怪談百物語

プロデュース:中島久美子・後藤博幸・酒井実

主題歌:MIO ♪Mother's Eternity

第1回
「四谷怪談」
脚本:田村惠
演出:河毛俊作

怪談っちゅーからには怖いんだろうと思ってたんだけど、これがじぇんじぇん怖くないからびっくらこいた!
これで良いのだろうか?\(?。?")ハテ?

有名な四谷怪談ではあるものの、思っていたイメージとは程遠く、CGで襖にでっかいお岩(菅野美穂)のアップが映し出されるシーンなどは、笑いをこらえるのに精一杯であったよ。
慕っていた伊右衛門(原田龍二)に裏切られたお岩のせつなさとかもあまり伝わってこなかったし、伊右衛門を死んでも追い続ける執念みたいなものも、思い切りの良すぎるCGで見事にぶち壊しって感じ。
CG使えばいいってもんじゃねーんだよ!と思ったのは、ど素人のあたくしぐらいでしょうか?(^^;ゞ

まぁ、次回は松雪さんの「雪女」だし、これは役としてハマってるんじゃないかと思うので、もうしばらくは見続けてみましょう。

第2回
「雪女」
脚本:高木登
     三宅隆太
演出:鶴田法男

いやぁ、良かった!
松雪さんの雪女は予想通りのハマリ役で、萩原君の巳之吉もさすがって感じでよかった。
そして役が合ってたとか以前に、この「雪女」の話しにはちゃんと日本の怪談らしい「情念」「せつなさ」そして「愛」がきちんと描かれていて、思わず泣けちゃったよ。
実に満足!

自分が雪女であるところを見られたり、知られたりすると、その者の命を奪わねばならない宿命の雪女。
10年前に越後で追われている所を、巳之吉(萩原聖人)に助けられたお雪(松雪泰子)は、実は巳之吉が子供の頃に見た雪女。
その当時、あまりに幼かった巳之吉の命を取らずにいた雪女が、今度は成長した巳之吉に助けられ、その後二人は夫婦に・・・。
穏やかな生活を送っていたのに、雪女を執拗に追いかけている追っ手が迫ってきて、お雪はその者たちの命を奪っていく。
そんな中、巳之吉が自分の子供の頃に見た雪女のことを思い出しつつあるわけで、ここらへんからがとっても切ないわけよ。
巳之吉が思い出してしまったからには、命を奪わなければならないお雪。
そして愛するお雪になら命を取られても構わないと覚悟する巳之吉。
そんな巳之吉の愛情にうたれて、雪女は涙を流す。
あたくしもこのあたりで感涙。
雪女が人間を愛してしまった悲哀、そして自分の妻が雪女だったと知ってもその愛情に何ら変化を見せない優しい人間、そんな二人の確かな愛情。
いやいやいやいや、なんちゅーかまことに素晴らしい♪

そこへ追っ手登場で、炎の印の入ったお札みたいなものを雪女に突きつけて、お雪を苦しめるんだけど、巳之吉が必死に立ち向かいそのお札を破っちゃうわけよ。
当然、追っ手は巳之吉を刀でばっさり斬ってしまう。
愛する夫が目の前で自分をかばって怪我をしたのを見た雪女は、突然冷酷な表情をしてひゅるるる〜と口から冷気を出し、どんどん凍え死にさせちゃうわけだ。
そこには巳之吉への深い愛があるわけで、どんなに人を殺してても憎めないのよね。
(゚ー゚)(。_。)ウンウン、今回は大満足!
何と言っても雪女は美しく、そして切なかった。
そして、これは個人的見解だけど、「怪談百物語」の中で竹中直人さんの役どころは必要ないんではないかしら?と思うのよ。
今回なんてほとんど出番なかったけど、その分見応えあったし・・・。

第3回
「うば捨て山」
脚本:飯野陽子
演出:林徹

前回の「雪女」の話が、怪談というよりは切ない話だったんで、今回も途中まで母を捨てられない息子と、いつまでも息子を思う母の切ない話なんだなぁ・・と思って見てたのよ。
そしたら、どうよ?
最後は母(浅香光代)も所詮女だった・・・という、なかなかブラックなオチ。

