火曜サスペンス劇場1000回突破記念・芸術祭参加作品
松本清張スペシャルー鬼畜
原作:松本清張 脚本:佐伯俊道 監督:田中登 |
あたしゃ記憶の中に緒形拳さんの鬼畜って作品が、いつの頃からかずーーーっと残ってて、それをテレビドラマだと思い込んでたのよね。 今回、ビートたけしさんが「鬼畜」をやるってーので、いろいろ調べたら私の記憶の中の「鬼畜」は映画だったって事が判明したのよ。(^^;ゞ たぶん映画が公開されて何年後かに、テレビでオンエアされたのを見たんだと思うの。 家のテレビで見た記憶があるから・・・。 それが凄いセンセーショナルで・・・何歳の頃だったのかは定かでないけど、まだ野獣になる前のお子ちゃまだったはず!(笑)その脳裏にきっちりと記憶として刻まれるほど、強く印象に残る作品だったわけよ、映画「鬼畜」は・・・。 とは言え、覚えてたのは「緒形拳」「おにぎり」「東京タワー」「風呂」「崖」「何度も子供を殺そうとする大人」ってな感じの断片的なもの。 だから、今回、ドラマ「鬼畜」に凄く期待してたのよ。 私の断片的な、でも深く脳裏に刻まれた記憶の糸を繋げられるんじゃないかしらって・・・。 確かにストーリーは繋がったわ。 でも、映画を見た時のワケわかんない衝撃みたいなもんは、まったく感じられなかったなぁ。 映画の「鬼畜」にはもっと鬼気迫る何かがあったんだけど、やっぱテレビドラマは軽い感じがした。 それに何とも曖昧な時代背景がいただけなかったよ。 今回の設定は「平成」の今?それとも、ちょっと昔の「昭和」? 昌代(室井滋)がいつも着てるのが着物だし、台詞の感じからちょっとレトロな感じもするから昭和かな?と思えば、ロケにまるっきり今の「お台場」な風景使ってたり・・・。 保夫(ビートたけし)や春江(黒木瞳)の服装も、印刷所がうまくいってないからお金に苦労してるってだけじゃないような、なーんか古めかしい感じだったし・・・。 そこらへんが、アバウトな雰囲気で「しっかり設定して作ってくれよん!」と思っちゃったわん。(・・,)グスン 保夫が毒入りのおにぎりを、ムリヤリ保(片岡涼)の口に押し込もうとするシーンも、本当はもっと人間の恐ろしさを知らされる場面なんだけど、たけしさんの遠慮が見えちゃったようで・・・優しい人なんすかね?(^。^;) ま、これを見たおかげで、もう一度緒形さんの「鬼畜」を見たいと、強く思った次第であります。m(_ _)m |
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