サイコドクター

原作:亜樹直(作) 的場健(画)
P:西憲彦

主題歌:平井堅 「Ring」

第1回
脚本:伴一彦
演出:水田伸生

うーむ、どうなんでしょう?
原作も知らない私は、てっきり「医療ドラマ」だと思っていたのですが、楷(竹野内豊)のクリニックを訪れた患者の心の病を引き起こした原因に、何かしら謎があってそれを解き明かしていく事によって、患者の心の傷を治していくというようなもの?
「サイコドクター」というタイトルに、ちょっと騙されたかな・・・って感じ。

何よりも今回の智子(柴咲コウ)のエピでは、高所恐怖症で怯える智子がゾンビに襲われる幻覚を見るシーンでしょ!(笑)
イタイとしか言い様のないCG!あれはイケてなかったよ。
「何がしたいねん!」って、思いっきり画面に突っ込んでしもーたがな。
そして、竹野内君の喋りが念仏のようで、次第に睡魔に襲われる有様。
あーーー、助けて!こんなはずじゃなかったのに・・・。

結局、何だ?
サイコドクターって患者の背景に潜んでる、謎を追う人でしかないのか?
それで治療なんだろうか?
むしろ「捜査」ではないかしら?って感じだったけど・・・。(^。^;)

しかも次回のゲストは井川遙じゃないか?
いいのか?きっとズタズタにされちゃうぞ、このドラマ・・・。

第2回
脚本:伴一彦
演出:水田伸生

だから井川遙をどうして出すかな〜?(怒)
あらゆる方面で不評だったのはわかっていただろうに、それでもキャスティングしちまったからには、それなりの覚悟はできてるんだろうね〜。( ̄ー ̄)ニヤリッ

そして今回もやはり「精神科医」というよりは、「犯罪捜査担当」みたいな楷先生(竹野内豊)。
「解離性遁走」?継続する苦しみから逃れるために、自ら記憶を消した?
何でもいいけどさぁ、3日前に店の前にいた女を拾って、お客様にお出しする料理を作らせてる力石(山寺宏一)もどうかと思うよ。
しかも、あのコスチュームどうよ?
そこって「レーヴ」?(←「空から降る一億の星」でキムタクが働いてたレストラン)

簡単に説明すると、純(井川遙)は本当は「松本貴子」って名前で、以前樋口という男にレイプされ、その後野村(中村俊介)と交際、再び樋口と出会ってしまい脅される。
樋口は野村にも接触し、野村は200万でカタをつけようとした。
その後、樋口は殺害され、野村が疑われるが、実は真犯人は別にいて、樋口と金銭トラブルのあったヤクザが犯人だったという結末。
ヾ(・・;)ォィォィ、そのヤクザがとってつけたように出てくるのはどうよ?
それに八尾警部補(西村雅彦)と楷先生の絡みが、どうもしっくりいってないような気がするし・・・。
原作があるから、何とも言えないんだけど、あたしゃもっと精神科のドクターっぽい楷先生を見たいんだけどなぁ。

最後に松本貴子に向かって、切手集めてただのジェットコースターが怖いだの、ワケわからん事を喋ってた野村@中村俊介の口調は、思いっきり「ツーハンマン」だったし(笑)、笑うに笑えねーーーよ!
途中で「解離性遁走から元に戻った場合、まず再び遁走することはないんだ。」と、遁走したふりを見透かされた貴子が、「ムリがありましたね」と言うシーンでは、画面の井川遙に向かって間髪いれず「お前にムリが大有りなんじゃーーーーー!」と突っ込まさせて頂きました。m(_ _)m

来週のゲストは鈴木杏ちゃん、しかも過食症!
これは精神科医らしい楷先生が見られるかしら?(まだ、期待を捨てきれずにいるらしい)

第3回
脚本:伴一彦
演出:水田伸生

くっそーーー、ハゲさんに泣かされたじゃねーか!(爆)

先週、今回の予告を見た時から期待できるエピなんじゃないかと予想はしてたものの、まさかハゲさんにここまでやられるとは大きな誤算だったよ。
八尾警部補(西村雅彦)の娘・いづみ(鈴木杏)の過食症。
親や周囲の人間が全く気付かぬところで、静かに進行する過食症。
食べるものを買う金に困り、万引きまでするようになり、袋いっぱいの食料を片っ端から胃に詰め込んで、それを全部吐く。
病気や呑み過ぎ、理由は何であろうと「吐く」って行為はとってもつらいはずなのよ。
それを毎日繰り返すんだから・・・なんちゅー哀しい病気なんだろうね。

