ブラックジャックによろしく

原作:佐藤秀峰
P:
伊與田 英徳

主題歌:平井堅 ♪LIFE is・・・another story

第1回
脚本:後藤法子
演出:平野俊一

医療ドラマはもともと好きなんだけど、これもなかなかいい感じ♪
まず研修医の斉藤(妻夫木聡)がいいのよ〜。
いかにも「新米」って感じで、適度に情けなくて、でもその情けなさに共感できるところがあったりして・・・。
しかし、研修医の月給が3万8000円なのに対して、当直のアルバイトが一晩で8万なんて唖然としちゃうよね。
交通事故の場合は自由診療だから点数が医療機関で決められるとかも、ぜんぜん知らない事だったし、お金を稼ぐために交通事故の救急は断わらないとか、「うわ〜、そんなことあるの?」って感じだった。
研究ばかりしてる春日部教授(伊東四朗)の執刀が、皮膚切開だけってーのも驚き!
「うなぎとは違いますな」って何の事かと思ったら、研究のためにうなぎを切り刻んでるっちゅーじゃない?
皮膚切開だけしてあとは白鳥(三浦友和)が全部やっちゃうんでしょ?
それでも春日部教授のオペが行われたって事になるわけだ!
なんじゃ、そりゃ?(^。^;)
皮膚切開だけの春日部教授に患者の家族が100万包んだり、何か大きく間違ってるような気がするわ。

そして斉藤が一人で当直に当たる晩、院長(緒形拳)は10万渡すのよ。
一晩で10万だけど、研修医なのに他に頼る医師もいない状況。
っつーか、そういう時に自分が救急で運ばれたらと思うと、ぞーっとするわね。(^^;ゞ
んで、またそんな時に限って運ばれてくる急患。しかも交通事故。断われないじゃん!
おびただしい出血、異様に膨らんだ腹部、酷い状態の顔・・・突然そんなのを目の当たりにしたら、やっぱ逃げたくなるよね。いくら一応研修医であっても・・・。
必死に落ち着こうとしているのに、手が震えて、どんどん息が荒くなって、ついに斉藤はその場を逃げ出してしまう。
医師が不在の状況で、看護士二人が患者の側に・・・。
目の前の患者を見殺しにできない看護士のカオリ(鈴木京香)は、看護士には認められていない気道切開をしてしまう。
幸い患者は命を取りとめたけど、カオリが切開した時に神経を傷付けてしまい、患者の声は戻らないらしい。
何だか妙にリアリティあるよね。
普段はやらない事を看護士がやって、患者が助かった・・・あぁ、良かったねってーのじゃなくて、命は助かったけど患者の声を奪ってしまったってとこらへんが・・・。

斉藤に「どうせ死ぬなら腹開けろ」という院長の言葉には驚いたけど、やっぱ何もしないで患者が息絶えたと家族に説明するよりは、手を尽くした痕跡を残せって事なのかしら?
それもちょっと怖かったりして・・・。(^。^;)
カオリが斉藤に言った「金儲けだろうと何だろうと院長は患者の命を救った。それであなたは?何をした?」って台詞も重かった。
なかなか見応えのあるドラマになりそうな予感。

第2回
脚本:後藤法子
演出:平野俊一

何だかね〜、考えさせられちゃうわよね〜。
研修医の斉藤(妻夫木聡)が、必死に患者を救おうと手を尽くすのに、指導医の白鳥(三浦友和)は「無駄な延命治療は社会悪だ。」とまで言っちゃうんだもの。
医者というのは人の命を救う仕事をするんじゃないの?と思っちゃうよ。
ただ、昏睡状態のおじいちゃんが急変した時、必死に救ったけど脳が死んでるというのは確かに助かって良かったのかと思うべきかどうか悩むよなぁ。
もしも、その状態でずっと生き続けたとしたら、患者の家族が抱える医療費は、とてつもなく莫大なものになるわけで・・・。
気持ちとしては斉藤の言う事を全面的に応援したいけど、正直白鳥が言う事を真っ向から否定できるだけの理由はないんだよね。

