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1〜11話はこちら

第12回
「不信と後悔と」
"A River In Egypt"
脚本:デヴィッド・ゼーベル
演出:ヘスス・サルバドール・トレヴィーノ

今回はやっぱいろんな面で窮地に立たされたケリー(ローラ・イネス)じゃないでしょうか?
ジン・メイ(ミン・ナ)が辞職に追い込まれた事件で、ケリーがポケベルを携帯していなかった事を突き止め、それを理由に復職を申し出るんだけど・・・。
ジン・メイったら強気よね!
復職し、標準的な給料とケリーの謝罪が彼女の条件だとロマノ(ポール・マクレーン)がケリーに伝えてたけど、ケリーが追い詰められても仕方ないような気もするし・・・。
しかも、そんな中できっちりロペスとはもめてるし・・・。(^。^;)
レズビアンである事を恥ずかしいと思っていないロペスにしたら、悪い事をしているように振舞うケリーにはイライラするかもしれないけど、ケリーにはそこまでの覚悟はないわけで・・・。
せめて職場の人間には自分の威厳を保つためにも(ケリー的には)知られたくなかった事実でしょうが、我慢ならなかったロペスがERのみんなが大勢いる前でケリーに激しいキスをお見舞い!(;^_^A アセアセ・・・
みんなが唖然として見つめる中、私は見逃さなかったわよーーー!
ジン・メイが薄ら笑いを浮かべてたのを・・・。(怖)
彼女にしてみれば、またケリーを追い詰めるネタが出来たってなもんじゃないでしょうか?
しかも、ロペスの職場に行ったケリーが「何であんな事するの?」と詰め寄ると、厳しい態度のロペスが「生き方を教えてやったのよ!あんたはゲテモノだ!」って・・・。(泣)
今回はケリー撃沈って感じかな?
ちょっと可哀想でもありました。

あと気になるのはアビー(モーラ・ティアニー)の隣室のカップル。
あれはDVなんでしょうかね?
彼女は彼の事を「情熱的なだけ」と言ってるけど、どうも違うよね。(^^;ゞ

それから予告では、レイチェルの持ってたドラッグをエラが飲んじゃって大変な事になるみたい・・・。
もーーー、レイチェルもいつの間にこんな風になっちゃんたんだか・・・。(ふぅ)

第13回
「深い傷」
"Damage Is Done"
脚本:ディー・ジョンソン
演出:ネルソン・マコーミック

先週、予告を見た時から凄く気になってましたけど、今回はエラが大変な事になってしまったわね。
エリザベス(アレックス・キングストン)が風邪で吐き続け、病院を休む事に。
エラのお世話をレイチェルがする事になったんだけど、彼女の持っていたエクスタシー(ドラッグ)を、誤ってエラが飲んでしまったから、さぁ大変!
泣き叫ぶエラ、まさか自分が持っていたエクスタシーを飲んだなんて予測もしないレイチェルは、寝ているエリザベスにエラを診てと連れて来るんだけど、そこでエラの吐しゃ物の中に錠剤を発見したエリザベス。
もう、ここからは怒涛の展開ですわよ。
9ヶ月の赤ちゃんであるエラが、錠剤なんか服用するはずないし、「これは何なの?」と叫ぶエリザベス。
そこでピンと来たレイチェルが、自分の持ち物からエクスタシーが1錠か2錠なくなっている事に気付き・・・。
カウンティではヘレエがエリザベスから連絡を受け、アビー(モーラ・ティアニー)がマーク(アンソニー・エドワーズ)に「娘さんがエクスタシーの過剰摂取で運ばれてくるわ」と伝えると、当然ながらマークはレイチェルがドラッグをやってて運ばれてくると勘違いするのよね。
「やっぱりやってたんだ」と言いながら、階段を急ぐマーク。
そして処置室へ急ぐと、医者やナースが取り囲む中に現れたのは、なんとエラの小さな体!
しかも、ここがスローモーション使ってて、何とも効果的なの!くーーー!
両親が医者だからって、我が子の事になると冷静な判断力を失っちゃって、側でジン・メイ(ミン・ナ)が適切な処置をしようとしても、マークやエリザベスがNOを出しちゃうのよ。
それでジン・メイがケリー(ローラ・イネス)を呼んで来るようにナースに伝えるんだけど、ジン・メイが最後にケリーを頼ったというのも意外だったなぁ。
仕事の時はやはり命を救う事に集中できるのかしら?と、ちょっとジン・メイを見直したりもして・・・。(^^;ゞ
ケリーが来ても、なかなか我が子の処置を他人に任せられないマーク。
だけど、ケリーはこういう時、本当に対応がうまいよね。
興奮するマークに、いつもよりもっと冷静な態度で「あなたの子供じゃなかったら、もうとっくに挿管してるわ。命を助けたいの。」って言葉には参ったよ。m(_ _)m
やっとマークも冷静さを取り戻し、ケリーとジン・メイに処置を任せ、何とかエラが助かったのは良かったけど、カウンティまで謝りに来たレイチェルに二人とも冷たくするしかないのが見ていて辛かった。
マークにとっては、そんなレイチェルだって血の繋がった子供だけど、エリザベスにとっては・・・違うもんね。
そういう関係が、最終的に「許す」か「許せない」かの選択の違いになってしまうんだろうなぁ。(涙)