太吉(ユースケ・サンタマリア)がその土地の掟に従い、60歳になった母をうば捨て山に捨てるんだけど、その時崖から転落してしばし気絶してるわけよ。
ネタバレから言うと、本当はその時点で母は嫁のりん(秋山菜津子)が手に入れてきた劇薬で死んでるんだけど、頼りない息子を心配するあまり情念が現世に残り、それが息子である太吉には母として見えていたってことなんだよね。
死んだはずの母を家の床下にかくまい、「打たぬのに鳴る太鼓を作れ!」という殿様の難題も母の知恵を借りて解決、褒美を取らせると言われて母の事を白状し、自分の命はいらないから母を助けてくれるように頼み込む。
そこへ褒美をたんまりもらったと聞きつけたりんが太吉の留守にやって来て、褒美を渡せと母に詰め寄るんだけど、褒美は地獄谷に行く途中の地蔵さんの根元に埋めたと言うのよね。
私もうば捨て山の最後ってどんな結末だったか定かでなくて、嘘をついて山に入ったりんが帰り道がわからなくなってのたれ死ぬんだっけか?なんて思ってたわけよ。
第一、この時点では母は生きてると思ってたし・・・。
ところがどっこい、母は死んでなお、りんを許しはしなかったのよね。
りんが地蔵さんの根元を掘り返して見つけた小判の山、それは実は大きな石でしかなかったんだけど、母の怨念がりんに幻覚を見せていたのさ。
強欲なりんは重い石を背負ってつり橋を渡り、その途中でつり橋が切れてまっさかさま・・・。
んで、りんはご臨終!
結局、りんが生前言ってたように「女なんかみんな同じ」って事なんだよね。
よくよく考えると背筋がぞっとするような話だ。

それにしても最初の方でりんの背中に背負われて、ぶんぶん振り回されてる赤ちゃんは相当気になったね〜。
人形かと思ったら、あれって本物の赤ちゃんでしょ?
ちょっと、ちょっと〜ぉとまたしても母の目で見ちゃったよ。(^^;ゞ
あれじゃマジで泣くっちゅーねん!
そして太吉が道三(竹中直人)にお札をもらうシーンでの、道三の屁!(笑)
あれは効果音でしょか?それとも生屁?(爆)
ってゆーか、アドリブ?(屁もアドリブって言うのか?)
凄くあの屁が気になったのは私だけ?

第4回
「番町皿屋敷」
脚本:前川洋一
演出:小林和宏

あたしゃ木村佳乃ちゃんって、どうもイマイチなんだよね〜。
感情表現が浅い感じがして・・・。

旗本・青山播磨(吹越満)に仕える腰元のお菊(木村佳乃)。
武士である播磨と腰元のお菊が愛し合い、将来を約束するのだが、そこへ播磨の叔母・真弓(加賀まりこ)が播磨に縁談を持ってくる。
播磨のためにも、青山家のためにもその縁談が断れないと察し、お菊は家宝の皿をわざと割り、播磨の手で手討ちにされる。
播磨は縁談相手の父・大久保殿にはっきりお菊と結婚したいと言うつもりだったのに、播磨のためを思い、お菊は身を引いた。
しかし身を引くだけでなく、自分の想いを貫きたかったお菊は、あえて「お手討ち」になることを望んだってわけよね〜。

お菊が死んで以来、死にたがるように喧嘩に明け暮れる播磨。
最後はメッタ刺しにされて死んでいったんだけど、こうやってしか結ばれなかった二人ってーのが、せつないとこなんだろうなぁ・・・普通なら。
そうなのよ!これってせつない話なわけよ!
でも、何だかぜんぜん伝わって来なかったの〜。
それってば、木村佳乃ちゃんのせい?(個人的見解)
今回はハズレ!
もーーー、屁ばっかこいてる竹中直人にしか興味なかったもん!(爆)
すでに、予告で見た次週の「耳なし芳一」に気分は飛んでるわ♪
だって岸谷五朗さんの耳なし芳一って怖くない?

第5回
「耳なし芳一」
脚本:高山直也
演出:林徹

イタタタタ・・・。\(>o<)/ギャーッ!
芳一(岸谷五朗)の耳がちぎられるシーン、話はわかっててもビジュアルで見せられると痛いんだよなぁ。(自分の耳を押さえる管理人)
私の記憶の中の「耳なし芳一」って、確かお坊さんが全身にお経を書く時に、耳にだけ書き忘れてしまったことが原因で、亡霊に耳をちぎられる・・・って話だったと思うんだけど、本当はこのドラマみたいな流れだったんだっけ?(ドラマではちゃんと耳にも書いてあったのに、芳一が耳を手で覆った時にお経を消してしまったってストーリーでした)