しかし、医局の交流会だっけ?
あんなの本当にやってるの?ビックリしちゃうわよ。
何?あんなに大勢の医者が一気に集まって、その間病院はどうなってるわけ?
しかもくだらない春日部(伊東四朗)のギャグ「呑み過ぎはいかんぞーー!(肝臓)」に拍手して、上半身裸になって万歳の嵐!
嫌だわ〜、斉藤が一人抵抗して万歳どころか上半身裸にもならなかった気持ちはよくわかる。
でも視聴者としては「脱げ!脱げ!斉藤!」だったという正直な気持ちも、あえて書き添えておこう。(爆)

そうやって、何かと斉藤に厳しい事ばかり言ってる白鳥だけど、彼もまだ斉藤のような気持ちを失くしたわけじゃないみたいね。
きっと、医者として大きな病院で成功するためには、今のようにならざるを得なかったんでしょうね。
「いい医者って何だろうな?」と言った白鳥に、ほんの少しだけど人間としての良心みたいなものを感じられました。

第3回
脚本:後藤法子
演出:三城真一

第二内科、所謂循環器内科での研修が始まる。
斉藤(妻夫木聡)は宮村(ガッツ石松)という狭心症の患者を担当することに・・・。
その宮村は永大お得意の人工心肺を使ったオペには耐えられそうにない。
そこで斉藤はバイパス手術専門の北先生(原田芳雄)の存在をカオリ(鈴木京香)に教えられ、何とか宮村を助けて欲しいとレントゲン写真を持って頼みに行く。
それは永大に対する裏切り行為。
でも、一人の患者を助けたい斉藤は、他の病院の医師だろうと患者を助けてくれる医者を頼ってしまうわけね。

確かに斉藤の「患者を助けたい」という純粋な心は立派だと思うけど、現実問題として一人の患者にそこまで入れ込んでやる事が可能か?と言われたら、ちょっと難しいんじゃないかしら?
しかしカオリはカッコイイよね〜。
んで、いろんな事をよく知ってるし・・・。(^。^;)
斉藤が患者を助けるために全力を尽くす姿勢を決してカオリは嫌ってないし、むしろ心のどこかで羨ましいとさえ思ってるのかもしれない。

それにしても、北先生のカラオケうまかったね〜♪
姿は見えずに歌声だけが聞こえてる時、「すんげ〜、うまいけど、誰?」って思っちゃったよ。(^^;ゞ

第4回
脚本:後藤法子
演出:三城真一

宮村(ガッツ石松)のオペを北先生(原田芳雄)に頼みに行った斉藤(妻夫木聡)。
ところが北先生には断わられ、永大の心臓外科には斉藤の行動がバレてしまい、冷ややかな視線を浴びるはめに・・・。
斉藤としては信念を曲げずに、自分の目指す医療を患者さんに受けてもらえるように頑張りたいんだろうけど、大学病院という独特の世界とその中に長年流れている空気の前では、何もできない自分というものを思い知る事になるわけね。
どんな世界でも外から見てるのと、内側から見るのでは違うもんなんだろうけど、研修医はまだまだ希望や理想をたくさん抱いてるわけで、現実とのギャップに苦しむ斉藤の姿が痛々しくて・・・。
母親(浅茅陽子)にしか八つ当たりできないってーのが、また情けないんだけどさ。
でも斉藤のお母さんも電話のやり取りで息子が苦しんでるのを察知して、結婚式だと嘘をついてまで上京したわけでしょ?
帰る前に病院で働く息子の姿を見たら、きっと目頭熱くなっちゃうだろうな。
自分に八つ当たりするほど苦しんで悩んでいる息子が、病院では「先生」って呼ばれて患者さんに笑顔で接してる姿を垣間見ちゃったら・・・母親としては泣けちゃうよね。

さてさて、宮村さんの話に戻るけど、心臓外科の先生(浅野和之)に「正直なところ、俺の心臓どうなんですかね?」って聞いた時のあの対応は何?(怒)
早口で専門用語を立て板に水のごとくすらすらと・・・。
あんなんで素人が理解できるわけないじゃん!憎たらしい!
どうせ聞いたってわからないんだから、一切聞くな!ってなあの態度が許せん!
「内科の研修医に何吹き込まれたか知らないけど、最後にあんたの心臓触るのは俺たち心臓外科なんだよ!」って何?
触るからどうだってんだよ!触ったら100%助けられるのかよ!
あぁ、腹が立つ!

