3年B組金八先生

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原作・脚本:小山内美江子
P:柳井満
主題歌:海援隊 ♪初恋のいた場所

第1回
(スタートスペシャル)
「史上最低の3B!」
脚本:小山内美江子
演出:福澤克雄

始まりました、金八先生!
今回の3Bの生徒たち、数人はチェックしてたんですが、完璧にチェック漏れしてたのが伸太郎(濱田岳)だったわ。
「平成夫婦茶碗」でおりこうさんな長男の運を演じていた濱田岳君が、ここではすぐに先生をおちょくる生徒なんだもんなぁ。
顔はあのまんまなのに(笑)、性格が運とは全く違っててちょっと焦ったわよ。(・・;)

花子先生(小西美帆)が産休に入り、代理で桜中学に赴任した金八先生(武田鉄也)。
しかし、まぁこのクラス(だけじゃないのかもしれないけど)が、とんでもないんだよなぁ。(^^;
「先生って、怒る系?」「出欠、確認してない系?」
(`ヘ´) プンプン。
あのね〜、そんな物言いは誰だって腹が立ちますって!
今日、金八さんが何度「はい、一度静かにしよう」って言ったと思ってるんだ?
ちょっと口を開けば、クラス全体でワーワー騒ぎ出して、携帯は鳴る、ゲームはする、チャチャは入れる・・・本当にとんでもないよ。ヽ('ー`)ノオテアゲ-

携帯と言えば、テストのカンニングが携帯メールのやり取りというのも時代を感じたわ。
「なるほど」と納得しちゃったもの。(納得しちゃいかんのだけど・・・)

初回は、やっぱ母親(萩尾みどり)に虐待されてる丸山しゅう(八乙女光)が気になるわ。
あのただならぬ雰囲気は怖かった〜。
しゅうが家に帰ると、つかつかつかと近付いて物も言わずに、いきなり殴る蹴る・・・。
家の外に置かれたボロボロのトラックとか、家の中で誰も寄り付かないような部屋とか、どうもあそこに父親がいるみたいなんだけど、何で閉じこもってるんだろう?
暴力団みたいな人たちにしゅうが追いかけられた時の、「お父さんの具合は?」みたいな台詞も気になったけど、今回は初回からドラッグが扱われてて・・・。
しゅうのお父さんがドラッグの中毒なんかじゃなければいいな・・・と思ってるんだけど。

転校生としてやってきた弥生(岩田さゆり)も障害があるようで、とりあえずその事は学級委員にしか知らされず・・・。
いつもはニコニコ笑っていて可愛い弥生に、障害がある事がクラス中の生徒の知るところとなれば・・・そんな時でも伸太郎は茶化したりするのかな?と気になってみたり。
度々パニックを起こしてしまう弥生、彼女が3Bにとけ込めるのはいつなんだろう。
なかなか重い初回でしたが、時代にあった教育問題が満載なので、やっぱ親としては見ておきたい作品でございます。m(_ _)m

第2回
「3B VS ヤヨの微笑」
脚本:小山内美江子
演出:三城真一

弥生(岩田さゆり)のことで、クラスが何となくぎくしゃくし始める。
駆けつけた弥生の母(五十嵐めぐみ)が、生徒達の前で話をする。
弥生が生まれた時嬉しかったこと、障害があるんじゃないかと知って愕然としたこと。
金八先生の話は聞かない生徒達も、弥生のお母さんの言う事には耳を傾けてくれて、まだよかったわよ。
あーた!ここでお母さんの話まで聞かなかったら、あたしゃ〜我慢ならなかったと思うわ。

自分の方が弥生より先に死ぬ・・・自分が死んだ後、弥生が自立してやっていけるように、初めての普通学級を卒業できることは希望の光なんだと。
親が子を思う気持ち、少しはわかってくれただろうか?
「ヤヨを守る会」だか何だか知らないけど、過剰に反応しなきゃいいけどなぁ・・と思ったりして。

弥生はスペシャルオリンピックスの聖火ランナーの練習をしてるのね。
3Bの数名はそんな弥生のサポートをやろうとしてるみたいだけど、そこには弥生以外にもたくさんの知的障害者が参加してて・・・そういう中で学校では体験できないような何かを掴んでくれたら嬉しいけど、何だか今回の3Bって本当に「あちゃちゃ」な生徒が多いだけに心配だわ。

一番気になるのは、しゅう(八乙女光)よね。
お母さん(萩尾みどり)は後妻らしいけど、それだけであんな酷い虐待をするとは思えないし、家の奥にあるいつも扉の閉ざされた部屋が気になるところ。
やたらドラッグの話が出るし、あの中にヤク中になったお父さんがいたりしたら、あまりにも重いなぁ・・・なんて。
今回はお母さんの暴力を防ごうとして、お母さんが階段から落ちて怪我をしちゃったけど、それがどうしてか「しゅうの家庭内暴力」って事で伝わってしまって・・・。
チャイルドラインに電話をするしゅうを見て、本当にボロボロ泣けちゃったよ〜。
しかも相談員が吉行和子さんでしょ?
そういう電話相談には、誰だって気軽に電話しないと思うわけ。
誰にも相談できず、でも自分の心の中にしまい切れず、ある意味、関係のない相手だからこそ話せたりする部分もあるんじゃないのかな〜って思うのよ。
そういうところまで追い込まれて、しゅうが電話をしたと思うと、もう辛くて辛くて・・・。(涙)
知的障害のある弥生が母親にしっかりとした愛情を注がれている光景を、どこか羨ましそうに見ていたしゅうがせつなかったわ。
そして、そんなしゅうが落としたリンゴを弥生が拾って渡したり、何だか二人の間に見えない絆みたいなものが生まれるのかしら?

「ヤヨを守る会」なんてもんがありながら、実はヤヨが3Bを救うのかもしれないね。

それから伸太郎(濱田岳)の給食費未納・・・ヾ(・・;)ォィォィ、入学以来ずっとかよ!(^^;
それにはどんな背景が隠されているのか・・・あの、いつも人をおちょくったような態度はどこから来るものなのか。
そして、拡声器使って話すヤツ・・・うるさい!(怒)
金八っさんも、拡声器取り上げろよ!

第3回
「悪魔のささやき」
脚本:小山内美江子
演出:加藤新

もーーーーー、見てるだけで腹が立つ!
あの金八先生(武田鉄也)が手をやくクラス・・・。
でも、これが現実の中学生のクラスと、そう変わりないというのが何とも悲しい。

耳の不自由な弟を持つソン(平圭翔)が、弟の補聴器を外して壊した奴がいると知って、大暴れ。
人違いで1年生を殴って前歯まで折ってしまった。
うーん、このソンを演じてる子、ちょっと怒鳴りすぎだなぁ。
もうちょっと演技がどうにかなればいいんだけど・・・。(^^;

今回は孝太郎(竹内友哉)と和晃(村上雄太)がマリファナを吸ってしまったというのが、一番の問題だっただろう。
ショックだったのは、孝太郎がマリファナを吸った事を大して悪い事とも思わず、クラスに戻っても「臭い飯、食ってきました。」とか言っちゃって、そういう体験をした事をまるでヒーローにでもなったかのように話して聞かせるところ。
今までは和晃にしか心を開いてないように見えた孝太郎だけど、何だか様子が違うみたい。
和晃の家に入り浸ってゲームをする、ただそのためだけの人材としか孝太郎は思ってなかったんじゃないかしら?
和晃の方はそうじゃなくて、孝太郎を友達として繋ぎ止めたくて、家やゲームを提供していたような・・・何だか本当の友人関係とはちょっと違う側面が見えた気がして、すごく気になってしまった。
話は戻るけど、英雄気取りでマリファナ体験を話す孝太郎にしゅう(八乙女光)がキレて殴りかかって・・・それがクラス中に広まって、殴りあうもの、プロレスの技をかけるもの・・・収拾つかずな3B。
こういう光景を見てると、本当に情けなくなるね〜。
真面目にケンカをしているものの傍らで、ふざけてケンカしているものあり・・・で、クラス全体が落ち着かない。
しゅうがあれだけドラッグに反応するのは、やはりお父さんと関係があるのかな?
今回、最後に映ったしゅうの家の開かずの間・・・車椅子があって寝たきり状態の人物がベッドに横たわっていたけど、あれがしゅうのお父さんなんだろうね。
ドラッグであんな風になってしまったのかしら?

それにしても放課後、まだしゅうに「いきなり殴りやがって、どういうつもりだ?」と文句をたれる孝太郎。
あーーーー、あたしゃ〜、しゅうの代わりにキレそうだよ!(怒)
「どういうつもりだ?」って、その言葉、全部お前に返してやりたいよ!>孝太郎
どういうつもりで和晃と接し、どういうつもりでマリファナに手を出し、どういうつもりでそんなヒーロー気取りなんだ?

