人間の証明

原作:森村誠一 人間の証明角川文庫
P:鈴木吉弘
主題歌:♪A Place In The Sun    Kyogo Kawaguchi
フジテレビ木曜22時ドラマ「人間の証明」オリジナルサウンドトラック

第1回
脚本:前川洋一
演出:河毛俊作

あはは・・・まずジョニー・ヘイワード(池内博之)で笑わせて頂きました。
え?笑うところじゃないんですか?( ;^^)ヘ..
いきなりアフロな池内君が画面に現れた瞬間、そのあまりのハマりっぷりに私は笑いを抑える事ができませんでした。m(_ _)m

大作なのにいきなり笑ってしまった「人間の証明」。
私、この作品に関してはものすごく記憶が曖昧なんですが、たぶん映画を観ていると思います。
それも映画館ではなく、テレビ放送されたものを観たのではないかと・・・。
「たぶん観た」という記憶はあるものの、ストーリーとかほとんど覚えていません。m(_ _)m
「母さん、僕のあの麦藁帽子どうしたでしょうね?」という有名なフレーズと、ジョー山中の歌声が記憶にある程度。
なので、気持ち的には初めてこの作品に触れる感覚で挑んだ初回でございました。

冒頭のミシシッピーでの事件の部分は、正直「しょぼい!」と思ってしまった。
申し訳ないけど、あのシーンのせいで軽く感じてしまったのは確か。
それにしても、いろんな人がわんさか出てくるドラマですね〜。( ;^^)ヘ..
警察内部には棟居(竹野内豊)、横渡(大杉漣)、那須(緒形拳)その他大勢。
病に倒れた夫に代わって選挙に立候補するエッセイスト恭子(松坂慶子)と、その秘書・佐伯(田辺誠一)。
棟居の幼なじみで女性誌の記者の桐子(夏川結衣)。
妻・文枝(横山めぐみ)に異常なまでの執着を見せる小山田(國村隼)。
文枝の不倫相手の新見(風間杜夫)。
偶然、拳銃とクスリを手に入れてしまった翔平(高岡蒼佑)と路子(松下奈緒)。
いやぁ・・・もう・・・こんなにいっぱい出しちゃって、どうやってまとめんの?って感じですけど、そこはきちんとした原作があるわけですから、きっと大丈夫なんでしょう。

意外と原作にはない役って不必要だったりする事が多いんだけど、個人的には今回の夏川さんの役はあってよかったんじゃないかな?と思います。
ぐーーーっと重くなりがちな内容ですが、棟居が桐子といる場面だけはちょっと柔和になりますよね〜。
そこらへんで視聴者もホッと一息って感じになるのでは?

ジョニー・ヘイワードが日本に渡り刺し殺され、その直前に残した「ストーハ」という言葉。
その言葉が意味するものは何か?
あのイケてない観覧車の麦藁帽子のネオンでいいのか?(笑)
それとも他に指し示すものがあったのか・・・。
本題はこれから・・・って感じだけど、初回の印象は・・・思ったよりイケてなかった。
いや、あくまでも個人的な印象です。m(_ _)m
たぶん、最初に池内アフロで笑ってしまったのが尾を引いたのかと思われ・・・。(ごめんよ、池内君)
でも、来週からに期待してます。

第2回
脚本:前川洋一
演出:河毛俊作

何がいけないんでしょうかね〜。(^^;
大作なのに妙に薄っぺらな印象。
これは登場人物が多過ぎて、視聴者の意識が散漫になってしまうからなんでしょうか?
なーんか、違うんだよなぁ・・・って感じを1時間持ち続けてしまいました。

