最後の弁護人

P:伊藤響

主題歌:hiro ♪Baby, don't cry

第1回
脚本:秦建日子
演出:岩本仁志

なかなか楽しめた!
有働弁護士(阿部寛)のやり方は実際には問題もあるんだろうけど、ドラマとして見るにはあのぐらい無茶苦茶な弁護士もいいかも・・・。
昔はドラマの中の弁護士ってやたらカッコよく描かれてたんだけど、「花村大介」とか今回の「最後の弁護人」とか泥臭い弁護士の方が個人的には好き!
法廷でカッコよく弁護してるだけじゃなくて、現場に行って走ったり川の中入ったりしてるとこ・・・ああいうとこをどんどん見せて欲しいもんだわ。

しかし有働先生ったら口悪いよね。(^。^;)
初対面の良子(須藤理彩)に向かって「メスロバ」とか、これまた初対面の良子の上司に向かって「ロバの上司は所詮ロバ」とか・・・。(爆)
「その下膨れのロバ面を俺の拳で整形してやる」なんて、めっちゃ失礼だけど大笑いしてしもーた。(^^;ゞ
「トリック」の上田のキャラで弁護士やっちゃったようなところは、若干「それでいいのか?」と思ったりもするけど、阿部ちゃんのこういうキャラは好きなので許す!(えらそー)

友澤(高杉瑞穂)という男が刃物で刺されて殺されたという事件で、友澤と同じ鉄工所で働く元暴走族で前科もある赤倉(今井翼)が犯人の疑いをかけられるが本人は否定。
この事件で赤倉の国選弁護人として選ばれたのが有働。
事務所の解説資金として良子の銀行から500万の融資を受けたものの一円も返せず、回収に来た良子まで何故かこの事件に関わっていくところは、ちょっと無謀な展開だったけど(^。^;)面白かったから許す。(苦笑)
だって、銀行員の良子が突然法廷の傍聴してたり、捕まってる赤倉の面会に現れたり、そこらへんは妙だよね。
鉄工所の社長・山村(長門裕之)が出てきて、有働の「知らないほうがいい真実もある」って台詞があったあたりで、本当の犯人は山村だと察しはついたけど、それでも有働のキャラで強引に最後まで持っていかれた感じ。
山村の鉄工所が倒産寸前で、友澤にかけていた5000万の生命保険で工場の危機を乗り切ろうと社長が友澤を殺したのも、その罪を赤倉にかぶせようとしたのも素直な展開でひねりとかそういうもんはなかったけど、難しくないから幅広い年代で見られるドラマかもしれない。

しかし有働には娘がいる設定なのね。
阿部ちゃんも子持ちの役か・・・。(しみじみ)
「娘が『サイテー』って言葉をやたら使う」って言ってるのに、何か意味があるのだろうかと思っていたら、最後山村が警察に逮捕される時に「今、ようやくこの言葉の正しい使い方がわかった。あんたはサイテーだ!」ってところで、きっちり決まったようで・・・。
前科のある若者を雇うのも補助金目当てで、そういう若者である友澤を保険金目当てで殺害し、自分を慕っていた赤倉に罪をかぶせた山村。
まさに「サイテー」と呼ぶにふさわしい。
山村のことを「おやっさん」と呼んで慕っていた赤倉にしてみれば、この現実は大きな傷となるだろう。

第2回
脚本:秦建日子
演出:岩本仁志

うむ・・・「QUIZ」を思い出してしまった。
子供にきちんと向き合って来なかった親が、その子供から制裁を加えられるという展開。

あっさりと銀行をクビになり良子(須藤理彩)が有働(阿部寛)の事務所で働く事になったり、初回で殺人犯に間違われてた赤倉(今井翼)まで働いてたり、これじゃ借金は増えるばっかじゃないのか?(^。^;)
んで、またもや国選弁護の依頼。
妻・冬美(奥貫薫)への殺人未遂で起訴された佐倉(神保悟志)の弁護。
冬美が自分で腕を切りつけての狂言だったのに、あっさり佐倉が逮捕されちゃってるのが警察の手腕を疑うところではあるけど・・・。