あと、拡声器君はやっぱ青木さん(加藤隆之)の赤いあざを気にしてたのね。
しかし、「あのあざは、うつる」なんてクラスに言いふらすのはどうなのよ?
それに対して何も言えない金八先生もどうしちゃったの?って感じだし、家では乙女(星野真里)と口論になっちゃうし・・・。

何だか今回の金八先生はクラスの生徒達に話を聞いてもらうことも出来ないようで、ちょっと不安だったんだけど、予告ではついに金八先生がキレてたね。
そうそう、ガツンと言う大人が少なくなって、子供が大人をナメてるのかもしれない。
人の話ぐらい聞けないと、何も吸収しないまま体だけ大人になっちゃうぞーーー!
てめーら、話ぐらい聞きやがれ!・・・と言ってやってくれ〜、金八っつあん!(泣)

第4回
「金八遂に大激怒!」
脚本:小山内美江子
演出:福澤克雄

怒った!怒った!金八(武田鉄矢)が怒った!
っつーか、今まで何で怒らないのかが不思議だったんだけど、ようやくあの3Bを怒鳴りつけてくれて、ある意味ホッとしたわ。
文化祭の出し物がなかなか決まらず、やっとソーラン節に決まったかと思えば、半纏の受け渡しに現れた先輩のチュー(中尾明慶)、美紀(森田このみ)、そして「あたしの信太(辻本祐樹)@この間デカレンジャーにも出てたよね(^。^)v」に向ってタメ口・・・。
先生に対する口の利き方もなってないんだから、先輩に対してなんてもっとなってないんだろうけど、チューがキレる気持ちもよくわかるなぁって思った。
何だろうか?あの無礼な集団は・・・。(ーー;)
ああいうのが一人、二人、クラスにいるというのならわかるけど、ほとんど全員あの調子じゃん!
特に伸太郎(濱田岳)と拡声器君のうるさいこと!
伸太郎なんて、先生が何か一言言う度に口を挟んでるし、またその態度が人をバカにしてて腹が立つ。
そんなこと言う暇があったら、給食費払え!ってーの!
伸太郎の親もひどかったよなぁ。
明らかに金持ちそうなのに、父親も母親も金八が家まで行っても逃亡・・・って感じだし。(^^;
親子共々、どうなってんだか・・・。(ため息)

そして、しゅう(八乙女光)もね〜。
「お父さんを殺す時は僕がやる。母さんにはやらせない。」なんて物騒な・・・。(ーー;)
暴力団風な男達にいつも追いかけられてるし、しゅうのお父さんが持ち逃げしたものが暴力団のオヤジさんが目の色を変える量だとか言ってるし・・・。
その持ち逃げしたものというのが、ドラッグなんだろうか?
持ち逃げしたもの、寝たきりのお父さん、母親(萩尾みどり)の暴力・・・これがどう結びつくのかわからないけど、しゅうが抱える問題は想像よりずっと重そうな気がする。

で、話は飛んでしまったけど、金八さんが怒鳴った話。
怒鳴って当然なんだけど、「私が出て行きますから。」と生徒達だけで話し合いをさせようとして、それでもやっぱクラスが気になって見に行くと、だ〜れもいない。(^^;
うーん、みんなで河原にソーラン節の練習にでも出かけたのか、「やってられないよ」と生徒達が帰ってしまったのか・・・。
どちらにしても、心配して戻ったのに誰一人教室にいなかったというのは、金八先生にはショックだろうなぁ。
ちょっと怒鳴ったからって、心を入れ替えるような3Bとも思えないし、まだまだ金八さんの苦悩の日々は続きそう。

第5回
「踊れ魂のソーラン」
脚本:小山内美江子
演出:福澤克雄

金八先生(武田鉄矢)が出て行った後、3Bはクラス全員でどこへ行ったのかと思ったら、とりあえず教室を出て河原にいたのね。(^^;
ここでも教室に帰ると純粋に言う者あれば、内申書にひびくからと言う者あり・・・戻らないという者あり・・・で、まとまらない。
結局、ヤヨ(岩田さゆり)が「先生のとこ、帰る」と言い出してみんなが戻り出したけど。

金八先生の「私をボイコットするためなら、一致団結できるんだね」という言葉。
先輩3Bの「ソーラン節を踊ってから、少しずつクラスがまとまった」という話。
この時の3Bがこんな言葉で動かされたとは思えないけど、とりあえず先生に負けてたまるかという気持ちはあったようで、もし1位を取ったら伸太郎(濱田岳)に頭をさげるという金八先生の言葉で、先生VS生徒達の勝負が決定した。
金八先生ももちろん生徒たちを煽ったわけなんだけど、そうやって売られたケンカをかう生徒達の言い草がまるでチンピラみたいで・・・。
ここでも、ちょっとげんなりした。
でも金八先生にしてみれば、第一段階クリアって感じだったのかも・・・。

ソーラン節、先輩3Bも練習に参加して、日にちがない中で必死に頑張ってる姿は美しかった。
やれば出来るのに、あえて最初からやろうともしなかった生徒達。
一生懸命何かに打ち込む事の素晴らしさ、爽快感、そして自分たちのソーラン節の証として、最後にバック宙を入れたいなど、アイディアも出せるようになって・・・。
でも「やりたい」って言ったくせに、「やってみろ!」と言われたら「いや、俺できない」ってあたりのやり取りは笑ったわ。
普通は自分が出来るからやりたいって言わないかい?(^。^;)
しゅう(八乙女光)が出来たから良かったけど・・・。(^。^;)ホッ!
必死で練習してる3Bに陰からこっそり「頑張れ、頑張れ」と言ってる金八先生がよかった。
本当なら大声で「お〜い、頑張れよ〜」と声をかけて、練習にも付き合ってやりたいところなんだろうけど、「打倒!担任!」で燃えてる3Bにそんなこと出来ないもんね。(^^;ゞ

そしていよいよ本番。
伸太郎の「構え」が音楽が始まる合図なのに、伸太郎ったら緊張で頭真っ白になっちゃって・・・。
ここでもその様子に気付いた金八先生が「勝負だ!伸太郎!」と叫んでくれたから、伸太郎が我に帰る事が出来て。
自分が憎まれ役になる事で、まずはクラスの団結を強くして・・・後はそれから・・・って思っていたのかしら?>金八さん
3B伝統のソーラン節は力強くて、気迫があって良かった。
ちょっと金八先生の気持ちになって、(ToT)ウルウルしちゃったよ。
会場も盛り上がって、先輩3Bも盛り上げて、養護学校の生徒達も楽しそうで・・・。
しゅうのバック宙も決まったし、ヤヨが最初と最後にちゃんと参加して楽しそうにしてるのも良かった。
今年から順位がなくなったということで、念願の一等賞はなかったけど、ソーラン節は敢闘賞!
立派な敢闘賞だったよ。
やり遂げた達成感で泣いてる伸太郎の表情が、今までの伸太郎とは全く違って・・・。
もちろん濱田岳君がそれだけ上手いんだけど、もう誰が誰を演じているとかそういうんじゃなくて伸太郎は伸太郎でしかなかった。
うん、それぐらい良かった。
花子先生(小西美帆)が金八先生に頭を下げているのをみて、またちょっと泣けちゃったし。
金八先生がちゃんと伸太郎に頭を下げて謝ろうとしたのに、たぶん本人は何故だかわからないけど涙があふれて・・・という状況のため、「もう、いい!」と顔を隠したまま廊下の水道で頭っから水をかぶってるのとか、泣き笑い状態だったわ。
ソーラン節、踊ってよかったね〜。
しゅうが見せた笑顔も、本当にキラキラで・・・。
最後にはヤヨが伸太郎に「泣いた」って突っ込まれてたのが可笑しかった。

さてさて、桜中学に民間校長がやって来る?
そして予告では孝太郎(竹内友哉)が、またシンナー?
せっかくソーラン節で生徒達が心を入れ替えるかと思ったのに、何で?>孝太郎

第6回
「からだという本」
脚本:小山内美江子
演出:三城真一

性教育用に元3Bの生徒で今は養護教諭のよし江(水間ちづる)が手作りした人形が問題になり、金八先生に預けに現れた。
その人形で大騒ぎする現在の3Bの生徒達。
ある意味可愛いな。(笑)
あんな人形であれだけ騒げるなんて・・・。
しかし、実際にあのぐらいの手作りの人形で父兄がワーワー騒いだりするのか?
めちゃめちゃリアルな作りだったりしたら、ちょっと引くかもしれないけど、あんな可愛らしい手作りの教材ならとっつきやすいし、わかりやすくていいじゃん!と思ってしまったわ。
千田校長(木場勝己)に人形の存在がバレて取り上げられたり、それを本田先生(高畑淳子)が必死に取り返そうとしたり、ちょっと大げさかな〜と思って見てたんだけど。

金八先生(武田鉄矢)は今シリーズで、生徒達の自主性を伸ばそうとしてるんだろうか?
今後どうするべきかというヒントだけを投げかけて、そこから先は考える時間だけを与えて実際に自分たちで考えさせ行動を起こさせる。
詰め込み主義な現代の学校生活では、「次はこうしなさい。その次はあれをしなさい。」と指示されるばかりで、生徒達が自分たちで考えて行動するって本当に難しいんだよね。
決められたカリキュラムを消化するだけで精一杯、余計な時間はない・・・どころか時間が足りないって感じで。
金八先生に時間を与えられて、3Bの生徒達がきちんと自分の頭で考えて保健室を片付けに行ったのはよかったよ〜。
本田先生にもちゃんと謝ってたし・・・。
銭湯も性教育の場だったという話とか、金八先生は今までに生徒という本をたくさん読んできたという話なんかは、結構心に染み入る話だったなぁ。
うーん、金八先生恐るべし!
武田鉄矢で泣かされたくはないと毎回思ってるんだけど、どうしても(ToT)ウルウルしてしまうのが悔しいようでもあり・・・。(苦笑)

