ER\

第1回
「災害」
"Chaos Theory"
脚本:ジャック・オーマン
   R・スコット・ゲミル
演出:ジョナサン・カプラン

始まりました!ER9!
オープニング映像でマーク(アンソニー・エドワーズ)がいない事を確認し、最初に現れるカーター(ノア・ワイリー)に、ERの世代交代を認識しなくてはならなくて、わかっていたことですが寂しい気持ちもまだあって・・・。
それにしても、またもやシリーズ初回からびっくりどっきりな展開でした。
最初のうちは、そういえばシーズン8の最後はカウンティーが閉鎖されたところだったっけ・・・と、思い出し、思い出ししてるうちに、とんでもないことが・・・。(・・;)
何ですか?ロマノ(ポール・マクレーン)がそんなことになるなんて・・・。
思ってもみなかった出来事に、思わず「えーーー!」と声が出てしまったよ。

ERで発病したのは天然痘ではなく、猿痘(?)だとか・・・。
感染したかもしれないカーターたち数人を残して、病院内のすべての人たちに避難命令が下るんだけど、重症の患者をヘリで搬送しようとしていたロマノの左腕がヘリのローターに接触し切断されちゃうのよ。(゚o゚;
さっきまでコバッチュ(ゴラン・ヴィシュニック)に文句言ってたロマノ先生の腕が、一瞬にしてとんでいき、痙攣、嘔吐・・・という状況をみたら、こちらもただただ驚くばかりで・・・。
その場にコバッチュやスーザン(シェリー・ストリングフィールド)がいたから、即座に出来る限りの処置をしてもらえたけど、他に搬送すべき患者さんもいたのに、こんな大惨事が起きてしまうとは・・・。
ロマノが搬送しようとしていた患者さんは、スーザンが一人で対処することになってしまい、最終的には助からなかったんだよね。
こんな時じゃなかったら、助かったかもしれないと思うと何だかやりきれない気持ちになってしまったよ。

カーターたちは2週間も病院で隔離生活を送ることになるんだけど、この間にカーターとアビー(モーラ・ティアニー)はまたまた接近中って感じ。
だけど、話がアルコール依存の話題になると、アビーはどうしても頑なな態度を取ってしまって、カーターを寄せ付けないようなところがあるね。
自分の弱いところに踏み込まれたくないというのは、まだカーターに心を開ききってない証拠なのかしら?

エリザベス(アレックス・キングストン)はイギリスの病院で働いてるんだけど、そこではアメリカ帰りのエリザベスを何かと皮肉る上司がいたり・・・で、なかなか馴染めないみたい。
このままエリザベスがイギリスにいたら、もうカウンティーと係わりがなくなってしまうんじゃないかと心配したんだけど、初回の最後でシカゴへ戻る事を決めたようでよかったわ。
マークと一緒に住んだ家に買い手がついたと連絡があったけど、売る気にならないエリザベスの気持ち・・・わかります。(涙)

ロマノの腕はオペで繋がったけど、回復ぶりはあまり芳しくないようで・・・。
うーん、口は悪いけど腕は良い外科医だっただけに、その外科医が腕を切断したというのは耐え難い事実だと思う。
シーズン9も初っ端からすごいことになっちゃったけど(・・;)、スピーディーに流れていくいくつもの場面には、やはりERらしさを感じてしまうのでした。

第2回
「再度死亡」
"Dead Again"
脚本:ディー・ジョンソン
演出:リチャード・ソープ

エリザベス(アレックス・キングストン)がカウンティーに戻ってきたのは嬉しかったんだけど、マーク(アンソニー・エドワーズ)の死を気にしないように必死に頑張る姿は痛々しい。
そして「死」に対してクールでいようとするあまり、患者にも仕事仲間にもクールを通り越して、ちょっと冷たい態度になってしまうエリザベス。
気持ちはわかるだけに、何とも辛いんだよなぁ。
そんなエリザベスの態度を指摘したケリー(ローラ・イネス)とももめてしまうし、強気で言い返してなんとあのケリーを泣かせてしまうし・・・。
でも、そんなエリザベスもロッカールームに貼ってあった写真にマークを見つけて涙ぐんだりしてるんだよね。
精一杯張りつめた気持ちでいるんだなぁと思うと、張りつめた糸が切れないでほしいと願うばかりだよ。

そして今回のサブタイトルでもある「再度死亡」については、プラット(メキー・ファイファー)が急性心筋梗塞で運び込まれた患者を、勝手に蘇生させたことが問題になってたね。
カーター(ノア・ワイリー)や心臓外科の偉い先生が死亡宣告をした後で、プラットが勝手に蘇生させてしまって・・・でも、その後やって来た奥さんはカーターの「もし、もう一度心臓が止まったら、延命させるための治療をしますか?」という問いかけには「延命拒否」のサインをするわけよ。
すごく難しい問題だと思った。
蘇生しても植物状態を脱することは出来ず、そしてその状態がいつまで続くかわからないとしたら、「生きていて欲しい」と願う気持ちもあるけど、そのために必要な費用とかどうしても考えずにはいられないし・・・。
プラットが救ったかに見えた命も、結局最後は延命拒否で「再度死亡」だもんなぁ。
子供達が何もしない医者を前に、「なんで見てるの?助けてあげて!」と叫ぶ声が哀しかった。
子供には延命拒否なんてわからないだろうし・・・。

今回登場したプラットの弟、そして最後までカーターに食い下がった医学生の女の子は、今後もしばしば登場するのかしら?
特に医学生の女の子のいい意味でのしぶとさが、ちょっと楽しみだったりするんだけどな。(⌒^⌒)bうふっ

第3回
「反乱」
"Insurrection"
脚本:ヨーリン・チャン
     ジャック・オーマン
演出:チャールズ・ハイド

いやぁ、今回も盛りだくさん!
ただでさえ、ERの待合室は患者でいっぱいの状態なのに、鎮痛剤を欲しがる男性を冷たくあしらったがために、その男性が再び銃を持って現れ、ジン・メイ(ミン・ナ)に拳銃をつきつけ「デメロールを注射しろ!」と暴れだしたから、みんな凍り付いちゃったよね。
冷たくあしらわれた腹いせで、家まで拳銃を取りに戻ったか、途中で買ったのかはわからないけど、そうやってもう一度クスリをもらえるまで執念深くやって来るところが怖い。
アビー(モーラ・ティアニー)が指示された量の倍以上のデメロールを注射し、その男性はERの外でぶっ倒れてたけど、彼が意識を取り戻したらまた危険なのではないかと思うと、これまた怖い。
仲間が危険な目に遭った事で、カーター(ノア・ワイリー)はケリー(ローラ・イネス)に金属探知機を設置してないから・・・と反発。
カーターは以前自分もERの中で刺された経験があるし、その時一緒に刺されたルーシー(ケリー・マーティン)は死亡したわけで、彼が危機管理に必死になる気持ちはわかるんだよね。
そんなカーターがケリーに警備の強化をするべきだと声を荒げながら訴えるところは、生前のマーク(アンソニー・エドワーズ)がケリーとぶつかっていたのを思い出しちゃったなぁ。(・・,)グスン
自分の意見を聞き入れないケリーに見切りをつけたカーターは、勝手に金属探知機をオーダーするんだけど、これもケリーにみつかってキャンセルだと言われ・・・。
我慢の限界に来たカーターが職場放棄!
そしてカーターに賛同して同じように職場放棄するスタッフたち。
孤立するケリー。
何だかER9が始まってから、ケリーがやたら孤立していってるような気がしてたんだけど、今回は完璧に孤立してましたね。
ちょっと心配だわ。
強がりのケリーのことだから、ああ見えて必死に耐えてる部分があると思うし・・・。

そうやってERのほとんどのスタッフが職場放棄している間に、スーザン(シェリー・ストリングフィールド)が診ていた患者の人工呼吸器のスイッチを母親が切ってしまってるのよね。
スーザンはみんなが職場放棄する中で、患者を優先すべきだと主張していただけに、この結果が残念だったと思うわ。

結局はケリーが金属探知機の設置を許可したけど、それにかかる費用を捻出するためにシニアナースを3人解雇することに・・・。
カーターは自分の主張が受け入れられて満足してたけど、これで解雇されるナースの事を思うと喜んでていいんだか・・・と、これもちょっと心配になってしまったよ。(^^;ゞ

