ミニモニ。でブレーメンの音楽隊


第1回
「ドンキーの憂うつ」
脚本:藤本有紀
演出:遠藤理史

ミニモニ、教育テレビ・・・普段ならスルーなんですが、見てみました。(笑)
「ブレーメンの音楽隊」と言えば、誰もが知ってるお話ですが、もちろん「ブレーメン」をそのままやるわけではなく、あくまでもベースにしているだけのよう・・・。

何やらありそうな古い洋館に移り住んできた、ちよの(高橋愛)とその家族。
有人(山寺宏一)はリストラされ、フォーク喫茶を開く事を夢みる父親。
希里子(藤吉久美子)は節約第一で頑張る母親。
ちょっと霊感が強いらしい弟の玲央(池田仁)。
引越しして転校し生活が変われば、そこから自分の人生も変わると思っていたちよのは、転校初日の英語の授業で「ドンキー」の発音を誉められた事で、「ドンキー」というあだ名がついてしまう。
そして卒業生を送る会の出し物で、クラスが分裂し塔太(嶋崎徹)の提案でダンスとお芝居、両方を先生に見せて、どちらか選ばれた方を送る会の出し物にしようと・・・。
お芝居組のリーダーになってしまったちよのの家で作戦をねろうと集まると、そこで誰も触っていないのにハーモニカが鳴り出したりと、やはりあの洋館は何かありそう。
塔太はその秘密を知りたくて、ちよのに近付いてきた感じだけど、ここから話がどう流れていくのがさっぱり掴めないわ。(^^;

とりあえず、心配していた演技面ですが、高橋愛ちゃんは普通にこなしていてホッとしました。(^^;ゞ
いかにも「モー娘。」なドラマだと、私にはちょっとキツイと思ってたんだけど、その点はあまり気になりませんでした。
初回を見た感じでは、まだこのドラマがどういうところを目指しているのかもつかめない状態なんですが、次を見れば少しわかってくるのかな?
尾美としのりが出てるんだけど、やっぱここでもヘンです!(爆)
つい、マンハッタンラブストーリーのイボリーを思い出してしまいました。

第2回
「ドンキーが八つ当たり」
脚本:藤本有紀
演出:遠藤理史

まぁ、感想が書きづらいドラマには違いない。(^^;
ダンスチームとミュージカルチームに別れて競ってるわけだけど、審査員が北見先生(川平慈英)なのに、ちよの(高橋愛)ったらイボリー・・いやいや、大神先生(尾美としのり)の指導を受けて、しかもそれで台詞が上手に言える様になっちゃって・・・。
そりゃ、マズイよな・・・。(^。^;)
案の定、北見先生はダンスチームについちゃったんだけど、やっぱ川平慈英ってさぶいわ。(苦笑)
もう少しテンション下げてもらってもいいんじゃないかしら?

ちよのが住む洋館のお化けらしい少年が見えるようになったわね。
あの少年がハーモニカを吹いているのかしら?
聞こえてきた旋律を塔太(嶋崎徹)が楽譜に起こして、あっさり吹いちゃって・・・。
塔太のハーモニカでお化けが暴れるのは、すんなり弾けちゃってる塔太に悔しさを感じてるって、ちよのはお化けの気持ちまで察することが出来るみたいだけど・・・。
そのお化け君が何をしたいのかが、気になるところよね〜。
お化け君の暴れ具合を楽しんでる謎の紳士(宝田明)も気になる存在。

しかし、高橋愛ちゃんって普段はあんなに訛ってるのに、ドラマではちゃんと標準語が話せてるじゃん!(爆)

第3回
「ドンキーは本気」
脚本:藤本有紀
演出:遠藤理史

お化け君(遠藤雄弥)は、どうやらちよの(高橋愛)にだけ姿が見え、声も聞こえるらしい。
しかも、あの洋館の外には出られないのね。
ずっと、何か成仏できない理由があって、あの洋館の中に住みついているのかと思うと、ちょっと可哀想よね。
ちよのにだけお化け君が見えるというのは、裏返せばお化け君がちよのには心を許している証拠なのかも。
何でもうまく出来る人間に、密かにコンプレックスを抱いていて・・・という点は、お化け君もちよのも同じような気がするし・・・。

