恋文〜私たちが愛した男

原作:連城三紀彦 「恋文」
P:橋本孝・瀬戸口克陽

主題歌:Do As Infinity ♪柊

第1回
脚本:岡田惠和
演出:新城毅彦

初回は本当にストーリーの入り口って感じで、予告を見た感じでは次回からの展開に期待してしまうわ。
中学校の美術教師でありながら、泥酔してトラ箱に入れられ、度々妻の郷子(水野美紀)に叱られてる将一(渡部篤郎)。
そんな将一の元カノ・江津子(和久井映見)は、余命半年と診断され入院生活を送っていた。ある日、病院で偶然将一を見かけた江津子は、自分が余命半年である事を将一に告げる。
そして、将一は「悪い事をするから先に謝っておく」と言って、突然家を出た。

どうなんでしょうね?
私、すっかり「原作:連城三紀彦」に注目して、「脚本:岡田惠和」を見落としていました。(^^;
実はここ最近の岡田脚本と相性の悪い私・・・。
ちょっと不安です。(^^ゞ

で、ドラマはどうだったかと申しますと、正直なところまだまだわかりません。m(_ _)m
出て行った将一が海の近くで働いているのを誠(要潤)が偶然見かけて、郷子が将一に会いに行くんだけど、それでも悪びれない将一ってーのが良い。
あれでこそこそ隠れたり、郷子と会う事を拒んだりしたら、きっと将一が卑怯な男に映ってしまったと思うんだけど、あくまでもへらへらしてるのが逆に良かった。
こんな男だから江津子の元へ行ったんだな・・・と思えたし。

しかし、江津子がパタンナーとして働きながら積立貯金したお金があったのに、それが入院費に消えて行ってるというのは泣ける話だった。
きっとこの先の将来を楽しむために貯めていたお金だろうに・・・。
そんな話を聞いて「人として放っておけなかった」という将一の気持ちもわかるような。
でも、妻として郷子のように「わかった」と言ってあげられるかといえば、かなり微妙かもしれない。
妙に物分りの良い妻、そして悪びれない夫、将一が結婚しているとは思っていない江津子、この3人の関係・・・興味あるわ。

第2回
脚本:岡田惠和
演出:新城毅彦

「その人に一度会わせて」・・・郷子(水野美紀)から江津子(和久井映見)と一緒にいると言った将一(渡部篤郎)へのたったひとつの要求。
将一の従姉だと偽って、江津子を見舞う郷子。
うーん、どうなんだろう?本当に江津子は将一が郷子と結婚している事を知らないんだろうか?
それとも知っているのに知らないふりをしてるんだろうか?
江津子と同室の美木子(いしだあゆみ)が、興味津々で観察してるのも気になるね。
これから先の美木子の行動も注目しなきゃ!

んで、やっぱ可哀想なのは優(泉澤祐希)でしょう。
いくら「しっかりした子」でも、突然父親がいなくなって、その理由が「あと半年で死んじゃう人と一緒にいてあげるため」じゃ納得できないでしょう?
「困っている人がいたら困ってない人は自分の持ってるものを貸してあげないと・・・。」とか「そういう事ができるお父さんも、そしてお母さんも偉い」みたいな台詞とか、子供に言う事なんだろうか?(^。^;)
「しっかりした子」だからこそ、そう言って自分を励ましてる母親の気持ちに気付いてしまうと思うんだけどなぁ。
だから、母親が編集してる雑誌の相談コーナーに手紙を出すという、回りくどい行動に優は出ちゃったんだろう。
手紙の中に書かれた「お父さんは僕がいなくても平気なんでしょうか?」って文章、これを読んだら親としては胸が痛むよね。
その手紙を優から両親へのラブレターだと受取った将一は、親子3人でのデートを提案。
海で服のままびしょ濡れになって遊ぶ父と子、いい感じだったなぁ。
お蕎麦の食べ方を教えるところも、何気に良かった。
だけどさ、やっぱあの亭主にこの妻あり・・・って感じだったのが、将一名義の貯金のほぼ全額・238万2500円を郷子が将一に渡すところ。
出来すぎ!理由はどうあれ、息子と自分を置き去りにして出て行った男に、何で金なんかくれてやらねばならんのだ!
っつーか、金置いてけよ!ぐらい私だったら言う・・・うん、間違いなく言う!(^^ゞ
「俺さぁ、最高な女と結婚したんだなぁ。」と将一。
そりゃそうだろう!この状況で金渡す女はある意味都合よくて最高!
それで泣ける郷子が、またおめでたい。(^。^;)
そこまでしてやってるのに、バス乗り場で別れ際の「がんばれ」だよ。
それは将一が郷子に「別れる時、何て言って欲しい?」と聞いて、郷子が「後味悪いの嫌だから・・・頑張れ・・・かな?」と答えた言葉じゃないかーーー!
これって優しさ?
余命半年の江津子が可哀想だと思って将一の行動を許してしまった郷子なんだろうけど、これで江津子がもしも元気になっちゃったらどうするんだよ!(^。^;)
なーんて事を考えてしまったわ。(^^ゞ

