霊感バスガイド事件簿

原作:赤川次郎
P:横地郁英
主題歌:「Harmony」 安良城紅 

第1回
「しのび泣く木」
脚本:大石哲也
演出:中島悟

菊川怜主演って事で、さすがのテレ朝深夜枠好きな私も躊躇したんだけど、かつて「OL銭道」も書き切ったじゃないか!頑張ろう!>自分・・・って感じで観る事にしました。m(_ _)m
その菊川さんですが、私は「OL銭道」の時より良かったと思います。
なんつーか、あのガツガツしたところが役柄上なかった分だけ、かなり観やすかったかと・・・。
小さな頃から霊感のあった藍(菊川怜)が、心霊ツアーを手がけるすずめバスのバスガイドになり、数々の心霊スポットを訪れるってわけでしょうか?
霊の存在を感じた時のキメ台詞が「感じじゃった♪」みたいなんですが、これがもっと効果的にキマってくるといいかもしれませんね〜。
初回の雰囲気だと、イマイチ決め台詞のインパクトが弱いような・・・。(^。^;)

深夜に「霊感」とタイトルにつくような作品だし、怖いものが苦手な私はかなりビビッてたんですが、この程度なら怖がらずに見られます。
普段の藍がくだらないダジャレばっか言ってるキャラというのも、ちょっと救われる面かもしれないし・・・。

今回は過去に暴行を受けて亡くなったサラリーマンの霊が、犯人たちを犯行現場に呼び寄せては殺すというものでしたが、そのサラリーマンの娘・のぞみ(華原朋美)とは知らずに犯人の一人である沖田(沢村一樹)が手篭めにしてた(表現古っ)というのが、ちょっと妙な感じはしましたね。
のぞみの家にも出入りしてたし、仏壇にはお父さんの遺影もあったのに・・・何より名字が同じなのに何の違和感も抱かなかったのだろうか・・・と?
まぁ、沖田を殺そうとしたのぞみをお父さんの霊が止めて、最終的に沖田は自首してお父さんも成仏とキレイにまとまったようですが・・・。(^。^;)
毎回のゲスト出演も楽しみだし、そこそこ楽しめそうで良かったわ。(^。^;)ホッ!

第2回
「心中無縁仏」
脚本:大石哲也
演出:中島悟 

すずめバスのツアーで、かつてカップルが心中した湖に行った高校生のルリ子(山田麻衣子)に、心中した諒(河相我聞)の霊が憑依した。
諒の霊曰く、一緒に墓に葬られた知美(今村雅美)のお骨が実は知美のものではないという。
真相をつき止めて欲しいと頼まれた藍(菊川怜)。

いやぁ、毎回笑えないダジャレが連発なんですが、「ごっつい石にごつーい(ご注意)」はいくらなんでも・・・。(^。^;)
「ドッペルゲンガー」と「どんぶり勘定」も聞き間違ったりしないと思うんですが・・・。
まぁ、そのあたりは流しましょう。(^^;ゞ

ルリ子に諒の霊が憑依したって事で、山田麻衣子ちゃんの口の動きに合わせて河相我聞君の声がアテられてるんですが、これがなかなかピッタリで時々ちょっと怖くなってしまいました。
・・・が、山田麻衣子ちゃんのアクションシーンは、ちょっと迫力がなかったなぁ。

ストーリーとしては、心中を図った後、知美は病院へ搬送され命を取りとめたものの、勘定をなくして5年間を過ごしてきた。
そして諒と一緒のお墓に入れられたお骨は、知美の父親が同じ時期に亡くなった部下の母親の骨を金で買い取ったものだった・・・って。(・・;)
そんな、どっかのおばちゃんの骨と一緒にお墓に入ってた諒を思うと、あたくしは違った意味で泣けてしまいましたわよ。。・゚゚・(>_<)・゚゚・。
諒が眠ったままの知美の感情を目覚めさせて、知美の目から涙が流れ出した・・・というシメの部分も、涙の量が多過ぎて逆に引いてしまったわ。

来週は上戸彩ちゃんがゲスト!豪華だけど中身はどうかな?

