熟年離婚

チーフP:五十嵐文郎
P:西河喜美子・大川武宏・船津浩一
主題歌:COLOR ♪音色 (DVD付)

第1回
「夫婦の危機、それは定年退職の日から始まった・・・」
脚本:橋本裕志
演出:若松節朗

まるでNHKでやりそうなドラマを、テレ朝木9でやるとは思わなかった。(笑)
でも、新婚夫婦がテーマのものより、熟年夫婦のドラマの方に興味がいっちゃう自分が怖いわ。(゚ー゚;Aアセアセ

夫・幸太郎(渡哲也)の定年退職の日、朝から夫の好物を用意している妻・洋子(松坂慶子)。
そんな妻が、まさか記念すべき夫の退職の日に離婚を切り出すとは・・・。
妻が不満などこれっぽっちも抱かずに自分についてきていると思っていた夫の誤算。
夫の価値観を押し付けられて、日々我慢してきた妻の限界。
夫はこれから夫婦で英会話に通って、海外旅行へ行こうなんて思っていたのに、その頃妻は住むところを決めて勤め先まで見つけていたとは・・・。

実際、こういうケースもあるんだろうね。
熟年離婚も増えていると聞くし・・・。
まさか離婚を考えているようには見えなかった洋子が、退職祝の食事会で「この先は自由に生きたい」と離婚を切り出したところや、それに怒って幸太郎がお祝いの料理をひっくり返すところ、そして「何やってるのよ!」と長女・律子(高島礼子)が怒鳴るところ・・・ドラマなんだけど見ていて力が入っちゃったわ。
長男・俊介(徳重聡)は子持ちで離婚調停中の聡美(桜井幸子)と付き合ってるし、二女のみどり(片瀬那奈)は無収入のミュージシャンが恋人らしく、親の離婚問題だけではなく子供たちの問題も絡んできそうで面白そう。
定年後やっと夫婦の時間を楽しめると思っている夫と、ここから先は自分の人生をやり直したいと思っている妻。
やり遂げた感のある夫と、いざ出発!って感じの妻。
いつから・・・どの時点から夫婦はこんなにすれ違ってしまったんだろう?
テーマはなかなか興味深いんだけど、ターゲットは絞られちゃいそうなドラマだな。(笑)

第2回
「妻の復讐
家庭内別居の始まり」
脚本:橋本裕志
演出:若松節朗

今日はたまたまうちの夫と一緒に見てたんだけど、CMの度に私は洋子(松坂慶子)の気持ちがわかると言い、夫は幸太郎(渡哲也)の気持ちがわかると言い、二人で何でこの気持ちが相手はわからないのだろうとため息をついた。(笑)

新居が見つかるまでは家庭内別居すると言い出した洋子。
女の方がこうと決めたら揺るがないのかもしれない。
いつも通り朝起きて「コーヒー」と言う幸太郎に、待ってましたとばかりに「勝手にどうぞ」という洋子。
手間は同じでも濃さが違うのだとか・・・。
いちいち頷いてしまうし、洋子がこれまで我慢に我慢を重ねてきて、今やっと自分の思い通りの行動をしていると思うと「頑張れ」と声をかけたくなるのだが、やはり夫は幸太郎を応援しているらしい。(笑)

それにしても今まで家事は妻に任せっきりだった夫が、突然家事をしている姿は何でこうも哀れな感じが漂うのだろうか。
「やりたくてやってるんじゃない」ってーのがありありと出てるからなのかしら?

洋子が幸太郎にぶつける不満も、すごくわかる気がした。
「あの時、あなたはこうだった」って感じで昔のことを持ち出すんだけど、幸太郎にとっては「そんな昔のこと」でも洋子にとっては決して過去の出来事ではないんだよね。
ひとつひとつは過去の出来事でも、それがすべて今に繋がっているわけで・・・。
特に自分の親に対する幸太郎の態度を責めてたけど、こういうのもずっと残るもんなんだよね〜。

子供たちも頑固でとっつきにくい幸太郎よりは洋子の方についちゃってる感じで、俊介(徳重聡)もみどり(片瀬那奈)も恋人を紹介してるし・・・。
幸太郎だって家族のために必死で働いてきたのはわかる。
俺の35年間は何だったんだ?と言った気持ちも理解できる。
だけど、洋子が見ていた幸太郎は家族のためには何もしてくれない人なんだよなぁ。
長年かけて夫婦が作り上げてきたのは二人の間の溝だったのかと思うと、これまたせつなくなってしまう。
家族でのバーベキューを計画したのに、みんな出て行ってしまった後のしょぼくれた幸太郎には泣きそうになったよ。
女ってやっぱ強いんだなぁ。(゚ー゚;Aアセアセ

