電池が切れるまで

原作:すずらんの会 電池が切れるまで―子ども病院からのメッセージ
    宮本雅史 「電池が切れるまで」の仲間たち 子ども病院物語
チーフP:五十嵐文郎
P:川島保男・中込卓也・椿宜和・藤本一彦
主題歌:「ひまわり」 星村麻衣
オープニングテーマ:「君の分まで」 平川地一丁目 

第1回
脚本:江頭美智留
演出:藤田明二

初回から号泣しました。
でも「泣かされた〜」って印象ではありません。
泣きのツボをつかれてしまったというんじゃなくて、ありのままが泣けた感じです。
初めて院内学級を担任することになったさとり(財前直見)。
赴任したその日に廊下でぶつかった少年が、入学式の日に急変してしまうという現実。
すでに脳死かもしれない少年、ベッドに人工呼吸器をつけたまま、意識もないままの入学式。
堪えきれず病室を出てしまうさとり。
普通の学校では考えられない事が、院内学級では日常。
間宮先生(要潤)が無表情なのは、こういう院内学級の現実に触れたやるせなさから来るものかしら?
授業で何気なく話した道祖神の話を素直に受け止めて、自分や仲間の病気を治すために病院を抜け出し、全部の道祖神を回って願いを叶えてもらおうとした結花(成海璃子)。
さとりは自分が発する言葉の重みを感じてしまっただろうなぁ。
自分が話して聞かせたことが、生徒の胸を打つのなら嬉しい。
でも、こんなにストレートに響いて、それが生徒を動かしてしまうなんて予想もしなかっただろうし・・・。
元気な生徒たちと同じように接する事を心がけていたかもしれないけど、ここが院内学級である限り、末永先生(陣内孝則)の言う通り「児童だの生徒だの言う前に、まず患者」なんだって事を思い知らされた気がした。

結花がどんな思いで病院を抜け出し、自分の体が辛いながらも道祖神を巡り、外に出られない仲間のために写真を撮っていたのかと思うと、涙が止まらなかった。
1週間の外泊が許されたと母親(河合美智子)に聞かされた時、結花は自分の命の限界が近付いているのを察したんだろうか?
それで、あの「命」という詩が生まれたの?
それで、道祖神を回ろうとしたの?
病気に苦しみ、闘いながらも、こんなにも強く「生きたい」と願う子供が助かる術はないのでしょうか?
「命」と真剣に向き合い、「命」を大切に思い、嘘っぱちじゃない言葉で綴られたあの詩には力強さを感じた。
小学校5年生の子供が「ゲームが欲しい」でもなく「もっと遊びたい」でもなく、まず「生きたい」と願うという現実がせつなかった。

第2回
脚本:江頭美智留
演出:藤田明二

第2話も号泣・・・。
道祖神を回ろうと病院を抜け出し、危険な状態に陥った結花(成海璃子)。
失敗はやり直せばいい、だけど病院の子供達はやり直しがきかないと末永先生(陣内孝則)の重い台詞。
この病院の子供達にとっての一日の大切さを垣間見たような気がした。
結花は危険な状態を抜け出し、1週間の外泊の許可も下りた。
でも、その外泊は素直に喜べるものではなかったね。
状態が少しでも安定しているうちに、一旦家に帰してあげようという末永の最後の配慮・・・。
本人もわかっていたのか、みんなに手紙を残していたんだよね〜。(・・,)グスン
胸の奥が痛くなった。小学5年生で自分の命というものを理解している。
理解しているからこそ、大事に一日を送っている。
そして外泊中の結花が急変・・・必死に延命措置をしようとする末永たちを見て、両親が「もう止めて下さい。楽にしてやって下さい。」と言った気持ちが、少しだけどわかるような気がした。
あれだけ頑張りやさんで、物分りの良い結花ちゃんが、死ぬ間際に発した言葉が「怖い・・・」。(涙)
あの言葉を聞いたら、親としては「頑張れ」とは言えない気がした。
「もういいよ」「よく頑張ったね、ありがとう」・・・あれは親ならではの感情ではないだろうか?
最後の最後まで痛い思いをさせたり、電気でショックを与えたり・・・そんな事をして数分、数時間生き延びることより、最期の時を静かに自分達が見守る中で迎えさせてやりたい・・・そんな気持ちなんだろうなぁ。
それに対して、さとり(財前直見)が「どうして諦めるの?」と末永に食ってかかる気持ちも、また痛いほどわかるんだけどね。
結花ちゃんが亡くなるシーンは、死に関する悲しみより、その死を取り囲む人々のいろんな想いにスポットが当たっていて、いろいろ考えさせられてしまった。