最終的には宮村は斉藤を信じて退院して行ったけど、そうなると斉藤は意地でもオペしてくれる先生を探さなきゃならなくなったわけで・・・。
北先生に再度頼みに行ったら、一応引き受けてはくれたけど一番弟子を紹介すると言われて足し、どうしても北先生じゃなきゃダメだと思うのは斉藤のエゴだとまで言われてしまったね。
予告を見る限りでは、ぐだぐだしてる間に宮村さんは弱っていくようだし、斉藤がした事が良かったのか悪かったのか・・・悩むところだよなぁ。

第5回
脚本:後藤法子
演出:平野俊一

ずっとオペを渋ってた北先生(原田芳雄)が、斉藤(妻夫木聡)の熱意に打たれて、宮村さん(ガッツ石松)のオペを引き受けてくれた。
単純に喜ぶ斉藤にカオリ(鈴木京香)が言った言葉が重かったね。
「一度オペをやめた医者が、もう一度メスを握る気持ちわかる?」
「宮村さんが死んだら、北先生、医者をやめるわよ。」
確かにそうかも・・・。
一旦、オペの現場を離れてしまったら、怖くて怖くて仕方ないかもしれないよね。

宮村さんのオペの日、藤井教授(石橋凌)の圧力もあって、雑用ばかりさせられている斉藤に、出久根(加藤浩次)が「早く行け!」と追い出しに来るのが良かったわ。
やっぱ出久根君っていい奴だよね。
そして「久米先生(甲本雅裕)には40度の熱って言っとくから・・・」と斉藤の背中に向って叫んだところで、必死に耳を押さえた久米先生が通るのも良かったじゃん!

それにしても宮村さんのオペシーンはリアルだったね。
不思議と怖いとは思わなかったけど・・・。
宮村さんの心臓が一度止まりかけ、北先生がマッサージを続けながら「動け!動け!」と言ってたのが嬉しかった。
本当に命を救おうとしてる北先生。
そして、思わず目をつぶってしまいそうになった斉藤に、「目をつぶるな!君は医者だろ!」と言い放った鳥先生(神保悟志)もカッコよかったぁ♪

宮村さんは無事助かった。
良かったね〜。ガッツさんがこんなに演技できるなんて驚きよん♪
最後に北先生が宮村・斉藤・北で撮った写真が北先生のお部屋に飾られたところは、じんわりしてしまいました。

藤井教授が言ってる「バランス」っていうの、ちょっとだけわかるような気がするのよね。
目の前の患者しか救えないんじゃ意味がないし、でも目の前の患者は放っておけないし・・・。
うーん、難しい問題だね。(^^;ゞ

来週からNICUで研修みたい。
そしてお医者さんが鶴瓶ちゃん?
医者に見えるかどうかが心配だわ。(^。^;)

第6回
脚本:後藤法子
演出:平野俊一

新生児集中治療室(NICU)で高砂先生(笑福亭鶴瓶)のもと、研修する事になった斉藤(妻夫木聡)。
カオリ(鈴木京香)には「あそこは人間の領域を踏み越えた場所かもしれない」と言われるほどのNICU。
そこで斉藤が初めて担当したのが、兄870g、弟850gで生まれた双子ちゃん。

ひゃ〜〜〜、あの双子ちゃんって作りモノなんだよね?
妙にリアルだし、ちゃんと微妙に動くところが凄い!
確か「ER」でもあんな感じのリアルな赤ちゃん人形が使われてたけど、日本のドラマであんなの見ると思わなかったわ。