しかし、夫婦の息子である悟(有岡大貴)が死ぬ事まで考えるというのは見てて辛かったよ。
母親の誕生日だからと、預けられた実家から戻って来て小学生の悟が晩御飯の用意をしてくれてるのに、そこへ有働とともに戻って来た冬美がパスタ茹でてるコンロの火を消し、テーブルに並んだ皿にラップをかけ冷蔵庫にしまい、挙句の果てには有働に実家まで送らせるんだもんなぁ。
出会い系か何か知らんけど、メールに夢中だし・・。
実家まで送ってもらう車の中で、「僕は死んだ方がいいんだ」という悟に向かって「死ね」と言う有働。
この言葉が引き金となって悟はゲームを始めた。
夕方の5時までに自分を探し当てなければ、自分自身を爆破するというゲーム。
それだけ緊迫した中でも、慌てない冬美。それどころか刑事の柴田(金田明夫)が「お母さん、息子さんが行きそうな場所わかりませんか?」という問いかけに、「お母さんって言わないで!私には冬美って名前があるのよ!」だとさ!
あ〜あ〜あ〜、この手の「誰々ちゃんのママと呼ばれたくない。自分の名前で呼ばれたい」って話はよく聞くけどさ、だから何だ?っちゅーの!
あたしから言わせれば「誰々ちゃんのママ」って呼ばれる喜びだってあるだろう?ってもんよ!(`ヘ´) フンダ!!!
またまた持ち出すけど「QUIZ」の時も、いざって時に子供の行きそうな場所を親がわかるか?ってーのを試されるわけよね。
今回もそうだったんだけど、両親揃って思いつきもしないでやんの!
どこか一箇所ぐらい思い出せよ!たとえ、そこじゃなかったとしても思いつかないよりマシだろうがよ・・・。
何で有働が部屋に貼ってある悟の描いた絵を見て、「ここはどこだ?」って思いつくんだよ?
この親、ホンマに「クソ」やな〜。
まだ両親が仲良かった頃に3人でよく来た場所に悟はいた。
そこへ警察と一緒に冬美が現れるんだけど、この女、悠長にストールなんぞ羽織って登場しやがった!けっ!
子供が自爆するかもって時に、ストール羽織る母親がどこにいるんだよ!(怒)
ダメダメ!いくら涙流してても、この女の性根が変わるわけはない!
親の権利、剥奪してほしい・・・。

法廷で父親の無罪を証明する事は、母親の偽証を認めること。
こんな辛い経験を息子にさせて、それで家族の再生ができるのか・・・。
夢がないけど、あたしゃ無理だと思いますわ。

第3回
脚本:秦建日子
演出:岩本仁志

なかなか中身の詰まった話だっただけに、2話連続ぐらいで今回の事件をやってくれてもよかったかも・・・。
ホステスの部屋に空き巣が入って2万円奪われた事件と、同時刻に金持ちのお婆さんが家で殺害され3000万奪われた事件が繋がっていたとは・・・。
だいたいホステスの部屋に希(酒井美紀)の免許証が落ちていたという理由と、彼女に400万の借金があったというだけで、問答無用に逮捕されるっちゅーのが安易だなぁと思うんだけど・・・。
弁護士メインのドラマだから、警察の捜査に関してはこの程度でいいのだろうか?

ホステスの部屋に入った空き巣の手口が、プロの「ノミケン」の手口に間違いないとわかり、そのノミケンを探すと死体で発見される。
どうなってんだ?と思ったら、希がノミケンに空き巣を依頼してたっちゅーじゃない。
空き巣に入って、そこで自分の免許証を落としてくれるように頼んで、その同じ時刻に希は金持ちの婆さんを殺し3000万を奪い、空き巣に見せかけるためにガラスを割り逃げた。
その後、ノミケンも殺して、単に空き巣で2万円奪った犯人として逮捕される。
そうすれば懲役一年ほどで出てこられて、3000万のお金でホストの気持ちをつなぎ止める事ができる。
あぁ、あまりにも浅はかだ!
ノミケンの死体はいつか見つかるだろうし、その死体の横に婆さん殺しの凶器があったとしても、それだけでノミケンが婆さんを殺した証拠にもならず、ましてやそのノミケンが殺されているとしたら、警察だって犯人を捜すだろう。
どこをどうとってもリスキーなのに、ホストに貢ぐためだけに起こした事件にしちゃ、人を二人も殺して、大金を奪って・・・大胆すぎる。(^^;

まぁ、ノミケンの存在を教えてくれたのも、有働(阿部寛)の亡くなった妻が最後に弁護した前科132犯の花岡(大滝秀治)だし、この人がいなきゃこう簡単に紐解けない事件だったに違いないんだけどね。
希は懲役一年どころか、無期懲役を言い渡された。
本当なら「死刑」を言い渡されてもおかしくないんだけど、有働が弁護人として勝ち取った「無期懲役」だったわけよね。