もう一人、脳死と診断された翼君(糟谷健二)の話も辛かった。
私も自分の身内が脳死状態だと診断され、その後、死に至るまでを経験しているんだけど、脳死というものを「死」だと受け入れる事は本当に難しい。
脳死の息子のために授業をしてやってほしいという両親の願い、脳死だと言われても楽しみにしていた院内学級の授業を受けさせてやりたいという親心に涙せずにはいられませんでした。
そして、翼への授業をしぶっていたさとりが、気持ちを切り替え初めての授業の題材に選んだのは・・・結花ちゃんの「命」の詩。
脳死であろうと何であろうと、さとりの口からこぼれる「命」の詩はさとりが繋いだ翼君の手を通して、魂の奥底に伝わったと信じたい。
泣いてばかりはいられない院内学級の現実・・・思うことはたくさんあるのに、うまく言葉に出来ません。

第3回
脚本:遠藤彩見
演出:唐木希浩

うーむ、今まで号泣していたのは何だったんだろう?
薫(黒川智花)に病名が告知された。
再生不良性貧血・・・ドナーが見つかれば骨髄移植が受けられるが、そのドナーが見つかるかどうか・・・。
薫ぐらいの年齢なら、医者が説明する事もある程度はきちんと理解できるだろうし、その分ショックが大きいかもしれない。
告知されたところで、それを受け入れられるかと言われれば、かなり難しいと思う。
自暴自棄になりつつある薫に、さとり(財前直見)がかけた「生きるのが怖いの?」という言葉。
「結花ちゃん(成海璃子)は、死ぬのが怖いって言ってたよ。」
うぅん、この言葉が私は何だかキツく感じちゃったなぁ。
薫までいなくなるのは嫌だというさとりの言葉で、薫は自分に向けた包丁を捨てたけど、今回のこのやり取りはあまりピンと来なかった。
こんなもんなんだろうか?

病院の外に出られない院内学級の生徒達のために、院内遠足を思いついたさとり。
実際にどんなところを回るのか知らなかったうちは、「病院の中を回ったところで、嬉しいかね〜?」と思ってたけど、入院していてもなかなか見る事がない裏側の部分を見せてもらえて、生徒達が満足そうにしているのは良かった。
いつもと違った角度から病院を眺めるだけでも、少しは気が晴れるかもしれないし・・・。

個人的には間宮(要潤)が、いつかは熱意のある教師になるのかな?と、そこに注目しているんだけど、まだまだひねくれてるみたいだよね。(^^;
「僕と彼女・・・」で人気が出た美山加恋ちゃんも登場だったけど、例の「はい!」という台詞がないと、案外普通?(苦笑)

第4回
脚本:江頭美智留
演出:唐木希浩

長期入院の子供達の両親は離婚する確率が高いって、ちょっとショックだわ。
子供が長く入院していると、親のストレスも大きくなって、それが原因でもめたりするんだろうな。
そういう時こそ両親が協力出来ればいいんだけどね。
子供もすごく気を使うようになってて、それが泣けちゃう。
自分が入院している事が、親に迷惑をかけていると気にしてるのがせつない。

肺への転移が認められ、余命半年と診断された修平(篠田拓馬)。
両親の間に離婚話が持ち上がっている事を知っていて、自分が元気になったら母と妹の面倒を見るから、それまで離婚しないでと父親に頼むところで(ToT)ウルウルしちゃったよ。
あと、自分は元気になるのか?と末永先生(陣内孝則)に聞くところも。
末永先生が「元気になれば何でも出来る」と元気付けている様子も、逆に辛かった。
まさか「もう院内学級にも来られないだろう」とは言えないもんね。
院内学級に通う生徒が増えて、大きな部屋をもらおうと頑張るさとり(財前直見)、そして、もう一度院内学級へ通おうと辛い治療も受け入れようとする修平を見て、間宮(要潤)も熱意を取り戻しつつあるようで、最後に病室へ戻る修平に「待ってるから・・な」と声をかけたところなんか、ちょっと感動だった。

