僕と彼女と彼女の生きる道

アソシエイトプロデューサー:石原隆
P:重松圭一・岩田佑二
主題歌:&G ♪Wonderful Life

第1回
脚本:橋部敦子
演出:平野眞

つ・・・辛い・・・。(・・,)グスン
いきなり妻から予期せぬ「離婚」を切り出されるというのも辛いけど、母親が一人娘を置いたまま家を出て行ってしまうというのが辛いし、その上、娘を置いていかれた父親があからさまに子供を迷惑がってるというのが、かなり辛い。
朝、突然に可奈子(りょう)が「離婚してください」と徹朗(草g剛)に言い出し、「帰ったら話そう」ととりあえず出勤し、その夜家へ帰宅するとすでに可奈子は家を出た後。
しかも娘の凛(美山加恋)は家にいるんだよね〜。
今まで家庭の事は可奈子に任せっきりだったらしく、何ひとつ家の中のこと、凛のことがわかっていない徹朗にイライラしちゃったわ!
靴下やハンカチやココアのある場所がわからないのは大目に見るけどね、凛のパンの好みを知らなかったり、まだ小学1年生の子供のペースに少しも合わせてやらない徹朗の姿には、やはり怒りをおぼえてしまった。
出て行った可奈子を美術館で見つけた徹朗が、離婚したい理由を聞くシーンがあったけど、そこで可奈子はそんなこともわからないでいる徹朗に冷たい視線を向けてたんだよね。
結局は、そうやって何もわかってない徹朗に嫌気がさしちゃったのかな?なんて思ったわ。

可奈子の母親・美奈子(長山藍子)が凛を引取ろうかと言い出したら、何のためらいもなく任せようとしているところとか、何だか悲しくなっちゃったよ。
確かにまだまだ手がかかる凛がいたら、仕事をするにも支障があるとは思うけど、子供を手放す事にあれだけためらいがないのは・・・許せん。
凛がするちょっとした失敗、ハモニカの音、何度もかけてくる電話。
すべてに苛立つ徹朗・・・。
子供がいる家庭なら普通にあるそういう出来事を、彼は父親でありながら今まで経験せずに来たんだろうか?
家庭を持ちながら、家庭との係わりを極力避けてきたようで・・・。

そして携帯にかかってくる「自宅」からの電話を無視して仕事を続け、凛が腹痛で苦しんでいても何もしてやらない。
ここで凛の英語の家庭教師・ゆら先生(小雪)の存在は大きいね。
ゆら先生がいなかったら・・・と思うと、凛ちゃんが可哀想過ぎる。
母親が自分を置いたまま家を出た事もわかっていて、父親には捨てられたくなくて必死で合わせていた凛。
父親の出勤時間に遅れないように、毎朝ウンチを我慢していて便秘になり、それが続いて腹痛まで起こした。
そういう経緯を聞かされて、「あぁ、悪かった。可哀想な事をした。」と思わないのだろうか?
言葉だけで「ごめんな。」と謝ってはいたけど、徹朗の心の底からの言葉ではなかったのが残念。
しかも、凛の口から「お婆ちゃんの家に行く。今まで迷惑かけてすいませんでした。」という言葉を聞いて、まるでその言葉を待っていたかのようにホッとしている徹朗には、本当に幻滅した。
この父親は凛が生まれてこれまでの間、凛という存在を何だと思っていたのだろうか?
・・・というよりも、彼の中では可奈子が凛を置いて出て行くまで、凛という存在を認識すらしてなかったのではないかと思ってしまう。

そして予告で、もひとつ( ̄□ ̄;)!!
可奈子が凛の事を愛してなかったと言ってるよ・・・。
ひ、ひどい・・・。
少しずつでも徹朗や可奈子が凛という存在を必要だと思って欲しい。
この世に凛を誕生させたのは、徹朗と可奈子なんだから・・・。

いや・・・これからを見るドラマなんだとわかっているけど、この初回は辛いものがありました。ありすぎました。

第2回
脚本:橋部敦子
演出:平野眞

いやぁ、もう凛ちゃん(美山加恋)が可哀想で・・・。
徹朗(草g剛)の冷めた父親っぷり・・・悲しくなっちゃうね。
美奈子(長山藍子)が凛を引取るのに「来週は温泉で・・・」なんて言ったもんだから、つい徹朗は「あと1週間、俺がみますから」って言っちゃうんだけど、「俺がみます」って言葉がもう父親の言葉じゃないもの。
しかし美奈子も美奈子じゃないかい?
自分の娘が家を出た事で、凛が悲しい想いをしてるわけでしょ?
だから自分が引取ろうと思ったわけでしょ?
なのに「来週はお友達と温泉」ってどうなんでしょ?(ーー;)
こういう場合、まずは可愛い孫の凛ちゃん・・・ってなってほしいんだけど。

雷の日に怖がって凛が電話する相手がゆら先生(小雪)というのも、徹朗に頼れない気持ちをよく表してたよね。
小学校1年生で、夜一人で家にいることだけでも怖いのにさ、雷なったらそりゃたまらなく不安になるわよ。
それなのにゆら先生が徹朗に電話すると、明らかに迷惑そうだし・・・。

可奈子(りょう)が久々に徹朗の前に現れたけど、やっぱ徹朗は可奈子が出て行くまでに至った心境の変化を何も感じ取ってなかったのね。
商店街のラッキースタンプを貼ってる時に離婚を決意したという可奈子の気持ち、何となくだけどわかる気がする。
急に虚しくなっちゃったんだろうね・・・。
「私はあなたの家政婦だった。これ以上一緒にいたくない。」という可奈子の台詞がすべてだと思うわ。
妻ではなく家政婦にしか自分が思えなくなって、そこにある生活に何の価値も見出せなくなってしまったのかも。
それにしても可奈子の「凛を産んでなかったらと考えてしまう。凛を愛してない。」という言葉はショックだなぁ。
でも、可奈子に目の前で「凛を愛してない」と断言された事で、徹朗の中に親から愛されてなかった凛を可哀想と思う気持ちが芽生えたのかもしれない。
家に帰って、凛が一生懸命に貼ったラッキースタンプを見つめ、残りのスタンプを手に取っていたけど、あそこで凛が目覚めなければ徹朗はあのスタンプを貼ってあげてたのかな?
目覚めた凛に「今日お母さんに会った。凛のこと大好きだって言ってたぞ。」という嘘は、娘をかわいそうに思った徹朗の優しさ?
たぶん、優しくしようにもどう接していいのかわからないんだろうね。
だから、ゆら先生に「俺はまず何をしたらいい?」なんて聞いてしまうんだわ。
ゆら先生は、まずハーモニカを買うように言った。
音楽会を楽しみにしている凛と、ハーモニカで輪唱をするため・・・。
ここからやっと徹朗は父親としての第一歩を踏み出したことになるのかも・・・。
この優しさ、美奈子に凛を預けるまでの偽りの優しさでない事を祈るわ。
優しさと同情は違うと思うので・・・。

