しあわせのシッポ

プロデュース：矢口久雄脚本：水橋文美江（第1･2･3･4･5･6･7･8･9･10･11・最終回）/旺季志ずか（第11回）脚本協力：旺季志ずか（第8・最終回）演出：佐々木章光（第1･2･5･7･9・最終回）・藤尾隆(第3･4･6･8･11回）・　　　　大久保智己（第10回）
第１話	私、嫌いじゃないわ。確かにポンポンポンと進む軽快さがあるわけではなく、どちらかといえばまったりしたドラマなんだけど、途中でちょっと寝ちゃったりもしたんだけど(¨;)、嫌いじゃないの。最近、「水野美紀は水野美紀じゃん！」と言い続けてた水野美紀ちゃんだけど、今までのガンガン張ってる感じとはイメージ変えてきてるし、坂口憲二君はそこに存在してるだけでOKだし（笑）、喋らない原沙知絵ちゃんってーのも意外で・・・。佐野史郎さんはちょっとウザイかな？とも思うんだけど、じんわり染み入るようなドラマも悪くない。ただ、木曜日のここに持ってきたのがどうかな？って気はする。 20年ぶりに娘・美桜（水野美紀）の目の前に現れた父親・八朗（長塚京三）。母親も亡くして一人で暮らしている美桜の前に、突然現れた父親だよ。いやぁ、戸惑って当然！美桜は幼なじみの陸（坂口憲二）の事を、単なる幼なじみだけではなく、少し恋愛感情も持ってるのかな？そんな陸が好きなのは言葉が不自由な笙子（原沙知絵）。美桜はちょっとだけ手話ができるから、陸の気持ちを笙子に伝えたい時に、一緒に付き合わされるんだけど・・・。今回も笙子の誕生日をうっかり忘れて、2週間も経ってしまった陸がプレゼントを渡すのに付き合わされて、一生懸命手話で陸の気持ちを伝えてるのに、最後には陸が自分で笙子に歩み出て、態度だけで気持ちが伝わっちゃう。そんな光景を目の当たりにして、一人でいたくない夜・・・家に帰ると雨の中赤い傘をさして八朗が待っていた。そこで「一緒に暮らしてもいいですよ。」って美桜の方から声をかけるんだけど、八朗が大声をあげて泣き出すのよ～。こうやって20年のブランクがある父と娘の生活が始まるわけか・・・。ドラマ自体はわりと好き！でも「眠れぬ夜を抱いて」の後、しかも裏で「ビッグマネー！」・・・この枠でこの手のドラマが視聴率を取れるとは思えないな。まぁ、視聴率で評価するもんじゃないんだけどね。
第2回	こういうドラマもいいのよね・・・。どこか切りたいんだけど、切れない今クール。辛いわ・・・。 20年ぶりに一緒に暮らす事になった美桜（水野美紀）と八朗（長塚京三）。お互い話し口調がかたくて、妙に他人行儀なのが笑える。ってゆーか、こういうとこ長塚さんはウマイよね～。「父親と言えども、何から何まで甘えるわけにはいかないので私は銭湯に行って来ます。」なんて、別に一緒にお風呂に入るわけじゃないし、そこまで気を使わなくても・・・とか思うけどさぁ。たぶん娘が照れくさい以上に、父の方がもっと照れくさいんだろうなぁ。ちょっとでも役に立とうと洗濯しようとして、娘の下着を見て戸惑うところも納得。父親のためにコンビに弁当2個買って帰る娘と、娘のために「大根と干ししいたけの豚しゃぶ」の材料を買って帰る父。何となく「逆じゃん」と思うのは私だけではないでしょう。美桜の部屋の中に男物のパンツが干してあるのを見つけた陸（坂口憲二）が、美桜に男ができたと勘違い。男がいることを妙に喜んでる陸に、美桜は複雑な心境だったようだけど・・・。八朗と食事しながら「あなたがパンツの持ち主だって紹介しなきゃ。」と言う美桜に、「ごめんなさい。こんな所にパンツを干して・・・このぉ・・・パンツめ～。」って八朗。（笑）ぎこちない親子のやり取りが、何だか「わかるな～」って感じでいいのよ。美桜は西寺先生（小泉孝太郎）に恋人のふりをしてもらい、笙子（原沙知絵）と陸に「パンツの主」だと紹介してたけど、結局は八朗が美桜の父親だってバレちゃうし・・・。そんな八朗に「美桜は内心じゃあんたの事必要だなんて思ってないよ！」って陸が言ってるのを聞いて、美桜が「もうほっといて！」って陸を追い返したよね。ぎこちない父と娘の関係もよく描けてるし、微妙な幼なじみって関係もよく出てる。恋愛感情とは紙一重のくされ縁みたいなので、お互い相手の恋人が気になってしまう曖昧な感情が何ともせつなくていい感じ。原沙知絵ちゃんも今回の役はいいわ～。このドラマって全部「わかるな～」が感想なのよね。言葉で表しにくいような曖昧な部分が、「なんとなくわかるわ～」って思えるとハマれるんだと思うよ。予告の長塚さんの声。「教えてくれませんか？あの子の20年間を・・・。」もうこの台詞で、来週も見なくっちゃと思うんだよね～。
第3回	普通に一緒に暮らしてきた父と娘なら、自然と同じようにやってしまう日常の小さなことが、ことごとく違っているのが離れていた時間を表してるよね。歯ブラシの柄を上にするか下にするかとかさ～。陸（坂口憲二）に「すき焼きするなら春菊の代わりにワカメ入れたほうがいいよ」と教えられ、その通り実践する八朗（長塚京三）。私も「え？春菊の代わりにワカメ？」と思ったさ。でも、それが20年の隔たりだとすると、そういうもんなのかと騙されたよ。嘘だったのね～（￣ー￣；「何ですき焼きにワカメなんですか？」って美桜（水野美紀）に怪訝な顔されてるし、ちょっとかわいそうな八朗さん。掃除機かけてたら八朗の靴下が転がってるとか、トイレットペーパーを三角に折ってあるとか、美桜にしたら、やっぱちょっと嫌かも・・・。だけどしばらくしたら八朗が次の赴任先へ行くから、それまでの辛抱だと思っていたのかも。西寺（小泉孝太郎）と話してるのを聞かれたり、陸と話してるのを聞かれたり、八朗は聞こうと思って聞いてるんじゃなくても、美桜にしたら「聞かれてる」って思っちゃうんだよね。ただでさえ、父親と娘って難しくなるのに、この父子は20年もブランクがある。