予告でエリザベスはレイチェルに家を出ろと行ったり、レイチェルが出て行かない限り家に戻らないと言ったりしてたよね。
彼女の気持ちもわからなくはないけど、最近のエリザベスって全く笑顔がなくて、ちょっと寂しい。
そしてマークの病気も再発みたいね。(泣)
だんだん、展開が辛い方向へ・・・。(・・,)グスン

第14回
「運命の波間に」
"A Simple Twist Of Fate"
脚本:ジャック・オーマン
演出:クルストファー・チュラック

うーん、マーク(アンソニー・エドワーズ)の病気、再発したみたいね。(・・,)グスン
薬の名前が出てこなかったり、話をしていて舌を思いっきり噛んでしまったり・・・。
エリザベス(アレックス・キングストン)はエラの事で頭がいっぱいだし、エラを危険な状態にしたエクスタシーの持ち主・レイチェルを許せない。
難しいよね。
エラはエリザベスがお腹を痛めて産んだ子供で、レイチェルとエリザベスは血が繋がってるわけじゃない。
でも、レイチェルもマークの子供、そして今はひとつ屋根の下で暮らしている家族。
そんな状況の中での今回の事件。
もしも自分がエリザベスの立場だったら、どうするだろう?
やっぱ、「荷物をまとめて出て行け」って言っちゃうかな?
でも、それを言う勇気もないような気もする。
レイチェルが謝りに来ても許せないって気持ちも理解できるんだけど、テレビでそのシーンを見てると「謝ってるのに・・・」という思いもあったりして・・・。
一番辛いのはマークかな?
レイチェルもエラも我が子で、愛するエリザベスはここ最近笑顔もなく、怒ってばかり。
そして病気の再発でしょ?(泣)
もうこの家族に穏やかな日々は戻って来ないのかしら?

ジョイスと暴力夫のエピも怖かった。
度重なる暴力・・・そこから逃げ出せないジョイス。
傍から見れば、「どうして?」と思うけど、やはりジョイスが言ってたように「普段は優しいのよ」って一瞬の愛情が感じられると、神経が麻痺しちゃうのかな?
それにしても毎回流血したり、骨が折れたりするような暴力をふるわれて、その夫がいるところに戻るってーのがわからないわ。
アビー(モーラ・ティアニー)も何とかジョイスを助けたくて、彼女を匿ったばっかりに、暴力夫の標的にされてしまうなんて可哀想。
鼻が折れるほど殴られてんだよ?隣人の旦那に・・・。信じられん!
久々に登場したコバッチュ(ゴラン・ヴィシュニック)が暴力夫を探し出し殴りつけるシーンは、以前アビーとデート中に暴漢に襲われ、結果としてコバッチュ先生が暴漢を殺してしまったというエピを思い出してしまった。
あの暴力夫はこのまま黙っているんだろうか?
また突然暴れだしそうで恐ろしい。

第15回
「再発」
"It's All In Your Head"
脚本:R・スコット・ゲミル
演出:ヴォンディ・カーティス・ホール

マーク(アンソニ・エドワーズ)の頭の中に、腫瘍が見つかる。
再発・・・。(・・,)グスン
オペも出来ないと医者に告げられ、「選択肢は自殺しかないんですか?」というマークの言葉には絶句したよ。
この状態での平均の余命は4〜5ヶ月。
医者は「結婚も出来たし、子供も生まれた」(だから充分だろ?)みたいな事を言うんだけど、まだエラは赤ちゃんだというのに、ここで死ねないよ。