先週登場したプラット(メキー・ファイファー)の弟、結構重要なキャラになるのかな?
何かと手のかかる弟みたいで、ER9ではプラットにも注目ですね。

第4回
「男らしく歩こう」
"Walk Like A Man"
脚本:デビッド・ゼーベル
演出:フェリックス・
エンリケス・アルカラ

ガラント(シャリフ・アトキンス)の患者に対する真摯な姿勢が受け入れられず、ステラという女性が亡くなってしまったのがせつなかった。
ステラは大したことなくてもERを訪れる常連の患者だからと、最初から真剣に診てもらえず、ガラントは呼吸が速いのが気になると狭心症を疑ったりしたんだけど、心臓病科の医師は相手にしないんだよね〜。
真面目で穏やかなガラントだけど、さすがにこの女性患者をちゃんと診察もしてもらえずに亡くした事は許せなかったようで、上の先生に抗議してた姿に涙。
そしてガラントとは正反対に見えたプラット(メキー・ファイファー)が、ガラントの気持ちを理解していたのも興味深い点でした。
あと、ちょっと笑っちゃうエピソードだったのは、病棟内の水槽の魚が毎日死んじゃうってアビー(モーラ・ティアニー)が嘆いていたのに、その原因がプラットの餌のやり過ぎだったことだわ。(笑)
そういう細かいところまで手抜きがなくて、深刻な場面の後にちょっと心が休まるような場面があったりして、さすがERだなぁと思ったりして・・・。

コバッチュ(ゴラン・ヴィシュニック)にもビックリ!
尿路感染症でやって来た女の子のママと、検査結果を待つ間にお洋服を直すような事をしちゃったようで・・・。(*^。^*)
その他にもやたら女の影がちらついてるんですが、コバッチュったら女性依存なんですかね?(^^;
ちょっと気になってしまったわ。

そして気になると言えば、ケリー(ローラ・イネス)でしょう。
テレビ中継の中で、予防接種の重要性を訴えるために、二人の人物に予防接種をしながらカメラに向って話すという展開だったんだけど、緊張のせいか注射針を交換するのを忘れて二人に注射しちゃって・・・。
その片方の女性は以前「両刀使い」と付き合ってたとか言ってるし、後々これが大問題に発展しなけりゃいいけど・・・。
そんなケリー、トイレの中で注射器を落としてたよね。
偶然、トイレに居合わせたスーザン(シェリー・ストリングフィールド)とアビーが、それを目撃しちゃって、スーザンはその事をケリーに訊いてたけど、ケリーは「ホルモンを打っていた」と言い訳。
いやぁ、ホルモンなんかじゃないでしょう。
一時期のカーターのように、ケリーが重圧に耐えかねて薬物依存になってなければいいんだけどなぁ。
ちょっと心配なところだね。

アビーとカーター(ノア・ワイリー)も、アビーが飲酒したとか、それを隠していたとかでちょっと危うい感じだったけど、これはすぐに「隠し事はせず、二人で一緒に頑張ろう」って方向に向ったのでひと安心。
うん、やはり一番気がかりなのはケリーです。
いつも一人で耐えてるからね〜。
確かに嫌味ばかり言ってて人には嫌われそうなタイプなんだけど、置かれた立場を考えるとケリーはケリーで悩むところもあるだろうし・・・。
心を許せる存在でもあれば、きっと違うんでしょうけどね。

第5回
「悲しい運命」
"A Hopeless Wound"
脚本:ジュリー・エベール
  ジョー・サックス
演出:ローラ・イネス

今回はロマノ(ポール・マクレーン)でしょ!
彼は普段、凄腕ながら嫌味な外科医で決して誰もに好かれるキャラではないんだけど、たま〜に見せる優しさや心の美しさで毎回クラッときちゃうんですよ。(*^。^*)
腕の回復はある程度順調みたいだけど、外科医として働けるとこまでの回復は難しく、そんな自分に苛立ちを隠せないロマノ。
ハロウィーンパーティーの火事で多くの患者が搬送されるけど、手を出す事は出来ず、代わりに口を出していると煙たがられ・・・。
足の炎症の患者のオペ・・・自分が腕を切断するという不幸に見舞われたロマノは、足を残すことにこだわるんだよね。(・・,)グスン
命を守るために足を切断するというエリザベス(アレックス・キングストン)に、患者がまだ若いから足を残せと指示するロマノ。
いやぁ、このやり取りはとっても痛々しかった。
今までのロマノだったら、これほど足を残すことにこだわっただろうか?
そして足を残してやりたいと強く願っているのに、自分ではオペが出来ないという現実。
もどかしい気持ち・・・。
たぶんロマノも頭の中では切断するしかないとわかっていたんだろう。
それでも少しでも望みがあるうちに、「切断」という風には踏み切れなかった。
「膝上での切断が出来れば、義足を付けられる」というエリザベスの見解に間違いはなかったと思うけど、そこまで患者の足に執着したロマノを涙なしでは見られなかったよ。

そしてオペが終わった後、エリザベスに「嫌われ者の自分でも、腕は良かった。毎日、たくさんの患者を救ってきた。それが出来ないのなら・・・。」と落ち込むロマノ先生。(涙)
自他共に認める腕の良い(口は悪いが)外科医だったんだもの、予期せぬ出来事で外科医として働けなくなるという事実を簡単には受け入れられないよね。

そんなロマノが、オペ前にエリザベスが腕を洗浄していて、うっかり流してしまった結婚指輪を探してくれていたというエピにまた感涙。。・゚゚・(>_<)・゚゚・。
これだからロマノを嫌いにはなれないんだ!という、まさに「ロマノ祭り」な今回のER。

ロマノ祭りの中、コバッチュ(ゴラン・ヴィシュニック)はどうしちゃったんでしょうね?
チューニーとも関係を持っちゃってたらしいですわ。(^。^;)
1回だけとコバッチュはアビー(モーラ・ティアニー)に言ってたけど、そういう問題じゃないと思うし、女性問題でこれだけ業務に支障があるようじゃ・・・ね。(^^;

そして今回やって来た医学生ネイサン(ドン・チードル)が、なかなか興味深いキャラクターのようです。
パーキンソン病を患いながら、医学生として外科の実習を受けるネイサン。
病気があるからと特別扱いを受けたくないと、薬を飲みながらERでの過酷な実習。
6週間の実習にネイサンは耐えられるのかしら?
大変だと思うけど、彼ならやり遂げそうな気がするなぁ。
「普通の医学生より年齢も頭も上だ」と自分で言ってたけど、本当に優秀みたいだし・・・。
これからのネイサンの活躍にも注目ってところでしょうか?

第6回
「はかない希望」
"One Can Only Hope"
脚本:ブルース・ミラー
演出:ジョナサン・カプラン

コバッチュ(ゴラン・ヴィシュニック)は看護師たちに抗議の申し立てを出されて、謹慎処分を受けてしまう。
うーん、コバッチュ先生ってすごくいい人だったと思うんだけど、どこでどう間違ってこんな女ったらしの人になってしまったのかしら?
アビー(モーラ・ティアニー)は看護師長として、仲裁しなきゃならないみたいだけど、そんな時に弟のエリックが訪ねて来て、ちょっと様子がおかしいのが気になるし・・・。

ネイサン(ドン・チードル)の患者に対して諦めない姿勢は立派だと思うんだけど、エリザベス(アレックス・キングストン)やカーター(ノア・ワイリー)と溝があるんだよなぁ。
ネイサン自身パーキンソン病で、努力して医学生にまでなった人だから、余計にすぐに諦めることを患者にさせたくはないのかもしれないけど。
ネイサンが言ってることに間違いはないけど、病院内の実状とは少しかけ離れているような気がする。
うーん、難しいですな。(^。^;)

ジン・メイ(ミン・ナ)は拳銃をつきつけられた事が、トラウマになってしまったのかしら?
突然の大きな物音に過敏に反応してるし、そんなジン・メイをプラット(メキ・ファイファー)がフォローしてるのが恋に発展しそうで、なかなかいい感じ♥
だけど、せっかく二人がいいムードだったところに、プラットの弟・レオンがクジが当たったと飛び込んできたのが可笑しかった。(笑)
可笑しかったけど、プラットとジン・メイには本当に気の毒としか言い様がないんだけどね。(^^;ゞ
この二人の関係は、まだまだ始まったばかりのようなので見守って行きたいなぁ。

そして、今回私が一番驚いたのは駅で倒れて搬送されてきたサラという14歳の少女。
まだ、あどけない顔で薬物反応が出て、サラが意識を失っている間にレイプ検査をしたら、その形跡が・・・。
どう考えても、薬を飲まされてレイプされちゃった可哀想な女の子・・・って感じだったのに、エリザベスも真実を伝えるべきだけどサラの父親に反対されて言い出せずにいたのに。
レイプ検査をした事をサラに伝えた途端、豹変だよ!( ̄□ ̄;)!!
サラの口から語られた真実は、自らの意思でスペシャルKとかいう薬を飲み、セックスの相手は20人以上。
薬を飲んでするHは気持ちがいいって、14歳の少女から聞かされて言葉を失くすエリザベスの表情。
いやぁ、私もここはエリザベスと同じ気持ちだったわ。
見た目で判断しちゃいけないけど、どう見ても悪い男に騙されて薬を飲まされた可哀想な少女にしか見えなかったもの。
驚いたと同時に、そういう現実に悲しくなった今回のERでした。

そして予告・・・ケリー(ローラ・イネス)が妊娠?
あの注射は妊娠と関係あったみたいだね〜。
それにしてもレズビアンのケリーの妊娠って・・・。(^。^;)
こりゃ、またすごい話になりそうだわ。(^^;

