タイガー&ドラゴン

P:磯山晶
OPテーマ:クレイジーケンバンド 「タイガー&ドラゴン
主題歌:V6 「UTAO - UTAO (通常盤)
タイガー&ドラゴン オリジナル・サウンドトラック

春風亭昇太1「権助魚」「御神酒徳利」-「朝日名人会」ライヴシリーズ29

第1回
「芝浜」の回
脚本:宮藤官九郎
演出:金子文紀

連ドラになる前に「三枚起請の回」が放送されたんだけど、それを見てなかった方にも理解できたのかしら?
一応、説明はしてあったと思うんだけど、どうかなぁ?とそれだけが心配だった。
ま、そんな心配は大きなお世話っすね。(^^ゞ

どん兵衛(西田敏行)に弟子入りして2ヶ月の虎児(長瀬智也)。
なかなか落語が上達しない虎児にどん兵衛は「芝浜」という人情噺を覚えさせる。
落語とは?「芝浜」とは?な私でも、名作「芝浜」がどんなお話なのか簡単にわかるようになってしたし、その古典落語の「芝浜」と虎児の周囲で起こる出来事がうまくリンクしていく様子が絶妙!

ただ・・・相変わらず、クドカンのドラマは書きづれーーーーぇ!(残念)

「芝浜」の内容にあるような人情が、今のこの世の中にもある。
竜二(岡田准一)が、銀次郎(塚本高史)に惚れたリサ(蒼井優)を心配し「夢」だったんだと諦めさせようとするあたりも、本当にリサが諦めようとすると可哀想になって自分から銀次郎のところへ出向いていくあたりも・・・。
店のダサイ服(笑)詰め込んで行って、銀次郎に「これだけで10万!袋に入ってる封筒に金入れて店に持って来い。」と言ったのも、どういう意味なんだろう?と思ったら、何とその封筒には「給料2月分」と書いてあるじゃない。
3か月分の給料を払ってなかったリサに、2月分の給料として10万円を彼女が惚れた銀次郎から手渡しさせる。
銀次郎がメールして来なかったのも、酔っ払ったリサが書いたメルアドが、とても読める字じゃなかった事がわかったし・・・。(笑)
最初は「これがどんなオチになるわけ?」って感じなのに、最終的にはきちんと各パーツが合わさってオチるべきところに、きっちりオチる。
尚且つ、落語の世界よろしく、笑いあり泣きあり・・・って感じで面白い。

なかなか落語が上達しない小虎も、自分の身の回りで起きたことを高座にかける事で、小虎なりの「芝浜」を演じる事が出来たし、客のウケも良かったしね・・・。

来週は「饅頭怖い」ですか。
これは有名なお話だし、期待しちゃうわね〜。

第2回
「饅頭怖い」の回
脚本:宮藤官九郎
演出:金子文紀

途中まで見ていても、日向(宅間孝行)が組長(笑福亭鶴瓶)の娘・静(伊藤修子)をふって年端もいかない若いギャルと結婚する話や、出川を抜いて抱かれたくない男No.1になったどん太(阿部サダヲ)の話と、「饅頭怖い」が結びつくのかわからなかった。
だけど、ちゃんと最後に結びつくから不思議なんだよなぁ。(^^;

日向が自分の娘をふった事に腹を立てた組長は、虎児(長瀬智也)に日向の披露宴でハプニングを起こせと命令。
日向からはハプニングは困ると言われ、板ばさみの虎児。
日向の彼女が携帯につけていたどん太のマスコットを見た虎児は、「饅頭怖い」を思い出す。
本当は彼女が大好きなどん太の事を嫌いだと組長に吹き込む。
当然、組長は披露宴にどん太を呼べと言い出す。
で、彼女には大好きなどん太が来ても、「いやー!」「嫌いー!」と言ってくれるように頼むと、その「いやー!」「嫌いー!」の声でテンションが上がるどん太。(笑)
「抱かれたくない男No.1」だけでなく、数々の女性に嫌われてる男ランキングで上位をとったどん太にとって、プレッシャーに負ける高座より「きもーい!」と言われる様なキャラになり切る方が彼らしくいられるのね。
着物を脱いで、花嫁を追い掛け回しドレスに潜り込んで浣腸するあたりは、お下品ながら笑ってしまったよ。(笑)
で、怒った組長が花嫁に「他には何が嫌いやねん!」と聞くと、「庭付き一戸建て、ドイツ製のシステムキッチン、プラズマテレビが嫌い」と答える。
そして、「可愛い赤ちゃんが大嫌い!」で「そりゃ自分で何とかせんかい!」・・・ちゃんちゃん!
きちんと「饅頭怖い」になってるじゃん!小虎の落語も楽しみになってきた。