第3回
「妻が離婚届に判を押す時・・・」
脚本:橋本裕志
演出:村谷嘉則

みどり(片瀬那奈)が妊娠。
「まずはお医者さんで診察受けさせないと・・・」と高島礼子さんが言うと、どうも「女系家族」を思い出すのですが・・。(^▽^;)

洋子(松坂慶子)の離婚に関する要望は、退職金の半分を欲しいというものだった。
結婚後頼まれて仕事を辞めた経緯や、その後の主婦労働を考慮して・・・ってな感じだったけど、自分だったら夫の退職金の半分を要求できるだろうか?
自分の主婦労働に、そこまで自信が持てないかも。テヘヘッ(*゚ー゚)>

働きに出るようになった洋子は、酒を呑むのも仕事のうちと言っていた幸太郎(渡哲也)の気持ちがわかるし、家にいるようになって家族を見つめる機会が増えた幸太郎は、家族を守るということの大変さを知る。
見方を変えれば、こうやってお互いを理解し尊重することも出来ただろうに、この年までそれぞれがそれぞれのポジションから動かなかったことが、こういう結果を招いているのね〜。
相手が今までどうやって生きてきたかを知って、何となく通じ合うところも出来たようで、もしかして元通りになるか?と思ったら、甘かった!(´ヘ`;)
聡美(桜井幸子)の店で幸太郎が呑んでいるところに、洋子が佐竹(長谷川初範)を連れて現れ、それを見た幸太郎は離婚の理由のひとつが佐竹だと勘違い。
そしてまた、ストレートにその事を口にするもんだから、洋子が怒って「今度の土曜日に出て行きます!」だもんなぁ。
一度は思い直そうとしたのに、なんてこったい!

家を出て行く洋子がタクシーの中で見せた涙は、何なんだろう?
家族と離れる辛さ?幸太郎に最後まで理解してもらえなかった悔しさ?
たぶん、いろんな気持ちが入り混じってるんだろうなぁ。
この家、これからどうなるんだろう?不安だわ〜。

第4回
「嫁VS姑、ついに夫が倒れた!!」
脚本:橋本裕志
演出:都築淳一

おーーーー!姑って存在が離婚の時にもこんなに大きいなんて・・・。(^▽^;)
しかも、結婚期間にゴタゴタあって決してうまくいってたわけじゃないとなると、余計にややこしいよね〜。
っつーか、姑(草笛光子)ったら洋子(松坂慶子)と幸太郎(渡哲也)が離婚したと聞いて、がぜんやる気になってるのが怖い。(゚ー゚;Aアセアセ
気の強そうな姑なのに、やれ「洋子さんに追い出された」とか「私の嫌いなものばかり作って嫌がらせみたいだった」とか、自分がいかに虐げられていたか・・・ってな言い方で、洋子と同じ「嫁」の立場から見ている私としては、相当ムカついたわ。(爆)

そんな姑のいない間に、神経性胃炎で寝込んでいる幸太郎のお見舞いに訪れた洋子。
いくら離婚を決めていても、具合が悪い夫のために「生姜スープ」を作るあたりに愛が見えましたわ。
なのに、突然戻ってきた姑に、その生姜スープ捨てられるんだもん!
姑さんの長年の不満も爆発してたけど、洋子がこの姑さんとじゃうまくやっていけなかったのもわからなくはない。

ここで問題になってくるのが善三(西村雅彦)の工務店の資金繰り。
退職金の自分の取り分をまわすという幸太郎に反論する姑。
洋子には渡さなくていいから、その分を善三に・・・と。
「女は家事をやって当然」「今まで養ってもらったくせに」と言いたい放題の姑だけど、同じ嫁の時代もあっただろうに、何故理解してやることができないんだろうか?
さすがの幸太郎も、自分の母親に向かって「感情で口を挟むな」と言ってたけど、これが面白くなくて姑さんはずっとだんまりだし・・・。

今回ラストの幸太郎と洋子は、お互いをすごくわかりあえている感じがした。
まだ、離婚届に判を押せずにいる幸太郎。
それは、まだ元に戻りたいという意思の表れなのかしら?