第3回
脚本:橋部敦子
演出:平野眞

ほらほらほら〜、そろそろ・・・っつーか、この段階から泣く展開に入って来ちゃったよ。
徹朗(草g剛)の中に芽生えた親心、そして少しずつでも縮まっていく凛(美山加恋)との距離。
徹朗の変化に泣けるよね。

「お婆ちゃんのところへ行くのは、音楽会が終わってからにしよう。」
もう、徹朗がこんな事を言い出しただけで泣けた。
今の徹朗に出来る精一杯の優しさが、凛が楽しみにしていた音楽会に出られるようにしてあげること。
いいと思う。
凛のために何が出来るかと考えるようになっただけでも、進歩だよ。

いつものレーズン入りのロールパンが売ってなくて、同じレーズン入りでも食パンにするか、スティック状のパンにするかで悩み、結局両方をかごに入れてしまうのも泣けた。
今までの徹朗なら考えられない。
凛はどっちがいいんだろう?って悩んでるのが素晴らしい。
ゆら先生(小雪)には、凛がお婆ちゃんの家に行くまでの1週間、せめて父親らしく・・・と話してたけど、そうなったら絶対に徹朗の方が離れられないよ。
だって、父親なんだもん。

その他にも、家で凛がハーモニカの練習をしているところに、自分もハーモニカを吹きにやってくるとか、朝の通勤の時だって一切凛に歩調を合わせなかった徹朗が、後ろを振り返って遅れている凛に歩調を合わせるのとか、凛にぶつかりそうになった自転車に「危ないなぁ」って睨むところとか、少しずつどころか一気に親らしくなってるし・・・。

凛ちゃん、楽しみにしてた音楽会でうまくハーモニカが吹けず、泣き出しちゃったね。
あの涙にはハーモニカが上手に吹けなかったこと、お婆ちゃんの家に行かなきゃならないこと・・・いろんな意味がミックスされてたように思うけど、この日、ゆら先生が携帯を自宅に忘れていってくれてたのが幸いしたね。
もしも、傷ついた凛ちゃんがいつものようにゆら先生に気持ちを打ち明ける事が出来ていたら、きっと凛は徹朗の前で強がっただろう。
だけど、いつも話を聞いてくれるゆら先生がいなかったからこそ、凛は徹朗の前で我慢できずに泣いたわけだ。
目の前で凛に泣かれて、徹朗もしばらくどうしたらいいのか・・・と眺めていたけど、こわごわ凛を抱きしめる姿で、またひと泣き。(・・,)グスン
自分が子供の頃に書いた作文に、「手は悲しんでる人を抱きしめるためにあるんだよ」という一文。
それはまさに今の徹朗の状況。
今までの徹朗は凛と向き合うことをして来なかった。
横に並んで朝食をとっても、向い側から凛を見ることがなかった。
凛を真正面から受け止めて、泣いてる凛を抱きしめて・・・徹朗が父親になるのに、時間はかからなかったね。

徹朗は父と娘の最後の日、凛を動物園に連れて行った。
これも本人は最後の優しさ、最後の思い出のつもりだったかもしれないけど、結果的には徹朗が凛を手放さないと心に決めることになったのね。
ペンキ塗りたてのベンチに座っちゃって、ペンキがコートについちゃった姿をお互いに見て笑ってるのは、その笑顔があまりに自然でまた泣けちゃったよ。
こんなに自然に声を出して笑ってるのって、初めて見た。
こんな普通の笑顔ですら、今までなかったんだと思うと、それもまた悲しいんだけど・・・。

そして徹朗の「凛、このままお父さんと一緒に暮らさないか?」という言葉に、「はい」と答える凛ちゃん。(涙)
良かったね〜、凛ちゃん。
でも、徹朗と可奈子(りょう)は正式に離婚が成立したわけで、徹朗が変わったからといって、可奈子が戻ってくるというものでもないのよね。
最初から徹朗がこうやって父親らしい一面を見せてくれていたら、もしかしたら可奈子は出て行かなかったかもしれない。
そう思うと、かなり複雑・・・。

予告の徹朗の泣き顔と、それに重なった「この子が何よりも愛しい」というナレーション。
これだけで、もうひと泣きしちゃったよ。(^^;

第4回
脚本:橋部敦子
演出:三宅喜重

凛ちゃん(美山加恋)が徹朗(草g剛)のカップをじっと見つめる。
それだけで、凛に「ココアが飲みたいのか?」と聞く徹朗。
あかん・・・これだけで泣けてしもーた!(・・,)グスン
凛ちゃんの視線だけで、彼女の心の中が読めるなんて・・・。

そうやって急激に父親としての成長が見られる徹朗だけど、凛が渡した45点のテストには怒ってたね〜。
というか、45点のテストを隠さずに父親に見せるのが、ある意味エライ!
そのテストを見せる事で、徹朗が凛の勉強を見るようになると思ったのかな?
まぁ、いかなる理由があろうとも、45点は親としてはショックな点数だし、怒るのも無理はないと思うんだけどね。(^^;ゞ
徹朗は今まで凛の勉強どころか、凛という存在そのものを見ずに生活してきたわけだし・・・。