第3回
脚本:岡田惠和
演出:酒井聖博

将一(渡部篤郎)と郷子(水野美紀)の結婚記念日と、江津子(和久井映見)の誕生日が同じ10月25日なんてね〜。
運命のいたずらとしか言えないわ。
その江津子の誕生日、来年の誕生日は迎えられないという彼女は将一とのデートを希望する。
最後の思い出なのかと思うと断れないよなぁ。(ーー;)
しかも、「Hしたい」だと。
これは言われた方も辛いでしょ?
だって「いや?こんな病人、いや?それとも同情だからそんな気持ちはない?だって、来ないんだもん。もう誕生日来ないんだもん。」だよ。
「Hする!」って答えを強要しているようなもんだよね。
困った将一の顔を見て、さすがに江津子もこんなの卑怯だよね、病気を武器にして・・・と、自分の言動を反省してたみたいだけど、一度口から出た言葉って簡単には人の記憶から消えないし、将一の心の中には重い何かが引っかかっちゃっただろうなぁ。
結局、何もなかったんだけど、江津子を病院へ送り届けた後に、将一が向ったのはやはり郷子と優(泉澤祐希)の住む家。
毎年、結婚記念日に郷子が作るローストチキンがうまいんだと話してた将一。
将一がいない結婚記念日だとわかっていながら、例年通りローストチキンを焼いた郷子。
何だかめちゃめちゃせつなかった。
将一が庭に隠れてるかもしれないから、ローストチキンの匂いでおびき出そうなんて冗談を言って、優とはしゃいでる郷子の姿を、本当に庭先からこっそり見ていた将一。
戻りたかったんだろうね・・・この生活に。
中の様子をうかがいながら、こっそり泣いてる将一を見てるとこっちも泣けてきちゃったよ。
そして、将一が来ていたと察知して表を見に行く郷子、その姿をまた物陰から見ている将一に、夫婦の繋がりを感じてみたり・・・。

それにしても最後のシーンは将一の目にはどう映ったんだろう?
急な差込が来たからと、江津子の指示で彼女の背中を叩く郷子。
「もっと強く!」と言われるがまま、どんどん力を込めて江津子の背中を叩くうちに、彼女を恨む気持ちが自然とこもってしまったようで・・・。
江津子は本当に将一と郷子が夫婦である事を知らないのかしら?
何だか知ってるような気がするなぁ・・・。

んで、ちょっと気になるのが辻さん(いしだあゆみ)だよね。
もしや、彼女の夫は計作(寺尾聰)なのかな?と思わせるようなシーンがありましたが・・・。

第4回
脚本:岡田惠和
演出:酒井聖博

江津子(和久井映見)が手術をする事になり、たった一人の親戚に同意書のサインをしてもらうため会いに行く将一(渡部篤郎)。
こういうのが苦手だからって、郷子(水野美紀)についてきてもらって・・・でも、親戚の家の近くの喫茶店で待たせて、自分だけ行ってしまう将一。
何だよ!行けるなら最初から郷子を付き合わせるなよ!と思ってしまったわ。
さんざん、郷子を待たせてるのに、江津子が高崎でたった一つだけいい思い出だと話した写真館に、思い出の写真を見に行ったりしてるし・・・。
もーーー、何なのよ!
郷子のことを離れてみてあらためていい女だと思ったとか何とか言ってたくせに、何だか都合よく利用しているようで嫌だわ。