そして再発した事をエリザベス(アレックス・キングストン)に言えないマーク。
エリザベスは相変わらずレイチェルを許せず、ホテル住まいを続けてるし、マークとも和解できないんだよね。
そういう状況で、マークが言い出せない気持ちもわかるし、また話す時間がこの二人にはないんだよね。(泣)
そんな中、マークの異変に気付き、一番思いやってあげているのがスーザン(シェリル・ストリングフィールド)ってーのが、感慨深いですなぁ。

ベントン(エリク・ラ・サル)が久々に登場したんだけど、エリザベスの愚痴(?)を聞かされていたよね。
「マークに何か起こってそうなんだけど、それを見極められない」とエリザベスはベントンに打ち明けてたけど、それは今彼女がマークに対して心を閉ざしているからじゃないのかしら?
夫婦であるエリザベスと気持ちが通ってないのに、スーザンの膝で眠りにつくマーク。
こういう弱った時に頼られてしまうスーザンってーのが、まさに彼女のキャラですわね。

そしてアビー(モーラ・ティアニー)はジョイスの暴力夫に怯える日々。
裁判もブライアンが初犯で反省しているからと取り消され、そしてそのウラにはコバッチュ(ゴラン・ヴィシュニック)がブライアンに暴行したことも関係しているようで・・・。
コバッチュの部屋を訪ねると、部屋からは女性が出てくるし・・・。
最近、ほんと思うけど、コバッチュ先生ってこんな人だったっけ?
何だか寂しいわ。

あと、単なるひとつのエピとして出てきた話だけど、父親を銃で撃ってしまったブリアンという女の子の話はショッキングだったわ。
父親がテレビを見させてくれないから・・・ただ、それだけの理由で父親を撃ったなんて・・・。
ERでは銃によって傷ついた患者が度々出てくるけど、これがアメリカの銃社会なのかな?と思うと、やはり怖いですね。

第16回
「秘密とうそ」
"Secrets And Lies"
脚本:ジョン・ウェルズ
演出:リチャード・ソープ

最近じゃ珍しい、緊迫感のないERでした。(笑)
っつーか、今回はほとんど患者を治療する場面がなく、カーター(ノア・ワイリー)、コバッチュ(ゴラン・ヴィシュニック)、ガラント(シャリフ・アトキンス)、アビー(モーラ・ティアニー)、スーザン(シェリー・ストリングフィールド)の5人が、講義の先生を待つ間に繰り広げる人間模様みたいな感じでしたね。

何でこの5人が講義を受けるハメになったかというと、冒頭で運び込まれたSMの女王様とMの男の人が持ち込んだHな道具で、スーザンたちが盛り上がってたのをケリー(ローラ・イネス)に見つかって・・・。
それだけなら、まだ良かったものの、誰かがロッカーにHな道具をこっそり入れてたのに気付いたケリーが、罰として講義を受けさせられたらしい。(^。^;)

その講義の先生がなかなか来なくて、その間暇つぶしにおしゃべりする中で、彼らのいろんなことがわかっていくという展開でした。
大体はマーク(アンソニー・エドワーズ)の家にスーザンが泊まった事に憮然としているカーターが、誰かが話せば嫌味を言って・・・という雰囲気で、それをスーザンが注意し・・・。
あちらこちらで、好き勝手に進む会話は、なかなか面白かったよね。
みんなの父親が何をしてるとか、初体験の年齢とか・・・。(*^。^*)
そうそう、カーターの初体験は11歳ってーのには驚きましたわ。
お相手はメイドさんだったらしく、ご両親がお金も払われたんだとか・・・。
ってことは、それって「大奥」でいうところの、「おねまの手ほどき」って事でしょうかね?( ;^^)ヘ..
コバッチュの初体験が、結婚初夜というのにはみんな言葉を失っていたけど、それはそうだろうね〜。
コバッチュ先生って、家族を内戦で亡くしたんでしょ?
初体験のお相手はその奥さんだったと思うと、シーンとしてしまう話だよね。

あとはフェンシングを始めたカーターとコバッチュが、どんどんムキになっちゃって、最後はお互い怪我するまでやってしまって、ケンカみたいになった事とか・・・。
講堂にずっと閉じ込められてると、だんだん精神状態がおかしくなるんでしょうか?(^^;

