土曜ワイド劇場 25周年記念スペシャル
「リカ」
(第2回ホラーサスペンス大賞・大賞受賞作)

原作:五十嵐貴久 「リカ」
脚本:佐伯俊道
演出:松田秀知

今クール「最後の弁護人」で共演している阿部寛と浅野ゆう子のホラーサスペンスと聞いて、ちょっと好奇心がわきまして見てみました。
感想・・・「ホラーサスペンス」の前に「爆笑」って文字を入れてもらえませんか?(爆)
途中まで娘が一緒に見てたんですが、「こえーーーーーっ!」って言いながら笑ってるんですよ。(苦笑)
そして最初の20分ほど見て、うちの旦那「くさっ!」と言って席を立つので、あたくし自分が放屁でもしたかと思い、周りをクンクンしてしまいましたが、どうやら浅野ゆう子の演技に対しての「くさっ!」だったようです。(^。^;)ホッ!
ドラマの中身を簡単に説明しますと、家庭のある貴雄(阿部寛)が出会い系でリカ(浅野ゆう子)と知り合うんですが、これがとんでもない女だったという話です。(本当に簡単な説明)
その「とんでもなさ」が尋常ではなくて、ターミネーター並みなんですわ。
知り合ってすぐにリカの異常さは露見するんだけど、頻繁な電話、異常なほどのメールの数、その執拗さに貴雄は携帯電話を買い替え、縁を切ろうとするわけよね。
ま、当然なんだけど・・・。
ところが、貴雄の乗ったタクシーの窓をバンバン叩いたり、それで急発進すると後ろのトランクから飛び乗ってリアウィンドウを叩き割る、今度はリカを振り落とすと全速力で橋ってタクシーを追って来る。
いやぁ、浅野ゆう子のこの姿が笑えるのよ!

そんなリカの周辺がだんだん明らかになり、どうやら2年前の医師バラバラ殺人事件に関与しているらしいとわかるわけ。
体のパーツが切断されて、頭部以外は全部発見された医師。
その医師と同じ病院でナースをしていたのがリカ。
医師と少しでも接触したナースはことごとく自殺・ひき逃げ・ノイローゼなどになり、挙句の果てには医師本人が無残な姿で・・・。
身の危険を察知した貴雄は、友人で探偵の原田(佐野史郎)に頼んで自宅を見張ってもらうが、今度はその原田が殺害される。
そのうち娘の亜矢(西澤美優)が誘拐されたり、もう貴雄の家庭はめちゃくちゃ。
自分の家庭を守るためにリカと会いに行った貴雄、ゴルフクラブを手にリカに襲い掛かると、なんとリカが貴雄に膝蹴り食らわせて応戦!(爆)
笑えるよ〜、無表情のまま阿部ちゃんに膝蹴りを連発する浅野ゆう子。
で、それでも何とか貴雄がリカを仕留めたか・・・と思ったら、助手席に乗せられた血だらけのリカが貴雄の首元に薬を注射!
よだれをたらして動けなくなる貴雄。
そのよだれを「ダメね〜」と何度も舐める血だらけのリカ!
あはは・・・笑うとこじゃないよね?でも、笑っちゃうんだよ。
浅野ゆう子のあまりの大根芝居に・・・。
誰だよ!キャスティングしたのは。
しかし、マジで浅野ゆう子の演技は酷い。っつーか、一時期W浅野とか言われてブレイクした後に、気付いたら妙な勘違い演技するようになってたよね。
それが、もう今回は「何か解釈間違ってるやろ!」ってぐらい酷いのさ。
見ちゃ〜おれん!(見てるやん!)

薬を打たれた貴雄が目覚めると、そこはリカの部屋で自分の体は椅子に針金でぐるぐる巻きにされてるの。
そして、リカの部屋の冷蔵庫には例の2年前の事件で殺された医師の頭部が・・・。\(>o<)/ギャー!
ここだけは唯一怖かった。(^。^;)
「好きになった人のお顔は捨てられないでしょ〜ぉ。」
あはは・・・一生言ってろ!(爆)
なんつーか、このドラマの中で浅野さんが「リカね〜、○○なの。」とか「リカ、嬉しい」とか、お前いくつやねん!って言葉を連発するんだけど、それがあまりに違和感あって笑うしかない。(^^;ゞ
貴雄に老けていく自分を見られたくないと、貴雄の目をつぶそうとするリカ。
そこへ助けに来たのが刑事の菅原(大杉漣)。
「やめろ!」とリカを止めようとする菅原に「リカに命令しないで!お前、死ね!」と注射器とメスで襲い掛かるリカ!
んで、ざっくり刺されて菅原もここまでか・・・と思ったら、リカへ向けて発砲!
パキューン ( ・・)σ ‥…---------- ・
「つ・・尽くしてあげたかった。」ガクッ・・・とうなだれるリカを見て、誰もが死んだと思ったはず!
ところが搬送される救急車の中で救急隊員と刑事を殺害し、リカは逃走していた。
帰宅した貴雄に菅原からの電話。
「リカが逃げました!今、そちらに刑事を向かわせてます。5分ほどで到着しますから、そこを動かないで・・。」
受話器を持つ貴雄の目に映るリカの姿。
「菅原さん、遅かったですよ。」

「痛くはしないから。」とメスで貴雄の目をつぶすリカ・・・。

あらら、勢いで全ストーリーを書き綴ってしまった。(^。^;)
あまりにクサい浅野ゆう子の芝居が面白くて、面白くて・・・。(何か違う)
っつーか、他のキャストが悪くなかっただけに、浅野ゆう子のミスキャストが目立ったんだよね。
リカってかなりの壊れキャラだし、「リカね〜ぇ」と甘えるシーンもある事だし、もうちょっと、いやかなり若い女優さんを使った方が良かったんでは?
例えば雛形あきことかだったら、この手の役うまかっただろうなぁ。
あと年齢いっててもよけりゃ、大竹しのぶあたりだと、男に媚びてたリカが急に豹変するあたりもゾクゾクするほど演じ分けてくれただろう。
そうなるとかなり「ホラー」の部分が強調されただろうけど、こんなに笑えなかっただろうよ。(だから何か違うってば・・)
ま、かなり違った意味ではありますが、存分に楽しませて頂きました。m(_ _)m

 

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