将一もさぁ、江津子の子供の頃の可愛いドレス姿の写真見たら、そんなに泣けるわけ?
たぶん、江津子にとって良い思い出が、この写真たった一枚だけだと考えて涙したんじゃないかと思うけど、だからってどうして「結婚しよう」になるのよ!
手術に向う江津子に将一がささやいた言葉、手術が終わったら「結婚しよう」だったでしょ?
音はなかったけど、口が明らかにそう言ってたよね。
どうして、そうなるのよ!
郷子と離婚して江津子の側にいるわけじゃないでしょ?
江津子にせめて「結婚」という幸せな体験をさせてやりたかったとしたら、それってとんでもない思い上がりな気がするんだけど・・・。
将一がそう江津子に言ってるのを見た郷子の立場は・・・?
結局、物分りのいい自立した女って、こうやって簡単に放り出されちゃうのかしらね?
あぁ、嫌だ!

予告では将一がしっかり郷子に「別れてくれないか?」って言ってたね。
本当にどうしてそうなってしまうんだか・・・。(呆然)
江津子の側にいてやるだけでいいじゃん!どうして郷子を・・・優(泉澤祐希)を・・・今まで築き上げた家庭を放り出してまで、江津子に尽くす必要があるのか、私にはわからん!
じぇんじぇん、わからん!

第5回
脚本:岡田惠和
演出:新城毅彦

江津子(和久井映見)に将一(渡部篤郎)が何かをささやいたのを見た郷子(水野美紀)。
もうあの時点でこの先に何が起こるか郷子は察知してたんだろうね。
「話したいことがあるんだけど」という将一の電話を受けた時に、ある程度の確信をし、約束をした場所へ向う時にはそれなりに覚悟もあったのかもしれない。
でも、やっぱ最後の最後まで自分の思い込みだと思いたいじゃない?
将一が店に入って来た顔を見て、思い込みではなさそうだと思ったのかな?
だからこそ話を聞こうとしない。
私も立場的には「妻」の立場だから、どうしても郷子よりの見方をしてしまうんだけど、どんなにデキた女でも、どんなに無理矢理頑張っても、ここで将一の「別れてくれないか?」という台詞に「YES」とは言えないわ。
「形だけじゃなくちゃんと結婚したい」なんて言われたら、ハラワタ煮えくり返るっちゅーねん!(怒)
「江津子が死ぬことも、その後のことも考えない」って、それで「別れてくれ」じゃ余計に酷いよ。
「間違ってるのはわかってるけど、もし俺の事愛してるならしたいようにさせてくれないか」って、ムシが良すぎませんか?>将一

こんな父親なのに・・・だ!
息子の優(泉澤祐希)の大人っぽさ見た?
学校休んで江津子の入院する病院に行って、そこで江津子の傍らにいる父親の姿を見てどうするかと思ったら、あーた、「こんにちは・・・将一おじさん」だよ!(涙)
私が将一の立場だったら、息子にこんな風に気を使われた時点で心にぽっかり穴があいちゃうね〜。
その光景を見ていた郷子も辛かったと思うけど、こういう状況になったのは郷子が将一のしたいようにさせてしまった事も原因だしなぁ。
夜の海で息子の「こんにちは、将一おじさん」って言葉を思い出し、将一は一人泣いてたけど、今、君がしようとしているのはそんなおりこうさんな息子と、しっかり者の妻という家族を放り出して、別の女と家族になろうとしている事なんだよ!
わかってんのかな〜。(^。^;)
辻さん(いしだあゆみ)のダンナさん、やっぱ計作(寺尾聰)だったね。
この二人の間にもどんなエピソードがあるのやら・・・。

