TBSテレビ放送50周年ドラマ特別企画

赤い疑惑

企画:小田真吾
監修:野添和子・春日千春
P:菅井敦・梶野祐司・長坂淳子
主題歌:「ありがとう あなた」/大竹佑季
     ちなみに百恵ちゃんバージョンはこちら:ありがとう あなた
オリジナルDVD:赤い疑惑 DVD BOX
オリジナルサントラ:「赤い疑惑」オリジナル・サウンドトラック

第1話
脚本:関えり香
演出:赤羽博

子供の頃に百恵ちゃんの「赤いシリーズ」見た記憶があるんだけど、はっきり言ってどれが「赤い疑惑」で、どれが「赤い運命」で「赤い衝撃」だったのか・・・定かではない。( ;^^)ヘ..
ただ、韓国ドラマがブームを起こし始めた頃、いろんな韓ドラを見ては「赤いシリーズみたいな話やな」と思ったんだよね。

このドラマの冒頭で「赤い疑惑」のBGMが流れた時、「あぁ、これこれ!」という懐かしさはあった。
ただ、見ていくと・・・何かが違う。(^-^;
白血病という病気を治すのが今よりもずっと難しかった時代の話だし、時代設定は変えられなかったのかもしれないけど、妙に古めかしく作ってあるもののその時代を感じさせるか・・・というと、そうではないんだよな。
宇津井健さんのナレーションもいいけど、どうせなら幸子のおじいちゃんの役で登場させてほしかったし、陣内さんが幸子のお父さん役というのもしっくりこなかった。
話があっという間に展開するのもビックリする。
そりゃ〜、当時29話ほどあった連ドラを2時間×3話にしてるんだから、相当すっ飛ばす事は覚悟してたけど、あれよあれよという間に幸子(石原さとみ)が放射能漏れ事故に遭い、白血病へ・・・。
事故の時に助けてもらった光夫(藤原竜也)と恋に落ちるものの、二人は実は異母兄妹だと視聴者が知らされるのも、あっという間。
さすがに「早いよ〜」って感じだった。

しかし思えば子供の頃、血液型にRhマイナスAB型というのがあるってこと、このドラマで知ったような気がする。(^^;ゞ

あっさーり流れたドラマの筋を追っておくと、ある日、父親・茂(陣内孝則)の大学を訪れた幸子は、コバルト60の入れ替え時に起きた放射能漏れ事故に遭う。
その時、助けたのが相良教授(内藤剛志)の息子で医学生の光夫で、二人は次第に惹かれあっていく。
しかし、その二人の交際に何かと反対する茂。
その理由は、幸子は茂の妹・理恵(高橋惠子)が相良教授との恋愛の末に産んだ子供で、光夫とは異母兄妹だったから・・・。
光夫とのデートを阻止された幸子が家を抜け出して怪我をする。
血が止まらず、幸子の血液型(RhマイナスAB)が希少なため輸血が出来ない。
このままでは危ない・・・というところに現れたのが光夫で、彼の血を輸血する事で幸子は一命をとり止めた。
お互いに兄妹だとは知らず・・・。
その後、幸子が白血病の症状を発症し、運が良くてもあと1年の命と宣告される。
そんな幸子のために祖父・太一郎(北村総一朗)はヨット購入を決意。
フランス語で「希望」を意味する「レスポワール号」と名付けられる。

第1話のラストは、幸子の余命や彼女が恋する光夫との関係を知った母・敏江(田中好子)が、仲良く光夫のギターに合わせて歌を歌う幸子に涙する・・というシメなんだけど・・・。
せっかくの泣かせるシーンが、藤原君の「ボロン♪ボロン♪ボロン♪」というギターと、石原さとみちゃんの「どうしちゃったの?」なお歌で爆笑シーンとなってしまった。(^。^;)
泣かせる場面で笑わせてどーすんだよ!(爆)
せっかく犬のバン(フランス語で風)は可愛かったのに・・・。(・・;)

私としては藤原君だけが、あまり違和感なくとけ込んでる気がしたんですが、他はかなり微妙。(^。^;)
そして、とてつもなく早い展開に驚きを隠せませんでした。(^^;ゞ
ある意味、「ジェットコースタードラマ」なのかもしれません。
こんなんだったら、本家本元の「赤い疑惑」をダイジェストで見せてもらった方が良かったかも・・・。
「赤いシリーズ」を全くご存知ない世代の方々には、どのように映ったんでしょうかね?