棟居(竹野内豊)は暴行の件で内勤を命じられるが、彼の中の捜査にかける情熱が抑えられるはずもなく、単独で勝手にジョニー(池内博之)の足取りを追う。
ジョニーが立ち寄ったカフェ、そのトイレに置かれていたジョニーの父親と同じ名前のついたジャズ・バーのカード、そこからそのジャズ・バーへ。
ジョニーがざっと100万以上はあるような札束を持っていた事、飾ってあった軽井沢の写真を見て「ここはキスミーか?」と聞いた事などを店員から聞き出す。
問題はジョニーが殺された時、彼はお金を所持してなかったという、事でその札束がどこへ消えたか?って事と、「キスミー」というのがどうも地名のようだけど、それはどこなのか?って事だよね。
そうこうしてるうちに、ジョニー殺しのホシとして一人の男(泉谷しげる)が捕まった。
本当にこの男がジョニーを殺したのか?
だとしたら、何のために?・・・だよなぁ。

一方で拳銃とクスリを持った翔平(高岡蒼佑)と路子(松下奈緒)を目撃した文枝(横山めぐみ)は、彼らに監禁されてしまう。
その間に妻が戻らない事でジェラシーの塊となった武夫(國村隼)は、文枝の不倫相手・新見(風間杜夫)にたどり着く。
監禁された文枝は、足元に積み上げられた雑誌を崩すうち、その中に翔平が郡恭子(松坂慶子)の息子として紹介されている記事を見つける。
自分の素性を知られた翔平は、ロープを持って文枝に近づき・・・。

ってな感じなんですが、ほら・・・なんちゅーの?・・・コレといった感想がないんだよね。(^^ゞ
心にずしーんと響くような大作ならではの衝撃もなければ、ハラハラドキドキな印象もない!
1時間退屈だとは思わないけど、観終わった後に何も残らない。
うーん、いいのか?これで・・・。(^^;

第3回
脚本:前川洋一
演出:成田岳

あ!面白くなって来た!

逮捕されたホームレスの吉岡(泉谷しげる)が、ジョニー(池内博之)のパスポートが入ったバッグを持っていて、ジョニー殺害の犯人か?と疑われるんだけど、吉岡はそのバッグが陸橋の上から捨てられたのを拾っただけだと供述。
それを立証するための目撃者として登場したのが、ストリートミュージシャンのカズコ(平岩紙)。
ただでさえ登場人物が多いのに、まだ出すか?って感じだけど(苦笑)、平岩紙ちゃんのロリータファッション似合ってたわ〜♪
それに歌ってるのが「蘇州夜曲」。
決して上手とは言えないお歌・・・だけど横渡さん(大杉漣)曰く「味がある」らしい。(^^;
カズコをかげながら応援していた吉岡は、拾ったジョニーのバッグの中に大金があったのを知り、そこから200万そっとカズコのギターケースにカンパしたんだけど、カズコはそのお金を騙し取られちゃって・・・。
でも、せめてものお礼に・・・って感じで、逮捕されてる吉岡に向って路上から「蘇州夜曲」を歌うカズコも、それを聴いて涙する吉岡も良かったなぁ。
っつーか、カズコの持ち歌って1曲かよ!と思ったりもしたんだけどね。(^^;ゞ
お金と一緒に入ってたのが西条八十の詩集。
何気に「蘇州夜曲」の作詞も西条八十なんだよね!
ここは狙って・・・のことかしら?('-'*)フフ

一方で翔平(高岡蒼佑)に監禁されていた文枝(横山めぐみ)は、翔平が恭子(松坂慶子)に取材だと呼び出された間に、路子(松下奈緒)が縄を解いてくれたのをきっかけに逃げるチャンスを得た。
110番に電話したのに自分から切っちゃって、突然携帯のカメラで部屋の中をあちこち撮影してたのは何故かしら?
証拠として新聞か雑誌にでも売り飛ばして金にするつもりだったのかなぁ?
武夫(國村隼)と新見(風間杜夫)のどちらに電話するか迷って、結局新見にかけたのはやはり武夫の足が不自由だったから?
自分を助けに来て欲しいって時に、やっぱ武夫じゃ無理だという判断だったのかしら?
でも、後々最後に文枝が電話したのが武夫でなく新見だったというのが、武夫にとってはショックよね〜。(ーー;)
何とか逃げられればよかったものの、翔平が戻ってきてしまって林の中を追い掛け回され、挙句の果てには足を滑らせて命を落とした文枝。
翔平に埋められようとしていたけど、結局いつかは見つかってあの携帯に残された画像が大きな意味を持つ事になるんだろうね。
しかし、こういうところにも携帯が使われるというのに、時代の流れを感じずにはいられませんでしたわ。