どうやら双子の弟君の方に、何か障害がありそうなんだけど、まだそこは明らかになってないのよね。
佳子(横山めぐみ)と田辺(吉田栄作)の夫婦は、夫の精子が少なくてなかなか子供が出来なかった。
それで辛い不妊治療を乗り越えての妊娠。しかも双子。
佳子が斉藤に話してたけど、「産めばすべて終わると思ってた」って言葉が辛かった。
何もなければ産んだところから始まるはずなのに、佳子たちにとっていかに辛い治療の期間が長かったかを物語ってたような・・・。
田辺が弁護士という職業にもかかわらず、「死なせてやって下さい」なんて言っちゃう気持ちも、全くわからないわけではないし、それを聞いて心のどこかでホッとしたと言う佳子の気持ちもわからなくもない。
もし、二人とも障害を持っているとしたら・・・。
もし、このまま一生病院の外へ出られないような状況で生きていくとしたら・・・。
そこから始まる親の苦労、金銭面のこと、妻の負担。
そして目にする我が子は信じられないほど小さく細く、体中に管がつけられ・・・。
「死なせてやって下さい」と言った田辺を誰も責められないけど、大っぴらに賛成も出来ないという難しい問題。
ただ「あの子達を自分の子とは認めません」って一言は引っかかったなぁ。
それは保育器の中で精一杯頑張ってる双子ちゃんたちに失礼じゃないかと思う。
そういう立場に立ったこともない私が言う事じゃないのかもしれないけどさ。

ドラマとはいえ、こういう話に触れると、本当に何事もなく生まれてきてくれた我が子に感謝してしまう。
普通に生まれるって実は大変な事なんだなぁ・・・と、あらためて実感。

最後にあんなに小さな双子ちゃんが、自分で器官チューブを抜いたのには驚かされたね〜。
「生きようとしているのを誰も止められない」
確かにそうなんだけど、何とも考えさせられる台詞だよ。

第7回
脚本:後藤法子
演出:山室大輔

はぁ・・・胸が苦しくなるような話ですね〜。
自分が産んだ双子を受け入れられない母親の気持ち。
なのに気持ちとはうらはらに、どんどん溢れてくる母乳。
「捨てても捨てても出るんです。体までが責めます。母親になれって・・・。」
苦しいんだろうなぁ。
自分が産んだ子供を素直に喜んで受け入れる事ができないって・・・。

でも、やっと我が子に触れる事が出来た瞬間、佳子(横山めぐみ)の中で急速に湧き上がってくる母親としての愛情。
母親が笑顔を取り戻し、面会に通えるようになったのも束の間、今度は双子の弟君がダウン症らしいと判明。
そのせいで十二指腸の閉塞も見られ、手術が必要だと両親に説明する高砂(笑福亭鶴瓶)。
ところが父親の田辺(吉田栄作)は、手術の同意書にはサインをしないと言う。

何となくだけど、田辺が手術を拒否する気持ちがわからなくもない。
もちろん生きていて欲しいけど、自分たちが死んだ後の我が子の行く末を思うと、そう簡単に「育てるべき」とは言えない。
もちろん、理想としては育てて欲しいんだけど、田辺が言うところの差別される側の気持ちはされた者でないとわからないってーのも頷けるし・・・。
ただ、それが理由で子供たちを世界に送り出すわけにはいかないというのは、賛成しかねるんだけどね。

保育器の中の双子ちゃんたちに向って、「手術してやれんで、ごめんな」と泣く高砂先生を見て、胸が苦しくなったよ。
助けたいのに、手術の同意が得られないというだけで、助ける事ができないなんて・・・。
高砂先生にしてみれば、もどかしくて仕方ないよね。

カオリ(鈴木京香)に「何もしないなら、あの時と一緒!」と言われた斉藤(妻夫木聡)、何か行動を起こせるんだろうか?
それにしても双子ちゃんどうなっちゃうのかな〜?

第8回
脚本:後藤法子
演出:三城真一

何とか双子ちゃんを助けたい斉藤(妻夫木聡)は、服部(緒形拳)に親権停止の申し立てをする方法を聞く。
親から親権を奪い、その上でオペをすると言うんだけど、それでオペが成功しても子供は誰が育てるのさ?って事が問題になるよね。
そこまでする事がいいのか、悪いのか・・・。