第5回
「涙の別れ・・・
最後の結婚記念日」
脚本:橋本裕志
演出:若松節朗

出来た嫁だったわけですね・・・洋子(松坂慶子)は。
幸太郎(渡哲也)に内緒で8年前から姑・喜久枝(草笛光子)に毎月5万の送金をしていたり、陶芸の道具を送ったりしてたんだとか・・・。
いや「内緒」というと、ちょっとニュアンスが違いますね。
洋子は幸太郎に相談したかったんだけど、なかなか彼女の話をゆっくり聞いてくれなくて、それで勝手に送るようになったわけでしょ?
あぁ、この洋子の気持ち、よ〜くわかるわ!
幸太郎の名前で送られてくるから、てっきり息子からだと信じていた喜久枝もおめでたいですなぁ。
しかし、一番大変そうだった喜久枝が、あっさり山梨に帰ると言い出したのには、ちょっとビックリしちゃったよ。(^▽^;)
送金してくれていたのが洋子だったと知ったら、もう満足だったのかしら?(笑)

今回は聡美(桜井幸子)の夫(小市慢太郎)が現れたことで、幸太郎が自分と洋子の関係を見つめなおすきっかけが出来た。
聡美の夫に「あなたが考えてる幸せと聡美さんが望む幸せは違うんじゃないでしょうか?」と言いつつ、幸太郎は自分と洋子の事にも置き換えて考えるわけだね〜。

子供たちが計画した幸太郎と洋子の結婚記念日。
みんな二人が仲直りすることを期待していたのに、幸太郎が準備していたのは離婚届。
幸太郎が洋子の望む幸せをわかった上での離婚届。
これは優しさなんだろうなぁ。
これで離婚届は提出可能になったんだけど、本当に提出される日が来るのでしょうか?

第6回
「戻れない二人・・・
離婚後の試練」
脚本:橋本裕志
演出:村谷嘉則

善三(西村雅彦)が浮気・・・。
仕事もうまくいってないし資金繰りにも困ってるくせに、浮気するとは何てヤツだ!
しかも、浮気相手の奈緒(石川亜沙美)にバッグを買ってとせがまれて、二つも買ってやろうとしてるじゃないのさ!
律子(高島礼子)は壊れかけのバッグを大切に使ってるっちゅーのに、どういうこと?

これで律子が離婚をすると言い出し、舞(中津川南美)を連れて幸太郎(渡哲也)の家へ転がり込む。
高梨(小市慢太郎)から守るために、俊介(徳重聡)も家に聡美(桜井幸子)たちを連れてくるし、離婚届を出してしんみりする暇もないほど、賑わう豊原家。
しかし、子供たちがみんな揃ってワケありだというのもすごい!
律子は離婚問題、俊介は高梨の嫌がらせ、みどり(片瀬那奈)は妊娠・・・。(^▽^;)
問題は抱えているけど、子供たちが集まってワイワイやってるのは幸太郎も気がまぎれていいのかも・・・。

俊介が司法試験に合格し、洋子(松坂慶子)も呼んでお祝い。
そんなおめでたい席に現れた善三・・・。
つくづくタイミング悪いよなぁ。(^▽^;)
やり直したいという善三と離婚したいという律子。
このやり取りが、いつの間にか幸太郎と洋子の言い争いになってしまって・・・。
離婚して何となくいい関係になれそうだった二人だからこそ、今度は娘夫婦の離婚問題で言い争うのが哀しい。
しかし、離婚って本当に疲れそうだわ・・・。(^▽^;)
結婚より離婚の方がパワーが必要というのも、何だか納得しちゃうよね。(苦笑)

第7回
「揺れる心
夫の後悔・・・妻の迷い」
脚本:橋本裕志
演出:若松節朗

見れば見るほど、沙織(真中瞳)は必要ない気がする。
洋子(松坂慶子)に佐竹(長谷川初範)がいるように、幸太郎(渡哲也)にも誰か必要だったんだろうか?
沙織のキャラが好きになれないのもあるけど、何だか妙に浮いてる感じがするんだよなぁ。

もう一人、どうにもこうにも好きになれないのが敦也(渡邉邦門)。
みどり(片瀬那奈)がこの男に入れ込んでる理由がわからん!

今回は何となくまとまりが悪い感じがした。
エピ、詰め込みすぎなんじゃないだろうか?
善三(西村雅彦)と律子(高島礼子)、敦也とみどり、喜久枝(草笛光子)の入院、洋子のヨーロッパ研修・・・。
盛りだくさんなのはいいけど、もう少し絞り込んでじっくり見させて欲しかったなぁ。

律子は善三のところに戻ったけど、何だかこれでいいのかな?って感じだったわ。
みどりは、さっさと敦也から離れるべき!
洋子と喜久枝が打ち解けているのは理想的だけど、どうもうそ臭い感じがするし・・・。(^▽^;)