西条八十の詩集から、「麦藁帽子(ストーハ)」と「霧積(キスミー)」を見つけ出した棟居(竹野内豊)。
ここからどう捜査が進んでいくのか楽しみだわ。
あと、恭子一家の取材を担当して、どうも家族に違和感があるのを感じた桐子(夏川結衣)も気になるわね〜。

第4回
脚本:前川洋一
演出:久保田哲史

「ストーハ=ストローハット」「キスミー=霧積」というキーワードから、ジョニー(池内博之)が霧積温泉を訪れたのではないかと棟居(竹野内豊)は推理。
横渡(大杉漣)と霧積へ向う。
訪れた旅館の先代女将が、ジョニーらしき黒人が来た事があると証言。
ただし、二十数年前の話だけど・・・。(^^;
まだジョニーが子供の頃、黒人の父親と日本人の母親という家族で霧積を訪れたのを、以前仲居として働いていたタエという女性が見たと先代女将は聞いたんだとか。
うーん、これで突破口が開いたか?と思いきや、タエの家に向うと救急車で搬送されるタエさんが・・・。
風呂場で溺死したそうな・・・。
他殺を疑う棟居。そうだよなぁ、ジョニー一家を知る人物だったんだし。

文枝(横山めぐみ)を捜索するため、武夫(國村隼)と新見(風間杜夫)が協力してるのも、興味深い関係だよね。
文枝の夫と不倫相手という関係でありながら、ここは協力するしかないんだもんなぁ。
もちろん文枝がすでに死んでいることなど知るわけもなく、ビラ配りをして何かの情報を得ようとしてるんだよね。
そして、文枝が連れ去られた現場で、新見が翔平(高岡蒼佑)のクマを見つけちゃったよ。
しかも、拾ってるのを翔平が見てるし、これは今後、翔平に新見や武夫がマークされることになるのかな?
その翔平・・・突然、悪い仲間との関係を絶とうとしたり、恭子(松坂慶子)の選挙を手伝うと言い出したのは、表向き「好青年」なイメージを植え付けるため?(・_・?)ハテ?
もしも文枝の遺体が発見され自分に疑いがかけられるような事があった時に、恭子に何とかしてもらうために先に働いておこうって事?
翔平の車にクマがない事を、誰よりも早く気付く佐伯(田辺誠一)も怪しいんだけどなぁ。

そして桐子(夏川結衣)は完璧に恭子の作り笑顔に疑問を持ち始めているよね。
佐伯に内緒で恭子にインタビューしようとしたり、子供の頃の話を聞きだそうとしたり・・・。
しかし、恭子の出身地って富山県八尾だったんですか?(^^;
桐子が編集長に恭子の出身地に行ってみたいと直訴してたけど、いやぁ、ロケとか来られるんでしたらぜひ私にもご一報を・・・。(笑)
八尾といえば「おわら風の盆」ですなぁ・・・時期的にも風情があってよろしいかと思われ、八尾の町を歩く夏川結衣がいいだろうなぁ・・・と頭の中には画が出来上がってるんですが。(^^;
恭子が子供時代を思い出すと、脳裏に浮かぶのが火事の光景・・しかも恭子らしい子供が含み笑いしてるんだよなぁ。
あれは恭子が家に火を放ったという事なんだろうか?
あーーー、いろいろ考えて疲れちゃうわ〜。(笑)

