エ・アロール

原作:渡辺淳一 「エ・アロール それがどうしたの」
P:貴島誠一郎・加藤章一

主題歌:a.mia ♪LAT.43°N

第1回
「大人たちの恋愛」
脚本:相沢友子
演出:平野俊一

初回はやっぱ人物紹介って感じで、それほどの山もなく終わってしまったな。
老人ホーム「エ・アロール」を父親から引き継いだ来栖(豊川悦司)。
バツイチで相手が引取った息子と、月に一度会うのを楽しみにしてるんだけど、その息子にも「もう受験だし、休みの日はなるべく友達と遊びたいし、こういうのやめよう」と言われ落ち込む。
そんな来栖と付き合ってるのが編集者の麻子(木村佳乃)。
結婚はしないけど、来栖は好き・・・という関係。

そして、エ・アロールのクセのある老人たち、立木(緒形拳)、岡本さん(吉行和子)、玲香さん(草笛光子)、野村(津川雅彦)・・・。

この老人ホーム、やたら元気な方ばかり入居されてるようで、恋愛もちらほら・・・。
真面目な来栖が、この老人たちに囲まれて、どんな風に変わっていくのかが見ものかも。

エ・アロールに入居する時に作る書類には、「将来の夢」なんて項目があるわけ。
老人に「将来の夢」?とちょっと不思議に思っちゃうけど、別に老人だから「将来」も「夢」もないわけじゃないんだよね。
当たり前の事だけど、なるほどな・・・と思ってしまった。
真面目な来栖はパソコンに入居者の必要事項のみデータ入力してたみたいだけど、そのデータには入ってない「将来の夢」って項目が実は大事なのね。
生年月日や血液型、家族構成なんかじゃなく、彼らがこの「エ・アロール」にやって来た大切な理由がきっと「将来の夢」に隠されてるんだと思う。
岡本さんの「もう一度恋がしたい」、立木さんの「家族が欲しい」・・・こういう夢を抱いてここへやって来たと思うと、きっと彼らに対する接し方が変わっていくような気がするわ。

んで、初回の感想・・・かなりテンポはスローな感じがした。
正直、アクビが何度も出ちゃった。(^^;
しかし、この先が本番だと思うので、まだ期待は捨てないわ。

第2回
脚本:相沢友子
演出:平野俊一

野村(津川雅彦)の最後の言葉で、予想もしてなかったけど泣いちゃった。(^^;
今回はエ・アロールの中で暮らす東山(伊東四朗)と妻の節子(白川由美)が、別々の部屋で暮らしたいと言い出し、しばらく離れて暮らした事でお互い相手がいる事の有り難味を再確認する話。
そんな中、すでに奥さんを亡くしている野村が、仲直りした東山夫妻を眺めながら、自分の妻を思い出して泣くシーン。
仕事一筋に頑張ってきて、妻を振り払って仕事へ行った事もあると・・・。
その事を妻の葬式の間中、思い出してたってーのが、何ともせつない。
相手が健在でいる時は、その存在の重さに気付かない。
失って初めて知った、自分の中で占める妻の存在。
何だかまだ経験するのは先のことなんだろうけど、胸が締め付けられるような思いだった。
「離れて暮らしても、また仲直りできる人はいい」とか「私と一緒にいて、妻は幸せだったんでしょうかね?」とか、普段いつも苦虫噛み潰したような顔してる野村さんが泣いてる姿に涙しちゃったよ。

一方、面白いのは岡本さん(吉行和子)の来栖(豊川悦司)への真っ直ぐな想い。
麻子(木村佳乃)は岡本さんがどんなに来栖に言い寄ってもライバル視してないのに対して、岡本さんはしっかり麻子をライバルだと思ってるのが可笑しい。
年を重ねてみないとわからない事だけど、実際にああやって自分よりはるかに年下の男を好きになり、これまたはるかに年下の女にヤキモチをやいたりするんだろうか?
自分が来栖にプレゼントしたネクタイの事を持ち出したりして、何気に麻子に挑戦状叩きつけてるし・・・女はいくつになっても女なのかしらね。

エ・アロールに風俗嬢が入り込んでいたというのだって、野村さんが怒るのも無理はないって感じだったよ。
別に呼ばなくても、自分が外でそういうのを発散できる場所に行けばいいんじゃないの?(^。^;)
風俗嬢を呼ぶのも「エ・アロール精神」とやらでOKなんだったら、そのうち女性の入居者は出張ホストとか呼びそうで・・・怖いよ。(^^ゞ

第3回
脚本:相沢友子
演出:高野英治

録画ミス!
ごめんなさいm(_ _)m

第4回
脚本:相沢友子
演出:松田礼人

先週見れなかったんで、繋がりがよくわかってないのですが・・。(^^ゞ
年寄りがポルノを見ちゃいかんのか!てなお話でした。
いやいや、別にポルノが問題なんじゃなくて、若ければこれができるけど、年を取ると出来ない。
もしくは若い子がするのはOKだけど、同じ事を年寄りがやると引く・・・みたいな。
その線引きって何なのさ!みたいな内容ですね。(わかります?)