今回は徹朗の会社での様子、父親・義朗(大杉漣)の定年退職、凛の逆上がりと、一見何の関係もないような出来事が、それぞれバラバラに進行しつつも、最後にはそれがひとつに繋がるというところに感動しちゃったな。
何気なく似てしまう親子というのも、それは義朗と徹朗であり、また徹朗と凛であり・・・。
ただ、「似ている」と言っても、その「似ている」が哀しかったり、嬉しかったり・・・。
義朗は仕事人間として生きてきて、家庭を顧みることもなく部下を大切にもせずに勤めていたが、その最後は形だけの「お疲れ様」と心のこもってない小さな花束。
定年退職した日に息子からは離婚した事を告げられ、記念の日に良い酒ではなかったよね。
徹朗が生まれた年を、自分のプロジェクトが通った年としてしか覚えてない義朗も、ある意味かわいそうだ。
徹朗のように途中で気付くことができたなら、まだ救われただろうに、定年してもまだ大切なものを大切にしてこなかった事に気付いていない。

徹朗が凛ちゃんの逆上がりの練習に付き合ってあげるのは、彼を誉めてあげたいと思った。
仕事で昼間は付き合えないし、帰宅後練習というわけにもいかない。
それで「朝練」・・。
何だか凄く微笑ましい。
そして、やっと逆上がりができた時の徹朗のリアクションが良かった。
出来ると思って見てなかったから、一瞬呆気にとられちゃって、その後やっと喜びや驚きや感動といった様々な感情が一気にわいてくる様子。
自分の子供のあらゆる「初めて〜〜できた時」を思い出してしまった方、多かったんじゃないかな?
そしてゆら先生(小雪)がいたにもかかわらず、泣いちゃうんだよね。(涙)
徹朗は義朗を見て、自分の部下・岸本(要潤)への態度を恥じ、凛を見て岸本の努力を知る。
無関係に見えたものが、どこかで繋がって徹朗の人生に影響を及ぼす。
こういうのを見ていると、やはり人生のどこにも無駄はないと思ってしまう。
ゆら先生が会社を辞めた理由が「一度立ち止まってみたかった」というのも、わかる気がする。
無駄だと思って見過ごしていたものを、ゆっくり立ち止まって見てみることで、自分自身を見つめ直すこともできるのね。

さてさて、予告がまたもやショッキング!
「会社を辞めさせて頂きたいんです。」って、何があったんでしょうか?

第5回
脚本:橋部敦子
演出:平野眞

凛(美山加恋)の靴がなくなり、次は体操着袋、その次は下敷きと学校で物がなくなる状況に、徹朗(草g剛)が父親として真正面から学校と向き合う話。
正直、今回であっさり片付く話かと思っていたんだけど、凛ちゃんが学校へ行きたくないというのは、まだ次回も続くようですね。
徹朗は凛ちゃんのちょっとした変化に気づく事が出来るようになってるし、話を聞く時も凛の目線になって話をしてる。
驚くべきスピードで父親へと進化する徹朗。
しかし、凛ちゃんってまだ小学一年生でしょ?
なのに、学校へ行く事を思うと吐くほどのストレスを感じてしまうなんて、本当に可哀想だわ。
ただでさえ、両親の離婚で傷ついてるのに・・・。

学校側の言い分もわからないわけじゃないけど(犯人探しをするようなことは出来ないという言い分)、徹朗が言いたいのは犯人をつきとめて欲しいという事ではなく、何故、凛がそういう目に合っているのかを知って、二度と我が子がこういう哀しい思いをしないで済むようにしたいって事なんだよね。
学校側の言う「犯人探しをすれば、その子の人権が・・・」って話は、聞いていても不快だった。
犯人の人権は考えるのに、被害者の人権は無視かよ!って・・・。
これは学校に限らず、大人の社会でも同じことよね。
「犯人はそもそもいるのか?」「盗まれたふりをしてるんじゃないか?」「親の目を引くために・・・」という石田先生(浅野和之)の言葉は、親に不信感を抱かせるだけだよなぁ。
あんなこと言われたら、徹朗じゃなくても「毎日学校へ来ます!」と言いたくなる。
クラスのみんなに「凛ちゃんの靴がなくなりました。誰か知ってる人はいませんか?」と呼びかけることもしてくれないなんて、やっぱヘンだ!
学校が「事なかれ主義」ではイカンのだよ!

ゆら先生(小雪)の存在は、凛にとっても徹朗にとっても大きいね。
徹朗が連絡帳に凛の持ち物がなくなったと書く時も、徹朗が書く文章を読んでは的確なアドバイスをしてくれるし、凛ちゃんはゆら先生を信頼してるし・・・。
度々、ゆら先生の携帯に電話してくる凛ちゃんを、正直快くは思えない亜希(田村たがめ)の言葉にも、「近くにいる大人がその子のこと見てあげられるなら、それでいいんじゃない?」と、ゆら先生らしいあっさりした見解だし・・・。
実際にやろうと思うと結構難しいことを、口にするだけではなくやってのけてるところが、ゆら先生の魅力だったりするんだよなぁ。
彼女も会社を辞めて、メンツを捨てた事で得たものがあったんだろう。
徹朗もメンツを捨てて、凛の父親として生きる事を選ぼうとしている。
会社を辞めると言い出した徹朗・・・。
辞めてどうする?という気持ちはあるんだけど、今の徹朗には凛の問題を受け止めてやることが、何より大切に感じているのでしょう。
体操着袋は見つかったけど、誰がどんな意図で凛の持ち物を持ち去ったのかは、解決してないんだもんね。

それにしても宮林(東幹久)は気になるなぁ。
「出世とか気にしない」って顔しながら、徹朗の成績を気にしていたり、徹朗の代わりに岸本(要潤)が接待に呼ばれた時も、表情が怪しかったし・・・。
実は徹朗をねたましく思っているのかしら?