佐竹はやはり洋子に特別な感情があったのかしら?
海外研修を断った洋子に「僕があなたを支えていきますから」って、ただの上司の発言じゃないわよね〜。
うーん、ずっと専業主婦だった洋子がいきなり海外研修のメンバーに選ばれるというのも夢物語みたいだし、今回はいまひとつだったかな。

第8回
「父娘の涙
最終章・・・妻の送別会」
脚本:橋本裕志
演出:都築淳一

いやいや、ビックリ!
何にビックリかって、最後の洋子(松坂慶子)の「この家に戻ってきちゃいけないでしょうか?」だよ!
幸太郎(渡哲也)が言った、「今更何を言ってるんだ?ふざけるんじゃない!」は、まさにその通り!
今までは私も洋子と同じ女性だから、どうしても彼女に味方する部分が多かったんだけど、いくらなんでもこの段階で戻るのはナシだろう・・・。(^▽^;)
確かに離婚してからの幸太郎は変わったよ。
ただね、これって離婚してから変わったのか、退職してから変わったのかが微妙なところだと思うのよ。
今の幸太郎ならやっていけそうな気はするけどね〜、やっぱ、ここで「戻りたい」とは言えないかな?と思っちゃうわ。テヘヘッ(*゚ー゚)>

今回は敦也(渡邉邦門)とみどり(片瀬那奈)の話がメインだったんだけど、敦也はあれでいいわけ?
事務所が決まって、一度はみどりに結婚も出産もお預けだと言った敦也。
大体、出産お預けってどういう事よ!お預けなんてできないわよ!
で、みどりが倒れると、2年で必ず結果を出して、みどりの事も子供の事もちゃんとすると言い出す敦也。
2年間もいい加減なあなたを信じて待てというのですか?(無理です!)
最後にはせっかく決まった事務所を辞めて、バイトしながら次のチャンスを待つと言い始めましたわ。(´▽`*)アハハ 
その状態で今まで食えずに、さんざんみどりから金を借りてたくせに、またその生活に舞い戻ろうというのでしょうか?
どうやって食べていくのでしょう?
激しく不安なんですけど・・・。(゚ー゚;Aアセアセ
敦也が出した結論に、喜んでいる幸太郎もわかりませんわ。
不安に思わないんでしょうか?

・・・と、まぁいい加減な敦也にムカついていたら、あっという間に終わってしまい、なんと来週は最終回!(早)
幸太郎にも国際ボランティアの話があったりするし、最後はそれぞれの幸せに向かって歩き出す・・・って感じで終わるのかな?

第9回
「涙の結婚式・・・
感動の結末へ」
脚本:橋本裕志
演出:若松節朗

うーん、普通・・・に終わったな。(^▽^;)
離婚したおかげで、新たな良い関係が築けました的な・・・。

ハッピーエンドで終わった方が後味は良いのだけど、何だかここまでハッピーエンドだと面白味には欠けるかな?
洋子(松坂慶子)は迷ったものの、海外研修を決めた。
律子(高島礼子)と善三(西村雅彦)夫婦も丸くおさまり、俊介(徳重聡)と聡美(桜井幸子)も結婚することになった。
うん、そこまではよかろう。
だけど、あの敦也(渡邉邦門)が急に真面目ないい男になっちゃってるのは、どうも違和感があった。
人は変わるものかもしれないけど、あの敦也だよ・・・。(しつこい?)
音楽事務所にもう一度話をもらって、みどり(片瀬那奈)の事もお腹の子供の事もちゃんとするらしいけど、あまりに今までの敦也とギャップがありすぎて、信用できない気がしちゃったわ。(^▽^;)

しかし、俊介の結婚式のスピーチはどうよ?
俊介も幸太郎(渡哲也)もおめでたい席で離婚の話ばっかじゃん!(苦笑)
そりゃ、「熟年離婚」というドラマだから、離婚の話抜きでは語れないんだけど、さすがに結婚式でその話題はどうよ?と思っちゃったなぁ。
最後まで沙織(真中瞳)のいる意味がよくわからなかった。
ボランティアで橋を作る仕事があるというのを、幸太郎に教えるためだけにいた人のような・・・。(゚ー゚;Aアセアセ

定年退職の日に渡そうとして渡せなかったプレゼントを、海外研修から戻った洋子に渡し、次は幸太郎がホンジュラスで橋を架ける仕事のために海を渡る。
「お互いにもっといい人生にしよう」ってな感じで、きれいにまとまりはしたものの・・・やはり、あまりにまとめすぎちゃって面白くはなかったかな?
視聴者に嫌な気持ちを残さないで終わるには、こういう結末しかなかったのかもしれないけど、細部までまとまりすぎちゃってて、そこが残念な最終回でした。

 

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