だからこそ、お化け君はちよのを助けてあげたいのよね。
練習してもなかなかハーモニカが上手にふけないちよののために、自分のハーモニカとすり替えておいて、勝手にハーモニカがふいてくれて恥をかかずにすむように・・・って。
でも、自分の力でやり遂げたかったちよのにとっては、お化け君の気持ちは「余計なお世話」にしか過ぎなくて・・・。
そういう状況を塔太(嶋崎徹)が、冷静に観察しているのもいい感じ。
「きっと君(ちよの)が一人で成長していくのが寂しかったんだよ。」
新しい事を学び、自分の力にしていくというのは、生きてる者に与えられたこと。
お化け君には「成長」って言葉は無縁なんだもんね。(・・,)グスン

オーディションがちよのの住む洋館で行われる事になって、ちよのはお化け君(名前はケンジ君らしい)のハーモニカを借りる事にした。
自分の力も大切だけど、お化け君の気持ちに応える事で、きっとお化け君もちよのと一緒に成長した気分になれるものね・・・。
だけど、そのハーモニカを凛子(三国由奈)に隠されて・・・。

気になるのは大神先生(尾美としのり)・・・。
お化け君がハーモニカで演奏するあの曲を「知らない」と言ってたけど、その後の「30年ぶりに嘘ついちゃた」って台詞は何なんだ?
ってことは、知ってるってことじゃん!
あの曲にまつわるどんなエピソードが隠れているのか、早く知りたいわ。

第4回
「ドンキーで晴れ舞台」
脚本:藤本有紀
演出:遠藤理史

送る会での出し物を決めるためのオーディション。
ちよの(高橋愛)たちの出番の直前に、ちよのが使うはずだったお化けのケンジ君(遠藤雄弥)のハーモニカが隠されちゃって、劇は最初から滅茶苦茶に・・・。
でも、一旦滅茶苦茶になりかけた劇を、みんなが何とか修正しようと頑張る姿や、本当は出るはずじゃなかった塔太(嶋崎徹)や玲央(池田仁)まで飛び入りで参加しては繋いでいる様子に、だんだん真剣に見入ってしまったわ。
そんな中で、塔太がバナナの皮で滑って転ぶというシーンは、あまりに突拍子もなくてそれが面白かった。(笑)
出し物としてのブレーメンの音楽隊と、ちよの本人の失敗したままで終われないという気持ちが、徐々にシンクロしていって・・・。
ちよののハーモニカを盗んだ張本人である凛子(三国由奈)が、ちよのが上手くふけない箇所をさらっとフォローして登場したり、そこから他の出演者たちへとハーモニカの輪が広がって合奏になっていくあたりなんか、ちょっとした感動だったよ。
まさかこのドラマで(ToT)ウルウルするとは・・・予定外だったわ。(^^;ゞ

張り合ってたダンスチームは、リーダーの羽美(仲村瑠璃亜)が油断して練習をさぼったために、本番で足を捻挫(?)し、呆気なく敗退。
しかし、本番の送る会では凛子たちと一緒に舞台に立って、一緒にやり遂げろと先生に言われ、凛子と羽美が握手するという、いかにも「教育テレビ」な決着の付け方。
はい、それは教育的に正しいと思います。(笑)

大神先生(尾美としのり)はケンジ君の同級生なんでしょうかね?
凛子がケンジのハーモニカを捨てた時も、「俺が探してやる」と言ってたし、「ケン坊」って呼んでたし・・・。

劇が成功し、ちよのが少し自分に自信を持てるようになると、ケンジの姿は見えなくなった。
何も出来ない人間だという思い込みのある人にだけ、ケンジ君は見えたらしい。
洋館の賃貸契約が詐欺だったということで、ちよの一家は出て行くことになったけど、あの洋館にケンジ君というお化けが住み着いていることは変わらないのよね。

次週からは過去の話になるらしい。
辻ちゃんが14歳の頃のネコ姉さんとして登場!
ちよのちゃんの話としては一応決着がついたけど、お化けのケンジ君の謎は残されたまま。
過去に何があったのか、気になるところですよね〜。

第5回
「ネコの傘がない」
脚本:藤本有紀
演出:渡辺一貴

あぁ、再放送があってよかったよ。(^。^;)ホッ!
辻ちゃんバージョンの第1話目をうっかり飛ばしちゃうところでした。(^^;