んで、予告・・・。
「飛び降りた?」って誰が?(^。^;)

第6回
脚本:橋部敦子
演出:三宅喜重

まず・・・飛び降りたのは井上部長(小日向文世)だったのね。
原因は何なのかしら?
徹朗(草g剛)が給料が半分になるにもかかわらず、信用金庫に転職することと関係あるのでしょうか?
しかし、宮林(東幹久)はやっぱ怪しい人物だね。
メガネをはずして合コンに参加したかと思えば、井上を見かけるとメガネをして偶然を装って近付こうとするし・・・。
そんな宮林の行動パターンを、すべて井上が読んでるのは上司としてさすがだったけど。

今週は凛(美山加恋)が夜中に泣き出し、徹朗が駆けつけると「おかあさーーーーーん!」って号泣してるのが可哀想だったわ。
母親を恋しがって泣いてる凛ももちろん可哀想なんだけど、そんな凛を抱きしめるしかない徹朗も可哀想なんだよね。
なくなった下敷きや靴が見つかっても、学校に行きたがらない凛に対して「行きたくないならいいよ。行けるようになるまでお父さん待つから。」って、なかなか言える親はいないよね。
他人の子供なら「ゆっくり待てば?」とアドバイスしてしまうだろう。
だけど、学校へ行かないのが我が子だったら・・・無理矢理にでも行かそうとしてしまうかもしれない。
徹朗がちゃんと凛の気持ちを理解しているのもよかった。
下敷きや靴がなくなっても、凛は再度学校へ行くのが怖いんだよね。
いなくなったお母さんのこと、行けなくなった学校の事で悩む凛ちゃんを、徹朗が雪景色の中へ連れ出したのは、本当に気分転換になって良かったのかもしれない。
雪の中で、無邪気に遊ぶ父と子・・・とっても微笑ましかった。
徹朗も仕事の事を考えず、凛も学校やお母さんの事を忘れて、ただ目の前にある真っ白な雪の中で、徹朗には凛しか見えず、凛には徹朗しか見えないという状況に身をおくことが、凄く意味があったように思えたわ。
ゆら先生(小雪)への雪だるまのプレゼントは、どうしても「東京ラブストーリー」を思い出さずにはいられなかったんだけど・・・。(^。^;)
そうそう、ゆら先生といえば、やっぱ徹朗には多少気持ちが揺れる部分があるのかな?
亮太(大森南朋)が電話した時は「一旦切っていい?」の理由がトイレだったのに、徹朗の電話だと一旦切って駆けつけるんだもんね。
そういえば最近知ったんだけど、大森南朋さんのお父さんって麿赤児さんなんだって!(ちょっとビックリ!)
話が逸れました・・・m(_ _)m

再び登校する事を決意した凛。
校門の前で足が止まったときも、徹朗が「無理しなくていいんだよ。」と決して押し付けないところに尊敬しちゃったよ。
最初はあんなに酷い父親だったのに、この急激な変化はなんだろね?(^^ゞ
校門で学校の名前が書かれたプレートを見て、「お父さんが学校の中にいます」と凛が言い出した時は、何のことかと思ったけど、なるほど「学校」の「校」の字の中に「父」という部分があると言いたかったのね。
うーん、その漢字ネタはさすがに金八先生の漢字ネタほどの説得力はなかったけど、凛ちゃんがそれで勇気を出せたのならいいや!(笑)
「お父さんがいてくれると思って頑張ります!」と、校門の中へ歩いていく凛ちゃん。

義朗(大杉漣)も相変わらずだよね。(^。^;)
自分が会社を辞めたら、入院してる同室の患者さんに徹朗の自慢話だもん。
周囲が義朗に対してそうだったように、義朗自身もまた人物ではなく勤めている会社や肩書きでしか人を判断できないのね。
せっかく花束を持ってお見舞いに来た徹朗が、会わずにそのまま帰ってしまう気持ちもわかるなぁ。

徹朗が離婚していることを知った坪井さん(山口紗弥加)も気になるし、予告で「凛を迎えに行く」と言ってた可奈子(りょう)もかなり気になる。
可奈子が「凛を愛してない」と言ったあの言葉は何だったのか?・・・それがわかるかな?
きっと凛を引き取っても、徹朗とやり直したいわけじゃないんだろうな・・・。
それも辛いよね。(・・,)グスン

第7回
脚本:橋部敦子
演出:高橋伸之

井上部長(小日向文世)は常務になれなくて飛び降りたのね。
でも、「飛び降りた」→「意識回復」→「徹朗(草g剛)と穏やかに会話」→「夜中に急変しそのまま死亡」って、ものすごい流れだったわ〜。(^。^;)
視聴者も「え?井上部長が飛び降りたの?」→「とりあえず生きてるのね(^。^;)ホッ!」→「徹朗の生き方を理解してくれて良かった」→「なんで死んじゃったのーーー!」と、忙しい、忙しい。(^^ゞ
徹朗がお見舞いに行ったとき、井上部長が「奥さんに怒られちゃったよ。息子と娘にも怒られちゃったよ・・・。」と静かに泣くところなんて、胸がきゅ〜んと締め付けられるようだったわ。
変な言い方だけど、自殺を図った事でもうみどり銀行には戻れない状況になってしまったことが、井上部長にとってはよかったのかもしれない。
精神的に張り詰めていたものが、一回パツンとはちきれた事でガチガチに縛られていたものから解放されたような、そんな穏やかな表情だったものね。
だからこそ、あのまま生きていて欲しかったなぁ。
徹朗に「新しい仕事うまくいくといいな。子供の事もうまくいくといいな。」なんて優しい言葉をかけてくれて、これからもきっと良いバランスで徹朗と関わってくれると思っていたのに・・・。(・・,)グスン
井上部長の後任でやって来た部長さんに意地悪して、カラオケで井上の十八番「シクラメンのかほり」を連続で入れちゃった徹朗は、ちょっとビックリだったけどね。
ああいういたずらをしてVサインしちゃうのが、今までの徹朗のキャラとは違う気がして・・・。

それにしても私が今週怖かったのは坪井さん(山口紗弥加)よ〜。
銀行を辞めた徹朗と食事して、酔っ払った徹朗をにんまりして眺めながらのお食事タイム!
しかも、居合わせたゆら先生(小雪)が、その現場を見てるというのがね〜。(^。^;)
坪井さんったら、酔っ払った徹朗を家まで送り届けて、何と部屋まで引きずって行こうとしてるし・・・。
その引きずってる顔が嬉しそうで、嬉しそうで、あたしゃ身震いがしてしまいました。
凛ちゃん(美山加恋)がいてくれてよかったよ。
もしも、凛ちゃんがおばあちゃん(長山藍子)の家にお泊りでもしていたら、間違いなく徹朗は坪井さんに好きにされてるね。(^。^;)