修平を山に連れて行こうと、休日返上で付き合う末永先生やさとり先生。
ここまで一人の患者に深く接してくれたら、それはそれで嬉しいけど、何だかあまりに理想的で・・・。

うーん、先週からドラマとしてはどうなんだろう?って感じ。
何だかあまり抑揚がない。

第5回
脚本:江頭美智留
演出:藤田明二

修平(篠田拓馬)の両親の選択は、私がもし同じ立場なら同じ選択をしたと思う。
苦痛を伴う延命措置よりも、ターミナルケアを。
こういう言い方は良くないのかもしれないけど、たとえ苦痛を伴ったとしても、その先に生きていける希望があるとすれば頑張って欲しいと思うかもしれない。
だけど、少しだけ生き長らえるために毎日毎日苦痛でしかない日々を送るとしたら、やはり「もういいよ」と言ってしまいそう。
1分でも1秒でも長く一緒にいたいけど、苦しんでばかりの残された時間じゃ悲しい。
修平の親が言った「何でもない日常を送らせてあげたい」という言葉が胸にしみた。
抗がん剤の副作用で吐き気と闘って、ベッドの上から動けないような毎日より、命の期限が短くなろうとも子供らしい日常を・・・。
いろんな考えがあるとは思うけど、私も修平の両親と同じ気持ちだったなぁ。

そして、この修平と関わったおかげで、間宮(要潤)が変わったよね。
修平のために病室での訪問授業をしていた間宮に、修平のリクエストで図工の授業。
「石に絵を描きたい」って、さとり(財前直見)が拾ってきた石にいろんな絵を描くんだけど、その中に間宮の顔を描いた石があって・・・。
それが、もう間宮そっくりでちょっと笑っちゃったよ。
絵も似てるけど、石の形が間宮の顔の輪郭に似てて・・・。(笑)

末永先生(陣内孝則)が修平の両親の願いを聞き入れ、退院させることになった。
以前通っていた小学校へ修平の受け入れに関して説明に行ったさとりたちは、受け入れ先の校長の心無い言葉にキレてしまい、間宮が暴力を・・・。
この件で教育委員会へ訴えられて、間宮は自宅待機を命じられる。
退院していく修平に、川の向こう岸からサッカーボールをキックしてプレゼントした間宮先生に(ToT)ウルウル。
次に修平が病院へ来る事があるとすれば、それは容態が悪化した時なんだろうな。
周囲の大人はそういう事がわかっていても、笑ってなきゃいけない。
それが修平のためだから・・・。
いろんな事を真剣に考えながら観ていると、胸が張り裂けそうだよね。

第6回
脚本:遠藤彩見
演出:藤田明二

今回の涼子(斎藤千晃)の退院は、本当に病気が良くなっての退院だったから良かったけど、2年も入院していたら退院することに不安を感じたりするんだなぁ・・・って思っちゃった。
元の学校に戻っても勉強が遅れていてついていけないんじゃないか・・・、そんな不安が襲ってくるとはね〜。

間宮(要潤)の代理でやって来た相馬先生(大杉漣)の厳しい事・・・。( ;^^)ヘ..
病気で入院している子供にそこまで厳しく教えなくてもいいじゃないの!と思ったけど、この先生、意味もなく厳しくしてるんじゃなかったのね。
子供達が退院して学校へ戻る時に困らないように、自信を失わないようにという想いがあったんだなぁ。
テストだってその子の学年にあったものを一人ずつ用意したり、教える事は的確だし、授業の中でも子供達の治療や検査の時間は忘れないし・・・完璧じゃん!
もうちょっと態度や言葉が優しかったら、きっと好かれる先生になるだろうにね。(^^;
退院する涼子ちゃんへの最後の算数のテスト。
平均点は82点とか言っておきながら、58点だった涼子ちゃんに「それはお前が戻る学校で先週行われたテストだ。半分以上できれば、とりあえずぜんぜんわからないって事はないだろう。」って厳しさの中に優しさがあったよね。