うまくいかなくて当然って気もするけど・・・。美桜は八朗に仕事を辞めた事を言わなかったと詰め寄り、八朗は美桜が陸に八朗とは結構うまくいってると言ったのは嘘かと問い詰める。陸は身近でいつもいてくれた男だと、だから父親を恨まずにすんだと言う美桜。「私にとって父親は必要なかったんです。たぶんこれからもずっと・・・。遅いんです、いまさら・・・。」き・きつい。この一言はこたえる！そして陸と会った八朗が「教えてくれませんか？あの子の20年間を。少しでも近付きたいんです。お願いします。」って頭を下げるのよーーーー！いやぁ、地味だけどこういうドラマもいいわ～。（毎週言ってる）しかし陸さーーー、鈍感だよね。笙子（原沙知絵）に「あなたの事を知りたい」って手話で告げられて、「知りたい？何で？」ってひどくない？そのぐらいわかれよ！って感じ。しかも腹立てて部屋を出て行った笙子を追いかけもしない。ダメだ、この男・・・。(-。-) ﾎﾞｿｯ
第4回	あーーー、またしてもやってもーた！録画失敗です！よってレビューもお休み・・・。申し訳ありませんm(_ _)m
第5回	やっぱ美桜（水野美紀）は陸（坂口憲二）への気持ちが断ち切れないのね～。八朗（長塚京三）に好きな人はいないって言っちゃったから、八朗が勧めるお見合いも断れないんだけど、結局向こうから断られちゃうし・・・。美桜は自分も乗り気じゃなかったお見合いで、相手が断ってくれてよかった・・・ってなもんだけど、八朗は娘がお見合い相手の方から断られた事で腹立てちゃって。やっぱ父親の気持ちってこうなんだろうなぁ。しかも見合いした相手（アリキリ石井）は八朗としては「百点万点中、2～3点」の男だったもんね！（笑）そんな男にかわいい娘が断られたとしたら、むかつくよなぁ（苦笑）そんな美桜が今度は由香（国分佐智子）の紹介で、小児科の医師・林田（田中実）と出会う。上機嫌で帰ってきた美桜を、八朗は叱る。笹本（宮崎あおい）の事で西寺（小泉孝太郎）が何度も電話してたのに、美桜は連絡も取れないような状況にして、合コンしてたんだからね・・・。それを全部、お見合いで断られた事を気にしてる八朗のためにやったんだと主張する美桜に、また八朗は「そうやってお前は誤魔化してる。」って言うんだけど、その後に「俺がそうだった。20年間ぽっかりあいた穴を誤魔化して生きて来たんだ。」って台詞で、八朗がただ感情的に怒ってるんじゃなくて、自分の人生を省みながら、娘にはそういう生き方をさせたくないと願ってる真意が伺える。そう言われた美桜が、真夜中に電話したのが・・・やっぱ陸。「会いたい」って言ってたけど、陸の隣りには笙子（原沙知絵）がいたし・・・。どうなるんだろ？それはそうと、今回は陸と笙子のキスシーンがありましたが、あのキスシーンがどうもいただけなかったのは私だけ？見詰め合って、お互いのアップの切り返しが数回、そして手のアップでキスする二人・・・ってアングルがどうもさぶ～～～く感じてしまいましたわ。(^^;ゞ
第6回	何だかね～、色々(ﾟｰﾟ)(｡_｡)ｳﾝｳﾝと思う今日この頃だったわ・・・。八朗（長塚京三）の事を「同居人以上父親未満」って例える喜好（佐野史郎）に、なるほど～って思ったし、笙子（原沙知絵）と陸（坂口憲二）の関係なんてね～。確かに健常者の中にいる笙子は、いつも周りに合わせて生きているだろうし、耳が聞こえる事や口で会話ができる事を当たり前だと思ってる人の輪の中じゃ、色々苦痛に思うこともあるんだろうけど、それを普通だと思ってる方にしたら笙子の事を気にはしてもいつも気にかけてはいられない。そんな笙子の気持ちを、今回陸は味わってしまったわけだ。笙子と同じように耳が不自由で、手話での会話を常とする友人達の集まりに、健常者の陸がたった一人混じって、ただでさえ陸は手話が上手でもないのに、周りはどんどん手話で楽しそうに会話する。笙子だって陸には見せないようなリラックスした表情で、楽しそうにしている。その中で、だんだん入り込めなくなってしまう陸の気持ちもわかる。でも、そうやって相手の気持ちに気付いて行くんだろうけど、「世界が違う」って思っちゃったらキツイよね～。合コン相手の林田（田中実）にプロポーズされて、でも陸への気持ちもすっきりできなくて、美桜（水野美紀）も複雑。そんな娘の気持ちを想う八朗も複雑。林田を家に招待しようと言い出したり、何かと気を使ってる八朗が最後に頭を抱えてうずくまってたけど・・・。せっかく少しずつ父と娘が気持ちを通わせようとしてるのに、父親は病気なわけ？そしてこんな時、やっぱ頼りになるのは陸だったりするのかしら？
第7回	ほらほらほら～、いつか「見てて良かった」と思う日が来ると思ってたのよ！今回、特に終盤めちゃめちゃ良かったじゃん！予告だって今までの回想シーンに美桜（水野美紀）のナレーションだけで、妙にじーーーんとさせるし・・・。いやぁ、早く次回が見てみたい！倒れた八朗（長塚京三）が充分な検査も受けぬまま、病院を喜好（佐野史郎）と一緒に逃げ出した。陸（坂口憲二）が必死に探すが見つからず、学校が終わって駆けつけた美桜と家に戻ると、なぜかのんびりビールを呑んでる八朗と喜好。怒った美桜が、なんと父親の八朗を殴ったね！ビックリしたよ！男の子じゃないんだし、普通は怒っても殴らないよなぁ。(^｡^;) でも、その後で真相を知って涙が出たよ。(ToT)ｳﾙｳﾙその日が美桜の誕生日だったから、八朗は病院を抜け出したのね。美桜のためにハンバーグ作って、プレゼントのピンクのシャツを一日歩き回って選んで、昔の思い出を覚えてない美桜のために花火を買って・・・。（泣）誰もが忘れてた美桜の誕生日を、長年離れて暮らしていた八朗はしっかり覚えていたのよね。みんなには「血糖値が高いだけ。会社の検診を受けてたから、わかってるんだ。」