君を見上げて

原作：山田太一/脚本：大森寿美男/演出：磯智明（第1･2･3回）・久保田充（最終回）
第1回	見てつまらなかったら、即リタイアのつもりでちょっと見てみた。森田剛は苦手だし、その他に取り立てて興味のある要素もなかったし・・・。でも見てみたら何だか好きなのよ～。しかもこのあたくしが、こともあろうか森田剛にしばしメロっちゃったのはどうして？最近、自分がわからないわ。(^^ゞポリポリカギ師の章二（森田剛）は、仕事の依頼を受けタイへ向かう。その飛行機の中で自分の席と間違って、座っている長身の女性・瑛子（未希）と出会う。飛行機が目的地について、頭上の荷物入れに入れた自分の荷物を取ろうとして手が届かない章二。さりげなく、しかもすんなりとその荷物を取って手渡してくれた瑛子は、立ってみると章二よりもはるかに背が高い。唖然とする章二。依頼された仕事とは古い金庫を開けること。その金庫がある場所まで目隠しされて、移動させられる。めちゃめちゃ怪しいよね～。ってゆーか、異国の地で出どころのわからない金庫を開けるだけでも気持ち悪いのに、そこまで目隠し移動じゃ自分がこれからやる事って違法じゃないのか？とか心配してしまうよ。現場で集中して古い金庫を見事開ける事が出来た章二。いやぁ、金庫の鍵開けるのに集中して、ちょっと汗流しちゃったりしてる森田剛に、軽くメロっちゃった事を白状しておきます。m(_ _)m←なんで謝るんだ？その金庫の中身を見て、号泣するタイの人々。章二は中を見てはいないが、大勢の泣く人々を見て心の奥底に何かを感じたようだ。仕事の終わった章二に依頼主のタイ人が、ムエタイのチケットと帰りの飛行機のチケットを渡す。この時のタイ人の言う事、ちょっと考えさせられちゃったよ。「日本人はアジアのいろんな国に観光に来る。『美味しいものは何？』『これはいくら?』だけで、その土地の人々の心に触れようとはしない。」ほんと、そうかも・・・。瑛子は瑛子で、あれはたぶん交際相手を訪ねてタイまで来たんだろうね？でも住所を訪ねて行ってみると、彼は現地の女性を連れているのに遭遇して・・・。タイで再び瑛子とめぐり合った章二。お互い心に引きずるものがある二人は、バンコクの一夜を楽しもうとする。瑛子が言った「私って気楽でしょ？背が20センチも高い女、そういう相手として考えられないでしょ？だから気楽。」って言葉、きっと何気に瑛子の事が気になってた章二には軽くショックだったのかも・・・。背が大きい女性ならではの悩みなんだろうなぁ。カッコイイだけじゃすまないしね～。しかしこのバンコクナイトだけで終わってれば、旅の思い出で済んだんだろうけど、二人は東京へ戻っても会ってしまうのよ。これから二人の物語が動き出すって感じ。 NHKらしい美しい映像だったわ。こういうところが好きなのよね。そしてNHKでもどうしようもない母親役に抜擢された大谷直子さん。（爆）最近どうしてこんな役ばっかなんだ？ちょっとかわいそうかも・・・。今回も森田剛の母親役なんだけど、家出して息子の部屋に転がり込んでたわ。しかもビール片手に・・・。（爆）とりあえずカギ師の森田剛は、ちょっと萌えるので来週も見てみよう♪
第2回	瑛子（未希）が再び章二（森田剛）の前に現れた。バンコクでは身長差を気にせず、街を歩けたのにどこで知り合いに会うかわからない日本、しかも地元じゃさすがに章二も人目を気にしてるのね。わかるような気はするなぁ。そんな章二に瑛子は携帯の番号を渡して去る。しばらくは電話もしなかった章二だが、兄の見合いに同席し人の目ばかり気にしていた兄の姿を見て、考えが変わり瑛子に電話する。そして二人の付き合いが始まるわけね～。この場合、章二より20センチも背の高い瑛子の方が勇気出しにくいと思うんだけど、よく自分から携帯の番号渡したりしたよなぁ。