高砂先生(笑福亭鶴瓶)も過去に強引にオペをして裁判沙汰にまでなっていたとは。
そんな高砂先生だから斉藤が必死になる気持ちもわかるけど、必死になったその先にある事実もわかってるわけよね。
難しいわ〜。
親権停止という形じゃなく、何とか田辺(吉田栄作)夫妻にオペをさせてもらえるようにと、家までやってきた高砂と斉藤。
高砂が佳子(横山めぐみ)に、今までにNICUを卒業して行ったダウン症の子供たちの成長を知らせる手紙を見せて、佳子も何となく自分の双子の将来を考えそうな雰囲気だったけど、そこへ田辺が帰宅してまた態度が頑なに・・。
障害ではなく個性だと言う高砂。
それは理想論だと言う田辺。
どちらの意見が正しいとも言えず、間違っているとも言えず・・・。
個性だと思いたいけど、実際問題我が子に障害があって、それをすぐに「この子の個性だわ」と認められるかと言えば、決してそうじゃないと思う。
仮に認められたとしても、そこまでの道のりは簡単ではないだろう。
そして斉藤が問いかけた「不妊治療までして欲しかった子どもって何ですか?」の言葉に、初めて田辺が感情を顕にしたよね。
「お前には何もわかってない。俺は誰よりもあの子達を愛してるんだ!」
きっと田辺の心の中も、我が子を受け入れたくて、でもここで受け入れたら自分も妻も子供も幸せなんだろうか?と不安で、どうしていいのかわからない状態なんだろう。

そんな時、双子のお兄ちゃんが急変したとの知らせ。
何故にお兄ちゃん?状況が厳しかったのは弟君だったはずなのに・・・。
小さな体を指で心臓マッサージしながら、「お兄ちゃんだろ?お前が逝ってどうすんだよ!」と叫んでる斉藤には泣いちゃったわ。(・・,)グスン
ずっと「お兄ちゃん」「弟君」という呼ばれ方だった双子ちゃん、お兄ちゃんが亡くなって、その死亡診断書に初めて「秀之」と名前を書き記してもらったというのが、何とも辛かった。
一人残った弟君、この先どうなっちゃうんでしょ?
田辺が我が子を受け入れる日は来るのかな?

第9回
脚本:後藤法子
演出:平野俊一

斉藤(妻夫木聡)が強引に弟くんのオペをしようとした時は、正直冷や汗が出たわ。
だって、そんな難しそうなオペ、研修医の斉藤に出来るわけないし、高砂(笑福亭鶴瓶)が小児外科の大久保(中丸新将)にオペを頼んでも、「親の承諾がないならムリだ」と断わられるし・・・。(当然だけど)
でも、高砂先生の「今、電話があってん!オペして欲しいって。」という嘘。
何だか泣けちゃったよなぁ。
いいのか悪いのかは別にして、弟くんを助けるため、そして斉藤のためについた嘘。
きっと嘘である事をわかっていただろう大久保先生も、「親の承諾があると高砂先生が責任持つなら(オペしても)いいよ」みたいな・・・。
大久保先生にも愛があったと信じたい。

高砂先生が斉藤に言ってた「命助けるのも責任がある」って言葉も重かった。

そして田辺(吉田栄作)と別れて、一人で弟くんを育てるから、オペをして下さいと頭を下げにやって来た佳子(横山めぐみ)。
最終的にはオペの承諾をもらえたわけで、結果オーライだったけど、これってやっぱ一歩間違えばとんでもない大問題になったわけよね。
斉藤先生のがむしゃらさも、今しか通用しないかも。

泣かせたのは田辺ダンナでしょう!
今まで入って来なかったNICUに足を踏み入れた瞬間、それだけで泣けちゃったよ。
この人はこの人なりに、真剣に悩んでたんだよね。
んで、弟くんの名前を考え直したって「君(佳子)と僕と亡くなったお兄ちゃんから取って、佳秀・・・」と発表。
じーーーーん。(ToT)ウルウル
お兄ちゃんが亡くなった事は悲しい事実だけど、田辺夫妻に希望と笑顔が見られたのは良かったわ。

高砂先生と斉藤の関係をもっと見ていたかったのに、もうNICUは卒業だって。
今度は小児科?しかも担当の先生は・・・「振り返れば奴がいる」の中川先生@鹿賀丈史さんだーーーー!(笑)