今週の凛と徹朗は何と言っても朝のジュース作りが良かったな。
バナナジュースを作って「おいしい♪」と言う凛ちゃんの台詞は、素だったんじゃないでしょうか?
すご〜く自然な「おいしい♪」だったわ。
今思えば、最初の頃の徹朗なんて、すぐ側に凛がいても、その存在にさえ気付かないような父親だったのに、一緒にジュース作って一緒に鼻の下にジュースのひげをつけて笑ってるなんてね。(しみじみ)
「お父さんの子供に生まれてきてくれてありがとう」って台詞なんて、(ToT)ウルウルしちゃったなぁ。
子供を持つ親ならこういう気持ちに何度となくなるわけですが、本当に我が子というものは可愛いんですよね。
私も何度「うちの子に生まれてきてくれてありがとう」と思ったことか・・・。
ベタな台詞だからこそ、下手すりゃ〜クサく聞こえて終わりなんですが、徹朗が凛ちゃんの手を優しく撫でて、いかにも愛しいという雰囲気を作ってからの言葉だったのが良かったんだと思うわ。

徹朗は銀行を辞めちゃったのに、就職予定の信用金庫からは条件が合わないと言われ(今さら・・・)就職口がなくなった。
これは焦るよね。
給料が半減しようとも働き口に当てがあったからこそ出来た決断だったのに・・・。
凛を抱えて仕事がないという状況は困るよなぁ。
そんな時に可奈子(りょう)は凛に電話。
凛とは暮らしたいけど、家には戻らないと言う。
「お母さん、凛を迎えに行く!」
。・゚゚・(>_<)・゚゚・。せっかく徹朗と凛の親子関係がしっかりしたものに成りつつあるのに、ここで可奈子の登場はキツイ。
予告では徹朗が3人でやり直したいみたいな事を言ってたけど、可奈子にはその気はないんでしょ?
凛ちゃんもきっと3人での暮らしを望んでいると思うんだけど・・・。
ゆら先生と徹朗の微妙な関係もあって、家族が元通りにってーのは難しそう。
うーん、これからは可奈子がかき回すのかな?

焦げ付いた鍋を夜中に磨いていたゆら先生の気持ち、女性の皆さんはよ〜くわかったんじゃないでしょうか?
無性に鍋を磨きたくなる時ってあるよね。(^^ゞ
ただ、ホーローの鍋はガリガリやれないから、あんまり向かないんだけど・・・。(^。^;)

第8回
脚本:橋部敦子
演出:平野眞

いよいよ可奈子(りょう)が戻って来たわね。
っつーか、キュレーターでしたっけ?美術品の鑑定や買取をする仕事らしいんだけど、そういう仕事を見つけてパリから帰って来るにしては、かなり短期間な気がしてしまうんですが・・・。(^。^;)

凛(美山加恋)の気持ちを思うと、せつない回でしたわね。
勝手に家を出て行った可奈子だって、凛にとっては大切な母親。
そして徹朗(草g剛)だって、大切な父親。
凛としては、元通り親子3人で暮らしたいのに、両親にその気はなし・・・。
いやぁ、子供の気持ちを考えると本当に辛いわ。
でも辛いのは凛だけじゃなかったよね。
3人で暮らしたいというのを凛の口から聞いた時の、ゆら先生(小雪)の表情。
いつの間にか徹朗を好きになっていたゆら先生にとって、この凛の言葉は辛かっただろうなぁ。
ゆら先生の中では、凛の母親は家を出て離婚もして、すでに関係のない人だったに違いないのに・・・。

もう可奈子と3人で暮らすことは出来ないという徹朗に、凛が口もきかず反抗的な態度に出たね。
それだけ凛の中で母親の存在は大きいって事なんだけど・・・。
徹朗と暮らすのが嫌なんじゃなくて、可奈子のところへ行きたいわけでもなくて、凛はただただ元通りの家族でいたいだけというのが、胸が締め付けられる思いだったよ。
以前の徹朗だったら、こうやって口もきかずにいる凛を目の前にしたら、頭ごなしに怒りをぶつけたかもしれない。
でも、ちゃんと凛の気持ちもわかった上で、「今からお父さんの話を聞いて、わかったらピースして。」って優しく話すのも泣けちゃうんだよね。
「悲しいけど、もう3人一緒に住む事は出来ない。わかった?わかったら、ピースして。」という徹朗の言葉にも、凛は握りこぶしを作ったまま。
小さな握りこぶしだけど、ちゃんと意思表示があって、それがあるからこそ悲しかった。
それから1日経過しての、凛の返事・・・。
学校帰りに土手で買ってもらった肉まんの陰からのぞいた、ピースのサイン。
凛ちゃんなりに1日かけて考えたのか・・・と思ったら、泣けてしまった。
ピースしながら、黙って肉まんを口の中に押し込む凛ちゃん。
あぁ、わかる・・・。
子供の頃、食卓で悲しいのに泣いちゃいけないと思った時、目の前のご飯を口に詰め込んだっけ・・・。
悲しい思い出だけど、ご飯の最中に両親がケンカを始めたりすると、それを止める勇気もなくて、ただただ黙ってご飯を口に放り込んだ覚えがある。
泣いちゃいけない、泣いちゃいけないと思うと、詰め込むしかなかった子供の頃の自分を、ちょっと土手の凛ちゃんに重ねてしまった。
徹朗も我が子のちょっと無理した「ピース」に涙してたけど、やっぱ一番辛いのは子供だったりするわけで・・・。

今までなかった可奈子と美奈子(長山藍子)の対面も、ようやく見れましたわ。
あの優しそうな美奈子も、可奈子の顔を見るなり平手でしたけど、それはそうだろう・・・と。
ただ我が子可愛さなのか、「お布団干してきたの。うちに帰ってらっしゃい。」と可奈子にはやはりアマアマだったなぁ。