第7回
「痛みに耐えて」
"Tell Me Where It Hurts"
脚本:R・スコット・ゲミル
演出:リチャード・ソープ

なんとケリー(ローラ・イネス)が妊娠!
妊娠した事をロペスと喜んでるけど、どういう形での妊娠なんでしょうか?
あくまでも、ロペスと二人で育てていくつもりなんでしょうね。
しかし、あのケリーが妊娠なんて・・・ちょっと想像できない部分があるのですが、やはり身重になるという事で、仕事にも支障が出てくるのではないかしら?
ケリーは自分が休暇を取る間、スーザン(シェリー・ストリングフィールド)に任せようとしているけど、そんなスーザンはこの日担当する患者が亡くなってばかりで、ちょっと落ち込み気味。

そしてコバッチュ(ゴラン・ヴィシュニック)は、相変わらず女性関係でトラブってますなぁ。(^。^;)
チューニーとはお互い悪かったって感じで決着がついたみたいだけど、病院に現れた男性に「妻とはもう会わないでくれ」みたいな事を言われてるし・・・。
そうかと思えば、お金で一夜を共にするような女性と簡単に消えちゃったり・・・。
病院の中では医者としてきびきび働いているだけに、女性にルーズな部分がもったいない!
アビー(モーラ・ティアニー)とうまくいってれば、こんな事にはなってなかったのでしょうか?

アビーの弟・エリックがニアミスのPTSDで治療を受けていた事がわかり、アビーは母親のように躁鬱病の症状がエリックに出ていると心配する。
確かに一方的にベラベラしゃべりまくるエリックの行動は、少しおかしなところがあったものね〜。
それをすぐ母親に結び付けてしまうあたり、アビーの母親へのトラウマのようにも思うけど、実際に家族なんだから不安になる気持ちもわかるなぁ。
エリックは無断欠勤で軍の関係者に逮捕されちゃってたけど・・・。

それから、ここのところ私が一番気になっているネイサン(ドン・チードル)。
知識は豊富なんだろうけど、医学生なのに自分の考えを押し通そうとするのはやはり疎ましく思われてしまうでしょうね。
ネイサンは自分が難病のパーキンソン病患者だから、できるだけ患者に選択肢を与えてあげて、納得した治療を受けられるようにしてあげたいんだろうけど、臨床医からすればあまりに多い選択肢を提示するのは、患者のためにはならないと考えるようで・・・。
うーん、難しいところだよね。
エリザベス(アレックス・キングストン)に許可されて、オペのアシスタントとしてオペ室に入っても、体の震えが止まらなくて結局は迷惑をかけてしまうし・・・。
エリザベスがこのままでは不合格、合格したければ臨床医学を離れて精神科を・・・と勧めたけど、ネイサンはあくまでも臨床の道を進みたいようで、エリザベスの言葉には納得出来ない様子。
人の何倍も努力して、医学生までなったネイサンを私も応援したいけど、やはり彼には精神科の方がいいような気がする。
実力を発揮できる場所になると思うんだけど・・・精神科。
予告ではネイサンが、思った通りに手先が動かなくて患者に怪我させていたような・・・。
それでもネイサンは臨床に拘るのでしょうか?

第8回
「初雪」
"First Snowfall"
脚本:ジャック・オーマン
演出:ジャック・オーマン

うーん、すごく考えさせられる内容だった。
シカゴに大雪が降って外で雪だるまを作っていた一家に、泥酔したドライバーが運転するトラックが突っ込み、雪だるまに使うにんじんを取りに家の中へ戻っていた父親を除いた3人が重傷。
まず母親が亡くなり、その後トビーも脳死状態に陥りマットも危険な状態。
そこでエリザベス(アレックス・キングストン)は、脳死のトビーの心臓をマットに移植する方法を考えるんだけど・・・。
父親にその承諾を得ようとして、説明をネイサン(ドン・チードル)に託すのがね〜。
ネイサンなら父親から承諾を得ることが出来ると考えたんだろうね。
エリザベス自身は患者から目を離せないし・・・。
しかし、母親も亡くなった後にこんな事を突然言われた父親も辛いなぁ。
誰にも相談できないし、6時間を経過すればマットの命も救えないかもしれないと言われて、承諾を急がされるし・・・。
もしも自分がこの父親の立場だったらと思うと、パニックになりそうだわ。
結局、移植に承諾したけど、マットが本当に元気になるまで父親の自問自答は繰り返されそうな気がする。

一方でアビー(モーラ・ティアニー)の弟・エリックを追いかけてネブラスカへ。
エリックが病院にいるということで、その病院へアビーが駆けつけると、そこには母親・マギー(サリー・フィールド)の姿が。
母親が躁鬱で、今度は弟も躁鬱の症状が・・・。
アビーったら、またマギーやエリックに厳しく接してしまうのよね。
アビーの気持ちはわからないでもないけど、もう少しマギーやエリックの話を聞く耳を持ってあげても・・と思っちゃうわ。(^^;ゞ
そういう余裕が持てないのも、やはり家族だからなのかしらね。

話はネイサンに戻るけど、患者の耳の中を見ようとして耳に差し込んだ器具を深く挿入してしまったようで、患者の女の子が泣き出してしまうのよ。
そして、泣き叫ぶ女の子や駆けつけたケリー(ローラ・イネス)を無視して、「帰ります」と立ち去ってしまうの〜。
ネイサンだって頑張ってるのはわかるけど、やはりあの態度はいけませんわね〜。
その後、エリザベスに「あなたには出来ないこともあるけど、今日一人の男の子の命を救ったわ。」と言われてたね。
エリザベスはネイサンが病気のせいで臨床医としては向いてない部分があるかもしれないけど、彼の豊富な知識や患者の話を聞いたり、説得したりする能力は認めていたんだよなぁ。
今まで、何が何でも自分の手でやりたいと思っていたネイサンは、エリザベスの言葉で気持ちを新たにしたのか、もう一度、あの耳を見ていた患者のところに戻った。
そして今度は器具を患者自身に持たせ、自分の耳に入れさせたんだよね。
(゚ー゚)(。_。)ウンウン、そうやって出来ないことは出来ないとちゃんと自分が理解する事で、もしかすると道は開けるのかもしれない。
そして心臓移植がほぼ終わったところでオペ室にネイサンを呼んだエリザベス。
最後に移植した心臓を動かすためにパドルを当てるのを、何とネイサンにやらせたんだよね〜。
マットの中で動き出した心臓・・・「これで兄弟は一緒に生きるの」というエリザベスの言葉。
ネイサンは自分がパドルを当てて動き出した心臓に、素直に感動したみたいだったよね。
他の医者たちと同じように動かなくても、自分なりのポジションがあるって事、よくわかったんじゃないかしら?
ネイサンにはネイサンの良い部分がいっぱいある!
それを活かして医療現場に立てたらいいね♪

第9回
「独りぼっち」
"Next Of Kin"
脚本:ディー・ジョンソン
演出:ポール・マクレーン

w(゚o゚)w オオー!
ロマノ役のポール・マクレーンが演出でした。\(゚o゚;)/ウヒャー

うーん、何だかいろんなところで考えさせられてしまいました。

カウンティに置き去りにされた赤ちゃん。
その赤ちゃんを置いていった若い母親の事を、周囲が「酷い」とか「母親の気がしれない」とか言うんだけど、そんな中でチェン(ミン・ナ)だけがせつない顔をするんだよね。
以前、自分が里子に出した赤ん坊の事を思っているのでしょう。
だから「母親にも事情があるのよ」と寛容な・・というか、母親の立場になって擁護しているのかもしれないけど、そんな経験のない女性はみんな母親に対して厳しくて・・・。
最終的に若い母親は、その母(つまり赤ちゃんにとってはお婆ちゃん)に子育てを手伝ってもらうからと、もう一度赤ちゃんを引き取りに現れた。
背景はわからないけど、母親にも相談できずに臨月を迎え産んだもののどうしていいのかわからず、病院ならどうにかしてくれるかも・・・と置き去りにしたのかしら。
あのまま捨てっ放しにならなくて良かった。
一時の気の迷いがあったにしても、もう一度我が子を迎えに来てくれて、抱きしめて連れて帰ってくれてよかった。
そして、そんな母と子を見送るチェンの優しくもせつない表情に涙してしまったよ。

もうひとつは、交通事故で運び込まれた父と娘のモーガン。
実はこのモーガンという子供は12歳にして女装をした男の子だったんだよね。
「体が間違ってるんだ」・・・男の体で生まれながらも、心は女だったという事か。
両親は離婚してモーガンは父親と暮らしているが、その父親は結局亡くなってしまう。
自分の体と心の不一致に理解のあった父親を亡くし、肉親である別れた母親への連絡を拒むモーガン。
担当のプラット(メキ・ファイファー)がいない間に、カーター(ノア・ワイリー)の指示で母親が呼ばれて、病室でばっさばっさとモーガンの長い髪の毛を切るシーンは、これまた涙が出たよ。
性同一性障害のモーガンは父親の側では何とか自分らしく生きていられたのに、母親が再婚相手と暮らす家に引き取るために問答無用にモーガンの髪の毛を切る光景は・・・まるでモーガンの心までが切り裂かれていくようで・・・。(涙)
母親に車椅子を押されて病院を出て行くモーガンが、プラットを恨めしそうに見ていたのが悲しかった。
モーガンの立場に立っても、プラットの立場に立っても苦しくて・・・悲しくて・・・。