悪い仲間とつるんでいる孝太郎(竹内友哉)。
今回もラストでシンナーを運んでいるところを金八先生が見てたけど、このシンナー仲間みたいな奴らの上には、しゅう(八乙女光)につきまとってる暴力団風なお兄さんがいるみたいだし・・・。
社会の中にそういう悪のピラミッドが出来ているのを、今回はまざまざと見せられそうな予感。
狭心症で倒れてしまった校長が、実は薬物依存だったという話も驚きだった。
何かに依存していないと、大人でさえ生きていくのが難しい社会なんだろうか?
抗うつ剤を服用して、校長も必死でいろんなストレスに耐えていたのね。
日頃、校長とは何かとやり合っていた金八先生も複雑なんだろうなぁ。

第7回
「友情が芽生える時」
脚本:小山内美江子
演出:加藤新

孝太郎(竹内友哉)、シンナー吸って奇声をあげながら走ってるのが怖い。
そんな孝太郎を見つけて追いかけるけど、追いつけない金八先生(武田鉄矢)に「老い」を感じたなぁ。

崇史(鮎川太陽)の父親(升毅)の貿易会社が、麻薬を密輸していたとして摘発。
父親自身は知らなかった事みたいだけど、社長さんだし会社の名前はバンバン出るし・・・。
崇史が学校に行きづらいと思う気持も無理はないって感じだよなぁ。
それにしても、崇史の父親についた弁護士が舞子(黒川智花)の父親(光石研)ってーのも、世間が狭いような・・・。(^^;

サブタイトルが「友情が芽生える時」だけあって、シンナーにハマる孝太郎を「たった一人の友達」だという和晃(村上雄太)とか、父親の会社が摘発され落ち込む崇史を励ますしゅう(八乙女光)とか、苦しいときに決して見放したりしない友情を見た気がした。

孝太郎にとって、和晃が自分を「友達」だと言ってくれた事がプラスに働けばいいんだけど。
この二人、お互いに支えあってるみたいで、どちらが欠けてもダメっぽい。
一方で、しゅうが今の自分の住まいを明かしたのって、崇史が初めてなんでしょ?
しゅうの中で、崇史は自分をさらけ出せる友達なのかしら?

予告は・・・いよいよしゅうを追いかける暴力団風の男(甲本雅裕)が、しゅうを探し当ててしまうみたいで、見ていて怖かったわ〜。
今思えば、校内暴力だの何だの言ってる頃って、まだまだ可愛いもんだったのかもしれない。
どんな関係にしろ、暴力団と中学生に接点があるというのが恐ろしいよ。

第8回
「しゅうの愛する父」
脚本:小山内美江子
演出:福澤克雄

甲本さん、怖いよ〜〜〜。(ぶるぶる)
しゅう(八乙女光)を捜すために、真佐人(冨浦智嗣)のちょんまげつかんで、無理矢理立たせたり突き飛ばしたり・・・。
いつも少し目線をそらした感じで、でもどこかをじっと見据えているのが怖い、怖い。(・・;)

それで、しゅうがあの二人組につかまって、車に押し込められて連れ去られるのを車掌(府金重哉)と伸太郎(浜田岳)が目撃してて・・・。
ここから先の伸太郎はカッコよかった!
「車掌!しゅう助けに行くぞ!」
くーーーー、しびれるほどカッコよかった!
カッコいいんだけど、笑いも忘れず・・・って感じで、車掌に「エロ本、棚に戻しなさい!」ってーのは笑ったよ。('-'*)フフ
河合(甲本雅裕)が車の中でしゅうのお腹をボコボコ殴ってるのが、何とも恐ろしかった。
だけど、人気のない場所で下部(畠中正文)にそれこそ死ぬんじゃないかってぐらい、しゅうを殴ったり蹴ったりさせている河合は、もっと怖かったよ〜。
目的はしゅうの父親なのに、中学生の息子をあそこまで酷い目にあわせるなんて・・・。
後を追った伸太郎と車掌も、簡単には入っていけない雰囲気だったけど、意を決して伸太郎がしゅうを助けに行こうとした時、夜回り隊が来てくれて・・・。
この時、初めて車掌の拡声器が役立った気がしたね。(苦笑)

安井病院に運ばれて、そこで安井医師(柴俊夫)からしゅうの体に虐待を受けた痕があると聞かされた金八先生(武田鉄矢)。
なかなか心を開かないしゅうが、虐待に耐えていたなんて・・・。
今回の河合たちからの暴行だって、ありえないほど酷いのに、それより以前から知らないところでしゅうが虐待されていたなんて・・・。
金八先生の心も痛んだんだろうな。
金八先生に家まで送ってもらって、二階へ上がるとき先生の背中におぶさって・・・。
しゅうは父親の背中を思い出したんだろうか?
奥の部屋から聞こえる咳・・・だけど、簡単には踏み込めないしゅうの私生活。
あの生活に中学生が耐えているというのが、何とも胸が痛むね。
崇史(鮎川太陽)には父親がドラッグでダメになった事を打ち明けていたしゅう。
崇史にとってしゅうが支えであるように、しゅうを支えてくれる誰かがいてくれるといいけど。

しゅうが翌日学校を休んで、その事に触れない金八先生に伸太郎が怒りをあらわにしてたよね。
あたしゃ〜、そんな伸太郎に涙しちゃったよ。
っつーか、浜田岳君・・・やっぱウマイわ。
みんながヤヨ(岩田さゆり)のトーチランに参加してた中、崇史に付き添っていたしゅう。
しゅうに励まされて、勇気を出して学校へ来た崇史。
危険をかえりみず、しゅうを助けに行こうとしたり、心からしゅうを心配している伸太郎。
金八先生が「いい奴だ」と言うところで、一緒に(゚ー゚)(。_。)ウンウンと頷いたわよ。
「君達は成長したね〜」
成長したというよりは、元々はみんないい子だったんだろうね。
誰にも心を開く事ができないしゅう・・・こんないい奴が君の周りにはいるんだよ・・・と伝えたい。

エンディングで「うじきつよし」という名前を見つけて、「え?どこに出てたっけ?」と思っていたら、何としゅうの寝たきりのお父さんだったとは・・・。
父親が億に近いドラッグを持ち逃げしたという話、何かの間違いであってほしいね。
そして、しゅうの母親(萩尾みどり)が何故しゅうに暴行し続けてきたのか、その理由も気になる。
はぁ・・・どっと疲れた。
そして金八先生が確実に老いているのを感じる。
いい意味でも悪い意味でも・・・。

第9回
「しゅうの母の秘密」
脚本:小山内美江子
演出:三城真一

しゅう(八乙女光)の母親・光代(萩尾みどり)が、しゅうの朝ごはんを作ってくれてた事にちょっとホッとした。
あれで食事の仕度もしてくれなかったら、可哀想すぎるもの。
舞子(黒川智花)の話だと、しゅうのお母さんは二度目のお母さんで、でも昔はいいお母さんだったらしいじゃないの〜。
しゅうはその「いいお母さん」だった時期を知っているから、今どんなに虐待されても我慢してしまうのかも・・・。

舞子が提案したしゅうへの寄せ書きノートを届けた金八先生(武田鉄矢)。
何気に光代に病院でしゅうの体に暴行の痕があると指摘された事を伝えてるんだけど、さすがにいきなり「お母さんでしょ!」とは言えないもんだから、今回の暴行事件のような事が以前からあったのかも・・・みたいな聞き方で。
ま、そりゃ当然光代はしらばっくれるわな〜。(^^;
ただね、あのノートも金八先生が光代に託した瞬間、本当にしゅうの手に渡るんだろうか?と心配だったりしたわけよ。
だけど、ちゃんとお母さんが渡してくれて・・・そういうところに、またホッとしたりするわけ。
やはり、あのお母さん自身も心を病んでてしゅうを虐待したりしてるんだろうけど、少しだけでも母親の部分が残っててくれたら、ちょっと希望が見えるような気がするじゃない?
この家族、いつか元通りの温かい家族に戻ってくれたらいいけど・・・。

体も心も傷ついた時に、クラスのみんなが寄せ書きしてくれたノートって、本当にありがたいんだろうなぁ。
メールもいいけど、こういう時こそ直筆の良さみたいなもんを感じるよね〜。
手書きの文字が書いた本人の気持ちをストレートに表し、一人一人違った文字でそれがその人そのものを表す。
もちろんノートを作ろうと思い立った舞子もいいんだけど、私は伸太郎(濱田岳)の「気にすんな」って大きな文字に(ToT)ウルウルしちゃったよ。
で、崇史(鮎川太陽)の「今度は俺が待ってる。ずっと待ってる。」にも泣けちゃった。