こういう時、親はどうしてやればいいんだろう?
やっぱ親の立場で見ちゃったよ。
母親が自殺した後に出来た心の穴、父親が家を空けがちで寂しい気持ち、でもしっかりしてていい子だと思われてる周囲の目を裏切れないプレッシャー・・・きっといづみちゃんにはいろんな心の穴ができちゃったんだろう。
それに気付いてやれなかった八尾の気持ち。
過食症とはどういうものか、八尾の目の前で楷先生(竹野内豊)が苦しくなるまで食べ続け、それを吐くという行為をやってみせ、その現状を目の当たりにしたこと。
この、楷先生の吐きっぷりがリアリティあってさ〜、堪えて堪えて吐く時って、必ず最初にこみ上げるものがあるんだけど(汚)、その「うぷっ」って感じがうまかったんだよなぁ。
竹野内君、吐き慣れてるんやろか?(^。^;)

娘の事が気になりつつも、犯人逮捕のため現場に向かっていく八尾にも泣けたんだけど、やっぱ最後に家でカレー作ってたいづみちゃんで泣けちゃったよ。
母親が生きてる頃に親子3人でカレーを作ったとか、そんな思い出話も織り交ぜつつ、いづみが「過食治すね・・・でも自信ない」と本音を打ち明けるシーンで、堪えきれず涙を流し、それをカレーが辛いせいにする八尾でかなり泣いてしもーた。(涙)
今日の八尾はハゲててもカッコイイぜ!(関係ないってば!)

それにしてもこのドラマに関しても、主役の竹野内の影って薄くない?(^。^;)
今回なんて完璧に西村雅彦に食われてるし・・・。
うちの旦那なんて、「これって誰が主役なん?」とまで言いやがった!(笑)
そしてズルイのが平井堅の主題歌。
シメに平井堅の心に染み入るようなお歌が流れてくると、物凄くいいドラマだったような錯覚に陥る。(いや、今日のエピは好きだったんだけど)

来週は工藤夕貴でセックス依存症?
だんだん、精神科医らしい楷先生が見られるようになってきたのは嬉しいんだけど、ゲストの役者があまりに芸達者だと、主役君がまた影薄くなるんじゃなかろうかと、妙な胸騒ぎがする今日この頃。(^。^;)

第4回
脚本:伴一彦
演出:萩野哲弘

いやぁ、重い。
楷先生(竹野内豊)が親友・望月(香川照之)と久々に会い、聞かされた女性の話。
バーで偶然会って、その日のうちにホテル、抱かれながら涙を流した女性。
その女性に再び会った時、彼女は望月の事を覚えてなかった。
それだけ聞いて、その女性が恋愛依存であると判断する楷先生。
毎回、毎回、楷先生ったらうまいこと患者と出会うなぁ。(^。^;)

その女性は名美(工藤夕貴)という建設会社でチーフを務める女性。
ラブアディクション=恋愛依存・セックス依存
仕事上の悩みがストレスになり、そんな妙な病気になっちゃったのかと思ったら、催眠療法で実は父親の性的虐待が原因だったとわかるのよ。
何で我が娘に手を出すんだろう?さっぱ、わからんよ!
親が我が子に「名美が悪い子だからだよ」と毎回暗示のような言葉をかけながら、性的虐待を繰り返す。
子供ながらに罪悪感を感じ、それが罰して欲しいという気持ちになり、自分を叱ってくれる誰かを求めるのか恋愛依存。
哀しい構図だ・・・。
父親が自分に対してとんでもない行為をしていたのに、娘は全部「自分が悪い子だから、こんな目にあってる」と思い込んでたんだよ!
しかも父親は自分の罪を償わずに、勝手に死んじゃって・・・。
名美がいつも腕にしている赤いブレスレットだって、虐待の後に毎回「ご褒美」だと言って父親が腕に結んだ赤い毛糸の代用品じゃん。
名美は自分で自分をがんじがらめにするしかなかったんだろうか・・。(涙)
そのブレスレットをはずしてあげられたのが、望月だったとは・・・。
何となく香川照之さんは「悪い人」の役が多いから、最後まで彼のことが信用できなかったんだけど・・・。(^^;ゞ