ただ、ちょっと気になる事が・・・。
どん兵衛(西田敏行)の「饅頭怖い」を客席で聞いている虎児、ちょっと笑いすぎじゃなかった?
笑いを忘れた男というところにせつなさがあったので、あんなに笑われると「え?」って思っちゃうんですけど・・・。
まだ、心の底からは笑ってないって事かしら?

メグミ(伊東美咲)と竜二(岡田准一)の会話も面白かった。
メグミの足見て「タラバガニみて〜」とか、「っつーか、座んね〜?この身長差、勝てる気がしねー!」とか竜二面白すぎ!(笑)
虎児の「落語も親子も面白れ〜!」って台詞も、なかなか良かった。
毎週毎週、虎児は落語を教えてもらった授業料をどん兵衛に支払い、どん兵衛はそのお金をそっくりそのまま虎児に取り立てられるというシーンも、わかっているはずなのに笑ってしまうのよね〜。
不思議だわ〜。(^^ゞ

第3回
「茶の湯」の回
脚本:宮藤官九郎
演出:片山修

小ネタ的な部分は面白かったんだけど、全体的にはよくわからなかった。
アマチュアながら、ファンもついてたりするジャンプ亭ジャンプ(荒川良々)がどん兵衛(西田敏行)に弟子入り。
メグミ(伊東美咲)とジャンプ亭ジャンプと虎児(長瀬智也)が、「川」の字になって寝てるのはどうよ?(笑)
しかも、間にジャンプ亭ジャンプ挟んで、「童貞って初めて見た」なんて喋ってるメグミもどうよ?
「虎児、きてる」なんてネットの書き込みは、まるで某大手掲示板サイトだし・・・。
某大手掲示板サイトで評判の良かった虎児の落語も、古典にこだわった時には「萎えー」だし。(笑)

一方で竜二(岡田准一)はBOSS(大森南朗)にコラボの話を持ちかけられ舞い上がる。
イベント「ドラゴンナイト」の入場パス代わりのリストバンドのデザインを任されたんだけど、何度も何度も足を運んだのに、BOSSは興味なしって感じで他のスタッフ任せだし・・・。
で、結局強引にBOSSに見てもらって「やばいよ!きてるね〜!」というBOSSなりの誉め言葉はもらったものの、いざ商品が届いてみれば自分がデザインしたものとは似ても似つかぬリストバンドが出来上がってるし・・・。

「茶の湯」もわからず、ただ「風流」を気取るご隠居、デザインなどわからず「やばいよ、きてるね」でわかってるふりをするBOSS。
そしてご隠居の言う通りにするのが「風流」だと勘違いする近所の人々と、BOSSが「きてる」と言ったものはカッコいいと思い込む人々。
そのあたりが繋がってたのかな?と思うんだけど、どうも今回はいつものように「ピタッ」とキマッた感じがしなかった。
私の理解力不足でしょうか・・・。m(_ _)m

小虎の高座で「タイガー、タイガー、じれっタイガー!」の台詞が終わった後、拍手入れてるお客さんがいた事も、ちょっと良かったな。
そして、うどん(浅利陽介)の名前を覚えられないどん兵衛とか、メグミにまだ覚えてもらってない竜二とか・・・。(笑)
辰夫(尾美としのり)の「通ぶった」掛け声なんかも、いい感じ。
今週は私としてはいまひとつだったんだけど、来週に期待したいと思います。
落語・・・ちょっと勉強しようかしら?(笑)