どんな理由だろうと、しばらく学校を休んで久々に登校する時って、結構ドキドキするものだと思うけど、しゅうはあれだけの怪我をしてクラス中がその事を知ってるとわかってて登校するのって勇気が必要だっただろうなぁ。
ちゃんと伸太郎と車掌(府金重哉)に頭下げて・・・。
伸太郎が「コンタクトがずれちゃった」なんて見え透いた嘘で、教室を出て行くのも泣き笑いだったけど、最初はただ嫌な奴だった伸太郎が最近は結構いい奴に思えてきて・・・。

金八先生がみんなに作らせた詩もなかなか良かった。
「お前死んだら、俺泣くぞ」という中3の子の詩に負けるなと、3Bの生徒達に詩を作らせるんだけど、ヤヨ(岩田さゆり)の「後ろのしゅうがいなかったから寂しかった。」という詩が、あまりにストレートできゅん♪としちゃったなぁ。

来週は小学生の妊娠?
それに伸太郎がかかわってるの?(^^;
何気に今回ツボだったのは、真佐人(冨浦智嗣)のお母さん(宮地雅子)だよ!
息子のちょんまげは母親譲りだったのか!(笑)

第10回
「中3のちち小6の母」
脚本:小山内美江子
演出:加藤新

先週見た予告といい、今回のサブタイトルといい、どんな事になるのやら・・・と思ったら・・・。

伸太郎(濱田岳)の小6の妹の友達が妊娠、しかも本人は「産みたい」と言ってるとか。
そりゃ、無謀だわ。
しかし、私も小学生を持つ母親ですが、本当に今時の子供の発育っていいんだよね〜。
体は立派でも、心はどちらかといえば昔の小学生より幼くて・・・、でも情報だけは豊富なもんだから頭でっかちなのよ。
心と体のバランスが取れてないというか・・・。
だからこそ、小学校6年生にもなれば、今回の子のように汚れた大人の性の対象としては十分だったりするわけで。
本当に恐ろしいことでございます。
最初は伸太郎が妊娠させた?みたいな雰囲気だったけど、本人を問い詰めてみれば実はドラッグ欲しさ(痩せ薬だと思ってたみたいだけど)に、近所のおじさんとHをしたらしい。
小6の妊娠もショッキングだけど、それがドラッグ目当てだったというのも、もっとショッキング!
物陰でキスしてる小学生なんちゅーのも、遭遇したら大人はどうしてよいものやら・・・。(・・;)
伸太郎が身の潔白を証明できて、思わず金八先生(武田鉄矢)にもらした一言、「ほんと、3Bでよかった。ありがと。」ってーのが良かったわ。
伸太郎、先生には心を開いてるよね・・・不器用だけど。(笑)

そして後半のエピでも登場するのはドラッグ。
痩せ薬がほしいという女子生徒たちに、口を利いてやろうかと言う孝太郎(竹内友哉)。
そんな孝太郎に手を出したしゅう(八乙女光)。
クラスは騒然とし、ヤヨ(岩田さゆり)がパニックを起こす。
しかし、今回の金八先生は本当に生徒たちに委ねるんだなぁ。
クラスで起きた事を、クラスで解決する・・・まさに理想の形なんだけど、口を挟まずにいるというのは難しいと思うんだけど・・・。
自分たちで解決できるという伸太郎に任せ、自分はただ黙って成り行きを見守っている。
そんな金八先生も生徒達の間から「クスリ」という言葉が出た時だけは、黙ってられないって感じで「クスリ?クスリって言ったよな!」と慌ててたね〜。
そりゃ、慌てるわ〜。昔は小・中学生の間でドラッグなんて考えられなかったもの。

板橋さん(木野花)は、校長を引き受けるみたい。
そのやり取りの中で出てきた、「カエルか鯉の解剖をやりたい」という話には、「なるほど」と思っちゃった。
私の子供時代もカエルの解剖ってあったし、確かに気持ち悪くてとてもまともに見てられなかったけど、心臓の動きは「生きている」という事を強く感じる事ができたんだよね。
少し前の新聞に、今の子供達は人間が生き返ると思っているという記事が載っててビックリしたけど、「死」に対する現実味のなさからいろんな犯罪が起きているのかも・・・と思うと、これまた恐ろしい事だと思う。
民間校長・・・学校にどっぷり浸かってない人物だけに、なかなか興味深いかも。

ヤヨのために3Bが考えたのは壁の落書きを消す事。
こうやって、誰かが傷つくとクラス全員がその人を迎え入れるために、ひとつになって頑張ろうとするのは美しい。
伸太郎・・・すっかり金八先生代理みたいになっちゃって、たくましいんだか憎たらしいんだか・・・。(笑)
でも、心を開くと素直な一面が見られて、本当にいいよね。

第11回
新年スペシャル
「鶴本直・決断の旅立ち」
脚本:清水有生
演出:福澤克雄

新年早々、重いんですけど・・・。(^^;

鶴本直(上戸彩)のサンドバッグのある部屋が懐かしかったなぁ。
3日後に男性ホルモンの投与が始まる直に、ハセケン(加藤成亮)からのメール。
もう「そうそうそう!」って感じ。
直とハセケンのメールのやり取りが、これまた懐かしいのよ。
でも、ハセケンの周りで集ってる元3Bの中でミッチー(川嶋義一)が・・・あまりにも変わっててビックリ!
でも、あの口調といやらしく(失礼)笑うところは、やっぱミッチーなのよ!
ま、「あたしの信太(辻本祐樹)」は、今も昔も可愛いけどね♪(笑)

今回「鶴本直・決断の旅立ち」なんてサブタイトルがついてるだけあって、半分は元3Bの直の話。
さすが上戸彩!OBなのに時間半分持って行くんだから・・・。(^^;
男性ホルモンの投与を間近に控え、不安を隠せない直が金八(武田鉄矢)を訪ねて、そこで受けた授業でまず泣けたな。
なんだかんだ言いつつ、今、あれだけ引きつける授業が出来る先生はいないよね。
「直」という字について熱く語る金八先生、そして要所要所で出てくる第6シリーズの回想シーン。
もう泣かずにはいられないって感じだった。
実際に直がホルモン投与を受けに行く時も、途中でハセケンたち元3Bが待ってて「病院までお供しますよ」なんて言ってくれちゃって・・・。(涙)
決して自分からみんなに弱音を吐いたり出来ない直の事を、ハセケンがよ〜く理解してちゃんとサポートしてるのが嬉しかったし、病院へ向かう時何気にハセケンが直と肩を組んで歩き出したところも(ToT)ウルウルしちゃったなぁ。

そして、もうひとつのスペシャルはしゅう(八乙女光)でしょ。
これは、もうひたすらに重かったし、胸が痛んだし、辛かった。
最初の方で、しゅうのお父さん(うじきつよし)が苦しみ出して、母親(萩尾みどり)が「痛み止め」をうつところで、もうこれは間違いなく覚せい剤なんだな・・・と思ったけど。
しゅうが母親に「僕も痛み止めのうち方を覚える」と言った一言から、また虐待が始まり、その光景を崇史(鮎川太陽)が見て舞子(黒川智花)に相談・・・金八先生の知るところに。
当然、金八はしゅうの家に行くんだけど、そこで河合(甲本雅裕)たちが乱入し、大暴れ!
河合・・・怖すぎ。(ーー;)
っつーか、甲本さん、目がイッちゃってて本当に怖いんですけど。(・・;)
しゅうもお母さんも金八先生もボコボコにされて、ベッドで寝ているお父さんまで殴られまくって、刃物が出た時は焦ったってなもんじゃなかったよ〜。
っつーか、これって中3の家庭で起こる出来事にしちゃ酷すぎないかい?
大森巡査(鈴木正幸)たちが来てくれて助かったけど、シャブ中のお父さんは連れて行かれるし、お母さんも連行されちゃうし・・・。
それにしても、お父さんの会社が倒産し、トラックの運転手を始めたお父さんが寝ずに仕事をするために覚せい剤に手を染め、事故を起こし寝たきりになっても禁断症状に苦しみ、結局は母親が覚せい剤を注射していたわけでしょ?
いかに覚せい剤というものが恐ろしいか、一度手を出したら簡単には止められないものかというのは伝わったけど、それにしてもこんな連鎖の中にしゅうが長い間置かれていて、母親のはけ口になってもひたすら耐えてきたのかと思うと・・・言葉もありません。
両親が警察に連れて行かれて、それでも一人であの家に残って両親の帰りを待つというしゅうにも泣けちゃったよ。
お父さんが好きだったリンゴと幸せだった頃の写真を持って、父親の乗った車を追いかけるしゅう。
そして、母親が連行される間際にしゅうに「母さん!」と呼ばれて見せた笑顔。
どすーんと重い石を胸の中に落とされたような感じだった。

それにしても、これだけ重かったのにまだ追い討ちをかけるのか?
父親が寝ていた部屋のカーテンの裏に隠された注射器とクスリ。
これを見た時、いや〜な予感はしたんだけど・・・。
まさか、崇史が飛び降りるなんて予想もしなかったよ。
しゅうに口止めされてたのに金八先生に話してしまった事をしゅうに咎められ、「裏切り者」だの「友達じゃない」だの言われた崇史。
彼も父親の一件で家庭はぐちゃぐちゃだし、心の拠り所はしゅうだけだったのに・・・。
そのしゅうに見放された気がしてショックだったんだろう。
しかし、しゅうがそう言ったのは本心だったんだろうか?
崇史が飛び降りる前にしゅうに送ったメール、「しゅう、ごめん。でも君は僕の大切な友達なんだ。」という文字が、しゅうにとっては耐えられないほど辛かった。
だけど、だけど・・・そこで、カーテンの裏から見つかった注射器を握りしめるのはやめてくれ〜!
頼むよ〜、小山内先生〜、これはあまりに重すぎる〜。
正月ボケが2時間で吹っ飛びました!(^^ゞ