めちゃめちゃ遅れて現れた講義の先生。
やっと講義が終わって、それぞれ仕事に家路にと急ぐ5人。
そこでスーザンがカーターに「キスして」とおねだり♪
o(^^o) (o^^o) (o^^)o キャアキャア♪、いい雰囲気と思ったら、ぜんぜん違う方向へ進むストーリー。
なんとスーザンはカーターがアビーを忘れられずにいる事をお見通しだったのね。
それで、「気が変わらないうちに行きなさい。」と、まるでお姉さんのようにカーターに言うスーザン。
スーザンはカーターの気持ちを知って、自分から彼がアビーのところへ行くように促したのね。
やっぱ、スーザンとカーターは姉と弟みたいな関係でしかなかったのかも・・・。
「(このまま)友達?」と最後まで頼りなく心配するカーターに、「大嫌い。」と言うスーザンの表情も良かった!
個人的にはアビーよりスーザン贔屓なんだけど、こんな場面でも相手を思いやる気持ちを忘れないスーザンに満足でした。

そうそう!ケリーのロッカーにHな道具を隠したのは、カーターだったのねん♪
「ケリーのロッカー、以前は僕が使ってたんだ。」
なるほど、それで開ける事ができたのね。(笑)

今週が、こんな柔らかい雰囲気だったんで、予告を見るまですっかりマークの事を忘れてました。(^^ゞ
ついにマーク降板の時が近付いてくるんだわ。(・・,)グスン
しかも、次回は8月11日ですって?ここで、間を空けるのはやめてよね。

第17回
「すぎ去ったこと」
"Bygones"
脚本:エリザベス・ハンター
    メレディス・スティーム
演出:ジェシカ・ユー

うぅ・・・ついにマーク(アンソニー・エドワーズ)の再発を、ERのみんなが知る事になったわね。(・・,)グスン
妻のエリザベス(アレックス・キングストン)にさえ隠してきた事実。
エラの一件でレイチェルを許せず、ずっとホテル暮らしを続けてきたエリザベスが、やっと自宅へ戻る決心をするのがこういう原因なんて、何だか悲しい。
エラが言葉を発するようになり、やっとマークとエリザベスに笑顔が戻り始めたのに、そんな笑顔も束の間・・・だね。

しかし、やっぱロマノ(ポール・マクレーン)は、いざという時に良い!
マークが再発したとエリザベスから聞いた後、急に真面目な顔になり「ブロッカーがやられたのか?」「残念だ」と、言葉少ないながらもいつものように嫌味を言う事もせず、淡々とエリザベスの話を聞くロマノ。
エリザベスが「あの人(マーク)が死ぬのを見に家に帰るの?」と言うと、ただ一言「そうだ」と返すロマノ。
こういう時に、ロマノ先生に惚れちゃうんだよなぁ。(*^。^*)

エリザベスが生体肝移植を拒んだ患者の妹を見て、同意書をぐちゃぐちゃに握りつぶして怒りを表してたけど、あれは治してあげられるのに患者の身内が自分の生活を優先させてしか考えられない事に対する怒りだよね?
自分はどんなに頑張っても、マークを助けられない事もあって、あの妹の取った行動が腹立たしかったんだと思う。
それにしても、自宅で苦しむマークを見ているのは辛かった。

ケリー(ローラ・イネス)とロペスのキスも、ちょっと衝撃的。
やはりこの二人の仲は、そう簡単には壊れないのかしら?
今度はケリーが積極的な態度に出たから、何となく続いていけそうね。

第18回
「空に輝くオリオン」
"Orion In The Sky"
脚本:デヴィッド・ゼーベル
演出:ジョナサン・カプラン

仕事を続けたいのに、自分の意思とは逆にどんどん仕事が出来なくなっていくマーク(アンソニー・エドワーズ)。
レイチェルの母親・ジェニファーとの最後かもしれない対面にも泣けちゃった。
遺言のこと、レイチェルの学資のこと、結婚資金の事・・・マークは今自分が娘に出来る事をしてやりたくて相談しているのに、ジェニファーは「7月に会いましょう」とかわす。
マークの気持ちもわかるけど、7月にもう一度会って話したいというジェニファーの気持ちもわかるし、何だかせつなくて、せつなくて・・・。(・・,)グスン