と言ってた八朗だけど、どうもそうじゃないらしい。喜好も疑ってるし、でも聞いても本当のことは絶対に言わない。美桜は花火をしながら、「覚えてないからまた海に一緒に行こうね」なんて言ってたけど、行けるわけなさそうだって事は伝わってくるし・・・。こんな時、なぜか線香花火なんだよね。(･･，)ｸﾞｽﾝ八朗の終わりを告げるかのようで、何だか凄くせつないシーンだったわ。陸は司法試験が終わったら笙子（原沙知絵）と一緒に暮らす事を決意したみたい。笙子は嬉しそうだけど、それが本当に陸の真意なのかしら？そして美桜の誕生日に花を贈った林田さん（田中実）。交際を断りに行った美桜に、「踏み台にしてくれていいんだ。いつかその人の事を忘れてくれるなら・・・。」って、何て心が広いんでしょ？でも、そんな付き合い方してもお互いに幸せにはなれないわよね～。八朗が見たいのはただの「花嫁姿」じゃなくて、「幸せな花嫁姿」だって言ってたじゃないのさ！＞美桜
第8回	八朗（長塚京三）の病状を心配した喜好（佐野史郎）が、林田（田中実）に何とか主治医から聞き出してもらえるように頼んだ。守秘義務があって詳しくは言えないが、早急に手術が必要で本人もその事は告知されてしってるはずだと言う。頭が痛いんだし、脳の病気なんだろうか？脳腫瘍とかそういうもの？それにしても「手遅れなんだ」とあっさり喜好に打ち明けてた八朗が、「美桜（水野美紀）の幸せな花嫁姿を見るのが最後の夢なんだ」って言ってるのは説得力あったよね。 20年離れてた娘の花嫁姿を、死ぬ前に見届けたくてなりふり構わず娘の前に現れたと思うと、やっぱそれは普通の時じゃできないことかもしれない。自分にはもう時間がないという切羽詰った思いが、父親を動かしたのかと思うとせつなくて涙が出るけど・・・。(ToT)ｳﾙｳﾙどんどん病状は進んでるようで、今回も風呂場で激しい頭痛に襲われてたし、それを美桜に悟られないように必死に隠してる八朗がまたせつないのよ～。それにしても美桜は、雛子（新山千春）にも言われてたけど卑怯だと思うよ。陸（坂口憲二）を好きなら好きと、堂々と言わなきゃ！あれじゃ笙子（原沙知絵）が可哀相じゃん！しかも司法試験に落ちた陸に向かって、「私にはかっこ悪いとこ見せられるのに、どうして笙子ちゃんには見せられないの？」って、あれがいい年した大人の女の言う事かいな！それってば裏返せば、「笙子ちゃんにはかっこ悪いとこ見せられないからその程度の付き合いなんでしょ？あたしには何でも見せるから本当は私のことの方が好きなんでしょ？」ってふうに聞こえるよ！凄く傲慢で嫌な女に映っちゃった・・・。林田さんの事にしたって、いくら向こうがそれでいいと言ったにしても、中途半端な付き合いだし、なんだか感心しないよなぁ。笹本（宮崎あおい）を家に呼んだ時だって、結局あの難しい子の心を開かせたのは八朗だったような気がするし、先生としてもどうよ？って感じ。ハチさんには花嫁姿をみせてあげたいけど、その相手が陸だったら・・・私はちょっと許せないかも・・・。
第9回	何よ～！「この日が、父と過ごした最後の父の日でした。」って、八朗（長塚京三）はやっぱ死んじゃうわけ？美桜（水野美紀）にも八朗の病気が知られて・・・結局、脳腫瘍だったのね。手術を勧められてるけど、成功率の低い手術でしかも寝たきりになるかもしれないとまで言われちゃ、八朗が拒否するのもわからんではないけど・・・。「何かして欲しい事はないか？」って八朗が美桜に聞いたのは、美桜が八朗の病気を知る前で、実際にその返答をしたのは事実を知った後。当然、「生きて」って言うよね～(･･，)ｸﾞｽﾝ美桜の気持ちもわかるし、寝たきりになるぐらいならせめて死ぬ前、普段通りの生活をして美桜の花嫁姿を見たいという八朗の気持ちも、痛いほどわかる。難しいよなぁ・・・。しかし八朗が描いた美桜の似顔絵、似てねーーーー！（笑）それは誰が見ても美桜には見えないってば！なかなかじんわりと心に染みるいいドラマなんだけど、大して書く事が見つからないのがドラマサイト向けではないのよね(^｡^;)
第10回	美桜（水野美紀）にしてみれば、八朗（長塚京三）が自分の花嫁姿を見るまでは・・・との思い出頑張ってくれるならと、林田（田中実）との結婚を考えるんだけど、そんな娘の心を父親である八朗はすっかりお見通しでね～。お互いがお互いを思って行動するのが、全部すれ違ってしまうようで何とももどかしい。しかし林田さんって、優しいよなぁ。世間の皆さま的にはどう思われるのかわかんないけど、あたしゃ結構好きなのよ。ああいう「無償の愛」系な殿方・・・。美桜が自分と結婚しようとしているのも八朗に手術を受けさせるための「嘘」だとわかってて、それでもにっこり笑って「いいですよ。一緒に嘘をつきましょう。」なんて言われたら、あたしだったらコロッといっちまうね！(^^;ゞただ八朗は自分のために、そこそこいい人だからってお手軽に林田と結婚しそうになってる美桜が嫌で、ついに美桜と結婚について言い合いになってしまうのよ。そこで美桜が口走った「結婚なんてしてみてダメだったら、八さんみたいに離婚すればいい！」って言葉にキレた八朗が手を上げちゃうんだけど、これもどっちの気持ちもわかるからせつなかったわ～。美桜は八朗に手術を受けて、もっと長生きしてほしいって思いだし、八朗は美桜に本当に好きな人と結婚して欲しいと思ってる・・・ただそれだけなんだよね。(･･，)ｸﾞｽﾝ結婚式に着る衣装合わせに付き合った八朗。本番と同じようにドレスを身につけた美桜は、本当に綺麗だったよね～。本来なら嬉しい瞬間だろうけど、八朗も美桜も表情かたくて・・・。結局、八朗は去ってしまった。美桜が追いかけたけど、タクシーに乗ってどこかへ行ってしまった八朗。亡くなった母親が言ってた「しっかり掴んでおかなきゃ、するりと逃げてしまうしあわせのシッポ」ってーのが、今の美桜にとっては八朗なのね。(ToT)ｳﾙﾙﾝ今回のカメラワーク、あまり好きになれず・・・(^｡^;) やたら「だんだん寄っていってアップ」みたいな映像が多くて、ちょっとげんなりしちゃいました。f(￣ー￣;)