ポルノ上映会をしたいと来栖(豊川悦司)に持ちかけた古賀(織本順吉)たち。
女性が嫌がるだろうと来栖は断わるんだけど、どうしてもやりたくて食堂での秘密の上映会を立木(緒形拳)たちが計画しちゃうんだよね。
麻子(木村佳乃)が言った台詞にもあったけど、明日への希望や夢がない女子高生より、何とかポルノ上映会を成功させようとしている立木たちの方が、ずっと輝いてたよなぁ。
いくつになっても、何かをしようと行動する力、打ち込むパワーって大切なんだと思った。
たとえ、それがポルノ上映会でも・・・。(笑)

今、あんまりポルノって言い方もしないじゃない?裏ビデオとかばんばん出てる時代だし・・・。
その時代に「日活ロマンポルノ」ってーのが、逆に味があって良かったなぁ。
ああいうのを毛嫌いする野村さん(津川雅彦)が、案の定反対してきたけど好意を寄せてる玲香さん(草笛光子)や杏子(吉行和子)たち女性もたくさん入場していて・・・あれだと退散するしかないよね。(^^ゞ

編集長にエ・アロールの特集を打ち切ると言われてヘコんでいた麻子が、来栖に言って欲しかった一言というのが、最後に彼が言った「頑張って」だったのね。
安易に「頑張って」と声をかけてはいけないと思うけど、その一言が欲しい時にかけてもらえる「頑張って」には凄い力があるんだなぁと思ったわ。

第5回
脚本:相沢友子
演出:平野俊一

あぁ、何だか良かったですぅ。
家出してきた来栖(豊川悦司)の息子・昇(三觜要介)が、エ・アロールにやってきた事で色めき立つおばちゃんたち。(笑)
本当に若い子が好きなんですね。
いや、そんな私も昇役の三觜要介君がもっともっと子役の頃から、「この子はカッコいい男になるやろうなぁ」とツバつけて(お下品)いたのでした。(^^;ゞ
昇は部活をやめろと母親に言われた事で家出したんだけど、補欠だから続けても一緒と思う親心と、初出場した試合で自分のミスがきっかけで負けたことに責任を感じている昇の子供ながらも真剣な思いにいろいろ考えるところもあり・・・で。
特に来栖が昇の誕生日には母親に金を渡すだけで、その後、昇がその金で何を買ったかなど知りもしないと言う昇の言葉には、来栖と一緒にせつない気持ちになってしまったよ。
そのお金で買ったスニーカーをボロボロになるまではき続けている昇の気持ちに、来栖は今初めて気付いたんだろうね。

来栖と昇という親子関係だけでなく、そこに何の繋がりもない単なるエ・アロールの住人である人々が絡んでくるのが良かったわ。
特に玲香さん(草笛光子)!
自分には子供も孫もいないからって、昇をまるで自分の孫のように思う気持ち。
子供も孫もいなくて自由気ままに生きてきたけど、どこか寂しい気持ち。
まだ、その年代の方の気持ちは想像する事しかできないけど、やっぱそういうもんなのかな?と思っちゃったよ。
玲香さんが一生懸命、昇の世話をやく姿・・・微笑ましかったなぁ。

そんな中で古賀さん(織本順吉)が心筋梗塞で倒れて、救急車で搬送しようにも受け入れ先が決まらず、来栖がかつて勤めていた大学病院の知り合いに「助けてくれ」と言うシーンも印象的だった。
後で昇にも話してたけど、今まで自分が正しいのに周囲が理解してくれないと思ってたけど、理解してもらおうとしなかっただけかもしれないってこと、みんな自分に置き換えて考えられる台詞だよね。
玲香さんが最後に昇を見送る時、こういう事がしてみたいと言ってたように「またいつでもいらっしゃい」と昇の頭をなでる姿に(ToT)ウルウルしちゃった。
「ありがとう、おばあちゃん」と言う昇に「おばあちゃんじゃないだろう?」という来栖を、「おばあちゃんでいいんだよ。空気読めよ!」という立木(緒形拳)もいい感じ。
この真面目なだけの来栖が、エ・アロールの住人と関わる事で柔軟な心を持つようになるという一面も注目ですね。

