金曜エンタテイメント10周年記念特別企画
大奥スペシャル〜幕末の女たち〜


脚本:浅野妙子
演出:林徹

瀧山(浅野ゆう子)が大奥にやって来た経緯もわかって、なかなか楽しめたわ。
父親が公金流用で打ち首になり、母親も後追い自殺。そして自分も命を絶とうとした幼い頃の瀧山を、たまたま見かけて止めたのが当時の大奥総取締・姉小路(とよた真帆)。
美しいからと拾ってきた女の子を大奥へ連れて行き、瀧山という名前をつけ、将軍家慶(大杉漣)が「たまにはつぼみの椿でも愛でたいなぁ」と言えば、夜のお相手に差し出す。
そして、それから5年後には家定(北村一輝)とも関係を持った瀧山の女としての部分。
いやぁ、何だか重いですな。
家定とは心まで通う仲になったわけでしょ?
なのに、家定は篤子(菅野美穂)と結婚だものね〜。

それにしても今回のスペシャルで、家定のせつなさというか悲哀みたいな部分もなかなか見応えありました。
お毒味役の松之介(金子貴俊)を気に入り、男二人で並んでカステーリャを作るシーンなんか微笑ましくてよかったのにね〜。
家定が作ったカステーリャを食べた慶福(神木隆之介)が倒れて、毒を盛られたという話になり、お毒味役だった松之介が責任を感じて自害するんだけど、それを知った家定の悲しみが何とも辛くて・・・。
家定が心を許すことが出来た人物だけに、そういう人物を失ってしまった家定を思うと何ともせつなくて・・・。

そういう意味では篤子も薩摩からやって来た雪江(星野真里)を失って、お互いに大切な人を亡くしていくという喪失感を味わってしまったわけよね。
雪江が家定の命を奪おうとしていた事、同じくそのために大奥にもぐりこんでいる近江(鈴木砂羽)の企み、しかし、それは忠誠心からくる行動で・・・。
そういう時代だと言われればそれまでだけど、何ともせつなかった。
忠誠心で動くのなら、篤子も家定の命を狙わなければならなかったのだろうけど、そこには少しずつではあるけど、家定を想う気持ちも生まれていて・・・。
大奥という閉ざされた世界の中で、誰を、何を信じて生きればいいのか。
わりと重い内容だったけど、豪華絢爛できらびやかな世界の中で、交錯するそれぞれの企みや感情は、なかなか面白かったです。

ただ、本編をずっと見ていた者としては、時間の経過が混乱してしまってつかみにくかったなぁ。
大奥の連ドラが終わってから時間が経ってるし、妙に思い出そうとすると余計混乱しちゃうような・・・。(^^;ゞ
でも久々の瀧山さまのツンとした表情には満足だったし、何といっても松之介と家定の関係が私は良かったと思います。

 

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