第6回
脚本:岡田惠和
演出:新城毅彦

ほらほらほら〜〜、江津子(和久井映見)は将一(渡部篤郎)と郷子(水野美紀)が結婚してる事知ってたじゃないのさ!
いきなり今回のラスト部分から語ってしまいますが、郷子が「結婚すれば?したいんでしょ?」と江津子に言いに来た時、「結婚なんて出来るわけないじゃないですか。理由は郷子さんが一番よくわかってるでしょ?」と・・・。
それを廊下で聞いて呆然としている将一の顔も印象的だったけど、これを聞いて郷子がどんな気持ちだったかと思うと、やりきれないわ。
だって、江津子の絵を描いてる将一を見て、ジェラシー感じたわけじゃん!
「絵の中の私にウェディングドレスを着せて。絵の中で将ちゃんと結婚できれば、それでいい。」と涙声で言う江津子をこっそり見ながら、言い様のない怒りに震えてたんだから。
江津子のために結婚してやりたいという夫に腹を立ててたのに、相手の女が「結婚しなくていい」って言い出したら、それはそれで腹が立つよね。
自分がこれだけ心を痛めているのは誰のせいなのさ!ってな感じだわ。
将一の手を引いて、家につれて帰り、「描きなさいよ!私を!私なんて一度も描いた事ないくせに!」って郷子が言うのも理解できる。
「冗談じゃないわよ。何で断わるわけ?あの女は・・・。」と江津子を「あの女」と呼ぶあたりで、郷子の気持ちを察する事が出来るわね。
子供の頃から甘えん坊だったとか、理想のタイプは自分を引っ張ってくれる人だったとか言いながら、ぐしゃぐしゃになって泣き、そんな自分でも好きになった将一が好むような「しっかりした女性」であろうと努力し続けたこと・・・あぁ、よくわかるわ!
見事に今回も郷子に共感!
「私が断われないのわかってて、卑怯よ!」
もう反論する余地などございません。m(_ _)m全くその通りでございます。
江津子が余命半年だろうが、何だろうが、将一の妻は郷子なんだよ!
江津子の病気は確かに可哀想かもしれない。だけど、病気じゃない郷子は放っておいていいのか?違うだろ!

辻さん(いしだあゆみ)と計作(寺尾聰)の過去は、毎回小出しにされるのね。(^。^;)
ちょっとイライラするわ。
でも、今回は美容室の看板を見つめる計作の姿に、正直きゅん♪としたわ。
そんな計作が来週は怪我してしまうの?いや〜ん、計作〜ぅ♪

第7回
脚本:岡田惠和
演出:酒井聖博

「気付いたんじゃなくて知ってた。最初から・・・。」って江津子(和久井映見)に聞かされて、郷子(水野美紀)が「ふざけないでよ」と言うのは「妥当です!」。(爆)
病院にお見舞いに来ていた将一(渡部篤郎)を偶然見かけて、その部屋に行って将一の事を聞きだした。
結婚してる事も子供がいることも聞いた上で、会ってみたくなった。
それだけのつもりだったのに、将一の顔を見たら自分の事を聞いて欲しくなって、病気の事を話した。
そして将一が「君がもし半年しか生きられないなら、一緒にいようか?」と言ったんだとか・・・。
しかも江津子には「結婚してない」と嘘をついた将一。
それって優しさ?それとも郷子が自分の中に「偽善」の気持ちがあったというように、将一も「半年の命なら」と偽善的な気持ちでそんなこと言ったのかしら?
江津子は郷子に「ごめんなさい」って謝ってたけど、私が郷子だったらあんな風に江津子を許せないよ。
将一が出て行って、彼の事を好きだという気持ちにあらためて気付いたようなこと言ってたけど、だからって江津子のした事を許す気持ちにはなれないし、ましてやあんな風に同じ男を愛する者同士って感じで仲良くしたりできない!
凄く穿った見方をすれば、これって殿方の願望なのかな?と思ったりして・・・。
結婚しても自分を好きになって頼ってくれる女がいて、そのことがバレても奥さんと女が仲良くなり、自分も居場所をなくさずにいつまでも温和な関係が続く・・・。
無理!無理!
相手が余命半年だろうが、こんなこたぁ許されない!
半年だよ!「半年で死ぬ」んじゃなくて、「半年も生きてる」女が自分の夫を縛り付けてるんだよ。その「余命半年」ってーのを切り札にして・・・。
今さら謝られても、自分の気持ちや息子の気持ちはどうなるんだい!って感じだわさ。
女目線で見ると「ありえねーーー!」って感じでした。