第11回	出て行った八朗（長塚京三）は、なんと病院に入院してた。美桜（水野美紀）に言われた通り、「闘う事にした、奇跡を起こしてやる」と手術を受ける決心をして一人入院していたのね。美桜の前から姿を消していたけど、八朗が出した結論が凄く前向きな姿勢で、父親の威厳を感じてしまったわ。そういう男らしい一面を見せつつ、「俺は怖いよ。もうお前に会えないかもしれないと思うと、急に怖くなった。」と弱いところもさらけ出す。そして私が個人的にヤラれた・・・と思った台詞は、「怖くて・・・悔しい。」ってやつなのよ。これが本当の父親の気持ちなんだろうなぁ・・・と思ったの。八朗に限らず、まだまだ子供の成長を見届けたい親が、死を考えるほどの病気になった時、「悔しい」って気持ちがあると思うんだよね～。それに加えて、もちろん怖さもあるわけで、この八朗の台詞にはジーーーンとしちゃったよ。西寺先生（小泉孝太郎）にもらった水族館のチケットで、手術前に父娘でデートする八朗と美桜。デートの時に美桜が着ていたピンクのブラウスは、八朗が美桜の誕生日にプレゼントしたものだよね？ちゃんとこういう時に、もらったブラウスを着てくるあたりが、また泣かせるのよ～。こうなったら絶対に美桜の幸せな花嫁姿見るまで、いやそれ以上長く、八朗には生きててもらわないと・・・。(･･，)ｸﾞｽﾝ気になるのが水野美紀ちゃんのナレーション。「私たちは決して希望は捨てなかったのです。最後の最後まで・・・。」ってどういう意味よ？そして予告に出てたテロップ、「手術が成功したって、さようなら」ってどういう意味よ？陸（坂口憲二）の声で、「娘さんを僕にください」って言ってたのは美桜と結婚させてくれって、八朗に言ってたんだよね？きゃーーーー、そうなると笙子（原沙知絵）ちゃんは？そうそう！今回オープニングが変わってたよね？最後にワインを注ごうとすると、美桜がでっかい酒の徳利を出して、八朗に注いであげるの。あのシーンにあの徳利が凄く不似合いだったんだけど、わざわざオープニング映像を変えたってことは、あれが最終回と何か関係あったりするわけかな？
最終回	ぐすん、ぐすん・・・1時間号泣こそしなかったものの、始終(ToT)ｳﾙｳﾙしちゃったよ。これだから、この手のドラマを侮っちゃいかんのだ！ええ話やった・・・。ええドラマやった・・・。裏（ビッグマネー！）が強くて、打撃を受けたかもしれないが見る人はちゃんと見てたんだ。八朗（長塚京三）が手術前に美桜（水野美紀）に内緒でした3つの約束。ひとつは担当医と、ひとつは喜好（佐野史郎）と、そして最後のひとつは陸（坂口憲二）と。その内容は後で書くとして、ついに手術当日。陸が笙子（原沙知絵）に「美桜のこと、放っておけない。好きとか嫌いとかそういうんじゃなくて、20年間ずっと見てきたから・・・。」って打ち明けるところで、すでに(ToT)ｳﾙｳﾙ。そして「行ってあげて。あなたが言い出してくれるのを待ってた。」という、女としての肝の据わった笙子の言葉でまた(ToT)ｳﾙｳﾙ。八朗の手術は成功。麻痺も残らず良かったね・・・と思ったら、ここで例の約束が明らかになるのよ～。担当医とは「例えほんの少しの間でも、手術は成功したと美桜に言ってくれ」と頼んでいたんだってさ。（泣）つまり、最初からこの手術が成功する確率はごくごく低いとわかってて、とりあえずオペはするけど、たぶん腫瘍の摘出は無理だろうと思ってたのよね。担当医も八朗の話を聞いて、結局は腫瘍の切除を断念したらしい。一か八かのオペをして、そのまま意識もなくなってしまうぐらいなら、そこからどれだけ生き延びれるかわからないけど、美桜との生活を送りたかったのよ、八さんは・・・。(･･，)ｸﾞｽﾝ喜好さんとの約束は、どんな時でも明るくしてくれってこと。美桜が心配したり悲しんだりしないためだよね。そして陸には・・・「何かあったら、美桜を頼む」って頭を下げたのよ。うぅ（嗚咽）その約束通りに「お父さん、娘さんを俺にください」と現れた陸。はぁぁぁぁ、林田さん（田中実）もいい人なんだけど、やっぱ美桜には陸なのよ。そして八さんが見たかったのは、陸の横でにっこり笑う美桜の花嫁姿なのよ。うるるるる・・・ええ話や～～～。その後、病室に届いた笙子からの「しあわせの花かご」も、それに添えられた手紙も良かった。「いつも誰かに何かをしてもらってた自分が、誰かに何かをしてあげられて嬉しい。出会いをありがとう！」ええ子や～～～（感涙）そして結婚式当日。ごくごく身内だけの飾りっ気のないシンプルな式。幸せな美桜の姿を目に焼き付けて、八朗は眠るように逝ってしまった。ここからの回想シーンは、めちゃめちゃ効果的だったよ。八さんが逝ってしまうシーンは、わざと曖昧にしておいて、亡くなった後に八朗のカーディガンを抱きしめて泣く美桜でその「死」の大きさを感じさせる。泣きの演技はうまいからなぁ・・・水野美紀！あたくしも泣く美桜を見ながら、本日の絶頂を迎えました。m(_ _)m 凄くいい最終回だったと思う。水橋さんの脚本には、よく「死」が出てくるんだけど、それが誇張されるでもなく、適当に扱われるわけでもなく、ありのままに描かれてるところに好感が持てる。そして最終回の演出、特に冴えてたと思います。八朗は死んでしまうんだけど、決して悲壮感を押し出すわけでなく、常に美しい映像の中にうまく人の感情を織り込んで伝えてくれた。久々に最終回を見終わった後に、涙を流しながら拍手を贈った作品でした。ありがとう！