徹朗、ゆら先生に「今の俺なら可奈子とやり直せるんじゃないか」なんて言うなよ〜。
その上、「俺が変われたのは、凛と北島さんのおかげ」なんて・・・。
いやいや、その通りではあるんだけど、ゆら先生の気持ちになれば胸が張り裂けそうだわよ!
「ありがとう」って感謝の言葉も、逆に傷ついちゃうよなぁ。(^。^;)
徹朗は可奈子にもう一度3人で暮らそうと言ったけど、果たして彼女の返事は?
複雑だよなぁ・・・もちろん元通りの家族に戻るのが一番理想なんだろうけど、それでうまくいくかもわからないし・・・。
ゆら先生と徹朗、それに凛という3人でもいいじゃん!と思うけど、凛にとって母親は可奈子以外にないというのがひしひしと伝わるし。

とりあえず今回も思ったことは、「坪井さん(山口紗弥加)はいらね〜な!」って事。(^^;ゞ
坪井さん抜きで十分成り立つストーリーだもの。

第9回
脚本:橋部敦子
演出:三宅喜重

せっかく徹朗(草g剛)が「三人で暮らす事を考えてくれないか?」と可奈子(りょう)に言ったのに、それを「ちゃんちゃら可笑しいわ!」って感じで笑う可奈子。
彼女が描く将来に徹朗はいないと断言。
「私の人生にあなたは必要ない」ってーのは、キツイ言葉だね〜。
しかし、そこまで可奈子に思わせてしまったのは、やはり以前の徹朗の無理解ぶりだったりするのかしら?
今の徹朗を見ていると、そういう事を差し引いても単に可奈子がわがまま言ってるようにしか思えないんだけどね。
人間、変われば変わるものだわ。

どうしても凛(美山加恋)を連れていきたい可奈子は、家庭裁判所に親権変更の申し立てをする。
家庭裁判所なんて行った事がないから、ああやって申し立てた側の待合室と相手側の待合室が分かれていることすら知らなかったわ。(^^;ゞ

徹朗が「とりあえず」って感じで働き出したのが洋食屋。
義朗(大杉漣)には「洋食屋って何だよ!」とか言われてるし・・・。(^^;
自分が仕事を辞めて、もう人を肩書きで見なくてもよくなったはずなのに、どうしても職場がどこか、どんな役職かと肩書きで判断するしかないのが、やはり寂しい気がするね。
徹朗が洋食屋で働く事に対して否定的だった義朗が、こっそり洋食屋を覗きに行ってたりするところに、ちょっと親の愛を感じたりもしたんだけど・・・。
しかし、義朗っていまだにスーツで出歩くのね。(^。^;)
スーツ以外のラフな服装って、きっと数少ないんだろうな・・・と思ってしまったよ。

みどり銀行を辞めた事、徹朗は心のどこかで後悔してたんだね。
やはり親権変更の調停が始まってから、凛をこのまま手元においておくために、残業のない仕事を確保するので精一杯だったけど、こんな調停なんか始まるんだったら、まだみどり銀行で頑張っておくべきだったと考えるよね〜。
確かな収入があるというのが、凛と暮らすための大事な条件なんだもん。
そうなると仕事にも身が入らないし、やる気も出ない。
これはマズイかも・・・と思った時の、ゆら先生(小雪)と凛の社会見学は良かった。
徹朗の勤める洋食屋に凛が見学に来た事で、子供が見ている、凛が自分の働く姿を見ているという気持ちが現れ、自然とお皿を洗う手にも力が入るものね。
凛ちゃんにパフェを差し出す斉藤(松重豊)もいい人でにんまりしちゃったけど、結構怖い顔の斉藤さんに「もうひとつ下さい」と無邪気にゆら先生の分までおねだりしちゃう凛ちゃんがまた可愛くて・・・。
「お父さんが洗ったお皿はピッカピカ!お星様ぐらい!お父さん、お仕事お疲れ様でした。」という凛ちゃんの言葉を聞けば、徹朗も洋食屋での仕事を「とりあえず」の仕事だと思っていたことに踏ん切りがついたかもしれない。
義朗が心配して持ってきてくれた会社の資料も無駄になっちゃったけど、凛と徹朗のそれでも幸せそうな生活に触れる事で、義朗も少し何か変わるきっかけになったようだし・・・。
自分の難しい顔を鏡に映したあと、奥さんの遺影に向って「知らなかったよ、徹朗があんな風に笑うなんて。あれが父親の顔というものなのか?」という義朗。
奥さんが生きている間に気付いていれば、この人の人生も少し違ったものになっただろうに・・・。

お互いに凛を手放したくはない可奈子と徹朗の調停は不成立。
いよいよ審判へ・・・。
草g君の最後の表情は、ちょっと怖すぎたね。(^。^;)

先週の予告で見た可奈子が電話で「もうちょっとかかりそう」とか言ってるシーン、男がいるに違いないという見方が多かったけど、電話の相手は凛ちゃんだったね。(笑)
いやぁ、男じゃなくてよかったよ。(^。^;)ホッ!
でも、可奈子にはまだ彼女なりの理由を期待してる私。
徹朗と可奈子が凛について話している時に、徹朗に向って美奈子(長山藍子)に凛を預ければよかったのに・・・みたいな事を言った時は、思わず耳を疑ってしまった。
っつーか、可奈子自身が美奈子を頼りすぎているような・・・。
これで仮に審判の結果、可奈子が凛を引取ることになっても、結局は美奈子任せにするんじゃないだろうかと心配になっちゃったなぁ。

第10回
脚本:橋部敦子
演出:平野眞

ゆら先生(小雪)、徹朗(草g剛)が弁護士を探しているからって、それを亮太(大森南朋)経由でお願いするって、ちょっと能天気過ぎませんかね?(^^;
徹朗の役に立ちたい気持ちはわかるんだけど、自分に告白までした亮太の気持ちに少しは配慮してあげてもよいのでは?と思ってしまった。(^^;ゞ
あれじゃ、亮太が可哀想だわ。

家庭裁判所の調査官ってーのが家の中まで入ってきて、徹朗といる時の凛(美山加恋)の様子、また別の日には可奈子(りょう)といる時の凛の様子を調査しに来るというのも、「そんなこと、するんだぁ」って感じだったわ。
でも、調査官(長野里美)がどうも可奈子寄りに見えてしまったのは私だけ?(^^;
偏見かなぁ?

