の中にクラスメイトの似顔絵があって・・・、もしも私が父兄だったら(TωT)ウルウルしちゃうと思うなぁ。テヘヘッ(*゚ー゚)>
馬場ちゃん(永井杏)、なかなか素敵なデザインじゃないか・・・。
卒業制作を作りたいと生徒達が言い出した時の真矢の反応も興味深かった。
「勝手にしなさい!自分たちがそうしたいなら・・・。」
この台詞ってすごく意味があるように感じたのは私だけ?
子供たちの自主性に期待した言葉に聞こえたんだけど・・・。
言葉は冷たく聞こえるけど、生徒たちをどういう風に導きたいという確固たる信念があるのかな?と、ちょっと見直そうとした矢先。
いきなりママ軍団を引き連れてやって来た真矢。
生徒達のいがみ合いも終って団結力を見せたら、今度は新たな敵として母親を束にして戦わせるつもりなんでしょうか?

真矢の過去も少しずつ明るみに・・・。
過去にも問題児の生徒をボコボコにして反撃されたらしい。
首の傷はその時のものか?
来週は当時の真矢を知る人物が出てくるみたいだし、またひとつ真矢のことがわかるかも。

第9回
「鬼教師への刺客」
脚本:遊川和彦
演出:岩本仁志

相変らず、真矢(天海祐希)の言う事は正論。
で、やり方はどうであれ、最終的には良い方向へ事が運んでいくんだなぁ。(不思議)

生徒一人一人の成績や、今までについた嘘を書いた紙を渡し、生徒たちを脅した上で三者面談。
面談の席で「私立へ行け」だの「公立がいい」だのでモメてる和美(志田未来)と母・章子(羽田美智子)。
きっとこういう状況を先生は「んなモメごと、家でやって来いよ!」と呆れて見てるんだろうなぁと、ちょっと客観的に6年生とその親を見ることが出来た。
そして、こうやってモメることでお互いの意見を聞きもせず、ただただ相手を理解し難くなっていく状況にも頷いてしまった。
我が家もまさに6年生とその親ですから・・・。(^▽^;)
和美が自分の母親とひかる(福田麻由子)の会話を聞いて、親も子供のことがわからずに苦しんでいるんだなぁと思ったり、自分たちもそんな親の想いなど知らずにいるんだなぁと気付くのはエライと思っちゃったわ。

一方で真矢のPCの中にある、自分たち生徒の情報を消そうと計画する男子たち。
やっぱ、子供の考える事だなぁ。
普通に考えて、それだけの情報はバックアップが取ってあると思うんだけど、職員室に忍び込んでPCのデータ消して喜んでるんだから可愛いわ。
でも、あれだけPC触れる小学生っちゅーのも、何だか怖いわね。(´ヘ`;)
怖いと言えば、何かあれば音もなく現れてそこにいる真矢も怖い。
みんながデータ消去でワーワー騒いでるところに現れ、「言っときますけど、これは犯罪よ」なんていわれたら子供は青ざめるよなぁ。
で、明日の授業参観で罪を認めて謝罪し、卒業するまで親や自分に逆らうな!という真矢なんだけど、そう言われて和美は「親に逆らって何かをしたいなら、説得するしかない」と決意を固くするわけよ。
授業参観で和美の「自分の人生には自分で責任持ちたいの。」を皮切りに、子供たちが口々に自分の思っていることを親にぶつけるところ。
そして、その言葉でわが子の成長を知り、子供というより一人の人間として認めて話を聞こうとする親。
正論真矢の思う通りにクラスが動いているんじゃないかしら?

今回は、由介(松川尚瑠輝)のじいちゃん(篠井英介)が再登場で嬉しかった。
あのキャラ、あれだけで終らせるのはもったいないもんね。(笑)
授業参観に現れて、「もしかしたら先生の教育がいいからかしら?」と何気に真矢を誉める。
このじいちゃん、じいちゃんだけに他の父兄より距離があったからなのか、ものすごく客観的に物事を見てるんだよね。
だから、何がどうなったからこういう結末に至ったのかをよくわかってるんだろう。

授業参観の時、父兄の中に根岸季衣さんがまぎれてるから、誰の親なんだろうと興味津々で見てたんだけど、まさか教育委員会の方だったとは・・・。
教育委員会のホームページに真矢が虐待をしているという書き込みがあって、調査に現れたようだけど、その書き込みって誰がやったの?
そして元教師である天童先生(原沙知絵)の父・喜一(平泉成)と真矢が知り合いらしい。
そこも気になるところだわ。
それに、今回は真矢がふらつくところがあったけど、何か病気でも抱えているの?
2年間のブランク・・・再教育センターに行っていたと言ってたけど、病院って事もあり得るのかしら?