アビー(モーラ・ティアニー)はエリックの事で、エリック本人ともマギー(サリー・フィールド)とも意見が合わず、こちらも痛々しい雰囲気。
そしてコバッチュ(ゴアン・ヴィシュニック)は今回マチルダという年配の女性を担当し、チップだと1万ドルの小切手を受け取ってしまったよね。(^^;
患者が喜ぶなら・・・と、とりあえず受け取った小切手だけど額面は1万ドル、しかもマチルダは亡くなってしまったし・・・。
あの小切手を換金してたけど、これが後々問題になったりしないのかしら?
換金したお金って、やはり女性に使っちゃうのかな?
うーん、最近とっても心配なコバッチュだわ。

第10回
「ふり返れば」
"Hindsight"
脚本:デビッド・ゼーベル
演出:デビッド・ナッター

「ふり返れば」というサブタイトル通り、今回は時間をさかのぼって行く中で、何故そんなことが起きたのか・・・というのが、徐々に紐解かれていくという雰囲気でした。

まず、クリスマスのERに医学生エレンが自動車事故で運ばれてくるんだけど、何と頭を怪我したコバッチュ(ゴラン・ヴィシュニック)も一緒で・・・。
えー、この二人が何でどうして一緒に・・・事故?みたいなところから、どんどん時間が逆行していくんですなぁ。

なんせ時間が逆向きに進んでいるものだから流れを説明するのは難しいんだけど(^^;、コバッチュの行く末が心配になってしまうような今回の話。
やはりアビー(モーラ・ティアニー)とうまく行かなくなってしまったことが、コバッチュがおかしくなってしまった原因なんですかね?
スーザン(シェリー・ストリングフィールド)の家のパーティーでのやり取りで、そんな気がしちゃったわ。
プレゼント交換でアビーに渡ったプレゼントも、たぶんコバッチュが買ったものだったんじゃないかしら?
明確にはならなかったけど、そんな気がしたわ。
アビーにはカーター(ノア・ワイリー)がいて、そこには割り込めない自分がいて、その寂しさを数々の女性と関係を持つ事で埋めてきたんだろうか?
そんな女性の一人になってしまったのが、今回のエレン?
パーティーの流れで酔いに任せて・・・って感じだったけど、その後呼び出されてERに出勤してからのコバッチュは、酔いが抜けなかったのか疲れなのか・・・患者が白血病だという事に気付かず、適切な処置を怠ったり・・・。
結局その患者は助からず、ケリー(ローラ・イネス)もスーザンもコバッチュを非難する中、アビーは少しかばってる感じがして・・・。

そんな風に恋愛も仕事もうまくいかない苛立ちからか、エレンを乗せて帰宅する車で帰る途中、スピードを出しすぎて車とぶつかり、その際にエレンが重傷を負ってしまい、そこで今回の話の最初と最後が繋がる感じなんだけど・・・。

うわぁ、これは白血病の患者を助けられなかった件でも、エレンやぶつかった車の親子に怪我を負わせた件でも、コバッチュは責められてしまいそうだなぁ。
あの事故現場を立ち去ったホームレスらしき人物が、後々目撃者として登場したりするのかしら?

うーん、どうした?コバッチュ!って感じですなぁ。
何とか立ち直ってほしいもんだけど、かなり精神的にまいってるような・・・。
彼を救えるのはアビーしかいないのかしら?
はぁ・・・複雑・・・。

第11回
「友の助け」
"A Little Help From
My Friends"
脚本:ジュリー・エベール
演出:アラン・J・レヴィ

コバッチュ(ゴラン・ヴィシュニック)が白血病の患者の処置を誤ったとして、死亡症例検討会にかけられる。
アビー(モーラ・ティアニー)やスーザン(シェリー・ストリングフィールド)は、真実を述べつつもコバッチュに罪がない事を主張しようとするんだけど、コバッチュはもう自暴自棄なのかなぁ。
すべて自分のミスだ!ってな感じで、その場を立ち去ってしまうんだよね。
こういう態度をしていると、どんどん仲間から孤立していくようでちょっと悲しいなぁ。

今回のERにもいろんな患者がやって来たね〜。
93歳のご主人の子供が欲しいと、処置をし終わったばかりの老人に処置室で跨る若い女性。(ーー;)
ガラント(シャリフ・アトキンス)が止めると、どうしても精子がほしいと技術者を呼んでまで93歳の老人の精子を欲しがるし・・・。
遺産目当てなんだろうけど、精子を見事に取り出してからは「急がなきゃ、今朝排卵したたから」とか「精子が死んじゃう」とか、老人が亡くなる前に何としても着床させたいというのがあからさまで、ちょっと引いてしまったわ。
精子さえもらえれば、用済みって感じなんですね〜。
それでもあのご老人は幸せだと思って死ねるのかなぁ?
まぁ、あの女性がそんな事を考えているとは夢にも思わなかったのかもしれないけど。

そして幼い男の子への性の衝動を止められずに苦しむ男性。
付き合ってる彼女の10歳の息子に手を出しそうになり、そこへ彼女が入って来た事で悩み苦しむ。
なのに、ERの中でも採尿をしに来た男の子を見て、またそういう衝動に駆られる自分と闘う男性。
性の衝動と理性の狭間で、彼はもがいているんだろうけど・・・。
その衝動を止められなくなった時の事を思うと、やっぱ怖いよね。

ケリーの流産も可哀想だった。
ロペスが赤ちゃんを迎える準備をいそいそとしていたのに、ケリーは勤務中に出血しちゃって・・・。
自分でこっそりエコーを使って胎児の心拍を確認してるんだけど、それはどうしても確認できなくて、そこへ入って来たアビーが心配するんだけど、弱いところを見せられないケリーは「自然にまかせる」と、汚れた白衣の代わりに手術着を持って来るように指示。
ロペスにも知らせず、流産の痛みが襲ってきても一人で耐えようとしているケリーが可哀想で・・・。
こういう時でも強がっていなきゃならない彼女の生き方に、今回はせつなくなってしまいました。
でも、そんな彼女が担当した耳の不自由な女性患者の前で、手話で「流産した」と告げて泣き出したのを見て、患者さんだろうと誰だろうとケリーが泣ける場所がここにあってよかったと思ったよ。
医者と患者という立場ながら、泣いてるケリーを撫でて慰めてる患者の女性も良かったね。
あれはまさに人と人、女性と女性だったなぁ。
流産を表す手話が、あまりにもそのもので・・・そのアップになった手話にも悲しいものを感じずにはいられなかった。

んで、プラット(メキー・ファイファー)もね〜。
遅刻してやって来たかと思えば、金属探知機に荷物が反応して調べられたら拳銃が・・・でしょ?(^^;
疑われても仕方ない状況だったけど、あれはレオンが悪い仲間から預かった拳銃だったんだよね。
レオンとは血縁こそないけど、プラットが6歳の頃に一緒に住むようになって、彼の父親が亡くなってからはレオンが面倒を見てくれて大学にも行かせてくれた。
プラットにとっては恩人なんだよね。
そんなレオンがバーでケンカして、頭に銃弾を受けIQが40まで下がってしまった。
プラットにしてみれば、そんなレオンの面倒を見ることは恩返しなんだわ。
だから、何よりもレオンを大切にするあまり、遅刻や早退など職場には迷惑をかけてるってわけよね。
そういう理由を話さずにいるのもプラットらしい気がするけど・・・。
カーター(ノア・ワイリー)に「僕らはチームなんだ。助け合わないと・・・。」と言われた事で、変わっていくのでしょうか?
しかし、こうやって見ているとカーターも成長したよなぁ。(しみじみ)

第12回
「下町の聖人」
"A Saint in The City"
脚本:ブルース・ミラー
演出:ペギー・ライスキー

今回はプラット(メキー・ファイファー)を語らずしてどうする?って感じですね〜。
レオンにカウンティの中での仕事を見つけてやって、レオン自身もプラットと同じところで働けると喜んでいて良かったなぁ・・・と思ったのも束の間。
どうしても悪い仲間と縁が切れないレオンが、また銃をのせた車にいるところを警官に見つかり逮捕。
いやぁ、プラットがレオンに恩返しをしようと日々一生懸命尽くしているのがわかっているだけに、次から次と面倒な事を起こしてしまうレオンが・・・何とも・・・。
レオンとの生活を成り立たせるためには、プラットだって働かないわけにはいかないから、ERでの仕事もしなきゃならないし・・・でも、レオンに手を取られて遅刻、早退などはどうしても多くなって・・・。