今回はまたまた美奈子(長山藍子)や義朗(大杉漣)が、それぞれの子供を想う親心が垣間見れました。
だけど、美奈子が徹朗に「凛の事を可奈子に育てさせてやって下さい」と頼んでるのは、いくら親でも違わないかい?と思ってしまったわ。
いくら何でも我が子に甘すぎるよ。
義朗も息子のためを思って、裁判所への上申書みたいなものを書いてたけど、こちらの方が好感は持てたなぁ。
今まで仕事だけの人生だった義朗が、家族というものを大切にし始めてる様子が見ていて嬉しいからかもしれないけど・・・。
しかし、ゆら先生は義朗の教育までしてるようで、ちょっと笑っちゃうわ。
家庭裁判所の人に凛の事を聞かれても何もわからないと言う義朗に、「凛ちゃんを呼んで来て下さい。凛ちゃんのおじいちゃん。」って・・・。
それに対して「はい」と素直に答える義朗が、また可愛らしいんだよね。

話は前後しますが(^^;、可奈子と凛を会わせる日、待ち合わせの場所へ向う間、凛が徹朗と手を繋ぐのが何とも微笑ましい。
きっと父親の不安な気持ちは理解していたのでしょう。
先を歩く徹朗に追いついて、自分から徹朗の手を握って・・・。(涙)
小さな子供の手だけど、こんなに心強いものはないだろうね。
そして心強い分、その手を離す時の寂しさったらないと思う。
凛が可奈子の所にお泊りした夜、坪井さん(山口紗弥加)の登場だよ!(^^;
徹朗も坪井さんの前で凛がお泊りしてる事を言わなくてもいいのに・・・。
そんな事を聞いたら、坪井さんが「今夜だけ一緒にいて」って言うのも当然だよ!
でも徹朗の冷たいところは、そうやってすがってくる坪井さんに向って、冷静に「坪井さんには、そんな気持ちないんだ」と言っちゃうところよね?
こういうやり取りを聞いていても、坪井さんと徹朗の浮気というのがどうもしっくり来ないんだよなぁ。(まだ言ってる)
凛がお泊りから戻って来た時の徹朗、部屋の中に隠れてて自分を探している凛を後ろから抱きしめ、ベッドでごろんごろん♪
いやぁ、一日子供がいなかっただけで、抱きしめたくなる親心がすごくわかるよ〜。
徹朗にとって今や凛はとっておきの存在なんだよね。
手放すなんて、できないよなぁ。

んで、始まった審判。
可奈子は坪井さんとの浮気に気付いていたのね。
しかも、その浮気で徹朗を攻め落とそうとしている。
「たったの1回です!」・・・そう徹朗が言ったのは、たった1回だけど認めてしまったわけで・・・。
そして私が一番知りたかった可奈子が家を出た理由。
いよいよ明らかになるか?と思ったら、結局「何を言っても私が凛を捨てたことに代わりはないんです。」で片付けられちゃったよ!(^^;
ちゃんと言ってほしかったなぁ。
そこに納得できる理由があると思ってるから、まだ可奈子を嫌いにならずにいられるのに。
その上、「母親でいさせて下さい」と泣きながら頭を下げられたら、やっぱ冷ややかな目で見てしまうかも・・・徹朗の弁護士みたいにね。(^^;ゞ

第11回
脚本:橋部敦子
演出:三宅喜重

義朗(大杉漣)も良いおじいちゃんになったじゃないのさ。(涙)
おでんなんか作っちゃって・・・もうそれだけで泣けちゃうよ。(・・,)グスン
んで、美奈子(長山藍子)だけど、最初の方で調査官に徹朗(草g剛)は凛(美山加恋)の養育者としてふさわしくないとか言ってて、正直「この婆さん、いくら可奈子(りょう)が可愛いからって、親ばかにもほどがある」と思ってたんだけど、凛の口から語られる今の徹朗の姿に触れて、証人として呼ばれた時は「徹朗さんは立派な父親です」に変わってた。(^^;
証人が、しかも可奈子の母親がこんな証言をしたんだし、当然親権は徹朗に行くだろうと思ってたら、可奈子に渡されちゃうわけ?
それってば、決め手は7年間可奈子がつけていた育児日記だったりするの?
確かにその7年は可奈子がほとんど1人で育児をしてきたんでしょうけど、可奈子が出て行った後の徹朗の急激な変化をもっとよく見てよ!と思ってしまう。

凛はもう3人で暮らすことはないとわかっていて、その上で徹朗と可奈子と3人揃って遊園地に行きたいと言い出した。
この遊園地で遊ぶ3人が、どう見ても仲の良い家族にしか見えないのが逆に辛いんだよね。
でも、すっかり徹朗と仲良しの凛を見た可奈子は、寂しい気持ちになったよね?
そんな風に二人の結びつきが強くなる事は、可奈子の中ではありえなかったことだろうし、徹朗が凛の目を見て笑ってるのとか、一緒にバナナジュースでおひげを作って楽しんでるのとか、想像もできないことだったと思う。

だからこそ家庭裁判所の決定が出て、親権が徹朗から可奈子に変わる事が決まった直後に、もう凛を迎えに来たんだと思う。
一日も早く凛と一緒に暮らしたかったという気持ちもあっただろうけど、それ以上に徹朗の側にこれ以上凛をおいておいたら、もう自分が入る隙間がなくなるような気がして怖かったんじゃないかしら?
可奈子に手を引かれて、目に涙をためた凛ちゃんが「お父さん、さようなら」と去って行くところは泣いちゃったよ。
ただ涙を浮かべて見つめることしか出来ない徹朗のせつなさが、痛いほどわかったし・・・。
凛のためにみどり銀行を辞めて、凛のためにジュースを作って、凛のために料理にも挑戦し、凛のために慣れない洋食屋での仕事も頑張れた・・・。
なのに、その凛がいなくなったら、徹朗は生きていく目標を失ってしまいはしないかと心配になってしまう。
徹朗と凛が短い間に築き上げた強い親子の絆が、こんなに簡単に壊されてしまうなんて・・・。
何も知らないゆら(小雪)がやって来た時、真っ暗な凛の部屋で何をするでもなく呆然としている徹朗が印象的だった。
きっと、そんなもんだろうなぁ・・・。