子供時代といえば、棟居の子供時代も可哀想だったわね。
父親が米兵におもちゃにされてる女性を助けようとしてボコボコにやられ、周囲の人も助けてくれず、せっかく買ってもらったケーキも潰れて犬が食べてるし・・・。
そりゃ、思い出したくない過去だよなぁ。
犬も嫌いになるよなぁ・・・って感じ。
ジョニーの捜査で詩集の件がマスコミに流れて、棟居は桐子を疑ったんだけど、実はぜんぜん別のルートで漏れたことがわかって・・・。
桐子に「こういう時は謝るんじゃないの?」と言われての、棟居の「ごめんね」はビックリだったなぁ。( ;^^)ヘ..
いや、「ごめんね」って可愛い謝り方が棟居のキャラからは想像できないんだもん!
「悪かった」って言うのかな?と思ったら「ごめんね」。
「ごめん」じゃなくて、「ごめんね」。(しつこい)
「ね」があるだけで、インパクトがありましたわ〜。(笑)

さぁて、新たな情報としてジョニーが40代〜50代と思われる女性と会っていたのが目撃されていたらしい。
ジョニーの母親と思われるその女性、誰なんでしょうね〜。

第5回
脚本:前川洋一
演出:河毛俊作

少しずつだけど、絡まった糸が解けた来た感じがしますね。
亡くなったタエさんと繋がりのある、よしの(いしだあゆみ)という現役娼婦(^^;の登場で、タエからの手紙という大きな手がかりをつかむ事が出来たし・・・。
それにしても、このよしのという娼婦、棟居(竹野内豊)の父親がアメリカ兵にリンチされた現場も目撃してたとは驚き!(・・;)
そういう辛い思い出のある横須賀で捜査をしていて、思わず嘔吐してしまう棟居を見ていても、いかに彼の中で辛く大きな出来事だったかがわかりますわ。

でもね、翔平(高岡蒼佑)の幼少期の思い出も可哀想じゃありませんでした?(・・,)グスン
小学校1年生の遠足の日にお手伝いさんがお休みで、母親の恭子(松坂慶子)は夫の仕事に付き合わねばならず、「お昼になったらこれで好きなものを買いなさい」と1万円を渡されて、リュックの中は空っぽのまま・・・。
さすがに空のリュックではカッコがつかないと、詰め込んだのがあのクマのぬいぐるみ。
いやぁ・・・そんな思い出の品だったとは。(涙)
周りのみんなはお母さんと一緒に楽しそうにお弁当を食べてるのに、自分のリュックの中にはクマのぬいぐるみと1万円しかなくて、お弁当買えるようなところもなくて・・・。
先生に「食べなさい」と渡されたおにぎりを、一人で泣きながら食べてた翔平。
想像してごらんなさいよ〜。
これも辛いって〜。
それからあのクマを自分の分身と大事にしていたんですかね?
路子(松下奈緒)がホームヘルパーのふりをして、武夫(國村隼)に近付いてたけど、クマのぬいぐるみを取り返す事は出来るのかしら?

タエがよしのに送った手紙の中に、ジョニー(池内博之)の父親・ウィルシャーの名前と「はるみちゃん」という女性の名前。
ウィルシャーとはるみちゃんが一緒に霧積を訪れ、子供を連れていたという内容。
これでジョニーの父親が日本に来ていたこと、そして母親の名前がはるみだという事がわかったね。
そして、そのはるみちゃん・・・相馬晴美(りりィ)らしい。(・・;)
恭子からお金をゆすっている晴美が、ジョニーの母親?
大体、恭子から受け取った大金を晴美は何に使うつもりなんですかね?
うーん、面白いのは面白いんだけど、話が多方面にわたっているもので、把握するのが難しい。(^^;
武夫と新見(風間杜夫)の二人のシーンは、ちょっと笑えるようなところもあって個人的に気に入ってます。

