テレビ50周年ドラマ特別企画
さとうきび畑の唄

P:八木康夫
脚本:遊川和彦
演出:福澤克雄

正直言って流して見たような感じです。m(_ _)m
それというのも、主人公・平山幸一(明石家さんま)の軽い演技が、どうも「戦争」という重い出来事の中で浮いているように感じたから・・・。
戦争という大変な時代の中でも笑顔を忘れずに・・・という幸一の信念はわかるのですが、それにしてもなんか浮いてた。(^。^;)
別に戦争を扱ってるドラマだから、重々しく作れ!とは思わないんだけど、こんなんでいいのかな?ってな雰囲気でした。

そんな中、あたくしがボロボロ泣いたのは幸一の次男・昇(勝地涼)が死に行くシーンでした。
自ら通信兵として志願し、いつも臆病な友人をかばって前に出ていた昇が、最後の最後にまた上官の命令で手榴弾を持って敵兵に突っ込めと指示された友人をかばい、上官には「なぜ我々に手本を見せてくれないのですか?」と歯向かい、そしてたった一人で出て行く場面。
手榴弾の入ったかばんを持ち、無数のアメリカ兵が銃を構える前へ突き進むなんて、「これが勇気か?」「これが正しい事か?」と悲しくなった。
これでもか!ってほど銃撃されて、無惨なまでに死んでいく若者。
遠ざかる意識の中で、手榴弾のピンを抜く・・・たった、それだけのために若い命を捨てなければなかったなんて、今の私たちには想像もできない人生。
ここはボロボロ泣きました。

あと、軍服オダジョーはカッコよかったっす!
え?感想それだけ?(笑)
学徒出陣した吉岡(オダギリジョー)が、みんなが「お国のため」と命を投げ出す中で、「無駄死にするな!」と言ってるのは良かったんですが、そんな吉岡の死に方があまりにも呆気なくて・・・。
ちょっと・・・あらら?って感じだったし。

紀子(仲間由紀恵)が春子(大平奈津美)に、「いい?アメリカ兵に会ったら、こういうのよ!Do you kill me?わかった?」と最後まで教え続けた英語。
最後に「生き続けなければ」と降伏して出て行くところで、銃を構えて近付いてきたアメリカ兵に春子が「どぉー ゆー きる みぃ」と弱々しい声で話すと、そのアメリカ兵が銃を下ろし「そんなことはしないよ」と春子の頭をなでてくれた・・・ドラマだなぁと思いつつ、紀子が教えた英語で美和子(黒木瞳)たちが助かったというのは、ちょっと涙だった。

幸一が負傷したアメリカ兵を見つけ、上官から殺せと指示された時、「私にはできません。私は人を殺すために生まれてきたんじゃないんですよ。」と、初めて真剣な表情を見せたのはよかったけど、やっぱそこまでの幸一のおとぼけぶりが強かったんで、どうしても「お笑いさんの演技」ってな過剰ぶりが感じられてしまった。
上官に逆らって、最後は幸一も殺されたらしい。
さすがにそのカットはなかったものの、幸一の頭につきつけられたピストルでその事を暗示させての最期。

一番良かったのは森山良子さんの歌「さとうきび畑」だったりする。(^。^;)

 

SEO [PR] おまとめローン 冷え性対策 坂本龍馬 動画掲示板 レンタルサーバー SEO