第4回
「権助提灯」の回
脚本:宮藤官九郎
演出:片山修

全く話の本筋に関係ないところで、くすっと笑ってしまったりする自分が可笑しい。(笑)
メグミ(伊東美咲)と虎児(長瀬智也)が同じ部屋に寝ているのに、布団が別々だし手も握らないのを鶴子(猫背椿)が「気持ち悪い!」と言うところとか、その会話を聞いていた小百合(銀粉蝶)が「母さん、はっきりしないの嫌いよ」と口をはさむところとか・・・。

で、今回は組長(笑福亭鶴瓶)とどん兵衛(西田敏行)が、同じ大学に通っていたことや、組長も落研に所属していた事がわかったわけで・・・。
こうなると、最終回あたりには組長の落語も聞けるかな?と期待してしまいますなぁ。
大学のサークルで後輩だった小春(森下愛子)をめぐって、30年前から恋のライバルだった組長とどん兵衛。
落語「権助提灯」では本宅の妻と妾の間で、主人が行ったり来たりする話なんだけど、今回虎児が高座にかけた噺では、組長とどん兵衛の間を小春が行ったり来たりする内容になっていた。
いつもなら「反物屋の竜」という風に、一応名前も考えているくせに、今回は組長とどん兵衛は本名のまま登場させてるし、小春さんもそのまんま・・・。( ;^^)ヘ..
小春さんが二人の男の間を行き来するのは面白かったんだけど、落語「権助提灯」での「ほら、もう日が昇ったよ」のオチを虎児もそのまま使っちゃったのは、わざとなんだろうか?
観客が「これで終わりかい?」ってな顔をして拍手もおきないので、最後は「タイガー!タイガー!じれっタイガー!」でシメちゃった感じだけど・・・。
もうちょっと小虎独特のオチがあってもよかったかも・・・。
思いつかなかったとしてら、それも小虎らしいんだけどね。(^^;ゞ

第5回
「厩火事」
脚本:宮藤官九郎
演出:金子文紀

冒頭で高座に上がったのがメグミ(伊東美咲)だったんだけど、お囃子が「魔女っ子メグちゃん」なんだもんなぁ。(笑)
メグミを自分の部屋に連れ込んだ竜二(岡田准一)の、その部屋にびっくり!
青山で風呂無しで6万5千円のボロボロの部屋・・・微妙。(^^;
だけど、その部屋ってばちびTが借りてる部屋で、竜二は押入れ部分を7千円でさらに借りてるわけでしょ?(^。^;)
そんな部屋にメグミを連れて来て、どうするつもりだったのかしら?(笑)
「貧乏は嫌なの!」と竜二を突き飛ばして帰ったメグミ。
あはは・・・なかなか正直なご意見で。(^^;ゞ

今回は夫婦漫才の上方まるおまりもの話を、落語の厩火事に絡めて・・・。
自分がガンだと言っても、いつものようにどついてくれたら一生まるお(古田新太)について行くと言うまりも(清水ミチコ)。
で、出番の前に「ガンなの」とまりもが嘘をつくと、舞台に上がったまるおは涙、涙でどつくことも出来ない。
それでガンだと嘘をついたんだと舞台上で言うまりも。
実は本当にまりもはガンだったんだよね・・・。
「うちが嘘を言うてる時は、顔に出ますぅ!」と言うまりもの目を見て、「ガンというのは嘘」というのが「嘘」・・・つまりまりもは本当にガンなんだとまるおは気付いたんだろう。
最後に思いっきりまりもをどつくまるおには、愛を感じたよなぁ。
それからすぐにまりもは他界しちゃって・・・。
遺影の前で喪服のまるおが、「堪忍にん!」というところで泣けてしまった。
刑務所の中で、両胸に茶碗を当てて「井上和香」と笑いを取ろうとしているまるおにも、せつなくなっちゃったよなぁ。
相手にしてくれない看守さんに「君とはもうやっとれませんわ〜!」とまるお。
この言葉も、亡くなったまりもを思って言ってるのかと思わせる部分があって、ほろりとした。

前半笑わせて、後半で泣かせて・・・。
なかなか、すごいですなぁ。

個人的には倒れたまりもを介抱している虎児(長瀬智也)の、氷に熱湯をかけてるシーンが可笑しかった。(笑)
「温めればいいのか、冷やせばいいのかわかんねーし、とりあえず常温でいいかな?」ってどうよ?(爆)
それなら、氷に熱湯かける意味ねーだろ!