第12回
「事件続発3B混乱」
脚本:清水有生
演出:三城真一

いやー、もうー、しゅう(八乙女光)のバカバカバカーーー!(涙)
あの注射器に手を伸ばしたところで先週は終わってたけど、まさか本当に手を出すとは。
手を出しそうで出さない!
きっと注射器を「こんなもののせいでーーー!」と投げ捨ててくれるに違いないと、最後の最後まで信じてたのに・・・。
自分が崇史(鮎川太陽)を追い詰めたという現実に耐えられなかったのだろうか。

覚せい剤を打った後は悪い事は忘れて、過去の幸せだった頃の写真を眺めたり出来るみたいだけど、それをアルバムに貼ろうとしたら並び順がどうやっても気に入らなくて。
イライラする気持ち・・・たった一回の注射で、すでにクスリの支配下に置かれてしまうなんて。

光代(萩尾みどり)を連れての警察の家宅捜索で、光代が証言したカーテンの裏から出たのは覚せい剤の袋のみ。
隠した張本人はすぐに( ゚o゚)ハッとしてたけど、息子可愛さなのか警察に注射器もあった事を話さなかったのは問題だよなぁ。
しゅうの事を思うなら、今言わなきゃダメだったのに・・・。
警察へ戻る間際、しゅうに何か言いたそうな光代だったけど、すぐ側に刑事がいるところで「あんた、注射器はどうしたの?」と言えるはずもなく・・・。
うーん、何だかここまで悲惨な話になってくると、正直もういいよ〜って思っちゃうよ。
確かにドラッグがどんどん子供達に迫っている現実はあるだろうけど、金八先生に求めていたのはもっと・・・なんちゅーか・・・すぐそこで起こってそうな事。
いや、きっとどこかではこのドラマみたいな事も起こっていたりするんだろうけど、やっぱ何かが違うような気がするんだよね。

で、ここまで金八先生(武田鉄矢)が無力な印象を受けるのも、初めてのような気がする。
しゅうが学校へやって来て、明らかにキャラがクスリのせいで変わってて・・・。
しゅうはキレて教室を出る、クラス騒然、舞子(黒川智花)と玲子(福田沙紀)がケンカを始めるし、ヤヨ(岩田さゆり)はパニックだし、収集つかずの3B。
金八先生がいくら叫んだところで、どうにもならず・・・。

それにしても、いいところで平原綾香の曲がかかるのはどうよ?
あの曲はいいよ!
でも場面には毎回合ってない印象を受けるんですが・・・。(^^;

あまりにドラマの中で起こる出来事が大きすぎて、金八先生を見てるんだか他のドラマを見てるんだか・・・って感じになってきちゃったなぁ。

第13回
「命とは何だろう・・・?
金八先生、涙の授業」
脚本:清水有生
演出:加藤新

うわ〜、何だか見事に泣けなかったんですけど・・・。(^^;
玲子(福田沙紀)と舞子(黒川智花)のケンカから、3Bがまとまりをなくした翌日、最初に教室に現れたのは半数ほどの生徒。
そこから徐々に遅れて生徒がやってくるんだけど、これが完璧に間延びに感じるわけ。
言い方は悪いけど、今まであまりスポットが当たってなかった生徒達にとっては、映るチャンスみたいなもんだったかもしれないけど・・・。
見ている側は「何だよ、これ!」って感じで、その調子で30分以上も教室のシーンを引っ張られた日にゃ〜、飽き飽きするってもんよ!
金八先生(武田鉄矢)が亡くなった奥さんの事を語るシーンだって、本当は泣ける場面だと思うんだけど、ぜんぜん感情移入できなかった。
感情移入する前に、疲れちゃってたんだよね。(^^;
いつもなら心の響くはずの金八先生の授業も、何だか嘘くさく聞こえちゃって・・・。

崇史(鮎川太陽)の意識が戻ったのは良かったよ。
今回の13話のCMを見てたら、まるで崇史が亡くなるみたいで心配だったんだけど、そんな結果にならなくて良かった。
崇史が助かった事で、玲子と舞子も仲直りするんだけど、これも妙にあっさりし過ぎてて違和感あったなぁ。
女同士のケンカって、そんな簡単なもんじゃないと思うんだけど・・・。

崇史が助かった事で、もう一人影響を受けたのがしゅう(八乙女光)。
家に帰って隠してあったドラッグを持ってトイレに行き、袋の口をあけてさらさらさら〜っと流し始めた時は、「よし、しゅう!偉いぞ!」と思ったんだけど・・・。
やっぱ、そんなに甘くはなかったね。
捨てかけたドラッグ、途中で手を止めてしまったよ。
今日、夜回り先生(水谷先生)の番組を途中から見たんだけど、本当にドラッグって一度手を出すと断ち切るのが難しいんだなぁ・・・って思った。
しゅうが全部は捨てられなかったのも、そういう意味ではリアリティあったのかも。
崇史が意識を取り戻した事で、すっかり安心している金八先生。
まだまだ大きな問題が隠れているのに、気を許してはなりませんよ。

第14回
「車掌がトラメガを
捨てたワケ」
脚本:清水有生
演出:福澤克雄

車掌こと博明(府金重哉)、マイクを使って典子(上脇結友)に告白するも、あっさり撃沈。
「そういう事、マイク使って言う人最低!大っ嫌い!」だって・・・。(^^;
そりゃ、そうだよね〜。
何だかふざけてるみたいな印象だもん。

そんな車掌、高校の推薦入試の面接でもマイクを使っちゃって問題に・・・。
あらら、そりゃイカン!
でも車掌がマイクを手放せない理由を知ったら、ちょっと考えさせられちゃったよ。
小学校の時いじめられてた車掌が、先生のマイクを持って車掌の真似をしたら、それがウケて人気者になった。
それまでいじめられて寂しい想いをしていた車掌にとって、マイクひとつで人気者になれたこと、いや人気者になることよりも友達の輪に入れた事がうれしかったんだよね。
だけど、一度いじめられた経験があると、またそういう想いをするのはイヤだという感情があって、いつも人気者の自分でいたいと思う。
それで手放せなくなったマイク。
依存という言葉が使われていたけど、こういう依存もあるのか・・・って感じだった。

金八先生(武田鉄矢)にも「マイクを使わずに自分の気持ちを典子に伝えてみろ」と言われ、典子が手伝っている弁当屋へ行き、頑張って自分の気持ちを伝えようとした車掌。
マイク無しで「俺、典子の事が・・・す・・・す・・・」で言葉が出ず、やはりマイクを持って言ったのは「しゃけ弁ひとつ」。(ーー;)
これは自分でも情けなくなるよなぁ。
泣きながら神社でしゃけ弁食べてた時に、偶然に放火犯が火をつけるところに遭遇。
火事を知らせなきゃいけないけど、マイクが壊れちゃってて・・・。
んで、車掌は大声で「火事だーーー!」と叫んだわけだ。
消防への通報も的確だし、近所の奥さんにも指示しちゃってるし・・・車掌やるじゃん!
そして放火犯を捕まえるところ、車掌ちょっとカッコよかったよ〜。
危険だから止めようとする典子の手を振り解いて、放火犯に向って突っ込んでいく車掌のスロー!(笑)
いやぁ、車掌でスローかよ!と思ったけど、これがどうしてカッコよかったりするわけ!

マイク使わなくても喋れるようになったし、マイク無しで典子に告白も出来たし(フラれたけど)、車掌も一歩前進だね。

それはそうと、しゅう(八乙女光)のクスリ依存は、早く何とかしてやってほしいよ。
っつーか、傍から見てると「ちょっと具合悪いのかな?」ぐらいにしか見えてないのが、何とももどかしい。
クスリが切れると手が震えて、しっかり禁断症状も出てるのに・・・。
金八先生、早く気付いてーーー!

来週は伸太郎(濱田岳)の給食費問題かしら?
そういえば、いまだに払ってなかったのね〜。(^。^;)

第15回
「給食費未払い3年の両親」
脚本:清水有生
演出:三城真一

まったく、どういう親なのよ!伸太郎(濱田岳)の両親!
給食費を払ってないってこと、普通は恥ずかしいと思わない?
それを「税金いっぱい払ってるから払う必要ない」という父親(田口浩正)。
「はぁ?」って感じだよ。
800万の壷買ったり、せっせとゴルフに通う金があるなら、本当に「金払え!」だわ。(怒)
伸太郎が800万の壷を質に入れて、それで給食費を払おうとした気持ちを思うと泣けちゃうよ。
お金がなくて払えないんじゃないのに・・・800万もする壷を買う余裕があるのに・・・その壷の値段からすれば約17万ほどの3年分の給食費なんて大したことないのに・・・。
何で払わないのかね〜。
しかも、大工の父親が屋根から落ちて収入が途絶え、給食費が払えなくなったシマケン(筒井万央)が給食を食べなくなった事を、「そんなバカがいる」とあざ笑う母親(阿知波悟美)。
どっちがバカなんだよ!