第3回
「神隠し三人娘」
脚本:大石哲也
演出:麻生学

上戸彩ちゃんがゲストって事でちょっと期待して見てたんだけど、インパクト弱い感じで拍子抜け。(^。^;)
いや、別にいんだけどさぁ、予告でもいかにもメインって感じで映ってのに、実際見てみたらあらら?みたいな・・・。
10年前に神隠しと騒がれた、連続少女失踪事件の犯人がテレビ局の倉沢(神田利則)だったという結末なんだけど、まず神田利則ってーのもビックリなキャスティング。(^^;
おまけに小木茂光さんが出てるんだけど、これも小木さんを使うほどの役か?って感じだし、うーん・・・。(言葉無し)

ただ、今回の話は今までよりちょっと怖かったなぁ。
映像による怖さが増していたような・・・。
でも、怖いのが苦手な私は適度に突っ込みどころがあるぐらいの方が、安心して見られていいんだけど・・・。(^^;ゞ

主役の藍(菊川怜)の存在感もあまり強くないんだよね〜。
それを喜ばしく思ってる方も多いような気がするんですが・・・。(^^;ゞ

第4回
「未練橋のたもとで」
脚本:小川智子
演出:位部将人

何だかよくわからん話だった。(^。^;)
光子(渡辺典子)の母親・咲(市川千恵子)と結局は結ばれなかった恋人で元厚生大臣の安部圭介(庄司永建)の恋物語を映画化。
咲はこの映画化に反対し、光子ともめているうちに転倒し頭を打って死亡。
その死体を壁の中に隠し、光子は特殊メイクで咲に成りすまし、圭介との再会をドラマティックに見せて、映画を成功させようとしたみたいだけど、それまでに藍(菊川怜)が見た怖い夢の意味なんかが解明されないまま終わっちゃって、結局光子もどうなったのさ?みたいな終わり方で消化不良!
しかも、咲さんは圭介さんの事を心から愛していたのに、最後は死んだ咲さんの手が圭介さんを導く形で、橋から転落死させてしまうってーのもどうでしょう?
死んで初めて結ばれたって事なんでしょうが、古き良き時代の女性なら静かに圭介さんの死を待っていてほしかったわ。
余命半年とか言ってなかったっけ?>圭介さん

特殊メイクで母親に化けてた光子が、バリバリバリ・・・とメイクの顔を剥がすのも、昔見た明智小五郎シリーズみたいで、何だかなぁ・・・。(ふぅ)
せめて観終わった後に、「なるほどね〜」と思わせて欲しいものだわ。

第5回
「亡霊の棲む病院」
脚本:大石哲也
演出:中島悟

今回のお話はいい感じに怖くて、深夜ドラマとしてまずまず満足できました。
ただ、「ゲッツ!」とかインリンとかは微妙っすね。(^^ゞ
インリンもナース姿で最後自ら胸をはだけて死ぬという役なんですが、それならもっと思い切ってやってくれてもよかったのに・・・。
ちょっと中途半端なところが「むむっ!」って感じでした。(^^;

病院で1年前に心臓のバイパス手術を受けて亡くなった深雪(吉野きみか)の亡霊が、医者やナースたちを殺すという噂だったけど、実は深雪の霊のふりをした仁科(大鶴義丹)の仕業だったというストーリー。
仁科と深雪は元夫婦で、彼女が亡くなったのは新しい人工心肺装置を試すため・・・つまり実験材料にして殺されたと仁科は恨んでいたってわけね。
霊より人間の方が怖い・・・まさにそういう内容でした。
ストーリーはそれで良かったんだけど、仁科の台詞がちょっと大鶴義丹に言わせるのはどうよ?と思うようなものばかりで、そっちが気になってしまったわ。(^^;ゞ

藍(菊川怜)に結婚しているのか?と尋ねられた時の仁科の返答・・・「離婚しました。すれ違いばかりで・・・。」(笑えません)
深雪の亡霊ではなく仁科の仕業だったとわかった後も、「君にはわからないだろう。妻と子供を同時に失った気持ちが・・・。」(シャレになりません)

ってなわけで、ドラマと関係ない部分が一番気になったわけですが(^^;、最終的に自殺しようとする仁科を深雪の霊が「あなたは命の重みをしっているはず」と言って、思い留まらせるあたりは救いがあったし良かったのではないでしょうか。

第6回
脚本:大石哲也
演出:田村直己

ドラマとしてのまとまりは、徐々に良くなってきているような気がします。
話の筋は読めちゃうんだけど、ベタながらも面白いというのもアリだと思うので、個人的にはOK!