第6回
「明烏」の回
脚本:宮藤官九郎
演出:坪井敏雄

今回は落語「明烏」の内容も理解できて、そこに現実が絡んでる様子もわかりやすかったし、オチも「なるほど!」って感じで良かった。
すでに毎度お馴染みになりつつある、冒頭での高座の出囃子・・・克子(薬師丸ひろ子)の出囃子はもちろん「セーラー服と機関銃」!(笑)

女性不信のどん吉(春風亭昇太)を地方のホテルで大喜利とあいうえお作文をやるからと、1泊2日の合コン旅行へ誘い出したどん太(阿部サダヲ)と竜二(岡田准一)。
一方で借金返済に行き詰っている克子は、とんずら!
そんな克子とどん吉たちが偶然出会って、合コンの女子の補充をするため克子までが何故か合コンメンバーに。(^。^;)
どんどんカップルが出来て消えていく中、最後に取り残されたのが克子とどん吉。
で、いい感じになってしまうわけだ。
関係ないけど、どん太と竜二が合コン旅行にでかける前、「買ってきたか?」「ミチコロンドンだよ!」なやり取りは妙に可笑しかったな。_・)ぷっ

女慣れしてないどん吉が、一気に克子に惚れていくあたりも面白かった。
が、どん吉さんったら克子と結婚の意志があるって事で、彼女の借金200万を返済する事になっちゃったのよね。
大丈夫なんだろうか?
どん吉さんが、再び女性不信になるような事が起きなきゃいいけど・・・。(^。^;)

いつもの「タイガー、タイガー、じれっタイガー」が、今回は寄席を満員にしてくれたお客さんへ「タイガー、タイガー、ありがタイガー」に変更。
落語の明烏のオチは、「私がいなきゃ大門で縛られますよ」なのに対して、「私(どん吉)がいなきゃ、あいうえお作文ができませんよ」で、久々に気持ちよく決まった気がした。
虎児(長瀬智也)の舌なめずりや「おぉ?」「ブホッ!」なども、本当に長瀬君ってこんな人なんじゃなかろうか?と思わせるぐらいハマってる。

メグミ(伊東美咲)と竜二が付き合うことになっちゃうみたいだし、混浴露天風呂で二人はキスしちゃってたし、そりゃ〜「エロエロ探検隊」もビックリだわさ。(笑)

第7回
「猫の皿」の回
脚本:宮藤官九郎
演出:片山修

小しん(小日向文世)の名前、縦書きにすると「小ーん」に見えちゃって「ショーン」っていうハイカラな名前だと思っちゃったわよ。(笑)
まぁ、そんな事はおいといて・・・。(^^;ゞ

竜二(岡田准一)は落語をやるべきだと思う虎児(長瀬智也)。
小百合(銀粉蝶)に竜二が落語をやめた経緯を聞くと、独演会で「子別れ(落語名人会(44)子別れ」を高座にかけようと人情噺が得意な小しんに習いに行く竜二。
ところが小しんは竜二に「猫の皿」ばかり教え、独演会の前日になって急に「子別れ」を教え始める。
で、「子別れ」を満足に覚えられなかった竜二は独演会で失敗。

そんな竜二がビンテージジーンズ狙いで素人お笑いスカウトキャラバンに出場。
ジーンズは68万の値がつくものを、小しんが知らずに5000円で買ったもの。
3位の商品がジーンズだったのに、竜二がしっかり優勝しちゃってるのが笑える。
舞台に出て行って、目の前にどん兵衛(西田敏行)をはじめ、落語家の有名どころがずら〜っと並んでいる様子は、竜二にとってプレッシャーでしかないよね。
でも、そこで「猫の皿」を始めるあたりが、竜二のリベンジでもあるわけで・・・。
一度失敗した場所で、嫌がらせのように稽古させられた演目をやるのって勇気のいることだっただろうけど、どん兵衛がスカウトの札をあげたところで、ちょっとホロリときてしまったわ。

虎児の方の落語では、オチがジーパンを商品に出すと面白い素人が釣れるんで・・・というものだった。
ちょっと、そのまんますぎ?( ;^^)ヘ..