そんなプラットが担当したひどい咳の女性。
ご主人は亡くなっていて、子供が二人付き添っている。
プラットは患者が呼んで欲しいと指定したおばさんではなく、呼ばないでと言われた薬漬けの長男・ダグを呼び、この事で患者の症状が悪化。
確かに患者の言う事を聞かなかったプラットはどうか?と思うけど、二人の幼い子供達を里子に出さずに済むように、ダグに「諦めないで頑張ってみろ」と説得しているプラットは良かったと思う。
たぶんレオンの事なんかもあって、どんな状況にあっても兄弟が離れて住むような事になってはいけないと、そして兄弟の面倒をみる事でダグに立ち直って欲しいという気持ちがあったんでしょう。
「できないよ」と一旦は立ち去っていたダグが、「俺に出来るかな?」と戻って来たのも感動だったなぁ。
薬漬けのダグ・・・でも、兄弟を可愛いと思う気持ちは人一倍って感じだったよね。(涙)

それからケリー(ローラ・イネス)。
市会議員の梅毒をカルテに記載しないでと依頼され、ラボに出された検体を「間違いだった」と取り戻してまで事実を抹消してしまったね。
これが市会議員でなければ、絶対にケリーもやらなかったんだろうけど・・・。
この問題、これだけで終わるのかしら?
ラボで訂正するサインをケリーがしていることが、結果としてもみ消した証拠になりそうなんだけどなぁ。
ケリーが流産した事を知らなかったスーザン(シェリー・ストリングフィールド)が気の早い出産祝いを渡そうとしたのは、同じ女性としてケリーの気持ちを考えると辛かった。
スーザンだって知らなかったんだし悪気はないんだけど、こういうのって傷つくよなぁ。
「体外受精による流産率、30%」と何も不思議なことではないと言わんばかりにスーザンに言っていたケリー。
あの言葉は自分に言い聞かせているようにも感じた。

コバッチュ(ゴラン・ヴィシュニック)も、なかなか以前の彼らしさを取り戻せませんね〜。
自分自身も急いで手術を受けなきゃならない男性が、一緒に事故に遭った妻を看取ってから・・・と添い遂げているのを見て、こっそりモニターを外して心電図がフラットになるのを見せ、オペ室へ送り出す。
そして、その後でモニターをつけると奥さんの鼓動が刻まれるのが画面に映し出される。
うーん、ケリーも責めていたけど、いくら旦那さんをオペ室へ動かすためとはいえ、こんな方法いいのだろうか?
骨折の男の子にしたって、最初から虐待だと決め付けて見舞いに来た父親を警備に引き渡すし・・・。
これまたケリーが子供の話は聞いたのか?と言ってたけど、決め付けで判断したコバッチュはそんな事してないしね〜。
結局、父親に会社を休んで一緒にいてもらいたかった男の子の自傷行為だったわけで、コバッチュはまたまた信用を失くしたことになるのでは?

カーター(ノア・ワイリー)もお金持ちの家が自分のバックにあって、その狭間で自分の立場に悩んでいる感じだったなぁ。
アビー(モーラ・ティアニー)にお金は困っている人のために使えばいいのよと言われて、カーターが向った先は前回ERに現れた下町の医者マクナルティのところ。
糖尿病の薬を渡して、もっと病院の設備を整えてくれと小切手を渡すんだけど、マクナルティさんに破られて・・・。
何か出来ることは?と聞くカーターに、「掃除」とほうきを渡したマクナルティさん。
きっと、これでいいんだという気持ちがカーターの中に芽生えたんじゃないかしら?
ほうきを渡されて嬉しそうなカーターの顔が印象的でした。

いやぁ、今週も本当に盛りだくさん。(^^;
本当に見応えのあるドラマですわ。

第13回
「裏切り」
"No Good Deed Goes Unpunished"
脚本:R・スコット・ゲミル
演出:ネルソン・マコーミック

いやぁ、突然のロマノ(ポール・マクレーン)のケリー(ローラ・イネス)へのキスにはビックリしましたわ。(^^;
何事か!と思ったら、前回登場した市議会議員(梅毒を医療記録に記載させなかった)が、多額の追加予算を組んでくれたのね。
しかし、それであのキス?(^。^;)
ケリーの事を「男ったらし」だの「前立腺のマッサージでもしてやったのか?」だの、喜んでいても毒舌なロマノ先生。(笑)
でも笑えたのはこの部分のロマノだけで、強引にオペに参加してるあたりは無謀だし、哀れでもあったなぁ。
天才外科医だったプライドからか、エリザベス(アレックス・キングストン)のサポートも拒んでしまうし・・・。

国際医学同盟の活動に参加する事を考えているカーター(ノア・ワイリー)。
でも、その事を全く知らずにコバッチュ(ゴラン・ヴィシュニック)とカーターの会話で初めて知ったアビー(モーラ・ティアニー)は面白くない。

そしてカーターが感銘を受けたマクナルティという医者、今回もERに運ばれてきてカーターから小切手を受け取るんだけど、何とこれが偽医者だったらしくカーターがクリニックを訪ねるともぬけの殻!
通りかかった警官もここにクリニックがあったのは2週間ぐらいとか言ってるし・・・。
お人よしのカーターだけに騙されてしまったのかもしれないけど、私もマクナルティさんが小切手もらってトンズラするような人だとは思ってなかったよ。(^^;

レオンに振り回されるプラット(メキー・ファイファー)も見ていて辛いなぁ。
頭に銃弾を受けて以来IQが下がったといっても、こう毎回トラブルを起こされてはプラットの身が持たないわ。
悪い仲間とは付き合うなと何度言っても、レオンは理解できないから自分に優しく近寄ってくる悪い仲間と手を切れないし・・・。
カーターに助言され、おばさんの家にレオンを預ける事にしたプラット。
一度離れた方がプラットのためにもいいのかもしれないね。

エリザベスのオペを手伝ったハンサムな新任男性医師・・・オペ中の口調も手つきもちょっといやらしげだわ。(^^;
その男性医師にコーヒーを誘われて断わった後の、エリザベス・スーザン・アビーの女だけの会話が好きだったなぁ。
マークを亡くして男性と付き合っていないから過剰に反応してしまったと言うエリザベスに、スーザンが「もしもコーヒーに誘われて、あなたにその気がなかったら・・・私に紹介して!」と言うところ。
エリザベスが笑顔を見せたところで、「結構本気よ」ともう一言。(笑)
女同士の優しさを感じちゃったなぁ。
こういうさり気ないところ、結構好きです。
そうやって気の利いた事を言えるスーザンだけど、チェン(ミン・ナ)から借りたセーターにブラックライトに反応する精液と思われるシミを見つけ、返す時に「クリーニングに出した方が・・」と言ったのは失敗だったかな?(^。^;)
シミの原因はソーダだったのに、精液だと思われていると察したチェンは「ERイチのスキモノが精液を浴びたと思った?」と言ってロッカーでゴミ箱に( -.-)ノ⌒-~ポイ。
言葉って難しいですなぁ。(^。^;)

サブタイトル通り、いろんな意味での「裏切り」が盛り込まれていた今回のER。
面白いけど大変です。(笑)

第14回
「故意」
"No Strings Attached"
脚本:ディー・ジョンソン
演出:ジョナサン・カプラン

ロマノ(ポール・マクレーン)の苛立ちが痛いほどに伝わって来ますね〜。
外科医にとって腕が思うように動かせないというのは致命的。
しかも天才外科医のロマノ先生が、あの一瞬の出来事で左腕がいまだに思う通りに動かせず、それが理由で外科のローテーションからも外され・・・。
自分が望んでいた軍関係の公衆衛生管理(?)みたいな役職にケリー(ローラ・イネス)が就任して、その記者会見に立ち会ってなきゃならないってーのも辛いでしょうなぁ。
話は前後してしまうけど、最初の方で手術に立ち会う事を禁じられたロマノが悔しさのあまりゴミ箱を蹴るカット・・・そのゴミ箱を蹴る音とともにOPが始まるのは、ちょっとゾクゾクしちゃいました。
うん、素晴らしい!
ケリーが軍の役職に就いたのはブライト議員の力みたいだけど、この関係が後々もめごとのタネになりはしないかと、ちょっとヒヤヒヤしちゃうんだよなぁ。

今回はアビー(モーラ・ティアニー)の弟・エリックが飛行機で消息不明になった事。
その件で何度も電話しているマギー(サリー・フィールド)の電話を、鬱陶しがってしまったアビー。
何だかこの家族ももめごとばかりのような気がするわ。
おまけに最後のカットでは、アビーがお酒を買っていたような・・・。
あぁ、ストレスのあまりお酒に手を出してしまうのかしら?
早くカーター(ノア・ワイリー)が帰ってきてくれないと、アビーが耐えられそうにないんですけど・・・。(・・;)
エリックの事を知ったERのみんなが心配してくれているのに、それも素直に受け入れられないでいるし。
アビーの強気は時としてかわいそうに思えてしまいます。
強がってなきゃ耐えられないのかもしれない・・・と思うと・・・ね。