1話の中で片付けようとしたために、ちょっと薄っぺらになってしまった印象。
もっとあのホストに入れあげてる希の日常も盛り込みつつ、2話で見せて欲しかった。

第4回
脚本:秦建日子
演出:佐久間紀佳

滝田重光(山田吾一)殺害事件。
滝田重光の部屋に盗みに入った下川(山下徹大)が、そこで亡くなっている重光を見つけ驚き飛び出したところを、OLに目撃され結局殺人事件の容疑者になってしまう。
しかし、下川の国選弁護を引き受けた有働(阿部寛)のもとに現れた重光の息子・光一(モロ師岡)が、「自分が犯人だ」と言い出し混乱。
しかも光一は重光の部屋に行った事、仕事の失敗を報告し重光に「お前にこれ以上期待するのはやめにしよう」と言われた事、ペーパーナイフを手に取った事は覚えているけど、後は血まみれの手を公園の水道で洗っているところまで記憶がないっていうじゃない?
つまり肝心な殺害の瞬間を覚えてないって事。
いや、人間そんな事もあるのかな・・・とも思うけどさ、それについて話してる美智子(浅野ゆう子)の話が妙だったよね?
「おかしいでしょ?実の息子が父親を殺したと言い出すなんて。しかも殺した瞬間以外ほとんど覚えてないなんて。」って台詞。
光一は「殺した瞬間」を覚えてないって主張してるのに、美智子の台詞は「殺した瞬間以外」覚えてないって言ってる。
それって、ぜんぜん意味が違うじゃん!

最初に赤倉(今井翼)が推理した「下川が侵入した時、犯人はまだ部屋に潜んでいて、下川が驚いて出て行った後にそっと外に出た」ってーのが当たりだと思ってたけど、目撃者のOLがずっと部屋の外にいたんじゃ無理だもんね〜。
そんな折、光一が自殺を図る。
そして明らかになる重光と光一の関係。
重光の妻は光一の出産の際に亡くなった。そういう背景からしっくりいっていなかった父子関係。
事件の日、重光の「お前に期待するのは・・・」という言葉で光一は咄嗟にペーパーナイフを手にし刺してしまったわけだけど、そこで重光が父親の一面をのぞかせて光一が犯人だとわからないようにごまかしたわけだ。
ふーんと納得はしたものの、重光が刺されて死ぬまで10秒ほどだったって言われてるんでしょ?
その10秒で、しかも刺された体の10秒で、光一が逃走した後のドアに鍵をかけチェーンをし、手帳に書かれた訪問者がわからないように、デスクに向かい引き出しを開け、光一の名前が書いてあるページを切り取り燃やすという行動ができるとは思えないんだよなぁ。
結局、光一は自殺してそのまま死んじゃったって事でしょ?
夢も希望もない話だこと・・・。

んでさぁ、気になってるんだけど、梅宮万紗子さんにもうちょっと台詞あげられないんだろうか?(^。^;)

第5回
脚本:秦建日子
演出:吉野洋

今回はまだ0歳の我が子を崖から海にベビーカーごと蹴り落としたという、麻美(雛形あきこ)の国選弁護人になった有働(阿部寛)。
目撃者がいて、夜の海でベビーカーを蹴り落とす麻美の姿を見たというんだけど、もうこの時点で絶対に両手で子供を抱いていたに違いないって読めちゃったよ。
ただ、その蹴り落とした女が麻美じゃないとまでは読み切れなかったんだけどね。(^^;ゞ
両親を早くに亡くし、高校中退、年齢を偽ってのキャバクラ勤め、店の客と不倫の末、妊娠・・・。
しかし男が認知せず、シングルマザーとして子供を育てていた。
虐待の疑い、近隣が児童相談所へ連絡、そして相談員の福西(山下容莉枝)が麻美を訪ねるようになる。
福西には過去に中絶の経験があり、それが原因で子供を産めない体になった。
だから虐待を繰り返す麻美の側から、息子を引き離し自分の元においておきたかった。
ってな感じ?
まぁ、結局子供は無事で福西は子供を海に置き去りにしようとした麻美を許せなくて、背後に人の気配を感じながら、麻美に罪をきせるつもりで麻美の利き足の左足でベビーカーを蹴ったっちゅーんでしょ?
ただ、真っ暗な海で目撃者だってすぐ側から見てたわけじゃないんだし、どっちの足で蹴ったかまで見えないと思うんだよね。
それに麻美が子供を殺してなかったのは救いとしても、彼女が虐待をした事も数分だけでも真冬の海に息子を放置した事も事実なわけでしょ?
やっぱ何の同情もできないよなぁ。
いくら子供が見つかったって涙流しててもさ・・・。
んで、福西なんて児童相談所の相談員なのに、人の子供を勝手に連れ去って育ててるんだもん!
こんな怖い話がありますか・・・だよね。
ちょっとストーリーが浅い感じがする。
こういうドラマって、最後に「そうだったのか・・・」って納得したいんだけど、どうもその満足感が得られないんだよなぁ。