そうそう!先週の予告で楷先生が刺されて、「きゃー!どうなっちゃうの?」と思ってたんだけど、あれは楷先生が望月に頼んでやってもらった芝居だったのよね〜。
芝居でよかったわん♪
来週は久々に「さよなら小津先生」でファンになった森山未來君じゃん!('-'*)キャーキャー
竹野内君には何の魅力も感じないんだけど、このドラマは毎回楽しみになってきちゃったよ〜。

第5回
脚本:伴一彦
演出:水田伸生

ちょっと状況がわかりにくかったような気がする。
大体は治療のために楷先生(竹野内豊)が仕組んだ事だろうというのは察しがついてたけど、イマイチはっきりさせるのが遅かったような・・・。
それより何より、大(森山未來)の父親・幹夫(國村隼)だよ!
同じ水曜日、しかも「サイコドクター」の終了後に局は違えど、フジで「HR」にレ謬らー出演してる八木田さんじゃん!(爆)
個人的にこういうの嫌いなんだってば!
しかも「HR」は思いっきりコメディーなのに、突然「サイコドクター」でシリアスな顔されても、こっちは八木田さん?としか見れないんだよ。

親に暴力をふるう大を治療するために、楷先生が仕組んだのは崖から転落したバスの乗客たちと過ごすというもの。
うーん、しかしこれも最初に乗り込んだバスの中で、運良く大が転倒して気を失ったからうまく計画が運んだわけだけど、そういうきっかけがなかったらどうやって転落したバスまで移動するつもりだったんだろう?
しかも、あのバスの乗客全員が楷先生の患者だったってーのに驚きだよ!
過食症にリストカット、不眠症・・・。
それだけ患者がいて、急にみんながどうにかなっちゃったら楷先生一人で対処できたんだろうか?
今回はいろいろと疑問が・・・。(^。^;)

生きている実感が少ないから、親に暴力をふるったり自暴自棄になったりする。
それを治療するためには、「生きる」という事をもっと実感させること。
リストカット症候群の邑野未亜ちゃんが崖から転落しそうになった時に、彼女を置き去りにはできなかった大。
そしてそれを救ったのが、大の父親がずぶ濡れになって差し出した手。
人はちょっとした事の積み重ねで心を病み、ほんのちょっとのきっかけで心の闇を脱出できるのね。

でもでも、今回はちょっとお気に入りの森山未來が出たわりには、イマイチ盛り上がらず・・・。(^^;ゞ
予告で見た次回の石橋凌さん@うつ病ってーのが、早くも気になる私。

第6回
脚本:伴一彦
演出:荻野哲弘

ダメだ、今回は号泣だ!
とにかく終始泣いてたような気がする。
個人的にうつ病の友人と交流があるんだけど、すべてにおいてその友人の事とオーバーラップしてしまって、とんでもなく泣いてしまった。

銀行で部下のリストラを命ぜられている北村(石橋凌)。
いやぁ、人が人を辞めさせるってーのを仕事にしちゃうと、普通の感覚持ってる人なら絶対に神経を病んでしまうと思う。
北村さんも例外ではなく、きっとこの人は心の優しい人だったんでしょう、だんだんと自分を追い詰めてしまいうつ病へ・・・。
うつ病の治療には家族の協力が不可欠だと楷先生(竹野内豊)に言われ、妻の紀子(南果歩)と息子・健太(神木隆之介)に「私はうつ病だ」と打ち明けるシーン。
もはやここで号泣。
こういう事を家族に打ち明ける気持ちって・・・と考えると、辛くて切なくて涙があふれちゃったよ。
「死にたいと思う事があっても、それは本心じゃない。病気がそう思わせてる。」と楷先生の言葉。
それを「死にたい」という衝動に駆られた時、思い出せるか否かなんだろうなぁ。
紀子には「決して励まさないで下さい。」と・・・。
これも私は友人と手紙で接する時に、一番気をつけた事だったから、画面の楷先生に向かって一人(゚ー゚)(。_。)ウンウンと頷いてしまったよ。
どうしても一言「頑張って」と励ましたくなるんだよね。
でも、それはうつ病の人にとってはプレッシャーにしかならない。
「頑張って」という言葉なしに、どうやったら励ます事ができるのか・・・。
悩むと何も言葉が出なくなっちゃうんだよね。