エリザベス(アレックス・キングストン)に、みんなに哀れみの言葉をかけられながら少々延命するより、残りの人生を有意義に過ごしたいときっぱり言い切るマークにも涙。
「自分で選んだ方法で死にたい」
この「死にたい」というのは決して「自殺」のような意味ではなく、むしろ「死」までの限られた時間をどう「生きる」かという事で、マークが自分の死を覚悟しつつも最後まで人間らしく、医者らしくありたいという気持ちが現れていたと思う。
どうしても医者としての仕事を続けたかったけど、自分でその限界に気付き、小さな少女の足に刺さったとげを抜いてあげて「ありがとう。僕の最後の患者さんになってくれて・・・。」という台詞で、この仕事を退く決意が伝わってきた。
それにしても、マークがどれだけERにとって重要な人物だったか、よく出てた回だったね。
スタッフも患者も、マークを信頼してるし、ERを去る事を決意してからのマークの行動は、特に患者の立場に立った対応だったように感じたわ。
ホームレスの患者が「病院で死ぬのはイヤだ。外で死にたい!」と懇願するのに、「わかった」と言ってあげられるのも、「自分で選んだ方法で死にたい」と自ら思っていたマークだからこそ。
その人が望まない方法で延命する事より、残された時間が多少短くなろうとも、その人らしく「生きて」そして「死」を迎えられるように・・・。
どんな考え方が正しいのか、正しくないのか・・・それはわからないけど、今のマークには患者が望むように応えてあげるのが、医者として取るべき態度だと思ったんでしょう。

アビー(モーラ・ティアニー)が「また明日!」と声をかけると、「さよなら」と言ったマーク。
カーター(ノア・ワイリー)には、「君が中心になれ!」と告げて、ERを去ったマーク。
涙なしには見られませんでした。
せめてマークの残された時間を、彼の思った通りに生きられますように・・・と願わずにはいられません。

第19回
「緊急事態」
"Brothers And Sisters"
脚本:R・スコット・ゲミル
演出:ネルソン・マコーミック

「サードウォッチ」とのクロスオーバー。
残念ながら「サードウォッチ」を見た事がないので、きっと両方知ってる方ほど楽しめなかったんだろうなぁ・・・と悔やまれますが、「ER」しか知らない私でも内容的には満足でした。

スーザン(シェリル・ストリングフィールド)の姉・クロエが娘のスージー共々いなくなり、スーザンは彼女たちを探しにニューヨークへ。
ここで「サードウォッチ」のボスコ(ジェーソン・ワイルズ)とヨーカス(モリー・ブライス)が、クロエ探しに協力してくれるという展開です。
クロエがもともと薬物中毒だった経緯は知ってますが、更生してスージーを育てていると安心していたのに、今回探し当てたクロエは元通りのヤク中だし・・・見ていてちょっと哀しかったわ。
しかも、クロエが見つかってもスージーの居場所がわからない!
クロエに何を尋ねても、彼女は覚えてないし・・・。
一時期スーザンがクロエで苦労していたのが思い出されてしまったわ。(・・,)グスン

それから前回医者としての生活に別れを告げたマーク(アンソニー・エドワーズ)、今回はハワイにレイチェルと行っているという事で姿も見れませんでした。(涙)
それなのに、エリザベス(アレックス・キングストン)にレイチェルから緊急の電話が入り・・・。
ここでも良かったのはロマノ(ポール・マクレーン)ですなぁ。
さんざんオペ室のエリザベスに嫌味を連発していたくせに、レイチェルから電話だとナースが告げると、小声で「行け!」だもん。(くーーー)
そして、マークの容態が悪化して戻って来れそうもないから、休暇を取らせて欲しいと頼むエリザベスに、「行ってやれ!」ですよ。
もーーー、ここ一番でカッコイイんだから・・・ロマノ先生!
去っていくエリザベスの背中に向って「何でもするぞ!」・・・これもしびれたーー!
そう言われたエリザベスが「祈って!」と一言言うと、「私の得意な手技じゃないが、特別にやってみよう」と返すのもロマノらしい台詞で良い!
きっとマークはこのまま戻っては来れないんだよね?
エリザベスも覚悟を決めてハワイへ向ったんでしょう。
ハワイでどれだけの時間を過ごせるのかわからないけど、最後の最後にマークが家族の愛を感じて・・・家族に包まれて・・・穏やかに旅立てるといいな。

ガラント(シャリフ・アトキンス)とプラットのいざこざもね〜。(^^;
真面目で地道なガラントに対して、自信過剰なプラット。
目の前で急変した患者に対しても、ノート片手に胸を開いてしまうガラントと、「カーター先生(ノア・ワイリー)に知らせなきゃ」、「アビーさん(モーラ・ティアニー)に・・・」と、まずは指示を仰ごうとするガラント。
結局、勝手な事をするなとカーターに叱られたのはガラントで、ちょっと可愛そうだったけど最後にはガラントみたいな真面目で冷静な判断を出来る人が残っていくんだと信じたいわ。(^^ゞ