第6回
脚本:秦建日子
演出:岩本仁志

妙にゲスト出演が多いし豪華だと思ったら、二話連続だった。(笑)

水川留美(佐藤めぐみ)という陸上部員が学校の屋上から転落死。
有働(阿部寛)は留美を殺害した容疑の陸上部顧問・矢崎(羽場裕一)の弁護を国選で引き受ける。
しかし、密かに留美に好意を寄せていた赤倉(今井翼)は穏やかじゃない。
矢崎は自分はやってないと主張し、有働も無罪を勝ち取ろうとするが、裁判の席で沢登(松重豊)が留美と矢崎が交際していて、留美が矢崎の子供を妊娠し中絶したとか聞かされてない事が次々と発覚!
いやぁ、これは弁護人としては焦るよなぁ。
一番驚いたのが留美の日記でしょう。
自分が殺される事、自分を殺す犯人が矢崎である事が記されている日記だもん。
ここに絡んでくるのが、留美の同級生・友恵(邑野未亜)と知佳(加々美早紀)みたいなんだけど、友恵は同じ陸上部でいつも留美が一位・友恵が二位って関係だったらしい。
(゚ー゚)(。_。)ウンウン、それって留美に対して何か不満とか抱いてそうだなぁ・・・と思ったら、証人として裁判に呼ばれてその証人控え室であっさり殺されてるし・・・。
しかし、証人控え室で殺人事件が起こるなんて、セキュリティはどうなっとんじゃ?
これで3人いた女子高生のうち残ってるのは知佳だけになっちゃった。
ぜーーーったい、知佳が鍵を握ってるよね。
そして何気に怪しいのが留美の父親(國村隼)。

矢崎を呼び出したのが実際には誰なのか?
矢崎のコートに留美の血液が付着していたのは何故なのか?
友恵を殺したのは誰なのか?
千佳はこの事件とどう関わっているのか?
そのへんが謎だな・・。
たまには納得のいくオチをつけて欲しいもんだけど、どうもこのドラマは???で毎回終わっちゃうのよね〜。(^^;

第7回
脚本:秦建日子
演出:岩本仁志

初めての二話構成、その後編でございましたが、うーん微妙ですね。
あれだけ日記をクローズアップしておいて、その日記にまつわるオチがあまりに適当ではありませんでしたか?
友恵(邑野未亜)を刺したのはきっと留美(佐藤めぐみ)の父親・茂(國村隼)だろうと予測できたけど、留美が自殺というのはちょっと考えなかったなぁ。
そもそも矢崎(羽場裕一)の子供を妊娠し中絶したというのは留美ではなく友恵で、一方の留美は半年も整形外科に通ってた・・友恵の名を語って。
つまり留美と友恵が入れ替わってたのよね。保険証まで交換してお互い名前を偽って、それぞれの病院にかかってたんだろうけど、他人の保険証使ってる時点でそれも罪じゃねーのか?

んで、有働が証人に呼んだ知佳(加々美早紀)を探して法廷に遅刻してる間を繋いだのが、なんと神崎美智子(浅野ゆう子)だよ!
「有働の代理です」と現れた神崎美智子だけど、いやはや私は彼女の検事潰しにしびれたね〜。(笑)
「意義あり!(ばしっ)」・・・この言葉は弁護士の武器だったりするわけで、その武器を連続で使って、例のごとく上から人を見下すような目つきが最高!(この役、このシーンに限って・・・だが)
見事に神崎美智子の挑発に乗ってしまう検事たちのオタオタぶりも良かったし、ぎりぎりまで引っ張った美智子の弁護士としての手腕も、さすが普段から偉そうにしてんな〜ぁって感じで納得。(苦笑)
ま、今回に限り、浅野ゆう子最高!ってことにしておこう。(爆)