逆に章二だって、自分より20センチも背の高い女、ちょっと引くとは思うけどよく電話したなぁ・・・と思ってみたり・・・。身長差なんて・・・と思うけど、やっぱ女の方が20センチ高いってーのは考えちゃうよ。付き合い出したのに、瑛子がふざけて「おんぶして！」って甘えたのが章二はカチンときたらしく、二人は嫌なムードでその日別れることに・・・。「普通に付き合ってる恋人が、こんな夜更けにおんぶしてとか言うかよ！」って章二は言ってたけど、それは言うんじゃないの？瑛子は普通に甘えたんだよ。それだけ章二に心を開いていた証拠なのに、なぜ章二はあそこまで嫌悪感をあらわにしたんだろう？それはやっぱ自分の方が小さい事にコンプレックスがあったから？ただ瑛子を本当におんぶするとしたら・・・それはそれでキツイもんがあったかもね。（苦笑）瑛子の弟・伸哉（高田宏太郎）、瑛子と並んでても特に大きいとは思わなかったけど、さすがに章二と並ぶとその身長差は歴然だったね。伸哉は瑛子の事が心配で、いつも側で見守っていると言う。小学生の頃、瑛子はその頃から高かった背のおかげで周りから大人扱いされていた。そんな瑛子がある日、下校しながら足を引きずっているのを伸哉は見つけた。足で亀を引きずって歩いていた。過度のストレスなのかね～、確かにちょっと危ない行動。初回でもバンコクまで追いかけた彼氏に女がいて、日本に帰国したら弟は女を連れ込んでるしで、部屋の中で大暴れしてたもんね。情緒不安定な一面もあるのかしら・・・。伸哉にできれば自分の方から手を引いて欲しいと言われた章二、夜、したたかに酔っ払って瑛子に電話で別れを切り出した。「悪いけど、他を当たってくれ！」・・・港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカみたいな台詞だな。（笑）瑛子はタクシーで店に乗りつけ、酔っ払った章二を乗せ自分のアパートに向かう。「この夜、僕は彼女の鍵を開けてしまった。」と章二の心の声。それって、やっちまったってこと？（お下品）何気に北村一輝さんがご出演。来週からもっと露出するのかな？顔がちょっとエロくて個人的に好きなのよね～。（笑）今週のストーリー的には、ちょっと話がとびとびでわかり辛かったかも・・・。来週に期待します。そうそう、瑛子と章二が待ち合わせした本屋さんは、東京国際フォーラムのブックショップだよね。久々にあの風景を見て、東京に行った時の事を思い出したよ。
第3回	瑛子（未希）の大きさに惹かれたという章二（森田剛）。小さな人を抱きしめるより、大きな人に抱きしめられたい・・・よくぞ言った！そう言われて、章二をすっぽり包み込むように抱きしめた瑛子。すごくきれいなシーンだった。「男」だから「女」だからで大きさが決まるんじゃなくて、大きいものが小さいものを抱きしめる、小さいものが大きいものに抱きしめられるという単純なことでいいのかもしれない、なーんて思っちゃうほど引きこまれたよ。しかし瑛子の弟・伸哉（高田宏太郎）は何だろう？いまだによくわかんないキャラなんだよなぁ。章二が朝になって瑛子の部屋を出て行くのを、じーっと見てるし、最後には北岡（北村一輝）と瑛子が会ってるところへ、わざわざ章二を呼び出して「ここで姉ちゃんがあんたの事を何て紹介するかで全てが決まる。恋人って言うのか、ただの友達って言うのか・・・」なんて言ってるし・・・。お前何者だよ？って感じじゃん！だいたい北岡だってどうしたいんだ？あれは伸哉に単に姉を紹介されただけの男なのか？それとももっと何か裏があるんだろうか？あと1回で終わっちゃうのに、イマイチ見えてこない。荻野（加藤雅也）は元々は警察の人だったのね。中国人の娘がどうしたこうしたって言ってたけど、その中国人の娘ってーのが早智子（みれいゆ）だったりするわけ？あーーー、話が見えない。そして迷惑な母親（大谷直子）、今週も大迷惑だった。