子供二人を育てるために、お客をとっている女性のエピもちょっと可哀想だったな。
常連の男に傷つけられて、その傷はチェン(ミン・ナ)の処置で大丈夫だったかもしれないけど、処置しながらの会話の中でその女性が子供が寝た後、客をとっていることを聞いた途端チェンの態度が変わってしまって・・・。
自分の子供を里子に出したチェンにとっては、子供を養うためとはいえ、子供だけを家に残して仕事に出かける彼女の事が許せなかったんだろうけど、それをソーシャルワーカーに言って無理矢理子供と母親を引き離したのは、ちょっとどうかと・・・。
確かにアメリカは少しでも子供を放置するような事があれば、親としての責任を怠ったと判断される国なんでしょうけど、母親も子供を愛しているし、子供達もまた母親を必要としているのに、何だか可哀想で仕方がなかったですわ。(・・,)グスン

そして今回のサブタイトルにもなっている「故意」が関係しているのが、自動車事故を起こした16歳の少女のエピ。
ウィルソン病という体の中から銅を排出する能力に問題があり、代謝障害からブレーキとアクセルを踏み間違って、友達に車で突っ込んでしまったと思われていたヘレンという少女。
実はこれが自分をいじめる友達を憎んでの「故意」だったのではないか?という話。
いやぁ、それが真実なら怖い話だよね。
それを特定する手立てってあるのかしら?

スーザンのブラインドデートの話なんかもあったけど、睾丸ガンの若い男の子とちょっといい雰囲気だったのが気になるところ。
この話はちょっと続いていくのかな?

第15回
「いつわりの望み」
"A Boy Falling Out Of
The Sky"
脚本:ヨーリン・チャン
     R・スコット・ゲミル
演出:チャールズ・ハイド

アビー(モーラ・ティアニー)とマギー(サリー・フィールド)の母子のやり取り・・・見ていて胸が痛くなりました。
アビーがこれまでにもマギーの事でさんざん悩んできた経緯はわかっているんだけど、すでにマギーと関わるのが嫌で嫌でたまらないって感じだよね。
そこへエリックの失踪でしょ?
息子を心配して何度もアビーに連絡を取ろうとし、ついには病院にまで押しかけるマギーの気持ちもわかるし、アビーが母親から離れたいという気持ちもわからなくはない。
だけど、エリックに関してはマギーの母親として息子を信じる気持ちの方が正しかったって事でしょうかね〜。
アビーは自殺と言い切っていたけど、実際はマギーが言うようにエリックは生きていた。
飛行機を固定して、ミシガンあたりにいるらしい・・・と。
とりあえずエリックが生きていた事で安心できたし、アビーもマギーに「ママが正しかったわ」と言えたけど、なかなかアビーの家族も難しいですなぁ。

そんな日常に疲れたアビーが、ついカーター(ノア・ワイリー)に突っかかってしまって、お互い言い合ってるラストのシーンは良かった。
言い合う中でのカーターのプロポーズにはアビー同様ビックリしちゃった。(^。^;)
プロポーズされて「あなたおかしいわよ!」というアビーに、「だから君にお似合いさ!」と返すカーターも素敵だったわ♪

そして先週現れたガン患者のショーンに好意を寄せられたスーザン(シェリー・ストリングフィールド)。
ショーンの母親には、すでに死を決意していたのにスーザンに出会ったばかりに望みを持ってしまったと言われて・・・。
でも、ショーンには「闘えるだけ闘いなさい!」って言ってたよね。
2ヶ月生き延びるだけの辛い治療かもしれないけど、本人が望むのならそれを誰も止められないでしょう。
でも、我が子が・・・となると、やはりショーンの母親みたいに思うのだろうか?

ジン・メイ(ミン・ナ)とプラット(メキー・ファイファー)も、うまく行きそうでなかなかうまく行かないんだよね。(^。^;)
うまく行かないというよりは、恋心がありすぎてのヤキモチって感じだけど・・・。(笑)

あとは、ケリー(ローラ・イネス)と消防士のロペスのカップル。
今度はロペスに妊娠するのをお願いしたいとケリーが言うと、自分は消防士で火の中を駆け回るから無理だと断固拒否するロペス。
うわ〜、どちらも女性だから妊娠は可能なんだけど、こういう場合もあるんだな・・・って感じだわ。
この二人、今後どうなるんだろう?
どちらが妊娠するか?、そもそも子供が必要なのか?ってな事で、今後も亀裂が生じるのかしら?
うーん、目が離せません!

第16回
「千羽鶴」
"A Thousand Cranes"
脚本:デビッド・ゼーベル
   ジェイシー・ヤング
演出:ジョナサン・カプラン

まだまだなくなったとは言えないアメリカにおける人種差別。
そういうのをどどーんと見せられた気がしました。
カウンティの真向かいにあるマグーの店で、従業員と客が銃撃されて殺されている現場にジン・メイ(ミン・ナ)とコバッチュ(ゴラン・ヴィシュニック)が遭遇。
まったく物騒ですなぁ・・・ERの中でも銃撃戦になる事もあるし、銃社会の恐ろしさを感じますわ。
ジン・メイが犯人らしき人物が車で逃走するのを見たと証言し、「一人は黒人だった」と言った事から、街では車に乗った黒人が目を付けられ、バスケの帰りだったプラット(メキー・ファイファー)とガラント(シャリフ・アトキンス)も警察の事情聴取を受ける。
白人の警官による、行き過ぎとも思えるような取調べ。
二人はカウンティで働き、日々たくさんの人の命を救う立派なお医者様なのに、偶然プラットの血がついたシャツが車の中から出てきた事も原因のひとつとはいえ、黒人というだけで、まるで犯人みたいな扱いを受け・・・。
プラットはいつもそういう差別を受ける事を、ある意味仕方ないと流す余裕?諦め?みたいなものがあったけど、真面目一本で育ってきたガラントの方が許せないって感じだったよね〜。
自分達を取り調べた白人警官が運ばれて来た時、治療したくないと行ったガラントの気持ちもわかるけど、きちんと「これは仕事だ」と割り切って対処できる(心の奥底では割り切れてないだろうけど)プラットがカッコよかったなぁ。
しかし、あの白人の警官、懲りないヤツだったよね〜。
自分の正当性ばかり主張して、プラットやガラントに嫌な思いをさせた事には気付こうともせず、それどころか二人に治療されたのが面白くないみたいな態度で・・・。
ケリー(ローラ・イネス)たちが処置室を出た後、「さぁ、どうする?白人がいなくなった。あとはナイフを持った黒人だけだ。」と脅したくなる気持ちも理解できるわ。(^^;
あの警官の部下(?)が「治療してくれてありがとう」と言ってくれてよかったよ。
あの一言でプラットもガラントも少しは救われたと思うし・・・。

一方でアビー(モーラ・ティアニー)とカーター(ノア・ワイリー)の件。
アビーからカーターがプロポーズした事を聞かされていたマギー(サリー・フィールド)が、「あの子を型にはめないで。あの子は変わらないから、ありのままのあの子を愛して。」と言った事で、ちょっとカーターの表情が硬くなったのが気になったんだけど・・・。
その後、アビーに指輪を渡そうとオシャレなお店に誘ったカーター。
「僕たちは成長して変われる」と指輪をテーブルの下で握りしめてカーターが言うと、アビーは「変われるかどうか自身はないけど、あなたの言ってることはわかるわ」と答える。
その返事を聞いて、カーターはこれから渡そうとしていた指輪をポケットに仕舞ってしまうんだよなぁ。
うーん、このやり取り・・・いや、マギーとカーターのやり取りから考えるべきなんだけど、どういう意味なんだろう?
カーターはアビーが好きだけど、一緒にお互いを高めて変わって行きたいと思ってる。
だけどアビーには自分を変えようという気持ちが見られないし、マギーもアビーは変わらないと断言してる。
そこで一歩踏み込む勇気が持てなかったんだろうか?
このシーンの持つ意味が、私にはよくわからなかったんだけど、これは今後を見ていくと「なるほど」と理解できるのかな?
家に戻ったアビーは、カーターがシャワーを浴びている間に偶然指輪に気付いてしまうんだよね。
さっきまでいたオシャレなお店、カーターが隠し持っていた指輪・・・だけど自分には渡されていないという事実・・・。
アビーがどう受け止めるのか気になるところだわ。

さてさて、今回のサブタイトルが「千羽鶴」。
スーザン(シェリー・ストリングフィールド)に恋をしたショーンが、妹から聞いたガン患者の日本人の話に出てきた千羽鶴を願いを込めて折っているというエピ。
日本人じゃなくても千羽鶴に願いを託すという事が信じてもらえるんだなぁ・・・と、ちょっとじ〜んと来ましたわ。
ショーンが千羽鶴を折りながら願ったのは、自分の命の事ではなくスーザンとの事だったみたい。
ショーンの願いをひとつでも叶えようとデートに連れ出したスーザンも、勇気を出してスーザンにキスをしたショーンも、本当に心が美しくて素敵だった。
スーザンの魅力って清らかな心の持ち主だってところだと思うんで、こういうスーザン絡みのエピは大好き♪
自分が折った折鶴をスーザンに渡したショーン。
その折鶴を帰り道、川に向って飛ばすスーザン。
きっと複雑な心境だったんじゃないかな?(・・,)グスン