第6回
脚本:前川洋一
演出:久保田哲史

今回はあまり話が進んだようには思えなかったんだけど、晴美(りりィ)に警察の捜査が・・・というところで、なんと晴美が飛び降り自殺。
戸籍上ジョニーの母親である晴美に接触すれば、何か紐解けそうな雰囲気だっただけに、彼女の自殺は警察にとってはイタイだろうね。
バリバリの左翼だった晴美が、米兵の子供を産むだろうか?という疑問。
(゚ー゚)(。_。)ウンウン、きっとこれがポイントになるんだろうね。
そして、そんな晴美に何度も大金を渡していた恭子(松坂慶子)。
恭子の選挙事務所にボランティアとして現れた晴美を見て、何かを感じ取った佐伯(田辺誠一)。
二度と恭子の前に現れるなと言いに行くんだよね。
前回の予告の雰囲気で晴美が死ぬんだろうな・・・ってーのは予想してたけど、てっきり他殺だと思ってたもんで(^^ゞ、佐伯が晴美を殺すに違いないと思い込んで見ちゃったわ。(^^;
でも、恭子にも「あなたに脅されたから来たんじゃない。哀れだから来たのよ。」みたいな事を前回言われてたし、今回は佐伯に「過去を生きてる」とか言われて、それが晴美を自殺へ追いやったんだろうけど。

武夫(國村隼)と新見(風間杜夫)の風変わりなコンビは、今回も面白かった。(笑)
ヘルパーを装ってクマを取り戻しに来た路子(松下奈緒)が、実はヘルパーを語った偽者だとわかり、狙いはクマだったと新見が推測するんだよね。
そしてテディベア協会で問題のクマを調べてもらい、聖フェリス幼稚園の園児に配られるものだと突き止めた。
しかもクマのリボンに書かれた年号で、いつの園児かバレバレだし、クマから翔平(高岡蒼佑)に行き着くのも時間の問題かと思われ・・・。

桐子(夏川結衣)は恭子の夫の会社を調べるため、アメリカへ・・・。
うーん、八尾ロケじゃなかったのか。(残念)

あーーーー!今回のレビュー、棟居(竹野内豊)の名前が出てないぞ。(^^;
(と、無理矢理最後に書いておく私(^。^;))

第7回
脚本:前川洋一
演出:成田岳

DNA鑑定の結果、相馬晴美(りりィ)とジョニー(池内博之)の間には、親子関係がない事がわかった。
それなのに晴美は何故出生届けを出していたのか?
本当の母親は誰なのか?(大体、想像はつくけど・・・)

ジョニー殺しの捜査規模が縮小されるまで、あと1週間。
棟居(竹野内豊)はウィルシャー・ヘイワードの記録を求めてアメリカへ・・・。
そこで現地の刑事にジョニーに関係ある場所へ連れて行ってもらうんだけど、あの刑事が棟居の父親を殺した米兵なわけ?
腕にあったタトゥが、父親を殺した米兵の腕にあったものと同じじゃん!
ジョニーや、その仲間だったエディが死んだ事も「黒人が一人死んだだけ」と片付けてしまうような嫌な面があったし、エディの彼女がジョニーの死を知って悲しんでいる時も、車の中で電話しながら笑ってたし・・・。
だけど、だけど、そんな繋がりがあるなんて、かなりビックリだったわよ〜。
棟居的にどうなわけ?
父親を殺した一人が目の前にいて、あろうことかその人物がアメリカで自分と同じ刑事をやってるなんて・・・。
はらわた煮えくり返るどころの問題じゃないような気がするんだけど・・・。
あのタトゥに気付いた後の棟居だけストップモーションみたいな映像が、彼の心境を表していたと思うわ。