んで、結局この事件の内容はどうだったかと言うと、留美は足の故障でこの先陸上を続けられなくなった事を悲観しての自殺。
その際に、親友の友恵を心身ともに傷付けた矢崎に一太刀報いようとしたってわけ。(表現古いし・・)
ところが矢崎はかすり傷を負っただけで逃走、そこに現れた友恵と知佳の目の前で屋上から飛び降りて死んだってわけだ。
それを茂が見ていて、てっきり友恵・知佳に突き落とされたと勘違い。
そして勘違いのまま、友恵を刺し殺したというとんでもない話。
肝心の留美の日記は大して意味がなかったし、矢崎のコートに付着していた留美の血液も、友恵と知佳がハンカチにしみ込ませて矢崎のマンションに忍び込んでわざとコートにつけたという妙な偽装工作。
そして何より救われないのは、自分の期待に応えられない事を苦にして娘が自殺し、それを友人が殺したと勘違いし、娘の親友だった友恵を何のためらいもなく殺してしまった茂。
最後に真実を知って、へなへなへなとへたり込み、無表情のまま涙を流す國村さんの演技は良かったと思うけど・・・。

んで、やっぱ腑に落ちないのがこのドラマにおける警察の半端な捜査。
留美が飛び降りた後、茂も屋上へ上がって留美の死体を見てるんだけど、その時素手でアホほど屋上の柵を触ってるんだわ。
現場検証で父親の指紋も出ただろうに、調べなかったんかい!
んで、肝心の有働の弁護ですが、毎度毎度かなりの推測と憶測で出来上がってるんですよね。
あれじゃ検事に「弁護人の言う事は推測の域を脱しておらず・・・」と突っ込まれても良さそうなのに、そのまま流されてるし・・・。
そのうち真犯人が「私が悪ぅございました」的に白状するというオチ。
うーん、阿部ちゃんのおもしろキャラで引っ張れてるけど、中身は結構お粗末だったりするのよね。(^。^;)

第8回
脚本:秦建日子
演出:佐久間紀佳

w(゚o゚)w オオー!
今回の話は好きだった。
弁護士と弁護士の対決も見応えあったし・・・。

有名な弁護士・山縣(竜雷太)の秘書・千穂(小梨原麻有)の殺害事件。
逮捕されたのはかつて千穂にストーカー行為を繰り返していた中野(村田充)。
その国選弁護を引き受けた有働(阿部寛)。
ところが有働に対してあっさりと自分が殺人犯である事を告げ、「彼女は私が殺した。しかし自首するつもりはない。私の罪は君の依頼人にきてもらう。」と山縣。
いやぁ、まんまと山縣の思うツボにハマってた視聴者多かったんじゃないでしょうか?
単に山縣が犯人で、同じ弁護士の有働に自分のアリバイを崩してみろと勝負を挑んでいるのかと思ってしまったよ。
ところが、私も花岡(大滝秀治)の手品でハッとしたんだよね。
折りたたんだ写真を左手に持っているのに、見ている人の意識を逆の右手に集中させるためにわざと右手を大きく動かす・・・。
今回、大きく動いていた右手の役目は山縣。
だとしたら、真犯人である左手は誰?
もちろん山縣の奥さん(田島令子)だよね〜。
この奥さんが脳に大きな腫瘍があり、そのために記憶障害があって余命6ヶ月というのは、若干お涙頂戴的な感じもしたけど、山縣が偽装工作に使用した千穂の血液と自分の指紋が付着した手袋をとっていて、警察に自分で電話して「実は私が犯人だ」と自首するあたりは緻密な工作がまだ続いていた事に驚かされたし・・・。
妻の病気に気がついてやれなかったから、道義的には自分が犯人だという山縣なりの解釈も理解できないわけじゃなかったし、最後まで毅然とした態度で偽装工作を続ける彼を責められないなぁという気になった。
自分が真犯人として捕らわれ、裁判が始まったとしてもその裁判が結審するまでに妻は他界するであろうというのも、何だかそれなりに愛を感じたりして・・・。