第10回
「真矢、最後の授業」
脚本:遊川和彦
演出:渡部智明

おぉ!ついに子供たちが真矢(天海祐希)と戦うには、自分たちがしっかりしないといけないという事に気付いたね〜。
真矢と戦うためだろうと何だろうと、自分たちが自分たちに責任を持って行動するというのは素晴らしい。
そして、戦うためだろうと何だろうと、自分たちで解決法を考えるのも素晴らしい。
言われるがままに行動し、文句だけは一人前・・・じゃいけないものね。

今回は由介(松川尚瑠輝)が和美(志田未来)に告白?ってところが可愛かったなぁ。
一生懸命告白の機会を伺い、勇気を出して口にしようとした瞬間、和美はやって来た恵里花(梶原ひかり)たちと一緒に帰ってしまうし・・・。(^▽^;)
呆然とする由介の側でひかる(福田麻由子)と馬場ちゃん(永井杏)が、にま〜っと覗き込んでるのが笑えた。
普通に友達って感じで微笑ましかったなぁ。

教育委員会の聞き込み調査もすごかった。
和美の家を訪れた教育委員会の西郷さん(根岸季衣)、真矢の悪い噂について確認だけとったら、和美が真矢を肯定するような話をし出すと途中で切り上げて帰っちゃうし・・・。
うーん、それでいいのか?って感じだった。
そして、教育委員会の視察。
真矢がいい先生がどうかを知るためには、視察の授業で大人が答えにくいような質問をすればいいんじゃないか?という子供たちの考え。
そんなことで、いい先生かどうかを判断するのはどうか?と思うけど、質問の内容はなかなか良かったよなぁ。
「なぜ、勉強するのか?」
「なぜ、私達をいじめるのか?」
これに答える真矢も、相変らず言葉はキツイけど言ってることは的確。
「勉強はしなきゃいけないものじゃなく、したいと思わなきゃいけないもの。好奇心や探究心がないのはサル以下。好奇心を失くしたら死んだも同然。」
「私がした以上のいじめはある。大事なのは耐える力と解決する方法を見つけること。」
と言い、もう見つけた人もいるかもね・・・と思わせぶりな一言。
そこで和美の発言・・・「どんなときも味方でいてくれる友達を見つけることですか?」に対して、「そういう方法もあるわね。」と真矢が初めて和美の意見に肯定的だった気がする。
一番いじめているように見えて、実は一番手ごたえを感じていたのが和美だったんだろうなぁ。
由介が質問した再教育センターに行くことになった事件についても、「なぜボコボコにしたんですか?」というとても答えにくい質問に、その子が「なぜ、人を殺してはいけないんですか?」と聞いたからだと、まっすぐ生徒たちを見つめながら答えるんだもん。
これっぽっちの迷いもない感じだったよね。
成績も良くて体も大きかったその子が、次々といじめを繰り返し、追い込まれて自殺未遂をした生徒もいた。
そんな中での「なぜ、人を殺してはいけないんですか?」というふざけた質問で、「他人の痛みを知りなさい」と言った真矢がそのままボコボコにしたらしい。
どんな人にも夢や希望や幸せがあり、それを奪ってはならない。
それを教えるために・・・他人の痛みを分からせるために・・・ボコボコだったのか。
納得できそうで、できなさそうな・・・複雑な心境だ。
いやぁ、教育現場って難しいよなぁ。

西郷さんをじっと見つめて、「私は自分がやってることが間違ってるなんて、一度も思ったことはありません!」と、きっぱり断言する真矢。
そんな真矢を見て、微笑さえ浮かべながら教室を出て行った西郷さん。
私はてっきり真矢がそんな悪い教師には見えないという結論に達したかと思ったんだけど、じぇんじぇん違ったのね。(´ヘ`;)
すぐに辞めさせるべきだと校長(泉谷しげる)に話してたし・・・。

それより最後に教室で倒れた真矢は何なのよ?
校長が真矢に言ってた、「私はこの学校にあなたを置いておくだけで、後は責任持てないと言った。」みたいな台詞も気になる。
もしや、校長は真矢が何らかの理由で長くは教師を続けられないと知った上で、他の教師にその事を隠して真矢をおいたのか・・・。
前回、天童先生(原沙知絵)の父親で以前真矢が勤めていた学校の校長だった喜一(平泉成)が、「うちの娘がここにいるのもご存知だったんですか?」という台詞も引っかかったまんまだ。
もし、真矢がボコボコにしたという生徒が校長の娘である天童先生に何かしようとしていたとしたら・・・、真矢は自分の責任において守るつもりでこの学校に赴任したのかもしれない。
そして、ボコボコにした生徒からあれだけの傷を受けていたことを考えれば、何らかの後遺症があったとしても不思議ではない。
それが倒れた原因か?