舞台は昭和49年、のちのネコ姉さんとなる美音子(辻希美)の中学時代のお話です。
美音子のお父さん・昭一(本田博太郎)が個人的にはお気に入り♪
キャラとして面白いんだわ。(笑)
3人姉妹の末っ子の美音子は、いつも出来の良い姉二人と比較されて面白くない。
そんなある日、お豆腐を買いに出た帰りに路上で「傘がない」を歌う女(ミカ)を見て、フォークソング部を作ろうと思い立つ。
美音子が嘘つきで有名な大神(沖津和)と、「どうせ・・・」が口癖な紺野(近藤舞)をスカウトし、3人で練習を始めるんだけど・・・。
え?嘘つきの大神君が高橋愛バージョンで登場した大神先生(尾美としのり)なわけ?
うわ〜、大神先生って嘘つき少年だったんだ。(笑)

寄せ集めの部員で、そんなに練習がうまくいくはずもなく、美音子がふらりと立ち寄ったのがあの洋館。
そこで3人が出会ったのが、ハーモニカが好きなケンジ君(遠藤雄弥)!
ケンジ君はこの時点で、すでに幽霊なのかな?
フォークソング部員として、ケンジ君も美音子に誘われてたけど、この先の展開が楽しみね。

モー娘。全員で歌ってると、一人一人の歌声まで把握できないんだけど、ミカちゃんも辻ちゃんも結構お歌がうまくて、ちょっと驚きましたわ。(^^;ゞ
「傘がない」なんて歌おうと思っても難しいよね。(^。^;)

第6回
「ネコに白いギター」
脚本:藤本有紀
演出:渡辺一貴

昭和49年もケンジ君(遠藤雄弥)はお化けだったのね。(^^;
美音子ったら、ケンジがお化けだと知ってて、ぜんぜんひるまずにフォークソング部に誘えるんだから、怖いもの知らずよね。(笑)

高橋愛バージョンでも登場していた男性(宝田明)は、笛吹さんという弁護士だったそうな・・・。
なるほど、こうやって登場人物が時を遡って繋がっていくのは楽しい♪

でも、まあ今回はケンジ君が美音子たちの一員として参加するに至るまで・・・って感じだったかな?
ケンジがいつもふいてるハーモニカの曲に、美音子が自分の気持ちをストレートに詞にしてつけたんだけど、「一番上の姉ちゃんは〜・・・」って歌詞は、あまりに直球のような・・・。(^。^;)
ケンジ君が見えるということで、フォークソング部の3人は自分に自信が持てない人たちなんだよね〜。
ケンジ君とかかわって、一緒に何かをすることで、彼らもまた自分に自信をつけられるようになるんでしょうが、その時にまたケンジ君が見えなくなると思うと、ちょっと寂しいわね。

一番上の姉ちゃん・小夜子(北川弘美)の彼氏、熊谷(池内万作)が嫌いだと言ってるのに強引にフォークを歌って熊谷を逃げ帰らせちゃった美音子。
これに怒った昭一(本田博太郎)ともみ合って美音子のギターが壊れちゃったけど、昭一と美音子の親子関係、そしてギターがどうやって修復されるのかも見どころですわね。

第7回
「ネコが熱中」
脚本:藤本有紀
演出:渡辺一貴

スプーン曲げに熱中してる時代なのね・・・。(笑)

文化祭に出たいけど、生きてないケンジ君(遠藤雄弥)をメンバーに登録して出るなんて出来ないと大神(沖津和)に言われ、美音子(辻希美)は落胆。
でも、それ以上に傷ついたのはケンジ君だよね。
「生きてない」って言葉にしょんぼりしてたもん。

しかし昭和49年も「路上ライブ」って言葉があったのかしら?
美音子は文化祭がダメなら、路上ライブ・・と思いつくんだけど、それには道路使用許可を警察に申請しなくちゃならない。
中学生の美音子たちが書類ひとつ出すにしても、大人の承認が必要で・・・。
学校の先生に頼んでも引き受けてもらえなくて、美音子は弁護士の笛吹(宝田明)に頼むのよね〜。
笛吹は快く承諾してくれたんだけど、ケンジ君が洋館の外に出られない事を忘れてて・・・。
そっか、外に出られなかったらケンジ君をメンバーに迎えても、ハーモニカをふいてもらえないじゃんね〜。
美音子が路上ライブへ向けて必死になる中、紺ちゃん(近藤舞)は練習で同じところにつっかかってばかり・・・。
それにイラつく美音子。
何だかね〜、もう親の目で見ちゃうわけよ。(^^;
だから、中学生が親の世代から見れば何でもない事に熱くなって、人に当り散らしている姿さえ可愛いと思ってしまうんだよなぁ。(^^ゞ
紺ちゃんに辛くあたったことを非難する大神にもキレちゃう美音子。
大神君の「メンバーに足引っ張られるのが嫌だったら、バンドなんか組むな!」って台詞はよかったよ。
中学生が中学生なりに問題を克服しようとして頑張ってるのが伝わって、結構じ〜んとしちゃったな。
こういう部分も教育テレビくさいと言えば、そうなんだけど・・・。(^^;ゞ

ライブまで一週間・・・だけどバラバラになっていくバンドのメンバー。
ケンジ君が洋館から出られないという問題も含めて、路上ライブは実現できるのかしら?