第6回
脚本:相沢友子
演出:平野俊一

古賀さん(織本順吉)が倒れた事で、エ・アロールの住人はいずれ自分たちにも死というものが近付いてくる事を考えてしまうのね。
それでかな〜、みんな全力で自分のやり残したことに気持ちが向っていく様が、見ていてせつなくなる。
立木(緒形拳)→玲香(草笛光子)→野村(津川雅彦)、そして杏子(吉行和子)と麻子(木村佳乃)の両者から好かれる来栖(豊川悦司)という恋愛関係が面白いこのドラマなんだけど、だんだん胸がきゅんとするようになってきちゃったなぁ。
正直、このドラマの主題歌「LAT.43°N」は序盤のあたりではあんまり合ってない様に感じてたんだけど、ここへきてピタッと合ってきたように思うわ。

玲香さんは姉の夫が倒産し、その連帯保証人になってたとかでエ・アロールを出て行かなくてはならないみたい。
そういう理由を胸に秘め、野村さんにアタックする玲香さんが素敵。
フラれた立木さんは可哀想なんだけど、玲香さんと野村さんがコンサートに行くあたりはじーんとしたなぁ。
亡くなった奥さんをコンサートに連れて行った話、その帰りにシャレたレストランに奥さんが入りたがった事、だけど翌日の仕事があって一度も願いを聞き入れてあげられなかった話。
それを聞いた玲香さんが「今日は私を奥さんだと思って、やり残したこと全部やって下さいね」って一緒にレストランで食事するのも、その帰り道「もうやり残したことはありませんか?」と言われた野村さんが玲香さんの手を握るのも、胸が熱くなる想いだった。

一方の杏子さんも凄かったね〜。
来栖に「今度は先生の方から電話して下さいね」と言った手前、ひたすら来栖の電話を待ってるんだけど、あまりにも待たされて胸が苦しくなっちゃうのよ。
いや・・・笑えないって。(^。^;)
杏子さん、全身全霊で来栖を愛しちゃってるのよね。
学校も勉強も仕事もない、同居の家族もないという状況で、考えることは来栖先生の事だけなのよ。
そして「先生、私を抱いて下さい。お嫌ですか?ただ、朝まで抱きしめて下さるだけでいいんです。」と泣かれたら・・・やっぱ抱きしめるの?来栖みたいに・・・。
っつーか、あの状況で「では、さようなら」って去る事はできないよなぁ。(^^;
合鍵もらってご機嫌な麻子が部屋で待ってるというのに、杏子を朝まで抱いてなきゃならない来栖も辛いところだよね。

第7回
脚本:相沢友子
演出:高野英治

杏子(吉行和子)が麻子(木村佳乃)に、一晩来栖(豊川悦司)と一緒にひとつのベッドで過ごしたと言ったのは、やっぱ意地悪したくなっちゃったからなのね。
仕事も恋も若さも持ってる麻子に杏子はやきもち妬いたんだろうけど、そういう事実を聞かされた麻子は、杏子にやきもち妬いちゃうんだよね。
でも、何だかわかるなぁ。
たぶん、自分と同年代の誰かが来栖に近付いているというのより、不安になるような気がするわ。
不安・・・とはちょっと違うか・・・。
どうしていいのかわからないって感じかな?
それにしても来栖はちゃんと杏子に「もう個人的な誘いは遠慮して欲しい」って伝えて、麻子への愛を証明してみせたのに、ここで麻子が「別れましょう」と言い出したのは何故かしら?

そして今週は野村さん(津川雅彦)と玲香さん(草笛光子)の入籍!
野村さんの息子夫婦が納得してないのを知って、入籍当日になっても悩んでいる玲香さん。
そんな玲香さんを見て、来栖に野村さんの息子夫婦の説得を頼むのが立木さん(緒形拳)ってーのが、何ともいい話よね。
「世界中の人に反対されても、息子のあなたには祝福して欲しい。それが本心なんですよ。」という来栖の言葉にうたれたのか、エ・アロールでの入籍パーティーに来栖に従うように息子一家が現れて・・・。
うーん、このシーンは涙しちゃいました。
玲香さんの胸のつかえも取れて、野村さんと安心して結婚生活が送れるだろうね。
息子が野村さんの結婚を理解した事に、真っ先に拍手を送る立木さんに、私はテレビの前から拍手を送ったよ。

しかし、何故に年配の方が恋愛したり、再婚したりする事を「いい年して、みっともない」って言うんだろうね。
本当は「みっともない」という気持ちより、そんな年齢になって悪い人に騙されたりしてないかしら?とか、子供の方が心配してるんじゃないかと思うんだけど・・・。
エ・アロール世代の方にとっては、そんな心配も大きなお世話なのかな?