「タイガータイガーじれッタイガー」に続く「ドラゴンドラゴン清少納ゴーン」は、なかなか面白かったな。(笑)

第8回
「出来心」の回
脚本:宮藤官九郎
演出:金子文紀

そもそもヤクザと落語を掛け持ちしている虎児(長瀬智也)もありえないんだけど、今回もいくら高校の同級生だった関係だとはいえ、銀次郎(塚本高史)と警察官の金子(高岡蒼佑)が組んで、大きな山を当てようとするのが、ありえなくて笑えた。
神保組がクスリやチャカを隠し持っているという噂で、銀次郎が忍び込んで見つけたものは、ウラDVD。
で、これを見てる時にリサ(蒼井優)がやって来て、エロいDVD見てる銀次郎にリサキック!(笑)
いやぁ、今回は何発もキックがキマッてましたわね。(笑)
で、つい大きなことを言っちゃって、これ(DVD)はカムフラージュで、実はシャブとかチャカとか隠してるんだと銀次郎が言ってしまった事で、心配したリサが警察に通報ーーー!

んで銀次郎が神保組に拉致られちゃって、助けに行く虎児と日向(宅間孝行)。
ところが虎児は大切な高座が控えてる・・・、で、目をつけられちゃったのが組長!(笑福亭鶴瓶)。
ついに鶴瓶さんの落語が聞けたわけですが、やっぱ違いますね〜。
西田敏行さんも上手だと思ってたんだけど、お客さんをぐっと掴む話術ですな。

場繋ぎにどん兵衛(西田敏行)が歌謡ショーまでやって頑張ってるのを見て、「仕方ないなぁ」と高座に上がった組長。
だけど虎児が戻って来たのがわかると、話の途中にもかかわらず、すっと引いて行って・・・。
なかなかニクい組長だったわ。

そして、怪我だらけの小虎の高座も、銀次郎にまつわる今回の話を再現し、オチは「DVDが表なのか裏なのか?」の問いに「裏は花色木綿。」で、「出来心」の二つあるサゲで組長が好きだった方を使ったのも良かった。
無事に高座をつとめた小虎に、客席から「よっ!病院行け!」と声をかける辰夫(尾美としのり)も最高!(笑)

個人的には時代劇部分の朝までお楽しみなホモ集団とか、銀次郎を助けに来た虎児と日向の乱闘騒ぎを「Vシネチックだ」と喜んでる金子とか、「中谷中」という組長とどん兵衛のかつてのコンビ名を「おぎやはぎみてーだな」と言っちゃうとことか・・・。
細かく笑えてしまったわ。

で、ヤスオ(北村一輝)よーーーー!
あの( ̄ー ̄)ニヤリッとした表情が、たまらなくいいわ〜♪
来週が楽しみ〜♪

第9回
「粗忽長屋」
脚本:宮藤官九郎
演出:坪井敏雄

おぉ!冒頭で高座にあがるのは組長(笑福亭鶴瓶)じゃないか!
「組長でおま!」に笑ってしまったよ。
で、今回も話は途中で終わってるし・・・。(笑)
「タイガー&ドラゴンでおま!」で、満面の笑みを浮かべる組長も笑えた。

んで、今回はなんたってヤスオ(北村一輝)登場って事で、キタムラーズ的に嬉しかったわ。
カタギに戻れなかったヤスオが、ウルフ商会で世話になってるうちに組の金を使い込み、姐御を寝取って追われる立場に・・・しかもヤスオの首には500万の懸賞金がかけられてるし。
谷中家にやって来たヤスオに小百合ちゃん(銀粉蝶)と鶴子(猫背椿)がメロってるのが可笑しかったわ。
おまけに「鶴子」なのに「トル子」と間違って呼ぶヤスオ!
「鶴子です」と訂正すると、「俺ってトルコ人とのクォーターだからさぁ」と妙にリアリティを感じさせる一言!(爆)
確かに日本人離れしたお顔立ちですからね。(笑)