んで、計作(寺尾聰)のついた嘘って、辻さん(いしだあゆみ)を気遣った優しい嘘だったのね。昔の男と会ってた辻さんに「何回寝たんだ?」「1回よ」「じゃあ、俺の方が悪い。何回もしてるから俺の方が悪い」と言って、出て行ったという計作。
嘘はつく方が辛いって、この事なのね。
計作が漁港で事故に遭った事が、今後どんな展開に結びつくんだろう?
来週は辻さんがご臨終っぽいし、最後に計作と会えればいいけど・・・。
来週はちょっと泣いちゃいそうな予感ですね。

第8回
脚本:岡田惠和
演出:新城毅彦

美木子さん(いしだあゆみ)が亡くなるところは、さすがに涙が止まらなくなってしまった。
江津子(和久井映見)もいつも隣で笑ってた美木子さんが、どんどん死に近付いていくのを目の当たりにして、辛かっただろうなぁ。
美木子さんの旦那さんが計作(寺尾聰)だと知って、将一(渡部篤郎)が必死に探すんだけど、こんな時に限って見つからなくて・・・。
でも、計作を将一が見つけて病院へ連れて来るより、計作自身が美木子の美容室の貼り紙に気付いてやって来る方が良かったと思う。
必死に走ってるけどぜんぜんカッコよくない計作の走りっぷり、息も絶え絶えな美木子さんに「嫌だ、嫌だよ。あたしを一人にしないでよ。」と泣き叫ぶ江津子、ただ見守るしかない郷子(水野美紀)と将一。
そして見てるのが辛くなるほどの美木子さんの苦しそうな表情。
いやぁ、引き込まれました!
やっと現れた計作が「俺だよ」と美木子に声をかけると、「おかえり」と言う美木子さんでまず涙。
それに「ただいま」と答える計作で堪えきれなくなり、何かを話したいのになかなか声に出来ず、やっとしぼり出すように「遅いよーーー」と美木子さんが言った時で号泣。
そのまま計作に抱かれて逝ってしまった美木子さん。(涙)
自分でも流している涙の意味がわからなかった。
美木子さんの死が悲しくて泣いているのか、それとも最後に美木子さんが計作に会えた事に泣いてるのか・・・。
ただ、ここで気分が高まっている時に、その熱が冷まされるかのようにCM入りしたのはちょっと頂けなかった。
いや、このシーンの後にCM入れてもいいんだけど、もう少し余韻が欲しかったよ。
うーん、せっかくいいシーンだったのに残念!

当然のことながら、今まで側にいた美木子さんが亡くなってしまって、江津子は死に対する恐怖に怯えるようになるわけで、それに将一も郷子も気付いていながら、どうしていいかわからないのがもどかしいだろうね。
すでに江津子は余命半年と宣告されているし、身近にいた美木子の死で、今まで命の期限を切られながらも漠然としていた「死」というものが、確実に迫ってくる事を実感として感じてしまう。
これは想像を絶する辛さだと思う。

だけど、だけどさ〜、予告で将一がまた「俺、江津子と結婚する」って言ってるのを聞いて、それだけには賛成できない自分がいるのよね。(^^ゞ
江津子と仲良くなった郷子だけど、今回はこの将一の気持ちを素直に受け入れてやったりするのかしら?