第8回
脚本:相沢友子
演出:松田礼人

野村さん(津川雅彦)と玲香さん(草笛光子)がいい夫婦って感じで、微笑ましいのよね。
今まで空欄だった野村さんの将来の夢・・・玲香さんが「世界一周旅行がしたい」と書いてるのを受けて、「妻の夢を叶えたい」だよ。(涙)
いつも仏頂面してた野村さんの夢がね〜、って笑い泣きな感じだったわ。
それにしても結婚してすぐに、どちらかがこの世を去る場合について話し合わなきゃならない、それも現実的に・・・というのがエ・アロール世代だなぁとしみじみ思った。

立木さん(緒形拳)と佳奈(一戸奈未)の関係も気になるわ。
若〜い佳奈といい感じで立木さんも嬉しそうだったけど、たぶん「妊娠してる」って聞かされた時にそんなわけないって気付いてたんじゃないかな?
佳奈と一緒になってエ・アロールで暮らすって宣言してたけど、立木さんが無理に喜んだふりしてるような感じが、逆に痛々しかった。
来栖(豊川悦司)も街で若い男と一緒にいる佳奈を見てたから、立木さんにおめでとうとは言えなかったのよね。
立木さんは佳奈に騙されるとしても、それでよかったのかも・・・。
何となく、そんな気がしたわ。

麻子(木村佳乃)が「別れて下さい」って言ったのも、今週にはもう「なかったことにして欲しい」で、ちょっとビックリ。(^^;
珍しく来栖と麻子のデートなんかが見られて、いつもの二人とは雰囲気違って面白かったけど、アイススケートして買い物してボーリングっつーのはパワフルなデートだなぁ・・・と、妙なところに感心してしまいました。(^^;ゞ
杏子さん(吉行和子)のお菓子教室という夢も叶って、それに麻子も参加して・・・。
そういうシーンはなかなかじーんとしますね。
このドラマを見ていると、いくつになっても夢って大切だなぁと、今さらながらそんな気持ちにさせられます。

第9回
脚本:相沢友子
演出:平野俊一

立木さん(緒形拳)の過去の話を聞くまでは、やっぱ佳奈(一戸奈未)に騙されても責めずにお金を渡す理由がわからなかった。
「年をとると、こう思うのかしら?」なんて、漠然と考えてた。
だけど、立木さんは昔、好きだった女性が妊娠して、でも戦後の苦しい時代に絵描きの絵を買ってくれる人などいなくて、食べさせる事も困難で・・・。
そんな状況を察した彼女が勝手に子供を堕ろした事に腹を立て、彼女を責めて、そして捨てた立木さん。(涙)
立木さんは佳奈にその女性を重ねてしまったのよね。過去の償いがしたかったわけだ。
最初から嘘だとわかってたけど、どこかで信じたかった。
それは「家族が欲しい」という立木さんの夢にも繋がるんだよなぁ。

佳奈が付き合ってた男(松尾敏伸)は最悪。
佳奈に立木からお金を巻き上げさせて、その金で他の女と温泉行こうとしてるし・・・。
そんなんアリか?(^^;
最後に立木さんがどうしてもその男に一言言わねばと、来栖(豊川悦司)を従えて男の勤務先まで乗り込んだのは良かった。
ただただ、「佳奈さんを大切にしろ」と、それだけを言い続ける立木さん。
つまり、それは過去の自分と同じ事を、その男がしないように。
男ともみ合って、倒れてしまった立木さんを見て、普段は冷静な来栖も熱くなっちゃったのよね。
でも、またそこが(ToT)ウルウルしちゃったよ。
「自分だけ年を取らないと思ってんのか!年をとったら人を好きになっちゃいけないのか!謝れ!」
年なんてとってみなきゃわからないもんかもしれない。
だけど、必ずいつか自分もそうなるって事、考えなきゃいけない。