親が大切にしている壷を質入れしてまで給食費を払いたかった息子の気持ちなどわかりもせずに、息子を泥棒呼ばわり!
もーーー、本当に腹が立つわ、この両親。
給食費を支払ってくれるまでハンストするという伸太郎、彼を後押ししようと結束する3B。
何をやるのかと思ったら、商店街に立って署名活動。
「給食費未納撲滅キャンペーン」だって。(笑)
おまけに鉄工所の屋上から大きな垂れ幕をたらすと、そこには「未納オヤジィ」「給食費払え」の文字。(^^;
我が子にこんな事されたら、普通は恥ずかしくてたまらないと思うけど、それでも「俺は絶対給食費は払わねーーー!」と言ってる父親。
はぁ・・・どうしようもない親だ。

連絡を受けた金八先生(武田鉄矢)が駆けつけて、生徒達を止めるのかと思ったら一緒になって行動してるのがおかしかった。
でも、あくまでも教師として国語の授業としながら、伸太郎の両親に呼びかけていく。
最後は「あなたは足立区の地上の星だ!」とか言って、3B全員で中島みゆきの「地上の星」を大合唱!(笑)
どんな説得法やねん!(爆)
渋々ではあるけど、給食費を払ってくれたのはよかった。
そこまでは何とか笑顔でいた金八先生も、最後には「子供は親の背中を見て育つと言います。(ここから声を荒げて)壷見せて、どうすんですか!」と怒鳴ってたね。
そう言い放って出て行った金八先生を追いかけた伸太郎が、金八先生の背中に向って深々と頭を下げていたのが印象的だった。
あの親・・・給食費は払ったけど、きっと何も変わらないんだろうな。

そして、しゅう(八乙女光)。
母親の光代(萩尾みどり)の幻覚を見るようになってるみたいね。
学校でも時々うつろな目をしてるし、ついには舞子(黒川智花)が自宅で倒れているしゅうの腕に注射の痕があるのを見てしまったし・・・。
金八先生が伸太郎の給食費問題にかかりっきりになってるところで、しゅうの事を言えずにいた舞子。
一人でネットで覚せい剤について調べたりしてたけど、そんな事してる間に誰でもいいから先生に相談しろよーーー!って感じ。
しゅうの事を思うあまり、金八先生以外の先生には話せないんだろうけど。
早く誰かに知らせないと、しゅうが薬物依存から抜けられなくなっちゃうよ。(・・,)グスン

第16回
「中3は巣立ちの時だぞ!!」
脚本:清水有生
演出:加藤新

しゅう(八乙女光)の母・光代(萩尾みどり)が戻って来たのは幻覚だと思っていたんだけど、本当だったのね。
虐待を繰り返していた頃の光代とは一変して、優しい母の顔を見せる光代。
元々はこんなお母さんだったわけだけど、いろいろな出来事があってあんな風に変わってしまっていたと思うと辛くなる。
しゅうに進学させたくて、金八先生(武田鉄矢)にも話を聞きにいって、光代もこれから今までを取り戻すように母親らしい事をしようとした矢先・・・極端に食欲のない息子、そして震える指先を見て、すぐにハッとした。
自分が覚せい剤を隠したカーテンの裏を探す・・・。ない・・・。
息子が覚せい剤に手を出した事に勘付く母親。

想像しただけでも胸が張り裂けそうだった。
父親を散々苦しめた覚せい剤に今度は息子が手を出した。
自分が息子を追い詰めたと思うだろうなぁ。
部屋を探しても覚せい剤は見つからない。
そこで光代はしゅうをおつかいに出して、その間に息子の鞄を調べると・・・あっさり見つかる覚せい剤。
その覚せい剤に手が触れた時の光代の表情が・・・「やっぱり」という気持ちと「どうして」という気持ちと「落胆」と・・・。
何とも言えず哀しそうで苦しそうで辛そうな表情に泣けてしまった。
そこへ異変を感じたしゅうが戻って来て、母は覚せい剤を捨てようとし、息子は捨てられまいとし・・・二人とも必死でもがく姿が痛々しかった。
それでも最後は光代がクスリをトイレに流したけど、予告でしゅうをベッドに縛り付けてクスリを抜こうとしてるのがまた痛々しかった。
自分のせいだと強く感じたから、光代は自分の手でしゅうを立ち直らせようとしたんだろう。
だけど、薬物依存はやはり専門的なところで対処してもらわないと、自己流の対処法では危険すぎる。
光代の気持ちはわかるけど、人に相談する勇気を持って欲しい。
とりあえずあの家にはもうクスリはないんだろうけど、これからのしゅうと光代の戦いの方が厳しいものがあるんだろうな。
どんどん重い展開になっていくようで、見ている方も辛いんだけど・・・。

一方でヤヨ(岩田さゆり)はよかったね。
就職をするはずだったヤヨが「みんなと一緒」と拘っていたのは、みんなと一緒に高校へ行きたいというよりは、むしろみんなと同じように悩んだり苦しんだりして進路を見つけたかったんだという自立の光。
お母さんの早く就職して自立してほしいという願いも、ヤヨの希望をかなえてやりたいと思う3Bのクラスメイトの気持ちもよかった。
そしてヤヨは青木さん(加藤隆之)の紹介で、お菓子屋さんでの体験労働。
子供の頃からお菓子作りが好きだったヤヨにとって、楽しい職場だと最高だよね。
ヤヨを心配して覗きに来た3Bの生徒達に目線だけは配ったものの、ちゃんと仕事に集中しているヤヨを見て、受験を控えた生徒達も触発されたようで。
ヤヨのことがいい意味で刺激になったのも喜ぶべきことだろう。

それにしても、心配なのはしゅう。
金八先生には母親が戻って来たからといって、安心しないでほしいんだけど・・・。

第17回
「人命救助で
入試に遅刻!」
脚本:清水有生
演出:三城真一

今回は麻子(加藤みづき)が受験に遅刻する話。
受験会場へ向うバスに乗ろうと走っている時、道路にうずくまるお婆さんを発見。
救急車がやって来るまでお婆さんに付き添い、その間通り過ぎるバス数本。
やっと救急車が来たと思ったら、救急隊員にお婆さんが倒れた時の状況説明を求められ足止めをくらう麻子。
ここで「すいません、私、今日受験なんです。とりあえず会場に行かせてもらえませんか?」と言えなかったのか?と思ってしまった。
っつーか、救急車が到着した時、周囲にほんの数人だけどギャラリーがいたよね?
救急車を待つ間、あの人たちに状況説明をしておけば、とりあえず麻子は受験会場へ行けたのでは?とか・・・。
緊急事態でパニクってる時に、中学生がそんな頭はたらかないか。

結局、相当な遅刻をした麻子は1教科受験できず残り4教科のみで合格を目指した。
これは・・・かなり厳しいだろうな。
なんせ、丸々1教科点数がないんだもん。
ただ、受験から戻った麻子に金八先生(武田鉄矢)が言った「受験の日にそういう場面に遭遇した事は神様の意地悪だと思うけど、お婆さんの家族にすれば麻子がいた事を神様に感謝したと思うよ。」という言葉で、かなり救われた気がした。
麻子・・・受かってればいいな。

そして、しゅう(八乙女光)だよ。
クスリをトイレに流されて、財布を持って出て行こうとするしゅうを必死で止める光代(萩尾みどり)。
しゅうの「母さん、助けて・・・」という一言には泣けた。
光代にしたら、しゅうを助けられるのはこの世で自分しかいない・・・ぐらいの気持ちだったんだろうな。
ベッドにしゅうを縛り付けて、クスリが抜けるのをただ待つしかない光代。
幻覚を見て暴れるしゅうを必死に押さえ込んで、疲れて眠るしゅうの寝顔を見ては涙して。
だけど、こんな素人判断でのクスリの止め方は危険だなぁ。
しゅうの将来のためにも、クスリを使用したなんて事を知られたくないんだろうけど・・・。
驚いたのは舞子(黒川智花)が注射の痕の事を、光代に話していたこと。
舞子は誰にも言えずにいたんじゃなくて、光代に相談したものの口止めされていたってわけか。
しゅうに車椅子の崇史(鮎川太陽)が「緑山の二次、受けないか?僕も受けるから・・・一緒に高校に行こう。」と言ったのはじ〜んと来た。
しゅうと崇史の絆を感じられるシーンだった。
いろんな事があったけど、やはりこの二人の間には強い結びつきがあるんだなぁ。

でも、崇史を見送った後にしゅうが気絶しちゃって、本田先生(高畑淳子)は彼の腕にある引っかき傷に不安を抱く。
光代がまだ暴力をふるっているのでは?と。
しゅうを迎えに来た光代に本田先生が病院へ行く事を勧めた時、これでしゅうが助かるかも・・・と思ったんだけど、光代は頑なに拒んだね。
気持ちはわからなくはないけど、しゅうのためにはちゃんとした医療機関でクスリを抜く事をしなきゃ・・・。