あと、最後に美音子が襲われてたひったくりの男は、今後どう絡んでくるのかな?
まさか・・・バンドのメンバーになったりはしないよね?(^。^;)

第8回
「ネコで大逆転!」
脚本:藤本有紀
演出:渡辺一貴

ひったくりにスプーン曲げでどうやって対抗するのかと思ったら、大神(沖津和)が持ったスプーンをケンジ君(遠藤雄弥)が曲げて、ケンジの姿が見えないひったくりが驚くって事だったのね〜。(笑)
このぐらいでひったくりがひるんでるのが笑えるんだけど、そういう言わばバカバカしいところも、何故か許せるぐらい面白いのがこのドラマなんだよね。
本当にそこらの変なドラマ見るよりは、ずっと面白いし納得させられる部分があるわ!
さすが、教育テレビ!間違いない!(爆)

ケンジが見えない事を利用して、美音子(辻希美)も紺ちゃん(近藤舞)もひったくりに立ち向かうんだけど、ケンジは力を使いすぎて疲れてしまうのね。
あはは・・・こういうところも可愛らしくて素敵。
美音子たちの活躍が新聞にも載り、学校でもフォークソング部を許可しようという方向で動きが出たり、あれほどフォークを嫌がってた熊谷さん(池内万作)も美音子の歌声に触れて寛容になっていったり・・・。
すべてが良い方向へ動き出したようだったけど、自信をつけた紺ちゃんは本当に自分がやりたかった剣道を目指し、大神はロックの道を目指す。
美音子にとってはちょっと寂しい出来事だけど、こうやってみんなが自分の進む道を見つけることが出来たのだって、まずは美音子に強引に誘われたこと、そしてケンジに出会った事なんだよね。
ケンジはあの洋館から出られないけど、その洋館に足を踏み入れてケンジが見える子たちを、確実に成長させてるんだよね。
それをケンジ本人が気付いているかどうかは別として・・・。

誰でも「自分なんて・・・」「自分なんか・・・」と後ろ向きに考えることはあるけど、何か打ち込める事を見つけた瞬間から道が切り開けるという人生の教訓みたいなものを、すごくわかりやすく伝えている作品だと思う。

しかし美音子の「おぉぉ、フォーク・・・」の歌は、やっぱ聞いてるとさぶいね。(^^ゞ

さて、いよいよ来週からは加護ちゃんのバージョン。
これですべての謎が解けるんでしょう。
ケンジ君はあの洋館のお坊ちゃんだったようだけど、何があって成仏できずにあの場所に留まっているのか・・・。
その理由に興味があるわ。

第9回
「ヒナに洋館の秘密」
脚本:藤本有紀
演出:山下白

さてさて、いよいよ最終章。
戦後、食料が配給されているような時代の話。
大阪からあの洋館で住み込みで働くためにやってきた雛子(加護亜依)は、東京へ出て来たとたんにスリ(森脇史登)に遭う。
いやぁ、このスリの少年が後に弁護士になった笛吹さん?
ビックリだよ!スリだったなんて・・・。
でも、単なるスリじゃなくて、スリやひったくりをするものの、戦災孤児の面倒を見ていたりするんだよね。
法律のかいくぐり方も考えてひったくりやってるみたいだし、弱い者達を放っておけないし、細かいところで弁護士になる片鱗を感じられて面白い。
こうやって今までモヤモヤしていた部分が、すーっとほどけていく感覚がいいんだよね。

それにしても最終章は一番配役が豪華なんじゃないでしょうか?
雛子がやって来た洋館の使用人・ツル(銀粉蝶)、釜吉(徳井優)、ご主人様の犬塚(升毅)、その妻・淑子(野村真美)。

そして、この段階ではケンジ君(遠藤雄弥)が生きてるよ。(^。^;)
雛子が「二階の一番奥の部屋だけは近付くな」と言われた部屋には、中学を出てから閉じこもりっきりのケンジ君がいたのね。
自らケンジの世話役をすると言い出した雛子だけど、ケンジ君と打ち解けることが出来るのかしら?
そして、そのケンジ君がどんな理由でお化けとして洋館に住み着くようになったのかが、一番気になるところよね。

