大奥〜華の乱〜スペシャル
ー悲恋の果てにー

P:林徹・手塚治・樋口徹・金丸哲也

脚本:浅野妙子
監督:林徹

今回のスペシャルは、時の流れでいくと本編でやった部分の前。
つまり、何であんな事になったのか・・・な部分が描かれたわけですが、これがなかなか見応えあって面白かったです。

本編では、柳沢(北村一輝)は最初から何かを企んでる感じの怪しい目つきだったじゃないですか。
その柳沢が、普通に好青年だった頃があったなんて・・・。
こうやって振り返ってみると、柳沢も可哀想だったんだなぁと思いましたよ。
綱吉(谷原章介)だって、優しいいい人だったように感じました。
一番悪いのは、やはり桂昌院(江波杏子)じゃないでしょうか?(゚ー゚;Aアセアセ

音羽(余貴美子)とともに尼寺で暮らす安子(内山理名)のもとに、病で余命わずかな柳沢から手紙が届き、安子が会いに出かける。
そこから過去を振り返るわけですが、正室・信子(藤原紀香)も純粋で可愛かったのね。
初めての寝屋を前に、お付の女性から「おしとやかにしておられれば、おするすると済むことにございます」なんて指導されてるのは笑えました。
おするするって・・・。(爆)

そんな信子との間にはなかなか子供が出来ず、桂昌院が目をつけたのが湯殿で下働きをしていたお伝(小池栄子)。
貧乏暮らしを抜け出したくて、技の限りを尽くして(笑)綱吉に気に入られようとしたのが凄い!
で、お伝の寝屋への案内役を命じられたのが、柳沢と恋仲だった里久(内山理名・二役)。
ところが、綱吉は里久を気に入ってしまい、側室に迎えようとするんですわ。
柳沢に想いを寄せている女だとは知らず・・・。
この頃の綱吉と柳沢って、上下関係はあれど気の合う二人だったわけで、女の好みまで似通ってしまったんですかね〜。(;´Д`)
思えば、これが不幸の始まりですな。

里久が屋敷にやって来る日に綱吉には将軍の職に就くお達しがあり、父親が罪人である里久を側室に迎えることが、今後何かと厄介に思えてきた桂昌院は里久殺害を命じ、なんと柳沢の目の前で里久は殺されてしまうんだなぁ。
こんな事があったら、普通憎んでしまいますよ!
悪いのは桂昌院だったんだけど、里久が柳沢に想いを寄せていたと聞かされた綱吉は、柳沢を思うあまり一切里久の名前を口にしなくなる。
それがまた、柳沢の気持ちを逆なでしてしまったんだよね。
で、どんどん綱吉に対する憎しみが強くなっていって、あの鋭い眼差しの柳沢になってしまったというわけか・・・。

こういう流れを見せられると、本編のラストで柳沢が故意ではないにせよ綱吉を刺したことで、やっと区切りがついたんだなぁと思ってしまいますね。
そして、上様って優しい人だったんだなぁと・・・。
信子にだって上様は愛情を持って接していたのに、桂昌院がお伝という女を用意したことで信子は上様にも不信感を抱いてしまったわけで・・・。
そして、里久に似ている安子にご執心だったのも、何となく頷けるなぁと思ったり・・・。
スペシャルって、なかなか満足できる内容になってなかったりするもんなんだけど、このスペシャルは内容も充実してて、本編との関連も納得できてよかったと思います。

どう考えても桂昌院が一番悪いんじゃないの?って感じなんですが、それも我が子を思う母心ってやつで片付けられちゃうんですかね〜。

 

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