プロデュース：矢口久雄脚本：水橋文美江（第1･2･3･4･5･6･7･8･9･10･11・最終回）/旺季志ずか（第11回）脚本協力：旺季志ずか（第8・最終回）演出：佐々木章光（第1･2･5･7･9・最終回）・藤尾隆(第3･4･6･8･11回）・　　　　大久保智己（第10回）
第１話	私、嫌いじゃないわ。確かにポンポンポンと進む軽快さがあるわけではなく、どちらかといえばまったりしたドラマなんだけど、途中でちょっと寝ちゃったりもしたんだけど(¨;)、嫌いじゃないの。最近、「水野美紀は水野美紀じゃん！」と言い続けてた水野美紀ちゃんだけど、今までのガンガン張ってる感じとはイメージ変えてきてるし、坂口憲二君はそこに存在してるだけでOKだし（笑）、喋らない原沙知絵ちゃんってーのも意外で・・・。佐野史郎さんはちょっとウザイかな？とも思うんだけど、じんわり染み入るようなドラマも悪くない。ただ、木曜日のここに持ってきたのがどうかな？って気はする。 20年ぶりに娘・美桜（水野美紀）の目の前に現れた父親・八朗（長塚京三）。母親も亡くして一人で暮らしている美桜の前に、突然現れた父親だよ。いやぁ、戸惑って当然！美桜は幼なじみの陸（坂口憲二）の事を、単なる幼なじみだけではなく、少し恋愛感情も持ってるのかな？そんな陸が好きなのは言葉が不自由な笙子（原沙知絵）。美桜はちょっとだけ手話ができるから、陸の気持ちを笙子に伝えたい時に、一緒に付き合わされるんだけど・・・。今回も笙子の誕生日をうっかり忘れて、2週間も経ってしまった陸がプレゼントを渡すのに付き合わされて、一生懸命手話で陸の気持ちを伝えてるのに、最後には陸が自分で笙子に歩み出て、態度だけで気持ちが伝わっちゃう。そんな光景を目の当たりにして、一人でいたくない夜・・・家に帰ると雨の中赤い傘をさして八朗が待っていた。そこで「一緒に暮らしてもいいですよ。」って美桜の方から声をかけるんだけど、八朗が大声をあげて泣き出すのよ～。こうやって20年のブランクがある父と娘の生活が始まるわけか・・・。ドラマ自体はわりと好き！でも「眠れぬ夜を抱いて」の後、しかも裏で「ビッグマネー！」・・・この枠でこの手のドラマが視聴率を取れるとは思えないな。まぁ、視聴率で評価するもんじゃないんだけどね。
第2回	こういうドラマもいいのよね・・・。どこか切りたいんだけど、切れない今クール。辛いわ・・・。 20年ぶりに一緒に暮らす事になった美桜（水野美紀）と八朗（長塚京三）。お互い話し口調がかたくて、妙に他人行儀なのが笑える。ってゆーか、こういうとこ長塚さんはウマイよね～。「父親と言えども、何から何まで甘えるわけにはいかないので私は銭湯に行って来ます。」なんて、別に一緒にお風呂に入るわけじゃないし、そこまで気を使わなくても・・・とか思うけどさぁ。たぶん娘が照れくさい以上に、父の方がもっと照れくさいんだろうなぁ。ちょっとでも役に立とうと洗濯しようとして、娘の下着を見て戸惑うところも納得。父親のためにコンビに弁当2個買って帰る娘と、娘のために「大根と干ししいたけの豚しゃぶ」の材料を買って帰る父。何となく「逆じゃん」と思うのは私だけではないでしょう。美桜の部屋の中に男物のパンツが干してあるのを見つけた陸（坂口憲二）が、美桜に男ができたと勘違い。男がいることを妙に喜んでる陸に、美桜は複雑な心境だったようだけど・・・。八朗と食事しながら「あなたがパンツの持ち主だって紹介しなきゃ。」と言う美桜に、「ごめんなさい。こんな所にパンツを干して・・・このぉ・・・パンツめ～。」って八朗。（笑）ぎこちない親子のやり取りが、何だか「わかるな～」って感じでいいのよ。美桜は西寺先生（小泉孝太郎）に恋人のふりをしてもらい、笙子（原沙知絵）と陸に「パンツの主」だと紹介してたけど、結局は八朗が美桜の父親だってバレちゃうし・・・。そんな八朗に「美桜は内心じゃあんたの事必要だなんて思ってないよ！」って陸が言ってるのを聞いて、美桜が「もうほっといて！」って陸を追い返したよね。ぎこちない父と娘の関係もよく描けてるし、微妙な幼なじみって関係もよく出てる。恋愛感情とは紙一重のくされ縁みたいなので、お互い相手の恋人が気になってしまう曖昧な感情が何ともせつなくていい感じ。原沙知絵ちゃんも今回の役はいいわ～。このドラマって全部「わかるな～」が感想なのよね。言葉で表しにくいような曖昧な部分が、「なんとなくわかるわ～」って思えるとハマれるんだと思うよ。予告の長塚さんの声。「教えてくれませんか？あの子の20年間を・・・。」もうこの台詞で、来週も見なくっちゃと思うんだよね～。
第3回	普通に一緒に暮らしてきた父と娘なら、自然と同じようにやってしまう日常の小さなことが、ことごとく違っているのが離れていた時間を表してるよね。歯ブラシの柄を上にするか下にするかとかさ～。陸（坂口憲二）に「すき焼きするなら春菊の代わりにワカメ入れたほうがいいよ」と教えられ、その通り実践する八朗（長塚京三）。私も「え？春菊の代わりにワカメ？」と思ったさ。でも、それが20年の隔たりだとすると、そういうもんなのかと騙されたよ。嘘だったのね～（￣ー￣；「何ですき焼きにワカメなんですか？」って美桜（水野美紀）に怪訝な顔されてるし、ちょっとかわいそうな八朗さん。掃除機かけてたら八朗の靴下が転がってるとか、トイレットペーパーを三角に折ってあるとか、美桜にしたら、やっぱちょっと嫌かも・・・。だけどしばらくしたら八朗が次の赴任先へ行くから、それまでの辛抱だと思っていたのかも。西寺（小泉孝太郎）と話してるのを聞かれたり、陸と話してるのを聞かれたり、八朗は聞こうと思って聞いてるんじゃなくても、美桜にしたら「聞かれてる」って思っちゃうんだよね。ただでさえ、父親と娘って難しくなるのに、この父子は20年もブランクがある。うまくいかなくて当然って気もするけど・・・。