北村の病状が少し良くなったように見受けられ健太も紀子も喜ぶんだけど、楷先生はそんな紀子に「うつ病が回復してきた時は、命を絶つ気力が出たという事でもある。」と注意を促す。
そっか・・・「死ぬ」ってことも無気力じゃできないのね。
ただベッドに横たわって一日過ごしてるような時期より、散歩に出るようになった頃が危ないなんて・・・。
「死ぬ」ために薬服用してるわけじゃないのに、少し病状が回復されると「死」を考えるという危うさ。
私も友人の元気そうな手紙を読んで、何ともいえない不安感に襲われたのを思い出しちゃったよ。
うつ病は本当に波が激しいの。
何がきっかけでそうなるかはきっと本人もわからないだろうけど、調子が良さそうでも急に気分が落ち込んだり・・。
北村が夜中に家を抜け出し、パジャマのまま死に場所を探して彷徨ってるところは、思い出しただけでも涙が出てしまう。
線路に横たわってみたり・・・。
最後に川に飛び込もうとしてた時に、自ら橋にかけた片足を元に戻したのは、健太がサッカーの練習をしている姿を見たからだった。
北村に「死ぬ」気力と同じく、子供を見つめていたいという気力もあった事がこんなにも嬉しいなんて・・・。(号泣)
「死にたくてずっと歩いてた。死にたいと思うのは病気のせいなんだ。死んじゃいけないんだ。」と紀子に呟く北村。
よかった・・・死ぬ前にその事を思い出してくれて。
半年後、元気になって健太とサッカーをする北村の様子。
きっと本当のうつ病はこんなもんじゃない。
私の友人も何年も病気と付き合っている。
でも、ドラマ的にはこれでいいと思う。

ちょっと今日は真面目なレビューだなぁ。(^。^;)
とりあえず北村の上司・田中常務(綿引勝彦)を見た瞬間、やっぱ「あれ?石黒さん(二日前のナイトホスピタル)生きてたん?」と思った事は、ベタながら書き添えておこう。
それとサッカーの試合に出た楷先生。
サッカーしててもいつもの楷先生なんだよなぁ。
慌てず、騒がず、冷静に、落ち着いて・・・。
でも、それはサッカーじゃないでしょ?(笑)

第7回
脚本:伴一彦
演出:相沢淳

火事によるPTSDの患者、襟子(桜井幸子)。
今回、この襟子を治療する事になって、楷先生(竹野内豊)のPTSDも明らかになった。
楷先生も両親を火事で亡くしてたのね。
襟子も楷先生も、愛する人を亡くした直後は現実感がなくなって、その後PTSDの症状が現れた。
それを克服するには「喪の仕事」をしなくてはならない。
亡くなった人への供養は、この世に取り残された者の心の整理をするための儀式。
そっか・・・そういう意味もあったんだ。
確かに通夜、葬儀、初七日、四十九日・・・と供養する事で、徐々に悲しみが癒えていくような気がするんだよね。
1周忌を迎える頃には、すでに「供養」という気持ちで取り掛かれるようになってる。
これは緻密に考えられた心のケアでもあったんだろうか?
侮れんなぁ、昔ながらに続く事って・・・。

襟子は楷先生の治療で、何とかPTSDを克服できそうなところまできたみたいだけど、楷先生の方はいまだに洗浄脅迫から逃れられずにいるんじゃない?
精神科医のPTSDを治療するのはどうすればいいのかしら?
他の精神科医に診てもらうしかないのかな?
それとも自分で克服する道を選ぶ?

