金曜エンタテイメント特別企画
Dr.コトー診療所2004

原作:山田貴敏 Dr.コトー診療所 (1)ヤングサンデーコミックス
企画:杉尾敦弘
P:土屋健
主題歌:
中島みゆき ♪銀の龍の背に乗って
     「Dr.コトー診療所」オリジナルサウンドトラック

前編
脚本:吉田紀子
演出:中江功

こういうSPものは、連ドラの名場面をつなぎ合わせたりしがちなんだけど、今回のコトーSPはそういうところが見受けられなくて嬉しかった。
ただ、連ドラからのファンにちらちらとわかるアイテムみたいなものが散りばめられてて、それは結構たまらないもんがあったよ。
だって、冒頭からあきおじの藁草履だよ。(涙)
コトー先生(吉岡秀隆)が自転車で一本道を走る姿で、すでに(ToT)ウルウルしちゃったし(^^ゞ、重さん(泉谷しげる)が娘さんからもらったジャンパー着てるのとか、コトー先生が船酔いのおまじないをちゃんとしつつも、いまだに船酔いしてるのとか・・・。
あぁ、「Dr.コトーだ!」と当たり前ですが、しみじみしてしまいました。

東京から島の小学校に赴任してきた小沢先生(光石研)。
その娘・ひな(尾崎千瑛)にひと目惚れした剛洋(富岡涼)。
剛洋が本土の中学校を受験して、将来は医者になりたいという夢を持っている事に悩む剛利(時任三郎)。
う〜ん、久々の剛利も相変わらず浅黒くてカッコよかったわ。
そして、息子の将来を考え学費を工面するために船を売ろうと考えるあたりも、何だか泣かせるよね。
やっぱ島の漁師としては、息子にも同じ道をたどって欲しいもんだろうけど・・。

そして、後半で一気にたたみかける様に彩佳(柴咲コウ)の母・昌代(朝加真由美)が脳内出血で倒れるというエピへ。
いやぁ、もうこの話は正直辛かった。
個人的な事ではありますが、私も父を脳内出血で亡くしております。
今回の彩佳や正一(小林薫)とは少し違うかもしれないけど、倒れられた後に家族が後悔する気持ちというのが痛いほどわかるんですわ。
正一は自分が酔っ払って寝てしまっていた事を悔いるだろうし、彩佳は診療所が忙しかったからと母が電話で頭痛を訴えたのに、「そのぐらい・・・」と相手にしなかった事を悔やんだでしょう。
しかも、彩佳は看護師だから余計に自分を責めたのでは・・・。
私の場合は、親とはすでに離れて暮らしていたんだけど、父親が倒れる数日前に私の留守番電話に長々とメッセージを残していて・・・。
その留守番電話、マイクロカセットを使ってたんで結構長い時間録音が出来たんだよね。
メッセージの内容は、まるで作文みたいで・・・近所の様子とか季節の移り変わりとか、まぁ当時の私にとっては「何言ってんだか・・・」って感じで。
結局、たった一回聞いただけでメッセージを消去しちゃったんです。
それから数日して父が倒れ、そのまま・・・。
あのメッセージは父の最後の言葉だったのに、それをあっさり消してしまった事をあれから10年以上経った今でも後悔してる私。
そんな自分にとっては、昌代さんが倒れてからの家族の悲しみが何とも辛かったんですわ。
家族って永遠のものだと勘違いしがちなんだけど、特に予期せぬ時に家族が倒れたりしたらどうしていいのかわからない。
情けないぐらい、対応できなくなってしまう。
そんな姿が彩佳にも正一にも垣間見れて、何だか泣けてしまいました。(・・,)グスン

後編はもっといろんな事が起きるようで、今日以上に目が離せなくなりそうな予感。
昌代さんのオペがうまくいきますように・・・とお祈りするしかないけど、予告でちらっと映った車椅子を押す男性の姿が気になります。

後編
脚本:吉田紀子
演出:中江功

昌代(朝加真由美)の手術は成功、しかし目を覚ました後も言葉は出ず、右半身は動かない。
命が助かっただけでもありがたいと思わなきゃいけないんだろうけど、こういう現実ってショックだよね〜。
家族はもちろん、本人が一番もどかしいんだと思う。
今まで出来ていた事が出来なくて、今までは自分が家族の世話をしてきたのに、急にみんなが自分の世話をするようになって・・・。
昌代の苛立ち、家族の苛立ち、何かしてやりたいのに何も出来ない正一(小林薫)の気持ち。
どれも、わかるな〜って感じだった。
それだけに彩佳(柴咲コウ)が本土の病院を見に行った間に、昌代が書いた「死にたい」という震える文字の衝撃は正一にとって大きなものだっただろうなぁ。
慣れない家事、一日付きっきりでの看病、正一だって少なからず疲れているわけで、そこへ「死にたい」という文字を見たら、がくーんと気落ちしてしまうと思う。
だけど、ここでも重さん(泉谷しげる)の荒っぽい励ましがよかった。
「死にたい」と書かれたノートの切れ端をビリビリに破いて、人間死んだらお終いだと・・・。
看病できるだけマシだと・・・。
「夫婦ってーのは、二人いて初めて夫婦だろ?」(涙)
彩佳が見つけてきた神戸の病院へ一度は行く決意を正一、しかし昌代本人が島を思う気持ち、そしてみんなが支えようとしてくれる温かい気持ちで、結局は島に残ってリハビリを続ける事を決意。

一方で剛洋(富岡涼)が本土の中学校を受験するため、東京へ転校するエピ。
ひな(尾崎千瑛)との淡い恋、剛利(時任三郎)が自分のために船を手放そうとしている事を知って悩む姿、親友・クニちゃんへの想い。
幼い剛洋が悩んでいて、だけどいつも相談にのってくれるコトー先生(吉岡秀隆)は忙しくてなかなか話を聞いてもらう暇もない。
父親・剛利が剛洋を船に乗せ、「お前の夢が叶うように俺は俺の一番大切なものを手放した。お前も本気になれ!」と言うところは、あまりにカッコよくて泣けちゃったよ。
東京へ行って本気で頑張ると告げた剛洋を、黙ってしっかりと抱きしめるところもじ〜んとしちゃって・・・。
父親と息子の強い絆を感じたし、父親の大きな愛情もひしひしと感じた。
お別れ会で涙をボロボロこぼしながら「ビリーブ」を歌うクニちゃんでも号泣。
そして陸での仕事を始めたため、見送りにいけなかった剛利に茉莉子(大塚寧々)から渡された剛洋の贈り物。
新しいタオル・・・ここでも泣けちゃったなぁ。
そうそう、いつも小汚いタオルを首からぶら下げて仕事してたんだよね・・・剛利。
そんな父親への新しいタオルのプレゼント、これは父親も泣けるでしょ。
ひなちゃんにも別れ際、「私、剛洋君のこと大好き」と耳元で呟かれて、本土へ行く船は出て行った。

正直後半の2時間半はちょっと長く感じた。
というか、昌代さんのエピと剛洋のエピが、何となくバラバラで・・・。
これがうまく絡み合ってると、ドラマとしてはより面白かったと思うんだけど。(^^;ゞ
もちろん剛洋のエピも良かったんだけど、今回は昌代さんの方にもっとスポットをあてておいてもよかったんじゃないかな?
後半はコトー先生の見せ場が少なかったように思う。
随所で泣けるシーンはあったけど、全体的にはちょっとダレちゃったのが残念。
あきおじの回想シーンは条件反射で泣いちゃいましたけどね。(^^;ゞ

 

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