カーターは、アビーが元のアパートに戻り、酒を呑み始めた事を心配してるよね。
5年以上アルコールを絶って来たのに、ビールを1本だけ・・・と飲み始める事でまた止まらなくなってしまうんじゃないかと・・・。
アビー自身も自分が大きな物音に怯え、何度もドアの鍵を確かめたりする事に気付いてはいるんだろうけど、ここでアルコール依存症になってしまうような事にならなきゃいいけどね。

シーズン8もあと3話を残すのみ・・・。
マークの最期は大泣きしちゃうんだろうな。(・・,)グスン

第20回
「手紙」
"The Letter"
脚本:ジャック・オーマン
演出:ジャック・オーマン

ハワイのマーク(アンソニー・エドワーズ)からファックスが届いたと、ERではスタッフが集まってカーター(ノア・ワイリー)が読み上げる内容に耳を傾ける。
ハワイでの光景が目に浮かぶかのようなマークの手紙・・・貝を拾うエラやレイチェルの姿、傍らで寄り添うエリザベス(アレックス・キングストン)、そしてハワイでもマークが思い出しているのはERのみんなと過ごした日々。
本当に今、マークは幸せで穏やかな時間を過ごしているのね・・・と安心して聞いていたら、突然手紙を読んでいたカーターの表情が曇る。
最後の1枚に何が書かれてるんだろう・・・と思ったら、その一枚はエリザベスからの手紙で、「今朝逝きました。マークの好きな日の出の時間に・・・。彼を忘れずにいてくれてありがとう。」と。(涙)
マークの最期がこんな形で伝えられるだけなんて、ちょっと寂しくない?と思ったら、どうも来週はハワイでのマークの最期らしい。
うぅ・・・しかし、今回の手紙でもうマークが亡くなった事がわかってるのに、来週彼の最期を見せられるなんて・・・何だか辛い。
それって、視聴者にもマークの最期を看取れって事なのかしら?
カーターが掲示板にマークとエリザベスからのファックスを貼らせ、知らなかったスタッフたちが掲示板の前で長々と立ち止まって読んでいる、その背中が哀しさを物語っていたような気がする。
ケリー(ローラ・イネス)もロマノ(ポール・マクレーン)もチェン(ミン・ナ)も・・・。
ケリーがマークのロッカーを片付けに来た時、そこに居合わせたカーターに「マークの穴を埋めるのはあなただと、みんな期待しているわ。」と言ったのも、まるで視聴者に「マーク降板の後はカーターが引っ張ります」と言っているかのようだったし、その後の展開もカーターが中心という事を印象付けるような内容だった。
マークのロッカーを整理していて、堪えきれずに泣き出したケリー。
代わりに整理を始めたカーターが、マークが使っていた聴診器を自分の首にかけるのも、「自分がERを背負わなきゃ」という決意の表れのようだったし、マーク専属だったホームレスのアービンさんがマーク以外の医者に「あんたは俺を人間として扱ってくれた」と心を開き、「怖いんだよ」と死への恐怖を素直に話すあたり、もう全てがカーターに託されたかのような展開。

今回はいろんなところで、じーんとしちゃったな。
マークとは決して仲が良かったとは言えないケリーだけど、ちゃんと自分は出世したくて姑息な手段を使った事もあったのに、マークは自分の仕事を責任を持ってしていただけだったと認めていたこと。
ロマノがエリザベスのいないERを、いつもの嫌味口調ではあるけど手助けしていることや、肺がんの少女をオペしながら、「人間の体は自らを蝕んでいく。生命は子宮で育つ。それと同じプロセスで蝕んでいく。少女・・・少女を持つ父親・・・。」と、ガンというものへの怒りをあらわにするところ。
顔面に銃弾を受けた患者を処置していて、気分が悪くなったガラント(シャリフ・アトキンス)にカーターが優しく声をかけるところや、アビー(モーラ・ティアニー)を断酒のミーティングへ連れて行こうと必死になるところ。
マークの死が告げられた回なのに、マークが映像として映る事はなく、すべて手紙が物語っているというストーリー。
それが一番現れていたのは、今回のラストでしょう。
ERに急患が運ばれて来て、スーザン(シェリー・ストリングフィールド)、ケリー、カーターが処置へ向う。
その後方の掲示板で、風にひらひら揺れていたマークの手紙が、ふわっと一枚飛んでいくラストカット・・・。
誰かが何かを語らずとも、すべてが伝わるエンディングでした。