加護ちゃんは奈良出身らしいけど、関西弁に無理がなくって聞きやすかった。
ツルさんがハーモニカの演奏で家族を思い出した雛子に、「広い家の一番いいところは、誰にも知られずに泣いたり笑ったり出来るところです。」と言ったのが印象的だった。
何となく田舎から出て来た使用人は、その家でいじめられるというのがドラマの定番だけに、こうやって温かく受け入れてもらってるのも安心して見られる。
さすが教育テレビ!間違いない!(爆)

第10回
「ヒナの約束」
脚本:藤本有紀
演出:山下白

誰も笑わない犬塚家の家族は、まるで死んでるみたい・・・と雛子(加護亜依)。
この死んだような家族を生き返らせたくて・・・。
雛子は一郎(升毅)と淑子(野村真美)を笑わせる事が出来たら何でもいうことをきくという健志(遠藤雄弥)の言葉を聞いて、何とかしようと思うわけだね。
ラジオで落語を流してみるんだけど、その内容が・・・。(^^;
「若旦那の体が悪くなる」だとか「親御さんが心配して」とか、あまりに一郎と淑子には笑えない内容だったもん。
文字で落語の内容が表示されるのも、強調したいところが赤い文字になるのも、わかりやすくてよかったんじゃないかな?

雛子の前向きな性格は、見ているものに元気を与えるよね。
奥さんが産気づいて困ってるアメリカさん(←ドラマの中でそういう表現だったので)に、物怖じせず英語で話すことができるし・・・。
それもツルさん(銀粉蝶)にもらった日米会話手帳で勉強したおかげなんだけど、そうやって人にもらったものを無駄にせず、ちゃんと自分のものにしているところが雛子のいいところ!
何かに役立てようとか、こうした方が得とか、そういう計算が全くないのに、自然と人に受けた恩に感謝して素直に受け入れる気持ちがある子だから、人を助ける事も出来るんだろうなぁ。
きっと健志も雛子に救われると信じてるんだけど、よくよく考えれば健志はお化けのケンジ君になっちゃって成仏できずに彷徨うことになるんだよね?
うーん、何があってそうなったんだか、未だに不明だわ。(^。^;)

健志がもってたハーモニカも、洋館に飾ってあったへんてこりんな人形も、全部一郎からのプレゼントだったのね。
そういう風に愛があふれる家族だったのに、一郎が家で飼っていたニワトリを接待に使った事で健志は心を閉ざすようになってしまったとは・・・。
雛子がアメリカさんからヒヨコをもらったのは、健志にもう一度ニワトリを可愛がっていた頃の優しい気持ちを取り戻してもらうためだったのかな?
でも健志の立場になれば、接待に使われちゃったニワトリの事を思い出すだろうし、ちょっと辛いかもね。

最後のオチの部分は最高に面白かった!
雛子が学校で習う英語はありえない文章で・・・と、例に出したのが「This is a banana,isn't it?(これはバナナですよね?)」という付加疑問文。
誰だってバナナがどういうものかぐらいはわかってて、そういう文章はありえないという雛子だったけど、金田さん(長谷川朝晴)がハーモニカだと思って受け取った中にツルさんが用意したお夜食のバナナが入ってて・・・。
すごい勢いで「(私はハーモニカを貸してと言ったのに)これはバナナですよね?」と詰め寄った金田さんで、一同大爆笑!
おまけに私も大爆笑!
いやぁ、面白かった!
面白かったけど、笑いの輪の中に入れない健志君は余計に寂しくなったようで、ちょっと可哀想かも・・・。
あっという間に一郎や淑子に笑顔を取り戻させた雛子だから、健志の心を開くのだってそう時間はかからないと思いたいんだけどね。

第11回
「ヒナと演奏会」
脚本:藤本有紀
演出:遠藤理史

健志(遠藤雄弥)の誕生日にハーモニカの演奏会をしようと言い出す雛子(加護亜依)。
一郎(升毅)もハーモニカを生産する事業を成功させようと頑張ってるし、ハーモニカが犬塚家を救うことになればいいなぁ・・・と思わせてもらった。
実際、健志の気持ちもいい方向に動いてるしね。
お節介な雛子が自分の側にいるようになって、閉ざした心をこじ開けてくれて、そこに父や母の優しい笑顔、そして進(森脇史登)たちのたくましい生き様に触れ、健志も部屋の外に出る勇気が持てたのかもしれない。