予告で真矢がボコボコにされていたのは、その生徒なんだろうか?
頼むから真矢が死んじゃうようなラストはやめてほしい。
あれだけ「自分は間違ったことはしていない」と言い切るところに、真矢の覚悟みたいなものを感じるのがちょっと不安だ。
90分拡大版の最終回で、どんな結末を迎えるのか・・・気になるなぁ。

最終回
「真矢のいない卒業式」
脚本:遊川和彦
演出:大塚恭司

倒れた真矢(天海祐希)、病気じゃなけりゃいいなぁ・・・なんて心配してたけど、何と睡眠もほとんどとらず食事も満足にとらずの生活だったとは。
それだけ生徒たちのことを考えていたということなんだろうけど、最終回で初めて見ることが出来た真矢の住む部屋には、ちょっと引いた。(^▽^;)
生活感のない部屋はまるで資料室、教育に関する本と生徒たちの詳細なデータ。
生徒たちに何かあれば、すぐに真矢が現れたのも生徒たちを見張っていたから・・・。
うーん、どうだろう?
これをいい先生と呼べるかなぁ?

真矢が入院し学校に現れなくなって、和美(志田未来)たちが病院を訪れると、すでに真矢は退院、部屋も引き払った後で、生徒たちは問題を起こせば真矢が現れるんじゃないかとわざと援交まがいの事をしてしまう。
この援交相手の男どももどうよ?
女子が連れ去られそうになって出て行った由介(松川尚瑠輝)たち男子に向かって、マジでパンチだよ。
大人の男が小学生相手にマジパンチ!
あぁ、なんて情けない。
生徒たちの期待通り真矢が現れるんだけど、病み上がりだから男どもにボコボコにされて意識を失いかけた時、桃(伊藤沙莉)が叫び声をあげたのを聞き、正気に戻るわけ。
で、相手の足を隠し持っていた刃物っぽいもので刺しちゃうわけよ。
生徒を助けるため、わが身を守るためではあるが、教師が誰かを刺す光景というのは結構ショッキングなものだった。

この暴力沙汰で結局学校を追放されることになった真矢。
最後に生徒たちに言った言葉の中では、「今しか出来ない事をちゃんとやらずに、将来のことばかり考えるのはよしなさい。そんな事ばかりしてると、いつまでたってもちゃんと気付かない。」というのが良かった。
これは子供たちだけでなく、親も考えなきゃならないことだね。
「大人がかっこよくないから、子供がグレるんです」という並木先生(内藤剛志)の台詞もぐっと来た。

卒業式、由介の母親(酒井若菜)がタタッキーを持って来ていたのには驚いた。
っつーか、酒井若菜かよ!って驚いた。(笑)
これも真矢が母親を探して卒業式ぐらい行ってやれって言ってくれたからなんだとさ。
いやぁ、本当に不眠不休で働かないとここまで手は回らないだろうなぁ。(^▽^;)
卒業式、職員室で一人一人の生徒のデータを消すのが、真矢にとっての卒業式になってしまった。
でも、卒業式の日に「忘れ物がある」と真矢を学校に呼び出した校長(泉谷しげる)も、生徒たちに真矢が学校に来ていることを教えた教頭(半海一晃)も粋だったよ。
ただね・・・教室にいた真矢のところへ、生徒達がやって来たあたりからが個人的にどうもダメだった。(´ヘ`;)
まず、いい感じに仕上がってた卒業制作。
「友」という字の横に真矢の姿を描き足したんだけど、それがどうも合わない。(苦笑)
そして、最終回だしこういう演出になるのは仕方ないかと思うけど、やっぱり好きになれないのが生徒達が一言ずつ語り出すところ。
これって、かなり不自然だよね。(^▽^;)
で、教室を出て行こうとする真矢の背中に「仰げば尊し♪」なんだけど、ここってもしかして泣くところだった?(゚ー゚;Aアセアセ
私はこの「仰げば尊し」に、ものすごい違和感を感じてしまった。
上を向いて涙をこらえている真矢にも「えー?」って感じだったし・・・。
「いつまで感傷にひたってるの?ここはあなたたちのいる場所ではないでしょ?早く中学に行きなさい!」も、「今、卒業式なんですから・・・」って冷めてしまったし・・・。( ´ー`)フゥー...

最終回では由介と和美の恋が、可愛らしくていいなぁ♪なんて思って見てたんだけど、由介からタタッキーをもらったからって、ママ(羽田美智子)の大切にしていたパパ(尾美としのり)からもらった第二ボタンをあげてしまうのは「いいのか?いいのか?」と、こっちが慌ててしまったよ。(笑)

中学生になった和美が登校途中に真矢と会い、そこでアロハの意味を尋ね「アイラブユー」と真矢が答えるのも、去っていく和美に向かって真矢が初めて笑顔を見せるのも、うまくまとめようとした感じが強くて私は感動できなかった。
賛否両論あったドラマだけど、このドラマのわざとハズしてくるような部分が好きだったので、最終回のあまりにきっちりとしたまとまり方に、ある種のつまらなさを感じてしまったのかもしれない。
それにしても、天童先生(原沙知絵)の父(平泉成)が真矢に「娘がこの学校にいるのもご存知だったんですか?」と言っていたのは何だったんだろう?
てっきり、そこにも何か隠されていると思っていたんだけど、深読みをしすぎたみたいで一人でガッカリ。 (((´・ω・`)カックン…
でも、全体的には楽しませてもらったし、次が気になるドラマではありました。

 

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