落語「粗忽長屋」が虎児(長瀬智也)同様、「どこが面白れーんだよ!」状態だったんで正直ちょっと厳しかった。(^^;
竜二(岡田准一)曰く、「このありえなさは落語でしか表現できない」らしいんだけど、そのありえなさについて悩み始めると、どんどん「何故の嵐」なんだわさ。(^^;ゞ
粗忽長屋のありえなさを利用して、泰次(少路勇介)が殺してしまった哲也(猪野学)をヤスオの死体に見立て、ヤスオは哲也のふりをして切り抜け田舎へ帰って農業をやる。
って、どんな話やねん!(爆)
ヤスオが運んでる死体は、哲也なんだけどヤスオの死体って事になってるわけで、自分で自分の死体を運ぶあたりに「粗忽長屋」のオチが当てはまってるんだろうな。

・・・と、思ったら・・・アホなヤスオは田舎で結婚しましたって葉書をウルフ商会の力夫(橋本じゅん)にまで送っちゃってるよ。(^。^;)
「俺に報告したらあかんやろ!」って力夫のツッコミで、やっと笑えたかな。

予告で竜二が言ってた「ドラゴンドラゴン・チャンドンゴン!」は、めちゃめちゃ可笑しかったんだけどね。(笑)

第10回
「品川心中」
脚本:宮藤官九郎
演出:片山修

これは・・・書けんな・・・。( ;^^)ヘ..
笑ったかと思えば、結構シビアな話になって、またくすっと笑わされて・・・。
見ているこっちの感情が、ものすごい振り幅で動かされる感じがした。

ウルフ商会の傘下に入れと言われた流星会。
もちろん組長(笑福亭鶴瓶)は断ったけど、金回りのよくない流星会の実状を虎児(長瀬智也)が知ることとなる。
ところが諦めないウルフ商会の力夫(橋本じゅん)は、谷中家に押しかけ虎児をスカウト。
虎児がウルフ商会に行けば合併話はなくなり、流星会の看板も残る。
そのやり取りを聞いてたどん兵衛(西田敏行)が、虎児に自分の名前を継がせるつもりだと話しに割って入った事で、息子である竜二(岡田准一)は複雑な気持ちに・・・。

っつーかさぁ、今回は組長で(ToT)ウルウルしちゃったなぁ。
どん兵衛の借金の残金が230万で、落語1本20万だから最後には半端の10万分残ってしまう。
その10万は組長が短い話教えたるわ・・・ってーの。(涙)
虎児がどん兵衛にも組長にも愛されているのが伝わってきて、じ〜んとしちゃったよ。

それにしてもメグミ(伊東美咲)はやっぱ不思議ちゃんだな・・・。(笑)
元旦那の保(菅原大吉)が東京に出てきたからって、ツインのホテルにお泊りかよ!
んで、そのままおとなしく泊まってるならわかるけど、今度はケイタイサイトウならぬ携帯サイトで知り合ったお友達とドライブ・・・と思ったら、練炭で集団自殺をする集まりじゃん!
っつーか、じぇんじぇんその事に気付きもしないで、練炭見て「バーベキュー?」とか盛り上がってるあたりが・・・。(ーー;)
でも可愛くて脚が長くて良かったよね・・・メグミ。
自殺志願の皆さんが、死ぬ前にこういう子と付き合ってみたかったなぁ・・・と思ってくれたおかげで助かったようなもんじゃん!
眠ってるメグミを囲んでの「白雪姫と小人」のようなカットも笑えたなぁ。
よくよく考えてみれば、さっきまで死のうとしてた連中で、とても笑える場面じゃないんだけどね。(^^;ゞ

虎児と銀次郎(塚本高史)がたった二人でウルフ商会に殴りこんで、ボコボコにやっつけちゃうところも、ちょっと泣けちゃったよ。
すべてカタをつけた後に、「うまく逃げてください、二代目」と言い、虎児だけが警察に連行されていくんですなぁ。

どんな最終回になるのやら・・・。

先週、予告で見た時には笑えた竜二の「ドラゴン・ドラゴン・チャン・ドンゴーン」ですが、本編では大して面白く感じなかったのが残念。
ま、あの客席のしら〜っとした雰囲気と同化できたのはよかったのかもしれないけどね。(^^;ゞ