半年前、結婚式の前日に通り魔に殺された貴子(梨花)の霊が、妹・由季(上原さくら)と北島(坂上忍)の結婚を邪魔しようとしている・・・という話かと思いきや、何と貴子は妹を北島の手から守ろうとしていたんだよね。
貴子には2億円の保険金がかけられており、その受取人が由季・・・。
北島は神父(松澤一之)をそそのかし貴子を殺害、由季が受け取った保険金を手に入れるために結婚しようとし、その後由季のことも殺す計画だったんだけど・・・。
私としては、ここでそそのかされたとはいえ、神父がこの事件に絡んでいた事があんまり納得できなかったんだよなぁ。(・・;)
献金だけではやっていけずに、教会を維持するための金が欲しかったのかもしれないけど・・・。

誰が犯人かというのは、北島と由季のツーショット写真で北島の顔だけが燃やされてしまう事で想像はついたけど、貴子の霊になった梨花の顔が恐ろしくてなかなか怖がらせて頂きました。m(_ _)m
姉の霊はあくまでも妹を守りたかったという事で、姉妹愛を感じさせるラストだったけど、何だか笑っちゃったのは貴子の霊に殺されそうになっている北島を見た君原(海東健)の一言!
「何、一人でやってんだよ」_・)ぷっ
君原には霊が見えないから、北島が一人で変なことしているようにしか見えないんだよね。(笑)
妙にツボで笑ってしまいました。
あ!主役の藍(菊川怜)の事を何にも書いてない。(^^;ゞ

第7回
「夜泣くオフィス」
脚本:小川智子
演出:麻生学

アパレルメーカーのオフィスで夜になると聞こえる女のすすり泣く声。
声の主は半年前に亡くなった社長の奥さん・美沙子(銀粉蝶)。
社長の江藤(長谷川初範)と不倫関係にあるひろみ(菊池麻衣子)が美沙子を殺したのではないかという噂が立つ中、美沙子の霊に苦しめられるひろみ。
そして、そのひろみの同僚・今日子(須藤理彩)が藍(菊川怜)に相談。
問題のオフィスで心霊バスツアーが敢行されるんだけど・・・。

絶対に江藤が怪しいと思ってたんだけど、しっかり騙されちゃったわ。(^^;ゞ
私の予想では江藤がひろみと付き合い出して、美沙子が邪魔になり殺してしまった。
だけど、その後ひろみの同僚の今日子が気になり出して、今度はひろみを殺そうとした。
美沙子の霊がひろみに見えて、次には今日子にも見えるようになったのは、江藤は危険だから気をつけて・・・と教えに来てるんだと思ってたの。
じぇんじぇん違ったわ!(^^;
実は江藤の事を好きだった今日子が、まず美沙子を殺し、その霊がひろみを呪い殺してくれれば、自分が江藤と一緒になれると思っていたというじゃない。
うーん、美沙子を殺したとして、普通その霊は殺した相手を呪い殺すんじゃないかしら?
霊だっておバカさんじゃないんだし、自分を殺してもいない人を呪い殺すとは思えないんだよね。(^^ゞ
そのあたりがいまひとつ納得できなかったんだけど、緑色のライトで照らされる銀粉蝶さんがあまりにも怖かったので、もうそれだけでOKです。(ぶるぶる)

江藤が女ったらしだったのは間違いないわけで、最終的には美沙子の霊がいずれ江藤が死んで「あっちの世界」に来た時に、自分のところに戻ってくる事を誓わせて成仏したって感じだったけど、終わりのない死後の世界に自分を待ち続けている妻がいるというのも江藤にとっては恐ろしいことかもしれないわね。