カンヌで男優賞を受賞した柳楽優弥君演じる大地は、まだ反発しているけどいつか相馬を認める時がやって来るのかな?
っつーか、間宮はいつ戻って来るんだ?(^。^;)

第7回
脚本:江頭美智留
演出:唐木希浩

手術の後遺症で右手・右足が不自由になった慎吾(笠原織人)。
その苛立ちから、母親・亜矢子(石野真子)や他のすべての人に当たりまくる。
荒療治ではあるが、亜矢子に付き添いを遠慮してもらう事で、慎吾の自立を促しリハビリに集中させようと若葉(原沙知絵)は考えるんだけど、その事が逆に慎吾を不安定にしてしまう。

母親と離れて慎吾ももちろん辛かっただろうけど、母親だって相当頑張ったと思うよ。
病室にこそ現れなかったけど、毎日病院のロビーにやって来て、一日そこで過ごしてたんだもんね〜。
そこまで来ているのに、我が子の顔が見られないなんて・・・。(ToT)ウルウル

相馬先生(大杉漣)が去る日、真耶(美山加恋)の提案で開かれたそば打ち体験。
末永先生(陣内孝則)に強引に院内学級へ連れて来られた慎吾が、小さな真耶や海人(野間口葵)を手伝って手を出すのは良かったよ。
慎吾の左手に不自由な方の右手を真耶ちゃんが重ねてあげるのも良かった。
(゚ー゚)(。_。)ウンウン、そこまでは良かったんだけど、さらにその上に真耶ちゃんや海人の手を重ねるのはどうでしょう?(・・;)
そんな状態ではいつまで経っても生地がまとまらないような気がするんですが・・・。(^^;ゞ

出来上がったそばを薫(黒川智花)が慎吾に運んで、「あんたの打ったそばだよ」と車椅子に座った膝の上に乗せてあげるのは良かったけど、慎吾君はそばを食べる事が出来たのかどうかが気になってしまったわ。(^^;
さとり先生(財前直見)は横目で見ながらそばをすすってたけど、これからリハビリってところの慎吾君の膝の上にそばを置いただけじゃ・・・食べられないでしょ?(^。^;)
自分で打ったそばを口にするシーンは、やっぱ欲しかったかな?と思います。

あんなに荒れてた慎吾君も、荒療治のおかげで優しい心を取り戻したね。
最後、不自由な方の右手で亜矢子の手を握ろうとする慎吾君の頑張りに、ちょっと涙してしまいました。

そして相馬先生だけど、何と院内学級のスペシャリストだったのね〜。
いくらスペシャリストでも、去って行く日に靴を履きかえるの忘れちゃ〜しまらないよね。(笑)
そういうお茶目な先生だったってオチがついてよかったけどさ。

第8回
脚本:江頭美智留
演出:常廣丈太

来週は泣きそうだ・・・。
って、そこかよ!(^^;

今回は1年前に離婚した母親・冴子(高橋由美子)が、入院した息子・龍輔(佐野観世)に会いに来て・・・という話。
やっぱ、子供にとって離れていても母親は母親なんだなぁと思ったし、いい加減そうに見えても母親は息子を心底心配してる気持ちがせつなかった。

しかし、入院中に父親の転勤が決まって引越しする事になるなんて可哀想だよなぁ。
冴子には内緒だと父親に約束させられたから、健気にその約束を守って・・・でも、どうしても最後に母親との想い出が欲しくて「遊園地に行きたい」と駄々をこねてみたり。
子供の頃にこうやって大きな病気で入院したりすると、我慢する事が普通になってしまって、なかなか素直に自分の気持ちを吐き出すことができないのかもしれない。
さとり(財前直見)が止められなかったのもわかる気がする。

最後に冴子に「あなたは母親失格じゃありません。」と言ったさとり先生。
背中を向けたままでピースサインをして去って行く冴子というシーンは、正直ちょっとクサイと思ってしまったんだけど・・・。(^^;ゞ