第17回
「虚偽」
"The Advocate"
脚本:ジョー・サックス
演出:ジュリー・エベール

ケリー(ローラ・イネス)がこんなに取り乱したのって、あまり見なかったように思うんだけど、ブライト議員に頼まれたことにNOと言えないばかりに、助けられた患者を一人死なせてしまった事に狼狽しているケリーが可哀想に思えた。
以前、ブライト議員の梅毒をカルテに記載しなかった事で、ケリーは軍関係の役職に就けたわけだけど、それが前例をつくってしまった形になったのかも・・・。
ブライト議員は、またカルテに記載せず梅毒の治療をしてほしいと言い出したのよね。
ケリーも医者の資格を剥奪されるからと断わるんだけど、議員はやんわりとした口調でERの予算を減らすかもしれないと、静かに脅すわけだ。(^^;
予算が減ればERの存続も難しいって事で、ケリーは逆らえなくなってしまうんだよね〜。
それで現れたのがブライト議員の部下の男性。
え?男性?(^。^;)
関係を持っていたのは男性だったのか・・・。
そのキースという部下にこっそりペニシリンを注射するケリー。
ところがキースがアナフィキラシーショックを起こし、倒れていたところを運ばれてくる。
ペニシリンにアレルギーがあったのに、カルテに記載せず治療しようとするあまり、普段なら確認できるアレルギーの確認を怠ってしまい、また運悪くペニシリンのアレルギーがあったためにキースは危険な状態に。
一度は症状が緩和されて話もできるようになるんだけど、事が発覚するのを恐れたケリーは、キースに議員を守るためだと自分でペニシリンを打ったと嘘の証言をさせるのよ〜。
確かに議員を守るためだけど、それはケリー自身を守るためでもあり、ERを守るためでもあるんだよね。
それはわかるんだけど、結果としてキースが亡くなってしまった時に、そういう証言をさせたこと、そして自分がした事にケリーがどれだけ傷つくかと想像すると、ちょっと辛い展開だったわ。
おまけにその事実を知った議員が、それだけ自分の事を思ってくれたキースの死をさほど重くも受け止めてない事に、ケリーはまた愕然としてしまうし・・・。
そんな時にアンスポーから診療部長を任すと言われても、喜べないよなぁ。(ーー;)

んで、1話通してコバッチュ(ゴラン・ヴィシュニック)が誰かに自分の気持ちを吐き出している状況が・・・。
てっきりカウンセリングを受けているのかと思ったら、相手は時間を金で買った女だったらしい。(^^;
うーん、コバッチュ先生も抜け出せないでいるなぁ。(・・,)グスン

アビー(モーラ・ティアニー)とカーター(ノア・ワイリー)も不安定な関係ながら、やはりお互いを必要としているようなところは見受けられて、ちょっと安心したかも。

第18回
「異常事態」
"Finders Keepers"
脚本:ディー・ジョンソン
演出:T・R・バブ・サブラマニアム

ケリー(ローラ・イネス)が診療部長になった事で、ロマノ(ポール・マクレーン)がER部長としてやって来るんだけど、これがまぁ悲惨な状態。(^^;
とにかく怒鳴る!怒鳴る!怒鳴る!って感じで、視聴者のこちらが耳を塞ぎたくなるぐらいでしたわ。(^^;ゞ
不慮の事故で片腕が使えなくなり、外科医としての仕事ができない苛立ちや、ケリーに自分のポジションを奪われてしまった焦りはわかるんだけど、それを人に当り散らしてちゃ〜誰もついてこないわよね。
半ば自暴自棄になってる部分もあるんだろうな・・・。
最後には酒場でまで人にからんでしまって、ボコボコにされてたし・・・。

そして驚いたのはスーザン(シェリー・ストリングフィールド)の結婚(?)。
ラスベガスで知り合った男性と酔った勢いでドライブスルーのチャペルに間違って行っちゃって、それで婚姻届を出してしまったって事?(・・;)
お互いに結婚を解消しようとしている動きはあるけど、何だかどの方向で本気なんだか分からない部分があって・・・。

患者の中では、妊娠しているのに腎臓ガンが見つかった女性が印象に残った。
親もガンで亡くしている彼女は、自分に腫瘍があってガンらしいとわかった時、お腹の子供より自分の命が長らえる事を選択するんだよね。
きちんと自分の意思で・・・。
胎児も腫瘍も一度に取ってほしいという女性の望み。
だけど、いざオペをしてみると予想以上に進行していて、もはや手の付けられない状態。
エリザベス(アレックス・キングストン)は化学療法をやったとしても、患者の生存率は2%だと判断。
患者の夫に今後の選択を迫る。
2%の生存率のために、ここで胎児を中絶して化学療法を受けるのか?
このまま何もしなかったとしても、出産までは生きられるから赤ちゃんをこの世に送り出す事を選ぶか?
酷い言い方だけど、どっちみち患者は死ぬんだよね。
それが分かった上で、患者の意思を通すか、赤ちゃんの未来を取るか・・・。
夫は「選べない」と言ったけど、その気持ちわかるわ〜。
いくら本人の希望でも、望みのない化学療法をすることに意味があるのか?と思ってしまうし、でもはたして本人の意思を無視して出産させてよいものか・・・とも思うし。
夫が選択できず、産婦人科チームは中絶の処置を始めたようだったけど、やりきれないといった感じのエリザベスが見ていて辛かったわ。

第19回
「来る者 去る者」
"Things Change"
脚本:R・スコット・ゲミル
演出:リチャード・ソープ

薬で幻覚を見ている男性の見た目映像のせいか、何だか不思議な雰囲気の始まり方だった。
消息を絶っていた弟・エリックからの電話がアビー(モーラ・ティアニー)に入り、彼女は落ち着かない。
一旦切れたエリックからの電話が再度入った時、幻覚を見る男性を落ち着かせようとアビーは必死で、ちょっと落ち着いて安心しちゃったのね。
男性に背を向けてエリックの電話を聞いていたら、男性患者に羽交い絞めにされて倒されて・・・男性逃走!

そんな中、カーター(ノア・ワイリー)は祖母・ミリセントの死の報告を受ける。
葬儀の準備など一人でやらなきゃいけないカーターは、アビーに手伝って欲しかったんだけど、ここでも微妙にお互いがすれ違ってしまうのが悲しい。
アビーはエリックのことで精一杯、とても弟を放っておいてカーターの手伝いをする気にはなれないんだよね。
「すぐに戻ってくるから」と言っても、カーターは面白くない様子だし・・・。
しかし、折にふれ登場していたミリセント・カーターが、もう見られないと思うとちょっと寂しいわ。(・・,)グスン

心配なのはロマノ(ポール・マクレーン)よね?
ガミガミ、ERで嫌味連発してるわりには、ロマノの指示が正しくなかったりするみたいだし、彼の腕も壊死してる部分があるようで、このままだと命を守るために腕を失わなくてはならないかも・・・って感じじゃなかった?
外科医としていつもメスを握ってきた彼にとって、命を守るためとはいえ片腕を失うとしたら・・・辛いなんて言葉で片付けられないぐらいのショックなんだろうな。
いつも嫌味ばかり言ってて、憎まれ役のロマノだけど時折エリザベス(アレックス・キングストン)に見せる素直な部分がいいんだよね〜。

他にもコバッチュ(ゴラン・ヴィシュニック)のクロアチアでの友人が依頼してきた、心臓病の少年のオペとかスーザン(シェリー・ストリングフィールド)と「夫」の関係とか、気になることはいろいろ。
プラット(メキー・ファイファー)の配属がノースウェスタンという事は、プラットは今シーズンで降板なのかな?