美桜は八朗に仕事を辞めた事を言わなかったと詰め寄り、八朗は美桜が陸に八朗とは結構うまくいってると言ったのは嘘かと問い詰める。陸は身近でいつもいてくれた男だと、だから父親を恨まずにすんだと言う美桜。「私にとって父親は必要なかったんです。たぶんこれからもずっと・・・。遅いんです、いまさら・・・。」き・きつい。この一言はこたえる！そして陸と会った八朗が「教えてくれませんか？あの子の20年間を。少しでも近付きたいんです。お願いします。」って頭を下げるのよーーーー！いやぁ、地味だけどこういうドラマもいいわ～。（毎週言ってる）しかし陸さーーー、鈍感だよね。笙子（原沙知絵）に「あなたの事を知りたい」って手話で告げられて、「知りたい？何で？」ってひどくない？そのぐらいわかれよ！って感じ。しかも腹立てて部屋を出て行った笙子を追いかけもしない。ダメだ、この男・・・。(-。-) ﾎﾞｿｯ
第4回	あーーー、またしてもやってもーた！録画失敗です！よってレビューもお休み・・・。申し訳ありませんm(_ _)m
第5回	やっぱ美桜（水野美紀）は陸（坂口憲二）への気持ちが断ち切れないのね～。八朗（長塚京三）に好きな人はいないって言っちゃったから、八朗が勧めるお見合いも断れないんだけど、結局向こうから断られちゃうし・・・。美桜は自分も乗り気じゃなかったお見合いで、相手が断ってくれてよかった・・・ってなもんだけど、八朗は娘がお見合い相手の方から断られた事で腹立てちゃって。やっぱ父親の気持ちってこうなんだろうなぁ。しかも見合いした相手（アリキリ石井）は八朗としては「百点万点中、2～3点」の男だったもんね！（笑）そんな男にかわいい娘が断られたとしたら、むかつくよなぁ（苦笑）そんな美桜が今度は由香（国分佐智子）の紹介で、小児科の医師・林田（田中実）と出会う。上機嫌で帰ってきた美桜を、八朗は叱る。笹本（宮崎あおい）の事で西寺（小泉孝太郎）が何度も電話してたのに、美桜は連絡も取れないような状況にして、合コンしてたんだからね・・・。それを全部、お見合いで断られた事を気にしてる八朗のためにやったんだと主張する美桜に、また八朗は「そうやってお前は誤魔化してる。」って言うんだけど、その後に「俺がそうだった。20年間ぽっかりあいた穴を誤魔化して生きて来たんだ。」って台詞で、八朗がただ感情的に怒ってるんじゃなくて、自分の人生を省みながら、娘にはそういう生き方をさせたくないと願ってる真意が伺える。そう言われた美桜が、真夜中に電話したのが・・・やっぱ陸。「会いたい」って言ってたけど、陸の隣りには笙子（原沙知絵）がいたし・・・。どうなるんだろ？それはそうと、今回は陸と笙子のキスシーンがありましたが、あのキスシーンがどうもいただけなかったのは私だけ？見詰め合って、お互いのアップの切り返しが数回、そして手のアップでキスする二人・・・ってアングルがどうもさぶ～～～く感じてしまいましたわ。(^^;ゞ
第6回	何だかね～、色々(ﾟｰﾟ)(｡_｡)ｳﾝｳﾝと思う今日この頃だったわ・・・。八朗（長塚京三）の事を「同居人以上父親未満」って例える喜好（佐野史郎）に、なるほど～って思ったし、笙子（原沙知絵）と陸（坂口憲二）の関係なんてね～。確かに健常者の中にいる笙子は、いつも周りに合わせて生きているだろうし、耳が聞こえる事や口で会話ができる事を当たり前だと思ってる人の輪の中じゃ、色々苦痛に思うこともあるんだろうけど、それを普通だと思ってる方にしたら笙子の事を気にはしてもいつも気にかけてはいられない。そんな笙子の気持ちを、今回陸は味わってしまったわけだ。笙子と同じように耳が不自由で、手話での会話を常とする友人達の集まりに、健常者の陸がたった一人混じって、ただでさえ陸は手話が上手でもないのに、周りはどんどん手話で楽しそうに会話する。笙子だって陸には見せないようなリラックスした表情で、楽しそうにしている。その中で、だんだん入り込めなくなってしまう陸の気持ちもわかる。でも、そうやって相手の気持ちに気付いて行くんだろうけど、「世界が違う」って思っちゃったらキツイよね～。合コン相手の林田（田中実）にプロポーズされて、でも陸への気持ちもすっきりできなくて、美桜（水野美紀）も複雑。そんな娘の気持ちを想う八朗も複雑。林田を家に招待しようと言い出したり、何かと気を使ってる八朗が最後に頭を抱えてうずくまってたけど・・・。せっかく少しずつ父と娘が気持ちを通わせようとしてるのに、父親は病気なわけ？そしてこんな時、やっぱ頼りになるのは陸だったりするのかしら？
第7回	ほらほらほら～、いつか「見てて良かった」と思う日が来ると思ってたのよ！今回、特に終盤めちゃめちゃ良かったじゃん！予告だって今までの回想シーンに美桜（水野美紀）のナレーションだけで、妙にじーーーんとさせるし・・・。いやぁ、早く次回が見てみたい！倒れた八朗（長塚京三）が充分な検査も受けぬまま、病院を喜好（佐野史郎）と一緒に逃げ出した。陸（坂口憲二）が必死に探すが見つからず、学校が終わって駆けつけた美桜と家に戻ると、なぜかのんびりビールを呑んでる八朗と喜好。怒った美桜が、なんと父親の八朗を殴ったね！ビックリしたよ！男の子じゃないんだし、普通は怒っても殴らないよなぁ。(^｡^;) でも、その後で真相を知って涙が出たよ。(ToT)ｳﾙｳﾙその日が美桜の誕生日だったから、八朗は病院を抜け出したのね。美桜のためにハンバーグ作って、プレゼントのピンクのシャツを一日歩き回って選んで、昔の思い出を覚えてない美桜のために花火を買って・・・。（泣）誰もが忘れてた美桜の誕生日を、長年離れて暮らしていた八朗はしっかり覚えていたのよね。みんなには「血糖値が高いだけ。会社の検診を受けてたから、わかってるんだ。」と言ってた八朗だけど、どうもそうじゃないらしい。