うーん、ただドラマとしてはどうなんでしょうね、これって・・・。
ちょっと微妙な気がします。

第9回
脚本:遠藤彩見
演出:唐木希浩

いやーーー、薫ちゃん(黒川智花)どうなっちゃうの?
ドナーが見つからず、鍵付きのクリーンルームに移されて、ガラス越しの会話はインターホンを通して・・・。
トイレまでクリーンルームの中にある。
一歩も出られない一人の入院生活、中まで入って来られるのは医者と看護師だけ。
そんな中で必死に病気と闘う薫と、心の拠り所だった薫と離れてしまって一人で音楽会の演奏をやり遂げようとする真耶(美山加恋)の、それぞれの頑張り。
学校のお友達から離れて入院生活を送るというだけでも子供にとっては辛い事だろうに、せっかく病院内で仲良くなった友達とも離れなくてはならないなんて・・・。

治人君と薫のガラス越しの会話なんて、結構泣けちゃったよ。
「髪、切ったんだ。いい感じじゃん!すっげー似合ってる。」
好きな人に自分が深刻な病気だと知られたくなくて、クリーンルームに入ってからは手紙の返事も書けなかった薫にしてみれば、今の自分を見てもそうやって普通に話してくれる事が嬉しいと思う。
でも、そんな幸せな時間は束の間で、薫はそのままベッドに倒れこんでしまう。
恐れていた感染症を起こし、生死の境を彷徨う薫。
末永先生(陣内孝則)も自分の力ではどうにもできない現実に苛立っていたけど、そこで薫の両親を呼ぶように指示したのはどういうことなんだろう?

音楽会では真耶ちゃんが薫がいなくても頑張ったのが偉かったね〜。
「真耶、弾く。薫ちゃんに出来たよって言う!」って、可愛いんだなぁ。
真耶ちゃんの頑張りが危険な状態だった薫ちゃんを、もう一度持ち直させたんだと信じたいね。
そして、「院内学級の音楽会なんだから、薫ちゃんにも参加してもらわなきゃ。」と薫が録音したMDを小脇に抱えて行った日向先生(野際陽子)にも泣けちゃったよ。

うぅ、薫ちゃんどうなっちゃうのかしら?
ここへ来て道祖神のエピが、もう一度活きてくるみたいだし、最終回は(ToT)ウルウルしそうだな。

最終回
脚本:江頭美智留
演出:唐木希浩

末永(陣内孝則)が最後の手段として選んだのは、HLAの型が完全に一致しない薫(黒川智花)の母親・奈緒子(朝加真由美)の骨髄を移植すること。
しかし、これまでにも辛い治療を必死に耐えてきたのに、ドナーが見つかって移植を受ける前の「前処置」が一番辛い治療なんて・・・。(涙)
インターホンで繋がっていても、結局はクリーンルームの中で一人っきりの闘い。
肉体の前に精神がまいってしまいそうだ。
でも、そんな事言ってたら元気な体にはなれないんだよね。
どんなに吐き気がしても食事を取らなきゃならないし、髪の毛が抜けても頑張らなきゃならない。
すべては生きるために・・・。

移植後急変した薫に奈緒子がドナーである事がバレちゃって、さとり(財前直見)が「薫ちゃんはお母さんから二回も命もらったんだよ」と言うと、「死ねないじゃん!」と返す薫。
そうだよね、母親のためにも死ねないよね。

ってなわけで、薫ちゃんは元気になりました。
辛い治療に耐え、孤独に打ちひしがれそうになり、それでも乗り越えられたから幸せそうに笑ってる薫がいるんだよね。
院内学級で学んだ事、知り合った多くの子供達・・・すべてがこれからの薫の人生に強さや優しさを教えてくれた事でしょう。

とにかく薫ちゃんが助かってよかった。
そして、やはりあの「命」という詩は読めば読むほど深いなぁと思います。
「命が疲れたというまで精一杯生きよう」
これは何も病気を抱えた人だけが当てはまる言葉ではなく、みんなが心の中に持ち続けなきゃならない言葉だと思うなぁ。

 

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