第21回
「託す思い」
"On The Beach"
脚本:ジョン・ウェルズ
演出:ジョン・ウェルズ

先週、マーク(アンソニー・エドワーズ)が亡くなった事は、送られてきたFAXで知る事となったわけですが、今週はそのマークが亡くなるまでの様子でした。
やはり1シーズンからずっとERで頑張ってきたマークだし、こっちにもそれなりの思い入れがあったりで、涙なしには見れなかったわ。(・・,)グスン

まず「したかったのに出来なかった事」のリストを作ってるマークに涙。
その中にはキリマンジャロ登山、スカイダイビングみたいなものから、街中での破廉恥なセックス『これにエリザベス(アレックス・キングストン)が「それなら協力する」と反応して(*^。^*)』というぶっ飛んだものがあったんだけど、最後にリストアップされるのはとっても現実的で・・・。
レイチェルとエラをテーマパークに連れて行くとか、レイチェルとエラの結婚式で付き添いをするとか・・・。
そして最後がレイチェルを諭す・・・。
マークは自分に残された時間を使って、レイチェルに父親らしい事をしたいと思ったわけよね。
それが「諭す」こと。

ハワイに行って、渋々ながら一緒にスカイダイビングに付き合ったり、車の運転を教わったり、サーフィンやったりしてるレイチェルを見てたら、すっかり「いい子」になったのかな?って感じだったけど、マークが寝ているのを確かめて薬を持ち出したり、その薬をアルコールと一緒に飲んだり・・・。
それを寝たふりしていたマークがしっかり見ていたのが、何とも悲しい。
子供がそんな事をしている現場を見て見ぬふりするんだもんね。
日本だったら悪い事をしたらその場で叱れ!みたいな事言われるけど、マークはその場では叱らず日を改めて話すんだよね。
自らも薬にハマった事があるから、レイチェルの気持ちはわかるのかもしれない。
しかし、そんなレイチェルが踏み外しかけている道を、正してあげられるのは自分だけ!
自分がいなくなったら、誰がお前を見ててくれる?とレイチェルに真正面から訴えるマークにも涙しちゃったよ。

そんなマークが痙攣を起こし、エリザベスがエラを連れてハワイへ・・・。
これで一家が揃うのよね。
現地のサーフショップの店員カイと仲良くなったレイチェルを、温かい目で見守るマーク。
エリザベスはひたすらお年頃のレイチェルを心配してるのに、寛大な心のマークが印象的。
きっと、レイチェルの半分閉ざされた心を開くのは、自分ではないと思っていたのかも。
それもマークの経験だったりするのかな?

右半身が麻痺したマークは痛々しかった。
ベッドから立ち上がろうとしても、右足に力が入らず、そのまま腰の辺りからベッドに叩きつけられる様に倒れる様子なんて、とても演技には見えなかったよ〜。(号泣)
そして、マークが最後にエリザベスに頼んだのは、レイチェルとエラに手紙を書いて欲しいということ。
その手紙を何か特別な日にあけて欲しいと頼んだマーク。
「残酷かなぁ、幸せな日に墓場から語りかけるのは・・・。」って、普通に話してるのがまた何とも辛い。
この事から推測するに、ERに送られてきたFAXもマークが書いたものではないでしょうね。
「読める字が書けない」って言ってたし・・・。

マークがレイチェルに「心を大きく持って」と最後の最後まで諭そうとしていたところに、父親らしさをひしひしと感じてまた涙・・・。
そんなレイチェルがマークに「あの歌、覚えているわ」とヘッドフォンステレオで、「Over The Rainbow」を聞かせてあげて・・・その歌が流れる中だけは、幸せな一家の光景が流れているのが良かった。
カイと楽しそうに遊ぶレイチェル、エラを抱っこしながら笑っているエリザベス・・・マークはそういう幸せな光景を胸に抱いて旅立ったのでしょう。
エリザベスがベッドで横たわるマークにスープみたいなものを持ってきて、そこで亡くなっている事に気付くというシーンでしたが、マークご臨終の顔は一切見せず・・・。
エリザベスも覚悟があったからでしょうか、冷静に脈を確認した後で、ベッドサイドに座り、そっとマークの手を取って静かに、ひたすら静かに見送ってました。