もう一度生まれ変われるなら、凛が生まれた頃に戻って凛の成長を見たいという徹朗の願い。
そういう気持ちになれた事はある意味素晴らしいことだと思うんだけど、7年間もそういう気持ちにさえならずに仕事一筋で歩んでしまったのは、やはり後悔する以外にないのかもしれない。
凛が徹朗のもとにいるのなら、これから先の成長をしっかり見て行く事も出来るだろうけど、ほんのわずかな時間しか凛と向き合えなかったなんて、父親として可哀想すぎる。
最終回、どんな結末になるんでしょう?
親権は可奈子に渡ったけど、養育権を徹朗が取るというのは無理だったんでしょうか?
誰もが悲しまずに済む結末って、今回はちょっと難しそうだなぁ。(^^;

最終回
脚本:橋部敦子
演出:平野眞

じわじわ泣いた最終回でした。
凛(美山加恋)のために銀行を辞め、凛のために頑張った徹朗(草g剛)が、その凛を失って一瞬自分を見失ってしまうんですね。
ほんの一時でしたが、何だか元の徹朗に戻ってしまったようで哀しい気持ちがしてしまいました。
凛の中でも徹朗と暮らした日々が簡単に忘れられるはずもなく、可奈子(りょう)に向って「ねえ、お父さん」とつい呼びかけてしまうあたり、見ているこちらも「うわっ!」って感じでしたね。
親権が可奈子に渡ったことへの不服申し立てをするかどうか迷う徹朗。
それよりももっと大事な事とは、たとえ離れて暮らしても徹朗が凛の父親だという事に違いはないということ。
一緒にいる親、離れて暮らす親、どちらも凛にとっては大切な両親。
可奈子も徹朗も親権を手に入れることばかり気にして、「親」でいることの本当の意味をどこかに置き忘れていたような、そんな気がしてしまったわ。
客観的に物事を見ていたゆら先生(小雪)は、それが見えていたのかもしれませんね。

凛がゆら先生に「ずっと凛の先生でいてくれる?わからないことがあったら電話していい?」と尋ねるとこは、(ToT)ウルウルしてしまった。
この「わからないこと」とはたぶん勉強なんかじゃなく、これから始まる新しい生活の中で戸惑う事があったら・・・という意味なんでしょう。
親には見せない凛なりの不安。
それを素直に出せる場所があって、本当によかったと思う。
あんなに物分りの良い子ほど、自分の中に抱え込んで押し潰されてしまいそうだから。

そして徹朗が可奈子に言った言葉にも泣いた。
「これからも凛の父親でいさせてほしい。離れていても凛には父親に愛されていると感じてほしい。」
可奈子も徹朗を凛の立派な父親だと認め、徹朗は可奈子に「凛をよろしくお願いします。」と頭を下げる。
そしてさらに泣けたのはその後の台詞。
「凛は可奈子が大好きだ。可奈子も凛を愛してるだろ?もう二度と手放さないだろ?」(涙)
可奈子が泣きながら「はい」と返事をするのも、じ〜んときちゃったよ。
最初から徹朗がこういう夫で、こういう父親だったら・・・この家庭は壊れなかったのかもしれない。
そう思うと辛いけど、一度崩した積み木を違った形で積み直すように、この家族の新しいあり方が生まれたのかもしれない。

凛が神戸へ引っ越す前日、徹朗の家に泊まりにやって来る。
この時の凛を迎える徹朗の表情が・・・。(涙)
久しぶりに凛に会える喜び、我が子を心から愛しいと思う気持ちが、全面にあふれていたよね〜。
神戸に行ったら自分宛に手紙を書くようにと、宛名の書き方を凛に教えるあたりも、ちゃんと「お父さん」してて・・・。
このまま涙なく、凛を神戸へ見送ってやれるのか?と思ったけど、やはり新幹線の扉が閉まりいよいよ凛が行ってしまう・・・というシーンは、見ていて辛かった。
背伸びをしてホームを走る徹朗を必死に見ている凛もせつなかったけど、やはり同じ「親」の立場としては小さな我が子を見送る徹朗が痛々しくて・・・。
いくら自分で納得した決断だとしても、その瞬間は辛いよね。

そこから半年の時間が経過して、最終的にはみんなが笑顔でいる事のできる結末。
徹朗は洋食屋さんで着々と腕を上げていってるし、可奈子と凛も仲良く暮らしているのだろう。
そして徹朗の大好きな人がゆら先生ってわけで、こちらもうまく行きそうだし・・・。
まぁ、一番妥当な終わらせ方かもしれない。
可奈子と徹朗が復縁したところで、「それじゃあ、ゆら先生はどうなる?」って感じだし・・・。
多少、穿った見方をすれば、可愛い可愛いと評判になった凛と、凛の「はい!」というお返事に頼ってしまったかな?って感じがした。
そして最後の最後に謝っておかなくては・・・。
宮林さん(東幹久)、ずーっとあなたを疑っててごめんなさい。m(_ _)m
っつーか、エンディングでの井上部長(小日向文世)と宮林のツーショットは、ちょっと余計かと思われ・・・。(^^;
義朗(大杉漣)もホテルという人と接する職業についていたり、何気に亜希(田村たがめ)と亮太(大森南朋)の腐れ縁も継続中って感じで、みんなを丸く収めようとすればこういう結末になるんだろうなぁ。
悪くはなかったけど、ほんの少し満足出来ないような・・・。
「じゃあ、どんな結末なら良かったの?」と聞かれれば、「・・・・・(無言)」と黙ってしまいそうな、そんな印象の最終回。
誰もが希望の光を見出せたようなラストで、それなりには良かったんだけど。
最終回、「それなり」の域を脱せず・・・ってところかな?(^^ゞ

 

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