第8回
「その女の名は魔女」
脚本:平林幸恵
演出:位部将人

うーん、これといった感想が残らない今回の霊感バスガイド事件簿。
8年前に火あぶりにされた家族というのが、いまいち受け入れられなかったのかもしれないなぁ。
はるか昔に火あぶりにあった女の怨念なら、逆に怖さが出たのかもしれないけど、8年前って結構最近だし、火あぶりと言いつつ事故みたいなものだったわけで・・・。
火走村の旅館の女将・久美子(吉本多香美)の色っぽさと、久美子の親友で火あぶりにされて死んでしまった恵利子(矢部美穂)の怖さは良かったんだけど、ストーリー的にいまひとつインパクトに欠けたような・・・。(^。^;)

藍(菊川怜)の「感じちゃった」の台詞が、今回は入浴シーンで言わせてみたりと、深夜に頑張ってサービスしようという試みは伝わって来たんだけど、肝心のストーリーに面白みがなかった。

最後の爆発頭の良子さん(高橋ひとみ)には笑ってしまったけどね。

深夜枠ではちょっと怖くもあり、笑いもあり・・・という「トリック」があったけど、このドラマもそんな路線を目指したのかなぁ・・・なんて思ってしまった。

第9回
脚本:小川智子
演出:麻生学

土蔵って、それだけで怖いっすね。(^^;
その土蔵の中で亡くなった祖母・信子(佐々木すみ江)の幽霊・・・。
うーん、それだけで十分恐ろしい。

信子の霊に恨まれていると思っていた孫の充代(佐藤藍子)が、実は信子に守られていたという結末なんだけど、前にもこの手の話があったような・・・。
ちょっと「またかよ!」と思ってしまった。(^^;ゞ
古い8ミリフィルムに映っていた充代が首をしめられる光景は、実は充代ではなく彼女の母が殺される映像だった。
母親は男を作って出て行ったと充代には伝えられていたが、それが信子のついた嘘で、実は病弱だった充代の父親が永遠に充代の母を自分のものにしたくて殺してしまったという惨い話。

幽霊より怖いのはやはり生きている人間って事で、充代を心配するあまりストーカー行為に走っていた神原(五代高之)が充代の首を絞めるところは怖かった。
愛情も行き過ぎれば恐ろしいですな。

ってなわけで、幽霊には守ってくれるいい霊もいるんだよって事っすね。

最終回は生瀬さんがゲストって事で、少し期待しちゃいます。

最終回
「さよなら霊感バスガイド」
脚本:大石哲也
演出:中島悟

終わりました〜。(笑)
最終回は生瀬さんの演技で強引にねじ伏せた感じがしますし、何となく「スカイハイ」を感じさせるような部分もあったんだけど、1時間あくびをせずに観ることができました。(^^;ゞ

映画監督の北沢(生瀬勝久)の最新作の撮影現場で、次々と起こる事故。
それは当初、自殺した(と思われていた)北沢の妻・えり(かとうかずこ)の霊の仕業だと思われていたんだけど、実はすべて北沢が起こした事だったというもの。
自分の最新作を作りたいがために、キャスティングに反対する脚本家のえりを殺し、主役の恵(高樹マリア)が力不足だとわかれば恵を殺し、その現場を見て北沢を脅し主役の座を掴んだ真希を口封じで殺し、自分が目をかけていた由美(吉野紗香)を主役に抜擢した北沢。
何という自分勝手な監督なんでしょうか?
自分の作品を作るために、これほど殺人を重ねてしまうなんて・・・。

その上、藍(菊川怜)まで刺してしまった北沢は、えりの霊によって串刺しに・・・。\(><)/ギョッ
黄泉の国の入り口までやって来た藍は、えりに促され自分がいなくなって悲しむ人たちがいる事を知り、現世へ再び舞い戻った。
えりが「スカイハイ」で言うところのイズコの役目をしていたようで、ちょっと釈ちゃんを思い出したりもしたんだけど・・・。(笑)
最後まで町田藍は町田藍らしく・・・って感じでしたね。
何となく続編とかも作りやすそうな雰囲気で終わったように思いますが、個人的にはこれはここで終わりでいいかな?なんて・・・。(^^ゞ

 

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