マークの葬儀にベントン(エリク・ラ・サル)とクレオ(マイケル・ミシェル)が参列していたのも、感慨深かった。
そういえば、今回のオープニングにもしっかり二人とも出てましたね。
特に久々に見たOPの「ここぞ!」という場所でキマるベントンの気合一発なポーズに、鳥肌が立ってしまったよ。

葬儀から帰る車をわざわざ停めて、レイチェルが空に飛ばした風船。
天国のマークまで届いたと信じたくなるラストカットでした。
さぁて、いよいよ来週はシーズンファイナル!
こうなると、ER9の放送はいつからなんだ?と思っちゃいますわね。
もう二度とERに帰ってくることのないマーク・グリーン!
今までありがとう!あなたらしい最期でした!

最終回
「閉鎖」
"Lockdown"
脚本:ディー・ジョンソン
   ジョー・サックス
演出:ジョナサン・カプラン

ERの中心はカーター(ノア・ワイリー)だと印象付けるようなシーズン8の最終回。
天然痘の疑いのある子供の患者二人がカウンティのERの待合室で長い間待たされ、カーターが天然痘では?と隔離したものの、その子供たちを二週間前(だったかな?)に診たチェン(ジン・メイ)も発熱し隔離。
ERは閉鎖され、駆けつけたケリー(ローラ・イネス)も閉鎖後でERに入れず・・・と、凄い状況。

ERが閉鎖されたと知らず、救急車がどんどん急患を運んできて、ケリーが外で患者の処置をしているのとか、そんなケリーにロマノ(ポール・マクレーン)が二階から処置に必要なものを投げて渡しているのとか、普通じゃ考えられない光景で驚いたわ。

そんな中、最初の犠牲者が出る。
二人の子供のうち妹が亡くなってしまうんだけど、本当にあっけなく亡くなってしまって・・・。
しかも、お兄ちゃんの方が妹が最後に怖がったかどうかを気にするわけよ。(・・,)グスン
同じ部屋の目の前で妹が息絶えるのを見ていなきゃならなかったって、かなりショックだと思うなぁ。
そのお兄ちゃんもかなり危なかったんだけど、カーターが必死に頑張って何とか・・・。
だけど、そのお兄ちゃんの気管切開に手間取っていたカーターが、感染防止のゴーグルとマスクが邪魔だと、はずしてしまったのが気になるわ。
最後まで見終わってもこの病気が天然痘だったかどうかはわからないんだけど、あのゴーグルとマスクをはずした事でカーターが感染してなきゃいいんだけど・・・。

そんな中、隔離されてプラットと患者のスタンという男性二人と同じ部屋にいたチェンが、トイレに行きたくなって苦しんでる様子がちょっと笑えた。(苦笑)
いや、本人には笑ってる場合じゃないんだろうけど、隔離されてるから外に出られないし、男性二人いる前で尿瓶に・・・ってーのも恥ずかしいし。(*^。^*)
だけど迫り来る尿意には勝てず、プラットとスタンに歌を歌わせながら、ついに尿瓶に・・・の時のチェンの顔・・・。(笑)
普段のチェンからはちょっと想像できないシチュエーションで、唯一笑えたかも。

隔離されてる患者たちが我慢できずに、何とか脱出しようとストレッチャーでドアを破ろうとした時も、コバッチュ(ゴラン・ヴィシュニック)が必死で止めても制止できなかった患者たちを、カーターが天井のスピーカーにマイクを近づけてハウリングを起こし、「キーーーン」という音でみんなを黙らせたのが見事だった!
ここでも、まだちょっと頼りないけどERを背負っていくのはカーターと印象付けるようだったわ。

そしてシーズン8のラストは、天然痘らしき患者の兄の方だけでも何とか助けて、自分たちも隔離されたカーターとアビーのキスシーン。
うーん、この二人も相変わらずくっつくんだか、離れるんだか微妙な距離ですね〜。
シーズン8の最後も、いかにも次へ繋がるような終わり方でした。
次からはマーク(アンソニー・エドワーズ)はOPにも登場しないんだな・・・と思うと、かなり寂しいけど、ERの中心となるカーターの成長とアビーとの恋の行方は気になるところ。
こうなると、シーズン9はいつから?と気になっちゃうんだよなぁ。(^^ゞ

 

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