んで、やっぱりいいのが武夫(國村隼)と新見(風間杜夫)のコンビ。
ずっと二人で文枝(横山めぐみ)の足取りを探しているだけに、徐々に木も合ってきたみたい。(笑)
クマの出どころもわかって、幼稚園の卒業生を順番に辿るうち、ついに順番が翔平(高岡蒼佑)に・・・。
うまくごまかされて終わりかな?と思ったら、帰り際武夫の車椅子に引っかかったのが家の中に隠れていた路子(松下奈緒)のサンダル。
偽ヘルパーとして彼女が来た時に同じサンダルだったのを、武夫が覚えていたんだよね〜。
すごいわ〜!
これでクマを取り戻しに来たらしい偽ヘルパーが翔平と接点があるとわかって、武夫と新見は翔平の周りを調べ出すことになるんだろうね。
でも、すでに文枝が亡くなっているとは思ってないわけで、それを知った時の武夫を思うと今からちょっとせつないわ。
過去の事を思い出し、「金の要らない従業員だと思ってた。」「あいつには楽しい事なんて何もなかった。」と後悔の念を新見に吐き出していただけに、武夫が真実を知るのは先延ばしにしたい気分かも・・・。

第8回
脚本:前川洋一
演出:河毛俊作

あぁ、ショック!(・・,)グスン
一度レビュー書いたのに、Enter押した途端に全部ぶっとんだ!( ̄□ ̄;)!!

ってなわけで、書き直し。(^^;ゞ

文枝(横山めぐみ)の遺体、見つかったわね。
ちょうど武夫(國村隼)と新見(風間杜夫)が翔平(高岡蒼佑)に目をつけ、警察に捜査を依頼してた矢先の出来事で、ショックが大きかったように思えたわ。
遺体と対面する時の二人が、それぞれに見せるリアクションが違ってね〜。
白骨化も進んでいたという遺体を見て、思わず目をそらしたのが新見。
だけど、武夫はじっと見つめて、そして無言で泣き崩れるんだよなぁ。
夫と愛人の違いなのかな?と思ってしまったシーンだった。
愛し方が違ったというべきなのかな?
でも、そんな二人だけど強い絆で結ばれてるのがいいんだよね〜。
文枝の遺体が発見された現場でも、車椅子が使えないと言われれば、新見が「私がおぶって行きます」と即答するし・・・。
もはや、武夫もそれに遠慮しないしね。
武夫が文枝が埋められていた穴に、這って近付いていくところなんか泣けちゃったよ〜。

んで、棟居(竹野内豊)。
あのケン(ボー・スベンソン)って刑事のタトゥ、そして75年のクリスマス(棟居の父親が殺された日)に横須賀に滞在していた事、普段から人の死を軽く考えているかのような言動・・・どれをとっても、棟居の父親を殺した米兵なんだよね。
ただ、本人は全くその事を覚えてないらしいけど。
いくらそういう時代だったとはいえ、人を殺したことを全く覚えてないものなんだろうか?
折りしもその日はクリスマスだよ!印象に残りそうな事件なのに・・・。
棟居も自分が30年抱えてきたことを、相手が覚えてもいないという事に憤りを隠せない感じだったけど。
それでも、サラという女性がケンを狙っていると知れば、体を張ってケンを助けてるし、サラには「憎しみは何も生まない」と言葉をかけてるし・・・。
あの言葉はまるで自分のために言ってるかのようでもあったけどね。
ケンに握手を求められ、それに応じた棟居。
何か解決したわけではないけど、ひとつ彼は乗り越える事ができたのかもしれない。

そしてアメリカでの捜査で、恭子がジョニー(池内博之)の母親・ハルミである事がわかった。
米兵の子供を宿したものの何らかの理由で育てられず、相馬晴美(りりィ)が出生届を出したってとこかな?
さて、これで棟居が日本へ戻って、いよいよ恭子に捜査の手が及ぶのでしょうか?
翔平も一旦は路子(松下奈緒)と自殺しようとしたものの逃亡の道を選んだらしく、この二人も目が離せないわね。