来栖が院長室に立木さんのアトリエを作ってあげたのも、じ〜んとしました。

第10回
脚本:相沢友子
演出:高野英治

入居者の堀内さん(矢田有三)が亡くなった。
何でも部屋に風俗嬢のエリカ(矢沢心)を呼んでいての突然死だったらしいけど、エリカの証言ではただ服を脱いで体に触ったりしただけで、突然苦しみだしたんだとか・・・。
それを腹上死だったと言いふらす松井さん(草村礼子)。(^^;
いやぁ、「ある、ある」って感じだった。
っつーか、草村礼子さんって今までに出てきたっけ?(^。^;)
堀内さんの遺族も、父親が死んだ事より父親が残したお金にしか興味がないみたいで、死んだ人の魂がまだそこらを彷徨ってるとしたら、悲しんでるだろうなぁって思っちゃったよ。
来栖(豊川悦司)も思わず「一人で寂しく死んでいくより、本人が満足なら側にいたのが誰であれ良かったんじゃないですか?」って遺族に言ってたけど、(゚ー゚)(。_。)ウンウンって頷いちゃったよ。

このドラマのテーマとして「年を取ったら恋をしちゃいけないのか?」みたいなものがあるんだけど、風俗嬢を呼んでいたという事実はさすがにどうかな?と思ったわ。
これが堀内さんの一軒家なら問題ないでしょうけど、いくらエ・アロールが自由な場所だといっても集団生活してる場所で、自分の部屋といっても風俗嬢はいかがなものか?
風紀ってものがあると思うしね〜。
退去したいという入居者が続出するのも、何となくわかる。
しかしその事で解約金が発生し、エ・アロールの経営が危うくなるなんて・・・。

そして心配なのが立木さん(緒形拳)。
検査の結果、腹部大動脈瘤だとわかったけど、オペを拒んでるのよね。
病院へもなかなか行かなかった立木さんだから、オペなんて言ったら怖いのかな?
家族がいない独り者だから、別に助かりたいとも思わないのかしら?
来栖がどんどん自分の感情を出すようになっているのが、見ていて嬉しい。
エ・アロールの住人と接する事で、来栖自身も院長らしくなってるのよね。
だから今度はそこまで人間らしい院長に育ててくれた立木さんを、来栖先生が助けてあげてほしいわ。

最終回
脚本:相沢友子
演出:松田礼人

このドラマ、決して派手ではなかったし、ストーリーにそれほど大きな山や谷があったわけじゃないんだけど、じわじわと心に染み入るような良い作品だったと思います。

来栖(豊川悦司)は銀行から新たな融資も受けられず、経営権を手放すように持ち掛けられ、自分のマンションを引き払って対応してたけど、正直どこかで悩んでる部分はあったと思うのよね。
でも、そんな気持ちを払拭できたのは、入居者が飾りつけたクリスマスツリーと共に迎えてくれた瞬間なんだろうね。
キラキラ光るツリーと、入居者のイキイキした表情・・・それを見たら自分が院長としてしっかりやっていかなきゃって気持ちになると思うわ。
「私たちみんなから先生へのクリスマスプレゼントです。」って杏子さん(吉行和子)に言われて、目を潤ませて黙って頭を下げる来栖に私も目頭熱くなっちゃったよ。
もみの木の成長を「10年後が楽しみね」なんて、エ・アロール世代の方々が10年先に希望や夢を抱いてるのが素敵だった。

麻子(木村佳乃)は各国の老人事情をまとめて本にしないかと持ちかけられ、しばらく日本を離れる事に・・・。
そんな麻子に「突然ですが僕と結婚して下さい」と、本当に突然の来栖のプロポーズ。
いやぁ、来栖先生に後ろから抱きしめられて耳元で「今、この瞬間、君と結婚したいと思ってる」なんて囁かれたら・・・撃沈ですわ。(^^;ゞ
立木さん(緒形拳)も手術を受けてくれて良かった・・・。
手術室に向う前、来栖と麻子に「君たちは俺の家族、エ・アロールは家だ」って言う立木さんも良かったね〜。
エ・アロールでの来栖と麻子の結婚式も、凄く雰囲気が良くて・・・病み上がりの立木さんが麻子と腕を組んでバージンロードを歩いてくるあたりも、まさに家族って感じだった。
とにかく役者さんたちがみんなウマイ・・・ウマイけど自然・・・そしてどの役者さんも「たたずまい」がとても美しい。
美しいと言えば、言葉が美しいドラマでしたね。
麻子が来栖に話しかける言葉も、最初は他人行儀なぐらいに感じたけど、木村佳乃ちゃん演じる麻子とあの言い回しは、とても合っていて素敵だと思いました。

 

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