章二の携帯に「どうしよう、お父さんが動かないの。首締めたの、母さんが・・・。」って騒がせといて、章二が駆けつけたらお父さん（角野卓造）はしっかり生きてるし・・・。しかも首を締めた原因が、お父さんのソープランド通いがバレたからだって・・・。ええやん！ソープぐらい・・・と思った私はダメダメ主婦でしょうか？（笑）そんな人騒がせな母親、章二が瑛子を実家に連れてきた時に、カニはあかんやろ？あーた、ただでさえ息子の恋人が初めて遊びに来たら、お互い緊張してうまく喋れないのに、カニなんか出されたらみんな無言になるっちゅーねん！しかも喋り出したと思ったら、容赦なく瑛子の体のデカさを言いたい放題して、挙句の果てには「だって小坂さん、普通じゃないもん！はっきり言って私は反対です。」なんて、もうこの母親葬ってくれませんか？（苦笑）予告では何やら事件に巻き込まれるような展開だったが、あれは麿赤児の逆襲？（笑）もう来週で終わっちゃうんだよね、結末はどんな形なんだろう？
最終回	瑛子（未希）が自分のことを、北岡（北村一輝）に何と紹介するか・・・。それで瑛子の気持ちがわかると伸哉（高田宏太郎）に言われた章二（森田剛）。瑛子は北岡に紹介する時、「私の知り合い」と言ったのね。うん、ちょっとショックかも・・・。複雑な気持ちになって、店をあとにする章二。それを追いかける瑛子。「君を好きになろうとすればするほど、自分を嫌いになっていく。」と言う章二。こうやって、ほんのちょっとした事で歯車が狂ってしまい、二人が会わなくなって2ヶ月が経つ。章二の前に突然クリス（ナオコ・シーナ）という女性が現れ、鍵を開けて欲しいと言う。クリスの友達だという男性も一緒に車に乗り込むと、ナイフを突きつけられ連れ去られてしまう。そして着いた場所は、荻野（加藤雅也）の事務所。しかも瑛子までクリスの仲間に連れて来られ、人質のように扱われ、金庫の鍵を開けるように命令される。クリスの言い分では荻野はワルとつるんでいて、クリスたち外人から巻き上げたパスポートやお金が金庫の中に入っているという。自分達の国に帰るため、金庫を開けてパスポートを返して欲しいというクリス。瑛子を危険から守るためにも、金庫を開けようとする章二。たったひとつだけ今までに章二が開けていない金庫、その中にパスポートがあるに違いないと読んだ章二はその鍵と必死で取り組む。やっとの事で鍵が開いた時、そこには荻野の姿が・・・。荻野が刑事だった頃、有力な情報をもつ中国人女性が殺害された。その女性の子供が早智子（みれいゆ）。そんな早智子を荻野が手元で育てていた事になるわけね。早智子の父親は密航ビジネスもする日本人なんだけど、荻野が早智子を引き取っている事を知って面白がって名乗り出ようとしたらしい。そんな父親から早智子を守るために、荻野としては早智子の父親の言う事を聞かざるを得なかったってことかしら？それで早智子の父親の金庫番みたいになってしまった荻野。まぁ、結局パスポートを返して、章二と瑛子も警察が到着する前に逃がして、荻野は警察に捕まってたけどね～。このエピってこのドラマに必要だったのかしら？（笑） 2ヶ月会わなかった章二と瑛子だけど、こうやって危険な目にさらされたことで、再びお互いの存在が自分の中でいかに大きかったのかってことに気付くわけよ。「人を好きになるって事は、人に敏感になること。」という章二の言葉は、ちょっと共感持ったかも・・・。ただ、荻野の事務所で危険な目にあった事は、最後まで引っかかるわ。これでお互い「愛」に気付いたような描かれ方だったけど、これが単なる「つり橋症候群」出ない事を祈るばかりです。うーーーん、振り返ってみれば初回が一番よかったかなぁ。だんだん尻すぼみだったような印象です。

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