壇ノ浦の合戦の時に、平家のお姫様を連れて逃げるよう命じられた芳一。
どんどん味方がやられていく中で、最後に姫と二人になり、食料もない極限状態の中で姫になじられた事がきっかけで、お守りするべき姫君を斬りつけてしまう。
その姫の首を源氏に刺し出し、自分の命を長らえようとした。
いやぁ、どうなんだろう?
そりゃ生き延びたいと思うには違いないけど、ここらへんの話を聞くと「恥を知れー!」って感じだよなぁ。(^。^;)
そこまでしても、源氏の武将に目を潰され、「生きて生き恥さらすが良い!」とか言われてるし・・・。
源氏に目を、そして自分が裏切った平家の亡霊に耳を・・・。
自分の命が惜しかったために、生きるうえで大切なものを二つも奪われてしまったなんて・・・。
生きるというのは、難しいことなんですなぁ。(しみじみ)
とりあえず「怖かった」というよりは、「痛かった」という方がふさわしい今回の怪談百物語でございました。m(_ _)m

第6回
「狼男」
脚本:三宅隆太
演出:河毛俊作

うーん、これは何とも言い難い。
窪塚スペシャル?(笑)
ざんばら髪の窪塚は嫌いじゃなかったけど、何だかストーリー的にどうなのよ?って感じ。

奇妙な腕輪を拾った事から、その腕輪の威力で狼男になり、町を騒がす盗賊どもを殺していく。
その盗賊の親玉っちゅーのが、正吉(窪塚洋介)を可愛がってる伊勢屋(奥田瑛二)。
盗賊仲間の命を奪っているのが正吉らしいと知った伊勢屋は、正吉が恋心を寄せるお袖(水川あさみ)を連れ去る。
お袖を救うために、一度ははずしたはずの腕輪に再び運命を委ねる正吉。

まぁ、正吉@狼男がお袖を助けに行った時、剣山のごとく刃が突き立つ部屋で、その刃の上に天井から紐で吊るされたお袖って画には、妙に萌えたけど〜♪(野獣)
お袖をいたぶってるのが、エロそうな奥田瑛二ってーのにもちょっとはクラクラしたんだけど〜♪
ほーんと、そこだけよ!(爆)
お約束で無数の刃に突き刺さって死ぬのは伊勢屋なんだけど、その刺され具合も横からのアングルで刃と刃の間に倒れたのを撮ったでしょ?って感じで、かなりの子供騙し!
はっきり言って、面白くなかった!

第7回
「かぐや姫」
脚本:高橋美幸
演出:田島大輔

ヾ(・・;)ォィォィ、怪談百物語ってどの話も「え?この話ってこんなオチだったっけ?」と思う事が多かったけど、今回は完璧にベースは「かぐや姫」ではあるけど、全く違った話に作ってあったね。
だいたい「かぐや姫」が朝廷に滅ぼされた土蜘蛛一族の姫君だったってーのが、どう考えたって子供の頃に読んだ「かぐや姫」の話とは程遠い。
その土蜘蛛一族ってーのも、妙に忍びの者系な感じだし、それならばいっそのこと「柳生一族の陰謀」系なベタベタのチャンバラにして欲しかったよ。
帝(谷原章介)に一族を滅ぼされた復讐をしたかったんだけど、かぐや姫(りょう)は知らぬ間に帝を愛してしまっていたってこと?
一族の一人が帝を刺したけど、かぐや姫が不思議な力を使って傷口をふさいでたし・・・。
最後だけは美しく月へ戻って行ったんだけど、ちょっと腑に落ちない感じ。

とりあえず、りょうの額に赤く光る土蜘蛛マークは恐ろしかった。
ってゆーか、りょうの顔が怖かった。(^。^;)

第8回
「雨月物語」
脚本:成瀬活雄
演出:河毛俊作

これは「雨月物語」の「吉備津の釜」がメインなんやろな〜。
それにしてもこのドラマ始まって以来、初めて「怪談」なテイストを感じたかもしれません。m(_ _)m
何てったって、「元祖ホラー女優・富田靖子」ですもの!
やっぱ、こえーーーーー!(爆)
彼女はホラーというか、「怨念」ってーのを表現させたらある意味日本一かもしれませんなぁ。
あの憂いを含んだ微笑は何でしょう?
ってゆーか、見る前から相当期待した人多いんじゃないでしょか?(笑)
富田靖子だけに、今回はやってくれるんちゃうか?って・・・。
案の定ですわよ、奥様♪
得意分野ですからね、もう文句のつけどころがございません。