第2話
脚本:関えり香
演出:赤羽博

うーん、やはりこの企画は失敗なのでは・・・。(^。^;)
あまりにも展開が早い!
仕方ないのは十分承知の上なんだけど、とっとと話が進んでいくので余計に粗く感じてしまう。

光夫(藤原竜也)が幸子(石原さとみ)の血液型は、茂(陣内孝則)と敏江(田中好子)からは生まれない事に気付き、そこから自分の父・相良(内藤剛志)と理恵(高橋惠子)の間に生まれた子・つまり自分とは兄妹の関係になると知ってしまう。
知ったからには近くには居られないと北海道へ行ってしまうんだけど、光夫が去った後の幸子の病状は悪化するばかりで、茂が彼を連れ戻しに行くわけだ。
っつーか、あっという間に北海道・・・あっという間に連れ戻されて・・・で、やっぱマッハの速さで進んじゃうんだよなぁ。
これじゃあ、ゆっくり感情移入してる暇なんかないってば!(^^;

光夫が戻った事で、幸子も病気と闘う決意を固める。
しかし、病院で知り合った自分と同じ病気の子供が、実は白血病で亡くなったと知り、そこからは一気に親への不信感が高まる。
敏江は巡礼へ・・・、そして茂はついに幸子に本当の病名を明かす。
ショックを隠せなかった幸子だが、親の愛情に気付き、精一杯生きると誓う。
主題歌「ありがとう あなた」の中にもある「あとどのくらい、生きられますか?」が、結構泣かせるポイントだと思うんだけど、これを台詞にして使いすぎてる感じがする。
百恵ちゃんバージョンでもこうだったっけ?(^^;
いろんな人が「あとどのくらい・・・」「あとどのくらい・・・」と言うので、この台詞の持つ重みみたいなものが感じられなくて、肝心の幸子が「あとどのくらい・・・」と言った時は、うるっとすら来なかった。
うーん、厳しい。

精一杯生きる事を誓った幸子は、医学部を受験し見事合格。
ところが、この頃になって相良教授も幸子が自分と理恵の間に出来た子供である事を気付いてしまう。
白血病である事は幸子も知ってるけど、まだ実は両親が違う事を知らないんだよね。
それを知ってしまうと、心の支えである光夫と結ばれてはいけない仲だと知る事になるわけで・・・。
本来なら、ここからせつなくなるはずなんだけど・・・。
さすがに、これだけ高速展開だと泣けないだろうなぁ。(^。^;)

最終回
脚本:関えり香
演出:赤羽博

やっぱ、ダメだ〜。
この企画自体、無理があったんだ〜。
何度も書いたけど、本当に展開が早すぎて、感情移入する暇なんかない!
幸子(石原さとみ)も光夫(藤原竜也)と自分の関係を知り、ショックを受ける。
そして自殺を考え北海道行きのトラックに強引に乗り込む。
このトラックの運転手さんが三浦友和さんなんだけど、自分の奥さんである百恵ちゃんがかつて演じた役を、目の前で若い女の子がやってて・・・そこに自分がいるのってどういう気持ちなんだろう?と、そんな事が気になってしまった。
せっかくの友和さんの出演も、あっという間・・・。
まぁ、それはそれでいいのかもしれないけど、やっぱこのドラマって見どころが少ない。

幸子を一人で死なせはしないと、追いかけてきた光夫が一緒に死のうと湖へ・・・。
それを、茂(陣内孝則)が止めたんだけど、それ以後も幸子の病状は悪化するばかり。
そこで光夫から幸子への骨髄移植!
「他人だったら幸子さんを助けられない。兄妹だからこそ助けられる。こんな素晴らしい愛の証がありますか?」という光夫の台詞には、ちょっと心を動かされそうにもなったけど、やっぱこのスピードでは泣いてる暇はない。(笑)

骨髄移植で一旦は回復した幸子だけど、次に腫瘍ができれば手術は不可能。
で、茂の誕生日に幸子が精一杯の感謝の気持ちで料理したりするのはいいんだけど、おじいちゃん(北村総一朗)と一緒に歌う「月の砂漠」が、これまた不協和音。(^^;
だから、歌はやめとこね。(^^;ゞ

幸子はヨットの上で光夫に抱かれて眠りについた。
そんな幸子の唇に、光夫はそっと唇をあてる。
うーん、確か百恵ちゃんバージョンではここで号泣した覚えがあるのだが、これっぽっちも泣けなかった。
無理もない・・・このスピードでは泣くなんて困難だ。

この企画、綾瀬はるか・深田恭子と続くのに、初っ端がコレでは思いやられるな。(^^;
っつーか、一番自分の中で盛り上がったのが次の「赤い運命」の予告。
映し出されたのは百恵ちゃん、宇津井さん、三国さんという本家「赤い運命」の映像。
あぁ・・・頼むからそれを総集編で見せてくれ〜。
妙なリメイクドラマは、もういらん!

 

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