第20回
「無理難題」
"Foreign Affairs"
脚本:デビッド・ゼーベル
演出:ジョナサン・カプラン

コバッチュ(ゴラン・ヴィシュニック)が気にかけていたクロアチアの心臓病の少年。
容態が悪くなったからって、母親がパニックを起こして少年一人を飛行機に乗せてしまったなんて・・・。(^。^;)
必死にオペに必要なスタッフを集めて、何とかカウンティで引き受けようとするコバッチュの頑張り、そして何気に応援しているケリー(ローラ・イネス)が良かった。
スーザン(シェリー・ストリングフィールド)の夫の救急隊員も、見かけはあんなんだけど(笑)やる事はちゃんとやってるよね〜。
ヘリコプターの中での挿管だって、「小型車の中でセックスする時みたいに、身をかがめて・・・」と例えは微妙ながら(^。^;)、ちゃんとやり遂げてるし・・・。
どうしても見た目がダメな男にしか見えなくてm(_ _)m、「何故にスーザンもこの男と?」って思っちゃうんだけど、彼女が彼とのセックスを公園のベンチなんかでもしたがるぐらいやり手なんだろうな。(何が?(^^;)
婚姻無効の手続きはするみたいだけど、それでもこの二人の関係は続くようで・・・。(^。^;)
見たいような、見たくないような・・・。(^^;ゞ

ロマノ(ポール・マクレーン)の火傷も、ちょっと可哀想でした。
腕に感覚がないばかりに、コンロの火が腕に燃え移っても、その炎を目で見るまで燃えている事に気付かず・・・。
どうやらロマノ自身、腕を切断する事を決意したみたい。(・・,)グスン
天才外科医と呼ばれたロマノにとって、腕を切断するというのがどれだけ大きな事か。
わかっているだけにエリザベス(アレックス・キングストン)は、何ともいえないといった表情だったなぁ。

そしてカーター(ノア・ワイリー)とアビー(モーラ・ティアニー)。
ミリセントの葬儀に、家に一人置いておけずエリックを連れて来てしまったアビー。
そのエリックが葬儀を滅茶苦茶にしてしまうんだよね。
いやぁ、弟を放っておけなかったアビーの気持ちはわかる。
一方で、自分を大事にしてくれたおばあちゃんの葬儀を滅茶苦茶にされて悔しいカーターの気持ちもわかる。
うーん、難しいですね。
エリックも不安定だし、今はこの二人も距離をおいた方がいいのかも・・なんて思っちゃうな。

クロアチアの少年のオペがうまくいって、コバッチュは国際医学同盟の仕事で今後へ向うらしい。
シーズン9ももうすぐ終わりだなぁ。(・・,)グスン
最近は韓流ブームで、海外ドラマというと韓国ドラマみたいになっているけど、やっぱERは別格ですよ!
これだけ緻密な作りは、なかなか真似すらできませんわ。

第21回
「夜が昼と出会うとき」
"When Night Meets Day"
脚本:ジャック・オーマン
演出:ジャック・オーマン

いやぁ・・・今回のストーリーは・・・文章で表せないよ。(^^;
日勤のカーター(ノア・ワイリー)と夜勤のプラット(メキー・ファイファー)が、どのように患者を引き継いで、その患者がどうなったのか・・・が描かれていたんだけど、日勤のパートと夜勤のパートが細切れに行ったり来たりするもんだから、頑張って集中しているつもりでも、混乱してしまうんだよね〜。(^^ゞ

そんな中、印象に残ったのは末期の乳がんだった日本人の尼僧。
ERというアメリカのドラマの中で流れる読経には、軽く驚かされました。

それから心筋梗塞の男性が、死ぬのを覚悟して息子に手紙を書きたいと、カーターに紙をペンを貸してくれと言ったのに、その時、他の患者の事で呼ばれて結局渡せず・・・。
カーターが戻ってきた時には、患者は手紙など書ける状態ではなくなってて、そのまま亡くなってしまうというのも、辛かったなぁ。
忙しすぎて手が足りなかったのは理解できるんだけど、きっとあの患者に紙とペンを渡してあげられなかったこと、カーターはずっと引きずってしまうような気がする。

ギャングに兄がやられて、その仕返しをする男の子の話。
腹をさばかれて取り出された新生児を、プラットたちが路上で見つける話。
マグーの店が燃えてしまったり・・・もう、てんこ盛りですわ。(^^;

ロマノ(ポール・マクレーン)の腕を切断するシーンは、覚悟してたけど辛かった。
切断する方の手をエリザベス(アレックス・キングストン)が握ってたり、切断された後の腕をやはりエリザベスが袋に入れるところとか、泣けちゃったなぁ。(・・,)グスン

カーターはコバッチュ(ゴラン・ヴィシュニック)を助けるため、アフリカのコンゴへ行く事を決めた。
一方で、ノースウエスタンに移るはずだったプラットは、カウンティに残る事を決意。
カーターはいまだにアビー(モーラ・ティアニー)と、ぎくしゃくしてるのい対して、プラットはジン・メイ(ミン・ナ)とラブラブ・・・。
カーターがアフリカへ行くことで、何か彼の周りに現在流れている重苦しい雰囲気が変わればいいな・・・と思ったけど、予告を見る限りではもっと苦しい立場に立たされそうなカーター。
いよいよ来週でシーズン9も終了!
どんなシメになるのでしょうか?

最終回
「悪夢」
"Kisangani"
脚本:ジョン・ウエルズ
演出:クリストファー・
チュラック

ものすごく重い内容でした。
そして、泣けました。
悲しかったとか、せつなかったとか、そういう感情とは違ったように思うのですが、気持ち的にはカーター(ノア・ワイリー)がドラマの中で感じている感情と似たものを感じて泣けたのかもしれません。

NGOのボランティアとしてアフリカの奥地、キサンガニへ向うカーター。
現地へ着くまでに、徐々にキサンガニの実状を知らされていくのが、またリアル。
山のように積まれた義足と一緒にキサンガニへ向うカーター、到着した時は大雨。
そこにはただ雨を避けられる程度の施設があり、それが病院だと聞かされる。
カーターだって想像はして来たはずなんだけど、やっぱ自分が思っていた以上に悲惨な状況に息を呑むって感じだったなぁ。
薬の種類も揃ってない、衛生的とも言えない、器具だって・・・。
そんなところにたくさんの患者。
治療を待っている間に亡くなった奥さんに付き添っている旦那さん。
マラリアだって、「マラリア程度じゃ入院させられない」と効くかどうかもわからない薬を出して帰される。
停電してる中、銃弾を受けた少年をコバッチュ(ゴラン・ヴィシュニック)が運んできたり・・・。
その少年の治療に5時間を要するからと、限られた自家発電で電気が持つ時間を考慮して治療の優先順位を決め、そうなると当然長時間かかる少年の治療は後回しなんだよね。
シカゴでなら助けられる命を、ここでは見殺しにするのも仕方がない。
だけど、カーターは最後まで手を尽くしたい。
医師としての立派な信念や技術を持っていても、戦場ではどうしようもないという現実。
カーターの虚しさが痛いほど伝わってきたよ。(・・,)グスン

コバッチュとナースのジリアンがデキてるのには驚いたけど、この二人も何だかせつなかったなぁ。
何で、ここで出会ってしまったんだろう?って感じだったよね。
手に入ったワクチンをコバッチュがいるマテンダへ届ける仕事を任されたカーターは、ナースを一人連れて行けると聞かされ迷わずジリアンを連れて行く。
これはカーターなりの優しさだったのかな?
コバッチュとジリアンがそういう仲だと気付いて、会わせてやろうって・・・。
コバッチュと一緒に予防接種をしている時、百日咳の男の子がいて・・・シカゴでなら簡単に治してあげられるのに、ここには有効な治療薬がない事を嘆くカーター。
そんなカーターに、「今日は200人に予防接種をした。1日で200人を救った事があるか?」というコバッチュの台詞は心に響いたな〜。
それに戦争に対するコバッチュの思いもね・・・クロアチアで内戦を経験し、家族を失ったコバッチュゆえに言える重い言葉だった。
アメリカだってイラクの戦争で何人も兵士が死んでるというカーターに、それでもアメリカの子供達は飢えないし、女性はレイプされないと切り返すコバッチュ。
経験から出る言葉だけに・・・何とも言葉を失ってしまうよ。
カーターたちの近くでも爆発が起きたり、そんな中で足を切断するオペを行ったり・・・。
もう、足を切断するのがのこぎりなわけよ!(泣)
もちろん生きるために足を切らなきゃいけないんだけど、設備が整っていないだけに余計に無惨な感じがしてね〜。

戦士がカーターたちに銃を突きつけたりするのは、思わず目を伏せたくなるような状況だったけど、ここでカーターが最後までその命を救おうとした少年の弟が「その人はアニキを救おうと手を尽くしてくれた医者だ」と言ってくれてよかったぁ。
でも、治療していた政府軍の兵士は、ずるずると引っ張っていかれ、みんなの目の前で撃たれて・・・。
こういう現実も世界のどこかではあるんだなぁ・・と、あらためて気付かされた感じ。
マテンダからキサンガニへ戻ろうとする時も、コバッチュは動かせない患者がいるからと自ら危険なマテンダに残る事を決めて、ジリアンをカーターと一緒に帰すんだよね。
ここのところ、カウンティではいまひとつなコバッチュだったけど、ここへ来て彼の原点を見た気がした。
もう一度、カウンティへ戻ってきてくれたらいいけど・・・。

貴重な体験をたくさんして、シカゴへ戻ったカーター。
寝ているアビー(モーラ・ティアニー)にそっとキスするのが良かったわ。
きっとコバッチュとジリアンの別れを見て、アビーとのことについても考えたんだろうね。
1シーズンから比べると、ものすごく成長したカーターだけど、またひとつ強くなったのかもしれない。
重い最終回だったけど、見応えは十分でした。
ER10が待ち遠しいです。

 

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