まだまだうつろな感じだけど、しゅうが光代に「(高校)受けてもいい?」と聞いた時は嬉しかった。
何だかしゅうがこのまま一気に元気になるような気さえした。
しかし、甘くないんだね〜。
やっと少しだけ食べられた食事を、一気に吐いてしまった。(涙)
おまけに予告では、新たなクスリの誘惑・・・気を失ったしゅうを抱きしめて金八先生が泣いてる?
うわーーー、まだまだ怒涛の展開が待ち受けているらしい。

ヤヨ(岩田さゆり)が3B全員に配った合格祈願のキャンディ。
何気にみんなのお守りになってて、胸が熱くなっちゃったわ〜。

第18回
「しゅうに迫る悪魔の影」
脚本:清水有生
演出:福澤克雄

まず、始まり方がショッキングだった。
今回のラストだろうな・・・ってところを最初に見せてしまう。
きっと悲しい事になるんだな・・・と最初に覚悟させられる。
廊下に集まっている3B、表情を失った金八先生(武田鉄矢)。

そして、時間が巻き戻る。
久々にヤヨ(岩田さゆり)と崇史(鮎川太陽)が登校し、全員が揃った3B。
崇史が登校してきたのを知った時の、しゅうの嬉しそうな顔がまぶしかった。
ドラッグも苦労してやめていたと思ったのに・・・。
光代(萩尾みどり)も、しゅうがクスリをやめられそうな気がしてたんだろう。
油断もあったのかもしれない。

禁断症状の幻覚や幻聴の恐ろしさ。
よく「虫を見る」とか「殺せ!」という囁きが聞こえるとか、「殺すぞ!」という声に怯えるとか・・・話だけは聞くけれど、やはり体験の無い者には想像の域を越えることはないわけで。
こうやってドラマで幻覚や幻聴を疑似体験して、ちょっとだけその怖さを知った気がした。
無数の虫が這いずり回っているのが見えるなんて、耐えられそうもない。

金八先生もちょっとずつしゅうのおかしな行動に気付いてはいたみたいだけど、しゅうがごまかすのを信じてしまうし・・・。
いや、信じたかったんだろうな、先生も。
そして舞子(黒川智花)もしゅうを信じたかった。
心配してしゅうの家まで舞子が来た時、「注射の痕見ちゃったの。もう、やめて!」と言う舞子に「やめたんだ」と言って腕を見せる。
しゅうに抱きしめられて、体でしゅうも耐えて頑張っているんだというのを感じて・・・。
舞子も信じたかったし、きっとしゅうなら大丈夫と思ってしまったんだろう。

ただ、禁断症状と戦いつつ必死でクスリをやめようとしている真っ只中のしゅうが、この時の舞子に追いつめられた気にならなかったかと、ちょっと心配にもなった。
もちろん、舞子は心の底からしゅうを心配してたんだけど・・・。
今さらって気もするけど、やはり光代が自己判断でしゅうのクスリが抜けるのを待とうとした事が間違ってたな・・・。
そんな簡単なもんじゃなかったんだと思う。

崇史がしゅうの家で受験勉強、そして崇史を家まで送った帰り道、金八に勉強を教えてもらおうと先生の家の前で待つしゅう。
ところが、金八が帰って来た時に幻覚で大量の虫を見てしまい、思わず走り去ってしまう。
そしてゲーセンへ・・・。
相変わらず聞こえる「殺すぞ!」という幻聴、そして妙な行動をとるしゅうをシャブ中だと見抜き、つけ込む悪い奴らがクスリをちらつかせる。
目の前に再び現れた悪魔の白い粉。
飛びつきたい気持ちとともに、脳裏に浮かぶのは金八の顔、光代の顔、舞子、崇史・・・。
ここらへんで泣けてきた。
しゅうが必死に耐えているのに、何故に神様ではなく悪魔が微笑むのだろう。
禁断症状で勉強も進まない、クスリがあれば寝ずに勉強できる、受験が出来る、崇史と同じ高校へ行ける、高校へ行ったら・・・そこでクスリをやめればいい。
はぁ・・・そんな簡単なものでない事は、しゅうが一番わかっているはずなのに誘惑を断ち切れない。
最初の一回がなかったら、こんなに苦しむ事もなかったのに・・・。
しゅうに暴力をふるっていた光代だって、今は優しいお母さんでいてくれるのに・・・。
何でこの子はこんなにも苦しい人生を歩んでいるんだろう。
そういう危険なクスリだとわかっていて手を出した彼がいけないのはわかっているけど、所謂興味本位で安易に手を出したようなケースではなく、あまりにも悲しい事がしゅうの身の上に降りかかりすぎて、クスリが彼の逃げ場になってしまったのが・・・辛い。

再びクスリに手を出したしゅうは、教室で盗みをはたらく。
金八は何か知ってそうな舞子を問いただし、しゅうがクスリをやっている事を聞く。
桜中学には警察もやって来て・・・。
金八は教室の生徒達を廊下に出し、教室で眠り込んでいるしゅうの腕の包帯をはずす。
真新しい注射の痕。
愕然とする金八先生。
そして冒頭のシーンへ・・・。

自分の生徒がドラッグにおかされていた悲しみ。
せっかく板橋先生(木野花)がやって来て、薬物について生徒たちに話をしようとしていた矢先だったのに・・・。

しゅう・・・受験どころの話ではなくなってしまったね。
ドラマの中の話なんだけど、この気持ちを1週間ひきずったままでいなきゃいけないと思うと、すごく苦しい。

第19回
「しゅう最後の日、
最後の授業」
脚本:清水有生
演出:福澤克雄

もっと泣くかと思ったんだけど、意外と泣けなかったかも・・・。
しゅう(八乙女光)が覚せい剤を注射していることがわかり、警察へ連絡しようとする国見先生(茅島成美)の手を止め、金八先生(武田鉄矢)は「時間を下さい」と言う。
しゅうの側にいながら、ドラッグに手を染めた事に気付かなかったのは、教師としてのミスだと自分を責める金八先生。
金八先生はしゅうをドラッグから取り戻したいと、しゅうと3Bで最後の授業。
怖い人は帰ってもいいよと言われ、まだ廊下に数名の生徒が残っているところで、ヤヨ(岩田さゆり)が「みんなと一緒」と言って、教室に入っていくのは(ToT)ウルウルしたなぁ。
最初からヤヨとしゅうって何だか縁があったじゃない?
そういうことを思い出しちゃったよ。(・・,)グスン

そして最後の授業。
眠っているしゅうを起こし、ドラッグ依存の恐ろしさを語る金八先生に、不信感いっぱいの視線を投げかけるしゅう。
二度とやらないとみんなの前で誓えという先生。
ところがしゅうの耳には「殺してやる」という幻聴が聞こえ出し、教室で暴れ出してしまう。
あまり演技がうまいとは思えないしゅう役の八乙女君だけど、幻聴に怯えたり、虫を見てパニくるところはうまいんだよなぁ。(^^;
床にこぼれた水に口をつけてすするところなんて、その姿があまりに哀れで・・・。
でもね、やっぱ演技力では伸太郎(濱田岳)が一番!
真っ赤な顔してしゅうに掴みかかり、「何でドラッグなんかに手を出したんだよ!」と言い様のない怒りをあらわにするところは、すごい迫力だった。
思わず「うまい!」と唸ってしまったもんなぁ。(^^ゞ

父(うじきつよし)と母・光代(萩尾みどり)がいなくて寂しかった。
自分のせいで崇史(鮎川太陽)が死にそうになって辛かった。
そんな寂しさや辛さからドラッグに手を出した。
1回でやめられると思っていたのに、やめられなかった。
母親に縛ってもらってまでやめようとしたのに、受験に向けての勉強についていけず、また手を出してしまった。
しゅうの気持ちを考えると、とてもせつない。
しかし、幻覚や幻聴に苦しむしゅうの姿を、3Bの生徒たちにここまで見せてよかったんだろうか?
何だか「さらし者」にされているような気がしないでもなかった。
ドラッグの恐ろしさを知るには、ドラッグに支配された人間を見せる事は意味があると思うけど、それがクラスメイトだと思うとどうだろう?
しゅうにとっても、クラスメイトにとっても、これが良かったのだろうか?