最終回
「子は鎹」
脚本:宮藤官九郎
演出:金子文紀

あれから3年、虎児(長瀬智也)が出所してきたら、世の中は変わってたね。
リサ(蒼井優)はドラゴンソーダを繁盛させてるし、竜二(岡田准一)がどん兵衛を襲名しようとしてるし・・・。
そのどん兵衛(西田敏行)がどうしてるかと思うと、何と「小虎」の名前で高座に上がってるし・・・。(泣)
「タイガー、タイガー、ありがタイガー」をやってるどん兵衛・・・いや、二代目小虎に泣く虎児。
あの涙はわかるなぁ・・・と思った。

小百合ちゃん(銀粉蝶)曰く、どん兵衛が小虎を許せないのは、もし許してしまうと落語協会を敵に回す事になり、小竜の真打の話もなくなってしまうからなのね。
どん兵衛師匠、小虎も小竜も可愛いんだなぁ♪

そして、とにかく泣けたのが小春(森下愛子)との結婚報告に、どん兵衛の家を訪れた組長(笑福亭鶴瓶)とのやり取り。
今までの事は水に流そうと穏やかな雰囲気だったのに、小虎の話になると小虎可愛さにお互い言いたい放題な組長とどん兵衛。
「罪を償って来たら一番に迎えに行くのが家族だろう?」と組長が言えば、「いつもここに座っていたのに・・・、ヤクザがつまんない争いに巻き込んだから小虎はここにいないんだ」とどん兵衛。
そして組長の自分も迎えに行きたかったけど、小虎はどん兵衛に譲ったから行けなかったんだ・・・という本音。
このやり取りに泣けました。
血が繋がってるわけでもないのに、ここまで愛されて・・・本当に小虎が羨ましい。

そして「子は鎹」のように、会えなかった小虎とどん兵衛を引き合わせたのが竜二。
どん兵衛の本当の息子である竜二が、息子のように可愛がってる小虎とどん兵衛を会わせたというのも、ちょっと泣ける話でしたわね。
刑務所に入ってる間も、落語の本ばかり借りて勉強していた虎児だけど、師匠がいないから肝心なところがわからなかったと竜二にもらす。
例えば「子は鎹」の「鎹」って何だ?・・とか。
鎹の意味を竜二が教えてやると、噺の内容に納得した虎児。
そんな虎児に「高座でやってみれば?」と・・・。

そして、小竜改め7代目どん兵衛の襲名披露に小虎が・・・。(ToT)ウルウル
3代目小虎なんて名乗ってるのが、またいいや〜ね〜。(^。^)
小虎を名乗ってたどん兵衛は小猫を襲名してるし・・・。
虎から猫って、随分可愛くなっちゃったのね。(笑)
「反物屋の竜が・・・」という、いつもの小虎の落語も「これだよ、これ!」って感じだったし、「たまにはここで見てやろうと思ってな」と客席で見てる小猫さんもよかった。
竜二が鎹となって、小虎とどん兵衛を引き合わせた泣ける話をしたところで、「しかし、子供ってなんだなぁ」「なんだなぁ」・・・「どうりでカレーがないと食べられねー!」というオチ。
いやぁ、このドラマの出発点「三枚起請」で登場したナンが、最終回でこれほどクローズアップされるとは予想もしなかった。
クドカン・・・恐るべし!
途中でメグミ(伊東美咲)がナンがあるのに、カレーじゃなくて肉じゃが作っちゃって「まずい!食えない!」あたりのやり取りとも、最後のオチは絡んでいるわけだね。
いやはや・・・恐るべし!

最後の小虎の「タイガー、タイガー、じれったいがー!」で、これほど泣けるとは思わなかった。
そして、何度も何度も繰り返される「タイガー、タイガー、じれったいがー!」も、全くしつこいとは思わなかった。
それどころか、何だかわかんない「タイガ、タイガー、じれったいがー!」のご唱和状態に、ボロボロ泣いてる自分がいて驚いたっつーの!
長瀬君と岡田君のドラマというよりは、長瀬君と西田さんのドラマだった気がするけど、面白かった。
しかし、長瀬君は凄いよね。
あんなべろべろ舌なめずりするようなヤクザを、これほど魅力的に演じる事ができるんだから・・・。
脇に濃い〜ぃ顔のヤスオ(北村一輝)がいても、食われる事もなく・・・。
もちろん作品も良かったけど、役者・長瀬の魅力を感じたドラマでした。

 

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