今回、襟子は婚約者・誠司(恵俊彰)との結婚をとりあえず中止してたけど、教会で待っていた誠司はそこで襟子の誕生日を祝ってあげるのね。
でもさ、この時の「ハッピーバースデイ♪」の歌が、妙にくどく聞こえたのは私だけ?
もうちょっと、さらっと歌って・・・さらっと。(笑)
某食品メーカーのCMで夫婦役の桜井さんと恵さんだけど、今回は恵さんの印象が極めて薄かった。
あまりに桜井幸子に目がいっちゃて、気付いたら「あ!恵も出てた!」と気付かされる事が2度ほど・・・。(^。^;)
そして、もはや八尾(西村雅彦)が「付け足し」のようにしか出て来なくなったのが、何とも寂しい・・・。

第8回
脚本:伴一彦
演出:水田伸生

「醜形恐怖」
初めて聞いたよ・・・。
人の視線が突き刺さる、自分の顔を醜いと思っている。
でも、その患者が小雪ってどうよ?
あまりに美しくて、メスの入れようないじゃん!(爆)
小雪さんが「醜形恐怖」だったら、世の中の大半の女性は自分の顔で悩まなきゃならんでしょうよ。(^^;ゞ

麗子(小雪)は偽名を使って、楷先生(竹野内豊)のカウンセリングを受けてたんだけど、お兄さんが東条(唐沢寿明)という有名な美容外科だという事が判明。
麗子が自分の顔を醜いと嫌ってたのにはワケがあって、自分の母親に似てきた事が原因だったのね。
その母親が浮気して家を出て行ったという過去があり、そんな女に似てきた自分の顔が好きになれなかったんでしょう。
でも楷先生が目をつけたのは、目の横にあるホクロ。
悪性である可能性があるからと、手術で取るように東条へ依頼。
いつにも増して冷静な判断力の楷先生。
あっさりラストで「手術だけが治療じゃない」と言い切ってる、東条の変わり身の早さは凄かったなぁ。(^。^;)

気になるのが楷先生の洗浄脅迫。
自分でも何とかコントロールしようとしているのはわかるけど、どうしても手を洗わずにはいられないって様子だよね。
これってエスカレートするとどうなっちゃうんでしょ?
楷先生の心の病は、一体誰が治せるというのかしら?

第9回
脚本:伴一彦
演出:荻野哲弘

今回は「共依存」がテーマ。
父が娘に、そして娘が父に依存する。
杉田(泉谷しげる)に愛人ができた事がわかると、娘の春香(大塚寧々)の足が動かなくなる。
杉田がガンに冒され入院する事になると、春香の足が動くようになる。
つまり自分がどれだけ父親の頼りになるかで、春香の足は動いたり動かなくなったりするんだよね。

ガンだと告知された杉田が、一日家に帰る許可をもらって、やれ遺影の準備だの、荷物の整理だの、「死ぬ準備」をしているのを見て春香は怒ってたけど、個人的には「死ぬ準備」ってとっても大切だと思うのよ。
もちろん突然亡くなることもあるわけで、みんながみんな「準備」できるわけじゃないけど、死に行く人もそれを見送る側も「準備」は必要。
自分の父親が突然亡くなって、本人も家族もまったく「準備」出来てなかった事が、何だかいまだに引っかかっててね〜。
よく「ぽっくり逝く方が迷惑かからなくていい」とか言うけれど、そうじゃないなぁって実感したのよ。
だから、この「死ぬ準備」って点は、凄く真剣に受け止めちゃった。

共依存から脱出するには、お互いに自立することが必要。
杉田はホスピス行きを決め、春香は介護ヘルパーの資格を取る事を目標にする。
何でもいいけど、杉田の愛人・早苗(赤座美代子)が現れた時、いかにも水商売な雰囲気で「こりゃ、杉田さん遊ばれてるんじゃないの?」と思ったのは私だけ?(^。^;)
だって杉田が用立てた300万で何とか店も持ち直したとか言ってたし、絶対金づるにされてるんだろうなぁ・・・と思ったら、結構純愛だったみたいでお恥ずかしい限りですわ。(^^;ゞ

ラストで「い〜つの〜こと〜だか〜、思い出してご〜らん〜♪」という幼稚園児の歌声に、激しく動揺する楷先生(竹野内豊)。
因みにこの歌は私の中の「記憶に残るドラマベスト5」にランクインする「この愛に生きて」の初回で登場する忘れられない曲だったりする。
そして杉田のガンが「スキルス」ってーのは、言うまでもなく「振り返れば奴がいる」の石川先生@石黒賢が冒されたガンの種類。
いろいろ他のドラマが頭の中を駆け巡った、今回のサイコドクターでした。