正直「雨月物語」も、読んだ事あるんだけどなぁ・・・程度なんですが、これはそう大きくハズしてなかったんじゃございません?
っちゅーか、富田靖子でオールOK!(爆)

吉備津神社の釜で縁談の吉凶を占った、正太郎(椎名桔平)と磯良(富田靖子)。
吉ならば釜が大きな音を立てるのだが、うんともすんとも言わず・・・。
釜の占いでは凶と出た縁談を、正太郎はたかだか占いだと言い放ち、磯良と結婚する。
磯良はかいがいしく働くのだが、正太郎は仕事もせず愛人のお春(佐藤江梨子)をかこう始末。
磯良が工面した金でお春に身を引かせ、一度は仕事に身を入れるようになった正太郎だったが、偶然お春に出会った事で磯良が邪魔になりお春を田舎に帰らせるためだと嘘をつき金だけ工面させるとお春ととんずら。
残された磯良は恨みを抱きつつ自害。
この磯良の怨霊がお春を恨み殺し、次は正太郎を・・・。
瀕死の正太郎を町で見かけた老師(山本学)が死霊がとり付いていると助言し、四十九日の間、お札を貼った祠に閉じこもる事で命を長らえる事ができると聞かされ、必死に耐え忍ぶ正太郎。
いやぁ、怯える正太郎の姿もいいんだけど、ただでさえ怖いのに、これでもかっちゅーぐらいにおどろおどろしい特殊メイクの磯良だよ!
こえーーーーーーー!(喜んでる管理人)
四十九日の最後の夜に、磯良が正太郎に見せたお春の幻覚。
まるで夜が明けたかのような明るさの中で、にっこり笑っているお春に安心して、自らお札を引きちぎり、外へ出てみるとそこはまだ闇の中。
磯良にあちらの世界へ連れて行かれた正太郎・・・。
うーーーん、久々に満足できたぞーーーい♪
今回はCGにもあまり不満はなく、全体的にまとまっていたんじゃないでしょうか。

第9回
「ゴースト」
脚本:浅野妙子
演出:山下智彦

今回は「怖さ」はまったくなかったけど、「ちょっとええ話」度が高かった。
ラストは結構うるるん状態になってしまったし・・・。(涙)

仲村トオルちゃんと言えば、最近じゃ渋くて大人の魅力をかもし出してる感じ、どちらかといえば「硬派」っぽいイメージだったけど、若かりし頃「あぶ刑事」で見せてたような「そそっかしいけど憎めない」感じの役が久々で新鮮だったわ♪
ふんどし姿のトオルちゃんも見れたしね。('-'*)フフ

妻のおはつ(松下由樹)を亡くした喜左衛門。
成仏できずに毎日のように喜左衛門の周りに現れるおはつを、当たり前のように受け入れている喜左衛門。
おもん(三浦理恵子)という小悪魔みたいな女に引っかかったりする喜左衛門に、文句を言いながら助けてやったり、おはつが成仏できない理由は喜左衛門にもあるような。(^。^;)
奉公人のまさ(池脇千鶴)に次第に好意を寄せるようになった喜左衛門。
彼の気持ちを知ってまさにいたずらをするおはつ。
死んでも好きな男を誰かに取られそうになったら、嫉妬の気持ちがはたらくのかしらね。
でも、まさって本当にいい子なの。
おはつの仏壇の前で花を変えようとしてた時に、おはつが位牌をぶつけたりしていたずらするんだけど、落ちてきた位牌を手にとって「このあいだヤクザものから旦那様を助けてくれたのはおはつさんですか?ありがとうございます。」と手を合わせるのよ。
目の前で自分に手を合わせる娘に、これ以上悪さはできないよなぁ。
ぱったりと姿を見せなくなったおはつに、まさとの祝言前に会いたいと道三(竹中直人)のもとを訪ねた喜左衛門。
道三が「成仏してほしいのか?してほしくないのか?現世にいるものの方が、逝かないでくれと袖を引っ張ってる場合もある」って言ってたけど、これには妙に納得しちゃったわ。
死んだ人の霊が成仏するか否かって、その霊側の問題だけじゃないのかもね。