喜好も疑ってるし、でも聞いても本当のことは絶対に言わない。美桜は花火をしながら、「覚えてないからまた海に一緒に行こうね」なんて言ってたけど、行けるわけなさそうだって事は伝わってくるし・・・。こんな時、なぜか線香花火なんだよね。(･･，)ｸﾞｽﾝ八朗の終わりを告げるかのようで、何だか凄くせつないシーンだったわ。陸は司法試験が終わったら笙子（原沙知絵）と一緒に暮らす事を決意したみたい。笙子は嬉しそうだけど、それが本当に陸の真意なのかしら？そして美桜の誕生日に花を贈った林田さん（田中実）。交際を断りに行った美桜に、「踏み台にしてくれていいんだ。いつかその人の事を忘れてくれるなら・・・。」って、何て心が広いんでしょ？でも、そんな付き合い方してもお互いに幸せにはなれないわよね～。八朗が見たいのはただの「花嫁姿」じゃなくて、「幸せな花嫁姿」だって言ってたじゃないのさ！＞美桜
第8回	八朗（長塚京三）の病状を心配した喜好（佐野史郎）が、林田（田中実）に何とか主治医から聞き出してもらえるように頼んだ。守秘義務があって詳しくは言えないが、早急に手術が必要で本人もその事は告知されてしってるはずだと言う。頭が痛いんだし、脳の病気なんだろうか？脳腫瘍とかそういうもの？それにしても「手遅れなんだ」とあっさり喜好に打ち明けてた八朗が、「美桜（水野美紀）の幸せな花嫁姿を見るのが最後の夢なんだ」って言ってるのは説得力あったよね。 20年離れてた娘の花嫁姿を、死ぬ前に見届けたくてなりふり構わず娘の前に現れたと思うと、やっぱそれは普通の時じゃできないことかもしれない。自分にはもう時間がないという切羽詰った思いが、父親を動かしたのかと思うとせつなくて涙が出るけど・・・。(ToT)ｳﾙｳﾙどんどん病状は進んでるようで、今回も風呂場で激しい頭痛に襲われてたし、それを美桜に悟られないように必死に隠してる八朗がまたせつないのよ～。それにしても美桜は、雛子（新山千春）にも言われてたけど卑怯だと思うよ。陸（坂口憲二）を好きなら好きと、堂々と言わなきゃ！あれじゃ笙子（原沙知絵）が可哀相じゃん！しかも司法試験に落ちた陸に向かって、「私にはかっこ悪いとこ見せられるのに、どうして笙子ちゃんには見せられないの？」って、あれがいい年した大人の女の言う事かいな！それってば裏返せば、「笙子ちゃんにはかっこ悪いとこ見せられないからその程度の付き合いなんでしょ？あたしには何でも見せるから本当は私のことの方が好きなんでしょ？」ってふうに聞こえるよ！凄く傲慢で嫌な女に映っちゃった・・・。林田さんの事にしたって、いくら向こうがそれでいいと言ったにしても、中途半端な付き合いだし、なんだか感心しないよなぁ。笹本（宮崎あおい）を家に呼んだ時だって、結局あの難しい子の心を開かせたのは八朗だったような気がするし、先生としてもどうよ？って感じ。ハチさんには花嫁姿をみせてあげたいけど、その相手が陸だったら・・・私はちょっと許せないかも・・・。
第9回	何よ～！「この日が、父と過ごした最後の父の日でした。」って、八朗（長塚京三）はやっぱ死んじゃうわけ？美桜（水野美紀）にも八朗の病気が知られて・・・結局、脳腫瘍だったのね。手術を勧められてるけど、成功率の低い手術でしかも寝たきりになるかもしれないとまで言われちゃ、八朗が拒否するのもわからんではないけど・・・。「何かして欲しい事はないか？」って八朗が美桜に聞いたのは、美桜が八朗の病気を知る前で、実際にその返答をしたのは事実を知った後。当然、「生きて」って言うよね～(･･，)ｸﾞｽﾝ美桜の気持ちもわかるし、寝たきりになるぐらいならせめて死ぬ前、普段通りの生活をして美桜の花嫁姿を見たいという八朗の気持ちも、痛いほどわかる。難しいよなぁ・・・。しかし八朗が描いた美桜の似顔絵、似てねーーーー！（笑）それは誰が見ても美桜には見えないってば！なかなかじんわりと心に染みるいいドラマなんだけど、大して書く事が見つからないのがドラマサイト向けではないのよね(^｡^;)
第10回	美桜（水野美紀）にしてみれば、八朗（長塚京三）が自分の花嫁姿を見るまでは・・・との思い出頑張ってくれるならと、林田（田中実）との結婚を考えるんだけど、そんな娘の心を父親である八朗はすっかりお見通しでね～。お互いがお互いを思って行動するのが、全部すれ違ってしまうようで何とももどかしい。しかし林田さんって、優しいよなぁ。世間の皆さま的にはどう思われるのかわかんないけど、あたしゃ結構好きなのよ。ああいう「無償の愛」系な殿方・・・。美桜が自分と結婚しようとしているのも八朗に手術を受けさせるための「嘘」だとわかってて、それでもにっこり笑って「いいですよ。一緒に嘘をつきましょう。」なんて言われたら、あたしだったらコロッといっちまうね！(^^;ゞただ八朗は自分のために、そこそこいい人だからってお手軽に林田と結婚しそうになってる美桜が嫌で、ついに美桜と結婚について言い合いになってしまうのよ。そこで美桜が口走った「結婚なんてしてみてダメだったら、八さんみたいに離婚すればいい！」って言葉にキレた八朗が手を上げちゃうんだけど、これもどっちの気持ちもわかるからせつなかったわ～。美桜は八朗に手術を受けて、もっと長生きしてほしいって思いだし、八朗は美桜に本当に好きな人と結婚して欲しいと思ってる・・・ただそれだけなんだよね。(･･，)ｸﾞｽﾝ結婚式に着る衣装合わせに付き合った八朗。本番と同じようにドレスを身につけた美桜は、本当に綺麗だったよね～。本来なら嬉しい瞬間だろうけど、八朗も美桜も表情かたくて・・・。結局、八朗は去ってしまった。美桜が追いかけたけど、タクシーに乗ってどこかへ行ってしまった八朗。亡くなった母親が言ってた「しっかり掴んでおかなきゃ、するりと逃げてしまうしあわせのシッポ」ってーのが、今の美桜にとっては八朗なのね。(ToT)ｳﾙﾙﾝ今回のカメラワーク、あまり好きになれず・・・(^｡^;) やたら「だんだん寄っていってアップ」みたいな映像が多くて、ちょっとげんなりしちゃいました。f(￣ー￣;)