第10回
脚本:後藤法子
演出:三城真一

今回から小児科でございます。
小児科って、子供を持つ親の立場としては凄く密接で、興味津々で見ちゃったよ。
出久根先生(加藤浩次)が「風邪」と診断した子供が、実は「髄膜炎」だったって事で診断ミスをしたことに落ち込んじゃうのよね。
ママ同士の会話でも「あそこの病院、髄膜炎を見逃したんだって!」なんて話を聞いたことがあるんだけど、気をつけてないと見逃しちゃうようなものなのかしら?
とにかく、医者の判断って全部命にかかわるわけで、その上での診断ミスって怖いわよね。
出久根先生は実家の病院でも小児科を継がなきゃならなかったりで、そんな背景があって今回の診断ミスは辛いだろうな。

一方、斉藤先生(妻夫木聡)は、ある意味いつも通りだよね。(^。^;)
急患の受け入れ要請だって、小児科の安富先生(鹿賀丈史)が「ムリです」って言ってるのに自分の判断で・・・というより、いつもの斉藤の「助けたい」という一心で勝手に受け入れOKしてるんだよなぁ。
簡単に「ムリだ」と言い切る安富の判断が正しいのか、「頑張って助けよう」という斉藤の気持ちが正しいのか・・・かなり難しい。
いつまでも青臭い斉藤に安富は「早く成長して第二段階に行かないと、君はいつか患者を殺す」と言い放った。
そして今回のラストでは、また先輩医師の「受け入れはムリ」という意見を聞かずに、勝手にOKを出し、搬送された子供に挿管さえできず、心臓が停止。
この子がこのまま命を落としたら、斉藤先生は勝手に受け入れた事を心底悔やむでしょう。
カオリ(鈴木京香)が話してた「熱血先生」みたいに、医者を辞めるような事にならなきゃいいけど・・・。

出久根先生にお守りを借りる代わりにと、出久根先生のマスコットを作ったなつみちゃんも可愛かったし、あんな事されたら辞められないよね。
安富先生が「子供を可愛いなんて一度も思ったことがないから、小児科医を続けて来られた。」なんて出久根に話してたけど、そう言ってもらえた事で出久根先生も楽になったかも・・・。
でも、なつみちゃんの前であれだけ涙を流す出久根君だから、子供を可愛いと思える小児科医になってくれるかもね。(涙)

最終回
脚本:後藤法子
演出:平野俊一

うーん、うーん、うーん、正直言うと、ちょっと物足りない最終回だったかも。
斉藤先生(妻夫木聡)の挑戦がこれからも続いて行くという、事で決してこの時点で何か結果が現れるものではないだろうけど・・・。

斉藤先生が当直のバイト中に、急患を目の前にどうしていいかわからず、結局放り出してしまった患者が退院する日、斉藤は再び誠同病院へ足を運ぶ。
そこで見たのが、杖をつきながらも元気そうに牛田先生(杉本哲太)と会話する、あの時の患者の姿。
助かった命が、今ここにあるという事実。
そして、これからは自分自身がそういう事実を作るわけよね?>斉藤先生

牛田が一旦は断わった熱傷の患者を、強引に引き受けさせてる斉藤先生には「大丈夫?」って感じだったけど、患者の一人が呼吸困難に陥り、斉藤先生再びパニック!
牛田に一喝されて、とにかく今されてる処置に問題がないか確かめるんだけど、ここらへんからはマスク越しの台詞も聞き取り辛いし、正直「え?どうしたの?」って感じだったけど・・・。(^。^;)
斉藤は患者が呼吸困難になっているのを確認し、おっかなびっくりながら初めて自分で命を救う事ができた。
最初に患者を見捨てようとした誠同病院で、今度は救う事が出来た。
こういう積み重ねで、医者は前へ前へと進んで行くのかもね。

最後にちょっと大きくなった佳秀君も映り、ちょっと嬉しかったかも。
でも佳秀君、成長した時の顔、ちょっと怖くなかった?(^^;

医療ものって事で、興味深く見れた作品ではありますが、徐々に斉藤先生の青臭さにうんざりするようになったのも事実。
ただ斉藤先生は医者としての確固たる理想があったわけで、その理想と現実のギャップに悩む姿は、よく描かれていたと思います。

 

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