しかし、ここで進たち戦災孤児が住まいにしていたところを、一郎が工場として稼動させようと狙っているなんて・・・。(^^;
ハーモニカの演奏会、雛子も一緒に演奏するはずだったのに、なかなか現れない進を迎えに行って、彼らの住む工場跡に閉じ込められてしまうとは・・・。
大人相手に立てこもっている進たちと、健志と約束をしているから出してくれと頼む雛子。
うーん、扉を開ければ進たちは住むところを失うだろうし、雛子が進の立てこもりに付き合えば、健志との約束を破る事になる。
こんな展開になるとは全く予想もしてなかったんで、ドラマを見ながら雛子と一緒に「えーーー!出してやってーーー!」と力が入ってしまったよ。(^^;ゞ

せっかく健志が心を開こうとしているのに、何でこうなるの?
それに健志の胸をおさえる仕草も気になるわね。
予告では倒れてたし・・・。(・・,)グスン
もう一度、明るい家庭を取り戻すチャンスだったのに、こんなところで健志に死なれちゃたまらないわよ!
いよいよ来週が最終回!
どんな結末が待っているのか、興味津々ですわ。
しかし、25分はあっという間です。
毎回エンドロールが始まると、「え?終わり?」と思ってしまうわ。

最終回
「ヒナ、ネコ、ドンキーで
ハーモニー」
脚本:藤本有紀
演出:遠藤理史

いやぁ・・・泣きました。
ええドラマでしたなぁ。
最後にここまで緻密に繋がって来るとは・・・。

始まった健志(遠藤雄弥)1人だけの演奏会。
雛子(加護亜依)は必死に健志のもとへと急ぐんだけど、やっと洋館にたどり着いたところで、ハーモニカを演奏していた健志が倒れてしまい、そのまま亡くなってしまうわけですね。
「一緒に演奏しましょう」と約束したのに・・・、せっかく健志が人を信用して部屋の外へ出るようになったのに・・・と、雛子は悔やんだだろうなぁ。
その想いを、長い年月を経ても持ち続けていたとは・・・。

とにかく最終回できちんと繋がった人間関係が素晴らしい!
雛子が英語で助けた外国人の娘・花子が、例のフォークソングの女(ミカ)だったとは・・・。
花子が弾いてるギターは、雛子がプレゼントしたものだったのね。
んで、街頭で歌う花子に感動してフォークを始めたのが美音子(辻希美)。
美音子のフォークソングを聞いていた希里子(藤吉久美子)と有人(山寺宏一)が縁あって結ばれ、その間に誕生したのがちよの(高橋愛)。
この繋がり方に無理がない!
「なるほど〜!」と納得させられてしまうんだよね。
しかも、最後にあの洋館を買った年配の女性が、年を重ねた後の雛子(草村礼子)なんだもん。
健志が亡くなった後も、雛子はずっと健志を忘れずに生きてきたのよね。
だからこそ、健志の誕生日に合わせて、あの洋館をハーモニカ博物館としてオープンさせるんだわ。
何気ないところで、有人夫婦が経営してるフォーク喫茶の名前が「No Umbrella(傘がない)」だったのもツボ!
本当に細かいところまで、手抜かりがない!
あの不気味な人形の中から、なくなったと思っていた雛子のハーモニカが出てきて・・・。
それは健志が雛子と一緒にハーモニカを演奏したいと、願掛けしてしまっておいたものだったってわけ。
何十年という時を経て、健志の想いは雛子にちゃんと伝わった。

ラストは洋館で雛子がハーモニカをふくと、そこへ呼び寄せられるように集まってくる、ちよのと美音子。
時代を越えて健志が結んだ3人の女の子の奇妙な縁。
屋根の上でハーモニカを演奏する3人に健志も加わって素敵なハーモニーを奏でる。
そしてやっと成仏していく健志の魂。
私はどちらかというと、この手の現実味のない話は苦手だったりするのですが、今回は予想に反してずっぽりハマってしまいました。(^^;ゞ
いやぁ、良い作品でしたよ。
きっと再放送もあるでしょう。
今回ご覧にならなかった方は、再放送があれば是非ご覧になって下さい。
お子さんがいらっしゃる方は、お子さんと一緒にどうぞ。
うちは今日の最終回、親子で(ToT)ウルウルしながら見てました。
正しい教育テレビの視聴者だったと思いますわ。(笑)

 

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