第9回
脚本:前川洋一
演出:久保田哲史

うぉぉぉぉ・・・!
何よりあの棟居(竹野内豊)の父親が殺された時、米兵の手を逃れて去っていった女性が恭子(松坂慶子)だった事にビックリだわさ〜。
いやいや、そうだったら面白いのになぁ・・・ってな事は掲示板のレスで書いてたけど、まさか本当にそうなるとは。
ものすごい運命を感じるよね。
まだ棟居が幼い頃の悲しい思い出、できれば思い出したくないけど思い出さずにはいられない過去なのに、父親を殺した米兵とも、父が助けに入る原因となった女性にも生きてるうちに再会するなんて・・・。
もっと悲しいのは、父を殺した男はそういう事があったことすら覚えていないし、父が助けた女性はその助けられた命を正しく生きるどころか、我が子を殺しても平然としているような女としてこの世に存在しているという事実だろう。
棟居が30年も抱えてきた過去を、これっぽっちも引きずっていない事件の関係者。
虚しくなってしまうなぁ。

んで、ジョニー(池内博之)殺しの犯人は、郡恭子で決定ですな。
ウィルシャー・ヘイワードとの間にジョニーという子供ができて、当時ベイルートにいた晴美(りりィ)の名前を使っていた恭子は、晴美の子供という形で出生届を出す。
その後、ウィルシャーがジョニーを連れてアメリカへ戻り、ハルミと名乗っていた恭子は日本で郡と結婚、子供が二人・・・そして選挙戦に出るまでになる。
成功の道を突き進む恭子の前に現れたのが、成長したジョニー。
隠し子がいる事が発覚するのを恐れた恭子はパーティー会場を抜け出しジョニーを殺し、捜査が霧積へ向っているのを知ると、今度は八尾時代からの知り合いでもあるタエを口封じのため殺した。
それだけの事をやっても、平然としていられる恭子の怖さ。
そして、翔平(高岡蒼佑)が文枝(横山めぐみ)の事件について一部始終を告白した時の、驚きもしないところ。
母親として・・・というより、人間として大事な部分を失ってる感じがした。
翔平が「あなたの息子はずっと前から犯罪者だった」という言葉にも、驚きもせず「あなたパスポートは?アメリカへ行きなさい。」でしょ?
「こんなろくでもない人間に育ったのは、あんたのせいだ!」という翔平に、「勘違いしないで!人は誰も一人なのよ!自分の責任は自分で取るの!」と言い放つあたり・・・。
さすが松坂さんだなぁ・・・って感じの気迫を感じたけど、それだけに恭子という人物の冷酷さと、そういう人に育てられた翔平の悲しみが伝わってきて、何ともいえない気持ちになっちゃったよ。(涙)

今回はさやか(堀北真希)がポイントだったね。
郡恭子という人物の娘でありながらも、母親を思う気持ちがあって、ついに棟居にジョニー殺害当日の恭子の行動、相馬晴美を古い友人だと言っていた事などを打ち明けた。
母には不利になると分かりきった事を話して、それでも「お母さんを助けてください」と棟居に告げるさやかの気持ち。
こうやって子供が慕う気持ちがある限り、恭子もまた人間の心を残していると棟居は感じたのだろうか?
任意同行で郡恭子から真相を引き出すことが出来るのか?

そして警察はあてにならないと自力で郡家の別荘を捜索する武夫(國村隼)と新見(風間杜夫)の背後に、ゴルフクラブを持った翔平が迫ってましたね〜。(ーー;)
翔平にも人間の心があるとしたら、ここで踏みとどまらなきゃ!
序盤は登場人物の多さで気が散漫になり、なかなか入り込めなかったこのドラマですが、中盤からはぐいぐい引っ張ってくれました。
あっという間に感じるけど、次はもう最終回!
大作らしく締めくくって頂く事を期待しております。