警察がやって来て、しゅうに任意同行を求めようとした時、逃げたところでどうしようもないのに逃げ出したしゅう。
ここら辺からのスローや無音の状態は、「腐ったミカン」バージョンの名シーンを髣髴させるものだった。
思わず「中島みゆき」が流れるんじゃないかと思ったほどだよ。(^^;
それなりに見せ場ではあったんだろうけど、「腐ったミカン」世代としてはどうしても頭の中で比較しちゃって泣けなかった。
廊下には光代・・・その姿を見て駆け寄ろうとするしゅう。
それを警察に阻まれて、連行される時に金八先生を振り返ってすがるような視線を送るしゅうはせつなかった。

校庭にもたくさんの生徒達がいる中を、パトカーまで「さらし者」状態で連れて行かれるしゅう。
刑事に光代が「クラスのみんなとお別れさせてやって下さい。」と言うと、一旦乗り込んだパトカーから出してもらい、しゅうは3Bに向って一礼。

来週はPTAも騒ぎ出すようだね〜。
まあ、これだけの事件だし当然だろうと思うけど・・・。
金八先生が教師としての自信を失ってしまいそうな感じもするし・・・。
今後は生徒よりも金八先生にスポットが当たることになりそう。

第20回
「裏切られても
生徒を信じる」
脚本:清水有生
演出:三城真一

予想通り、保護者が騒ぎ出したよね。
まぁ、当たり前とも言えるけど・・・。
板橋校長(木野花)がそんな皆さんを前に、地域力はどうなっているのか?と逆に問い返す部分は良かったんだけど、それで「うん、確かに・・・」ってな感じであっさり納得する町内会(だろうか?)のオヤジさんとか、ちょっと物分りがよすぎる感じはした。

しかし、こんな大変な状況なのに青木さん(加藤隆之)と乙女(星野真里)のエピはどうじゃろか?
親御さんの具合が良くないからと北海道へ行く事を決めた青木に、「ついて来てほしい」と言われた乙女。
これってプロポーズだよね?
視聴者的には今ここで青木さん&乙女ちゃんに時間とられてる場合じゃないんだけどなぁ。(・・;)

金八先生(武田鉄矢)はしゅう(八乙女光)の件で、乙女は青木さんの件で、幸作(佐野泰臣)の合格発表の日を忘れてしまってるのが坂本一家的には残念だったよね。
幸作だって一生懸命頑張って来たんだから、忘れて欲しくはなかったんだけど・・・。
金八先生はまだしも、乙女ちゃんには覚えていてほしかったなぁ。

乾先生(森田順平)と語ったり、服部先生(上條恒彦)に会いに行ったりしてた金八先生が出した答えは、退職願を提出すること。
服部先生には「体ごと生徒にぶつかっていく自信がない」と言ってたけど、ここで先生が辞めてどうなるもんでもなかろう。
せっかく3Bの生徒達が一丸となって何かをしようとしているのだから、先生にも投げ出さずに踏ん張ってほしいと思う。
今週も伸太郎(濱田岳)がよかった。
ソーラン節の練習をしていた頃を振り返り、たった一人で「構え!」とソーラン節の構えのポーズをとるところ・・・短いシーンだったけど、今週で一番泣けた箇所かもしれない。
しかし、警察でしゅうが刑事に言われていた内容は酷かったね。
「お母さんに(ドラッグの)やり方、教えてもらったんじゃないか?」って、そんな質問あんまりだ〜。
何かを計画している3B・・・どんな計画なんだろう?
生徒が頑張ってる時なんだし、金八先生にも頑張ってほしいんだけどなぁ。

第21回
「揺れる金八、
大揺れの3B」
脚本:清水有生
演出:加藤新

「私にはもう教壇に立つ力がございません。」と辞表を提出した金八先生(武田鉄矢)。
表情にも疲れが見え、見るからに今までの金八先生とは違うのが寂しいね〜。
いつまでも熱血教師ではいられない・・・というか、やっぱしゅうの一件はそれほどまでに金八先生を追い込んだわけだ。

3Bが先生を元気付けようと計画した卒業遠足。
なのに誘ってもらった金八は、あっさり「みんなで行っておいで」と断るし・・・。
生徒達も肩透かしだっただろうな。

そんな中で孝太郎(竹内友哉)のケンカ騒ぎ。
こんな時に何をやらかすのかと思ったら、彼は自分で作った麻薬撲滅のポスターを貼ってて高校生にからかわれケンカをしたというじゃない?
その高校生「桜中は今度からシャブ中って名前に変えろ」って言ったんだと・・・。
思えば孝太郎も良い子になったものよの〜ぉ。
この孝太郎のケンカの話を聞いて、卒業遠足をもっと3Bらしい事に変更しようと再び計画の練り直し。
そして3B全体での麻薬撲滅キャンペーン。
ここに金八が生徒に連れられてやってきたあたりからは、じ〜んとした。
久々に金八先生の心からの笑顔を見たような気もしたし、教え子から元気をもらってもう一度教壇に立つ決心をしてくれたと乾先生(森田順平)同様、私も思ってたよ。
でも、金八先生の答えは「NO」だったね。
「私の気持ちはかわりません」、そんな簡単なものではなかった事にあらためて気付かされた感じがした。

さぁ、いよいよ最終回!しかも4時間だよ!(^^;
どうする?皆さん?(笑)

んで、最後にどうしても舞子(黒川智花)に言いたい事が・・・。
せっかく玲子(福田沙紀)が家まで話をしに来てるのに、外にいる事を確認した後にうっかり寝るなよ!(笑)
さすがに玲子が可哀想だと思ったさ。(^^;ゞ

最終回
「30人揃って卒業する!!
3Bの熱き想いは
奇跡を呼ぶか?
しゅうの審判・・・
金八の覚悟!
さよなら桜中・・・
涙のソーラン節」
脚本:清水有生
演出:福澤克雄

あのね・・・4時間(PM6:55〜10:48)ぶっ続けなんて長いって!(ーー;)
新聞にはご丁寧にPM8:00頃から最終回と書かれていたけど、それでも3時間じゃん!
っつーか、最初の1時間って何?
いきなり安住アナと小林なんちゃらって女子アナが出てきたので、まず「何じゃ?」と思ったわよ。
そして歴代の3Bの生徒役だった杉田かおるだの上戸彩だののコメントは、まだ許せたよ。
でもさ、金八ファンの芸能人が語る・・・みたいので、叶美香がおっぱいぷるるん状態で登場したところで、あたしゃ〜ぶっ飛んだよ!
叶美香に金八を語られても・・・。(ぶつくさ)
ついでに言えば、globeのKEIKOに語られてもね〜。(・・;)
何だかワケのわからん1時間が経過した頃、やっと始まった最終回。

しゅう(八乙女光)を少年院に送らせず、何とか保護観察で一緒に卒業式に出席させたいと、署名を集める3B。
友人のために必死に署名を集める姿には、多少心動かされる部分はあったものの、やはり大人目線で見てると、いくら署名を集めて嘆願書を提出したところで、しゅうが保護観察で終わるはずはないな・・・と最初から思ってしまった。
ドラマといえども、あれで保護観察になったりしたら「甘いな」と思ってしまうもの。
二回目の審判で決定がおりるのが、何と卒業式当日。
1002名の署名とともに届けられた嘆願書は、「いい友人がいる」という評価には繋がったかもしれないけど、結局しゅうは初等少年院送致。
30人一緒に卒業することはできなかったけど、その方がリアリティはあったと思う。
卒業式のシーンで、しゅうがやって来ると信じている3Bが入り口を気にしている中、何度もバタバタと走る足音が聞こえてきて( ゚o゚)ハッと見ると違う人・・・というのは、ちょっとあざといなぁと思ってしまったな。(^^;ゞ
答辞は伸太郎(濱田岳)・・・っつーか、伸太郎しかいないよね。(・・;)
伸太郎が金八先生(武田鉄矢)に「言葉って大事だな」と言うところ、そして「口のきき方も知らない俺に、何度も注意してくれてありがとうございました。」と言ったのは、ちょっと(ToT)ウルウルしちゃったよ。
成長したよね〜。
成長といえば、今回の7シリーズが始まった頃と比べると、結構大人っぽくなった子も多いよなぁ。
和晃(村上雄太)も大人っぽくなったんだなぁ・・・としみじみ。
そしていつの間にかいい子になってしまった孝太郎(竹内友哉)もね。
しゅうや伸太郎も最初の頃は緊張感のない顔だったのに、いつの間にかきりっとしてたんだなぁ・・・と。

しゅうを待って卒業式が終わっても退場しない3B。
そこへ光代(萩尾みどり)がやって来て、しゅうの少年院送致が知らされる。
教室で金八先生から生徒一人一人に渡された漢字一文字の手紙。
しゅうから金八と3Bへの手紙には、金八に辞めないでと訴える言葉が・・・。
「第二、第三の僕を作らないようにするためには、金八先生しかいません」
誰にどんなに説得されようとも、伸太郎にののしられようとも金八の辞職の決意は揺るがなかったみたいだけど、しゅうからの手紙でついに教師を続ける気持ちになったみたいね。

そして少年院へ送られるしゅうが荒川の土手を通る時間を見計らっての、ソーラン節。
あれはなぁ・・・みんなでバッチリとソーラン節の衣装に着替えてるのが、逆に興ざめだったよ。(^^;
あの場合、衣装まで揃える必要はなくて、しゅうに魂のこもったソーラン節を見せる事が必要だったのよね。
だから、卒業式からそのまま駆けつけたって感じが出ていた方が良かったと思う。
みんな、ただ制服で一生懸命ソーラン節を踊るって方が、絶対に泣けたと思うんだけど、あまりに準備万端で萎えた。

卒業式のシーンって、毎シリーズ泣いてるんだけど今回はあまり泣けず・・・。
全編通した感じもそれに近くて、テーマが重いわりには泣きはしなかった回が多かった。
ドラッグだの飛び降りだの、確かにある事かもしれないけど、まだ心のどこかで広い世界のどこかではそんな事も起こってるんだろう・・・ぐらいな感じだったからかもしれない。
それに老いは避けられないとしても、今回みたいな金八先生は見ていてちょっと辛かったな。
どんな時も金八先生は熱い先生でいてほしかったからね。

 

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