めでたく結婚し、寄り添って寝ている喜左衛門とまさ。
そこに久々に現れたおはつがかんざしを振りかざし、まさを刺そうとするんだけど、目が覚めた喜左衛門がまさをかばって自分の胸を刺せと言うわけだ!
「刺したろか〜!」な表情のおはつだったんだけど、そこに絶妙のタイミングで入ったまさの寝言「おまえさん・・・。」だよ!
これを聞いて、おはつはここで喜左衛門の命を奪ったら、自分に手を合わせてくれたまさから大事な人を奪ってしまうと気付いたんだろうなぁ。
姿を消したおはつを追って喜左衛門が外に出ると、土に彫られた「祝」の文字とそこにおかれたおはつのかんざし。
関係ないけど「祝」と「呪」ってちょっと似てるよね。(^。^;)
おはつが漢字間違えなくて良かったじゃん!
ここで「呪」って書いてあったら、まったく意味の違った話になってるし・・・。(笑)

おはつのかんざしを手にとって、しっかりと手を合わせるまさ。
この子は殺せないよなぁ・・・。
怪談っぽさは感じなかったけど、なかなか好きな作品でした。
え?今回の脚本は浅野妙子さんか・・・。
「薔薇の十字架」の方がよっぽど怖い話だったりして・・・。(笑)

エンディングに入る前、もうほんの数秒余韻があればパーフェクトでした。
ちょっと唐突にエンディングに突入した感じが惜しかった。

第10回
「怪談源氏物語」
脚本:十川誠志
演出:小林和宏

珍しく道三(竹中直人)が活躍した回だった。
「かぐや姫」の回で原作というのは単なるとっかかりに過ぎない事を実証しているので、今回の「源氏物語」が原作を大きくそれていようともそれは見る前から気にならなかったんだけど、感想としては「片平なぎさワンマンショー」ってな感じ。
二時間ドラマ以外で、こんなにも片平なぎさにスポットが当たった事はあるだろうか?

光源氏(保坂尚輝)と葵上(野波麻帆)という組み合わせも、以前同枠でやってた「安部清明☆王都妖奇譚」の再来のようで、CG使いまくり、風吹かしまくりみたいな・・。(^。^;)
女ったらしの光源氏の子を宿した葵上を、心の底で羨ましく思う気持ちがやがて妬みとなり、自分は年老いて光源氏から目もかけられなくなった寂しさから、六条御息所(片平なぎさ)の中に鬼が住まうようになる。
その鬼が夜な夜な出没し、葵上を襲おうとするって話だよね〜。
女の情念ってやつっすか?
源氏物語の時代から、女は子を産んだもん勝ちなんでしょうかね。
最後に葵上の腹の子の幻影が、「わらわは生まれなくてもいいから、かか様だけは助けてあげて」と鬼となった御息所に言って、御息所が「そなたは生きなければ・・・」と思いとどまってチャンチャンだったんだけど、妙にキレイにまとまったなぁと思ったら、やっぱエンドロール明けにワンシーンあったのね。
すっかり元に戻ったかのような御息所が、鬼になって振り向くというカット。
うーん、どうだろ?
キレイにまとめたまんまで終わってた方が後味悪くなかったんだけどなぁ。(^。^;)
あんまり面白いとは思えませんでしたわ。(^^;ゞ

それより来週の「牡丹灯篭」がいいんでないの?
北村一輝って、顔が怖いよね。('-'*)フフ
いや、好きなんだけどさ。

最終回
「牡丹灯篭」
脚本:真柴あずき
演出:小林和宏

怪談百物語の最後を飾る「牡丹灯篭」。
これも「怪談」というよりはテーマは「愛」だったんじゃなかろうか?ってな雰囲気でした。

250年前に武士と町娘として愛し合っていた二人が、結局は結ばれず・・・それが250年の後に再びめぐり合い、愛し合う。
しかし、ここでも結ばれず・・・。
何だろう、一見過去で愛し合った二人が、未来でまためぐり合うという夢のある話のようで、結論は何度生まれ変わっても結ばれないものは結ばれないと言われているような残酷な結果。
そういう意味では怪談なの?(苦笑)

さらに2003年春まで時間が飛び、そこでもまためぐり合おうとしている新三郎(北村一輝)とお露(瀬戸朝香)。
これもまた結ばれないんじゃないの?と思ってしまった私。(夢とか希望とかないらしい)

「怪談」と呼ぶにふさわしかったのは、CGなしでメイクオンリーでも十分に怖かった北村一輝のやつれた顔!(爆)
これには参った!m(_ _)m

総評として怪談百物語は怖い話より、「ええ話」の割合が多かったね〜。
ただ最終回が瀬戸朝香と北村一輝の牡丹灯篭ってーのはいかがなもんか?
やっぱ弱かったんじゃないのかな?

 

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