来週は森山未來君が登場♪これまた楽しみ。

第9回
脚本:秦建日子
演出:梅沢利之

森山未來君が出るから楽しみにしてたのに、イマイチ目立ってくれなかったわん。(寂)
カップルを襲って、50万もの現金を奪って立ち去った未成年の佐藤(森山未來)とそのグループ。
その事件の目撃者が公衆電話から110番通報してきた事で、佐藤らはスピード逮捕された。
襲われた秋葉(岡本光太郎)はその後死亡、恋人・荻野(純名りさ)も怪我をしていた。
佐藤は1回しか殴ってないと主張しているのに対し、110番通報の主は「倒れた男の人をまだ何度も殴っている」と話していた。
食い違う証言。
そして消えた通報者。

でもさ〜、もう荻野の上司・山岸(中丸新将)が現れた時点で、相当怪しいんだよね。(^。^;)
このドラマが犯人探しを目的に見るもんじゃないってーのはわかってるんだけど、何ゆえあそこまで怪しいと丸わかりの人をキャスティングしちゃったんでしょうか?

目の前で殴られた男と負傷した女を見ているかのような口ぶりだったくせに、通報者が救急車を呼ばずに立ち去っている事・・・確かにおかしいんだよね。(笑)
しかも、傍聴席で荻野に向かって突っ込んでる有働(阿部寛)を見て、思わず山岸課長ったら立ち上がって声を荒げてるし・・・。( ;^^)ヘ..
それは「私は事件に関係してます」って言ってるようなもんじゃん!(爆)
まぁ、本当に秋葉を殺したのが山岸ではなく荻野だったというのは、正直読めなかったけど・・・。
恋仲だったのは山岸と荻野で、事件をかく乱するために秋葉と恋人だったと嘘の証言をしたからわかりにくかったわけだ。
しかし「疑わしきは罰せず」、確かにそうだろうけどイマイチ納得いかないのが人間の心情ってやつですな。
荻野の最後の台詞「私、あなた(有働)のこと一生恨みますから。」は、「それってかなりお門違いじゃない?」と思ってしまいましたが・・・。(^^;ゞ

来週は最終回、有働の妻を殺した罪で服役していた男(佐野史郎)が模範囚として出てくるらしい。
どんな結末になるのやら・・・。

最終回
脚本:秦建日子
演出:岩本仁志

あ・・・ら・・・?
ショ、ショボくね〜?>最終回

有働(阿部寛)の妻を殺して服役していた吉野(佐野史郎)が模範囚として仮出所。
そして仮出所したばかりの吉野が、また殺人の現行犯逮捕される。
吉野が有働に弁護を依頼。
殺されたのは吉野の妻と娘を殺したのに、有働が弁護して無罪を勝ち取った瀬戸(中野英雄)。
「憎しみは連鎖する」とか言ってたけど、ややこしかったわね。
瀬戸に妻子を殺された吉野が、瀬戸の弁護人だった有働の妻を殺し服役。
しかしさぁ、そもそも瀬戸が無罪ってーのがおかしくない?
「殺すつもりはなかったけど、騒がれたから殺した」って証言したんでしょ?
計画的犯行ではないにしろ、結果的に殺しちゃったわけじゃん。
しかも正当防衛でもなんでもないし・・・。
どーして、瀬戸が無罪だったのさ!
そりゃ吉野も有働を恨むっちゅーねん!

んで、花岡(大滝秀治)が有働の事務所にいつもいたのが、吉野の出所を探るためだったとか、神崎美智子(浅野ゆう子)が無言の通報者だったとか、急に何を言い出すねん!って感じのストーリー展開。(^。^;)
唐突過ぎるよ。( ;^^)ヘ..
神崎美智子なんて証人として呼ばれてるのに、「検察側、反対尋問を・・・」とか「下がってよろしいですか?」とか、自分で仕切ってどうすんだよ!(爆)
有働はいくら自分の妻を殺した犯人であろうとも、人として吉野に何がしかの感情を持つ前に弁護士として彼と接したかったんだろうけど、そこらへんの掘り下げ方が甘かったっつーか、うーん、最終回なのに今までで一番納得のいかない裁判になっちゃったな。
結局は神崎美智子が「ナイフを持ってきたのは瀬戸だった」と証言したけど、その上、瀬戸は吉野に襲い掛かった時に勝手に坂をゴロゴロ転がって、自分の胸にナイフを刺してしまったっていうんでしょ?
つまり単なる事故・・・。(大汗)
いいの?そんな最後で・・・。

有働のキャラは面白かったけど、毎回毎回設定が甘いんだよね。
特に最終回がこんな終わり方なんて、あたしゃ絶対に納得がいかん!

 

SEO [PR] おまとめローン 冷え性対策 坂本龍馬 動画掲示板 レンタルサーバー SEO