第11回	出て行った八朗（長塚京三）は、なんと病院に入院してた。美桜（水野美紀）に言われた通り、「闘う事にした、奇跡を起こしてやる」と手術を受ける決心をして一人入院していたのね。美桜の前から姿を消していたけど、八朗が出した結論が凄く前向きな姿勢で、父親の威厳を感じてしまったわ。そういう男らしい一面を見せつつ、「俺は怖いよ。もうお前に会えないかもしれないと思うと、急に怖くなった。」と弱いところもさらけ出す。そして私が個人的にヤラれた・・・と思った台詞は、「怖くて・・・悔しい。」ってやつなのよ。これが本当の父親の気持ちなんだろうなぁ・・・と思ったの。八朗に限らず、まだまだ子供の成長を見届けたい親が、死を考えるほどの病気になった時、「悔しい」って気持ちがあると思うんだよね～。それに加えて、もちろん怖さもあるわけで、この八朗の台詞にはジーーーンとしちゃったよ。西寺先生（小泉孝太郎）にもらった水族館のチケットで、手術前に父娘でデートする八朗と美桜。デートの時に美桜が着ていたピンクのブラウスは、八朗が美桜の誕生日にプレゼントしたものだよね？ちゃんとこういう時に、もらったブラウスを着てくるあたりが、また泣かせるのよ～。こうなったら絶対に美桜の幸せな花嫁姿見るまで、いやそれ以上長く、八朗には生きててもらわないと・・・。(･･，)ｸﾞｽﾝ気になるのが水野美紀ちゃんのナレーション。「私たちは決して希望は捨てなかったのです。最後の最後まで・・・。」ってどういう意味よ？そして予告に出てたテロップ、「手術が成功したって、さようなら」ってどういう意味よ？陸（坂口憲二）の声で、「娘さんを僕にください」って言ってたのは美桜と結婚させてくれって、八朗に言ってたんだよね？きゃーーーー、そうなると笙子（原沙知絵）ちゃんは？そうそう！今回オープニングが変わってたよね？最後にワインを注ごうとすると、美桜がでっかい酒の徳利を出して、八朗に注いであげるの。あのシーンにあの徳利が凄く不似合いだったんだけど、わざわざオープニング映像を変えたってことは、あれが最終回と何か関係あったりするわけかな？
最終回	ぐすん、ぐすん・・・1時間号泣こそしなかったものの、始終(ToT)ｳﾙｳﾙしちゃったよ。これだから、この手のドラマを侮っちゃいかんのだ！ええ話やった・・・。ええドラマやった・・・。裏（ビッグマネー！）が強くて、打撃を受けたかもしれないが見る人はちゃんと見てたんだ。八朗（長塚京三）が手術前に美桜（水野美紀）に内緒でした3つの約束。ひとつは担当医と、ひとつは喜好（佐野史郎）と、そして最後のひとつは陸（坂口憲二）と。その内容は後で書くとして、ついに手術当日。陸が笙子（原沙知絵）に「美桜のこと、放っておけない。好きとか嫌いとかそういうんじゃなくて、20年間ずっと見てきたから・・・。」って打ち明けるところで、すでに(ToT)ｳﾙｳﾙ。そして「行ってあげて。あなたが言い出してくれるのを待ってた。」という、女としての肝の据わった笙子の言葉でまた(ToT)ｳﾙｳﾙ。八朗の手術は成功。麻痺も残らず良かったね・・・と思ったら、ここで例の約束が明らかになるのよ～。担当医とは「例えほんの少しの間でも、手術は成功したと美桜に言ってくれ」と頼んでいたんだってさ。（泣）つまり、最初からこの手術が成功する確率はごくごく低いとわかってて、とりあえずオペはするけど、たぶん腫瘍の摘出は無理だろうと思ってたのよね。担当医も八朗の話を聞いて、結局は腫瘍の切除を断念したらしい。一か八かのオペをして、そのまま意識もなくなってしまうぐらいなら、そこからどれだけ生き延びれるかわからないけど、美桜との生活を送りたかったのよ、八さんは・・・。(･･，)ｸﾞｽﾝ喜好さんとの約束は、どんな時でも明るくしてくれってこと。美桜が心配したり悲しんだりしないためだよね。そして陸には・・・「何かあったら、美桜を頼む」って頭を下げたのよ。うぅ（嗚咽）その約束通りに「お父さん、娘さんを俺にください」と現れた陸。はぁぁぁぁ、林田さん（田中実）もいい人なんだけど、やっぱ美桜には陸なのよ。そして八さんが見たかったのは、陸の横でにっこり笑う美桜の花嫁姿なのよ。うるるるる・・・ええ話や～～～。その後、病室に届いた笙子からの「しあわせの花かご」も、それに添えられた手紙も良かった。「いつも誰かに何かをしてもらってた自分が、誰かに何かをしてあげられて嬉しい。出会いをありがとう！」ええ子や～～～（感涙）そして結婚式当日。ごくごく身内だけの飾りっ気のないシンプルな式。幸せな美桜の姿を目に焼き付けて、八朗は眠るように逝ってしまった。ここからの回想シーンは、めちゃめちゃ効果的だったよ。八さんが逝ってしまうシーンは、わざと曖昧にしておいて、亡くなった後に八朗のカーディガンを抱きしめて泣く美桜でその「死」の大きさを感じさせる。泣きの演技はうまいからなぁ・・・水野美紀！あたくしも泣く美桜を見ながら、本日の絶頂を迎えました。m(_ _)m 凄くいい最終回だったと思う。水橋さんの脚本には、よく「死」が出てくるんだけど、それが誇張されるでもなく、適当に扱われるわけでもなく、ありのままに描かれてるところに好感が持てる。そして最終回の演出、特に冴えてたと思います。八朗は死んでしまうんだけど、決して悲壮感を押し出すわけでなく、常に美しい映像の中にうまく人の感情を織り込んで伝えてくれた。久々に最終回を見終わった後に、涙を流しながら拍手を贈った作品でした。ありがとう！

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