次回はいかりやさんの登場か・・・楷先生の洗浄脅迫にはまだまだ隠された謎がありそうだし、あと2回盛り上げてほしいな。

第10回
脚本:伴一彦
演出:水田伸生

今回は三七子(羽田美智子)の母・洋子(渡辺美佐子)が「実りの家族」という集団に洗脳された話。
「洗脳とは自動的にトラウマを埋め込む事」
農園とか表向きは自然を愛する団体のような顔してて、とんでもない洗脳集団だったのね。>「実りの家族」
セミナーに参加するという本人の意思がある限り、警察が介入できなかったりする現実もなるほど〜って感じだったし、心の中にほんのちょっと不安や寂しさがあるだけで、洗脳されやすくなる人間の脆さも感じることが出来たような気がする。
洋子の場合も夫(神山繁)と三七子が医者で、自分だけが名前で呼ばれず「森先生の奥さん」「三七子先生のお母さん」と呼ばれることに一抹の寂しさを感じていたらしい。
うーん、それは私たち主婦にもありがちな事だよね。「誰々さんの奥さん」「誰々ちゃんのお母さん」と呼ばれること、毎日だもんなぁ。
それが気になってる時にタイミングよく(悪く?)、付け込まれて洗脳されちゃったってとこか・・・。
でも、野菜ジュースから麻薬の成分が検出されたって事は、薬物で依存させたってとこもあるんだよね?
何だか手が込んでるじゃないのさ。

そうそう!楷先生(竹野内豊)の支えだった精神科医・石森(いかりや長介)が、実りの会・被害者の会に偶然いたんだけど、楷が自分のことを「洗浄脅迫がどんどん酷くなる」と告白して「い〜つの〜こと〜だか〜」の歌で恐怖心をおぼえると話した途端、石森の目が見えなくなったの?
それまでは見えてたんだよね?
ちょっとその辺がわかり辛かったんだけど、いよいよ最終回って事で「乗り越えられない過去はない」の言葉通り、楷先生も自分の過去を乗り越える時が来るのかしら?

最終回
脚本:伴一彦
演出:水田伸生

ううむ、この最終回もどうかな〜?(^。^;)
石森先生(いかりや長介)が楷先生(竹野内豊)の父親だなんて、想像もしなかったよ。
石森先生の奥さん、すなわち楷先生の母親がカルト集団に誘拐され、その後解放されたものの1ヵ月後に自殺。
誘拐された時に何か「洗脳の爆弾」を仕掛けられていて、それを見抜けなかった当時の石森先生はそのカルト集団がアメリカに渡ったと聞き、自分もアメリカへ渡った。
まだ3歳の楷を友人に預けて・・・。
もちろん、それは息子が一緒だと今度はカルト集団に狙われるのはその息子だからなんだけど。
楷先生が15歳の時に、今度は預けられていた楷家が火事。
そこで石森先生が必死に楷を治療したのは、自分が結果的に捨ててしまった息子だったから・・・。

一方、楷先生の洗浄脅迫の原因は、母親が転落死した現場を目撃してしまったからだったのね。
母親の体から流れ出る血液を小さな手のひらにべったりと付けてしまった幼い楷先生。
楷先生がしつこいぐらいに手を洗うのは、手のひらの血を洗い流したかったんだと思うと、何とも胸が詰まる想いだよ。

でもね〜、個人的に石森先生が楷先生のお父さんって展開が、あまりにも突然で何だかついていけなかったのさ。(^^;ゞ
お互いのトラウマを取り除くために、精神科医VS精神科医で治療してる父と息子って構図も、特別感動する事もなかったし・・・。
石森先生は捨ててしまった息子に「お父さん」と呼ばれる事で、見えなくなっていた目が見えるようになると診断されていたけど、あっさり楷先生が「父さん、尊敬する精神科医をそう呼んでもいいですか?」って言ってくれちゃうしさ〜。(^。^;)
母親のお墓参りに行って、楷先生が自分のコートを墓石にかけてあげるんだけど、その意味って何?みたいな・・・。
石森先生も目が見えるようになったみたいだし、それはやっぱ「父さん」と呼ばれたからなんだろうね〜。うーん、どうも納得いかん!

思いもしなかったストーリー展開だったわりには、面白いとは思えなかったんだよなぁ。

 

SEO [PR] おまとめローン 冷え性対策 坂本龍馬 動画掲示板 レンタルサーバー SEO