第9回
脚本:岡田惠和
演出:酒井聖博

「死ぬのが怖い」と正直に自分の気持ちを将一(渡部篤郎)にぶつけた江津子(和久井映見)。
「将ちゃんと離れたくないよ。死ぬの・・・やだ。」と泣きじゃくる江津子、というか和久井ちゃんの演技は秀逸だった。
やっぱ、うまいわ。冒頭部分でぐぐっと引き付けてしまうんだもんなぁ。

んで、将一は江津子との結婚を再び考え、郷子(水野美紀)に「江津子と結婚する。したいんだ、俺が・・・。」と言い、優(泉澤祐希)にも「お父さん、あの人と結婚する。」と謝るんだけど、あのデキた息子・優がこれだけは許せなかったらしく(当然)、「インチキだ。意味わかんないよ。」と泣きながら怒るわけだ。
優に意味なんかわかるわけないよ。おばちゃんだってわかんないさ!(苦笑)
ここまでは私も泣かなかったけど、この後、郷子の会社にやって来た優が無言で母親の郷子に抱きつき、声を出さずに泣いているところが耐えられなかったよ。
わーわー泣くんじゃなくて、必死に我慢してるんだけど、母親にしがみつくしかない優の気持ちを思うと、せつなくなるよなぁ。

将一にプロポーズされて悩む江津子に、郷子が結婚を勧める。
江津子がいなくなった後、もう一度将一を取り戻せるかやってみたい。
江津子が将一と結婚しなくても別れる。
ここまで言われたら、江津子も結婚すると言わなきゃならんわな。(^^;
でも、郷子が将一に渡した離婚届を、将一が「最高のラブレターもらっちゃった」と言うあたりは、あまりにきれいにキマり過ぎて引いちゃったな。
将一・江津子・郷子の3人だけの結婚式で、最後に江津子がブーケを郷子に渡すのもデキ過ぎてる気がした。
女同士はもっとドロドロしたもの。
あんな風に割り切れるもんじゃないと思う。
えらく殿方に都合よく出来た話に少々げんなり。
病院の皆さんに祝福される中、江津子の様子が・・・。
来週で最終回。江津子は旅立ってしまうのでしょうか?
そうなった後、郷子と将一の関係はどうなるのか?気になりますね。

最終回
脚本:岡田惠和
演出:新城毅彦

うーん、このドラマの一番の盛り上がりは美木子さん(いしだあゆみ)が亡くなったところだったのかも・・・。
江津子(和久井映見)の死は、あっさりしたものだった。
自分が死ぬ時の顔を将一(渡部篤郎)に見られたくないという江津子の願いには、ちょっとせつなくなったし、そこまで死が近付いてきた時に将一に力なくバイバイと手を振る姿は辛かった。
本当なら江津子を将一が見送るはずなんだけど、江津子との約束を守るために病室を出て行く将一を逆に江津子が見送る形になって・・・。
あれは見送られた方が辛いだろうなぁ・・・と思ってしまった。
将一が行き場のない気持ちを酒でごまかして、暴れて警察に連れて行かれるのもわからなくはないけど・・・。
やっぱりこの最終回、私にとってはたる〜い感じがしたのよね。(^^ゞ

郷子(水野美紀)が一人で江津子を見送ったわけだけど、最期に江津子に「将一さんをお返しします」なんて言われちゃってさ〜。
このドラマの中でどんなに郷子と江津子が打ち解けたかはわかってるけど、妻の立場から見ると江津子の行動・言動はやはり腹が立つわけで・・・。
結局、寂しさ紛らすために人の夫を「ちょいと拝借」したんかい!と、穿った見方をしてしまう。
私が郷子の立場なら、夫を奪ったまま、夫の心を縛り付けたままで江津子には亡くなってほしかったと思う。
そこまで悩んだり泣いたりして、夫を差し出したのに、今さら返してほしくないわ・・・なんてな。(^^;

計作(寺尾聰)の台詞にもあったけど、すべては「無茶苦茶やって来た将一」が「したいようにしなきゃ」らしくないという一言で片付けられたような気がする。
つまり・・・無茶苦茶なわけだ!(爆)
家庭がありながら、余命半年の女に入れ込み、何の不満もなかった家族を捨てて女の側で暮らし、その女が死んだら元の家族のところへ戻ってくるという男。
私には理解できません。m(_ _)m
郷子にしたって、悩んだだろうけど結果として夫を江津子に差し出して、もう一度手に入れて満足してるわけだし・・・。
それで3人とも満足したんだから外野がごちゃごちゃ言う事じゃないけど・・・やっぱ、しっくりこない話でございました。m(_ _)m

 

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