最終回
脚本:前川洋一
演出:河毛俊作

思えば、初回でジョニー(池内博之)が登場したところで大笑いしたものだった。(遠い目)
その大笑いしたジョニーに最終回で泣かされるとは、予想もしなかったよ。

任意同行で取調べを受ける恭子(松坂慶子)。
いやぁ、メイクのせいもあるけれど、恭子の冷淡さがすごかったね〜。
棟居(竹野内豊)に何を言われても顔色ひとつ変えない。
タエが殺された事、ジョニーの事、ウィルシャー・ヘイワードの事、そして75年のクリスマスに棟居の父親が殺されたのは恭子を助けるためだったと言っても、反応ナシ。
それどころか翔平(高岡蒼佑)が身柄を確保されて、文枝(横山めぐみ)を監禁した事を認めたとか、崖から落ちて怪我をしていると言われても、「へ〜ぇ」ってなもんだもんなぁ。(・・;)
我が子なのに・・・。
ただ、相馬晴美(りりィ)を恭子が知っていると言ったのは、娘のさやか(塩北真希)だと聞かされると、一瞬「え?」って顔をしたけど・・・。
棟居にジョニーを刺したのは陸橋ではなくホテルの近くだと言われても、ジョニーが傷を負ってまで陸橋へ歩いたのはあなたを庇うためだと言われても、嫌われても嫌われてもあなたの事が好きだったんだと言われても・・・恭子は反応を見せない。
そんな恭子がついに涙を流したのは、ジョニーが持っていた詩集の詩を棟居が朗読した時。
いや、あのね〜(^^;、言わせてもらって何ですが、竹野内君のあの低音の落ち着いた声で「母さん、僕のあの帽子どうしたでしょうね?」って読み上げられてごらんよ〜。
それも静かな場所で・・・。
普通〜ぅに泣けるだろ?(^_^; アハハ…
っつーか、たぶん自分が犯人でなくても、あの朗読は泣ける!(爆)
なのに、初めて見せた恭子の涙に棟居が「ジョニーはあなたの息子ですね?あなたが刺したんですね?」と問うと、あっさり頷く恭子。(´ヘ`;)ハァ

確かに恭子の人生を子供の頃から順番に辿っていくと、可愛そうな人生だなぁとは思った。
子供の頃に母親の男に乱暴され、守ってもくれない母親を殺し、田舎を捨て、生きるために体を売った。
そんな中でウィルシャーと出会い、ジョニーという子供にも恵まれたけど、郡にプロポーズされた事で自分はもっと価値のある女だと思い、ジョニーたちを捨てた。
幸せと成功を手に入れた自分の前にジョニーが現れ、金を渡してアメリカへ帰らせようとしたものの、ジョニーは帰らなかった。
人を信じる事ができない恭子は、息子ジョニーの母親に会いたい、ただそれだけ・・・という気持ちを信じる事ができなかったわけだね。
ホテルの近くで会った時、「時々ママに会うだけならいいでしょ?」というジョニーを、「あなたの存在そのものが迷惑なの。」とナイフで刺した恭子。
その刺し傷だけなら大したことはなかったんだろうけど、そこからジョニーが取った行動は・・・「僕の事が嫌いなんだね?」と自分から恭子が持つナイフめがけて抱きつき、「これでいい?」・・・。(泣)
そして、母親を庇うため力の続く限り遠くまで歩き、自分と恭子を結びつけるような物を捨て、死んでいったんだよーーー。
わからないのは、それでも今まで平然と過ごしてきた恭子の心境だわ。
いくらなんでも、普通じゃいられないと思うんだけど・・・。

最後、いろんな人のその後をテロップで片付けちゃったのは、ちょっと急いでしまったかな?って感じを受けた。
というよりは、那須(緒形拳)や横渡さん(大杉漣)のその後は必要かな?
個人的にはなくてもよかったんじゃないか?と思うんですが・・・。
ケン(ボー・スベンソン)が7歳の黒人少年を救おうとして殉職したというのも、簡単に文字を流して「はい、お知らせしました」って印象。
せっかくいい話なんだから、そこは映像で見せて欲しかった。

でも、さすが!って感じの松坂慶子さんの演技力と、竹野内君の低音の魅力が見事ではあった。
そして最終回の池内君はよかったよ。
初回で大笑いしてごめんね。m(_ _)m

っつーことで、最終回の印象は・・・「普通」でした。(^^;

 

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